JP2011186217A - 電子機器 - Google Patents
電子機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011186217A JP2011186217A JP2010051872A JP2010051872A JP2011186217A JP 2011186217 A JP2011186217 A JP 2011186217A JP 2010051872 A JP2010051872 A JP 2010051872A JP 2010051872 A JP2010051872 A JP 2010051872A JP 2011186217 A JP2011186217 A JP 2011186217A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intermediate member
- electronic device
- window
- back cover
- thermal expansion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Ceased
Links
Images
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Abstract
【課題】高温度下における窓部材の反りや変形を抑えつつ、外装部材に対して窓部材を隙間なく組み付けることができる電子機器を提供する。
【解決手段】保護窓102は、中間部材103の開口部103aに組み付けられる際、そのフランジ部102aに貼り付けられた両面テープ131によって中間部材103に固定される。中間部材103は、背面カバー101に組み付けられる際、背面カバー101の開口部101aに位置決めされた後、接着剤によって強固に固定される。高温度下において、中間部材103は、保護窓102に近い熱膨張率を有するので、保護窓102とほぼ同じ量だけ熱膨張を行う。背面カバー101は、金属材料で成形されているので、保護窓102に比べて小さい熱膨張率を有し、その変形量は少ない。中間部材103は、保護窓102と背面カバー101の熱膨張量の違いを弾性変形することで吸収する。
【選択図】図7
【解決手段】保護窓102は、中間部材103の開口部103aに組み付けられる際、そのフランジ部102aに貼り付けられた両面テープ131によって中間部材103に固定される。中間部材103は、背面カバー101に組み付けられる際、背面カバー101の開口部101aに位置決めされた後、接着剤によって強固に固定される。高温度下において、中間部材103は、保護窓102に近い熱膨張率を有するので、保護窓102とほぼ同じ量だけ熱膨張を行う。背面カバー101は、金属材料で成形されているので、保護窓102に比べて小さい熱膨張率を有し、その変形量は少ない。中間部材103は、保護窓102と背面カバー101の熱膨張量の違いを弾性変形することで吸収する。
【選択図】図7
Description
本発明は、電子機器に関する。
近年、デジタルカメラにおいては、動画機能等の追加による高機能化や本体サイズのコンパクト化がますます進んだことで、カメラ本体の発熱量が多くなってきている。
また、従来のデジタルカメラ等の液晶表示部では、本体内の液晶パネルを保護するために、透明な樹脂材料等で構成された窓部材が保護窓としてその外観面に用いられる。
この保護窓の保持方法に関し、特許文献1に記載の液晶保護板が知られている。すなわち、この液晶保護板では、液晶表示部に対応した位置に設けられた金属外装の開口部に、保護窓の外形を嵌合させることで、保護窓が位置決めされて保持される。また、この保護窓は、液晶の保護部の他に、ファインダのレンズ、ストロボのプリズム、LED受光部等の形状にも合わせて成形されており、1部品でこれらの保護部材を兼ね備える。
しかしながら、従来の技術として、特許文献1に記載の液晶保護板には、保護窓を固定する外装が金属材料で成形される場合、つぎのような問題があった。すなわち、樹脂と金属の熱膨張率の違いから、高温度下における保護窓の膨張量に対して金属外装の膨張量が少ないために、これらの隙間がなくなり、保護窓に反りや変形等が生じてしまうおそれがあった。
また、金属外装のカメラでは、カメラ本体が発熱した場合、使用者がカメラ本体を握った際に指が金属外装に触れると、金属の熱伝導率が高いためにカメラ本体の熱が手に伝わって違和感を覚えることがあった。
そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、高温度下における窓部材の反りや変形を抑えつつ、外装部材に対して窓部材を隙間なく組み付けることができる電子機器を提供することを目的とする。また、本発明は、使用者が撮影時に撮像装置の筐体を握った際、筐体の内部の熱を使用者の握った手に伝えにくくすることができる電子機器を提供することを他の目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電子機器は、透明な材料で成形された窓部材と、前記窓部材が組み付けられる開口部が形成された外装部材と、前記開口部に組み付けられた前記窓部材を保持し、前記外装部材に固定される中間部材とを有し、前記中間部材は、前記外装部材より前記窓部材に近い熱膨張率を有する材料で成形されたことを特徴とする。
