JP2011178228A - 船舶推進機用プロペラおよびこれを備える船舶推進機 - Google Patents

船舶推進機用プロペラおよびこれを備える船舶推進機 Download PDF

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弘之 恒川
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Abstract

【課題】シフトショックなどの衝撃を抑制することができ、かつ、プロペラシャフトからの駆動力を羽根へ伝達することができ、かつ、岩礁領域を航行しているときの衝撃音を抑制することができる船舶推進機用プロペラおよび船舶推進機を提供する。
【解決手段】プロペラシャフト18および内筒25と、外筒30との間には、メインダンパー27および第2スペーサ26が配置されている。外筒30の第1スプライン歯37は、メインダンパー27の第1スプライン溝36に常時結合されている。外筒30の切欠44a,44dには、それぞれ、第2スペーサ26の歯43a,43dが差し込まれている。プロペラシャフト18に所定の第2駆動力以上の駆動力が伝達されているとき、メインダンパー27の弾性変形により、各歯43a,43dは、外筒30の対応する切欠44a,44dと結合する。
【選択図】図3

Description

この発明は、エンジンなどの原動機によって駆動されるプロペラシャフトに取り付けられる船舶推進機用プロペラおよびこれを備える船舶推進機に関する。
船舶推進機用のプロペラは、たとえば、プロペラシャフトに固定される内筒と、内筒を取り囲む外筒と、内筒と外筒との間に配置される筒状のゴム製のダンパーとを含む。このダンパーは、内筒に固定され、内筒と一体となったダンパーが外筒に圧入されている。エンジンからプロペラシャフトに伝わった駆動力は、内筒およびダンパーを介して外筒に伝わり、外筒に固定された羽根を回転させる。これにより、羽根が水を掻き、船舶を推進させる推進力が発生する。
また、船舶用推進機の一つとしての船外機では、推進力の方向を前進方向と後進方向とに切り換えるためのシフト機構が備えられる場合がある。典型的なシフト機構は、ドッグクラッチと、前進ギヤと、後進ギヤとを含む。ドッグクラッチは、プロペラシャフトにスプライン結合されており、かつ、前進ギヤおよび後進ギヤに選択的に結合可能に構成されている。前進ギヤおよび後進ギヤには、エンジンからの駆動力を伝達するドライブシャフトの回転が常時伝達される。前進ギヤおよび後進ギヤは、ドライブシャフトからの駆動力を受けて、互いに反対方向に回転するように構成されている。ドッグクラッチが、前進ギヤに結合されると、船舶を前進させる推進力が発生する方向にプロペラが回転する。また、ドッグクラッチが、後進ギヤに結合されると、船舶を後進させる推進力が発生する方向にプロペラが回転する。また、ドッグクラッチが、前進ギヤおよび後進ギヤのいずれにも結合されていないときは、プロペラにはエンジンの駆動力が伝達されない。
ドッグクラッチが前進ギヤまたは後進ギヤに結合する動作は「シフトイン」と呼ばれ、ドッグクラッチが前進ギヤまたは後進ギヤとの結合から開放される動作は「シフトアウト」と呼ばれる。以下、シフトインおよびシフトアウトをまとめて、「シフト切換」ということにする。シフト切換時には、ドッグクラッチおよびプロペラシャフトにショック(シフトショック)が生じる。シフトショックの主因は、プロペラが有する大きな慣性質量である。たとえば、プロペラの回転が停止しているときにシフトインが生じると、エンジンによって回転されている前進ギヤまたは後進ギヤに回転停止状態のドッグクラッチが噛み合う。ドッグクラッチは、プロペラシャフトにスプライン結合されており、かつ、プロペラシャフトには大きな慣性質量を有するプロペラが結合されている。そのため、前進ギヤまたは後進ギヤとドッグクラッチとの結合時に大きな衝撃が生じる。シフトアウトのときは、大きな慣性質量がエンジンから切り離されるので、やはりシフトショックが生じるけれども、そのシフトショックは、シフトイン時ほど大きくはない。
プロペラのダンパーゴムを柔らかくすれば、シフトショックを低減することができる。たとえば、シフトイン時には、外筒と内筒との間で柔らかいダンパーが大きくねじれることにより、シフトショックが緩和される。
しかしながら、ダンパーは、シフトショックを緩和できるだけでは不充分であり、プロペラシャフトの駆動力を羽根に伝えることができなければならない。より具体的には、ダンパーは、内筒と外筒との間で破断や滑りなどを生じることなく、プロペラシャフトの駆動力を内筒から外筒に伝達しなければならない。この目的のためには、ダンパーは可能な限り硬いことが望ましい。
このため、一般的には、ダンパーの素材は、シフトショック低減機能と駆動力伝達機能の両方のバランスを考慮して決定される。したがって、両方の機能を同時に高めることが困難であった。
特開2007−69738号公報
特許文献1には、シフトショック低減機能はダンパーが受け持ち、主にダンパー以外の硬い素材でプロペラシャフトの駆動力を外筒に伝達するプロペラが記載されている。このプロペラは、プロペラシャフトに固定される内筒と、羽根が固定される外筒と、内筒と外筒との間に配置された中間筒と、中間筒と内筒との間に配置された筒状のダンパーとを含む。シフトショックは、内筒と中間筒との間でダンパーが弾性変形することにより緩和される。また、プロペラシャフトの駆動力が小さいとき、プロペラシャフトの駆動力は、内筒、ダンパー、中間筒、外筒、羽根の順に伝わる。プロペラシャフトの駆動力が所定値以上になると、ダンパーの弾性変形量が大きくなり、中間筒が内筒に対して所定角度回転する。このとき、中間筒の後端に形成された第1の係合子と、内筒の後端に形成された第2の係合子とが噛み合うことで、中間筒と内筒とが剛的に結合される。これにより、プロペラシャフトの駆動力は、内筒の第2の係合子、中間筒の第1の係合子、外筒、羽根の順に伝わり、ダンパーには大きな駆動力が伝わらない。したがって、ダンパーの剛性に依存することなく、プロペラシャフトから羽根へと駆動力を伝達できる。
