JP2011185573A - 熱供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱保有部が保有する熱を有効に利用可能な熱供給装置を提供する点にある。
【解決手段】加熱状態と加熱停止状態とに切換え自在な燃焼式の加熱部K及び受熱状態と受熱停止状態とに切換え自在な複数の受熱部Nを経由する熱媒循環路Lを通して熱媒を循環させる熱媒循環手段Jと、加熱部K、受熱部N、及び、熱媒循環手段Jの作動を制御する制御手段Hとが設けられ、制御手段Hが、受熱部Nが熱媒循環路Lを通して通流する熱媒に付与する熱を熱保有部Qが保有する熱付与可能状態であるか否かを判別する熱付与判別処理、及び、その熱付与判別処理にて熱付与可能状態であると判別したときには、加熱部Kを加熱停止状態に維持させて、熱媒循環路Lを通して通流する熱媒に対して熱付与用の受熱部Nから熱を付与して、複数の受熱部Nのうちの受熱状態の受熱部Nに熱を付与する加熱停止熱供給処理を実行するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、加熱状態と加熱停止状態とに切換え自在な燃焼式の加熱部及び受熱状態と受熱停止状態とに切換え自在な複数の受熱部を経由する熱媒循環路を通して熱媒を循環させる熱媒循環手段と、前記加熱部、前記受熱部、及び、前記熱媒循環手段の作動を制御する制御手段とが設けられた熱供給装置に関する。
このような熱供給装置は、一般家庭に設置して使用されるものであって、例えば、燃焼式の加熱部として、ガス燃焼式の熱源機本体が設けられ、また、受熱部として、一般給湯用の湯水が通流する給湯用の熱交換部や、浴槽の湯水が循環される風呂追焚き用の熱交換部が設けられ、そして、熱源機本体、給湯用の熱交換部、及び、風呂追焚き用の熱交換部を経由する熱媒循環路を通して、熱媒循環手段としての循環ポンプにより、熱媒を循環させるように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
つまり、特許文献1の熱供給装置は、熱媒循環路を通して熱媒を循環させながら、その熱媒を熱源機本体にて加熱させるようにして、給湯用の熱交換部に供給される湯水を加熱して給湯することや、風呂追焚き用の熱交換部にて循環される浴槽の湯水を加熱して追焚きすることが行えるように構成されている。
特開2008−8589号公報
浴槽に貯留されている湯水は、入浴の際には、42℃等の目標設定温度にて湯張りされるものであり、また、追焚きにより、目標設定温度に維持されることになる。
そして、浴槽に貯留されている湯水は、入浴の終了後においても、目標設定温度に近い温度を継続することになる。つまり、浴槽に貯留されている湯水は、入浴の終了後においても多量の熱量を保有することになる。
しかしながら、浴槽に貯留されている湯水は、一般に、次の朝に洗濯用の湯水として利用されることがある程度であり、入浴終了後に浴槽に貯留されている湯水が保有する熱は、有効に利用させることなく、単に放熱されるものであった。
つまり、浴槽は、湯張りされることにより熱を保有し、また、風呂追焚き用の熱交換部を用いて追焚きされることにより熱を保有する熱保有部となるものであるが、この熱保有部の熱が、有効に利用されることなく、単に放熱される無駄があり、改善が望まれるものであった。
また、使用後においても多量の熱を保有する熱保有部としては、浴槽の他に、床暖房パネル等の暖房用の端末を考えることができる。
つまり、暖房用の端末には、高温(例えば、60℃)の熱媒が循環されることになるが、暖房運転の停止後においても、暖房用の端末が保有する熱媒は、高温を継続することになる。
ちなみに、熱媒を暖房用の端末に流動させる循環路に保有される熱媒も、暖房用の端末が保有する熱媒と同様に、高温を継続することになり、以下の説明において、暖房用の端末が保有する熱媒とは、循環路に保有されている熱媒を含むものとする。
そして、この暖房用の端末が保有する熱媒の熱が、暖房運転の停止後において、有効に利用されることなく、単に放熱される無駄を生じる虞があった。
ちなみに、熱媒循環路を通して通流する熱媒によって暖房用の端末を加熱する構成としては、暖房用の端末に循環させる熱媒が循環される熱交換部を受熱部として設ける構成に加えて、暖房用の端末を受熱部として、熱媒循環路を通して通流する熱媒を暖房用の端末に直接通流させるようにする構成があり、この構成の場合には、暖房用の端末は、受熱部であり、且つ、熱保有部となる。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、熱保有部が保有する熱を有効に利用可能な熱供給装置を提供する点にある。
本発明の熱供給装置は、加熱状態と加熱停止状態とに切換え自在な燃焼式の加熱部及び受熱状態と受熱停止状態とに切換え自在な複数の受熱部を経由する熱媒循環路を通して熱媒を循環させる熱媒循環手段と、前記加熱部、前記受熱部、及び、前記熱媒循環手段の作動を制御する制御手段とが設けられたものであって、
その第1特徴構成は、
前記受熱部のうちの少なくとも一部が、前記加熱部の加熱停止状態において、前記熱媒循環路を通して通流する熱媒に対して熱保有部に保有した熱を付与可能な熱付与用の受熱部に構成され、
前記制御手段が、
前記熱媒循環路を通して通流する熱媒に付与する熱を前記熱保有部が保有する熱付与可能状態であるか否かを判別する熱付与判別処理、及び、
その熱付与判別処理にて熱付与可能状態であると判別したときには、前記加熱部を加熱停止状態に維持させて、前記熱媒循環路を通して通流する熱媒に対して前記熱付与用の受熱部から熱を付与して、前記複数の受熱部のうちの受熱状態の受熱部に熱を付与する加熱停止熱供給処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、制御手段が、熱付与判別処理によって、熱媒循環路を通して通流する熱媒に付与する熱を熱保有部が保有する熱付与可能状態であるか否かを判別することになる。
