JP2005032062A - 医療事務用計算機及び医療事務用計算機における処方区分の決定方法 - Google Patents

医療事務用計算機及び医療事務用計算機における処方区分の決定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】処方の区分を自動的に決定できる医療事務用計算機が求められていた。
【解決手段】薬剤の名称と保険点数と区分情報を調剤コードとともに記憶する薬剤コードマスタファイルと、用法と区分情報を用法コードとともに記憶する用法コードマスタファイルと、薬剤コード及び用法コードを入力するための入力手段と、入力手段から薬剤コード及び用法コードが入力されたことに応じてそれぞれの区分情報を薬剤コードマスタファイル及び用法コードマスタファイルから読み出し、薬剤コードの区分と用法コードの区分とを比較して一致する場合は薬剤コードの区分をその処方の区分として決定し、一致しない場合は用法コードの区分をその処方の区分として決定する算定手段と、を備えた医療事務用計算機。
【選択図】図1

Description

本発明は、調剤薬局などに於いて調剤報酬を算定する医療事務用計算機に係り、特に内服、外用などの処方の区分を自動的に決定する装置及び方法に関する。
調剤薬局や医療機関では処方せんに従って調剤した薬を患者に手渡すと、その処方の内容を患者別に調剤報酬明細書(以下、レセプトと呼ぶ)に記載し、保険機関に提出して保険料を請求する。その際、レセプトに記載する処方は「区分」別に記載し、且つ「区分」別の集計も記載するよう求められている。ここで区分とは薬の使われ方を表わすものであり、「内服」、「頓服」、「外用」、「注射」、「内服用滴剤」及び「特定保険医療材料」が指定されている。
そして、調剤報酬算定のために処方せんに従って薬剤名や量などの処方内容を入力するとき、区分を自動的に決定する方法が特開平11−161704号公報(特許文献1)に記載されている。これは、薬の飲み方や服用時点を指示する用法コードに区分の情報を付加して登録しておき、用法を入力した時点で区分を判断するものである。
特開平11−161704号公報
しかし、区分が異なっても同じ飲み方即ち同じ用法が処方せんに記載されることもあり、用法だけでは区分を決定できないことがある。また、用法コードにより区分を決定するためには、同じ飲み方の用法コードでも区分毎に作成する必要がある。しかし、区分毎に作成された用法コードを入力するオペレータは、より多くの用法コードの中から選択しなければならず、しかも、万が一間違った用法コードを入力してしまうと、区分が間違っていることになるため、この方法でもオペレータの負担は大きかった。
本発明は、処方せんに記載された薬剤及び用法から成る処方データを薬剤コード及び用法コードを用いて入力し、処方に係る報酬を算定する医療事務用計算機であって、薬剤の名称と保険点数と薬剤コードとを記憶する薬剤コードマスタファイルと、用法とその用法コードとを記憶する用法コードマスタファイルと、薬剤コード及び用法コードを入力するための入力手段と、入力された薬剤コードと用法コードによってその処方の区分を決定し、処方に係る報酬を算定する算定手段と、を備え、前記薬剤コードマスタファイルは薬剤コードに関係付けて区分情報をさらに記憶し、前記用法コードマスタファイルは用法コードに関係付けて区分情報をさらに記憶し、前記算定手段は、入力手段から薬剤コード及び用法コードが入力されたことに応じてそれぞれの区分情報を薬剤コードマスタファイル及び用法コードマスタファイルから読み出し、薬剤コードの区分と用法コードの区分とを比較して一致する場合は薬剤コードの区分をその処方の区分として決定し、一致しない場合は用法コードの区分をその処方の区分として決定することで、上記課題を解決する。
本発明の医療事務用計算機によれば、1つの用法に対して用法コードはあくまで1つなので、オペレータは処方せん記載の用法をそのまま入力すればよく、入力間違いを減らすことができる。また、例えば、内服を頓服に変更する必要があるかどうか等、その処方の区分が何であるかをオペレータは気にしなくてもよいので、負担が減るものである。また、処方毎に区分を入力する必要がなくなるので、作業性が向上するものである。
本発明の実施の形態における医療事務用計算機は、図1に示すように、基本的には制御装置10にファイル装置19と入力手段16と、表示手段17と印刷手段18とを情報交換可能に接続した構成である。制御装置10は、予め登録されているプログラムを実行することで装置全体の制御を行なうシステム制御部11と、入力手段16から入力された処方データに基づいて処方に係る調剤報酬を計算する算定部14と、ファイル装置19に記憶されている各種ファイルの読み書きを制御するファイル制御部12と、入力手段16からのデータ入力及び表示手段17や印刷手段18へのデータ出力を制御する入出力制御部15と、そして、一時記憶手段であるメモリ13とを備えている。入力手段16はキーボードやマウス装置、手書タブレット等で構成しており、処方せんに基づいてオペレータが薬のデータを入力するのに使用する。表示手段17はCRTやLCDで構成し、入出力制御部15が処方データの入力画面や薬剤及び用法の一覧を表示する。
