JP2011180710A - 電子計算装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】実用電卓機能を装備した電子計算装置およびプログラムに関し、演算式を表示し、基礎関数、汎用関数、応用関数を記憶することが可能であって、使用目的に応じた表データを作成し、コピー・ペーストして利用することが可能であり大型表示可能なプログラムを提供する。
【解決手段】数値、文字、記号を入力する入力手段と、電卓型表示手段と、演算式を直接入力およびコピー・ペースト可能な演算式表示手段と、数字、関数および演算式と指定名称とを関連付けて付加・表示する名称付加手段と、基礎関数、汎用関数および応用関数の演算式を含み、演算式を時刻と関連付けて記憶する演算式記憶手段と、テーブルを作成するテーブル作成手段と、前記演算式表示手段と前記テーブルとの間でデータをコピーおよび貼り付け可能とするコピー・ペースト手段と、演算式の一部を修正する一部修正手段と、からなる実用電卓機能を装備した電子計算装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、実用電卓機能を装備した電子計算装置および実用電卓機能を実行するプログラムに関し、特に、演算式を表示・記憶して、基礎関数、汎用関数、応用関数および表データを記憶および読出し可能な電卓機能を備えたパソコン等の電子計算装置、及びパソコン画面等に大型表示の実用電卓機能を実現するプログラムに関する。
従来、パソコン(PC)には電卓機能を備えたソフトが組み込まれており、簡易な数値計算をする事が可能な構造となっている。また、関数電卓機能を備えた計算装置や、複雑な積分計算やグラフ表示機能を備えたプラグラムを有する電卓ソフトが各種開発されている。
一般の電子計算装置には、汎用性のある四則演算の簡易な数値計算や、エンジニア用の所定の関数演算プログラムがセットされている。しかし、個々の要望に合わせた計算式、例えば、肥満度計算、借入金の返済計算、レートの換算、年末調整計算等については一般に使用される計算式ではないため、夫々の計算式・演算式のデータが装備された計算装置は存在しておらず、後に必要な計算に合わせて専用の計算ソフトを別に購入してインストールして計算を行う必要があった。
しかし、専用ソフトには不要な機能も多いのに対し、使用者個人が用いる繰り返し使用が必要な演算式は一部に限定されている事が多い。また、使用分野が異なる毎に、専用のソフトを購入する必要があった。その為、個々の要望に応じて必要な分の演算式を作成またはコピー・ペーストして効率よく記憶し、使用し易い電卓機能を備えた計算装置やソフトの開発が望まれていた。
また、演算式は数値や記号の羅列であり、使用分野が異なる演算式が複数あると、使用時に必要な演算式を選択識別することが困難になるという問題もある。また、計算式・演算式が複雑になると入力ミスを発見することが困難であり、更に、演算式全体を修正する必要が生じるという問題もあった。
その為、使用目的別に複数の演算式を備えることが可能でありながら、必要な演算式の識別選択が容易であり、演算式のエラーを発見し易く、使用中に演算式の修正を容易に行う事が可能な実用的な大型表示の電卓機能を備えた電子計算装置および電卓機能を実現するプログラムの開発が望まれていた。
特許3845759号公報 特許4155161号公報
本発明は、上記問題を解決するために、実用電卓機能を装備した電子計算装置およびプログラムに関し、特に、演算式を表示し、基礎関数、汎用関数、応用関数を記憶することが可能であって、使用目的に応じた表データを作成し、コピー・ペーストして利用することが可能であって、記憶および読出し可能な電子計算装置と、実用電卓機能を備えたパソコン画面等に大型表示可能なプログラムを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明の電子計算装置は、実用電卓機能を装備した電子計算装置であって、数値、文字、記号を入力する入力手段と、数値表示、演算式表示、名称表示、四則演算表示および関数選択表示を含む電卓型表示手段と、前記電卓型表示手段により表示された電卓の中に演算式を直接入力およびコピー・ペースト可能な演算式表示手段と、数字、関数および演算式と指定名称とを関連付けて付加・表示する名称付加手段と、少なくとも、基礎関数、汎用関数および応用関数の演算式を含み、前記入力手段により入力した演算式を時刻と関連付けて記憶する演算式記憶手段と、演算式、名称および数値データを含むテーブルを作成するテーブル作成手段と、前記演算式表示手段と前記テーブルとの間でデータをコピーおよび貼り付け可能とするコピー・ペースト手段と、前記演算式表示手段により表示した演算式の一部を修正する一部修正手段と、からなる実用電卓機能を装備した構造である。
