JP2011185009A - 改修サッシ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】新設上枠30の室内側部30aに上横気密材40を取り付け、この上横気密材40を既設上枠20の室内側部20aに接して既設上枠20と新設上枠30との間の隙間が室内から見えないようにし、新設縦枠32の室内側部32aに縦気密材50を取り付け、この縦気密材50を既設縦枠22の室内側部22aに接して既設縦枠22と新設縦枠32との間の隙間が室内から見えないようにし、上横気密材40、縦気密材50を設ければ良く、部品点数が少なくコスト安で、改修作業を容易に短時間にできる改修サッシとする。
【選択図】図3
Description
前述した改修サッシは、枠組みされた新設サッシ枠を既設サッシ枠内に挿入し、新設上枠、新設下枠、新設縦枠を既設上枠、既設下枠、既設縦枠にそれぞれ固定するので、新設上枠、新設縦枠の面内方向外側の外側面と既設上枠、既設縦枠の面内方向内側の内側面との間に隙間が生じ、その隙間が室内から見えるので、カバー材を設けて前述の隙間が室内から見えないようにしている。
新設縦枠の室内側部にカバー材を取り付け、このカバー材に設けた気密材を建物の開口部の室内寄り縦面に接することで、既設縦枠の内側面と新設上枠の外側面との隙間が室内から見えないようにする。
しかも、新設サッシ枠を既設サッシ枠内に挿入した状態で、新設上枠の室内側部、新設縦枠の室内側部にカバー材をそれぞれ取り付けるので、そのカバー材を取り付けるのに手間と時間がかかり、既設サッシを新設サッシに改修する改修作業が面倒で時間がかかる。
前記新設上枠の室内側部に、第1ヒレ部と第2ヒレ部を有した上横気密材を取り付け、その第1ヒレ部が既設上枠の室内側部の室外側面に接すると共に、第2ヒレ部が前記既設上枠の室内側部の室内側面に接し、
前記新設縦枠の室内側部に、第1ヒレ部と第2ヒレ部を有した縦気密材を取り付け、その第1ヒレ部が既設縦枠の室内側部の室外側面に接すると共に、第2ヒレ部が前記既設縦枠の室内側部の室内側面に接していることを特徴とする改修サッシである。
前記上横気密材は、取付部と第1ヒレ部、第2ヒレ部を有し、その取付部を前記気密材被取付部に取り付けることで、前記第1ヒレ部、第2ヒレ部が面内方向の外側に向かうようにし、
前記新設縦枠の室内側部には気密材被取付部を有し、
前記縦気密材は、取付部と第1ヒレ部、第2ヒレ部を有し、その取付部を前記気密材被取付部に取り付けることで、前記第1ヒレ部、第2ヒレ部が面内方向の外側に向かうようにすることができる。
このようにすれば、新設上枠に上横気密材を簡単に取り付けできると共に、新設縦枠に縦気密材を簡単に取り付けできる。
前記上横気密材の第1ヒレ部の新設上枠の外側面から面内方向の外側に突出した突出長さは、第2ヒレ部の突出長さよりも長く、その第1ヒレ部が既設上枠の室内側部の室外側面に接する面内方向の接触長さは、第2ヒレ部の接触長さよりも長くすることができる。
このようにすれば、新設上枠が正圧で室内側に押されたときの既設上枠の室内側部と新設上枠の室内側部との間の気密性が優れたものとなる。
しかも第2ヒレ部が既設上枠の室内側部に接して弾性変形し易いので、上横気密材を新設上枠に取り付けた状態で、新設サッシ枠を室外側から既設サッシ枠内に挿入するときに第2ヒレ部が弾性変形して室内側部をスムーズに越えるから、上横気密材が新設サッシ枠の取り付けの妨げにならない。
前記縦気密材の第1ヒレ部は面内方向の外側に向かい、前記室内側部の室外側面に接し、前記第2ヒレ部は面外方向の室内側に向かうようにほぼL字状に弾性変形し、その弾性復元力で前記室内側部の室内側面に接するようにできる。
このようにすれば、既設縦枠の鉤形状の室内側部と新設縦枠の室内側部との間を縦気密材で確実に気密することができる。
前記縦気密材の第1ヒレ部の新設縦枠の外側面から面内方向の外側に突出した突出長さは、第2ヒレ部の突出長さよりも長く、その第1ヒレ部が既設縦枠の室内側部の室外側面に接する面内方向の接触長さは、第2ヒレ部の接触長さよりも長くすることができる。
このようにすれば、新設縦枠が正圧で室内側に押されたときの既設縦枠の室内側部と新設縦枠の室内側部との間の気密性が優れたものとなる。
