JP2011184915A - 既設護岸の耐震補強工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】既設護岸(10)の岸壁法線(VH)近傍の領域(D)に薬液を注入する工程を行い、当該薬液は注入直後から粘度が増加してゲル化する性状を有しており、薬液注入の後、薬液が注入された領域(D)よりも陸地側(G)の領域を地盤改良する工程を行なう。
【選択図】図1
Description
既設護岸10は、図8において、先ず、基礎部分に相当する領域に基礎捨石層16を配置し、その上部にケーソン18を設置している。
ケーソン18の内部には、例えば中詰め砂が充填されている。そして、ケーソン18の陸地側(矢印G側)の領域には裏込栗石22が設置されている。
図8において、符号14は、護岸に設けられた繋船用の柱である。
ここで、基礎捨石は、50〜200kg/個のものが用いられており、被覆石層24を構成する栗石は、500〜1000kg/個のものが用いられている。
しかし、既設護岸において、陸地G側の埋立地BGを地盤改良して、液状化防止を図ったとしても、地盤改良に用いられる固化材(地盤改良材)は、通常、固化するまでに比較的長い時間(例えば、6時間程度)が必要である。
そして、埋立地BGに投入された固化材は固化する以前には流動性に飛んでいるので、裏込栗石22間の隙間、基礎捨石層16における基礎捨石間の隙間、被覆石24間の隙間を介して、海S中に流出してしまう恐れがある。
また、地盤改良用の固化材が海Sに流出するため、埋立地BGの地盤改良が不十分となり、地震の際に液状化を生じてしまう恐れがある。
さらに、固化材が海Sに流出する分だけ浪費されることとなり、不要なコストが増加してしまう。
しかし、ケーソン下部が水没している状態において、アスファルト混合物を打設することは困難であり、また、アスファルト混合物の組成分が水中に溶出して、周囲の水を汚染してしまう恐れがある。
その後、薬液を注入された領域よりも陸地側(矢印G側)の領域(BG:埋立地)を地盤改良した際に、薬液が注入された領域(D)や裏込栗石22間の隙間や、基礎捨石層16における基礎捨石16間の隙間は固化しているので、噴射された地盤改良材(固化材)が海(S)側に移動しようとしても、薬液注入領域(D)、裏込栗石22間の隙間、基礎捨石層16における基礎捨石16間の隙間により遮られる。そのため、被覆石層24の栗石間の隙間を介して、地盤改良用の固化材が海、河川、湖沼等(S)側に流出してしまうことが防止される。
そのため、注入薬液は薬液を注入するべき領域(D)に留まり、当該領域(D)の強度及び遮水性が確保される。同様に、地盤改良材も改良するべき領域(GI)から移動しないので、造成される地中固結体の品質も保証される。
それと共に、注入薬液の浪費を防止して、注入工法におけるコストを低下することが出来る。同様に、領域(BG)における地盤改良におけるコストを節約することも出来る。
図1、図2を参照して、図示の実施形態に係る既設護岸の耐震補強工事について説明する。
図1は、図示の実施形態に係る耐震補強工事を適用した護岸を示している。
図1において、符号Sは海、河川、湖沼等を示している。ただし、包括的に「海S」と標記する場合がある。海Sにおいて、符号HWLは高水位を示しており、符号LWLは低水位を示している。
符号Gは護岸構造10よりも陸地側であって、強化された地盤を示している。
基礎捨石層16の上部にはケーソン18が設置されている。ケーソン18の陸地G側(図1では右側)の領域には、裏込栗石22が配置されている。なお、ケーソン18内部には、例えば中詰め砂が充填されている。
図1において、符号14は繋船用柱を示している。また、符号VHは岸壁法線を示している。