また、特許文献1の船舶推進機用プロペラは、中間筒と外筒との間に配置されたトレランスリングによって、中間筒と外筒との間で伝達されるトルクが所定のトルク以下に制限されるようになっている。したがって、羽根が一時的に大きな衝撃を受けたときには、外筒が中間筒に対して空転する。これにより、プロペラシャフトとエンジンとの間の動力伝達系に衝撃荷重が加えられることを阻止している。
しかしながら、特許文献1の船舶推進機用プロペラは、浅瀬で岩が密集して海底から突出している領域(岩礁領域)を船舶が航行している場合に、大きな衝撃音を発生することがある。具体的には、羽根が海底の岩に衝突したときに衝撃音が発生する。岩礁領域の状態によっては、羽根は、複数の岩から、プロペラの回転方向の衝撃力と、その反対方向の衝撃力とを交互に受ける場合がある。この場合、特許文献1の構成では、2つの第2の係合子に挟まれた第1の係合子がこれら2つの第2の係合子に交互に当たり、打撃音が繰り返し発生する。この繰り返し生じる打撃音が、船舶の乗員には、大きな衝撃音として感じられる。
そこで、この発明の目的は、シフトショックなどの衝撃を抑制することができ、かつ、プロペラシャフトからの駆動力を羽根へ伝達することができ、かつ、岩礁領域を航行しているときの衝撃音を抑制することができる船舶推進機用プロペラおよびこれを備える船舶推進機を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、プロペラシャフトに結合される船舶推進機用プロペラであって、前記プロペラシャフトに固定される内筒と、前記内筒と同軸の筒状に形成され、外周面に羽根が固定された外筒と、前記内筒と前記外筒との間に配置された筒状の弾性部材からなる第1駆動力伝達部材と、前記内筒または前記プロペラシャフトと前記外筒との間に配置され、前記第1駆動力伝達部材と前記外筒の軸方向に並んだ第2駆動力伝達部材とを含む。前記外筒は、前記外筒の内周面から内方に突出する第1突起を含む。前記第1駆動力伝達部材は、前記第1突起に常時駆動力伝達可能に結合された第1溝を外周面に有する。前記第2駆動力伝達部材は、第2突起を有する。前記外筒は、前記外筒の周方向に沿って向かい合う一対の側面を含み、当該一対の側面の間に前記第2突起が差し込まれた第2溝を有する。前記第2突起および前記第2溝は、前記プロペラシャフトに駆動力が伝達されていないとき、前記第2突起と前記第2溝の各側面との間に隙間が形成されるように構成されている。前記第2突起および前記第2溝は、前記プロペラシャフトに前記第1駆動力伝達部材の限界負荷を超えない基準駆動力以上の駆動力が伝達されているとき、前記第1駆動力伝達部材の弾性変形により、前記第2突起が前記第2溝の前記一対の側面のいずれかに接触するように構成されている。
この構成によれば、第1駆動力伝達部材は、弾性部材であるため、プロペラシャフトに加わるシフトショックなどの衝撃を吸収することができる。また、第1駆動力伝達部材とは別に第2駆動力伝達部材が設けられている。これにより、プロペラシャフトに伝達される駆動力が基準駆動力以上のとき、プロペラシャフトに加えられた駆動力を、第2駆動力伝達部材を介して外筒(羽根)に伝達することができる。したがって、第1駆動力伝達部材がプロペラシャフトから外筒に伝える必要のある駆動力は小さくてよいので、第1駆動力伝達部材の素材は柔らかくすることができる。これにより、シフトショックなどの衝撃の低減効果を大きくすることができる。プロペラシャフトに伝達される駆動力が基準駆動力未満の場合、第2駆動力伝達部材は、外筒に駆動力伝達可能に結合していない。この場合、プロペラシャフトに加えられた駆動力は、第1駆動力伝達部材を介して外筒に伝達される。したがって、第1駆動力伝達部材による衝撃吸収効果を確実に発揮することができる。
また、プロペラシャフトに伝達される駆動力が大きくなり、第1駆動力伝達部材がある程度弾性変形したときに、第2駆動力伝達部材が外筒へと駆動力を伝達する状態となる。基準駆動力は、第1駆動力伝達部材の限界負荷未満に定められている。そのため、第2駆動力伝達部材は、第1駆動力伝達部材に限界負荷以上の負荷がかかる前に、外筒と結合して駆動力を伝達する。したがって、大きな衝撃が羽根や外筒に加わった場合でも、第1駆動力伝達部材が破損することを防止できる。
限界負荷とは、その部材が破損しない程度の負荷の大きさとして定義される。たとえば、第1駆動力伝達部材の限界負荷を超えていないかどうかは、以下のように判断することができる。まず、プロペラシャフトおよびプロペラを一方向に回転させる正転動作と、プロペラシャフトおよびプロペラを他方向に回転させる逆転動作とが繰り返される場合を考える。正転方向に一定の負荷を加えた後に逆転方向に一定の負荷を加える動作を1負荷サイクルとする。第1駆動力伝達部材に対して一定の負荷を所定回数(たとえば、1000回)の負荷サイクルを繰り返し加えた後でも、第1駆動力伝達部材が破損したり、塑性変形したり、外筒に対して滑ったりするなど、本来の機能を損なう状態が生じない場合には、第1駆動力伝達部材の限界負荷を超えていないと判断することができる。基準駆動力とは、この限界負荷を超えない負荷の大きさである。基準駆動力以上の駆動力が伝達されると、前記第1駆動力伝達部材の弾性変形により、前記第2突起が前記第2溝の前記一対の側面のいずれかに接触する。
さらに、プロペラシャフトの回転速度が高いときなど、プロペラシャフトに伝達される駆動力が基準駆動力以上のときには、プロペラシャフトの駆動力を、第2駆動力伝達部材を介して外筒に伝達することができる。したがって、プロペラシャフトに加わった駆動力を、外筒および羽根に確実に伝達することができる。
また、船舶が岩礁領域を航走する場合において、羽根が複数の岩に接触してこれら複数の岩から力を受けるときがある。このとき、第2突起は、第2溝の一対の側面に交互に向かい、第2溝の一対の側面に交互に接触しようとする。しかしながら、弾性部材で形成された第1駆動力伝達部材の第1溝に第1突起が常時接触しているので、第2突起が第2溝の側面に接触するときの衝撃を減衰することができる。したがって、衝撃音を低減することができる。