また、前記電子計算装置は、前記演算式記憶手段によって記憶された演算式を一覧表示する記憶表示手段を備える構造である。また、前記電卓型表示手段は、拡大・縮小表示手段を備える構造である。
更に、前記電子計算装置は、前記演算式表示手段によって表示される演算式のエラーを指摘する警告手段を備えた構造である。また、前記電子計算装置は、実用電卓機能を終了した後、実用電卓機能を再開する場合に、前回の計算状態を復元する復元手段を備える構造でもある。
また、本発明の実用電卓機能を実行するプログラムは、コンピュータに、数値、文字、記号を入力する入力機能と、数値表示、演算式表示、名称表示、四則演算表示および関数選択表示を含む電卓型表示機能と、前記電卓型表示機能により表示された電卓の中に演算式を直接入力およびコピー・ペースト可能な演算式表示機能と、数字、関数および演算式と指定名称とを関連付けて付加・表示する名称付加機能と、少なくとも、基礎関数、汎用関数および応用関数の演算式を含み、前記入力手段により入力した演算式を時刻と関連付けて記憶する演算式記憶機能と、演算式、名称および数値データを含むテーブルを作成するテーブル作成機能と、前記演算式表示機能と前記テーブルとの間でデータをコピーおよび貼り付け可能とするコピー・ペースト機能と、前記演算式表示機能により表示した演算式の一部を修正する一部修正機能と、を実現させるためのプログラムである。
また、前記プログラムは、コンピュータに前記演算式記憶機能によって記憶された演算式を一覧表示する記憶表示機能を実行させる構造である。また、前記電卓型表示機能は、拡大・縮小表示機能を備える構造である。
更に、前記プログラムは、コンピュータに前記演算式表示機能によって表示される演算式のエラーを指摘する警告機能を実行させるプログラムである。また、 前記プログラムは、電卓型表示機能を終了した後、電卓型表示機能を再開する場合に、前回の計算状態を復元して表示する復元機能を備えるプログラムである。
本発明に係る電子計算装置は、上記詳述した通りの構成であるので、以下のような効果を奏する。
1.使用目的に合った必要な演算式を作成して記憶させることが可能であり、更に、演算式毎に独自の使い易い名称を付して容易に管理することが出来る。また、テーブルデータにより使用分野毎に演算式および数値データを管理することが可能であり、テーブルデータの読出しや、他のソフトからもコピー・ペースト手段によって計算式やデータを簡便に活用できる。また、電卓表示内の演算式の一部を直接編集することが可能であり、複雑な演算式でもミスなく計算を行うことができる。簡易計算から複雑な計算まで目的に合わせて使用し易い実用電卓機能を独創的に装備することのできる電子計算装置である。
2.使用した演算式を記憶して一覧表示することができ、使用頻度の高い演算式を容易に読み出して選択して使用することが出来る。また、使用した時期によって一覧表示することで、一定期間毎または年度末だけに使用する演算式であっても容易に検索することが出来る。
3.電子計算装置内の電卓型表示を拡大・縮小して使用し易い大きさで計算を行うことが出来る。電卓画面の大きさに合わせて必要な機能を表示することが出来る。
4.演算式のエラーを容易に探知することが出来るため、ミスのない計算を行うことが出来る。また、演算式のエラー部分を直接編集して直ちに正しい解を得ることが出来る。
5.電子計算装置を一旦終了した場合であっても、計算を再開する場合に前回の計算状態を呼び出して所望の個所から直ちに計算を始めることが出来る。
また、本発明に係るプログラムは、以下のような効果を奏する。
6.パソコンの画面に電卓型の計算機を表示することが可能であり、使用した演算式を記憶させて再使用を行うことが容易である。また、演算式を独自に付した名称により容易に検索することが出来る。更に、使用目的に応じたテーブルデータを用いて電卓機能と同時に使用する事が出来る。
7.記憶した演算式を一覧で表示することが出来るため、名称だけでなく、使用した演算式を簡単に履歴から選択して再度使用することが出来る。
