JP2011182551A - 電動アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】回転規制部材の偏摩耗を抑えることができるとともに、振動や騒音を抑制することができる電動アクチュエータを提供する。
【解決手段】ピストン35における大径部35aの外周面には装着凹部41が形成されるとともに、装着凹部41内には、第1のOリング42及び第1のウェアリング43が装着されている。そして、第1のOリング42における径方向への付勢力により、第1のウェアリング43の外周面43b全体がボディ11の内周面に圧接される。
【選択図】図3

Description

本発明は、電動アクチュエータに関する。
従来から、ワーク等を搬送する手段として、電動モータの回転運動をロッドの直線運動に変換して、ロッドを往復直線運動させるように構成された電動アクチュエータが広く用いられている。このような電動アクチュエータとしては、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。
特許文献1のアクチュエータは、中空状をなすベースを備えるとともに、ベースの一端にはモータ用ケースが取り付けられている。モータ用ケース内にはサーボモータが収容されている。サーボモータは、モータ用ケースの内面に固着されたステータと、ステータの内周側に回転可能に配置されたロータとから構成されている。このロータの内周側には回転軸がロータと一体回転可能に設けられるとともに、回転軸にはボールネジが一体回転可能に連結されている。
また、ベース内には、円筒状のロッドがベースの軸方向へ移動可能に支持されている。このロッド内にはボールネジが挿入されるとともに、ボールネジにはボールナットが螺合されている。さらに、ボールナットとロッドとはロッド・ナット結合部材を介して連結されている。
ロッド・ナット結合部材の外周面における直交する4箇所(横断面方向からみて90度の位置)には、回転規制部材が設けられている。回転規制部材は、細長板状の回転規制部材本体を備えるとともに、回転規制部材本体の両端には切欠部が形成されている。各切欠部にはウレタンゴムが圧入されている。ウレタンゴムが切欠部に圧入された状態では、切欠部が僅かに拡開されるようになっている。そして、各回転規制部材がベースの内周面に形成された溝に係合されている。
そして、サーボモータが駆動されて回転軸の回転に伴いボールネジが回転すると、ボールナット及びロッドが回転しようとするが、回転規制部材が溝に対して係合されているため、ロッド・ナット結合部材を介してボールナット及びロッドの回転が規制され、ロッドがベース内を軸方向に直線移動されるようになっている。また、回転規制部材が溝に対して係合された状態では、ウレタンゴムが圧入されて切欠部が拡開されていることにより、回転規制部材本体の両端側が溝の内側面と隙間なく当接するため、振動や騒音の発生が抑制されるようになっている。
特開2002−130419号公報
しかしながら、特許文献1のアクチュエータでは、ボールナットが直線移動するとボールナットが軸方向に対して偏心する場合がある。この場合、回転規制部材に対して偏荷重が加わると、回転規制部材の外周面が偏摩耗してしまい、回転規制部材本体の外周面と溝の内側面との間に隙間が形成されてしまう。その結果、ロッド・ナット結合部材に回転が伝わったとき、回転規制部材の外周面が溝の内側面に衝突して、振動や騒音が発生してしまう。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、回転規制部材の偏摩耗を抑えることができるとともに、振動や騒音を抑制することができる電動アクチュエータを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ボディ内に収容されるとともにモータの回転運動に基づいて前記ボディ内を直線移動する移動体と、前記移動体の直線運動に基づいて前記ボディに対し出没されるロッドと、前記移動体の回転運動を規制する回転規制部材と、を備えた電動アクチュエータであって、前記移動体には一部分にスリットを有するとともに自身で拡径可能なウェアリングが設けられ、前記ウェアリングの外周面全体が前記ボディの内周面に押し付けられていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ウェアリングの内周側には、前記ウェアリングを拡径させるための付勢部材がさらに設けられていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記ウェアリングの外