前記第2駆動力伝達部材は、前記第1駆動力伝達部材と同じ硬さの材料か、または第1駆動力伝達部材よりも硬い材料で形成されていることが好ましい。これにより、プロペラシャフトから第2駆動力伝達部材を介して外筒に伝達することのできる駆動力を大きくできる。その分、第1駆動力伝達部材がプロペラシャフトの駆動力を受ける負担を小さくすることができるので、第1駆動力伝達部材の破損を防止する効果を高めることができる。第2駆動力伝達部材は、金属材料によって形成されていてもよい。
請求項2記載の発明は、プロペラシャフトに結合される船舶推進機用プロペラであって、前記プロペラシャフトに固定される内筒と、前記内筒と同軸の筒状に形成され、外周面に羽根が固定された外筒と、前記内筒と前記外筒との間に配置された筒状の弾性部材からなる第1駆動力伝達部材と、前記内筒と前記外筒との間に配置され、前記第1駆動力伝達部材と前記外筒の軸方向に並んだ第2駆動力伝達部材とを含む。前記外筒は、前記外筒の内周面から内方に突出する第1突起を含む。前記第1駆動力伝達部材は、前記第1突起に常時駆動力伝達可能に結合された第1溝を外周面に有する。前記外筒は、第2突起を有する。前記第2駆動伝達部材は、前記外筒の周方向に沿って向かい合う一対の側面を含み、当該一対の側面の間に前記第2突起が差し込まれた第2溝を有する。前記第2突起および前記第2溝は、前記プロペラシャフトに駆動力が伝達されていないとき、前記第2突起と前記第2溝の各側面との間に隙間が形成されるように構成されている。前記第2突起および前記第2溝は、前記プロペラシャフトに前記第1駆動力伝達部材の限界負荷を超えない基準駆動力以上の駆動力が伝達されているとき、前記第1駆動力伝達部材の弾性変形により、前記第2突起が前記第2溝の前記一対の側面のいずれかに接触するように構成されている。
この構成によれば、第1駆動力伝達部材は、弾性部材であるため、プロペラシャフトに加わるシフトショックなどの衝撃を吸収することができる。また、第1駆動力伝達部材とは別に第2駆動力伝達部材が設けられている。これにより、プロペラシャフトに伝達される駆動力が基準駆動力以上のとき、プロペラシャフトに加えられた駆動力を、第2駆動力伝達部材を介して外筒(羽根)に伝達することができる。したがって、第1駆動力伝達部材がプロペラシャフトから外筒に伝える必要のある駆動力は小さくてよいので、第1駆動力伝達部材の素材は柔らかくすることができる。これにより、シフトショックなどの衝撃の低減効果を大きくすることができる。プロペラシャフトに伝達される駆動力が基準駆動力未満の場合、第2駆動力伝達部材は、外筒に駆動力伝達可能に結合していない。この場合、プロペラシャフトに加えられた駆動力は、第1駆動力伝達部材を介して外筒に伝達される。したがって、第1駆動力伝達部材による衝撃吸収効果を確実に発揮することができる。
また、プロペラシャフトに伝達される駆動力が大きくなり、第1駆動力伝達部材がある程度弾性変形したときに、第2駆動力伝達部材が外筒へと駆動力を伝達する状態となる。基準駆動力は、第1駆動力伝達部材の限界負荷未満に定められている。そのため、第2駆動力伝達部材は、第1駆動力伝達部材に限界負荷以上の負荷がかかる前に、外筒と結合して駆動力を伝達する。したがって、大きな衝撃が羽根や外筒に加わった場合でも、第1駆動力伝達部材が破損することを防止できる。
限界負荷の意味は、前述の限界負荷の意味と同じである。基準駆動力以上の駆動力が伝達されると、前記第1駆動力伝達部材の弾性変形により、前記第2突起が前記第2溝の前記一対の側面のいずれかに接触する。
さらに、プロペラシャフトの回転速度が高いときなど、プロペラシャフトに伝達される駆動力が基準駆動力以上のときには、プロペラシャフトの駆動力を、第2駆動力伝達部材を介して外筒に伝達することができる。したがって、プロペラシャフトに加わった駆動力を、外筒および羽根に確実に伝達することができる。
また、船舶が岩礁領域を航走する場合において、羽根が複数の岩に接触してこれら複数の岩から力を受けるときがある。このとき、第2突起は、第2溝の一対の側面に交互に向かい、第2溝の一対の側面に交互に接触しようとする。しかしながら、弾性部材で形成された第1駆動力伝達部材の第1溝に第1突起が常時接触しているので、第2突起が第2溝の側面に接触するときの衝撃を減衰することができる。したがって、衝撃音を低減することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の船舶推進機用プロペラであって、前記内筒と前記外筒との間に配置された筒状の弾性部材からなる第3駆動力伝達部材をさらに含む。前記外筒は、前記外筒の前記内周面から内方に突出する第3突起を含む。前記第3駆動力伝達部材は、前記周方向に向かい合う一対の側面を含み、当該一対の側面の間に前記第3突起が差し込まれた第3溝を有する。前記第3突起および前記第3溝は、前記プロペラシャフトに駆動力が伝達されていないとき、前記第3突起と前記第3溝の前記一対の側面との間に隙間が形成されるように構成されている。前記第3突起および前記第3溝は、前記基準駆動力より小さい第1駆動力以上の駆動力が前記プロペラシャフトに伝達されているときに、前記第1駆動力伝達部材の弾性変形により、前記第3突起が前記第3溝の前記一対の側面のいずれかに接触するように構成されている。前記第2突起および前記第2溝は、前記プロペラシャフトに前記第1駆動力伝達部材の限界負荷を超えず、かつ前記第3駆動力伝達部材の限界負荷を超えない前記基準駆動力としての第2駆動力以上の駆動力が伝達されているとき、前記第1駆動力伝達部材および前記第3駆動力伝達部材の弾性変形により、前記第2突起が前記第2溝の前記一対の側面のいずれかに接触するように構成されている。
この構成により、プロペラシャフトに伝達される駆動力が第1駆動力未満の場合、プロペラシャフトに加えられた駆動力は、内筒から第1駆動力伝達部材を介して外筒に伝達される。また、プロペラシャフトに伝達される駆動力が前記第1駆動力以上でかつ前記第2駆動力未満の場合、プロペラシャフトに加えられた駆動力は、第1駆動力伝達部材および第3駆動力伝達部材を介して外筒に伝達される。また、プロペラシャフトに伝達される駆動力が前記第2駆動力以上の場合、プロペラシャフトに加えられた駆動力は、第1駆動力伝達部材、第2駆動力伝達部材および第3駆動力伝達部材を介して外筒に伝達される。