つまり、例えば、熱保有部としての浴槽が、設定温度以上の高温の湯水を貯留していれば、熱付与可能状態であると判別することになる。
そして、制御手段は、熱付与可能状態であると判別したときには、加熱部を加熱停止状態に維持させて、熱媒循環路を通して通流する熱媒に対して熱付与用の受熱部から熱を付与して、複数の受熱部のうちの受熱状態の受熱部に熱を付与する加熱停止熱供給処理を実行することになる。
つまり、例えば、熱保有部が浴槽である場合には、加熱部を加熱停止状態に維持させた状態で、受熱部としての追焚き用の熱交換部に対して浴槽の湯水を循環させることにより、浴槽に保有されている熱を、熱媒循環通路を通流する熱媒に付与し、そして、熱媒循環通路を循環する熱媒が保有する熱を、受熱状態の受熱部に付与することになる。
このように、熱媒循環路を通して通流する熱媒に付与する熱を熱保有部が保有する熱付与可能状態の場合には、熱媒循環路を通して通流する熱媒に熱保有部が保有する熱を付与して、受熱状態の受熱部に熱を付与することができるから、熱保有部に保有する熱を有効に利用できるのである。
要するに、本発明の第1特徴構成によれば、熱保有部が保有する熱を有効に利用可能な熱供給装置を提供するに至った。
本発明の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
加熱停止熱供給指令を指令する指令手段が設けられ、
前記制御手段が、前記指令手段にて加熱停止熱供給指令が指令されたときに、前記加熱停止熱供給処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、制御手段が、指令手段にて加熱停止熱供給指令が指令されたときに、加熱停止熱供給処理を実行することになる。
このように、指令手段にて加熱停止熱供給指令が指令されたときに、加熱停止熱供給処理を実行させることにより、加熱停止熱供給処理が不必要に実行されることを回避できることになる。
つまり、例えば、熱保有部が浴槽である場合において、後で入浴することが予定されているときには、指令手段にて加熱停止熱供給指令を指令しないようにすることにより、不必要に加熱停止熱供給処理が実行されることを回避しながら、後で入浴することが予定されていないときであって、浴槽に貯留されている湯水が保有する熱を有効利用することを希望するときには、指令手段にて加熱停止熱供給指令を指令することにより、加熱停止熱供給処理を実行させることができる。
要するに、本発明の第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成による作用効果に加えて、加熱停止熱供給処理が不必要に実行されることを回避できる熱供給装置を提供するに至った。
本発明の第3特徴構成は、上記第2特徴構成に加えて、
前記制御手段が、前記制御手段が、前記熱付与用の受熱部が受熱状態である場合には、前記加熱停止熱供給処理を実行しないように構成されている点を特徴とする。
すなわち、制御手段は、指令手段にて加熱停止熱供給指令が指令されても、熱付与用の受熱部が受熱状態である場合には、加熱停止熱供給処理を実行しないことになる。
つまり、例えば、熱保有部が浴槽である場合において、湯張り処理や追焚き処理を行うことによって、浴槽に適量で適温の湯水を貯留する状態を維持する自動風呂運転が行われているときには、熱付与用の受熱部としての風呂追焚き用の熱交換部が受熱状態であるとして、指令手段にて加熱停止熱供給指令が指令されても、加熱停止熱供給処理が実行されないことになる。
このように、熱付与用の受熱部が受熱状態である場合には、指令手段にて加熱停止熱供給指令が指令されても、加熱停止熱供給処理が実行されないから、指令手段にて誤って加熱停止熱供給指令を指令されても、加熱停止熱供給処理が不必要に実行されることを回避できるものとなる。
要するに、本発明の第3特徴構成によれば、上記第2特徴構成による作用効果に加えて、加熱停止熱供給処理が不必要に実行されることを回避できる熱供給装置を提供するに至った。
本発明の第4特徴構成は、上記第1〜第3特徴構成のいずれかに加えて、
前記熱付与用の受熱部が、前記熱保有部としての浴槽の湯水が循環される追焚き用の熱交換部である点を特徴とする。
すなわち、熱保有部としての浴槽に貯留される湯水は、多量の熱を保有するにも拘わらず、使用者の入浴後は単に放熱されるものであるが、その湯水が保有する多量の熱を、加熱停止熱供給処理によって、受熱状態の受熱部に付与する熱として有効に利用できるのである。
要するに、本発明の第4特徴構成によれば、上記第1〜第3特徴構成のいずれかによる作用効果に加えて、浴槽に貯留されている湯水が保有する熱を有効利用できる熱供給装置を提供するに至った。
本発明の第5特徴構成は、上記第1〜第4特徴構成のいずれかに加えて、
前記熱付与用の受熱部から付与される熱を受熱する受熱部が、一般給湯用の湯水が通流する給湯用の熱交換部である点を特徴とする。
すなわち、給湯用の熱交換部は、15℃前後の水道水等の湯水を加熱して一般給湯用の湯水として出湯するものであり、そして、その出湯温度は、一般に、30℃程度が多いものであるから、浴槽等の熱保有部が保有する熱にても加熱し易いものである。
つまり、熱付与用の受熱部から付与される熱を用いて、一般給湯用の湯水を加熱するようにすることにより、加熱部を加熱停止状態に維持させながらも、使用者の要求を満足させる状態で一般給湯を行えるものとなるのであり、使用者に不便を掛けることを極力回避しながら、熱保有部が保有する熱を有効利用できるものとなる。