ファイル装置19はハードディスク装置等で構成され、以下の4つのファイルを記憶している。薬剤コードマスタファイル20は、保険薬毎の入力用のコードと名称等のデータを登録したものである。用法コードマスタファイル30は、薬の用い方を指示する用法とその入力用コードとを登録したものである。患者頭書データファイル40は、患者の氏名や生年月日、保険者番号等の患者固有の情報を患者コードとともに登録したものである。そして、患者処方データファイル50は、オペレータが処方せんに基づいて入力した処方データを患者別に登録したものである。この処方データはそれが内服であるか頓服であるかなどの区分別に記憶するようにしている。
図2に、薬剤コードマスタファイル20のレコード構成を示す。薬剤コードマスタファイル20には、医療保険の対象となる医薬品の名称22と計量単位23と、調剤報酬算定の基礎となる保険点数24と、そして区分25がユニークな薬剤コード21とともに登録されている。オペレータは薬剤コード21を入力手段16から入力するので、算定部14は同コードで薬剤コードマスタファイル20を検索してデータを読み出し、その保険点数から調剤報酬を算定するとともに患者処方データファイル50に処方データを記録するものである。
図3に、用法コードマスタファイル30のレコード構成を示す。用法コードマスタファイル30には薬の飲み方や服用時点の指示内容である指示32と、区分の情報33がユニークな用法コード31とともに登録されている。指示32がいわゆる用法の中身である。また、本実施の形態では、区分情報33は区分1乃至区分5の5個まで登録できるようになっているが、区分情報33が1つもない用法コード31も許容している。
図4に、具体的な用法コード31の登録例を示す。1行目は飲み薬の例で、その薬を毎食後に服用することを指示する用法であり、区分情報33には「31」即ち内服が登録されている。用法コード31は「フ33」であり、オペレータは処方せん記載の用法を装置に入力する際、「毎食後」という文字列をキーボードから入力する代りに、「フ33」と入力する。3行目は発熱時に服用を指示する用法であり、区分情報33は「32」即ち頓服である。5行目は痒い時に使うことを指示する用法であり、区分情報33には頓服と外用の2つが登録されている。尚、薬剤コードマスタファイル20の区分25も、用法コードマスタファイル30の区分情報33と同様に、内服を表す「31」から特定保険医療材料を表す「36」までの数字により区分25が登録されている。
次に、本実施の形態の動作を図5、図6のフローチャートを参照して説明する。オペレータは表示手段17に表示された処方データの入力画面上で患者を指定し、その患者の処方データを入力する(ステップS51)。その際、処方せんに記載された薬をその薬剤コ
ード21で先ず入力し、次に、処方せん記載の用法をその用法コード31を使ってキーボードから入力する(ステップS61)。これに応じて、算定部14は、入力された薬剤コード21で薬剤コードマスタファイル20を検索し、その薬に関するレコードデータを読み出して(同S52)、区分25を含む薬剤データをメモリ13に記憶しておく(同S53)。
次に、用法コード31が入力されると算定部14は、入力された用法コード31で用法コードマスタファイル30を検索し、その用法に関するレコードデータを読み出してくる(ステップS62)。そして、その用法コード31に区分情報33が登録されていれば(同S63;ある)、先にメモリ13に記憶しておいた薬剤の区分25と比較する(同S64)。その際、用法に複数の区分情報33が登録されている場合は、それぞれ薬剤の区分25と比較する。そして、一致する区分があれば、その一致した区分即ち薬剤データの区分25をその処方の区分として決定する(同S67)。他方、用法の区分情報33と薬剤の区分25に一致するものがない場合は、用法コード31に登録された区分情報33のうち、第1番目の区分1を代表に選択し、その処方の区分として決定する(同S66)。そして、こうして決定した区分に基づいて処方に係る調剤報酬を算定し、そのデータを患者の患者処方データファイル50に記録する(同S68)。尚、用法コード31に区分情報33が登録されていない場合は(同S63;ない)、薬剤コード21の区分25をそのまま採用して調剤報酬を算定するものである。
このように、本実施の形態では、予めその薬に設定された区分と用法の区分とが一致しない場合は用法の区分を優先して採用し、一方、用法に区分が特に設定されていない場合は、薬の区分を採用するものである。
実施形態の医療事務用計算機の構成を示すブロック図である。 薬剤コードマスタファイルのレコード構成を示す図である。 用法コードマスタファイルのレコード構成を示す図である。 用法コードマスタファイルの具体的な登録例を示す図である。 実施の形態の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 制御装置
11 システム制御部
12 ファイル制御部
14 算定部
15 入出力制御部
19 ファイル装置
20 薬剤コードマスタファイル
21 用法コードマスタファイル

Claims (9)