図1においては、簡略化のために、薬液注入工法を施工した領域を符号Dで示す長方形で表現しており、薬液を注入するに当たって切削された掘削孔34を2本のみ示している。
領域Dで表現される薬液注入を実行するに際して、掘削孔34の間隔は、図1における左右方向(間隔δ)については、例えば1.0〜3.0mである。また、図1の紙面と垂直な方向における掘削孔34間の間隔(図1では図示せず)は、例えば1.0〜3.0mである。
領域Dに薬液を注入した後であって、陸地側の領域BGを地盤改良(後述)する前の状態は、図2で表現されている。
そして、図示の実施形態で用いられる注入薬液は、2種類の液体が混合されると、直ちに粘性を増加して、ゲル化する。
また、領域Dに薬液が注入されると、裏込栗石22間の隙間や、基礎捨石層16を構成する基礎捨石間の隙間へ直ちに浸入する。
後述するように、図示の実施形態で用いられる注入薬液は、注入により2液が混合すると、直ちに増粘して、ゲル化するので、裏込栗石22間の隙間や、基礎捨石層16を構成する基礎捨石間の隙間は、ゲル化した薬液で充填される。
その結果、裏込栗石22間の隙間や、基礎捨石層16における基礎捨石16間の隙間から、被覆石層24の栗石間の隙間を介して、注入薬液が海S側に流出してしまうことが防止される。そして、海Sにおける水が、注入薬液の漏出により汚染されてしまうことが防止される。
さらに、注入薬液の浪費を防止して、注入工法におけるコストを低下することが出来る。
図1において、地盤改良された領域(地中固結体)は、符号GIで示す長方形の領域として、簡略化して表現されている。
ただし、領域GIの地盤改良は、係る工法に限定されるものではない。
しかし、図示の実施形態に係る耐震補強工法を施工した図1で示す護岸であれば、上述した様に、領域Dには既に薬液注入工法が施工されており、注入薬液は直ちに増粘して、ゲル化して、領域Dを固化すると共に、裏込栗石22間の隙間や、基礎捨石層16を構成する基礎捨石間の隙間を充填している。
そして、地盤改良材は改良するべき領域GIに留まり、そこから海S側に移動することはないので、領域GIで造成される地中固結体の品質も保証される。
さらに、地盤改良材の浪費を防止して、領域Gにおける地盤改良におけるコストを節約することも出来る。
図示の実施形態では、係る注入については、スリーブ管(スリーブパイプ)を用いて行なわれる。係るスリーブ管は、薬液を注入するために、中空管の外周に複数の注入口を形成し、該注入口を弾性体製のスリーブで被覆した部材である。
なお、図3〜図7において、裏込栗石22や基礎捨石層16を構成する基礎捨石の表示は省略する。
ここで、掘削機30は、公知、市販のものが使用される。その意味で、図3においては、掘削機30の詳細な図示は省略し、簡略化して表現している。
スリーブ管40としては、公知の市販品が使用可能である。上述した様に、スリーブ管40は中空管で構成されており、その外周を中心軸方向(図4では垂直方向)に等間隔で、弾性体製のスリーブ42が設けられている。そして、弾性体製のスリーブ42は、図示しない注入口を被覆している。
ケーシング32の引き抜きに際しては、掘削孔34内が閉塞していないことを確認しつつ、ケーシング32を上方(図5では、矢印O方向)に引っ張ることが好ましい。
注入ホース50の先端(図6では下端)には、垂直方向に間隔を空けて配置された2個のパッカ52、52を有する注入装置(ダブルパッカタイプのモニタ)54が設けられている。
図6では明示されていないが、注入ホース50には、薬液注入用の流路と、パッカ52、52を膨張・収縮する流体が流れる流路が設けられている。
また、図示の実施形態では、いわゆる「2液2ショット」の注入薬液を試用するため、注入ホース50における注入薬液用の流路は、2ラインのホースによって構成されているのが好ましい。