8.拡大・縮小機能により、コンピュータ画面上に電卓画面を拡大して見やすい状態で使用することが出来るとともに、縮小して電卓表示とともに関連する分野のテーブルデータや他の文書・データを同時に表示させながら効率よく電卓機能を使用することが出来る。
9.演算式のエラーをコンピュータ画面上で容易に発見することが出来る。また、入力機能およびコピー・ペースト機能を同時に用いてエラーの発見された演算式を容易に修正することが可能である。
10.コンピュータを起動時に前回の状態を復元して使用することができるので便利である。また、終了してしまった場合であってもデータがそのままの状態で記憶されているので安心である。
本発明に係る電子計算装置の構成例を示すブロック図。 本発明に係る電子計算装置の電卓型画面の一例を示す図。 本発明に係る電子計算装置の電卓型画面の一部を示す図。 本発明に係る電子計算装置の画面一部の計算式を示す図。 本発明に係る電子計算装置の画面一部の計算式を示す図。 本発明に係る電子計算装置の演算式記憶内容を示す図。 本発明に係る電子計算装置の画面一部の計算式を示す図。 本発明に係る電子計算装置の画面一部の計算式を示す図。 本発明に係る電子計算装置のテーブルデータの一覧を示す図。 本発明に係る電子計算装置の表類セットを示す図。 本発明に係る電子計算装置のテーブルデータを示す図。 本発明に係る電子計算装置の計算例を示す図。 本発明に係る電子計算装置の拡大・縮小画面を示す図。
本発明に係る電子計算装置10は、図1に示す入力手段20と、電卓型表示手段30と、演算式表示手段40と、名称付加手段50と、演算式記憶手段60と、テーブル作成手段70と、コピー・ペースト手段80と、一部修正手段90と、からなる実用電卓機能を装備している。本実施例では、電子計算装置としてパソコンを用い、キーボード操作によって入力、表示操作を行うことにより計算を実行している。
入力手段20は、電子計算装置10に数値、文字、記号を入力する為の手段であり、具体的にはキーボード、ボタンまたはタッチパネル等の電子計算装置10に入力可能な複数の機器を選択することが出来る。また、これらの入力手段を併用して用いる構造とすることも可能である。入力手段により、電子計算装置内に演算式や式に付する名称やコメントを入力することが出来る。
図2から図11に示す実施例は、主にパソコンの画面に表示されるキーによる入力手段と、キーボードによる入力手段によって達成される。
入力手段20は、数値等が入力される場合に音による確認や数値キー等の瞬間フラッシュによって確認するような構造とすることができる。また、数字の桁数が多い場合には、入力の過程で例えば3桁毎の区切り点が自動的に付加される構成も可能であり、桁数のミスインプットを防ぐのに役立てることが出来る。
電卓型表示手段30は、電子計算装置10内に電卓型の表示画面31を表示する手段である。図2に示すように、表示画面内には、入力用の数値表示32、演算式表示33、演算式や数値に付する名称を表示する名称表示34、四則演算表示35、関数選択表示36が含まれている。
電卓型表示手段30により、画面上に電卓型の表示画面31を表示して、通常の単体の電卓計算機と同様の使用方法により、電子計算装置10を作動させて使用することが可能である。また、名称表示34および/または関数選択表示36は、夫々選択して非表示状態とすることも可能である。
演算式表示手段40は、電卓型表示手段30によって表示された電卓の中に、演算式を記入表示する手段である。本実施例では図3で示す演算式表示33として表示されている。演算式表示手段40によって表示される演算式には演算式や数値、関数、記号等を直接入力して特定の解を求める数式とすることができる。また、コピー・ペースト機能を利用して演算式、数値、関数、記号等を他のソフト等から導入して挿入することも可能である。
演算式表示手段40により計算途中の関数や演算式を全て表示することができる。通常の電卓では、小型で数値・演算式の表示画面に限界があるため、長い計算式では、途中の演算式の一部が表示され、一部を記憶して利用する構造が採られている。しかし、従来の記憶を保持する構成では視覚的に演算式を把握し難く、計算途中のミスにも気付き難い。また、ミスした場合に戻ることが難しく最初からやり直す必要が生じていることが多く、使い勝手が非常に悪いという問題があった。演算式表示手段40によって演算式全てが表示されることにより、これらのミスの防止や使用困難性を解消することが可能である。更に、演算式とその解を同時に表示することも可能である。
