JP2011186189A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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【課題】用紙の腰やトナー付着量に拘わらず、必要最小限の風量を用いて加熱回転体から用紙を剥離しうる定着装置、及びそれを備えた画像形成装置を提供すること。
【解決手段】加熱手段を有する加熱回転体と、該加熱回転体を押圧し、該加熱回転体との間にトナー像を担持する未定着の用紙を挟持して定着させるためのニップ部を形成する加圧回転体と、前記ニップ部の用紙排出側端部近傍に空気を吹き付ける風量可変の送風手段と、を備える定着装置であって、前記送風手段は、前記ニップ部から用紙先端の排出が開始されてから用紙後端の排出が終了するまでの用紙1枚の排出動作の間に、排出される用紙と前記加熱回転体との密着状態に応じて、用紙に向けて吹き付ける空気の風量を、随時変化させることを特徴とする定着装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真技術による複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置、及びそれに備えられた定着装置に関する。
電子写真技術による画像形成装置には、未定着トナー画像を担持した用紙を、対向するローラ、あるいはベルト等の回転体により形成したニップ部にて挟持し、加圧加熱しながら搬送して、トナー画像を用紙に定着する定着装置が広く用いられている。
このような定着装置の多くは、第1の回転体である内部に加熱手段を有するローラ状、又は適宜な加熱手段に巻回されたベルト状の加熱部材に、第2の回転体であるローラ状、又は複数のローラに巻回されたベルト状の加圧部材を対向させる構成を有している。これらの対向する2つの部材の間にトナー画像を担持した用紙を挟み、加圧加熱しながら搬送して定着処理を施すものである。
このような方式の定着装置においては、用紙上に形成された未定着のトナー画像が前記加熱部材の表面に直接接触するため、溶融したトナーの粘性により用紙が加熱部材に貼り付き、用紙が加熱部材から剥離しない、いわゆる巻き付き事故を起こす危険性がある。用紙が加熱部材に巻き付くという問題は、画像形成装置の近年の高速化による定着装置の大型化や、紙種拡大の要求による、より薄い用紙への対応等に伴い、加熱部材からの用紙の剥離はより困難になってきている。
この問題を回避するために、金属又は耐熱性の樹脂で作られる剥離爪を設け、この剥離爪の先端を加熱部材の周面に当接するように配置して、加熱部材に巻き付いた用紙の先端部を周面から剥離する剥離爪方式と呼ばれる方法が広く採用されている。
然るに、剥離爪方式においては、剥離爪を常に加熱部材の周面に当接させるために、剥離爪には小さな押圧力がかけられている。このため、剥離爪の先端部、及び加熱部材の周面が摩耗するという問題があるとともに、時には、加熱部材の周面の付着物が剥離爪の先端に堆積して、これが原因となり加熱部材の周面に傷を発生させるという問題もある。また、剥離される用紙は定着直後の画像面を剥離爪に接触させながら進行することから、擦り傷や画像品質を低下させるという不具合が生じることもある。
一方、剥離爪を用いず、エアポンプ、空気開閉弁、空気ガイド部材等からなるエア吹き付け装置を設け、予め設定したタイミングで加熱部材に貼り付いている用紙の先端部に空気を吹き付ける方式の定着装置も開発されている。然るに、このエア吹き付け装置による加熱部材(ローラ又はベルト)からの剥離方法は、エア吹き付けに起因する、加熱部材の温度低下、熱エネルギーのロス、用紙搬送時のバタツキ、加熱部材への巻き付き、等の副作用を持っている。
副作用の要因となるエア流を減らす目的で、トナー画像の付着量、用紙の種類や厚さ等により、吹き付ける気体の圧力又は風量を変更するという技術が開示されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1の技術を用いた場合、設定された圧力又は風量の気体が、同一用紙に対し、先端が剥離された後も継続的に吹き付けられる。
用紙を気体の吹き付けにより剥離する場合、用紙先端部の剥離には大きな圧力又は風量の気体を用いる必要があるが、先端剥離後には、より小さな圧力又は風量の気体を用いることで剥離の継続が可能であることは周知である。然るに、特許文献1に記載の技術では、先端の剥離後にも大きな圧力又は風量の気体が継続的に用いられることになる。従って過剰な圧力又は風量の気体の使用により、加熱部材の温度低下、熱エネルギーのロス、用紙搬送時のバタツキ、又は用紙の加圧部材への巻き付き等、定着性や用紙搬送性に関わる問題が発生するおそれがある。
特開2005−128333号公報
本発明者らは、上述のような問題を解決するために、用紙の先端部と先端部以外の部位とで異なる風量の空気を吹き付けることができる定着実験装置を備えた画像形成装置を製作して実験を行った。その結果、用紙の先端部に大きな風量の空気を吹き付けて加熱部材から剥離させれば、先端部以外の部位では剥離された面積が大きくなり、より小さな風量の空気でも剥離できることを確認した。
しかしながら、この実験を通して、用紙の加熱部材への付着力を決定する因子としてトナー付着量及び用紙の腰(柔軟さ)が大きなウェイトを占めていることに気づいた。特にトナー付着量については、用紙先端部の剥離後に用紙を剥離する風量を低減しようとしても低減しうる値には限界があり、用紙上のトナー付着量の大きな部位での加熱部材への付着力が大きく、小さな風量での用紙の剥離は困難であり、風量の低減は難しい。即ち、用紙先端以外の部位に1箇所でもトナー付着量の大きな部位があれば、その部位を剥離しうる値に風量を設定せざるを得ず、用紙先端以外の部位に対して一律に風量を低減することはできなかった。特に、薄紙等、腰が弱い用紙に対してトナー付着量の大きな部位がある場合、小さな風量で用紙を剥離することは困難であった。
本発明の目的は、上記のような問題を解決し、用紙の腰やトナー付着量に拘わらず、必要最小限の風量を用いて用紙を剥離しうる定着装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することにある。
前記目的は下記の発明により達成される。
1.加熱手段を有する加熱回転体と、
該加熱回転体を押圧し、該加熱回転体との間にトナー像を担持する未定着の用紙を挟持して定着させるためのニップ部を形成する加圧回転体と、
前記ニップ部の用紙排出側端部から排出される用紙に向けて空気を吹き付ける風量可変の送風手段と、
を備える定着装置であって、
前記送風手段は、前記ニップ部から用紙先端の排出が開始されてから用紙後端の排出が終了するまでの用紙1枚の排出動作の間に、排出される用紙と前記加熱回転体との密着状態に応じて、用紙に向けて吹き付ける空気の風量を、随時変化させることを特徴とする定着装置。
2.前記送風手段は、空気を送り出すファンと、該ファンに連結され、前記加熱回転体外周面に設定される用紙剥離設定位置に向けて空気を吹き出すノズルと、第1の開口部と第2の開口部とを両端に備え、前記第1の開口部が前記ファンに連結され、前記第2の開口部が前記ニップ部の用紙排出側端部近傍に配設されるエア吸引ダクトと、を有する第1の送風装置からなることを特徴とする前記1に記載の定着装置。
3.前記第2の開口部は、前記ニップ部の用紙排出側端部近傍における、前記ニップ部より前記加圧回転体寄りの位置に、かつ前記ニップ部から排出される用紙の前記加圧回転体に接する面に対向する位置に配設されるとともに、
前記ニップ部から起算する前記第2の開口部の位置は、連続して排出される2枚の用紙の紙間の距離の範囲内に、前記第2の開口部の一部又は全部が含まれるように配設されることを特徴とする前記2に記載の定着装置。
4.前記第2の開口部と前記ニップ部から排出される用紙が搬送される用紙搬送路との間に、前記第2の開口部への用紙の密着を防止する用紙密着防止部材が配設されていることを特徴とする前記2又は3に記載の定着装置。
5.前記エア吸引ダクトは、用紙が前記第2の開口部の全面を遮蔽しても空気の吸引が可能な、前記第2の開口部より小さい開口を有する第3の開口部を備えていることを特徴とする前記2から4のいずれか1項に記載の定着装置。
6.前記第1の送風装置は使用される用紙サイズに対応して前記加熱回転体の回転軸方向に複数個配設され、複数個の前記第1の送風装置におけるそれぞれの前記第2の開口部の開口面積は、それぞれの前記第2の開口部から前記第1の開口部までの距離に応じて、大きさが変えられていることを特徴とする前記2から5のいずれか1項に記載の定着装置。
7.前記送風手段は、コンプレッサ、該コンプレッサに連結される電磁弁、及び該電磁弁に連結されるノズル、を有する第2の送風装置からなり、
該ノズルは、前記加熱回転体外周面に設定される用紙剥離設定位置の接線上又はその近傍に配設されて、該用紙剥離設定位置に向けて空気を吹き出し、
前記第2の送風装置の前記電磁弁の開閉動作を制御する制御手段を有し、
前記制御手段は、排出される用紙と前記加熱回転体との吸着の度合に応じて前記電磁弁による開閉動作を制御し、前記ノズルから吹き付ける風量を制御することを特徴とする前記1に記載の定着装置。