要するに、本発明の第5特徴構成によれば、上記第1〜第4特徴構成のいずれかによる作用効果に加えて、使用者に不便を掛けることを極力回避しながら、熱保有部が保有する熱を有効利用できる熱供給装置を提供するに至った。
第1実施形態の熱供給装置を示す図 第1実施形態の制御作動を示すフローチャート 第3実施形態の熱供給装置を示す図
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1に示すように、太陽熱利用の熱電併給システムが、太陽熱利用の熱電併給装置1と、その熱電併給装置1にて生成された熱を利用する貯湯ユニット2と、熱電併給装置1と貯湯ユニット2の運転を制御する運転制御部Hなどから構成されている。
貯湯ユニット2は、熱媒を貯留する蓄熱タンクとしての貯湯タンクTに対する貯湯、一般給湯栓への給湯(一般給湯)、浴槽3への湯張り、浴槽2の追焚き、及び、暖房用の端末Dへの熱媒供給(暖房)を行うように構成されている。
尚、暖房用の端末Dとしては、床暖房パネル、浴室暖房乾燥機、及び、ファンコンベクタ等が設けられることになる。
熱電併給装置1は、太陽熱にて熱媒を加熱する太陽熱加熱器としての太陽熱加熱部4及び光電変換作用により太陽光により発電する太陽光発電部5が組み込まれた熱電併給パネルPを備えている。
そして、熱電併給パネルPにおける太陽光発電部4の発電電力が、系統連系用のインバータ6に入力され、そのインバータ6が、太陽光発電部5の発電電力を商用電源7から受電する受電電力と同じ電圧及び同じ周波数に調整するように構成されている。
つまり、商用電源7の電力が、受電電力供給ライン8を通して、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの電力負荷9に供給されている。そして、インバータ6にて調整された電力が、発電電力供給ライン10を介して受電電力供給ライン8に供給され、結果的に、太陽光発電部5の発電電力が電力負荷9に供給されるように構成されている。
熱電併給装置1の太陽熱加熱部4にて加熱された熱媒が保有する熱を貯湯タンクTに蓄熱させるように熱媒を循環させる循環路として、太陽熱加熱部4、貯湯タンクT内に設置された放熱部としての授熱用熱交換器11、及び、気液分離用のタンク部12を経由する熱媒循環路13が設けられ、そして、太陽熱加熱部4にて加熱された熱媒を貯湯タンクTに対して熱媒循環路13を通して循環させる循環手段としての循環ポンプ14が設けられている。
気液分離用のタンク部12には、補給用のエンジン冷却水を貯留する大気開放型のリザーブタンク15が接続され、また、熱媒循環路13の圧力が大気圧よりも高い高圧側の設定圧以上になると、そのタンク部12をリザーブタンク15に連通させるように開き、且つ、熱媒循環路13内の圧力が大気圧よりも低い低圧側の設定圧以下になると、そのタンク部58をリザーブタンク15と連通させるように開くプレッシャーキャップ16が、タンク部12に設けられている。
貯湯ユニット2には、貯湯タンクTの上部から取り出した熱媒を貯湯タンクTの底部に戻す形態で循環させる加熱用循環路17が設けられ、その加熱用循環路17には、ガスバーナ加熱式の補助熱源機18、給湯用の熱交換部としての給湯用熱交換器19、暖房用の熱交換部としての暖房用熱交換器20、追焚き用の熱交換部としての風呂追焚き用熱交換器21、及び、熱媒循環用の循環ポンプ22が装備されている。
加熱用循環路17に、貯湯タンクTを迂回して熱媒を流動させるバイパス路17Aが接続され、貯湯タンクTを通して熱媒を流動させるタンク経由状態とバイパス路17を通して熱媒を流動させるバイパス状態とに切換える三方弁23が設けられている。
貯湯タンクTは、大気開放型であり、その上部には、オーバーフロー路24が接続されている。
また、貯湯タンクT内には、貯留されている熱媒の温度を検出する貯留温度検出手段としてのサーミスタSが上下に間隔を隔てて複数設けられている。そして、本実施形態においては、運転制御部Hが、複数のサーミスタSの検出温度の平均値を、貯湯タンクTに貯留されている熱媒の温度として求めるように構成されている。
尚、例示はしないが、貯湯タンクTには熱媒補給口が備えられており、適宜熱媒を補給できるように構成されている。
給湯用熱交換器19には、水道水圧を用いて給水する給水路25及び給湯路26が接続されている。つまり、給水路25を通して供給される湯水が、加熱用循環路17を通流する熱媒にて加熱されて、加熱された湯水が給湯路26を通して給湯されるように構成されている。
給湯路26には、給水路825から分岐された混合用給水路27が接続され、その接続箇所に、給湯路26からの湯水と混合用給水路27からの水との混合比を調整して給湯温度を調節するミキシングバルブ28が設けられている。
給水路25における混合用給水路27の分岐箇所よりも上流側箇所には、給水温度を検出する給水サーミスタ29が設けられている。
給湯路26におけるミキシングバルブ28よりも上流側には、給湯用熱交換器19から給湯路26に給湯された湯水の温度を検出する給湯サーミスタ30が設けられ、給湯路26におけるミキシングバルブ28の下流側箇所には、ミキシングバルブ28にて混合された湯水の温度を検出するミキシングサーミスタ31、及び、流量制御弁32が設けられている。
給湯路26におけるミキシングサーミスタ31及び流量制御弁32の配設箇所よりも下流側が、台所や洗面所などの図外の給湯栓に給湯する一般給湯路26Aと、浴槽3に湯水を供給するための湯張り路26Bとに分岐されている。
一般給湯路26Aには、一般給湯路26Aを通流する湯水の流量を検出する流量センサ33が設けられている。