本発明の電子機器によれば、中間部材は外装部材より窓部材に近い熱膨張率を有するので、高温度下における窓部材の反りや変形を抑えつつ、外装部材に対して窓部材を隙間なく組み付けることができる。従って、撮像装置に適用された場合、発熱が生じやすい、動画機能を追加する等の高機能化やコンパクト化が図られる。
本発明の電子機器の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態の電子機器は、撮像装置としてのデジタルカメラに適用される。
図1は実施の形態におけるデジタルカメラの正面および背面を示す図である。図2はデジタルカメラの右側面および左側面を示す図である。図3はデジタルカメラの平面および底面を示す図である。
デジタルカメラ100は、その前面に、撮影光学系を構成する鏡筒104、および金属材料で成形され、前面カバーユニットとしてカメラ本体前面を覆う前カバー105を有する(図1(a)参照)。また、前カバー105には、ストロボ106およびAF補助光窓107が配置される。
また、デジタルカメラ100は、その背面に、カメラ本体背面を覆う背面カバー101(外装部材)を有する(図1(b)参照)。背面カバー101には、液晶パネル117を保護する保護窓102(窓部材)、この保護窓102を保持し、背面カバー101に固定される中間部材103、および操作ボタン群108が配置される。背面カバーユニットは、背面カバー101、保護窓102および中間部材103から構成される。
操作ボタン群108は、中央のボタンと周囲のボタンとから構成され、撮影時や画像再生時に各種設定を行うために使用される。中央のボタンは、その中心にあるSETキーおよびその周りにある4つの方向キーからなる。また、周囲のボタンには、メニューボタンが含まれる。
また、デジタルカメラ100の左側面には、各種の外部デバイスに接続されるために、プリント基板上に実装された端子類を保護するコネクタカバー109が設けられている(図2(b)参照)。本実施形態では、テレビ受信機等の外部映像デバイスに接続されるアナログビデオ端子、外部直流電源に接続される電源端子、およびPC等に接続されるデジタル端子のうち、少なくとも1つが備わっている。また、デジタルカメラ100の左側面には、ストラップを通すための孔が形成されたストラップベース110が設けられている。
また、デジタルカメラ100の上面には、レリーズボタン(シャッタボタン)111、ズームレバー112、パワーボタン(電源スイッチ)113およびモードダイヤル(モード切替スイッチ)114が配置されている(図3(a)参照)。レリーズボタン111は、撮影準備および撮影開始機能を備えた操作部材である。ズームレバー112は、光学式変倍機能あるいはデジタル式変倍機能において、その倍率を調節する際に操作され、レリーズボタン111を中心に所定の角度まで回動可能である。パワーボタン113は、カメラ本体の電源のON/OFFを行う。モードダイヤル114は各種撮影モードを選択する。
また、デジタルカメラ100の底面には、カメラ本体に対してスライドおよび開閉動作可能な電池蓋115、およびカメラ本体を三脚台に固定するための三脚穴116が設けられている(図3(b)参照)。
このように、デジタルカメラ100の筐体は、前カバー105からなる前面カバーユニットと、背面カバー101、保護窓102および中間部材103からなる背面カバーユニットとから構成される。
図4はデジタルカメラ100の電気的構成を示すブロック図である。デジタルカメラ100には、撮影レンズ2、絞り機能を備えるシャッタ1、および光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像部22が設けられている。
A/D変換器23は、アナログ信号をデジタル信号に変換するものであり、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する場合に用いられる。また、A/D変換器23は、音声制御部11から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する場合にも用いられる。
バリア3は、撮影レンズ2を含む撮像系を覆うことで、撮像系の汚れや破損を防止する。
タイミング発生部12は、撮像部22、音声制御部11、A/D変換器23およびD/A変換器13にクロック信号や制御信号を供給するものであり、メモリ制御部15およびシステム制御部50により制御される。
画像処理部24は、A/D変換器23からのデータまたはメモリ制御部15からのデータに対し、所定の画素補間、縮小などのリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部24は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行う。