8.前記ニップ部の用紙排出側端部近傍における、前記ニップ部から排出される用紙の位置を検知して用紙位置情報を発信する用紙位置検知センサと、
前記用紙位置情報から用紙と前記加熱回転体との距離を算出する用紙位置算出手段と、
前記第2の送風装置、前記用紙位置検知センサ、及び前記用紙位置算出手段の動作を制御する制御手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記用紙位置検知センサからの前記用紙位置情報に基づいて、前記用紙位置算出手段を用いて用紙と前記加熱回転体との距離を算出し、算出された前記距離に応じて前記電磁弁による開閉動作を制御し、前記ノズルから吹き付ける風量を変化させることを特徴とする前記7に記載の定着装置。
9.前記用紙位置検知センサは、光ビームを用いる光センサからなり、前記ニップ部より前記加圧回転体側寄りに、かつ光ビームの方向が前記加熱回転体の前記用紙剥離設定位置の近傍に向かう位置に配設され、
前記用紙位置検知センサは、前記用紙剥離設定位置の近傍に位置する用紙の位置を検知して位置情報を発信し、
前記用紙位置算出手段は前記位置情報から前記距離を算出し、
前記制御手段は、前記距離の値が最大の値となる、用紙が前記加熱回転体に密着しているときには最大風量の空気を、前記距離の値が最大の値より小さい値となるときには、用紙が前記加熱回転体から離間しているものと判断し、その値に応じた小さい風量の空気を、送るように前記第2の送風装置の動作を制御することを特徴とする前記8に記載の定着装置。
10.前記用紙位置検知センサは、光ビームを用いる光センサからなり、前記ニップ部より前記加熱回転体側寄りの前記用紙剥離設定位置の接線上又はその近傍に、かつ光ビームの方向が前記加熱回転体の前記用紙剥離設定位置の近傍に向かう位置に配設され、前記用紙剥離設定位置の近傍に位置する用紙の位置を検知して位置情報を発信し、
前記用紙位置算出手段は前記位置情報から前記距離を算出し、
前記制御手段は、前記距離の値が最小の値となる、用紙が前記加熱回転体に密着しているときには最大風量の空気を、前記距離の値が最小の値より大きい値となるときには、用紙が前記加熱回転体から離間しているものと判断し、その値に応じた小さい風量の空気を、送るように前記第2の送風装置の動作を制御することを特徴とする前記8に記載の定着装置。
11.前記送風手段は、第1の送風装置と第2の送風装置とからなり、
前記第1の送風装置は、
空気を送り出すファンと、
前記ニップ部の用紙排出側端部近傍における、前記加熱回転体上に巻き付く用紙を剥離する位置として前記加熱回転体外周面に設定される用紙剥離設定位置の接線上又はその近傍であり、かつ前記用紙剥離設定位置よりも前記ニップ部から離間する側に配設され、前記ファンに連結され、前記用紙剥離設定位置に向けて空気を吹き出す第1のノズルと、
第1の開口部と第2の開口部とを両端に備え、前記第1の開口部が前記ファンに連結され、前記第2の開口部が前記ニップ部の用紙排出側端部近傍に配設されるエア吸引ダクトと、
を有し、
前記第2の送風装置は、
コンプレッサと、
該コンプレッサに連結される電磁弁と、
該電磁弁に連結され、前記第1のノズルと前記加熱回転体との間に配設され、前記用紙剥離設定位置の近傍に向けて空気を吹き出す第2のノズルと、
を有し、かつ、
前記第1の送風装置の前記ファンの動作と、前記第2の送風装置の電磁弁の開閉動作と、を制御する制御手段を有し、
前記制御手段は、
前記ファンを遅くとも印字動作を開始するタイミングで動作させて前記第1の送風装置の前記第1のノズルから空気を吹き出させ、
前記電磁弁の開閉動作を制御して、用紙が前記ニップ部から排出され始めてから少なくとも用紙が前記用紙剥離設定位置に達するまでの間は、前記第2の送風装置の前記第2のノズルから空気を吹き出させ、
用紙の先端が前記加熱回転体から剥離された後、前記電磁弁の開閉動作を制御して前記第2のノズルからの空気の吹き出しを停止させるとともに、
用紙が前記加熱回転体に吸着され過ぎる状態にあるときには、用紙は前記第2の開口部から離間し、前記第2の開口部の開口面積を大きくして、前記第1のノズルから用紙に向けて吹き出される風量を大きくし、
用紙が前記加熱回転体から離間した状態にあるときには、用紙は前記第2の開口部の一部又は全部を遮蔽し、前記第2の開口部の開口面積を小さくして、前記第1のノズルから用紙に向けて吹き出される風量を小さくするように設定されていることを特徴とする前記1に記載の定着装置。
12.前記制御手段は、前記送風手段における任意の条件下で用紙を剥離させるために必要な風量Qを、予め制御手段のメモリにプログラムとして内蔵された3つのマスターテーブルに基づいて算出して前記電磁弁の開閉動作を制御し、
前記3つのマスターテーブルは、前記ニップ部からの用紙先端の排出量に基づいて用紙排出位置情報係数kpを算出するマスターテーブルと、用紙の坪量に基づいて用紙情報係数kmを算出するマスターテーブルと、出力画像のトナー付着量に基づいて画像情報係数kdを算出するマスターテーブルと、からなり、
想定される最も不利な条件でも用紙の剥離が可能な風量をQmaxとすると、前記風量Qが、Q=kp×km×kd×Qmax、で表されることを特徴とする前記8から11のいずれか1項に記載の定着装置。
13.前記1から12のいずれか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
本発明の構成によれば、腰の弱い用紙が用いられ、かつ用紙の先端部以外にもトナー付着量の大きな部位が混在する場合であっても、必要最小限の風量を用いて用紙を剥離することができる。
本発明に係る定着装置を備えた画像形成装置の実施形態の構成及び動作を説明するための概略構成図である。 本発明に係る定着装置7における第1の送風装置75の実施形態の構成及び動作を説明するための概略構成図である。 第1の送風装置75において、用紙Pの先端がニップ部出口NPaから排出された直後における用紙位置に対する送風動作の説明図である。 第1の送風装置75において、用紙Pが第2の開口部7532の一部又は全体を遮蔽するタイミングにおける用紙位置に対する送風動作の説明図である。 本発明に係る定着装置7の第1の送風装置75における第2の開口部7532A、7532Bの配設位置及び大きさを説明するための概略構成図である。 用紙密着防止部材754aがメッシュ状の部材により形成される場合の構成を示す第1の送風装置75の概略構成図である。 用紙密着防止部材754bをスリット状の部材により形成される場合の構成を示す第1の送風装置75の概略構成図である。 用紙密着防止部材754cが複数の支持ローラにより巻回される穴あきベルトからなる場合の構成を示す第1の送風装置75の概略構成図である。 本発明に係る定着装置7の第1の送風装置75における第2の開口部7532が用紙Pにより密閉状態となることを回避するための他の構成を示す概略構成図である。 本発明に係る定着装置7の第1の送風装置75を、サイズの異なる用紙に対応させて、複数個配設した構成を示す概略構成図である。 本発明に係る定着装置7における第2の送風装置76の実施形態の構成及び動作を説明するための概略構成図である。 本発明に係る第2の送風装置76において、用紙位置検知センサ77を加圧ローラ72寄りに設置した実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係る第2の送風装置76において、用紙位置検知センサ77を定着ベルト78寄りに設置した実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係る第1の送風装置75と第2の送風装置76との2つの送風装置を備えた定着装置7の実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係る用紙剥離に必要な風量を算出するための用紙位置情報係数を求めるグラフである。 本発明に係る用紙剥離に必要な風量を算出するための用紙情報係数を求めるグラフである。 本発明に係る用紙剥離に必要な風量を算出するための画像情報係数を求めるグラフである。 本発明に係る画像情報としてのトナー付着量を算出するための画像濃度の測定箇所を示す概略図である。 本発明に係る定着装置7の第2の送風装置76の実施形態における定着制御手段の制御について説明するためのブロック図である。
以下、図面に基づいて本発明に係る実施の形態について説明するが、本発明は本実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る定着装置を備えた画像形成装置の実施形態の構成及び動作を説明するための概略構成図である。
図1において、本発明に係る画像形成装置は、原稿自動搬送装置A、画像読取部B及び画像形成部Cからなる。画像形成部Cにおいて、1は感光体であり、感光体としては有機光導電体を樹脂に分散した感光層を有する有機感光体が環境性及びコストの観点から好ましいが、これに限られることなく、任意の公知の感光体を用いることができる。
なお、感光体1としては図示のドラム状の感光体に限られず、ベルト状の感光体であってもよい。2は感光体1を帯電し、感光体1上に一様な電位を形成する帯電装置である。帯電装置2としては、制御グリッドと放電電極を有するスコロトロン帯電器や電圧を印加したローラを用いた接触帯電方式の帯電器が好ましい。