これにより、第1駆動力伝達部材は、大きな駆動力を伝達する必要がないので、主にシフトショックなどの衝撃を効果的に吸収する。また、第2駆動力伝達部材は、プロペラシャフトに伝達される駆動力が大きい場合(高負荷時)に、プロペラシャフトに加えられる駆動力を伝達する。さらに、第3駆動力伝達部材は、プロペラシャフトに伝達される駆動力が第1駆動力以上第2駆動力未満のときの駆動力を伝達し、かつ、プロペラシャフトに作用する衝撃を吸収する。このように、プロペラシャフトに伝達される駆動力が第1駆動力以上になると、第1駆動力伝達部材に加え、第3駆動力伝達部材によって、プロペラシャフトに加わる駆動力が外筒に伝達される。したがって、第1駆動力伝達部材に作用する負荷が小さいので、第1駆動力伝達部材を柔らかい材料で形成することができる。これにより、第1駆動力伝達部材による、シフトショックなどの衝撃を吸収する効果を高くすることができる。シフト切換などに伴って第2駆動力以上の大きな駆動力がプロペラシャフトに伝達されるとき、第1駆動力伝達部材が弾性変形し、その後に、第3駆動力伝達部材が弾性変形する。この過程で、シフトショック等の衝撃が少なくとも2段階で吸収されるから、第2突起は、第2溝の側面に対して、いわばソフトランディングすることになる。そのため、第2突起と第2溝の側面とが接触するときの衝撃が小さくなる。
前記第1駆動力は、第1駆動力伝達部材の限界負荷よりも小さく、かつ、第3駆動力伝達部材の限界負荷よりも小さい。そのため、第1および第3駆動力伝達部材を柔らかい素材で作製して、それらの衝撃吸収効果を高め、かつ、第1および第3駆動力伝達部材の破損を予防できる。
前記第3駆動力伝達部材は、複数設けられていてもよい。この場合に、前記第3突起が第3溝の側面に接触するときに前記プロペラシャフトに加えられる駆動力は、複数の第3駆動力伝達部材の間で互いに異なっていてもよい。これにより、プロペラシャフトに作用する衝撃を、複数の第3の駆動力伝達部材で段階的に吸収することができる。
請求項4記載の発明は、前記第3駆動力伝達部材のばね定数は、前記第1駆動力伝達部材のばね定数よりも大きい、請求項3記載の船舶推進機用プロペラである。
この構成により、第3駆動力伝達部材が内筒から外筒に伝達することのできる駆動力をより大きくすることができる。その分、第1駆動力伝達部材が内筒から外筒に伝達しなければならない駆動力を小さくできるので、第1駆動力伝達部材をより柔らかくすることができる。
請求項5記載の発明は、前記第3突起および前記第3溝は、前記プロペラシャフトに駆動力が伝達されていないとき、前記第3溝の一方の側面と前記第3突起との間の隙間と、前記第3溝の他方の側面と前記第3突起との間の隙間とが等しくなるように構成されている、請求項3または4記載の船舶推進機用プロペラである。
この構成により、プロペラシャフトが一方向に回転する場合と、他方向に回転する場合とで、第3駆動力伝達部材の作用を等しくすることができる。すなわち、プロペラシャフトがいずれの方向に回転する場合でも、第3駆動力伝達部材は、プロペラシャフトの駆動力を伝達する機能と、プロペラシャフトの衝撃を吸収する機能とを等しく発揮することができる。
請求項6記載の発明は、前記第3突起および前記第3溝は、それぞれ、前記軸方向に延びるスプライン歯およびスプライン溝であり、前記周方向に等間隔に複数配置されている、請求項3〜5の何れか一項に記載の船舶推進機用プロペラである。
この構成により、第3駆動力伝達部材から外筒に伝達することのできる駆動力を大きくすることができる。したがって、第2駆動力伝達部材が外筒に駆動力を伝達していないときに、第1駆動力伝達部材が伝達しなければならない駆動力をより小さくすることができる。したがって、第1駆動力伝達部材をより柔らかくすることができる。また、第3駆動力部材は、その周方向の複数箇所で外筒に噛み合っている。このため、プロペラシャフトの衝撃を吸収する際に、第3駆動力伝達部材は、全体的に略均等に弾性変形する。これにより、衝撃吸収効果が高まり、かつ、第3駆動力伝達部材の寿命を長くできる。
請求項7記載の発明は、前記第1突起および前記第1溝は、それぞれ、前記軸方向に延びるスプライン歯およびスプライン溝であり、前記周方向に等間隔に複数配置されている、請求項1〜6の何れか一項に記載の船舶推進機用プロペラである。
この構成により、第1駆動力伝達部材は、その周方向の複数箇所で外筒に結合しているので、外筒との結合力が強い。これにより、第1駆動力伝達部材が外筒との間で滑りを生じたり、破損を生じたりすることを抑制することができる。このため、第1駆動力伝達部材の衝撃吸収機能や、駆動力伝達機能を高めることができる。
この場合において、前記第1突起の前記スプライン歯と前記第3突起の前記スプライン歯との前記周方向の位置が揃えられていてもよい。これにより、外筒に形成した1本のスプライン歯を、第1突起のスプライン歯および第3突起のスプライン歯として使用することができる。したがって、第1スプライン歯および第3スプライン歯を備えたプロペラの製造が容易になる。
請求項8記載の発明は、前記第2突起および前記第2溝は、前記周方向に等間隔に複数配置されている、請求項1〜7の何れか一項に記載の船舶推進機用プロペラである。
この構成により、第2駆動力伝達部材から外筒へ伝達される駆動力の分布を、周方向において均等にすることができる。
請求項9記載の発明は、前記第2突起は、前記第2駆動力伝達部材の外周に形成された歯を含み、前記第2溝は、前記外筒の端面に形成された切欠を含む、請求項1記載の船舶推進機用プロペラである。
この構成により、外筒の後面に切欠を形成した簡易な構成で、第2溝を形成することができる。また、第2突起は、第2溝の後方から第2溝に容易に差し込むことができるから、プロペラの組み立てが容易になる。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の船舶推進機用プロペラであって、前記歯は、前記周方向に所定の幅を有する第1歯と、前記第1歯よりも幅の狭い第2歯とを含む。前記切欠は、前記第1歯よりも前記周方向に長い第1切欠と、前記第1歯よりも前記周方向に狭い第2切欠とを含む。前記第1歯および前記第2歯は、それぞれ、前記第1切欠および前記第2切欠に差し込まれている。