流出した薬液は、周辺土壌や、裏込栗石22、基礎捨石層16内(図1参照)に浸入する。
ここで、パッカ52が膨張しているので、薬液Cがパッカ52を越えて、(パッカ52、52間の領域以外の)スリーブ管40の内部空間に浸入してしまうことはない。
図7で示すように、最上方の領域における注入を完了したならば、陸地Gにおける所定の間隔を隔てた領域で、図3〜図7で示す工程を繰り返す。
ここで、図3〜図7で示す何れかの工程を、陸地Gの複数箇所で同時に施工することも可能である。
また、図6、図7における上方の領域から薬液注入を開始して、周辺土壌、裏込栗石22、基礎捨石層16内に所定量の薬液Cを注入したならば、注入装置54を下方に移動して下方の領域に薬液Cを注入する(いわゆる「ステップ・ダウン」を行なう)ことも可能である。
係る注入薬液としては、流動性が強くはなく、注入された領域から無制限に移動してしまうことが内容に、換言すれば、薬液を注入するべき領域に限定して留まることが出来るような性質が必要である。
換言すれば、図示の実施形態で用いられる注入薬液は、上述した通り、注入後、増粘して、ゲル化した状態で、注入された領域に限定して留まる性状であることが必要とされる。
ただし、ゲル化した状態の注入薬液は、遮水性を発揮できれば足り、注入された領域に留まるための強度(剥離強度その他の各種強度)については、さほど大きな数値は要求されない。
当該2種類の薬液は、例えば、普通セメントと水とから成るセメント液と、係るセメント液を硬化するための硬化液により構成される。
[実験例1]
発明者の実験によれば、セメント液及び硬化液について、下表1〜3で示す注入薬液であれば、実施形態に関して上述した条件を充足した。
表1は、係る2種類の液体を混合した場合の組成(1m3における量:量については、表1の下段のパラメータ参照)を示している。
表1において、「W/P」なるパラメータは、2液に分配した際の水/セメント比であり、表1〜表3で示す薬液では、通常の水/セメント比(W/C)と同じ数値である。
増粘剤としては2種類を同時使用している。表1、表2では、「増粘剤−1」、「増粘剤−2」と表記して、2種類の増粘剤を用いたことを示している。
増粘剤−1(第1の増粘剤)としては、アルキルアリルスルフォン酸塩、アルキルアンモニウム塩で組成され、pH2〜3、密度1.03〜1.09(g/m3:20℃)の増粘剤(商品名「ビスコトップ200L」:花王株式会社製造)を用いている。
そして、増粘剤−2(第2の増粘剤)としては、アルキルアリルスルフォン酸塩で組成され、pH8〜10、密度1.078〜1.098(g/m3:20℃)の増粘剤(商品名「ビスコトップ100A」:花王株式会社製造)を用いている。
消泡剤としては、製造元「東レ・ダウコーニング株式会社」の商品名「DOW CORNING TORAY DK Q1−1183」を用いた。
表2で示すように、普通セメントと軟凝集材は粉末であり、増粘剤−1、増粘剤−2、消泡剤は水溶液である。
ここで、増粘剤−1、増粘剤−2、消泡剤は水溶液であるため、硬化液の水に包含されている。
表3から明らかな様に、セメント液における水の量(508リットル)は、混合した薬液における合計水量(831リットル)の61.1%(セメント液の水比率)である。
このことから、仮に薬液注入領域D(図1、図2参照)が大量の湧水が発生する個所であっても、表1〜表3で示す注入薬液(セメント液と硬化液)は直ちにゲル化して、裏込栗石22間の隙間や、基礎捨石層16を構成する基礎捨石間の隙間を充填することが明らかになった。
そして、表1〜表3で示す注入薬液は、増粘してゲル化した後には、水中不分離性があり、水中に溶出して水質汚濁してしまうことがないことも明らかとなった。