3は感光体1を露光する露光装置である。露光装置としては、レーザダイオードを光源とし、ポリゴンミラー、レンズ及びミラーで構成される走査光学系を有する走査露光装置や発光ダイオードアレイ及び結像性光学素子を有する走査光学装置が好ましい。しかしながらこれに限定されることなく、任意の公知の露光装置を用いることができる。露光装置3は画像データに従って、感光体1をドット露光する。
4は現像装置であり、二成分現像剤又は一成分現像剤を収容し、感光体1上の静電潜像を現像し、感光体1上にトナー像を形成する。5は、コロナ帯電器からなる転写装置である。転写装置5は用紙Pに対して、感光体1上のトナーと逆極性の帯電を行い、トナー像を用紙Pに転移させる。6は、コロナ帯電器からなる分離装置であり、用紙Pに対して交流コロナ帯電を行って、用紙Pを除電し、感光体1から分離する。
7は定着装置であり、加熱手段としてのヒータ74と加熱ローラ73と定着ローラ71、加熱回転体としての定着ベルト78,及び加圧ローラ72等を有する。
8はクリーニング装置である。転写後の感光体1上には、未転写トナーや転写残トナーが付着しており、次の像形成を行うためには、感光体1をクリーニングする必要がある。クリーニング装置8は、ウレタンゴム等の弾性ブレードからなるクリーニングブレードを有する。
9は用紙Pを収納する用紙収納部であり、トレイ又はカセットからなり、画像形成装置から引き出して用紙Pを補給することができる。
本体制御手段100は、画像形成装置内に配設され、画像形成装置の各部の動作を制御する。
図2は、本発明に係る定着装置7における第1の送風装置75の実施形態の構成及び動作を説明するための概略構成図である。
図2において、定着装置7は、加熱回転体としての定着ベルト78、加圧回転体としての加圧ローラ72、加熱手段としての定着ローラ71と加熱ローラ73とヒータ74、及び送風手段としての第1の送風装置75等からなる。
図2に示すように、定着ベルト78は、ヒータ74を内蔵する加熱ローラ73と定着ローラ71とに巻回される。また、加圧ローラ72は、定着ベルト78を介して定着ローラ71に圧接し、定着ベルト78との間にニップ部NPを形成している。加熱ローラ73はヒータ74により加熱され、巻回する定着ベルト78を加熱する。定着ローラ71が矢印のように回転することにより、定着ベルト78と加圧ローラ72間のニップ部NPに用紙Pが挟持され、用紙P上のトナー像を定着しながら搬送される。
定着ローラ71としては、金属芯金にフッ素樹脂等の離型層を形成したハードローラ、又は、金属芯金にシリコンゴム等の耐熱弾性層、該耐熱弾性層上に離型層を形成したソフトローラ等を用いることができる。加熱ローラ73としては、金属芯金にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等により離型層を形成したハードローラ等を用いることができる。定着ベルト78としては、基体にPI(ポリイミド)を用い、表面をシリコンゴムで積層し、更にその表面をPFA(パーフルオロアルコキシ)で被覆したもの等を用いることができる。ヒータ74としては、ハロゲンランプの他に抵抗発熱体、誘導発熱体等を用いることができる。加圧ローラ72としては、金属芯金にシリコンゴム等の耐熱弾性層を形成したものや、該耐熱弾性層上に離型層を形成したローラを用いることができる。
また、本発明は、本実施形態のような定着ベルト78を用いずに、例えば、定着ローラ71内に直接ヒータ74を設け、加圧ローラ72と定着ローラ71とによりニップ部NPを形成する構成のローラ定着方式にも適用することができる。
本実施形態に係る第1の送風装置75はファン751、ノズル752、及びエア吸引ダクト753等からなる。ノズル752はファン751に連結され、定着ローラ71に巻回される定着ベルト78上の用紙剥離設定位置BPの接線上又はその近傍に配設され、ニップ部NPの用紙排出側端部NPaから排出される用紙Pに向けて空気を吹き出す。ノズル752から吹き出される空気により用紙Pは定着ベルト78から剥離される。ここでいう用紙剥離設定位置BPとは定着ベルト78に吸着される用紙Pを剥離する位置として定着ローラ71に巻回される定着ベルト78の周面上に設定される位置であり、実験により求められる用紙剥離に適した位置である。用紙剥離設定位置BPは、ニップ部NPの用紙排出側端部(以下、ニップ部出口ともいう)NPaの近傍に設定される。
エア吸引ダクト753は、一方の端部に第1の開口部7531、もう一方の端部に第2の開口部7532が形成され、その中間にはダクト部7534が形成される。第1の開口部7531はファン751に連結され、第2の開口部7532はニップ部出口NPaの近傍で、かつニップ部NPより加圧ローラ72側の位置で、かつ排出される用紙Pの下面(加圧ローラに接する面)に対向する位置に配設される。
印字動作に入るタイミングで、ファン751が動作され、空気は第2の開口部7532から吸引され、ダクト部7534、第1の開口部7531、及びファン751を経てノズル752から吹き出される。ノズル752から吹き出される空気は、ニップ部出口NPaから排出される用紙Pの定着ベルト78に対向する面に向けて吹き付けられ、用紙Pを定着ベルト78から剥離する。
図3は、第1の送風装置75において、用紙Pの先端がニップ部出口NPaから排出された直後における用紙位置に対する送風動作の説明図である。本実施形態においては、ファン751から送り出される空気の風量は、用紙Pの先端がニップ部出口NPaから排出されるとき、用紙Pの定着ベルト78への吸着の度合に応じて自動的に調整される。
図3(a)は、ニップ部出口NPaから排出され、定着ベルト78に巻き付いた用紙Pの先端が、ノズル752から吹き出される空気により剥離される直前の状態を示す図である。図3(a)に示すように用紙Pの先端が定着ローラ71に巻回する定着ベルト78に密着又は近接する状態にあるときには第2の開口部7532が解放されており、開口面積が大きくなった第2の開口部7532からは大きな風量の空気が吸引される。特に、用紙Pの先端が定着ベルト78に密着している場合には、第2の開口部7532の全面が解放されるため、第2の開口部7532からは最大風量の空気が吸引され、ノズル752から吹き出される風量も最大となる。
本実施の形態においては、図3(a)に示すように、用紙Pの先端が定着ベルト78に密着する状態にあるときには、風速を最大の30m/sに設定している。
図3(b)は、用紙Pがノズル752から吹き出される空気により剥離され、第2の開口部7532の一部を遮蔽する状態を示す図である。図3(b)に示すように用紙Pが定着ベルト78から剥離され、第2の開口部7532の一部を遮蔽する状態であるときには、第2の開口部7532から吸引される空気の風量は開口面積が小さくなるため減少し、ノズル752から吹き出される風量も減少する。
本実施の形態によれば、用紙Pの先端が定着ベルト78に密着する状態であるときにはノズル752から吹き出される空気が最大風量となり、用紙Pの先端の剥離が容易になる。また、用紙Pの先端が定着ベルト78から剥離されるときにはノズル752から吹き出される空気の風量が減少するため、加熱部材の温度低下、熱エネルギーのロス、用紙搬送時のバタツキ、及び用紙の加圧部材への巻き付き等の諸問題の発生を抑制できる。
図4は、第1の送風装置75において、用紙Pが第2の開口部7532の一部又は全体を遮蔽するタイミングにおける用紙位置に対する送風動作の説明図である。本実施形態において、ファン751から送り出される空気の風量は、用紙Pが第2の開口部7532の全体を遮蔽する位置に達するとき、用紙Pの定着ベルト78への吸着の度合に応じて自動的に調整される。
図4(a)は、用紙Pがノズル752からの空気により剥離されて第2の開口部7532の全体を遮蔽する状態を示し、図4(b)は、用紙Pの一部が定着ベルト78に吸着されて第2の開口部7532の一部が用紙Pにより遮蔽されていない状態を示す図である。
図4(a)に示すように、用紙Pが第2の開口部7532の全体を遮蔽する状態であるときには、空気は第2の開口部7532から殆ど吸引されなくなるため、ノズル752からの吹き出しも極端に弱くなる。このような状態になっても用紙Pの分離状態の維持に必要な風速は略12m/sであるため、後述する用紙密着防止部材の設置や第3の開口部の形成等の対策が必要となる。
図4(b)は、用紙Pの一部が定着ベルト78に吸着され、第2の開口部7532の一部が用紙Pの遮蔽から解放される状態を示す図である。図4(a)に示す状態では第2の開口部7532から吸引される空気が少なくなるためノズル752からの吹き出しも弱くなり、用紙Pと定着ベルト78とが分離され難くなって、図4(b)に示す状態になりやすい。図4(b)に示すように用紙Pの一部が定着ベルト78に吸着されるときには、第2の開口部7532の一部が解放されて空気が吸引されるため、吸引される風量に対応して図4(a)に示す状態より強い空気がノズル752から吹き出される。そのため、用紙Pは分離されやすくなり、図4(a)に示す状態に戻りやすくなる。このように、図4(a)に示す状態と図4(b)に示す状態とが用紙1枚の排出動作中に交互に繰り返される傾向がある。
