JP2011179760A - 脱臭空調システム - Google Patents
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Abstract
【課題】安定した空調の提供が可能で、省エネルギーを図ることができる脱臭空調システムを提供する。
【解決手段】クリーンルームR内の臭気を脱臭する脱臭空調システム10であって、空調系統に並列に接続された複数の臭気除去用フィルタエリア1〜5を備え、通常時は循環空調運転を行い、各フィルタエリアのフィルタ交換時は当該フィルタ交換の系統のみを全排気に切り替えるようにする。フィルタ交換をしない系統は循環空調運転を続け、必要以上の外気処理エネルギーが発生することはない。
【選択図】図1
【解決手段】クリーンルームR内の臭気を脱臭する脱臭空調システム10であって、空調系統に並列に接続された複数の臭気除去用フィルタエリア1〜5を備え、通常時は循環空調運転を行い、各フィルタエリアのフィルタ交換時は当該フィルタ交換の系統のみを全排気に切り替えるようにする。フィルタ交換をしない系統は循環空調運転を続け、必要以上の外気処理エネルギーが発生することはない。
【選択図】図1
Description
本発明は、脱臭空調システムに関し、特に、半導体製造工場などのクリーンルームにおいて急速脱臭および集中排気を行う脱臭空調システムに関するものである。
従来、半導体製造工場などに配備されるクリーンルームにおいて、急速脱臭や集中排気を行う空調システムが知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。半導体製造工場のクリーンルーム内では、半導体製造工程で使用する薬剤を製造している。この薬剤には、消防法で規定された危険物に該当し、かつ、揮発性含有成分による強い臭気を持つものがある。
ところで、クリーンルームの製造室では、パーツ交換の際に薬剤の含有成分に起因する強い臭気が作業のあいだ放出されるため、作業環境の悪化が問題となっていた。フィルタ交換作業時の臭気を速やかに排気するには、作業時のみ循環空調から全外気空調に切り替える方式が確実である。しかしながら、交換時のみとはいえ循環風量分の外気処理エネルギーが発生するので省エネルギーを図る上で好ましくない。また、この切り替え時に作業室内の温湿度が不安定になるというおそれもある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、安定した空調の提供が可能で、省エネルギーを図ることができる脱臭空調システムを提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に係る脱臭空調システムは、臭気を脱臭する脱臭空調システムであって、空調系統に並列に接続された複数の臭気除去用フィルタエリアを備え、通常時は循環空調運転を行い、前記フィルタエリアのフィルタ交換時は当該フィルタ交換の系統のみを全排気に切り替えることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る脱臭空調システムは、上述した請求項1において、前記空調系統全体の給排気バランスを維持しつつ、フィルタ交換の系統のみを集中排気することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る脱臭空調システムは、上述した請求項1または2において、前記複数の臭気除去用フィルタエリアのそれぞれを還気系統と排気系統とに接続し、フィルタ交換時は当該フィルタ交換の還気系統を排気系統に切り替えて排気を行うことを特徴とする。
本発明によれば、臭気を脱臭する脱臭空調システムであって、空調系統に並列に接続された複数の臭気除去用フィルタエリアを備え、通常時は循環空調運転を行い、前記フィルタエリアのフィルタ交換時は当該フィルタ交換の系統のみを全排気に切り替えるので、フィルタ交換をしない系統は循環空調運転を続け、必要以上の外気処理エネルギーが発生することはない。このため、安定した空調の提供が可能で、クリーンルームの空調環境条件を一定に保ちながら省エネルギーを図ることができるという効果を奏する。
以下に、本発明に係る脱臭空調システムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1に示すように、本発明に係る脱臭空調システム10は、クリーンルームRの臭気を脱臭するものであって、その空調系統に並列に接続された5系統(複数)の臭気除去用フィルタエリア1〜5を備え、通常時は循環空調運転を行い、フィルタエリアのフィルタ交換時は当該フィルタ交換の系統のみを全排気に切り替えるシステムである。