また、発明者は、セメント液及び硬化液について、下表4〜6で示す注入薬液であれば、実施形態に関して上述した条件を充足することを、実験により確認した。
減水剤としては、高分離抵抗性、早強性を有する混和剤(例えば、商品名「マイティ21HP」、花王株式会社製造)を用いている。
表4〜表6で示す注入薬液(セメント液と硬化液)についても、混合した直後に水中に投入しても、溶解することなく、ゲル状となって水底に堆積した。その後、ゲル状の注入薬液は水中に溶出することはなく、水質を汚濁することもなかった。
表1で示す組成の注入薬液において、「W/C」を167%よりも大きい数値にして、その他の組成は表1と同一に調整した注入薬液について、混合した直後に水中に投入した。
係る薬液は、水中に投入後、直ちに溶解して、ゲル状とならなかった。その結果、溶解した注入薬液により、水質が汚濁してしまった。
表4で示す組成の注入薬液において、「W/C」を81%未満にして、その他の組成は表4と同一にとなる注入薬液を製造した。
発明者の実験では、係る注入薬液は流動性が低くなり過ぎて高粘性となるため、薬液注入工には不適切であることが判明した。
実験例3、実験例4から、注入薬液の「W/C」は81〜167%の範囲内とするべきことが分かった。
表1で示す組成の注入薬液において、1m3当たりの軟凝集剤を5kgよりも少なくして、その他の組成は表1と同一に調整した注入薬液について、混合した直後に水中に投入した。
係る薬液は、水中に投入した後、ゲル化するまでの時間(いわゆる「ゲル化時間」)が長くなり過ぎてしまうことが判明した。
1m3当たりの軟凝集剤を30kgよりも多くして、その他の組成は表1と同一に調整した注入薬液について、混合した直後に水中に投入した。
係る薬液は、軟凝集剤投入の効果が発現しなかった。軟凝集剤の効果が発現するのは普通セメント量の5%以内とされており、注入薬液1m3当たりの軟凝集剤が30kgよりも多いと、係る範囲を超えてしまうことに起因すると思われる。
実験例5、実験例6から、軟凝集材の添加量は、5〜30kg/m3の範囲とするべきことが判明した。
表1で示す組成の注入薬液において、増粘剤−2の量(増粘剤−1に対する混入率)を100重量%よりも少なくして、その他の組成は表1と同一に調整した注入薬液について、混合した直後に水中に投入した。
係る薬液は、水中に投入した際に、ゲル状となるのが遅く、その結果、ゲル化しなかった注入薬液が水中に溶解して、水質が汚濁してしまった。
表4で示す組成の注入薬液において、増粘剤−2の量(増粘剤−1に対する混入率)を125重量%よりも多くして、その他の組成は表4と同一に調整した注入薬液について、混合した直後に水中に投入した。
投入した後、短時間でゲル化したが、その後、水中で分離し、溶出して水質汚濁してしまった。
実験例7、実験例8から、増粘剤−2の量(増粘剤−1に対する混入率)は、100重量%〜125重量%にするべきことが判明した。
表1で示す組成の注入薬液において、増粘剤−1の量(水に対する混入率)を0.90重量%よりも多くして、その他の組成は表1と同一に調整した注入薬液について、混合した直後に水中に投入した。
投入した後、短時間でゲル化したが、その後、水中で分離し、溶出して水質汚濁してしまった。
表4で示す組成の注入薬液において、増粘剤−1の量(水に対する混入率)を0.80重量%よりも少なくして、その他の組成は表4と同一に調整した注入薬液について、混合した直後に水中に投入した。
係る薬液は、水中に投入した際にゲル状となるのが遅く、その結果、ゲル化しなかった注入薬液が水中に溶解して、水質が汚濁してしまった。
実験例9、実験例10から、増粘剤−1の量(水に対する混入率)は0.80重量%〜0.90重量%にするべきことが判明した。