然るに、用紙Pと定着ベルト78との吸着力は、出力画像のトナー付着量に影響されることが多いため、用紙1枚の出力画像中におけるトナー付着量の変化に応じて、図4(a)に示す状態と図4(b)に示す状態とが交互に繰り返されることも多く発生する。
このように、第1の送風装置75においては、用紙Pを剥離するためにノズル752から吹き付ける空気の風量は、用紙先端のニップ部からの排出が開始されてから後端の排出が終了するまでの用紙1枚の排出動作中に随時変化するように構成されている。
本実施の形態によれば、用紙Pの先端が定着ベルト78から剥離された後においても、用紙Pの定着ベルト78への吸着状態に応じて風量を変化させる空気がノズル752から吹き出されるため、過不足のない風量による用紙Pの剥離が可能になる。
図5は、本発明に係る定着装置7の第1の送風装置75における第2の開口部7532A、7532Bの配設位置及び大きさを説明するための概略構成図である。
図5において、第2の開口部7532A、7532Bは、ニップ部出口NPaの近傍の用紙排出方向YHの下流側に位置し、かつ用紙Pが搬送される用紙搬送路PPの下方、即ち加圧回転体寄りに位置する。符号の7532A、7532Bは、本実施形態における第2の開口部の大きさの範囲を表すものであり、第2の開口部7532Aは最長の長さL1を有し、第2の開口部7532Bは最短の長さL2を有している。即ち、本実施の形態においては、第2の開口部はL1〜L2の範囲の大きさに形成されることを示している。
以下、第2の開口部7532A、7532Bの大きさについて、図5を用いて、ニップ部NPから連続して排出される用紙P1、P2の紙間の距離(所定の紙間距離)Lkに対する位置関係に対応させて説明する。ここでは、2枚の用紙が連続してニップ部NPから排出されるとき、先行する用紙P1の後端と後続の用紙P2の先端との紙間の距離を所定の紙間距離Lkと称する。
本実施の形態においては、後続の用紙P2の先端がニップ部出口NPaに達するとき、第2の開口部7532A、7532Bの開口の一部又は全体が、所定の紙間距離Lkの範囲内に位置するように設定されている。ニップ部NPから起算する前記第2の開口部の位置は、第2の開口部7532Aでは開口(最長の長さL1)の一部が、第2の開口部7532Bでは開口(最短の長さL2)の全体が所定の紙間距離Lkの範囲内に位置するように配設されている。即ち、後続の用紙P2の先端がニップ部出口NPaに達するときに、第2の開口部7532A、7532Bの一部又は全体が所定の紙間距離Lkの範囲内に位置するように配設されている。第2の開口部7532Bは、先行する用紙P1の後端より用紙排出方向の上流側に位置するため、開口の全体が解放されており、最大風量の空気が吸引される。一方、第2の開口部7532Aは、開口の一部が先行する用紙P1の後端に遮蔽されるため、最大風量より小さい風量の空気が吸引される。然るに、第2の開口部7532Aの開口の長さである最長の長さL1は所定の紙間距離Lkより小さいため、先行する用紙P1が搬送されて用紙P1の後端が開口を解放するときには最大風量の空気が吸引されるようになる。
また、第2の開口部7532A、7532Bは、極力ニップ部出口NPaに近い位置に配設されることが望ましい。理由は、ノズル752から吹き付ける空気により用紙P2の先端が加圧ローラ72に巻き付く前に、第2の開口部7532A、7532Bからの吸引により用紙P2の先端を引き寄せて開口面積を小さくし、ノズル752からの空気の風量を小さくするためである。
これらの構成により、後続の用紙P2の先端がニップ部出口NPaに達するとき、先行する用紙P1による第2の開口部7532A、7532Bの過度の遮蔽が防止され、用紙P2の先端に吹き付ける風量が確保される。従って、本実施形態のように、第2の開口部7532A、7532Bの長さL1、L2は、図5に示す後続の用紙P2の先端に最大風量の空気を吹き付けさせるため、所定の紙間距離Lkより短い値に設定することが望ましい。
本実施形態によれば、用紙P2の先端がニップ部出口NPaに達するとき、第2の開口部7532の一部又は全体が所定の紙間距離Lkの範囲内に位置するため、第2の開口部7532から大風量の空気が吸引され、用紙先端に吹き付ける空気の風量を確保できる。
図6〜図8は、本発明に係る定着装置7の第1の送風装置75における第2の開口部7532に、用紙密着防止部材754a、754b、754cを配設する構成を説明するための概略構成図である。用紙密着防止部材754a、754b、754cは、第2の開口部7532が用紙Pにより密閉されることを防止するための部材であり、用紙Pが搬送される用紙搬送路PPと第2の開口部7532との間に配設される。
図4(a)で説明したように、用紙Pが第2の開口部7532の全体を遮蔽する状態であるときには、空気は第2の開口部7532から殆ど吸引されなくなるため、ノズル752からの吹き出しも極端に弱くなる。このような状態になることを防止するため、本実施の形態においては図6〜図8に示すように、第2の開口部7532に、用紙密着防止部材754a、754b、754cを配設している。
図6は、用紙密着防止部材754aがメッシュ状の部材により形成される場合の構成を示す第1の送風装置75の概略構成図であり、図7は、用紙密着防止部材754bをスリット状の部材により形成される場合の構成を示す第1の送風装置75の概略構成図である。また、図8は、用紙密着防止部材754cが複数の支持ローラRsにより巻回される穴あきベルトからなる場合の構成を示す第1の送風装置75の概略構成図である。
図6に示す用紙密着防止部材754bにおいては、用紙密着防止部材754bの全面が用紙Pにより遮蔽された場合の空気の出入りを良くするためにメッシュ状の部材の上面に凹凸を形成させることが望ましい。
図7に示す用紙密着防止部材754bは、用紙搬送方向YHに延びる複数の溝からなるスリットStと複数のリブRbとを有している。スリットStの溝と溝との間には用紙搬送の摩擦抵抗を少なく(用紙Pとの接触面積を小さく)し、空気の出入りを良くするための複数のリブRbが設けられている。
図8においては、第2の開口部7532の周囲に複数の支持ローラRsにより巻回される穴あきベルトからなる用紙密着防止部材754cが配設されている。用紙Pを搬送する用紙搬送路PPの位置に配設される穴あきベルトからなる用紙密着防止部材754cと、第2の開口部7532の開口との間には間隙があり、空気の出入りを可能にしている。
図6〜8に示すいずれの構成においても、用紙搬送路PPと第2の開口部7532との間に空間を形成することにより空気の出入りを可能にしている。
用紙密着防止部材を用いた本実施の形態によれば、用紙Pの全面が第2の開口部7532を遮蔽しても、用紙搬送路PPと第2の開口部7532との間に形成される空間により、空気の出入が可能となり、ノズル752からの風量の低下を防止することができる。
図9は、本発明に係る定着装置7の第1の送風装置75において、第3の開口部7533が形成された構成を示す概略構成図である。
図4(a)で説明したように、用紙Pが第2の開口部7532の全体を遮蔽すると、空気の吸引不足を生じ、ノズル752からの吹き出しが弱くなる。このような状態になることを防止するため、図9に示す構成においては、第1の開口部7531と第2の開口部7532との間に第3の開口部7533を設けたものである。第3の開口部7533を形成する場所としては、ダクト部7534内における第1の開口部7531と第2の開口部7532とを除くいずれの場所であっても良い。
本実施の形態によれば、用紙Pにより第2の開口部7532の全面が用紙Pにより遮蔽されても、簡単な構成で密閉状態を回避することができ、ノズル752から吹き出される空気風量の低下を防止することができる。
図10は、本発明に係る定着装置7の第1の送風装置75を、サイズの異なる用紙に対応させて、複数個配設した一実施形態の構成を示す概略構成図である。より具体的には、使用される用紙Pが用紙排出方向YHと直角な方向におけるサイズの異なる用紙である場合に、第1の送風装置75を、複数個(本実施の形態では3個)配設した構成を示す図である。図10(a)は、本実施形態に係る第1の送風装置75の全体を示す全体構成図であり、図10(b)は、図10(a)のAA断面図である。
図10において、第1の送風装置75は、複数の送風装置75A、75B、75Cを有し、それぞれの複数の送風装置75A、75B、75Cは使用される用紙サイズに応じて定着ローラ71の回転軸方向にノズル752A、752B、752Cを有している。また、ノズル752A、752B、752Cのそれぞれに対向する位置には第2の開口部7532A、7532B、7532Cを備えたエア吸引ダクト753A、753B、753Cがそれぞれ配設されている。更にエア吸引ダクト753A、753B、753Cには、第1の開口部7531A、7531B、7531Cが形成されており、それぞれノズル752A、752B、752Cに連結するファン751A、751B、751Cに連結されている。第1の開口部7531Aと第2の開口部7532Aとはダクト部7534Aにより一体化されている。同様に、第1の開口部7531Bと第2の開口部7532Bとはダクト部7534Bにより、第1の開口部7531Cと第2の開口部7532Cとはダクト部7534Cにより、それぞれに一体化されている。