この構成により、プロペラシャフトに伝達される駆動力が基準駆動力(第2駆動力)以上のときに、第1歯と第1切欠との噛み合い、および第2歯と第2切欠との噛み合いによって、プロペラシャフトの駆動力を内筒から外筒に伝達することができる。しかも、第2切欠の幅が第1歯の幅よりも狭くされているので、第2切欠に誤って第1歯が差し込まれることを防止することができる。これにより、設計通りの態様で、歯と切欠とを噛み合わせることができる。
請求項11記載の発明は、前記第2突起および前記第2溝は、前記プロペラシャフトに駆動力が伝達されていないとき、前記第2溝の一方の側面と前記第2突起との間の隙間と、前記第2溝の他方の側面と前記第2突起との間の隙間とが等しくなるように構成されている、請求項1〜10の何れか一項に記載の船舶推進機用プロペラである。
この構成により、プロペラシャフトが一方向に回転する場合と、他方向に回転する場合とで、第2駆動力伝達部材の動作を等しくすることができる。
請求項12記載の発明は、前記外筒は、前記羽根が一体化された外部筒と、当該外部筒の内側に配置され前記外筒の前記内周面を形成する内部筒とを含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の船舶推進機用プロペラである。
この構成により、外部筒と内部筒との間の空間を、たとえば、プロペラシャフトを駆動するエンジンからの排気の通路として用いることができる。また、この発明の船舶推進機用プロペラは、衝撃吸収機能を主として第1駆動力伝達部材において担い、駆動力伝達を主として第2駆動力伝達部材において担うように構成されている。このような衝撃吸収構造および駆動力伝達構造は、内部筒の内側の狭い空間内に収容することができる。
請求項13記載の発明に係る船舶推進機は、エンジンと、前記エンジンによって回転されるドライブシャフトと、前記ドライブシャフトに固定された駆動ギヤとを含む。前記船舶推進機は、前記駆動ギヤに噛み合う前進ギヤと、前記駆動ギヤに噛み合い前記前進ギヤと反対の方向に回転するように構成された後進ギヤと、前記前進ギヤと前記後進ギヤとに選択的に噛み合うドッグクラッチとを含む。前記船舶推進機は、前記ドッグクラッチとともに回転するプロペラシャフトと、前記プロペラシャフトに結合された請求項1〜12のいずれか一項に記載の船舶推進機用プロペラと、を含む。
この構成により、シフトショックなど、プロペラシャフトに作用するショックを抑制することができ、かつ、プロペラシャフトからの駆動力を羽根へ伝達することができ、かつ、岩礁領域を航行しているときの衝撃音を抑制することができる船舶推進機を実現することができる。
この発明の一実施形態にかかる船外機の概略構成を示す図解的な側面図である。 プロペラシャフトの分解側面図であり、一部の部材は断面で示されている。 プロペラシャフトに結合されたプロペラの断面図である。 内筒およびメインダンパーを含むユニットの側面図である。 前記ユニットのプロペラの軸方向に沿う縦断面図である。 前記ユニットをプロペラの後方から見た背面図である。 プロペラシャフトと、前記ユニットと、サブダンパーと、第2スペーサとを示す斜視図である。 プロペラをその後方から見た図である。 図3のVII−VII線に沿う断面図である。 図3のVIII−VIII線に沿う断面図である。 メインダンパーのねじれ角度とプロペラシャフトから外筒に伝わる駆動力(トルク)との関係を示すグラフである。 第3スプライン歯と第3スプライン溝との噛み合い状態を示す、プロペラの軸方向に沿って見た主要部の断面図である。 第2スペーサの各歯と外筒の対応する切欠との噛み合い状態を示す、プロペラの軸方向に沿って見た主要部の図である。 第2スペーサの各歯と外筒の対応する切欠との噛み合い状態を示す、プロペラの軸方向に沿って見た主要部の図である。 この発明の別の実施形態の主要部を、プロペラの軸方向と平行な断面で見た図である。 この発明の別の実施形態における、メインダンパーのねじれ角度とプロペラシャフトから外筒に伝わる駆動力(トルク)との関係を示すグラフである。 この発明のさらに別の実施形態の主要部を、プロペラの軸方向と平行な断面で見た図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態にかかる船外機の概略構成を示す図解的な側面図である。
船外機1は、この発明の「船舶推進機」の一例である。船外機1は、船舶2の船体3の船尾(トランサム)に取り付けられて用いられ、船舶2を前進または後進させる推進力を発生する。船外機1は、船外機本体4と、この船外機本体4を船体3に取り付ける取り付け機構5とを含む。
取り付け機構5は、船体3の船尾板6に着脱自在に固定されるクランプブラケット7と、このクランプブラケット7に水平回動軸としてのチルト軸8を中心に回動自在に結合されたスイベルブラケット9とを含む。船外機本体4は、スイベルブラケット9に、操舵軸10まわりに回動自在に取り付けられている。
船外機本体4のハウジングは、エンジンカバー11とアッパケース12とロアケース13とを含む。エンジンカバー11内には、駆動源としてのエンジン14が、そのクランク軸の軸線が上下方向に延びるように収容されている。エンジン14のクランク軸下端には、動力伝達用のドライブシャフト15が結合されている。ドライブシャフト15は、上下方向に延びて、アッパケース12内を通り、ロアケース13内に達している。
ロアケース13には、プロペラシャフト18が水平方向に通されている。プロペラシャフト18の後端部にプロペラ16が結合されている。プロペラシャフト18には、ドライブシャフト15の回転が、クラッチ機構としてのシフト機構19を介して伝達されるようになっている。プロペラ16は、この発明の「船舶推進機用プロペラ」の一例であり、プロペラシャフト18とともに回転駆動される。