周面には切欠が複数設けられていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記ボディには、前記移動体が当接することで前記ロッドにおける突出方向への移動を規制する当接部材が配設されるとともに、前記当接部材には前記ロッドを支持する軸受が配設され、前記当接部材には前記ウェアリングがさらに設けられるとともに、前記ウェアリングの内周面全体が前記ロッドの外周面に押し付けられていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記ウェアリングの外周側には、前記ウェアリングを縮径させるための付勢部材がさらに設けられていることを要旨とする。
この発明によれば、回転規制部材の偏摩耗を抑えることができるとともに、振動や騒音を抑制することができる。
実施形態における電動アクチュエータの縦断面図。 図1におけるA−A線断面図。 ピストンの周辺部分を拡大して示す縦断面図。 第1のウェアリングを示す斜視図。 ロッドカバーの周辺部分を拡大して示す縦断面図。 別の実施形態における第1のウェアリングを示す平面図。 別の実施形態における第1のウェアリングを示す平面図。 別の実施形態における第1のウェアリングを示す平面図。 別の実施形態におけるロッドカバーの周辺部分を拡大して示す縦断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。なお、以下の説明において、電動アクチュエータ10の前後方向は、図1に示す矢印Y1の方向を前後方向とする。
図1に示すように、電動アクチュエータ10は、筒状をなすボディ11を備えている。ボディ11には円孔状の収容孔12がボディ11の長手方向に沿って延びるように形成されている。収容孔12内の前端側(一端側)には、当接部材としての円環状のロッドカバー13が設けられるとともに、ロッドカバー13により収容孔12の前端側が閉鎖されている。また、ボディ11の後端部(他端部)には連結ブロック体14が接合されるとともに、連結ブロック体14には挿通孔14aが形成されている。
ボディ11の後端部には、連結ブロック体14を介してモータ用ケース21が取り付けられている。モータ用ケース21には正逆回転可能なモータ22が収容されている。モータ22は、モータ用ケース21の内面に固着されたステータ22aと、ステータ22aの内周側に回転可能に配置されたロータ22bとから構成されている。また、ロータ22bの内周側には回転軸23がロータ22bと一体回転可能に設けられている。回転軸23は、モータ用ケース21の前端面を貫挿して前端側が連結ブロック体14の挿通孔14a内に達するまで延びるように設けられている。
ボディ11には、ボールネジ31がボディ11の後端側に配設されたベアリング32を介して回転可能に支持されている。また、ボールネジ31の後端側は、連結ブロック体14の挿通孔14a内に配設されたカップリング33に挿入されるとともに、このカップリング33を介してボールネジ31は回転軸23に一体回転可能に連結されている。
また、ボールネジ31には、移動体の一部を構成するボールナット34が螺合されるとともに、ボールナット34の外周面には円環状のピストン35が嵌着されている。ピストン35は、大径部35aと、外径が大径部35aよりも小径をなす中径部35bと、外径が中径部35bよりも小径をなす小径部35cとを有しており、ピストン35の前端から後端にかけて大径部35a、中径部35b及び小径部35cがこの順序で設けられている。
収容孔12内には円筒状をなすロッド36が挿通されている。ロッド36は、ロッドカバー13内に配設された軸受としてのロッド軸受13bを介して直線移動可能に支持されている。ロッド36の両端側内周面には雌ねじが形成されている。ロッド36における前端側の雌ねじには、連結部材39の外周面に形成された雄ねじが螺合されている。連結部材39には、例えばワークが取り付けられる。また、ロッド36における後端側の雌ねじには、ボールナット34の前端側外周面に形成された雄ねじが螺合されるとともに、ロッド36とボールナット34とが一体移動可能に連結されている。
ボールネジ31において、ベアリング32よりも前側には、マグネットホルダ37が螺合されている。マグネットホルダ37は、円筒状の本体部37aと、本体部37aから外方へ突出するフランジ部37bとを有している。マグネットホルダ37がボールネジ31に螺合された状態では、本体部37aがピストン35の後端側に入り込んでいるとともに、フランジ部37bの前端面がピストン35(小径部35c)の後端面に当接している。フランジ部37bは、小径部35cの外周面よりも径方向へ突出されている。そして、中径部35bの後端面とフランジ部37bの前端面との間には、ピストン35の位置を検出するためのマグネット37cが保持されている。