湯張り路26Bには、湯張り路26Bを通流する湯水の流量を検出する湯張り流量センサ22、湯張り電磁弁23、バキュームブレーカ24、湯張り逆止弁25が上流側から順に設けられている。
風呂追焚き用熱交換器21には、浴槽3からの湯水を風呂追焚き用熱交換器21に戻すための風呂戻り路38、及び、風呂追焚き用熱交換器21にて加熱した湯水を浴槽3に供給するための風呂往き路39が接続され、風呂戻り路38には、風呂ポンプ40が装備されている。
そして、風呂ポンプ49を作動させて、風呂戻り路38および風呂往き路39を通して浴槽3内の湯水を循環させることにより、浴槽3内の湯水を、加熱用循環路17を通流する熱媒により風呂追焚き用熱交換器21にて加熱するように構成されている。
風呂戻り路38には、浴槽3内の湯水の循環方向に沿って上流側から順に、浴槽3内の湯水の水位を検出する水位センサ41、風呂戻り路38内の湯水の温度を検出する風呂戻りサーミスタ42、二方弁43、風呂水流スイッチ44が設けられている。
上述した給湯路26から分岐した湯張り路26Bが、浴槽3からの風呂戻り路38に接続され、風呂戻り路38および風呂往き路39の両路を通して浴槽3に湯水を供給できるように構成されている。
暖房用熱交換器20には、暖房用の端末Dからの熱媒を戻す暖房戻り路45及び暖房用熱交換器20に加熱された熱媒を暖房用の端末Dに供給する暖房往き路46が接続され、暖房戻り路45には、暖房ポンプ47が装備されている。
そして、暖房ポンプ47を作動させて、暖房戻り路37および暖房往き路38を通して暖房用の熱媒を循環させることにより、暖房用の熱媒を、加熱用循環路17を通流する熱媒により暖房用熱交換器20にて加熱するように構成されている。
暖房戻り路45には、熱媒の循環方向に沿って上流側から順に、暖房戻り路45の熱媒の温度を検出する暖房戻りサーミスタ48、大気開放式の膨張タンク49が設けられている。
また、暖房往き路46には、暖房往き路46の熱媒の温度を検出する暖房往きサーミスタ50設けられている。
尚、暖房戻り路45と暖房往き路46とが、バイパス路51にて連通接続されている。
運転制御部Hは、電源の投入によって、熱電併給装置1における循環ポンプ14の作動を制御する貯湯運転処理を実行して、貯湯タンクTの熱媒を太陽熱加熱部4にて加熱することになる。
また、運転制御部Hは、運転リモコンRにて指令された情報及びセンサ類の検出情報等に基づいて、一般給湯路26Aに目標設定温度の湯水を給湯する一般給湯処理、湯張り路26Bに目標設定温度の湯水を給湯する湯張り処理、浴槽3の湯水を目標設定温度に追焚きする追焚き処理、及び、暖房用の熱媒を目標設定温度に加熱する暖房運転処理を実行することになる。
尚、一般給湯処理、湯張り処理、追焚き処理、及び、暖房運転処理は周知の処理であるので、本書においては、詳細な説明は省略する。
運転制御部Hは、一般給湯処理、湯張り処理、追焚き処理、及び、暖房運転処理を実行する際には、熱媒循環用の循環ポンプ22を作動させることになり、そして、貯湯タンクT内の熱媒の温度が設定温度(例えば、20℃)以上である場合には、タンク経由状態となるように三方弁23を切換え、且つ、貯湯タンクT内の熱媒の温度が設定温度(例えば、20℃)未満である場合には、バイパス状態となるように三方弁23を切換えることになり、また、熱媒の温度が不足する場合には、補助熱源機18を作動させる。
ちなみに、貯湯タンクT内の熱媒の温度が設定温度(例えば、20℃)未満である場合において、バイパス状態となるように三方弁23を切換えるのは、貯湯タンクTが蓄熱されていなことが明らかであり、かつ、このように貯湯タンクTに蓄熱されていないときに、補助熱源機18を作動させて熱媒を加熱した際に、補助加熱機18が発生する熱量が貯湯タンクTに蓄熱されないようにした方が好ましいからである。
補助熱源機18は、詳述はしないが、ガスバーナの燃焼量を制御する制御手段や加熱後の熱媒の温度を検出する熱媒温度センサ等を備えるものであり、例えば、暖房運転処理においては、通流する熱媒を目標設定温度(例えば、60℃)に加熱するように構成されている。
本実施形態においては、上述の説明から明らかなように、加熱用循環路17をタンクバイパス状態に切換えて、熱媒循環用の循環ポンプ22を作動させた状態においては、次に述べる熱供給装置が構成されることになる。
つまり、補助熱源機18を、加熱状態と加熱停止状態とに切換え自在な燃焼式の加熱部Kとし、給湯用熱交換器19、暖房用熱交換器20、及び、風呂追焚き用熱交換器21を、受熱状態と受熱停止状態とに切換え自在な複数の受熱部Nとし、バイパス路17Aを備えたタンクバイパス状態の加熱用循環路17を、加熱部K及び複数の受熱部Nを経由する熱媒循環路Lとし、熱媒循環用の循環ポンプ22を、熱媒循環路Lを通して熱媒を循環させる熱媒循環手段Jとする熱供給装置が構成されることになり、そして、制御手段としての運転制御部Hが、運転リモコンRにて指令された情報及び各種のセンサ類の検出情報等に基づいて、補助熱源機18及び各種の機器類を制御して、上述の如く、一般給湯処理、湯張り処理、追焚き処理、及び、暖房運転処理を実行することになる。
ちなみに、給湯用熱交換器19の受熱状態とは、給水路25から供給される湯水を加熱して給湯路26に出湯する給湯状態であり、受熱停止状態とは、給湯を停止する状態である。
また、暖房用熱交換器20の受熱状態とは、暖房ポンプ47を作動させて、暖房戻り路45から供給される熱媒を加熱して暖房往き路46に供給する暖房運転状態であり、受熱停止状態とは、暖房ポンプ47を停止して暖房運転を停止する停止状態である。
さらに、風呂追焚き用熱交換器21の受熱状態とは、風呂ポンプ40を作動させて、風呂戻り路38から供給される湯水を加熱して風呂往き路39に供給する追焚き運転状態であり、受熱停止状態とは、風呂ポンプ40を停止して追焚き運転を停止する停止状態である。