この実施形態の説明では、プロペラシャフト18が船舶2の中心線に沿う水平姿勢であるときの船外機1の姿勢(図1に示す姿勢)を基準とし、船舶2の上下、前後および左右に従って、船外機1の上下、前後および左右を定義するものとする。
シフト機構19は、ドライブシャフト15の下端に固定されたベベルギヤからなる駆動ギヤ19aを含む。さらに、シフト機構19は、プロペラシャフト18上に回動自在に配置されたベベルギヤからなる前進ギヤ19bと、同じくプロペラシャフト18上に回動自在に配置されたベベルギヤからなる後進ギヤ19cとを含む。シフト機構9は、さらに、前進ギヤ19bおよび後進ギヤ19cの間に配置されたドッグクラッチ19dを含む。
前進ギヤ19bは前方から駆動ギヤ19aに噛合しており、後進ギヤ19cは後方から駆動ギヤ19aに噛合している。そのため、前進ギヤ19bおよび後進ギヤ19cは互いに反対方向に回転されることになる。
一方、ドッグクラッチ19dは、プロペラシャフト18にスプライン結合されている。すなわち、ドッグクラッチ19dは、プロペラシャフト18に対してその軸方向にスライド自在であるけれども、プロペラシャフト18に対する相対回動はできず、このプロペラシャフト18とともに回転する。
ドッグクラッチ19dは、ドライブシャフト15と平行に上下方向に延びるシフトロッド20の軸周りの回動によって、プロペラシャフト18上で摺動される。これにより、ドッグクラッチ19dは、前進ギヤ19bと結合した前進位置と、後進ギヤ19cと結合した後進位置と、前進ギヤ19bおよび後進ギヤ19cのいずれとも結合されないニュートラル位置とのいずれかのシフト位置に制御される。
ドッグクラッチ19dが前進位置にあるとき、前進ギヤ19bの回転がドッグクラッチ19dを介してプロペラシャフト18に伝達される。これにより、プロペラ16は、一方向(前進方向)に回転し、船体2を前進させる方向の推進力を発生する。一方、ドッグクラッチ19dが後進位置にあるとき、後進ギヤ19cの回転がドッグクラッチ19dを介してプロペラシャフト18に伝達される。後進ギヤ19cは、前進ギヤ19bとは反対方向に回転するため、プロペラ16は、反対方向(後進方向)に回転し、船体2を後進させる方向の推進力を発生する。ドッグクラッチ19dがニュートラル位置にあるとき、ドライブシャフト15の回転はプロペラシャフト18に伝達されない。すなわち、エンジン14とプロペラ16との間の駆動力伝達経路が遮断されるので、いずれの方向の推進力も生じない。
エンジン14は、たとえば、多気筒4サイクルエンジンである。エンジン14のクランクシャフトが回転することにより、ドライブシャフト15が回転する。アッパケース12の内部には、エンジン14の排気ガスをエンジン14からロアケース13に案内する排気通路21が形成されている。ロアケース13の内部には、排気中継路22が形成されている。排気中継路22は、排気通路21の下端に接続されている。排気中継路22を通った排気ガスは、プロペラ16の内部の排気口48を通って水中に排気されるようになっている。
図2は、プロペラシャフト18の分解側面図であり、一部の部材は断面で示されている。プロペラシャフト18の後部18aは、後方に向けて先細りに形成されたテーパ部18bと、テーパ部18bから後方に延びる円柱部18cと、円柱部18cから後方に延びるスプライン軸18dと、スプライン軸18dから後方に延びる雄ねじ部18eとを含む。
図3は、プロペラシャフト18に結合されたプロペラ16の断面図である。プロペラ16は、プロペラシャフト18のテーパ部18bおよび円柱部18cに差し込まれる第1スペーサ24と、プロペラシャフト18のスプライン軸18dに差し込まれる内筒25および第2スペーサ26とを含む。プロペラ16は、さらに、内筒25に結合されたメインダンパー27およびサブダンパー28を含む。また、プロペラ16は、第1スペーサ24、第2スペーサ26、メインダンパー27およびサブダンパー28を同軸に取り囲む外筒30と、外筒30に固定された複数の羽根33とを含む。
なお、以下では、特に説明しない限り、プロペラシャフト18に駆動力が作用していない状態を基準に説明する。
第1スペーサ24は、真鍮などの金属製の部材からなる。この第1スペーサ24は、プロペラ16の前端に配置されている。第1スペーサ24は、外周に環状フランジ24aを有する筒状に形成されている。第1スペーサ24の内周面は、プロペラシャフト18のテーパ部18bに差し込まれるテーパ部24bと、テーパ状部24bから後方に延びプロペラシャフト18の円柱部18cが差し込まれる円筒部24cとを含む。第1スペーサ24の外周面は環状フランジ24aから後方に延びる円筒面24dを含む。
内筒25およびメインダンパー27は、一体化されて、一つのユニット34を形成している。内筒25は、真鍮などの金属製の部材である。内筒25は、プロペラ16の軸方向A1に延びる円筒状に形成されている。内筒25は、プロペラシャフト18に相対回転不能に結合され、プロペラシャフト18とともに一体的に回転するように構成されている。
内筒25の内周面は、その前部に配置された大径部25aと、大径部25aから後方に延びるスプライン孔25bとを含む。大径部25aは、プロペラシャフト18の円柱部18cおよびスプライン軸18dの前部を取り囲んでいる。内筒25のスプライン孔25bは、スプライン軸18dにスプライン結合することにより、スプライン軸18dに固定されており、スプライン軸18dと一体回転可能である。
メインダンパー27は、この発明の「第1駆動力伝達部材」の一例である。メインダンパー27は、プロペラシャフト18に加わるシフトショックなどの衝撃を緩和する機能を有する。さらに、メインダンパー27は、プロペラシャフト18に伝達される駆動力が所定の第1駆動力未満のときに、その駆動力を、内筒25から外筒30へと伝達する機能を有する。メインダンパー27は、天然ゴムなどの弾性部材を用いて形成された筒状の一体成形品である。メインダンパー27は、内筒25の外周面に加硫接着などによって接合されており、内筒25と外筒30との間に配置されている。