図2に示すように、ピストン35における中径部35bの外周面には回転規制部材38が装着されている。回転規制部材38は、フッ素樹脂等の低摺動性材料から射出成形によって形成されるとともに、円環状をなす本体部38aと、本体部38aの外周面から径方向へ突出し、且つ本体部38aの軸方向全体に亘って延びる四つの突出部38bとを有している。四つの突出部38bは、本体部38aの周方向に沿って等間隔おきに配置されている。
また、収容孔12(ボディ11)の内周面には、各突出部38bが係合可能な溝12aが四箇所に形成されている。四つの溝12aは、収容孔12の周方向に沿って等間隔おきに形成されている。また、各溝12aは、ボディ11の長手方向に沿って回転規制部材38の移動範囲全体に亘って直線状に延びるように形成されている。回転規制部材38が収容孔12に収容された状態では、各突出部38bが各溝12aに係合された状態になっている。なお、突出部38bの側面と、この側面に対向する溝12aの内側面との間には、僅かなクリアランスが設けられている。
そして、モータ22が駆動されてロータ22bが回転すると回転軸23が回転するとともに、回転軸23の回転に伴いボールネジ31が回転する。ボールネジ31が回転すると、ボールナット34が回転しようとし、その回転は回転規制部材38に伝わるが、回転規制部材38の突出部38bが溝12aに対して係合されているため、回転規制部材38の回転が規制されるとともにボールナット34の回転が規制される。そして、ボールナット34は、ボールネジ31の回転に伴ってボールネジ31の軸方向に沿って直線移動するとともに、ピストン35、ロッド36及びマグネットホルダ37がボールナット34と一体に収容孔12(ボディ11)内を直線移動するようになっている。よって、ピストン35及びマグネットホルダ37は、ボディ11内を直線移動する移動体を構成している。また、ロッド36における突出方向へボールナット34が移動して、ボールナット34の前端面がロッドカバー13の後端面に当接すると、ロッド36における突出方向への移動が規制されるようになっている。
図3に示すように、ピストン35における大径部35aの外周面には装着凹部41が形成されるとともに、装着凹部41内には、付勢部材としての第1のOリング42及び第1のウェアリング43が装着されている。
第1のOリング42の外径は、環状に整形されたときの第1のウェアリング43の内径よりも大径に形成されている。そして、第1のOリング42は、装着凹部41内において、第1のウェアリング43よりも底部41a側に配置されるとともに、第1のOリング42の外周面が第1のウェアリング43の内周面に接している。さらに、第1のOリング42は、その弾性復帰力により第1のウェアリング43を径方向に沿って自身の中心軸線から遠ざかる方向に付勢している。
図4に示すように、第1のウェアリング43は、ポリアセタール樹脂等の高摺動性材料から形成されるとともに、その一部分にスリット43aが形成されて不完全環状をなしている。このスリット43aが形成されていることにより、第1のウェアリング43は、自身で拡径するようになっている。また、第1のウェアリング43は、一端と他端とが離間してその一端側と他端側とが重なり合うことなく、その径方向に沿って重合する部位が形成されていない。
図3に示すように、装着凹部41内に第1のウェアリング43が装着された状態では、第1のウェアリング43は、ボディ11の内周面に沿うように両端を近づけて強制的に縮径されている。しかし、第1のOリング42の付勢力により第1のウェアリング43は、内周側から拡径される方向へ付勢されている。この第1のOリング42により、第1のウェアリング43の外周面43b全体が、ピストン35における大径部35aの外周面よりも径方向に突出している。さらに、第1のOリング42の付勢力により、第1のウェアリング43の外周面43b全体がボディ11の内周面に圧接するとともに、ピストン35の移動の際にはボディ11の内周面に摺接するようになっている。
図5に示すように、ロッドカバー13の内周面には、装着凹部51が形成されるとともに、装着凹部51内には、付勢部材としての第2のOリング52及び第2のウェアリング53が装着されている。