名称付加手段50は、関数および特定の演算式等に独自の名称を付加することのできる手段で、付加した名称と関数や数式等を関連付けて記憶し、表示する手段である。名称としては関数、演算式そのものに限らず、数値や記号、符号、表題等も付することが可能である。名称付加手段50により関連付けして指定名称を付加した数値、演算式等は、逆に名称を入力することにより式を検出させることが可能であり、同様に、演算式を入力することにより自動的に付加した名称を同時表示することが可能である。
また、本発明に係る電子計算装置の他の実施例では、名称付加手段50によって関連付けされる名称は通番付記して関連付けされる。例として、表題について「年末調整」と入力すると、「年末調整1」として各種の計算式が記憶され、「年末調整2」として納税額の合計計算等が関連付けて記憶される。
図3に本発明に係る名称付加手段50の実施例を示す。名称付加手段50により演算式中の各数値の後に名称表示34のボックスに名称「年収」を入力すると、自動的に名称の両側に「{ }」が付されて「{年収}」と名称付きで演算式を構成することができる。「=」を入力すると、自動的に演算式表示33中の解の後にも「{ }」が付される。ここで「{控除後所得}」と入力すると、演算式表示手段によって表示される演算式中のカーソルがコメント付加ボックス52に移動し、演算式の名称「A氏の所得」と入力することにより解ボックス54がブリンク(点滅)して計算が終了したことを通知する。また、図3に示すように、演算式記憶手段60により、メモリ62には控除後率の「4,500,000×0.8=3,600,000」、控除後所得の「3,600,000−540,000=3,060,000」および名称付の演算式と解が記憶される。
演算式記憶手段60は、入力手段20により入力した演算式を時刻と関連付けて記憶する手段である。演算式は入力されると、その都度記憶される。また、演算式記憶手段60は、演算式内の括弧内の答えを記憶する構造とすることが出来る。
図4aに示す実施例では、「(1,234+5,678)×9=62,208」という計算式において、メモリ62に括弧内の答え「6912」が記憶される。この記憶された数値は、クリックするだけでコピーすることが可能であり、他の演算式中にペーストして利用することが可能である。
更に、「1/3」のような循環小数は「1/3」と記憶される。その為、他の計算式で使用する場合にも誤差を生じることがない。
一般に計算を行う際、割り込みがあったり、途中で席を外したりすると、計算を復帰した際に計算式を忘れてしまう事が多い。しかし、本発明の電子計算装置は、使用した演算式が解のみならず、計算の過程までが順番通りに記憶されるため、復帰させても即座に計算を継続することができる。また、月次計算のような一定期間後に繰り返し使用する計算においては、演算式が時刻と関連付けされて記憶されるため、過去の使用データを即座に検出して使用することが可能であり、演算式をその場でコピーして用いることも可能であるため使い勝手が良く便利である。また、データが日付、時刻付きで記憶・保存されるため計算結果を比較することも容易であり利便性が高い。
図5に演算式記憶手段60によって記憶される演算式の一例を示す。演算式61は日付63、時刻64、解65に加えて、名称付加手段50により名称・表題66、必要なコメント67等が付加されて記憶される。また、演算式をID68の番号によっても管理することが可能である。
本発明の演算式記憶手段60により記憶可能な演算式は、少なくとも、Sin、Cos、Tan、√、Log、等の基礎関数、ピタゴラスの定理、余弦の定理、多角形の面積、楕円の面積、立体の体積、方程式の根、等の複数入力に対して答えが1つ(単数出力)となる汎用関数、および、複数入力に対して複数出力を行う応用関数を含んでいる。
基礎関数は、電卓型表示手段30によって表示される電卓画面内にある関数のコンボボックス(関数選択表示36)から所定の関数を選択することで演算式の一部として使用することが出来る。また、四則演算式と同様に関数は入力手段20により電卓画面のキーやキーボード等の入力手段を用いて直接入力することも可能である。
また、例えば三角関数の角度等の関数に必要な単位は自動的に表示される。実施例として、Sinに続いて入力値30°を挿入してEnterキーを押すと、前後に自動的に括弧が付され[30°]と表示し、演算式内の他の数値と区別することが出来る。