図4Aは、ユニット34の側面図であり、図4Bは、プロペラ16の軸方向A1に沿うユニット34の縦断面図であり、図4Cは、ユニット34をプロペラ16の後方から見た背面図である。図4Bに示すように、メインダンパー27の外周面27aは、全体としてテーパ状に形成されており、後方へ進むほど直径が大きくなっている。図4Aおよび図4Cに示すように、メインダンパー27の外周面27aには、プロペラ16の軸方向A1に延びる第1スプライン溝36が形成されている。第1スプライン溝36は、この発明の「第1溝」の一例である。第1スプライン溝36は、プロペラ16の軸方向A1においてメインダンパー27の全長に亘って形成されており、後方に進むほど溝幅が狭くなっている。第1スプライン溝36は、プロペラ16の周方向C1に等間隔に複数(たとえば、12個)形成されている。
メインダンパー27の後方には、内筒25の後部25cに、一つのキー溝38が形成されている。キー溝38は、内筒25の外周面に形成されており、プロペラ16の軸方向A1に延びている。キー溝38は、内筒25の後端に開放されている。このキー溝38を含む後部25cに、サブダンパー28が取り付けられるようになっている。
図5は、プロペラシャフト18と、ユニット34と、サブダンパー28と、第2スペーサ26とを示す斜視図である。サブダンパー28は、この発明の「第3駆動力伝達部材」の一例であり、メインダンパー27の後方に配置されている。サブダンパー28は、プロペラシャフト18に加わるシフトショックなどの衝撃を緩和する機能を有している。サブダンパー28は、さらに、プロペラシャフト18に伝達される駆動力が前記第1駆動力以上でかつ所定の第2駆動力未満のときに、その駆動力を、内筒25から外筒30へ伝達する機能を有している。ただし、前記第2駆動力は、前記第1駆動力よりも大きな駆動力である。第2駆動力は、この発明の「基準駆動力」の一例である。
サブダンパー28は、天然ゴムなどの弾性部材を用いて形成された筒状の一体成形品である。サブダンパー28は、メインダンパー27のばね定数より大きいばね定数を有している。したがってサブダンパー28は、メインダンパー27よりも硬い。
サブダンパー28の内周面には、内筒25のキー溝38に差し込まれるキー39が形成されている。サブダンパー28は、キー39がキー溝38に差し込まれ、かつ、その内周面が内筒25の後部25cに差し込まれている。これにより、サブダンパー28と内筒25とは相対回転不能に結合されている。サブダンパー28は、内筒25と外筒30との間に配置されている。
サブダンパー28の外周面28aは、軸方向A1のいずれの位置においても外径が略同じであり、メインダンパー27の外周面27aの後端の外径よりもわずかに小径である。サブダンパー28の外周面28aには、プロペラ16の軸方向A1に延びる第3スプライン溝40が形成されている。第3スプライン溝40は、この発明の「第3溝」の一例である。第3スプライン溝40は、プロペラ16の軸方向A1においてサブダンパー28の全長に亘って形成されており、軸方向A1のいずれの位置においても溝幅が略同じである。第3スプライン溝40の溝幅W3は、第1スプライン溝36の溝幅(最小溝幅)W1よりも広い。
第3スプライン溝40は、プロペラ16の周方向C1に等間隔に複数形成されている。第3スプライン溝40の数は、第1スプライン溝36の数よりも少ない。この実施形態では、第3スプライン溝40の数は、第1スプライン溝36の数の半分(6個)である。プロペラ16の周方向C1において、第3スプライン溝40の中心位置は、対応する第1スプライン溝36の中心位置と揃えられている。
第2スペーサ26は、この発明の「第2駆動力伝達部材」の一例である。第2スペーサ26は、メインダンパー27およびサブダンパー28の後方において、内筒25と外筒30との間に配置されている。第2スペーサ26は、プロペラシャフト18と外筒30との間に配置されているともいえる。サブダンパー28は、第2スペーサ26とメインダンパー27とによってプロペラ16の軸方向A1に挟まれている。第2スペーサ26は、プロペラシャフト18の駆動力が前記第2駆動力未満のとき、プロペラシャフト18の駆動力を外筒に伝達しないように構成されている。また、第2スペーサ26は、プロペラシャフト18の駆動力が前記第2駆動力以上のとき、プロペラシャフト18の駆動力を外筒に伝達するように構成されている。
第2スペーサ26は、ステンレス鋼などの金属製の部材である。第2スペーサ26は、中心にスプライン孔42aが形成された円板状のスペーサ本体42と、スペーサ本体42の外周から突出する歯43とを含む。スプライン孔42aにプロペラシャフト18のスプライン軸18dが差し込まれる。これにより、第2スペーサ26はプロペラシャフト18にスプライン結合する。これにより、第2スペーサ26は、プロペラシャフト18と一体的に回転する。
スプライン孔42aの長さは、プロペラシャフト18に伝達される最大駆動力に応じて定められることが好ましい。これにより、プロペラシャフト18からの駆動力を第2スペーサ26で受けることができる。スプライン孔42aを長くするために第2スペーサ26の厚みを増した場合には、その分、内筒25の全長を短くすればよい。これにより、プロペラシャフト18を変更することなく、第2スペーサ26の強度を増すことができる。
第2スペーサ26の歯43は、この発明の「第2突起」の一例である。この実施形態では、第2スペーサ26の歯43は、複数(2個)設けられており、プロペラ16の周方向C1に等間隔に配置されている。第2スペーサ26の歯43は、プロペラ16の周方向C1に所定の幅W5を有する第1歯43aと、第1歯43aよりも狭い幅W6を有する第2歯43dとを含む。
図6は、プロペラ16をその後方から見た図である。外筒30は、ステンレス鋼などの金属製の部材であり、内筒25と同軸の円筒状に形成されている。外筒30は、羽根33と一体化された外部筒45と、外部筒45の内側に同軸に配置された内部筒46と、外部筒45と内部筒46とを繋ぐ複数のリブ47とを含む。外部筒45の外周面に羽根33が固定されている。プロペラ16の軸方向A1、周方向C1、および径方向R1は、それぞれ、内部筒46の軸方向、周方向、および径方向に相当する。