第2のOリング52の内径は、環状に整形されたときの第2のウェアリング53の外径よりも小径に形成されている。そして、第2のOリング52は、装着凹部51内において、第2のウェアリング53よりも底部51a側に配置されるとともに、第2のOリング52の内周面が第2のウェアリング53の外周面に接している。さらに、第2のOリング52は、その弾性復帰力により第2のウェアリング53を径方向に沿って自身の中心軸線に近づく方向に付勢している。なお、第2のウェアリング53は、既に説明した第1のウェアリング43とほぼ同じ構成をしているため、その詳細な説明を省略する。
装着凹部51内に第2のウェアリング53が装着された状態では、第2のOリング52の付勢力により第2のウェアリング53が縮径されるようになっている。そして、第2のOリング52の付勢力により第2のウェアリング53が縮径されると、第2のウェアリング53の内周面53b全体が、ロッドカバー13の内周面よりも径方向に突出している。さらに、第2のOリング52の付勢力により、第2のウェアリング53の内周面53b全体がロッド36の外周面に圧接するとともに、ロッド36の移動の際にはロッド36の外周面に摺接するようになっている。
上記構成の電動アクチュエータ10では、ピストン35及びロッド36がボディ11内を直線移動すると、ピストン35及びロッド36が軸方向に対して偏心する場合がある。この場合、第1のウェアリング43が装着凹部41の底部41a側に押圧される。すると、第1のウェアリング43よりも底部41a側の第1のOリング42が潰されて変形するとともに、この変形により、第1のOリング42には、原形状に復帰しようとする弾性復帰力が生じる。そして、この弾性復帰力により第1のウェアリング43が径方向へ付勢されるとともに、この付勢力がピストン35及びロッド36が偏心することで発生する偏荷重に抗して、第1のウェアリング43を拡径させ、第1のウェアリング43の外周面43b全体がボディ11の内周面に圧接する。
さらに、第2のウェアリング53が装着凹部51の底部51a側に押圧されると、第2のウェアリング53よりも底部51a側の第2のOリング52が潰されて変形するとともに、この変形により、第2のOリング52には、原形状に復帰しようとする弾性復帰力が生じる。そして、この弾性復帰力により第2のウェアリング53が径方向へ付勢されるとともに、この付勢力がピストン35及びロッド36が偏心することで発生する偏荷重に抗して、第2のウェアリング53を縮径させ、第2のウェアリング53の内周面53b全体がロッド36の外周面に圧接する。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)ピストン35には第1のウェアリング43が設けられるとともに、第1のウェアリング43自身が拡径するようになっている。そして、第1のウェアリング43の外周面43bにおける周方向全体がボディ11の内周面に圧接される。したがって、ピストン35が移動中に偏心しようとしても、第1のウェアリング43の圧接によりピストン35の偏心を抑制することができる。その結果、回転規制部材38に対して偏荷重が加わることを抑制することができるとともに、回転規制部材38における突出部38bと溝12aとの係合部位が摩耗し難くなり、回転規制部材38の偏摩耗を抑えることができる。そして、回転規制部材38の偏摩耗を抑えることができるため、突出部38bと溝12aとの間に隙間が形成され難くなり、突出部38bが溝12aに当接することで発生する振動や騒音を抑制することができる。
(2)回転規制部材38がボディ11内を直線移動するために、突出部38bの側面と、この側面に対向する溝12aの内側面との間には、僅かなクリアランスが設けられている。しかし、第1のウェアリング43の外周面43b全体がボディ11の内周面に圧接されているため、回転規制部材38が勢いよく回転することが防止され、突出部38bの側面が溝12aの内側面に衝突することに伴う騒音の発生を抑制することができる。
(3)第1のOリング42が第1のウェアリング43の内周側に設けられるとともに、第1のウェアリング43は、第1のOリング42により拡径するように付勢されている。よって、第1のウェアリング43が第1のOリング42によって付勢されていない場合に比べて、第1のウェアリング43をより確実に拡径させて、第1のウェアリング43の外周面43bをボディ11の内周面に確実に圧接させることができる。
(4)ロッドカバー13の内周面には第2のウェアリング53が装着されている。そして、第2のウェアリング53の内周面53bにおける周方向全体がロッド36の外周面に圧接される。よって、ロッド軸受13bによりロッド36の偏心が抑えられるが、そのロッド軸受13bの近傍に第2のウェアリング53を設けることで、ロッド36の偏心をより一層抑えることができる。