図6に示す基礎関数を用いた実施例では、演算式表示手段40によって、「(1−Sin[30°]×5÷2)÷3=0.083333333333」の計算式を表示する。この場合、演算式記憶手段60によって「Sin[30°]=0.5」と、括弧内の値「1−1.25=0.25」と、計算式の結果である「−0.25/3=0.083333333333」が記憶・保存される。
汎用関数は、複数の入力により解が1つ得られる計算式であり、関数入力用のボックスは入力に必要な数だけ用意し、入力が完了したら「=」を入力することにより解が得られる。
応用関数は複数の入力に対して複数の出力を行う計算式である。応用関数として、肥満度計算では、身長、体重、年齢、性別を入力する事により、肥満度の答えが標準値とともに出力される。また、借入金の返済例では、借入元金、利率、返済間隔、締め条件、借入日、返済開始日、返済終了日、等を入力してインプットすると、出力として、毎回返済日、毎回返済額、借入残を計算して自動出力する。また、インチ、ポンド等の計量単位や、レートの換算も含ませることができる。更に、カロリー計算も可能であり、食材のカロリーを表にして表示し、食材の追加、カロリー値の訂正・変更を容易にできるとともに、使用する食材による食事のカロリー計算を行う事が出来る。
また、複数出力の結果も記憶されるので、応用関数を応用した機能として、演算式に入力しなくても電子計算装置10が自動的に計算して必要な計算結果に応じた特定日時に警告を行うことができる。借入金の返済の例では、返済日を算出し、返済日の数日前から電子計算装置10の使用時に毎回返済に関する警告を発する構造とすることが可能である。
テーブル作成手段70は、計算に必要な数値、演算式及びこれらに関連する名称を含むテーブルデータを作成する手段である。
本発明に係る電子計算装置10は、必要なデータを作成した表類(テーブル)に纏めて電卓計算に表示してケーブルデータとして利用できる構造となっている。一般に利用される表、例えば、税率の計算等、については予め組み込まれているが、更に、ユーザーが使用する個別のデータをテーブル作成手段70によりテーブルデータとして追加することが可能である。
また、テーブル作成手段70により作成されたテーブルデータから、電卓型表示手段30により表示される電卓画面の中に、数値、演算式、名称等を直接挿入することが出来る。また、テーブルデータからはワンクリックで演算式中にデータを挿入することが出来る。その為コピー及びペーストの2つの操作を行う必要がなく、操作が容易であり、時間短縮を図ることが出来るとともに操作ミスを無くすことが出来る。
図8と図9に本発明に係るテーブル作成手段70によって作成される所得税に関するテーブルの実施例を示す。テーブルデータは少なくとも表題および/または計算式74と、行76と、列78から構成されている。
図8は、年末調整時の所得税に関するデータを示す表である。年間所得税算出の一連の計算を行うために、1.年収からの控除後所得の算出表、2.所得税算出表、3.扶養控除表、4.障害者等扶養控除表の4つの表からなり、夫々の表は必要に応じて計算の参考とすることができる。これらの表の作成手順としては、まず、表番コンボにより表題(第1表)を選択し、第1表の項目である「給与下限」「給与上限」「控除後率」および「最小値」を入力する。次に各項目の数値を入力して完成させる。同様に、第2表から第4表を作成し、図8に示す所得税の表類セット72を完成する。
表は表毎に演算式または表題(「控除後所得=年収×控除後率−最小値」等)が付され、表作成後の第1表〜第4表からなる表類セットは、表類セットのIDと、名称「所得税」が付加される。また、図9に示す第1表〜第4表からなる表類セット72のように表毎に行数、列数を表示して管理することもできる。本発明に係る電子計算装置10により使用分野毎に表類セットを作成し、纏めて管理することが可能である。
コピー・ペースト手段80は、演算式表示手段40による演算式と、演算式記憶手段60による記憶データ、テーブル等との間でデータをコピーして貼り付ける手段である。電卓型表示手段30によって表示される電卓画面の入力部に表示される数値、演算式、名称等、また、テーブルによって表示される数値、演算式、名称等に加えて、外部の数値、例えば、コンピュータに表示される他のソフトによる画面内の数値、文字等もコピーして貼り付けることが可能である。その為、外部の数値を一文字ずつ入力する必要がなく、正確かつ簡便である。また、計算結果をコピーして、そのまま外部の表等にペーストすることが可能である。コピー・ペースト手段80によって、計算の迅速性と正確性を向上することが出来る。