システム制御部50は、画像処理部24によって得られた演算結果に基づき、露光制御や測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。
さらに、画像処理部24は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行う。この画像処理部24によって得られた演算結果に基づき、TTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行われる。
A/D変換器23から出力されたデータは、画像処理部24およびメモリ制御部15を介して、あるいは直接メモリ制御部15を介して、メモリ32に書き込まれる。
メモリ32は、マイク10で録音された音声データ、撮影した静止画像や動画像、および画像ファイルを構成する際のファイルヘッダを格納するメモリである。このメモリ32は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するために、十分な記憶容量を備えている。
圧縮伸張部16は、適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮・伸張するものであり、シャッタ1をトリガにしてメモリ32に格納された撮影画像を読み込んで圧縮処理を行い、この圧縮処理を終えたデータをメモリ32に書き込む。
また、圧縮伸張部16は、記録部19などからメモリ32に読み込まれた圧縮画像を読み込んで伸張処理を行い、この伸張処理を終えたデータをメモリ32に書き込む。圧縮伸張部16によりメモリ32に書き込まれた画像データは、システム制御部50内のファイル部においてファイル化され、インターフェース18を介して記録媒体200に記録される。
また、メモリ32は、画像表示用のメモリを兼ねている。液晶パネル(画像表示部)117はLCD等からなる。メモリ32に書き込まれた表示用の画像データは、D/A変換器13を介して画像表示部117により表示される。
マイク10から出力された音声信号は、アンプ等で構成される音声制御部11を介してA/D変換器23によってデジタル信号に変換された後、メモリ制御部15によってメモリ32に格納される。一方、記録媒体200に記録されている音声データは、メモリ32に読み込まれた後、D/A変換器13を介して音声制御部11によって制御され、その信号はスピーカ14によって発音される。
不揮発性メモリ56は電気的に消去・記録可能なメモリである。不揮発性メモリ56として、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ56は、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等を記録する。
システム制御部50は、デジタルカメラ100全体を制御する。システムメモリ52は、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を展開する。
第1シャッタスイッチSW1、第2シャッタスイッチSW2および操作部70は、システム制御部50に各種の動作指示を入力する。なお、操作部70は操作ボタン群108を有する。
モード切替スイッチ114は、システム制御部50の動作モードを、静止画モード、動画記録モード、再生モード等に切り替えることができる。
第1シャッタスイッチSW1は、デジタルカメラ100に設けられたシャッタボタン111の操作途中(半押し)でONとなり、AF処理、AE処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作開始を指示する。
第2シャッタスイッチSW2は、シャッタボタン111の操作完了(全押し)でONとなり、撮像部22の信号読み出しから記録媒体200に画像データを書き込むまでの一連の撮像処理の動作開始を指示する。
操作部70の各操作部材には、前述した操作ボタン群108の他、液晶パネル(画像表示部)117に表示される種々の機能アイコンが含まれる。使用者は、これらの機能アイコンを選択して操作することにより、場面ごとに機能アイコンには適宜機能が割り当てられる。そして、これらの機能アイコンは、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては、終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等が挙げられる。
例えば、メニューボタンが押されると、各種設定が可能なメニュー画面が液晶パネル117に表示される。利用者は、液晶パネル117に表示されたメニュー画面、4つの方向キーやSETボタンを用いて、直感的に各種設定を行うことができる。
電源スイッチ113は、電源オンまたは電源オフに切り替える。電源制御部39は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等から構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部39は、これらの検出結果およびシステム制御部50の指示に従って、DC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部に供給する。