しかも第2ヒレ部が既設縦枠の室内側部に接して弾性変形し易いので、縦気密材を新設縦枠に取り付けた状態で、新設サッシ枠を室外側から既設サッシ枠内に挿入するときに第2ヒレ部が弾性変形して室内側部をスムーズに越えるから、縦気密材が新設サッシ枠の取り付けの妨げにならない。
しかも、新設上枠に上横気密材を取り付け、新設縦枠に縦気密材を取り付けただけであるから、特別な部品が不要で、部品点数が少なくコスト安で、改修作業を容易に短時間にできる。
さらに、新設サッシ枠が強風等の正圧で室内側に押されたときは、各第1ヒレ部が各室外側面に接して気密し、新設サッシ枠が強風等の負圧で室外側に引張られたときには、各第2ヒレ部が各室内側面に接して気密するので、正圧、負圧に対応して気密することができる。
この既設サッシ枠2内に新設サッシ枠3を取り付け、その新設サッシ枠3内に障子4を装着して新設サッシとすることで、改修サッシとしてある。
前記既設サッシ枠2は既設上枠20と既設下枠21と左右の既設縦枠22を備えている。
前記既設下枠21に下地材7を固定し、この下地材7に新設下枠31を固定して新設下枠31を既設下枠21に取り付けている。
前記既設縦枠22に下地材8を固定し、この下地材8に新設縦枠32をスペーサ6を介して固定して新設縦枠32を既設縦枠22に取り付けている。
前記既設縦枠22の面内方向内側の内側面(内周面を形成する縦の面)と新設縦枠32の面内方向外側の外側面(外周面を形成する縦の面)との間には隙間があり、この隙間は室内側に開口している。
前述の面内方向とは室内外側方向と直行する方向で、図1では上下方向、図2では左右方向で、見付け方向とも呼ばれる。
この上横気密材40が既設上枠20の室内側部20aに接して前述の既設上枠20の内側面と新設上枠30の外側面との間の隙間の室内側寄りを閉塞している。
これによって、既設上枠20の内側面と新設上枠30の外側面との間の隙間が室内から見えない。
この縦気密材50が既設縦枠22の室内側部22aに接して前述の既設縦枠22の内側面と新設縦枠32の外側面との間の隙間の室内側寄りを閉塞している。
これによって、既設縦枠22の内側面と新設縦枠32の外側面との間の隙間が室内から見えない。
さらに、上横気密材40、縦気密材50を新設上枠30、新設縦枠32に取り付けた状態で、新設サッシ枠3を既設サッシ枠2内に挿入し、新設上枠30、新設下枠31、新設縦枠32を既設上枠20、既設下枠21、既設縦枠22にそれぞれ固定するか、新設サッシ枠3を既設サッシ枠2内に取り付けた後に上横気密材40、縦気密材50を取り付けることで、新設サッシ枠3を既設サッシ枠2内に取り付けできるので、既設サッシを新設サッシに改修する改修作業を容易に短時間にできる。
前記新設上枠30の室内側部30aには気密材被取付部30bを有し、この気密材被取付部30bに上横気密材40の取付部41を取り付けることで、上横気密材40は新設上枠30の室内側部30aに、その第1ヒレ部42、第2ヒレ部43が面内方向の外側(上方)に向かうように取り付けられる。
前記第1ヒレ部42が既設上枠20の室内側部20aの室外側面20bに接し、第2ヒレ部43が室内側面20cに接し、上横気密材40は既設上枠20の室内側部20aを面外方向に挟持するように接する。
前記新設上枠30が強風等の負圧で室外側に向けて引張られたときには、第2ヒレ部43が既設上枠20の室内側部20aの室内側面20cに押しつけられて既設上枠20の室内側部20aと新設上枠30の室内側部30aとの間を気密する。
したがって、上横気密材40で新設上枠30に作用する正圧、負圧に対応して気密することができる。
前記新設縦枠32の室内側部32aには気密材被取付部32bを有し、この気密材被取付部32bに縦気密材50の取付部51を取り付けることで、縦気密材50は新設縦枠32の室内側部32aに、その第1ヒレ部52、第2ヒレ部53が面内方向の外側に向かうように取り付けられる。
前記第1ヒレ部52が既設縦枠22の室内側部22aの室外側面22bに接し、第2ヒレ部53が室内側面22cに接し、縦気密材50は既設縦枠22の室内側部22aを面外方向に挟持するように接する。
前記新設縦枠32が強風等の負圧で室外側に向けて引張られたときには、第2ヒレ部53が既設縦枠22の室内側部22aの室内側面22cに押しつけられて既設縦枠22の室内側部22aと新設縦枠32の室内側部32aとの間を気密する。