本実施形態においては、運転制御部Hが、熱保有部Qとしての暖房用の端末Dが保有する熱媒の熱や、熱保有部Qとしての浴槽3に貯留されている湯水が保有する熱を用いて給湯用熱交換器19を加熱する加熱停止熱供給運転を実行するように構成されており、以下、運転制御部Hが実行する加熱停止熱供給運転について説明する。
ちなみに、暖房用の端末Dに熱媒を循環させる循環路としての暖房戻り路45及び暖房往き路46が保有する熱媒も、暖房用の端末Dが保有する熱媒と同様に熱を保有することになり、本実施形態においては、暖房用の端末Dが保有する熱媒の熱には、の端末Dに熱媒を循環させる循環路としての暖房戻り路45及び暖房往き路46が保有する熱媒の熱を含むものとする。
すなわち、運転制御部Hが、加熱停止熱供給運転として、加熱用循環路17をタンクバイパス状態に切換え、かつ、熱媒循環用の循環ポンプ22を作動させた状態において、補助熱源機18を加熱停止状態に維持させて、暖房用熱交換器20及び風呂追焚き用熱交換器21を、熱保有部Qとしての暖房用の端末D及び熱保有部Qとしての浴槽3に保有した熱をタンクバイパス状態の加熱用循環路17を通して通流する熱媒に対して付与する熱付与用の受熱部として用いて、受熱状態の受熱部としての給湯用熱交換器19に熱を供給する運転を実行するように構成されている。
つまり、一般給湯路26Aの先端部に装備されることになる一般給湯栓(図示せず)が開かれて、一般給湯路26Aに装備された給湯流量センサ33にて設定量以上の通水が検出された際には、運転制御部Hが、ミキシングバルブ28を調整しながら設定目標温度の湯水を給湯する一般給湯処理を行うことになるが、この一般給湯処理を行うときに、加熱停止熱供給指令を指令する指令手段として機能する上述の運転リモコンRにて、加熱停止熱供給指令が指令されている場合には、運転制御部Hが加熱停止熱供給運転を実行するように構成されている。
ちなみに、この加熱停止熱供給運転においては、ミキシングバルブ28を調整しても設定目標温度の湯水を給湯できない場合が多いものとなるが、使用者は、予め加熱停止熱供給指令を指令して、設定目標温度よりも低い湯水が給湯されることを理解しているので、湯水の使用にトラブルを生じることは無い。
また、運転制御部Hは、運転リモコンRにて加熱停止熱供給指令が指令されている場合においても、運転リモコンRにて、暖房運転が指令されて暖房運転を行っているとき、及び、運転リモコンRにて、湯張り処理や追焚き処理を行って浴槽3に適量で適温の湯水を貯留する自動風呂運転指令が指令されて、自動風呂運転を行っているときには、加熱停止熱供給運転を実行しないように構成されている。
つまり、運転制御部Hは、暖房用熱交換器20又は風呂追焚き用熱交換器21が受熱状態であるときには、加熱停止熱供給運転を実行しないように構成されている。
運転制御部Hは、加熱停止熱供給運転においては、先ず、タンクバイパス状態の加熱用循環路17を通して通流する熱媒に付与する熱を、熱保有部Qとしての暖房用の端末D及び浴槽3が保有する熱付与可能状態であるか否かを判別する熱付与判別処理を実行することになる。
つまり、暖房用の端末Dについては、保有されている熱媒の温度が設定温度(例えば、35℃)以上の場合には、暖房ポンプ47を作動させることにより、タンクバイパス状態の加熱用循環路17を通して通流する熱媒に熱を付与することができる熱付与可能状態であると判別することになる。
また、浴槽3については、貯留されている湯水の温度が設定温度(例えば、35℃)以上の場合には、風呂ポンプ40を作動させることにより、タンクバイパス状態の加熱用循環路17を通して通流する熱媒に熱を付与することができる熱付与可能状態であると判別することになる。
そして、運転制御部Hは、熱付与判別処理によって、暖房用の端末D又は浴槽3が熱付与可能状態であると判別したときには、補助熱源機18を加熱停止状態に維持させて、タンクバイパス状態の加熱用循環路17を通して通流する熱媒に暖房用熱交換器20又は風呂追焚き用熱交換器21から熱を付与して、給湯用熱交換器19に熱を付与する加熱停止熱供給処理を実行するように構成されている。
上述した熱付与判別処理において、暖房用熱交換器20が熱付与可能状態であるか否かの判別は、本実施形態においては、暖房ポンプ47を作動させて暖房運転処理を実行して停止した際に、その停止したときからの経過時間に基づいて判別するように構成されている。
つまり、暖房運転処理を行った際には、床暖房パネル等の暖房用の端末D並びにその端末に熱媒を循環させる循環路としての暖房戻り路45及び暖房往き路46には、高温(例えば、60℃)の熱媒が供給されるものであり、その熱媒の温度が設定温度(例えば、35℃)に低下するまでは、給湯用熱交換器19を加熱する熱を保有しているものであるとする。
そして、暖房用の端末D並びに暖房戻り路45及び暖房往き路46に保有する熱媒の温度は時間経過に伴って低下するが、その低下状況を予め実験により求めておき、暖房運転処理を停止した時間からの経過時間が判別用設定時間以内(例えば、60分以内)の場合には、暖房用の端末Dが熱付与可能状態であると判別するように構成されている。
ちなみに、暖房用の端末Dに保有する熱媒の温度の時間経過に伴う低下速度は、外気温度により変更するものであるから、上述の判別用設定時間を、外気温度に基づいて補正するようにしてもよい。
上述した熱付与判別処理において、風呂追焚き用熱交換器21が熱付与可能状態であるか否かの判別は、湯張り処理や追焚き処理を終了した際に、その終了した時点からの経過時間に基づいて判別するように構成されている。