電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池、NiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプタ等からなる。コネクタ33、34は、電源部30と電源制御部39とを接続する。
リアルタイムクロック(RTC:Real Time Clock) 40は、電源制御部39とは別に内部に電源部を保持し、電源部30がOFFの状態であっても、時計動作状態を続ける。システム制御部50は、起動時にRTC40から取得した日時を用いてタイマ制御を行う。
インターフェース18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインターフェースである。コネクタ35は、記録媒体200とインターフェース18との接続を行う。記録媒体着脱検知部98は、コネクタ35に記録媒体200が装着されているか否かを検知する。
記録媒体200はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。記録媒体200は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部19、デジタルカメラ100とのインターフェース37、および記録媒体200とデジタルカメラ100とを接続するためのコネクタ36を備える。
通信部21は、RS232CやUSB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、無線通信等の各種通信処理を行う。コネクタ17は、通信部21を介してデジタルカメラ100を他の機器と接続する。なお、無線通信の場合、コネクタ17には、アンテナが用いられる。
図5はデジタルカメラ100の背面カバーユニットの構成を示す斜視図である。背面カバー101はアルミニウムやSUS等の金属材料で成形される。保護窓102は透明な樹脂材料で成形される。また、中間部材103は、モールド成形により樹脂材料で成形され、保護窓102を保持した状態で背面カバー101の開口部101aに位置決めされ(図6(b)参照)、その開口部101aの周縁に固定される。このとき、保護窓102は、中間部材103の開口部103aに、保護窓102の表示部分の外形を隙間なく嵌合させることで位置決めされる(図6(a)参照)。そして、保護窓102は、フランジ部102a(周縁部)に貼り付けられた接着部材である両面テープ131によって中間部材103に保持される(図7(b)参照)。このように、中間部材103は、背面カバー101の開口部101aの周縁と保護窓102のフランジ部102aを連結する。
また、図7(b)に示すように、保護窓102のフランジ部102aに中間部材103が固定された部位は、背面カバー101の開口部101aの周縁に中間部材103が固定された部位に対し、筐体の外側に高い段差を有する。また、中間部材103は、背面カバー101に対し、筐体の外側に突出した凸形状を有する。
つぎに、背面カバー101に保護窓102を組み付ける手順を示す。図6は背面カバーユニットの組み付け手順を示す図である。同図(a)は保護窓102を中間部材103に組み付ける様子を示す。同図(b)は中間部材103を背面カバー101に組み付ける様子を示す。同図(c)は背面カバー101に中間部材103および保護窓102を組み付けて背面カバーユニットとした状態を示す。図6(a)に示すように、保護窓102は中間部材103の開口部103aに対して図中矢印aの方向に組み付けられる。そして、保護窓102の表示部の外形が中間部材103の開口部103aに隙間なく嵌合されることで、保護窓102の位置決めが行われる。さらに、保護窓102は、そのフランジ部102a(周縁部)に貼り付けられた両面テープ131によって中間部材103に固定される。
保護窓102を保持している中間部材103は、背面カバー101に対し、図中矢印bの方向に組み付けられ、中間部材103の外形が背面カバー101の開口部101aに位置決めされた後、ボンド等の接着剤によって強固に固定される。このようにして、保護窓102は中間部材103を介して背面カバー101に組み付けられ、背面カバーユニットが構成される(図6(c)参照)。
つぎに、背面カバーユニットの熱膨張時の変形について説明する。図7は熱膨張時における背面カバーユニットの変形を示す図である。同図(a)は背面カバーユニットの一部を示す。同図(b)は同図(a)の矢印E−E線方向から視た部分の断面を示す。
中間部材103に保持された保護窓102は、高温度下における熱膨張により、図中矢印cの方向に伸びる。また、中間部材103は、保護窓102に近い熱膨張率の樹脂材料で成形されているので、ほぼ同じ量だけ熱膨張を行う。
一方、中間部材103が固定されている背面カバー101は、アルミニウム、SUS等の金属材料で成形されているので、保護窓102に比べ、その熱膨張率が小さい。このため、熱膨張による背面カバー101の変形量は少ない。