図7に本発明に係るコピー・ペースト手段80の一例を示す。演算式記憶手段60によって記憶されるメモリ62の一覧から、3行目の「{年収}」の部分をコピーして、演算式表示手段40による演算式表示の「( 」の後に貼り付けると、数値を含めた「4,500,000{年収}」が挿入される。その後「−」を入力し、同様にメモリ62の一覧から4行目の「{控除後所得}」の部分をコピーして演算式表示に貼り付けると、「3,030,000{控除後所得}」が挿入され演算式の一部が形成される。コピー箇所に複数の数値がある場合であっても、名称をクリックすることにより、名称の付された該当する数値のみをコピー・ペーストすることができる。
次に、テーブルデータを用いた本発明の電子計算装置10による所得税算出の手順を図10から図11に示す実施例に従って詳説する。
まず、A氏の年収の数値「4,500,000」を入力する。その後、名称付加手段50により名称「年収」を入力する。次に、年収に対する控除後率をテーブル作成手段70により作成したテーブルから検索する。テーブルは、テーブル画面の表コンボから所定の表を選択することにより表示できる。本実施例では、年末調整で使用される所得税算出であるため、表コンボから「1|所得税」を選択する。
次に、所得税のテーブルデータに記載されている所得税計算の演算式「控除後所得=年収×控除後率−最小値」の手順に従い、演算式表示の中の演算式を完成させる。この時、テーブルデータからの控除後率が80%と記載されているので、表中の80%をクリックすると、テーブル作成手段70によって作成されたテーブルデータと連動したコピー・ペースト手段80によりコメント(名称)も同時にコピー・ペーストされ、「×80%{控除後率}」が付加される。
更に、演算式に「−」を入力し、テーブルデータの中の最小値に該当する「540,000」をクリックすると「540,000{最小値}」が挿入される。ここで「=」を入力すると解である「3,060,000」が挿入される。演算式に名称(コメント)が付加されている場合は、解にも名称(コメント)を追加することができる。テーブルデータの冒頭に記載された式の解である「控除後所得」をクリックすると、演算式の解の後に名称が付され「3,060,000{控除後所得}」となって演算式表示の中の計算が完了する。
演算式の計算が完了するとカーソルが自動的にコメントボックスへ移動する。ここで、図11に示すように、コメントボックスに「A氏の所得」と入力して決定すると、計算結果の解ボックスの背面がブリンクして計算が完了したことを通知する。テーブルデータを利用することで、所定の計算の迅速性・正確性を向上する事ができる。
一部修正手段90は、演算式等の一部に入力ミスが生じた場合に、表示されている式の一部を修正する手段である。
図4aおよび図4bに、一部修正手段90の実施例を示す。「(1,234+5,678)×9=62,208」の演算式で 5,678 の 6 と 7 の間にカーソルを置き、2 を挿入すれば演算式は図4bに示すように「(1,234+56,278)×9=517,608」のように自動的に解も変わる。演算子についても同様で、例えば「(1,234+56,278)×9=517,608 」の × を ÷ にすると、演算式は「(1,234+56,278)÷9=6,390.2222222222 」と表示される。この時、解が 1/3 のような循環数の場合は「1/3」と記憶される。
本発明の電子計算装置10は、更に図1に示すように、記憶表示手段100、拡大・縮小手段110、警告手段120、および復元手段130を夫々追加した構成とすることが可能である。
記憶表示手段100は、演算式記憶手段40によって記憶された演算式を一覧表として表示する手段である。図3から図7に示す実施例では、電卓型表示手段30によって表示される電卓画面の下部にメモリ62として使用した演算式を一覧表示している。記憶する演算式が多数の場合、演算式の数、電子計算装置10を使用した時間等によって一覧表示する演算式の数を制限することが可能である。