つまり、湯張り処理及び追焚き処理を行った際には、浴槽3には、湯張り温度としての設定目標温度(例えば、42℃)の湯水が貯留されるものであり、その湯水の温度が設定温度(例えば、35℃)に低下するまでは、給湯用熱交換器19を加熱する熱を保有しているものであるとする。
そして、浴槽3に貯留されている湯水の温度は時間経過に伴って低下するが、その低下状況を予め実験により求めておき、湯張り処理及び追焚き処理を停止した時点からの経過時間が判別用設定時間以内(例えば、30分以内)の場合には、浴槽3が熱付与可能状態であると判別するように構成されている。
ちなみに、浴槽3に貯留されている湯水の温度の時間経過に伴う低下速度は、外気温度により変更するものであるから、上述の判別用設定時間を、外気温度に基づいて補正するようにしてもよい。
以下、運転制御部Hが加熱停止熱供給運転を行う一般給湯処理について、図2に示すフローチャートに基づいて説明する。
ちなみに、運転制御部Hは、一般給湯処理の他、暖房運転処理、湯張り処理、追焚き処理、及び、貯湯運転処理を、順次繰り返し実行することになるが、本実施形態においては、一般給湯処理についてのみ説明する。
先ず、一般給湯路26Aに装備された給湯流量センサ33にて設定量以上の通水が検出される状態、つまり一般給湯指令が指令された状態であるか否かを判断する(#1)。
一般給湯指令が指令されていなときには、別の処理に移行することになり、そして、一般給湯指令が指令されているときは、自動風呂運転中であるか否か及び暖房運転中であるか否かを判別する(#2、#3)。
#2、#3にて、自動風呂運転中である又は暖房運転中であると判別したときは、設定目標温度の湯水を給湯すべくミキシングバルブ28を調整し、かつ、ミキシングバルブ28の調整だけでは設定目標温度にならないときには補助熱源機18を作動させるようにして、設定目標温度の湯水を給湯する給湯処理を実行(#14)し、その後、別の処理に移行する。
#2、#3にて、自動風呂運転中でなく、そして、暖房運転中でないと判別したときは、運転リモコンRにて、加熱停止熱供給指令が指令されているか否かを判別し(#4)、指令されていないときには、#14の給湯処理に移行する。
#4にて、加熱停止熱供給指令が指令されていると判別したときには、タンクバイパス状態の加熱用循環路17を通して通流する熱媒に付与する熱を暖房用の端末D又は浴槽3が保有する熱付与可能状態であるか否かを判別する熱付与判別処理を実行することになる(#5)。
この熱付与判別処理は、上述の如く、暖房用の端末Dについては、その暖房用の端末Dにて保有されている熱媒の温度が設定温度(例えば、35℃)以上の場合には、暖房ポンプ47を作動させることにより、タンクバイパス状態の加熱用循環路17を通して通流する熱媒に付与する熱を保有する熱付与可能状態であると判別し、また、浴槽3についは、それに貯留されている湯水の温度が設定温度(例えば、35℃)以上の場合には、風呂ポンプ40を作動させることにより、タンクバイパス状態の加熱用循環路17を通して通流する熱媒に付与する熱を保有する熱付与可能状態であると判別するものであり、その判別の具体構成は上述の通りであるので、ここでの説明は省略する。
熱付与判別処理を実行した後は、その処理結果に基づいて、暖房用の端末D又は浴槽3が熱付与可能状態であるか否かを判別し(#6)、熱付与可能状態でないときには、#14の給湯処理に移行する。
#6にて、熱付与可能状態であると判別したときには、熱付与判別処理の判別結果に基づいて、暖房用の端末Dが熱付与可能状態であるか否かを判別し(#7)、熱付与可能状態である場合には、暖房ポンプ47を駆動する(#8)。
#7にて、熱付与可能状態でないと判別したのち、または、#8にて、暖房ポンプ47を駆動したのちは、熱付与判別処理の判別結果に基づいて、浴槽3が熱付与可能状態であるか否かを判別し(#9)、熱付与可能状態である場合には、風呂ポンプ40を駆動する。
暖房ポンプ47や風呂ポンプ40を駆動させた後は、三方弁23を切換え操作して、貯湯タンクTをバイパスするバイパス状態に熱媒循環路17を切換える処理(#11)、及び、熱媒循環用の循環ポンプ22を駆動する処理(#12)を順次実行した後、加熱停止用給湯温度調整処理を実行し(#13)、その後、他の処理に移行することになる。
加熱停止用給湯温度調整処理は、補助熱源機18を加熱停止状態に維持させて、設定目標温度の湯水を給湯すべくミキシングバルブ28を調整する処理を実行する。
ちなみに、この加熱停止用給湯温度調整処理においては、補助熱源機18を加熱停止状態に維持させるため、設定目標温度の湯水を給湯できない場合が多いものとなるが、使用者は、暖房用の端末Dや浴槽3に保有されている熱を有効利用するために、予め加熱停止熱供給指令を指令して、設定目標温度よりも低い湯水が給湯されることを理解しているので、湯水の使用にトラブルを生じることは無い。
ちなみに、以上の通り、この第1実施形態においては、暖房用の端末Dが保有する熱媒の熱、及び、浴槽3に貯留される湯水の熱を、加熱停止熱供給処理に利用する場合を例示したが、いずれか一方が保有する熱を加熱停止熱供給処理に利用する形態で実施してもよい。つまり、例えば、浴槽3が保有する熱を加熱停止熱供給処理に利用し、暖房用の端末Dが保有する熱媒の熱にては、加熱停止熱供給処理を行わない形態で実施してもよい。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
この第2実施形態は、運転制御部Hが実行する熱付与判別処理の内容が異なるものであり、その他の構成は、第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
そして、この第2実施形態は、図1に示す第1実施形態と同じ構成であるので、図1を第2実施形態の図面としても用いるものとする。