この保護窓102と背面カバー101の熱膨張量の違いを吸収するために、中間部材103の一部は、図中矢印dの方向に変形するように構成されている。つまり、中間部材103は保護窓102が熱膨張により伸びる方向に弾性変形自在である。
このように、金属外装である背面カバー101に樹脂材料の保護窓102を隙間なく組み付ける場合、中間部材103が変形し、これらの熱膨張による変形量の差を吸収することで、高温度下における熱膨張による保護窓102の反りや変形が抑えられる。
つぎに、保護窓102に外力が加わった際における液晶パネルの破損防止について説明する。図8は液晶パネル117の外観を示す斜視図である。液晶パネル117は、カメラ本体の枠組を構成するメインフレーム119に締結した状態で固定されている。メインフレーム119は板金で成形される。
また、液晶パネル117の端部を「コ」の字に覆うように形成された、補強板金118(補強部材)が筐体の内部に配置されている(図9参照)。補強板金118は、液晶パネル117の厚み方向において、メインフレーム119に突き当てられるように保持されている。なお、補強板金118は、液晶パネル117が固定されたメインフレーム119に取り外し自在に保持されてもよいし、固着した状態で保持されてもよい。
補強板金118は、筐体への外力に対し、中間部材103を筐体の内側から支持するものであり、中間部材103に沿うように、液晶パネル117の両側に設けられている(図8参照)。なお、補強板金は、枠状に形成された中間部材103に沿うように、液晶パネル117の周囲に設けられてもよい。
図9は液晶パネル117、中間部材103、メインフレーム119および補強板金118の配置関係を示す部分断面図である。補強板金118は、前述したように、液晶パネル117と中間部材103との間に挟まれ、メインフレーム119に突き当てられている。従って、カメラ背面、つまり保護窓102や背面カバー101に加わる筐体の厚み方向への外力を補強板金118が受けることにより、カメラの筐体の強度を確保することができる。
従来のように、保護窓を金属外装に直接固定する構成に比べ、本実施形態のように、樹脂部材である中間部材を介して保護窓を金属外装に固定する構成の場合、つぎのような効果がある。すなわち、背面カバーユニットとして見た場合、保護窓102や背面カバー101に加わる外力に対して変形を防止するための強度は弱くなるが、補強板金118を設けることで、カメラ本体への外力に対して十分な強度を得ることができる。従って、液晶パネル117の破損を防止することが可能となる。
図10は使用者がカメラ本体を握って撮影する際に指が触れると想定される位置が表されたデジタルカメラ100の背面および底面を示す図である。同図(a)はデジタルカメラ100の背面を示し、同図(b)はデジタルカメラ100の底面を示す。使用者がカメラ本体を握って撮影する際、図中の点線枠I、Jの位置に親指がくると想定される。この際、親指が触れる部位は、背面カバー101よりも厚み方向において凸形状を成す中間部材103の表面部位である。
中間部材103は樹脂で成形されているので、その熱伝導率が小さい。このため、使用者は、中間部材103に触れても、カメラ本体の発熱を感じにくく、違和感を生じない。
このように、本実施形態のデジタルカメラによれば、液晶パネル117を保護する保護窓102は、樹脂製の中間部材103を介して金属製の背面カバー101に固定される。そして、高温度下における保護窓102の熱膨張量と背面カバー101の熱膨張量との差は、中間部材103の弾性変形によって吸収される。これにより、保護窓102の反りや変形を防ぎつつ、背面カバー101に対して保護窓102を隙間なく組み付けることが可能となる。さらに、枠状に形成された中間部材が背面カバー101の開口部101aの周縁と保護窓102の周縁部102aを連結するので、背面カバー101に対して保護窓102を強固に隙間なく組み付けることができる。
また、カメラ筐体の厚み方向において、背面カバー101よりも中間部材103が凸形状をなすように形成されることで、使用者が撮影時にカメラ本体を握った際、親指が触れる部位にカメラ本体の熱が伝わりにくくなる。これにより、使用者に違和感を生じさせない。
従って、カメラ本体に発熱が生じやすい、デジタルカメラに動画機能を追加する等の高機能化や、デジタルカメラのコンパクト化が図られる。
また、筐体の内部に設けられた液晶パネル117を視認可能に保護することができる。また、筐体の内側に加わる外力を補強板金118が受けることにより、筐体の強度を確保することができる。従って、筐体の内部に設けられた液晶パネル117の破損を防止することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
例えば、上記実施形態では、中間部材の熱膨張率は、保護窓の熱膨張率とほぼ同じ値であったが、このような値に限らず、金属外装より保護窓に近い熱膨張率の値であればよい。さらには、中間部材の熱膨張率が金属外装と保護窓の間にある熱膨張率の値であってもよく、高温度下における保護窓の反りや変形を少しでも抑える効果が期待される。