一般に計算を行うとき、割り込みがあったり、途中で席を外したりすると復帰するときには忘れてしまっていることが多い。しかし、記憶表示手段100により、使用後の計算式を一覧で表示して容易に検索して再使用することが可能であり、更に、本発明の電子計算装置10は、演算式の計算の過程まで記憶しているので、即座に継続できる利点がある。また、月次計算のように繰り返し行う計算では、過去のデータが参考になり、記憶表示手段100によって表示した式をコピー・ペースト手段80によってその場でコピーして用いる事ができるので、便利である。更に、すべてのデータは日付、時刻付きで保存されるので計算結果を比較でき便利である。
また、記憶表示手段100によって表示される演算式記憶の一覧は、電卓型表示の「Del」キーや、キーボードのDelキー等により消去することが可能である。
拡大・縮小手段110は、電卓型表示手段30によって表示される電卓画面の大きさを拡大・縮小して表示する手段である。
図12(a)から(d)に示すように電卓画面は複数段階に大きさを変えられる。また、大きさに応じて色々な機能が追加表示可能な構造とすることが出来る。例えば、図12(a)に示す最小画面では電卓の入力数値・記号および計算式・演算式のみ表示した画面とし、図12(d)に示す最大画面では名称表示、演算式履歴、警告表示、印刷キー等を含めた大画面の電卓型表示を用いるように設定することが可能である。
拡大・縮小手段110により画面を図12(d)のように拡大して弱視の人でも容易に使用できる構造にすることが出来る。また、他の作業で邪魔になるときは図12(b)の縮小状態に戻すことができる。更に、演算式のデータは保存されるので、作業時に大きくして元の計算データとその過程が解るとともに、直に計算を継続することができる。本実施例では拡大・縮小手段110により画面を4段階に拡大・縮小しているが本発明はこれに限られるものではなく、2段階以上の拡大・縮小が可能な構造であればよい。
警告手段120は、演算式表示手段40によって表示された演算式内に明らかなエラーが存在する場合に、演算式内のエラーを指摘する手段である。
演算式の作成中に、演算子・括弧・数値などの配列に不正があれば、その都度、メッセージが出て、必要に応じて適応する対策を表示して警告する。例として、演算式内に「 (1,234( 」や 「 (1,234+× 」と入力された場合、「( 」や「×」の部分が赤く表示され、点滅して注意を促し警告する。また、他の例として、括弧の数について、「=」 を入力した段階で演算式の「 (1,234+56,278)) 」の最後の「 )」が赤色表示となって 、「 )の数が多い 」 と表示して警告する。また、演算式中の名称に付される括弧についても、不用意に消してしまうと警告手段120により警告が発せられる。
復元手段130は、電子計算装置10による実用電卓機能を利用した計算を終了して、その後、再度計算を行う場合に、前回の計算状態を復元する手段である。復元した実用電卓機能では、演算式や、演算式の記憶表示手段100による演算式のメモリの一覧が、前回終了時の状態のまま表示される。更に、入力キーのカーソルの位置も前回と同じ位置の状態で復元する構造とすることも可能である。また、テーブルデータも同様に復元して再現することが可能である。
また、本件出願の第二の発明はコンピュータに上述した手段によって行われる機能を実行させるプログラムに関するものである。内容の重複記載は避けるが、本発明に係るプログラムはコンピュータの記憶領域や、記録媒体による格納、通信回線からのダウンロード等によってコンピュータに組込んで実施することが可能である。
本発明に係る電子計算装置およびプログラムの一例としてパソコンに組込んだ構造について上記に詳述したが、本発明に係る電子計算装置およびプログラムは上述した実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
10 電子計算装置
20 入力手段
30 電卓型表示手段
31 表示画面
32 数値表示
33 演算式表示
34 名称表示
35 四則演算表示
36 関数選択表示
40 演算式表示手段
50 名称付加手段
54 解ボックス
60 演算式記憶手段
61 演算式
62 メモリ
63 日付
64 時刻
65 解
66 名称・表題
67 コメント
68 ID
70 テーブル作成手段
72 表類セット
74 表題・計算式
76 行
78 列
80 コピー・ペースト手段
90 一部修正手段
100 記憶表示手段
110 拡大・縮小手段
120 警告手段
130 復元手段

Claims (10)

  1. 実用電卓機能を装備した電子計算装置において、