(5)第2のOリング52が第2のウェアリング53の外周側に設けられるとともに、第2のウェアリング53は、第2のOリング52により縮径するように付勢されている。よって、第2のウェアリング53が第2のOリング52によって付勢されていない場合に比べて、第2のウェアリング53をより縮径させて、第2のウェアリング53の内周面53bをロッド36の外周面に確実に圧接させることができる。
(6)本実施形態の電動アクチュエータ10では、第1のウェアリング43を拡径させるために第1のOリング42を設けている。よって、第1のOリング42の弾性復帰力が付勢力として第1のウェアリング43に作用して、第1のウェアリング43の外周面43b全体がボディ11の内周面に押し付けられてボディ11の内周面に追従する。したがって、ボディ11の内径に寸法公差があったとしても、ボディ11の内周面に対して第1のウェアリング43を十分に押し付けて追従させることができる。
(7)第1のOリング42の弾性復帰力が付勢力として第1のウェアリング43に作用して、第1のウェアリング43の外周面43b全体がボディ11の内周面に押し付けられる。このため、第1のウェアリング43がピストン35に対するセンタリング用軸受としての役割を果たすことができる。よって、ピストン35のがたを吸収することができるとともに、ピストン35に偏荷重が加わったとしてもピストン35を偏心し難くすることができる。その結果、ロッド36におけるボディ11からの突出時に、ロッド36が垂れることを防止することができる。
(8)第1のOリング42における径方向への付勢力により、第1のウェアリング43の外周面43b全体がボディ11の内周面に圧接される。よって、ボディ11の内周面とピストン35の外周面とが直接接触することがないため、ボディ11とピストン35との間でかじり付きが発生してしまうことがない。したがって、電動アクチュエータ10の作動性を向上させることができる。
なお、実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、図6に示すように、第1のウェアリング43の外周面43bに切欠61を、第1のウェアリング43の周方向に沿って等間隔をあけて複数形成してもよい。各切欠61は、第1のウェアリング43の外周面43bに対して交差するとともに、第1のウェアリング43の外周面43bから径方向内側に向かって互いに近づくように直線状に延びる第1内側面61a及び第2内側面61bからなる。第1内側面61a及び第2内側面61bにおける径方向内側の先端は互いに交差するようになっており、切欠61は平面視V字状をなしている。これによれば、ボディ11の内周面と第1のウェアリング43の外周面43bとの間に塗布されている潤滑油が切欠61により攪拌され易くなり、第1のウェアリング43の外周面43bに切欠61が形成されていない場合に比べて、ボディ11の内周面と第1のウェアリング43の外周面43bとの間の潤滑性を向上させることができる。
○ 実施形態において、図7に示すように、第1のウェアリング43の外周面43bに切欠71を、第1のウェアリング43の周方向に沿って等間隔をあけて複数形成してもよい。各切欠71は、第1のウェアリング43の外周面43bに対して交差するとともに、第1のウェアリング43の外周面43bから径方向内側に向かって互いに平行に延びる直線状の第1内側面71a及び第2内側面71bと、第1内側面71aと第2内側面71bとを繋ぐ底面71cとからなる。底面71cは、第1内側面71a及び第2内側面71bに対して直交する方向に直線状に延びている。
○ 実施形態において、図8に示すように、第1のウェアリング43の外周面43bに切欠81を、第1のウェアリング43の周方向に沿って等間隔をあけて複数形成してもよい。各切欠81は、第1のウェアリング43の外周面43bに対して交差するとともに、第1のウェアリング43の外周面43bから径方向内側に向かって互いに平行に延びる直線状の第1内側面81a及び第2内側面81bと、第1内側面81aと第2内側面81bとを繋ぐ底面81cとからなる。底面81cは、第1内側面61a及び第2内側面61bにおける径方向内側の先端から円弧を描くように延びている。
○ 実施形態において、ロッドカバー13の内周面に装着凹部51を形成するとともに、装着凹部51内に、第2のOリング52及び第2のウェアリング53を装着したが、これに限らない。例えば、図9に示すように、ロッドカバー13において、ロッド軸受13bの内側に装着凹部91を形成するとともに、装着凹部91内に第2のOリング52を装着して、第2のOリング52の弾性復帰力によりロッド軸受13bを径方向に沿って自身の中心軸線に近づく方向に付勢させてもよい。なお、この場合、ロッド軸受13b自身が縮径できるようにロッド軸受13bの一部分にスリットが形成されている必要がある。これによれば、ロッド軸受13bの内周面全体がロッド36の外周面に圧接するため、第2のウェアリング53を設けなくても、ロッド36における軸方向に対しての偏心を抑制することができる。