また、上記実施形態では、保護窓の熱膨張率が金属外装の熱膨張率に比べて大きい場合について説明したが、保護窓の熱膨張率が金属外装の熱膨張率に比べて小さい材料で保護窓が成形された場合でも、本発明は同様に適用可能である。
また、上記実施形態では、中間部材は、額縁のような四角形の枠状に形成されたが、三角形や丸形などの枠状に形成されてもよく、種々の形状を有する保護窓に対応させることが可能である。
また、上記実施形態では、図7(b)に示すように、保護窓は、背面カバーに対し、筐体外側の高い位置に設けられていたが、背面カバーと同一あるいはそれより低い位置に設けられてもよい。この場合、中間部材はより突出した凸形状をなすことになる。
また、筐体の内部に設けられる表示装置としては、液晶ディスプレイに限らず、有機ELディスプレイ、表面電界ディスプレイ(SED)、プラズマディスプレイなどを用いてもよい。また、バックライト方式のLCDパネルを用いているが、有機ELディスプレイなどの自発光型の表示装置を用いてもよい。
また、上記実施形態では、コンパクトタイプのデジタルカメラを例に説明したが、本発明は、デジタルビデオカメラ、デジタルSLR(一眼レフカメラ)等にも適用可能である。
また、上記実施形態では、電子機器として撮像装置に適用された場合を示したが、これに限らず、種々の装置に適用可能である。例えば、本発明は、タッチパネルを有するパーソナルコンピュータやPDAなどの機器に適用されてもよい。さらに、携帯電話端末、ディスプレイを有するプリンタ、デジタルフォトフレームなどの装置にも、本発明は適用可能である。
100 デジタルカメラ
101 背面カバー
102 保護窓
103 中間部材
117 液晶パネル
118 補強板金
101 背面カバー
102 保護窓
103 中間部材
117 液晶パネル
118 補強板金
Claims (8)
- 電子機器であって、
透明な材料で成形された窓部材と、
前記窓部材が組み付けられる開口部が形成された外装部材と、
前記開口部に組み付けられた前記窓部材を保持し、前記外装部材に固定される中間部材とを有し、
前記中間部材は、前記外装部材より前記窓部材に近い熱膨張率を有する材料で成形されたことを特徴とする電子機器。 - 前記中間部材は、枠状に形成され、前記外装部材の前記開口部の周縁と前記窓部材の周縁部を連結することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
- 前記中間部材は、前記窓部材が熱膨張により伸びる方向に弾性変形自在であることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
- 前記窓部材は、透明な樹脂材料で成形され、前記電子機器の内部に設けられた表示部を保護し、
前記外装部材は金属材料で形成されることを特徴とする請求項1記載の電子機器。 - 前記中間部材を前記電子機器の内側から支持する補強部材が当該電子機器の内部に設けられたことを特徴とする請求項1または4記載の電子機器。
- 前記窓部材の周縁部に前記中間部材が固定された部位は、前記外装部材の前記開口部の周縁に前記中間部材が固定された部位に対し、前記電子機器の外側に高い段差を有することを特徴とする請求項2記載の電子機器。
- 前記中間部材は、前記電子機器の外側に突出した凸形状を有することを特徴とする請求項6記載の電子機器。
- 前記電子機器は撮像装置であり、
前記中間部材は、使用者が撮影時に前記撮像装置の筐体を握った際、親指が触れると想定される位置に設けられたことを特徴とする請求項6または7記載の電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010051872A JP2011186217A (ja) | 2010-03-09 | 2010-03-09 | 電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010051872A JP2011186217A (ja) | 2010-03-09 | 2010-03-09 | 電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011186217A true JP2011186217A (ja) | 2011-09-22 |
Family
ID=44792563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010051872A Ceased JP2011186217A (ja) | 2010-03-09 | 2010-03-09 | 電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011186217A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023276096A1 (ja) * | 2021-07-01 | 2023-01-05 | 三菱電機株式会社 | 表示装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009094101A (ja) * | 2007-10-03 | 2009-04-30 | Seiko Epson Corp | 情報処理装置 |