本実施の形態においては、複数の送風装置75A、75B、75Cにおけるそれぞれの第2の開口部7532A、7532B、7532Cの開口面積は、それぞれのダクト部7534A、7534B、7534Cの長さに応じて、大きさを変えている。即ち、各々の開口面積の大きさは、短いダクト部7534Aに結合される第2の開口部7532Aは小さく、長いダクト部7534Cの第2の開口部7532Cは大きく、中間の長さのダクト部7534Bの第2の開口部7532Bは中間の大きさに形成されている。このように、それぞれのダクト部の長さに応じてそれぞれの第2の開口部の開口面積を変えることにより、通風径路の長さによる通風抵抗のロスにより変動する風量を調整し、それぞれのノズル752A、752B、752Cから吹き出される風量を均一にしている。
本実施の形態によれば、使用する用紙のサイズが小さい場合には、余分なノズルからの送風を止めることにより、より少ない風量で分離することができる。
図11は、本発明に係る定着装置7における第2の送風装置76の実施形態の構成及び動作を説明するための概略構成図である。
図11において、送風手段としての第2の送風装置76は、コンプレッサ761と、コンプレッサ761に連結される電磁弁764と、電磁弁764に連結されるノズル762と、を有している。ノズル762は、ニップ部NPより定着ベルト78寄りで、かつ定着ローラ71に巻回される定着ベルト78外周面上の用紙剥離設定位置BPの接線上又はその近傍に配設され、ニップ部NPの用紙排出側端部NPaから排出される用紙Pに向けて空気を吹き出す。また、ノズル762からの空気は、ニップ部出口NPaから排出される用紙Pの定着ベルト78に対向する側の面に向けて吹き付けられ、用紙Pの先端部が定着ベルト78から剥離される。
第2の送風装置76の動作は定着装置7に備えられた制御手段としての図示しない定着制御手段700により制御される。定着制御手段700は、ニップ部NPから排出される用紙Pと定着ベルト78との吸着の度合に応じて、電磁弁764の開閉動作を制御し、ノズル762から出される空気の風量を制御する制御基板である。用紙Pの先端が定着ベルト78から剥離されて離間しているときにはノズル762から吹き出される空気の風量は減じられ、用紙Pの先端が定着ベルト78に密着する状態であるときには吹き出される空気の風量は最大となる。風量の制御は、用紙P先端のニップ部NPからの排出が開始されてから後端のニップ部NPからの排出が終了するまでの用紙1枚の排出動作中に、随時実施される。用紙Pと定着ベルト78との吸着の度合の検出方法については後述する。
本実施の形態によれば、用紙Pの先端が定着ベルト78に密着する状態であるときにはノズル762から吹き出される空気が最大風量となり、用紙Pの先端の剥離が容易になる。また、用紙Pの先端が定着ベルト78から剥離されるときにはノズル762から吹き出される空気の風量は減じられ、加熱部材の温度低下、熱エネルギーのロス、用紙搬送時のバタツキ、及び用紙の加圧部材への巻き付き等の諸問題の発生を抑制することができる。
図12は、本発明に係る第2の送風装置76において、用紙位置検知センサ77を加圧ローラ72寄りに設置した実施形態を示す概略構成図である。用紙位置検知センサ77はニップ部出口NPaから排出される用紙Pの位置を検出するセンサであり、光ビームを用いる光センサである。用紙位置算出手段110は、用紙位置検知センサ77により検知された用紙Pの位置から、用紙Pと定着ベルト78との距離を算出するための手段である。その他の構成及び動作は、図11で説明した第2の送風装置76の構成及び動作と類似しており、同一の機能を有する部材には同一の符番を付しているため説明は省略し、異なる構成についてのみ説明する。
本実施の形態における用紙位置検知センサ77は市販の変位センサであり、点光源の発光部と受光部とを有し、発光部から測定対象物に対して傾斜した方向に光ビームを発し、反射光を受光部で受け、その位置により位置情報を発信するものである。ここでいう位置情報とは、用紙位置検知センサ77から用紙Pまでの距離d1、d2をいう。用紙位置検知センサ77は、ニップ部NPより下方の加圧ローラ72寄りにおける、光ビームの方向が定着ローラ71に巻回される定着ベルト78上の用紙剥離設定位置BPの近傍に向かう位置に排出され、ニップ部NPから排出される用紙の位置を検知する。
用紙位置算出手段110は、定着制御手段700に内蔵される用紙位置算出用メモリであり、用紙位置算出用メモリには用紙位置検知センサ77から発せられる位置情報に基づいて定着ベルト78と用紙Pとの距離を算出するプログラムが予めインプットされている。
用紙位置検知センサ77から用紙Pまでの位置情報(距離d1、d2)を受けた用紙位置算出手段110は、その位置情報より定着ベルト78と用紙Pとの距離を算出し、定着制御手段700に伝える。
定着制御手段700は、算出された定着ベルト78から用紙Pまでの距離d1、d2に応じて電磁弁764の開閉動作を制御し、ノズル762から吹き付ける空気の風量を制御する。即ち、図12において、用紙Pの先端部が用紙位置検知センサ77の測定位置で定着ベルト78に密着しているときには、用紙位置検知センサ77から用紙Pまでの距離はd1の値となり、最大の値となる。このとき、定着制御手段700は電磁弁764を動作させ、ノズル762から最大風量の空気を送り出すように制御する。また、用紙Pが定着ベルト78から剥離されて用紙搬送路PPの位置(図の二点鎖線の位置)にあるときには、用紙位置検知センサ77から用紙Pまでの距離はd2の値となり、定着制御手段700は電磁弁764を動作させ、小風量の空気を送り出すように制御する。本実施形態を用いて行った実験においては、用紙位置検知センサ77により検知される用紙Pまでの距離がd1とd2との中間の値になったときには、その距離に応じて変化させた風量の空気を送り出すように制御することで、剥離状態を維持しうることを確認している。また、用紙Pに出力される画像のトナー付着量等の影響により、用紙Pが定着ベルト78に再付着されるような場合でも、用紙位置検知センサ77により検知される用紙Pまでの距離に応じて風量を調整することにより、効率的な剥離状態の維持が可能となる。風量の制御は、用紙P先端のニップ部NPからの排出が開始されてから後端のニップ部NPからの排出が終了するまでの用紙1枚の排出動作中に、随時実施される。
図13は、本発明に係る第2の送風装置76において、用紙位置検知センサ77を定着ベルト78寄りに設置した実施形態を示す概略構成図である。用紙位置検知センサ77の配設位置以外の構成は、図12で説明した第2の送風装置76の構成及び動作と類似しており、同一の機能を有する部材には同一の符番を付しているため説明は省略し、異なる構成についてのみ説明する。
本実施形態に係る第2の送風装置76が図12で説明した第2の送風装置76の構成と異なる点は、用紙位置検知センサ77の配設位置のみである。用紙位置検知センサ77の配設位置をニップ部NPより上方の定着ベルト78寄りの用紙剥離設定位置BPから離間する位置に配設することにより、用紙位置検知センサ77から用紙Pまでの距離d3、d4の大小と、風量の大小との関係が図12の構成と逆になる。即ち、本実施形態においては、用紙Pの先端部が定着ベルト78に密着しているときには、用紙位置検知センサ77から用紙Pまでの距離d3が最小の値となり、定着制御手段700は電磁弁764を動作させて最大風量の空気を送り出すように制御する。また、用紙Pが定着ベルト78から剥離されて用紙搬送路PPの位置にあるときには、用紙位置検知センサ77から用紙Pまでの距離d4がより大きな値となり、定着制御手段700は電磁弁764を動作させて小風量の空気を送り出すように制御する。用紙位置検知センサ77により検知される用紙Pまでの距離がd3とd4との中間の値になったときには、その距離に応じて変化させた風量の空気を送り出すように制御することで、剥離状態を維持することができる。
図12、13で説明した実施形態によれば、定着ベルト78に対する用紙Pの位置が正確に検知され、微細な変動にも応答でき、用紙Pの出力画像の1ページ中にトナー付着量の変動があっても、用紙Pの剥離に必要かつ最小限の風量の空気での剥離が可能となる。
図14は、本発明に係る第1の送風装置75と第2の送風装置76との2つの送風装置を備えた定着装置7の実施形態を示す概略構成図である。本実施形態の構成及び動作は、図2で説明した第1の送風装置75、及び図11で説明した第2の送風装置76の構成及び動作と類似しており、同一の機能を有する部材には同一の符番を付しているため説明は省略し、異なる構成についてのみ説明する。
図14において、定着装置7は、加熱回転体としての定着ベルト78、加圧回転体としての加圧ローラ72、加熱手段としてのヒータ74と加熱ローラ73と定着ローラ71、第1の送風装置75、及び第2の送風装置76等からなる。
第1の送風装置75はファン751、第1のノズル752D、及びエア吸引ダクト753等からなる。第1のノズル752Dは、図2と同一の構成であり、ファン751に連結され、用紙剥離設定位置BPの接線上又はその近傍に配設され、用紙剥離設定位置BPに向けて空気を吹き出し、用紙Pを定着ベルト78から剥離する。
第2の送風装置76は、図示しないコンプレッサ761、電磁弁764、第2のノズル762A、及び送風管763等からなる。第2のノズル762Aは、第1のノズル752Dと定着ベルト78との間に配設され、用紙剥離設定位置BP近傍に向けて空気を吹き出す。