○ 実施形態において、付勢部材として、環状をなす第1のOリング42及び第2のOリング52を用いたが、これに限らず、一部にスリットを有する不完全環状をなすゴム部材であったり、装着凹部41,51内に複数設けられるゴム片又はバネであったりしてもよい。
○ 実施形態では、第1のウェアリング43及び第2のウェアリング53自身が拡径又は縮径できる機能を有するため、装着凹部41,51内に第1のOリング42又は第2のOリング52を設けなくてもよい。
○ 実施形態では、ピストン35に第1のウェアリング43を設けたが、これに限らず、例えば、ボールナット34に装着凹部を形成して、この装着凹部に第1のウェアリング43を設けてもよい。さらに、この装着凹部内において、第1のウェアリング43の内周側に第1のOリング42を設けてもよい。
○ 実施形態では、ピストン35に第1のウェアリング43を設けたが、これに限らず、例えば、マグネットホルダ37のフランジ部37bをボディ11の内周面まで延ばすとともに、フランジ部37bに装着凹部を形成して、この装着凹部に第1のウェアリング43を設けてもよい。さらに、この装着凹部内において、第1のウェアリング43の内周側に第1のOリング42を設けてもよい。
○ 実施形態において、ロッドカバー13の内周面に設けられた第2のOリング52及び第2のウェアリング53を削除してもよい。
○ 実施形態において、ボールナット34の代わりにすべりナットを用いてもよい。
上記実施形態及び別例から考えられる技術的思想を以下に記載する。
(イ)前記軸受の一部分にはスリットが形成されるとともに、前記軸受は自身で縮径可能になっており、前記軸受の外周側に前記軸受を縮径させるための付勢部材が設けられていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の電動アクチュエータ。
10…電動アクチュエータ、11…ボディ、13…当接部材としてのロッドカバー、13b…ロッド軸受、22…モータ、34…移動体の一部を構成するボールナット、35…移動体の一部を構成するピストン、36…ロッド、37…移動体の一部を構成するマグネットホルダ、38…回転規制部材、42…付勢部材としての第1のOリング、43…第1のウェアリング、43a…スリット、43b…外周面、52…付勢部材としての第2のOリング、53…第2のウェアリング、53b…内周面、61,71,81…切欠。

Claims (5)

  1. ボディ内に収容されるとともにモータの回転運動に基づいて前記ボディ内を直線移動する移動体と、
    前記移動体の直線運動に基づいて前記ボディに対し出没されるロッドと、
    前記移動体の回転運動を規制する回転規制部材と、を備えた電動アクチュエータであって、
    前記移動体には一部分にスリットを有するとともに自身で拡径可能なウェアリングが設けられ、前記ウェアリングの外周面全体が前記ボディの内周面に押し付けられていることを特徴とする電動アクチュエータ。
  2. 前記ウェアリングの内周側には、前記ウェアリングを拡径させるための付勢部材がさらに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動アクチュエータ。
  3. 前記ウェアリングの外周面には切欠が複数設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動アクチュエータ。
  4. 前記ボディには、前記移動体が当接することで前記ロッドにおける突出方向への移動を規制する当接部材が配設されるとともに、前記当接部材には前記ロッドを支持する軸受が配設され、
    前記当接部材には前記ウェアリングがさらに設けられるとともに、前記ウェアリングの内周面全体が前記ロッドの外周面に押し付けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電動アクチュエータ。
  5. 前記ウェアリングの外周側には、前記ウェアリングを縮径させるための付勢部材がさらに設けられていることを特徴とする請求項4に記載の電動アクチュエータ。
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