JP2009128890A (ja) * | 2007-11-28 | 2009-06-11 | Konica Minolta Holdings Inc | 撮像装置 |
JP2009294515A (ja) * | 2008-06-06 | 2009-12-17 | Olympus Imaging Corp | 表示用窓を有する機器 |
-
2010
- 2010-03-09 JP JP2010051872A patent/JP2011186217A/ja not_active Ceased
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009094101A (ja) * | 2007-10-03 | 2009-04-30 | Seiko Epson Corp | 情報処理装置 |
JP2009128890A (ja) * | 2007-11-28 | 2009-06-11 | Konica Minolta Holdings Inc | 撮像装置 |
JP2009294515A (ja) * | 2008-06-06 | 2009-12-17 | Olympus Imaging Corp | 表示用窓を有する機器 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023276096A1 (ja) * | 2021-07-01 | 2023-01-05 | 三菱電機株式会社 | 表示装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5173453B2 (ja) | 撮像装置及び該撮像装置の表示制御方法 | |
US8525892B2 (en) | Imaging apparatus and control method therefor | |
US8207489B2 (en) | Imaging apparatus having heat dissipation structure for image sensor | |
JP4367955B2 (ja) | 撮像装置及びその制御方法 | |
JP5339956B2 (ja) | 電子機器 | |
JP2007312014A (ja) | 撮像装置 | |
JP7140506B2 (ja) | 撮像装置およびその制御方法 | |
US9179094B2 (en) | Photographing apparatus and method of controlling the same | |
JP4367539B2 (ja) | モニタ付きカメラ | |
JP5868038B2 (ja) | 撮像装置及びその制御方法、プログラム、並びに記憶媒体 | |
JP2011186217A (ja) | 電子機器 | |
JP2010096790A (ja) | 撮像装置 | |
JP5072423B2 (ja) | ノイズ除去装置、及びノイズ除去方法 | |
JP4511417B2 (ja) | デジタルカメラ | |
JP2008245109A (ja) | 撮影装置 | |
JP4507278B2 (ja) | スイッチパネル付き表示装置 | |
JP2006042028A (ja) | 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、制御プログラム及び記憶媒体 | |
JP3930370B2 (ja) | 電子カメラ | |
US11838612B2 (en) | Electronic apparatus | |
JP4289903B2 (ja) | 電子機器 | |
US20240073607A1 (en) | Image pickup apparatus | |
JP2011075831A (ja) | 撮像装置、その制御方法及びプログラム | |
JP5448498B2 (ja) | 撮像装置、その制御方法及びプログラム | |
JP4307277B2 (ja) | 画像処理装置及び画像処理方法 | |
JP2004104722A (ja) | 撮像装置、プログラムおよび記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130304 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20130729 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130730 |
|
AA92 | Notification of invalidation |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971092 Effective date: 20130813 |