    数値、文字、記号を入力する入力手段と、
    数値表示、演算式表示、名称表示、四則演算表示および関数選択表示を含む電卓型表示手段と、
    前記電卓型表示手段により表示された電卓の中に演算式を直接入力およびコピー・ペースト可能な演算式表示手段と、
    数字、関数および演算式と指定名称とを関連付けて付加・表示する名称付加手段と、
    少なくとも、基礎関数、汎用関数および応用関数の演算式を含み、前記入力手段により入力した演算式を時刻と関連付けて記憶する演算式記憶手段と、
    演算式、名称および数値データを含むテーブルを作成するテーブル作成手段と、
    前記演算式表示手段と前記テーブルとの間でデータをコピーおよび貼り付け可能とするコピー・ペースト手段と、
    前記演算式表示手段により表示した演算式の一部を修正する一部修正手段と、
    からなる実用電卓機能を装備したことを特徴とする電子計算装置。
  2. 前記電子計算装置は、前記演算式記憶手段によって記憶された演算式を一覧表示する記憶表示手段を備えることを特徴とする請求項1記載の電子計算装置。
  3. 前記電卓型表示手段は、拡大・縮小表示手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の電子計算装置。
  4. 前記電子計算装置は、前記演算式表示手段によって表示される演算式のエラーを指摘する警告手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子計算装置。
  5. 前記電子計算装置は、実用電卓機能を終了した後、実用電卓機能を再開する場合に、前回の計算状態を復元する復元手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子計算装置。
  6. コンピュータに、
    数値、文字、記号を入力する入力機能と、
    数値表示、演算式表示、名称表示、四則演算表示および関数選択表示を含む電卓型表示機能と、
    前記電卓型表示機能により表示された電卓の中に演算式を直接入力およびコピー・ペースト可能な演算式表示機能と、
    数字、関数および演算式と指定名称とを関連付けて付加・表示する名称付加機能と、
    少なくとも、基礎関数、汎用関数および応用関数の演算式を含み、前記入力手段により入力した演算式を時刻と関連付けて記憶する演算式記憶機能と、
    演算式、名称および数値データを含むテーブルを作成するテーブル作成機能と、
    前記演算式表示機能と前記テーブルとの間でデータをコピーおよび貼り付け可能とするコピー・ペースト機能と、
    前記演算式表示機能により表示した演算式の一部を修正する一部修正機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  7. 前記プログラムは、コンピュータに前記演算式記憶機能によって記憶された演算式を一覧表示する記憶表示機能を実行させることを特徴とする請求項6記載のプログラム。
  8. 前記電卓型表示機能は、拡大・縮小表示機能を備えることを特徴とする請求項6又は7記載のプログラム。
  9. 前記プログラムは、コンピュータに前記演算式表示機能によって表示される演算式のエラーを指摘する警告機能を実行させることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載のプログラム。
  10. 前記プログラムは、電卓型表示機能を終了した後、電卓型表示機能を再開する場合に、前回の計算状態を復元して表示する復元機能を備えることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載のプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014016757A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Ricoh Co Ltd 機器管理装置、機器管理システム、機器管理方法及び機器管理プログラム
CN109582630A (zh) * 2018-10-26 2019-04-05 深圳点猫科技有限公司 基于教育系统实现通过搜索框进行计算的方法、电子设备

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