したがって、縦気密材50で新設縦枠32に作用する正圧、負圧に対応して気密することができる。
図3に示すように、前記既設上枠20は、本体60と、その面外方向の室内側寄りに設けた室内側縦向部61と、本体60の面外方向の中間に設けた中間縦向部62と、前記本体60の面外方向の室外側寄りに設けた室外側縦向部63を有し、前記室内側縦向部61には室内側に向かう横向片64が設けてある。
前記室内側縦向部61が前述の室内側部20aで、その室外側に向かう面が前述の室外側面20bで、室内側に向かう面が前述の室内側面20cである。
つまり、室内側部20aは、その室外側面20bと室内側面20cが面内方向(上下方向)に向かう面で、相互に平行となっている。
前記新設上枠30は、本体部70の室内側寄りに室内側垂下部71を有すると共に、本体部70の室外側寄りに室外側上向部72を有し、その室内側垂下部71が前述の室内側部30aである。
前記室内側垂下部71に室内側に開口した凹溝73を有し、この凹溝73が前述の気密材被取付部30bである。
前記新設上枠30の本体部70から固定ねじ74を下地材5に螺合して新設上枠30をスペーサ6を介して下地材5に固定してある。
前記新設上枠30の室外側上向部72に気密材75が取り付けてある。この気密材75は既設上枠20の室外側縦向部63の室外側面、つまり既設上枠20の室外側面20eに接し、新設上枠30の室外側部と既設上枠20の室外側部との間を気密している。
このようであるから、新設上枠30の室内側部30aに上横気密材40を簡単で、見栄え良く取り付けできる。
これにより、前記既設上枠20の室内側部20aの室外側面20bに接する第1ヒレ部42の面内方向の接触長さは、室内側面20cに接する第2ヒレ部43の面内方向の接触長さよりも長い。
このようであるから、新設上枠30に正圧が作用し室内側に押されたときの気密性を優れたものにできる。
しかも新設サッシ枠3を既設サッシ枠2内に室外側から室内側に向けて挿入して取り付けるときに、第2ヒレ部43が既設上枠20の室内側部20aに接して弾性変形し、その室内側部20aをスムーズに越えるので、上横気密材40が新設サッシ枠3の取り付けの妨げにならない。
図4に示すように、前記既設縦枠22は本体80の室内側部に室内側内向部81を有すると共に、本体80の室外側部に室外側内向部82を有し、前記室内側内向部81の面内方向の端部に面外方向の室内側に向かう取付部83が設けてある。
この取付部83と前記室内側内向部81とが前述の既設縦枠22の室内側部22aで、その室内側内向部81の室外方向に向かう室外側面が前述の室外側面22bで、取付部83の面外方向の内側に向かう内側面が前述の室内側面22cである。
つまり、既設縦枠22の室内側部22aは面内方向に向かう室外側面22bと面外方向に向かう室内側面22cで平面ほぼ鉤形状となっている。
前記下地材8は既設縦枠22の本体80に固定ねじ8aで固定してある。
前記室内側内向部91に室内側に開口した凹溝93を有し、この凹溝93が前述の気密材被取付部32bである。
前記既設縦枠22の室内側内向部81、室外側内向部82の内端面が前述の内側面22dで、前記新設縦枠32の本体部90の外側面が前述の外側面32cで、その内側面22dと外側面32cは面内方向(左右方向)に離隔し、両者の間に前述の隙間を有する。
前記新設縦枠32の本体部90から固定ねじ94を下地材8に螺合して新設縦枠32をスペーサ6を介して下地材8に固定している。
前記新設縦枠32の室外側外向部92には気密材95が取り付けてある。この気密材95は既設縦枠22の室外側内向部82の室外側面、つまり既設縦枠22の室外側面22eに接し、既設縦枠22の室外側部と新設縦枠32の室外側部との間を気密している。
このようであるから、新設縦枠32の室内側部32aに縦気密材50を簡単で、見栄え良く取り付けできる。
これによって、既設縦枠22の室内側部22aの室内側面22cが面外方向に向かう面であっても、縦気密材50の第2ヒレ部53で確実に気密することができる。
したがって、既設縦枠22の平面鉤形状の室内側部22aと新設縦枠32の室内側部32aとの間を縦気密材50で確実に気密できる。
建物の開口部1に取り付けてある既設サッシ枠2を残存し、他の既設サッシの部材は取り外しする。