次に、印字動作の開始に合わせて第1の送風装置75が動作される。
用紙Pの先端がニップ部NPから定着ローラ71に巻回される定着ベルト78に巻き付いた状態で排出されるとき、始めに第2の送風装置76が動作され、第2のノズル762Aから空気を吹き付けて用紙Pの先端を定着ベルト78から剥離する。
第1の送風装置75により、第1のノズル752Dからの空気の吹き出しと第2の開口部7532からの吸引とのバランスにより適正な空気を用紙Pに吹き付けて、用紙Pを定着ベルト78から離間させ、第2の開口部7532へ引き寄せる。用紙が定着ベルト78に吸着され過ぎているときには、用紙は前記第2の開口部7532から離間するため、第2の開口部7532の開口面積が大きくなり、前記第1のノズル752Dから用紙Pに向けて吹き出される風量が大きくなる。また、用紙Pが定着ベルト78から離間しているときには、用紙Pが第2の開口部7532の一部又は全部を遮蔽し、第2の開口部7532の開口面積を小さくして第1のノズル752Dから用紙Pに向けて吹き出される風量を小さくするように構成されている。
本実施形態によれば、定着ベルト78への吸着力が強い用紙先端部の剥離には風圧の大きい第2の送風装置76を、用紙先端部が剥離された後には風圧の小さい第1の送風装置75を用いるため、用紙の確実な剥離と、定着性及び用紙搬送性の維持が期待できる。
(実施例1)
1.定着装置7の構成:(図2〜図10に対応)
2.加熱ローラ73:外径90mm、表層(PTFEコーティング)、内蔵ヒータ74(1200W×2、750W×2、合計4本のハロゲンランプ)
3.定着ローラ73:外径90mm、弾性層(厚さ1.5mm、硬度:JISA5のシリコンゴム)、表層(PTFEコーティング)
4.加圧ローラ72:外径90mm、弾性層(厚さ1mm、硬度:JISA30のシリコンゴム)、表層(厚さ30μmのPFAチューブ)
5.定着ベルト78:外径168mmのエンドレスベルト、基体(厚さ70μm、ポリイミド)、積層するシリコンゴム(厚さ200μm、硬度:JISA15)、表層(厚さ30μmのPFAチューブ)
6.圧接荷重:2000N
7.定着ベルト78の張力:250N
8.定着ベルト78の制御温度:160〜200℃
9.用紙排出速度:500mm/s
10.ファン751:シロッコファン(直径90mm、24W、最大静圧1280Pa、3個)
11.ノズル752:吹き出し口の寸法(100mm×1.6mm)、3個
12.吹き出しの風量:(0.002〜0.003m/s)×3
13.画像形成速度:毎分100枚(A4サイズ紙)
14.ファン751の起動:転写装置5直前の給紙ローラから用紙Pが送り出されると同時にファン751への通電を開始し、ダクト752からの送風を開始する。ニップ部出口NPaでの風量は略30m/s
15.ノズル752の吹き出し口の位置:ニップ部出口NPaから25mm
16.用紙剥離設定位置BPの位置:ニップ部出口NPaから10mm
17.ノズル752の長さ:100mm
18.第2の開口部7532の位置:ニップ部出口NPaから30mm〜90mmの範囲
(実施例2)
1.定着装置7の構成:(図11〜図13に対応)
2.加熱ローラ73:外径90mm、表層(PTFEコーティング)、内蔵ヒータ74(1200W×2、750W×2、合計4本のハロゲンランプ)
3.定着ローラ73:外径90mm、弾性層(厚さ3mm、硬度:JISA5のシリコンゴム)、表層(PTFEコーティング)
4.加圧ローラ72:外径90mm、弾性層(厚さ1mm、硬度:JISA30のシリコンゴム)、表層(厚さ30μmのPFAチューブ)
5.定着ベルト78:外径168mmのエンドレスベルト、基体(厚さ70μm、ポリイミド)、積層するシリコンゴム(厚さ200μm、硬度:JISA15)、表層(厚さ30μmのPFAチューブ)
6.圧接荷重:2000N
7.定着ベルト78の張力:250N
8.定着ベルト78の制御温度:160〜200℃
9.用紙排出速度:500mm/s
10.第2のノズル762Aの吹き出し口:(直径1mmの穴、ピッチ5mm、65個)
11.コンプレッサ761:レシプロ/オイルフリー(0.75kW、最大静圧0.8MPa、吹き出しの風量0.00125m/s)
12.蓄圧タンク容量:0.05m
13.電磁弁764:直動型(容量0.001m/s、耐圧100kPa、応答速度20ms、2個)、開閉状態を短時間で切り替え、圧縮空気をパルス状に送り出す。通常は閉の状態にあり、用紙Pの先端がニップ部出口NPaに達するとき、開のDUTY比は1の状態(実効吐出圧:0.12MPa)となる。
14.画像形成速度:毎分100枚(A4サイズ紙)
15.ノズル762の吹き出し口の位置:ニップ部出口NPaから25mm
16.用紙剥離設定位置BPの位置:ニップ部出口NPaから10mm
実施例2において、用紙Pの先端がニップ部出口から排出されるタイミングに合わせて電磁弁764に開信号(DUTY比1)が送られる。電磁弁764の応答速度は20msであるから、用紙Pの先端が用紙剥離設定位置BPに達する前に用紙Pは剥離され始める。実験により、用紙Pの先端がニップ部出口から5〜10mm排出されるとき、実効吐出圧が略0.06MPaの空気を吹き付ければ、トナー付着量が最大のベタ画像を搭載した坪量80g/mの印刷用コート紙でも連続的に剥離できることを確認している。また、図12で説明した、用紙位置検知センサ77によって検知される用紙Pがd1とd2との中間の位置まで剥離されるとき、電磁弁764に開信号(DUTY比0.5、実効吐出圧:0.06MPa)を送れば剥離状態の維持が可能なことも確認している。
(実施例3)
1.第1の送風装置75(定着装置7の構成:図14に対応)
2.加熱ローラ73:外径90mm、表層(PTFEコーティング)、内蔵ヒータ74(1200W×2、750W×2、合計4本のハロゲンランプ)
3.定着ローラ73:外径90mm、弾性層(厚さ1.5mm、硬度:JISA5のシリコンゴム)、表層(PTFEコーティング)
4.加圧ローラ72:外径90mm、弾性層(厚さ1mm、硬度:JISA30のシリコンゴム)、表層(厚さ30μmのPFAチューブ)
5.定着ベルト78:外径168mmのエンドレスベルト、基体(厚さ70μm、ポリイミド)、積層するシリコンゴム(厚さ200μm、硬度:JISA15)、表層(厚さ30μmのPFAチューブ)
4.圧接荷重:2000N
5.定着ベルト78の張力:250N
6.定着ベルト78の制御温度:160〜200℃
7.用紙排出速度:500mm/s
8.ファン751:軸流ファン(直径70mm、24W、最大静圧500Pa、5個)
9.吹き出しの風量:(0.02〜0.03m/s)×3
10.画像形成速度:毎分100枚(A4サイズ紙)
11.ダクト752の吹き出し口の位置:ニップ部出口NPaから25mm
12.用紙剥離設定位置BPの位置:ニップ部出口NPaから10mm
13.ダクト752の長さ:100mm
14.第2の開口部7532の位置:ニップ部出口NPaから30mm〜90mmの範囲
15.第2の送風装置76(定着装置7の構成:図14に対応)
16.第2のノズル762Aの吹き出し口:(直径1mmの穴、ピッチ5mm、65個)
17.コンプレッサ761:レシプロ/オイルフリー(0.75kW、最大静圧0.8MPa、吹き出しの風量0.00125m/s)
18.蓄圧タンク容量:0.05m
19.電磁弁764:直動型(容量0.001m/s、耐圧100kPa、応答速度20ms、2個)
20.ノズル762の吹き出し口の位置:ニップ部出口NPaから25mm
一方、本発明者らは、実施例2と同一の定着装置7を用いて用紙Pの定着を行った実験において、最も不利な条件でも用紙Pの剥離が可能な風量をQmaxとするとき、任意の条件下での風量Qは、
Q=kp×km×kd×Qmax
で得られることを発見した。
ここで、ニップ部出口NPaから排出される用紙P先端の排出量(長さ)をLp(mm)とするとき、kpは、用紙P先端の排出量Lpから得られる用紙排出位置情報係数である。また、kmは、用紙の坪量(単位面積当たりの質量)から得られる用紙情報係数であり、kdは、画像情報(トナー付着量)から得られる画像情報係数である。
以下、用紙排出位置情報係数kp、用紙情報係数km、及び画像情報係数kdを用いて、用紙Pの剥離に適した風量を算出する実施例4について、図15〜図18を用いて説明する。
(実施例4)
1.定着装置7及び第2の送風装置76の構成:(実施例2に同じ)
図15は、本発明に係る送風手段における用紙Pを剥離する風量Qの算出に必要な用紙排出位置情報係数kpを求めるマスターテーブルの基となるグラフである。