すなわち、第1実施形態では、熱付与判別処理において、暖房用の端末Dが熱付与可能状態であるか否かの判別は、暖房ポンプ47を作動させて暖房運転処理を実行して停止した際に、その停止したときからの経過時間に基づいて判別し、浴槽3が熱付与可能状態であるか否かの判別は、湯張り処理や追焚き処理を終了した際に、その終了した時点からの経過時間に基づいて判別する場合を例示したが、この第2実施形態では、熱付与可能状態であるか否かを判別する構成が異なる。
つまり、運転制御部Hは、熱付与判別処理として、暖房ポンプ47及び風呂ポンプ40を作動させて、暖房用の端末Dに対して循環される熱媒の温度を暖房戻りサーミスタ48にて計測して、その温度が判別用設定温度(例えば、35℃)以上であれば、熱付与可能状態であると判別し、また、浴槽3に貯留される湯水の温度を風呂戻りサーミスタ42にて検出して、その温度が判別用設定温度(例えば、35℃)以上であれば、熱付与可能状態であると判別することになる。
運転制御部Hは、熱付与判別処理以外の処理については、この第2実施形態においても、第1実施形態と同様な処理を行うものであるため、この第2実施形態における制御作動の説明は省略する。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態を図3に基づいて説明する。
尚、この第3実施形態において、上記第1及び第2実施形態で述べた構成要素と同じ機能を有する構成要素については、第1及び第2実施形態で付した符号を記載して、その説明を省略する。また、図3は、この第3実施形態が、第1実施形態及び第3実施形態と異なる構成であることを分かり易くするために、各部の構成を図1よりも省略してある。
この第3実施形態は、燃焼式の加熱部Kとして、ガス燃焼式の熱源機本体60が設けられ、受熱部Nを構成する熱交換部として、給湯用の熱交換器19及び風呂追焚き用熱交換器21が設けられ、膨張タンク61、及び、熱媒循環手段Jとしての循環ポンプ62が設けられている。
また、暖房用の端末Dが、浴室暖房乾燥機等の高温の端末DAと床暖房装置等の低温の端末DBとから構成され、これら端末DA、DBが、後述の如く、受熱部Nとして機能し、また、熱保有部Qとして機能することになる。
熱源機本体60、給湯用の熱交換器19、風呂追焚き用熱交換器21、大気開放型の膨張タンク61、及び、循環ポンプ62が、熱源機ケーシングFの内部に収納され、その熱源機ケーシングFの内部には、制御手段としての運転制御部Hも収納されている。
熱源機ケーシングFの内部には、熱源機本体60、給湯用の熱交換器19、風呂追焚き用熱交換器21、膨張タンク61、及び、循環ポンプ62を経由し、循環ポンプ62から熱源機本体60に戻る機内循環路LAが形成されている。
その機内循環路LAにおける湯用の熱交換器19と風呂追焚き用熱交換器21との間に位置する循環路部分から高温用循環路LBが分岐され、その先端部には、高温用接続継手63が設けられている。
また、機内循環LAにおける循環ポンプ62と熱源機本体60との間に位置する循環路部分から低温用循環路LCが分岐され、その先端部には、低温用接続継手64が設けられている。
さらに、機内循環路LAにおける風呂追焚き用熱交換器21と膨張タンク61との間には、戻り用循環路LDが分岐され、その先端部には、戻り用接続継手65が設けられている。
そして、高温用接続継手63から戻り用接続継手65に至る機外高温循環路LEが、高温端末DAを経由する状態で設けられ、また、低温用接続継手64から戻り用接続継手65に至る機外低温循環路LFが、低温端末DBを経由する状態で設けられている。
機外高温循環路LEには、高温側熱動弁66が設けられ、機外低温循環路LFには、低温側熱動弁67が設けられている。
機内循環路LAにおける高温用循環路LBの分岐箇所には、高温サーミスタ68が設けられ、低温用循環路LCには、低温サーミスタ69が設けられている。
したがって、この第3実施形態においては、機内循環路LA、高温用循環路LB、低温用循環路LC、戻り用循環路LD、機外高温循環路LE、及び、機外低温循環路LFにて、熱媒循環路Lが構成されることになる。
つまり、高温側熱動弁66及び低温側熱動弁67が閉じられていると、熱媒の全量が機内循環路LAを循環する。この循環状態を機内循環状態と呼称する。
また、高温側熱動弁66が開かれ、且つ、低温側熱動弁67が閉じられていると、熱媒の一部が、機内循環路LAを循環し、残りの熱媒が、機内循環路LAから高温循環路LBに分岐し、その後、機外高温循環路LE、及び、戻り用循環路LDを通して機内循環路に戻る形態で循環する。この循環状態を高温循環状態と呼称する。
また、高温側熱動弁66が閉じられ、且つ、低温側熱動弁67が開かれると、熱媒の一部が、機内循環路LAを循環し、残りの熱媒が、機内循環路LAから低温循環路LCに分岐し、その後、機外低温循環路LF、及び、戻り用循環路LDを通して機内循環路に戻る形態で循環する。この循環状態を低温循環状態と呼称する。
さらに、高温側熱動弁66及び低温側熱動弁67が開かれると、熱媒の一部が、機内循環路LAを循環し、残りの熱媒のうちの一部が、高温循環状態で循環し、かつ、残りの熱媒の残部が、低温循環状態で循環する。この循環状態を、高低両循環状態と呼称する。
運転制御部Hは、給湯熱交換器19や風呂追焚き用加熱器21にて加熱するときは、その加熱を優先して、熱源機本体60にて熱媒を設定温度(例えば、60℃)に加熱するように構成され、また、給湯熱交換器19や風呂追焚き用加熱器21の加熱停止状態において、高温の端末DAに熱媒を供給するときには、熱源機本体60にて熱媒を高温端末用の温度(例えば、80℃)に加熱し、給湯熱交換器19や風呂追焚き用加熱器21の加熱停止状態において、低温の端末DBに熱媒を供給するときには、熱媒を熱源機本体60にて低温端末用の温度(例えば、70℃)に加熱するように構成されている。