前記既設上枠20に下地材5を固定し、既設縦枠22に下地材8を固定する。
前記既設下枠21に下地材7を固定する。この実施の形態では室外側レール21aを撤去し、室内側レール21bに下地材7を固定してある。
そして、新設上枠30、既設下枠31、新設縦枠32を各下地材に固定ねじ74,94で固定して新設サッシ枠3を既設サッシ枠2内に取り付ける。
この後に障子4を取り付ける。
前記新設縦枠32の室内側部32aには気密材被取付部32bを有し、この気密材被取付部32bに縦気密材50の取付部51を取り付けることで、縦気密材50は新設縦枠32の室内側部32aに、その第1ヒレ部52、第2ヒレ部53が面内方向の外側(左方)に向かうように取り付けられる。
前記第1ヒレ部52が既設縦枠22の室内側部22aの室外側面22bに接し、第2ヒレ部53が室内側面22cに接し、縦気密材50は既設縦枠22の室内側部22aを面外方向に挟持するように接する。
これにより、前記既設縦枠22の室内側部22aの室外側面22bに接する第1ヒレ部52の面内方向の接触長さは、室内側面22cに接する第2ヒレ部53の面内方向の接触長さよりも長い。
このようであるから、新設縦枠32に正圧が作用し室内側に押されたときの気密性を優れたものにできる。
しかも新設サッシ枠3を既設サッシ枠2内に室外側から室内側に向けて挿入して取り付けるときに、第2ヒレ部53が既設縦枠22の室内側部22aに接して弾性変形し、その室内側部22aをスムーズに越えるので、縦気密材50が新設サッシ枠3の取り付けの妨げにならない。
しかも、上横気密材40、縦気密材50を、新設サッシ枠3を既設サッシ枠2内に取り付けた後に新設上枠30、新設縦枠32に取り付けるようにしても良い。
Claims (5)
- 建物の開口部に残存した既設サッシ枠内に新設サッシ枠を取り付け、既設上枠の内側面と新設上枠の外側面との間及び、既設縦枠の内側面と新設縦枠の外側面との間に、室内側に開口した隙間をそれぞれ有した改修サッシであって、
前記新設上枠の室内側部に、第1ヒレ部と第2ヒレ部を有した上横気密材を取り付け、その第1ヒレ部が既設上枠の室内側部の室外側面に接すると共に、第2ヒレ部が前記既設上枠の室内側部の室内側面に接し、
前記新設縦枠の室内側部に、第1ヒレ部と第2ヒレ部を有した縦気密材を取り付け、その第1ヒレ部が既設縦枠の室内側部の室外側面に接すると共に、第2ヒレ部が前記既設縦枠の室内側部の室内側面に接していることを特徴とする改修サッシ。 - 前記新設上枠の室内側部には気密材被取付部を有し、
前記上横気密材は、取付部と第1ヒレ部、第2ヒレ部を有し、その取付部を前記気密材被取付部に取り付けることで、前記第1ヒレ部、第2ヒレ部が面内方向の外側に向かうようにし、
前記新設縦枠の室内側部には気密材被取付部を有し、
前記縦気密材は、取付部と第1ヒレ部、第2ヒレ部を有し、その取付部を前記気密材被取付部に取り付けることで、前記第1ヒレ部、第2ヒレ部が面内方向の外側に向かうようにした請求項1記載の改修サッシ。 - 前記既設上枠の室内側部の室外側面、室内側面は面内方向に向かう面で、
前記上横気密材の第1ヒレ部の新設上枠の外側面から面内方向の外側に突出した突出長さは、第2ヒレ部の突出長さよりも長く、その第1ヒレ部が既設上枠の室内側部の室外側面に接する面内方向の接触長さは、第2ヒレ部の接触長さよりも長くした請求項1又は2記載の改修サッシ。 - 前記既設縦枠の室内側部は平面ほぼ鉤形状で、その室外側面が面内方向に向かう面で、室内側面が面外方向に向かう面とし、
前記縦気密材の第1ヒレ部は面内方向の外側に向かい、前記室内側部の室外側面に接し、前記第2ヒレ部は面外方向の室内側に向かうようにほぼL字状に弾性変形し、その弾性復元力で前記室内側部の室内側面に接している請求項1又は2記載の改修サッシ。 - 前記既設縦枠の室内側部の室外側面、室内側面は面内方向に向かう面で、
前記縦気密材の第1ヒレ部の新設縦枠の外側面から面内方向の外側に突出した突出長さは、第2ヒレ部の突出長さよりも長く、その第1ヒレ部が既設縦枠の室内側部の室外側面に接する面内方向の接触長さは、第2ヒレ部の接触長さよりも長くした請求項1又は2記載の改修サッシ。
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