  1. 処方せんに記載された薬剤及び用法から成る処方データを薬剤コード及び用法コードを用いて入力し、処方に係る報酬を算定する医療事務用計算機であって、薬剤の名称と保険点数と薬剤コードとを記憶する薬剤コードマスタファイルと、用法とその用法コードとを記憶する用法コードマスタファイルと、薬剤コード及び用法コードを入力するための入力手段と、入力された薬剤コードと用法コードによってその処方の区分を決定し、処方に係る報酬を算定する算定手段と、を備え、
    前記薬剤コードマスタファイルは薬剤コードに関係付けて区分情報をさらに記憶し、
    前記用法コードマスタファイルは用法コードに関係付けて区分情報をさらに記憶し、
    前記算定手段は、入力手段から薬剤コード及び用法コードが入力されたことに応じてそれぞれの区分情報を薬剤コードマスタファイル及び用法コードマスタファイルから読み出し、薬剤コードの区分と用法コードの区分とを比較して一致する場合は薬剤コードの区分をその処方の区分として決定し、一致しない場合は用法コードの区分をその処方の区分として決定する、ことを特徴とする医療事務用計算機。
  2. 前記用法コードマスタファイルは用法コードに関係付けて複数の区分情報を記憶するものであり、
    前記算定手段は、入力された薬剤コードの区分を用法コードの複数の区分と比較し、一致するものが1つでもある場合は薬剤コードの区分をその処方の区分として決定し、一致するものがない場合は用法コードの第1区分をその処方の区分として決定することを特徴とする、請求項1に記載の医療事務用計算機。
  3. 前記用法コードマスタファイルは区分情報を持たない用法コードも記憶するものであり、
    前記算定手段は、用法コードに区分情報があるかないかを判定し、区分情報がない場合は薬剤コードの区分をその処方の区分として決定することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の医療事務用計算機。
  4. 処方せんに記載された薬剤及び用法から成る処方データを薬剤コード及び用法コードを用いて入力し、処方に係る報酬を算定する医療事務用計算機において処方の区分を決定する方法であって、
    薬剤の名称及び保険点数と薬剤コードとを関係付けて記憶する薬剤コードマスタファイルに更に薬剤コードに関係付けて区分情報を記憶し、
    用法とその用法コードとを関係付けて記憶する用法コードマスタファイルに更に用法コードに関係付けて区分情報を記憶し、
    薬剤コードが入力されたことに応じて薬剤コードマスタファイルからその薬剤コードの区分情報を読み出し、
    用法コードが入力されたことに応じて用法コードマスタファイルからその用法コードの区分情報を読み出し、
    薬剤コードの区分と用法コードの区分とを比較して一致する場合は薬剤コードの区分をその処方の区分として決定し、一致しない場合は用法コードの区分をその処方の区分として決定することを特徴とする医療事務用計算機における処方区分の決定方法。
  5. 前記用法コードマスタファイルに用法コードに関係付けて複数の区分情報を記憶しておき、
    薬剤コードの区分を用法コードの複数の区分と比較して一致するものが1つでもある場合は薬剤コードの区分をその処方の区分として決定し、一致するものがない場合は用法コードの第1区分をその処方の区分として決定することを特徴とする、請求項4に記載の医療事務用計算機における処方区分の決定方法。
  6. 前記用法コードマスタファイルは区分情報を持たない用法コードも記憶しておき、
    用法コードに区分情報があるかないかを判定して区分情報がない場合は薬剤コードの区分をその処方の区分として決定することを特徴とする、請求項4又は請求項5に記載の医療事務用計算機における処方区分の決定方法。
  7. コンピュータを、
    薬剤の名称と区分情報とをその薬剤コードに関係付けて記憶する薬剤コードマスタ記憶手段、
    用法と区分情報とをその用法コードに関係付けて記憶する用法コードマスタ記憶手段、
    薬剤コード及び用法コードを入力するための入力手段、
    入力された薬剤コードで薬剤コードマスタ記憶手段を検索してその薬剤コードの区分情報を読み出し、入力された用法コードで用法コードマスタ記憶手段を検索してその用法コードの区分情報を読み出し、薬剤コードの区分と用法コードの区分とを比較して一致する場合は薬剤コードの区分をその処方の区分として決定し、一致しない場合は用法コードの区分をその処方の区分として決定する手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  8. 請求項7において、さらにコンピュータを、
    前記用法コードマスタ記憶手段を、用法コードに関係付けて用法と複数の区分情報とを記憶する用法コードマスタ記憶手段として機能させ、
    前記決定する手段を、入力された薬剤コードで薬剤コードマスタ記憶手段を検索してその薬剤コードの区分情報を読み出し、入力された用法コードで用法コードマスタ記憶手段を検索してその用法コードの区分情報を読み出し、薬剤コードの区分を用法コードの複数の区分と比較して一致するものが1つでもある場合は薬剤コードの区分をその処方の区分として決定し、一致するものがない場合は用法コードの第1区分をその処方の区分として決定する手段として機能させる、
    ことを特徴とするプログラム。
  9. 請求項7又は請求項8において、さらにコンピュータを、
    前記用法コードマスタ記憶手段を、区分情報を持たない用法コードも更に記憶する用法コードマスタ記憶手段として機能させ、
    前記決定する手段を、入力された用法コードで用法コードマスタ記憶手段を検索し、その用法コードに区分情報があるかないかを判定して区分情報がない場合は薬剤コードの区分をその処方の区分として決定する手段として機能させる、
    ことを特徴とするプログラム。
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