この脱臭空調システム10は、外調機12と、循環空調機14と、脱臭排気口16とをさらに備える。クリーンルームR内には半導体製品等を製造するための製造ライン(1)〜(5)が配置してある。このクリーンルームRの天井は、循環空調機14からの空気をクリーンルームRに吹き出す微細孔を有するプレナムチャンバ20で構成してあり、このチャンバ20には低圧力損失型フィルタULPAが設けてある。
クリーンルームRの床22の下の空間は、系統別床下間仕切り26で製造ライン(1)〜(5)の位置に対応した5つのフィルタエリア1〜5に仕切られており、各エリア1〜5には各エリアの空気を吸い込む系統別吸い込み口24が設けてある。クリーンルームR内の空調方式は全面層流方式としてあり、発生臭気を速やかに床22の下に誘導する。
外調機12は、外気ダクトOAを介して循環空調機14と接続してあり、循環空調機14は、給気ダクトSAを介してプレナムチャンバ20と接続してある。また、循環空調機14は、系統別に設けた還気ダクトRA(還気系統)を介して各フィルタエリア1〜5の系統別吸い込み口24とそれぞれ接続してある。この還気ダクトRAからは排気ダクトEA(排気系統)が系統別に分岐してあり、脱臭排気口16に接続している。
各系統別排気ダクトEAには、排気切り替えモータダンパMDが設けてあり、図外のコンピュータからダンパMDの開度を制御することで、各系統別排気ダクトEAの通過風量をそれぞれ調整できるようになっている。本発明では、このダンパMDの開度制御によって、フィルタ交換時は当該フィルタ交換の還気ダクトRAを排気ダクトEAに切り替えて排気を行う。なお、ここでは図示しないが、系統別に設けた還気ダクトRAにリターンモータダンパを設け、この開度を制御することで還気量を調整してもよい。
次に、ダンパ開度の制御の一例について図2を用いて説明する。
図2に示すように、通常時、つまりフィルタ交換なしの場合には、例えばフィルタエリア1〜5の系統の排気切り替えモータダンパMD(図中、排気MDと表記)の各開度を20%として床下の各系統別吸い込み口24より均等に排気し、リターンモータダンパ(図中、レターンMDと表記)の開度を100%として還気する制御を行う。
図2に示すように、通常時、つまりフィルタ交換なしの場合には、例えばフィルタエリア1〜5の系統の排気切り替えモータダンパMD(図中、排気MDと表記)の各開度を20%として床下の各系統別吸い込み口24より均等に排気し、リターンモータダンパ(図中、レターンMDと表記)の開度を100%として還気する制御を行う。
そして、例えばフィルタエリア1のフィルタを交換する場合には、フィルタエリア1の系統の排気MDの開度を100%(=20%×5系統)、レターンMDの開度を0%とし、フィルタ交換をするフィルタエリアからの空気を排気ダクトEAで外部に全量排気する制御を行う。また、これと同時に、その他のフィルタエリア2〜5の排気MDの開度を0%、レターンMDの開度を100%とし、フィルタ交換をしないフィルタエリアからの空気を循環空調機14に戻し、外気を排気量分だけ取り入れてクリーンルームRに供給する制御を行う。
また、同様に、フィルタエリア4のフィルタを交換する場合には、フィルタ交換をするフィルタエリア4の系統の排気MDの開度を100%、レターンMDの開度を0%とすると同時に、フィルタ交換をしないその他のフィルタエリア1〜3、5の排気MDの開度を0%、レターンMDの開度を100%とする制御を行う。
このようにすれば、空調系統全体の給排気バランスを維持しつつ、フィルタ交換の系統のみを集中排気することができる。したがって、フィルタ交換をしない系統は循環空調運転を続け、必要以上の外気処理エネルギーが発生することはない。このため、安定した空調の提供が可能で、省エネルギーを図ることができる。
次に、本発明によって得られる効果について説明する。
本発明によれば、フィルタ交換時の発生臭気をフィルタエリア内に拡散させることなく外部に排気することができるので、従来型の空調システムが導入されたクリーンルームに比較して発生臭気の低減を図ることができる。これに関して、本発明者は、従来型の空調システムが導入されたクリーンルームとの比較実験を行い、臭気濃度(拡散度)が従来型に比べ約1/10になることを確認している。