図15に示すグラフは、第1の送風装置75、又は第2の送風装置76における図示しないセンサにより検知される用紙P先端のニップ部出口NPaからの排出量Lp(mm)と、用紙排出位置情報係数kpとの関係を表すものである。このグラフは実験に基づいて作成されたもので、縦軸は用紙排出位置情報係数kp、横軸は用紙P先端の排出量Lp(mm)を表す。用紙P先端の排出量Lpはニップ部出口NPaの近傍に配設される図示しない用紙排出量検知センサにより検出される。用紙排出位置情報係数kpは、図15に示すように、用紙P先端の排出量Lpが0mm(即ち、用紙Pの先端がニップ部出口NPaの位置に達するとき)の前後において1となるように設定される。用紙排出位置情報係数kpが1のとき、風量Qは最大となる。本実施形態においては、用紙Pの先端がニップ部出口NPaに達する前の10mm手前の位置からニップ部出口NPaを通過後の位置が15mmとなるまでの間の用紙排出位置情報係数kpを1とし、用紙Pの先端に最大風量の空気を吹き付けている。一方、用紙Pの先端が剥離された後は最大風量の30%の風量があれば良いことが実験により把握されているため、用紙排出位置情報係数kpを0.3の値に設定している。このように、図15に示すグラフは、用紙P先端のニップ部出口NPaからの排出量Lpに応じて用紙剥離上の適正な風量Qを実験により求めてプロットし、最大風量時の用紙排出位置情報係数kpを1として係数に変換して作成したものである。
本発明に係る用紙排出位置情報係数kp算出用のマスターテーブルは、図15に示すグラフに基づいて作成され、用紙P先端のニップ部出口NPaからの排出量Lpの数値を入力すれば、対応する用紙排出位置情報係数kpが得られるように設定されている。本実施の形態においては、用紙排出位置情報係数kp算出用のマスターテーブルは、プログラムとして予め画像形成装置の図示しない係数算出用メモリに入力されている。
図16は、本発明に係る送風手段における用紙Pを剥離する風量Qの算出に必要な用紙情報係数kmを求めるマスターテーブルの基となるグラフである。
図16に示すグラフは、第1の送風装置75、又は第2の送風装置76に用いられる用紙Pの坪量(用紙の単位面積当たりの質量、g/m)と、用紙情報係数kmとの関係を表すものである。このグラフは実験に基づいて作成されたもので、縦軸は用紙情報係数km、横軸は用紙Pの坪量(用紙の単位面積当たりの質量、g/m)を表す。用紙情報係数kmは、図16に示すように、使用される用紙Pの内の用紙剥離上、最も条件の悪い剛性の低い用紙(本実施の形態においては、坪量85g/mの用紙)において1となるように設定される。用紙情報係数kmが1のとき、風量Qは最大となる。一方、坪量150g/m以上の用紙Pを用いれば、用紙Pの先端に空気を吹き付けなくても剥離されることが実験により把握されているため、用紙情報係数kmを0の値に設定している。このように、図16に示すグラフは、用紙Pの坪量に応じて用紙剥離上の適正な風量Qを実験により求めてプロットし、最大風量時の用紙情報係数kmを1として係数に変換して作成したものである。用紙Pの坪量の入力方式としては、図示しない操作部よりオペレータが手入力する方式であっても良く、用紙Pの厚みを公知の厚み検知手段により自動的に検知する方式としても良い。
本発明に係る用紙情報係数km算出用のマスターテーブルは、図16に示すグラフに基づいて作成され、用紙Pの坪量の数値を入力すれば、対応する用紙情報係数kmが得られるように設定されている。本実施の形態においては、用紙情報係数km算出用のマスターテーブルは、用紙排出位置情報係数kpと同様に、プログラムとして予め画像形成装置の係数算出用メモリに入力されている。
図17は、本発明に係る送風手段における用紙Pを剥離する風量Qの算出に必要な画像情報係数kdを求めるマスターテーブルの基となるグラフである。
図17に示すグラフは、第1の送風装置75、又は第2の送風装置76に用いられる用紙Pに出力される画像情報(トナー付着量、g/m)と、画像情報係数kdとの関係を表すものである。このグラフは実験に基づいて作成されたもので、縦軸は画像情報係数kd、横軸は用紙Pに出力される画像の用紙剥離設定位置BPにおけるトナー付着量(用紙に搭載される単位面積当たりのトナーの質量、g/m)を表す。画像情報係数kdは、図17に示すように、用紙Pに出力される画像の内の用紙剥離上、最も条件の悪いトナー付着量(本実施の形態においては、10g/mのトナー付着量)において1となるように設定される。画像情報係数kdが1のとき、風量Qは最大となる。一方、用紙剥離設定位置BPにおけるトナー付着量が0g/mの白紙画像を出力する用紙Pを用いれば、用紙Pの先端に空気を吹き付けなくても剥離されることが実験により把握されているため、画像情報係数kdを0の値に設定している。このように、図17に示すグラフは、用紙剥離設定位置BPにおけるトナー付着量に応じて用紙剥離上の適正な風量Qを実験により求めてプロットし、最大風量時の画像情報係数kdを1として係数に変換して作成したものである。
本発明に係る画像情報係数kd算出用のマスターテーブルは、図17に示すグラフに基づいて作成され、用紙剥離設定位置BPにおけるトナー付着量の数値を入力すれば、対応する画像情報係数kdが得られるように設定されている。本実施の形態においては、画像情報係数kd算出用のマスターテーブルは、用紙排出位置情報係数kp及び用紙情報係数kmと同様に、プログラムとして予め画像形成装置の係数算出用メモリに入力されている。
図18は、本発明に係るトナー付着量を算出するための方法を説明するための概略図である。
図18において、PBは用紙P上の用紙剥離位置を表し、Lsは、用紙剥離位置PBを起点とするトナー付着量を測定するための範囲を示す。Lsは、例えば第2の送風装置76におけるコンプレッサ761の風量を制御する電磁弁764のON/OFF動作の応答速度相当の時間をΔtとするとき、応答速度相当の時間Δt内に用紙搬送方向YHに用紙Pが移動する距離に相当するように設定されている。トナー付着量の測定範囲Lsは、n個(本実施形態においては4個)の領域に分割され、それぞれの領域における平均画像濃度D1〜Dn(本実施形態においてはD1〜D4)が、図示しない画像濃度センサにより測定される。画像濃度センサにより測定される平均画像濃度D1〜D4は、予め実験に基づいて作成されたトナー付着量算出用のマスターテーブルによりトナー付着量に変換される。また、このマスターテーブルはプログラムとしてトナー付着量算出用メモリに入力されている。従って、画像濃度センサにより測定される平均画像濃度D1〜D4は、電気信号として定着制御手段700に送られ、定着制御手段700は、トナー付着量算出用メモリのプログラムを用いて平均画像濃度D1〜D4の値をトナー付着量に変換して算出する。
本実施の形態によれば、風量を制御する電磁弁764のON/OFF動作の応答速度内にトナー付着量を測定することができ、用紙Pに形成される画像上に微細なトナー付着量の変化があっても、それに対応して変化させた風量の空気を吹き付けることができる。
本実施の形態によれば、定着ベルト78に巻き付こうとする用紙Pに対し、用紙Pの位置と厚みの情報、及び画像のトナー付着量を総合的にフィードバックすることにより、必要かつ最小限の風量での用紙剥離を可能とした定着装置7を提供することができる。
図19は、本発明に係る定着装置7の第2の送風装置76の実施形態における定着制御手段の制御について説明するためのブロック図である。
図19において、定着制御手段700は、用紙位置検知センサ77又は係数算出用メモリからの情報により、電磁弁764の開閉動作を制御して用紙Pに吹き付ける空気の風量を変化させる。
なお、本実施の形態では、第2の送風装置76の電磁弁764の開閉動作の制御を定着装置7に備えられた定着制御手段700により行う構成としているが、この制御を本体制御手段100に行わせる構成であっても良い。
また、実施例4において、用紙排出位置情報係数kp、用紙情報係数km、及び画像情報係数kdを用いて、用紙Pの剥離に適した風量を算出する構成を第2の送風装置76に適用すると記載したが、この構成を第1の送風装置75に用いても良い。
7 定着装置
71 定着ローラ(加熱手段)
72 加圧ローラ(加圧回転体)
73 加熱ローラ(加熱手段)
74 ヒータ(加熱手段)
75 第1の送風装置
75A、75B、75C 送風装置(第1の送風装置)
751、751A、751B、751C ファン
752、752A、752B、752C ノズル
752D 第1のノズル
753、753A、753B、753C ダクト
7531、7531A、7531B、7531C 第1の開口部
7532、7532A、7532B、7532C 第2の開口部
7533 第3の開口部
7534、7534A、7534B、7534C ダクト部
754a、754b、754c 用紙密着防止部材
76 第2の送風装置
761 コンプレッサ
762 ノズル
762A 第2のノズル
763 送風管
764 電磁弁
77 用紙位置検知センサ
78 定着ベルト(加熱回転体)
100 本体制御手段
110 用紙位置算出手段
700 定着制御手段(制御手段)
BP 用紙剥離設定位置
d1、d2、d3、d4 用紙位置検知センサ77から用紙Pまでの距離
kd 画像情報係数
km 用紙情報係数
kp 用紙位置情報係数
Lk 所定の紙間距離
NP ニップ部
NPa ニップ部出口(用紙排出側端部)
P、P1、P2 用紙
PP 用紙搬送路
Q 風量
Qmax 最も不利な条件で剥離可能な風量
YH 用紙排出方向

Claims (13)

  1. 加熱手段を有する加熱回転体と、
    該加熱回転体を押圧し、該加熱回転体との間にトナー像を担持する未定着の用紙を挟持して定着させるためのニップ部を形成する加圧回転体と、
    前記ニップ部の用紙排出側端部から排出される用紙に向けて空気を吹き付ける風量可変の送風手段と、