表1で示す組成の注入薬液において、消泡剤の量(増粘剤−1に対する混入率)を0.5重量%よりも多くして、その他の組成は表1と同一に調整した注入薬液について、混合した直後に水中に投入した。
係る薬液は、水中に投入した後、ゲル化しなかった。
実験例11から、消泡剤の組成は、増粘剤−1に対して0.5重量%以下とするべきことが分かった。
減水剤の量を4.04kg/m3よりも多くして、その他の組成は表4と同一に調整した注入薬液を調整したが、係る注入薬液は流動性が低く、薬液注入工に用いるのは不適切であることが判明した。
すなわち、実験例12から、減水剤の量を4.04kg/m3以下にするべきことが分った。
例えば、図示の実施形態では、スリーブ管とダブルパッカー方式の注入装置を用いて被覆石層24に薬液を注入したが、それ以外の注入技術によって、被覆石層24に薬液を注入することが可能である。
また、注入薬液についても、表1〜表3で示すものや、表4〜表6で示すものに限定する必要はない。
G・・・陸地
BG・・・埋立地(地盤改良が施工される領域)
D・・・薬液注入領域
GI・・・地盤改良領域(地中固結体)
H・・・地盤改良用の掘削孔
δ・・・薬液注入用の掘削孔の間隔
Δ・・・地盤改良用の掘削孔の間隔
VH・・・岸壁法線
10・・・既設護岸
12・・・基礎部分
14・・・繋船用柱
16・・・基礎捨石層
18・・・ケーソン
22・・・裏込栗石
24・・・被覆石層
30・・・掘削機
32・・・ケーシング
34・・・薬液注入用の掘削孔
36・・・グラウトホース
40・・・スリーブ管
42・・・弾性体製スリーブ
50・・・多重管
52、52・・・パッカ
Claims (2)
- 既設護岸の岸壁法線近傍の領域に薬液を注入する工程を行い、当該薬液は注入直後から粘度が増加してゲル化する性状を有しており、前記薬液は、別途供給された2種類の液体が薬液を注入するべき領域に注入される際に混合すると粘度が増加してゲル化する性状を有しており、水セメント比が81〜167%であり、減水剤を4.04kg/m3以下、軟凝集剤を5〜30kg/m3、第1の増粘剤を0.8〜0.9重量%、第2の増粘剤を第1の増粘剤の125〜100重量%、消泡剤を第1の増粘剤の0.5重量%以下包含しており、第1の増粘剤はアルキルアリルスルフォン酸塩、アルキルアンモニウム塩で組成され、pH2〜3で、密度1.03〜1.09(g/m3:20℃)であり、第2の増粘剤はアルキルアリルスルフォン酸塩で組成され、pH8〜10、密度1.078〜1.098(g/m3:20℃)であり、薬液注入の後、薬液が注入された領域よりも陸地側の領域を地盤改良する工程を行なうことを特徴とする耐震補強工法。
- 既設護岸の岸壁法線近傍の領域に薬液を注入する工程を行い、当該薬液は注入直後から粘度が増加してゲル化する性状を有しており、前記薬液は、別途供給された2種類の液体が薬液を注入するべき領域に注入される際に混合すると粘度が増加してゲル化する性状を有しており、水セメント比が81〜167%であり、軟凝集剤を20.2kg/m3、第1の増粘剤を0.8〜0.9重量%、第2の増粘剤を第1の増粘剤の125〜100重量%、消泡剤を第1の増粘剤の0.5重量%以下包含しており、第1の増粘剤はアルキルアリルスルフォン酸塩、アルキルアンモニウム塩で組成され、pH2〜3で、密度1.03〜1.09(g/m3:20℃)であり、第2の増粘剤はアルキルアリルスルフォン酸塩で組成され、pH8〜10、密度1.078〜1.098(g/m3:20℃)であり、薬液注入の後、薬液が注入された領域よりも陸地側の領域を地盤改良する工程を行なうことを特徴とする耐震補強工法。
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