本発明によれば、フィルタ交換時の発生臭気をフィルタエリア内に拡散させることなく外部に排気することができるので、従来型の空調システムが導入されたクリーンルームに比較して発生臭気の低減を図ることができる。これに関して、本発明者は、従来型の空調システムが導入されたクリーンルームとの比較実験を行い、臭気濃度(拡散度)が従来型に比べ約1/10になることを確認している。
また、本発明によれば、通常の循環空調時と脱臭排気時とにおいて、空調系統全体の給排気バランスを維持することができるので、クリーンルーム内での空気(気流)の動きの安定性を保ち、清浄度や温湿度制御に変動を与えない。したがって、安定したクリーンルーム環境の提供が可能である。
省エネルギーの観点では、従来の全外気(フィルタ交換時の各フィルタエリアへの供給空気を全て排気する)空調方式と比較すると、本発明は外気処理エネルギーを80%削減可能であることも本発明者は確認している。また、外気処理のためのピーク負荷を削減できるため、外調機能力および熱源能力(例えば20USRT程度)の抑制が可能であり、機器コストや設置スペースが減り、イニシャルコストの低減を図ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、臭気を脱臭する脱臭空調システムであって、空調系統に並列に接続された複数の臭気除去用フィルタエリアを備え、通常時は循環空調運転を行い、前記フィルタエリアのフィルタ交換時は当該フィルタ交換の系統のみを全排気に切り替えるので、フィルタ交換をしない系統は循環空調運転を続け、必要以上の外気処理エネルギーが発生することはない。このため、安定した空調の提供が可能で、クリーンルームの空調環境条件を一定に保ちながら省エネルギーを図ることができる。
以上のように、本発明に係る脱臭空調システムは、半導体製造工場などのクリーンルームにおいて急速脱臭および集中排気を行う空調システムに有用であり、特に、フィルタ交換の際に強い臭気が放出される場合においても安定した空調を行うとともに省エネルギーを図るのに適している。
1,2,3,4,5 フィルタエリア
10 脱臭空調システム
12 外調機
14 循環空調機
16 脱臭排気口
20 プレナムチャンバ
22 床
24 系統別吸い込み口
26 系統別床下間仕切り
OA 外気ダクト
SA 給気ダクト
RA 還気ダクト
EA 排気ダクト
MD ダンパ
10 脱臭空調システム
12 外調機
14 循環空調機
16 脱臭排気口
20 プレナムチャンバ
22 床
24 系統別吸い込み口
26 系統別床下間仕切り
OA 外気ダクト
SA 給気ダクト
RA 還気ダクト
EA 排気ダクト
MD ダンパ
Claims (3)
- 臭気を脱臭する脱臭空調システムであって、
空調系統に並列に接続された複数の臭気除去用フィルタエリアを備え、
通常時は循環空調運転を行い、前記フィルタエリアのフィルタ交換時は当該フィルタ交換の系統のみを全排気に切り替えることを特徴とする脱臭空調システム。 - 前記空調系統全体の給排気バランスを維持しつつ、フィルタ交換の系統のみを集中排気することを特徴とする請求項1に記載の脱臭空調システム。
- 前記複数の臭気除去用フィルタエリアのそれぞれを還気系統と排気系統とに接続し、フィルタ交換時は当該フィルタ交換の還気系統を排気系統に切り替えて排気を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の脱臭空調システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2010044703A JP2011179760A (ja) | 2010-03-01 | 2010-03-01 | 脱臭空調システム |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002147811A (ja) * | 2000-11-08 | 2002-05-22 | Sharp Corp | クリーンルーム |
JP2003314873A (ja) * | 2002-04-23 | 2003-11-06 | Kondo Kogyo Kk | 清浄空気供給装置および該装置におけるフィルターの交換方法 |
JP2009279467A (ja) * | 2008-05-19 | 2009-12-03 | Osaka Gas Co Ltd | 空気清浄装置 |
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2010
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