また、運転制御部Hは、給湯熱交換器19や風呂追焚き用加熱器21の加熱停止状態において、高温の端末DA及び低温の端末DBに熱媒を供給するときには、熱源機本体60にて熱媒を高温端末用の温度(例えば、80℃)に加熱するように構成されている。
ちなみに、この加熱状態においては、低温の端末DBにも高温の熱媒が供給されることになるので、低温端末用の温度(例えば、70℃)の熱媒を供給するときよりも熱媒の供給量が少なくなるように、低温側熱動弁67を開閉制御することになる。
この第3実施形態においては、加熱停止熱供給運転として、機内循環状態で、熱保有部Qとしての浴槽3に貯留する湯水が保有する熱を給湯用熱交換器19に供給する風呂加熱運転、高温循環状態で、熱保有部Qとしての高温の端末DAが保有する熱媒の熱を給湯用熱交換器19に供給する高温加熱運転、低温循環状態で、熱保有部Qとしての低温の端末DAが保有する熱媒の熱を給湯用熱交換器19に供給する低温加熱運転、及び、高低両循環状態で、熱保有部Qとしての高温の端末DA及び低温の端末DBが保有する熱媒の熱を給湯用熱交換器19に供給する両加熱運転を行えるように構成されている。
これらの運転が実行可能であるかの判断、つまり、熱付与判別処理は、上記第1実施形態と同様に時間経過で判断する構成や、第2実施形態と同様に、熱媒の温度にて判断する構成を採用できる。
説明を加えると、風呂加熱運転は、上記第2実施形態と同様であり、高温加熱運転や低温加熱運転においては、高温循環状態、低温循環状態、あるいは、高低両循環状態で熱媒を循環させて、高温サーミスタ68や低温サーミスタ69の検出温度が設定温度(例えば、35℃)以上であるか否かで判断できる。
さらに、この第3実施形態においては、加熱停止供給運転として、上述の運転に加えて、高低両循環状態で、熱保有部Qとしての高温の端末DAが保有する熱を低温の端末DBに供給する端末間熱供給運転を行えることになる。
そして、この端末間熱供給運転が実行可能であるかの判断、つまり、熱付与判別処理は、高低両循環状態で熱媒を循環させた際に、低温サーミスタ69の検出温度が設定温度(例えば、65℃)以上であるか否かで判断できる。
この第3実施形態における運転制御部Hの制御作動は、上述した第1実施形態における制御内容を参照することにより理解できるので、ここでの説明は省略する。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 上記実施形態では、浴槽が貯留する湯水の熱及び暖房用の端末が保有する熱媒の熱を、燃焼式の加熱部を停止した状態で付与する熱として用いる場合を例示したが、いずれか一方の熱を、熱媒に付与する熱として用いる形態で実施してもよい。
(ロ) 上記第1及び第2実施形態では、太陽光利用の熱電併給パネルを備える熱電併給システムに本発明を適用する場合を例示したが、エンジン駆動式の発電機を備える熱電併給システムや、燃料電池を備える熱電併給システムに本発明を適用して実施してもよい。
(ハ) 上記第3実施形態では、暖房用の端末として、高温用の端末と低温用の端末とが備えられる場合を例示したが、例えば、低温用の端末のみを備えさせて、その端末が保有する熱媒の熱を給湯に利用する形態で実施してもよい。
3 浴槽
19 給湯用の熱交換部
D 暖房用の端末
H 制御手段
J 熱媒循環手段
K 加熱部
L 熱媒循環路
N 受熱部
Q 熱保有部
R 指令手段

Claims (5)

  1. 加熱状態と加熱停止状態とに切換え自在な燃焼式の加熱部及び受熱状態と受熱停止状態とに切換え自在な複数の受熱部を経由する熱媒循環路を通して熱媒を循環させる熱媒循環手段と、前記加熱部、前記受熱部、及び、前記熱媒循環手段の作動を制御する制御手段とが設けられた熱供給装置であって、
    前記受熱部のうちの少なくとも一部が、前記加熱部の加熱停止状態において、前記熱媒循環路を通して通流する熱媒に対して熱保有部に保有した熱を付与可能な熱付与用の受熱部に構成され、
    前記制御手段が、
    前記熱媒循環路を通して通流する熱媒に付与する熱を前記熱保有部が保有する熱付与可能状態であるか否かを判別する熱付与判別処理、及び、
    その熱付与判別処理にて熱付与可能状態であると判別したときには、前記加熱部を加熱停止状態に維持させて、前記熱媒循環路を通して通流する熱媒に対して前記熱付与用の受熱部から熱を付与して、前記複数の受熱部のうちの受熱状態の受熱部に熱を付与する加熱停止熱供給処理を実行するように構成されている熱供給装置。
  2. 加熱停止熱供給指令を指令する指令手段が設けられ、
    前記制御手段が、前記指令手段にて加熱停止熱供給指令が指令されたときに、前記加熱停止熱供給処理を実行するように構成されている請求項1記載の熱供給装置。
  3. 前記制御手段が、前記熱付与用の受熱部が受熱状態である場合には、前記加熱停止熱供給処理を実行しないように構成されている請求項2記載の熱供給装置。
  4. 前記熱付与用の受熱部が、前記熱保有部としての浴槽の湯水が循環される追焚き用の熱交換部である請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱供給装置。
  5. 前記熱付与用の受熱部から付与される熱を受熱する受熱部が、一般給湯用の湯水が通流する給湯用の熱交換部である請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱供給装置。
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