    を備える定着装置であって、
    前記送風手段は、前記ニップ部から用紙先端の排出が開始されてから用紙後端の排出が終了するまでの用紙1枚の排出動作の間に、排出される用紙と前記加熱回転体との密着状態に応じて、用紙に向けて吹き付ける空気の風量を、随時変化させることを特徴とする定着装置。
  2. 前記送風手段は、空気を送り出すファンと、該ファンに連結され、前記加熱回転体外周面に設定される用紙剥離設定位置に向けて空気を吹き出すノズルと、第1の開口部と第2の開口部とを両端に備え、前記第1の開口部が前記ファンに連結され、前記第2の開口部が前記ニップ部の用紙排出側端部近傍に配設されるエア吸引ダクトと、を有する第1の送風装置からなることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第2の開口部は、前記ニップ部の用紙排出側端部近傍における、前記ニップ部より前記加圧回転体寄りの位置に、かつ前記ニップ部から排出される用紙の前記加圧回転体に接する面に対向する位置に配設されるとともに、
    前記ニップ部から起算する前記第2の開口部の位置は、連続して排出される2枚の用紙の紙間の距離の範囲内に、前記第2の開口部の一部又は全部が含まれるように配設されることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記第2の開口部と前記ニップ部から排出される用紙が搬送される用紙搬送路との間に、前記第2の開口部への用紙の密着を防止する用紙密着防止部材が配設されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の定着装置。
  5. 前記エア吸引ダクトは、用紙が前記第2の開口部の全面を遮蔽しても空気の吸引が可能な、前記第2の開口部より小さい開口を有する第3の開口部を備えていることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記第1の送風装置は使用される用紙サイズに対応して前記加熱回転体の回転軸方向に複数個配設され、複数個の前記第1の送風装置におけるそれぞれの前記第2の開口部の開口面積は、それぞれの前記第2の開口部から前記第1の開口部までの距離に応じて、大きさが変えられていることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記送風手段は、コンプレッサ、該コンプレッサに連結される電磁弁、及び該電磁弁に連結されるノズル、を有する第2の送風装置からなり、
    該ノズルは、前記加熱回転体外周面に設定される用紙剥離設定位置の接線上又はその近傍に配設されて、該用紙剥離設定位置に向けて空気を吹き出し、
    前記第2の送風装置の前記電磁弁の開閉動作を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段は、排出される用紙と前記加熱回転体との吸着の度合に応じて前記電磁弁による開閉動作を制御し、前記ノズルから吹き付ける風量を制御することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  8. 前記ニップ部の用紙排出側端部近傍における、前記ニップ部から排出される用紙の位置を検知して用紙位置情報を発信する用紙位置検知センサと、
    前記用紙位置情報から用紙と前記加熱回転体との距離を算出する用紙位置算出手段と、
    前記第2の送風装置、前記用紙位置検知センサ、及び前記用紙位置算出手段の動作を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記用紙位置検知センサからの前記用紙位置情報に基づいて、前記用紙位置算出手段を用いて用紙と前記加熱回転体との距離を算出し、算出された前記距離に応じて前記電磁弁による開閉動作を制御し、前記ノズルから吹き付ける風量を変化させることを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  9. 前記用紙位置検知センサは、光ビームを用いる光センサからなり、前記ニップ部より前記加圧回転体側寄りに、かつ光ビームの方向が前記加熱回転体の前記用紙剥離設定位置の近傍に向かう位置に配設され、
    前記用紙位置検知センサは、前記用紙剥離設定位置の近傍に位置する用紙の位置を検知して位置情報を発信し、
    前記用紙位置算出手段は前記位置情報から前記距離を算出し、
    前記制御手段は、前記距離の値が最大の値となる、用紙が前記加熱回転体に密着しているときには最大風量の空気を、前記距離の値が最大の値より小さい値となるときには、用紙が前記加熱回転体から離間しているものと判断し、その値に応じた小さい風量の空気を、送るように前記第2の送風装置の動作を制御することを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
  10. 前記用紙位置検知センサは、光ビームを用いる光センサからなり、前記ニップ部より前記加熱回転体側寄りの前記用紙剥離設定位置の接線上又はその近傍に、かつ光ビームの方向が前記加熱回転体の前記用紙剥離設定位置の近傍に向かう位置に配設され、前記用紙剥離設定位置の近傍に位置する用紙の位置を検知して位置情報を発信し、
    前記用紙位置算出手段は前記位置情報から前記距離を算出し、
    前記制御手段は、前記距離の値が最小の値となる、用紙が前記加熱回転体に密着しているときには最大風量の空気を、前記距離の値が最小の値より大きい値となるときには、用紙が前記加熱回転体から離間しているものと判断し、その値に応じた小さい風量の空気を、送るように前記第2の送風装置の動作を制御することを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
  11. 前記送風手段は、第1の送風装置と第2の送風装置とからなり、
    前記第1の送風装置は、
    空気を送り出すファンと、
    前記ニップ部の用紙排出側端部近傍における、前記加熱回転体上に巻き付く用紙を剥離する位置として前記加熱回転体外周面に設定される用紙剥離設定位置の接線上又はその近傍であり、かつ前記用紙剥離設定位置よりも前記ニップ部から離間する側に配設され、前記ファンに連結され、前記用紙剥離設定位置に向けて空気を吹き出す第1のノズルと、
    第1の開口部と第2の開口部とを両端に備え、前記第1の開口部が前記ファンに連結され、前記第2の開口部が前記ニップ部の用紙排出側端部近傍に配設されるエア吸引ダクトと、
    を有し、
    前記第2の送風装置は、
    コンプレッサと、
    該コンプレッサに連結される電磁弁と、
    該電磁弁に連結され、前記第1のノズルと前記加熱回転体との間に配設され、前記用紙剥離設定位置の近傍に向けて空気を吹き出す第2のノズルと、
    を有し、かつ、
    前記第1の送風装置の前記ファンの動作と、前記第2の送風装置の電磁弁の開閉動作と、を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段は、
    前記ファンを遅くとも印字動作を開始するタイミングで動作させて前記第1の送風装置の前記第1のノズルから空気を吹き出させ、
    前記電磁弁の開閉動作を制御して、用紙が前記ニップ部から排出され始めてから少なくとも用紙が前記用紙剥離設定位置に達するまでの間は、前記第2の送風装置の前記第2のノズルから空気を吹き出させ、
    用紙の先端が前記加熱回転体から剥離された後、前記電磁弁の開閉動作を制御して前記第2のノズルからの空気の吹き出しを停止させるとともに、
    用紙が前記加熱回転体に吸着され過ぎる状態にあるときには、用紙は前記第2の開口部から離間し、前記第2の開口部の開口面積を大きくして、前記第1のノズルから用紙に向けて吹き出される風量を大きくし、
    用紙が前記加熱回転体から離間した状態にあるときには、用紙は前記第2の開口部の一部又は全部を遮蔽し、前記第2の開口部の開口面積を小さくして、前記第1のノズルから用紙に向けて吹き出される風量を小さくするように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  12. 前記制御手段は、前記送風手段における任意の条件下で用紙を剥離させるために必要な風量Qを、予め制御手段のメモリにプログラムとして内蔵された3つのマスターテーブルに基づいて算出して前記電磁弁の開閉動作を制御し、
    前記3つのマスターテーブルは、前記ニップ部からの用紙先端の排出量に基づいて用紙排出位置情報係数kpを算出するマスターテーブルと、用紙の坪量に基づいて用紙情報係数kmを算出するマスターテーブルと、出力画像のトナー付着量に基づいて画像情報係数kdを算出するマスターテーブルと、からなり、
    想定される最も不利な条件でも用紙の剥離が可能な風量をQmaxとすると、前記風量Qが、Q=kp×km×kd×Qmax、で表されることを特徴とする請求項8から11のいずれか1項に記載の定着装置。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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