リブ47は、周方向C1に等間隔に複数箇所(3箇所)設けられている。各リブ47は、一端が外部筒45に固定され、他端が内部筒46に固定されている。これにより、外部筒45と内部筒46との間に排気口48が形成されている。排気口48は、ロアケース13の排気中継路22(図1参照)に通じている。排気中継路22からの排気ガスは、排気口48を通って水中に排出される。
図3に示すように、外筒30の内部筒46は、軸方向A1において、外部筒45よりも短く形成されており、外部筒45内に配置されている。外筒30の内部筒46の前端には、プロペラ16の径方向R1の内方に突出する環状フランジ46aが形成されている。環状フランジ46aは、第1スペーサ24の円筒面24dに差し込まれており、かつ、環状フランジ24aの後面に受けられている。
図2に示すように、外筒30の内部筒46の内周面46bは、後方に向かうほど直径が大きくなるテーパ状に形成されている。内部筒46の内周面46bには、その内方に突出し軸方向A1に延びる第1スプライン歯37および第3スプライン歯41が形成されている。また、内部筒46の後端部46cの端面には、切欠44が形成されている。
第1スプライン歯37は、この発明の「第1突起」の一例である。第1スプライン歯37は、メインダンパー27の第1スプライン溝36の数と同じ数(12個)設けられており、プロペラ16の周方向C1に等間隔に配置されている。各第1スプライン歯37は、後方に向けて先細りに形成されている。
第3スプライン歯41は、この発明の「第3突起」の一例である。第3スプライン歯41は、サブダンパー28の第3スプライン溝40の数と同じ数(6個)設けられており、周方向C1に等間隔に配置されている。各第3スプライン歯41は、後方に向けて先細りに形成されている。各第3スプライン歯41は、第1スプライン歯37の後方に隣接して配置されており、対応する第1スプライン歯37と一体成形されている。各第3スプライン歯41と、対応する第1スプライン歯37とは、プロペラ16の周方向C1の中心位置が揃っている。
すなわち、内部筒46の内周面46bには、短いスプライン歯と長いスプライン歯とが交互に形成されている。短いスプライン歯は、第1スプライン歯37のみからなり、メインダンパー27に対向する領域に形成されている。長いスプライン歯は、第1スプライン歯37および第3スプライン歯41からなり、メインダンパー27だけでなくサブダンパー28にも対向する領域にわたって形成されている。
図6に示すように、切欠44は、内部筒46の後端部46cの端面に形成されている。切欠44は、この発明の「第2溝」の一例である。第2スペーサ26の歯43と切欠44とが噛み合うことにより、プロペラシャフト18の駆動力が第2スペーサ26から内部筒46に伝えられる。
切欠44は、プロペラ16の周方向C1に180度の間隔をあけて複数(2個)設けられている。これらの切欠44は、第1切欠44aと、第2切欠44dとを含む。第1切欠44aは、プロペラ16の周方向C1に対向する一対の側面44b,44cを有している。これら一対の側面44b,44c間の間隔は、第2スペーサ26の第1歯43aの周方向C1の歯幅W5よりも広い。
第2切欠44dは、プロペラ16の周方向C1に対向する一対の側面44e,44fを有している。これら一対の側面44e,44f間の間隔は、第2スペーサ26の第1歯43aの歯幅W5よりも狭く、かつ、第2スペーサ26の第2歯43dの歯幅W6よりも広い。
図3に示すように、メインダンパー27は、軸方向A1に沿って内部筒46に挿入されており、内部筒46に取り外し可能に保持されている。たとえば、メインダンパー27は、内部筒46に数百N程度の比較的小さい力で圧入されるように設計されている。内部筒46の各第1スプライン歯37は、メインダンパー27の対応する第1スプライン溝36に差し込まれている。各第1スプライン歯37と対応する第1スプライン溝36との結合の態様は同様であるので、以下では、1つの第1スプライン歯37と第1スプライン溝36との結合について説明する。
図3のVII−VII線に沿う断面図である図7に示すように、第1スプライン歯37の一対の側面37a,37bは、それぞれ、第1スプライン溝36の一対の側面36a,36bと、常時、隙間なく接触している。すなわち、第1スプライン歯37と第1スプライン溝36とは、常時、周方向C1において結合している。
また、図3に示すように、サブダンパー28は、内部筒46に挿入されており、内部筒46に対して取り外し可能である。内部筒46の各第3スプライン歯41は、サブダンパー28の対応する第3スプライン溝40に差し込まれている。各第3スプライン歯41と対応する第3スプライン溝40との結合の態様は同様であるので、以下では、1つの第3スプライン歯41と第3スプライン溝40との結合について説明する。
図3のVIII−VIII線に沿う断面図である図8に示すように、第3スプライン歯41と第3スプライン溝40の一対の側面40a,40bとは、プロペラ16の周方向C1に離隔している。すなわち、第3スプライン歯41の一方の側面41aと、第3スプライン溝40の一方の側面40aとは、所定の隙間D3を隔てて離隔している。同様に、第3スプライン歯41の他方の側面41bと、第3スプライン溝40の他方の側面40bとは、隙間D3を隔てて離隔している。隙間D3は、内筒30の中心軸線回りの角度(中心角)に換算して、たとえば、10度程度に設定される。
また、図6に示すように、第2スペーサ26の第1歯43aは、外筒30の第1切欠44aに差し込まれている。
第1歯43aと第1切欠44aの一対の側面44b、44cとは、周方向C1に離隔している。具体的には、第1歯43aの一方の側面43bと、第1切欠44aの一方の側面44bとは、所定の隙間D2を隔てて離隔している。同様に、第1歯43aの他方の側面43cと、第1切欠44aの他方の側面44cとは、隙間D2を隔てて離隔している。
また、第2スペーサ26の第2歯43dは、外筒30の第2切欠44dに差し込まれている。第2歯43dと第2切欠44dの一対の側面44e,44fとは、周方向C1に離隔している。具体的には、第2歯43dの一方の側面43eと、第2切欠44dの一方の側面44eとは、所定の隙間D2を隔てて離隔している。同様に、第2歯43dの他方の側面43fと、第2切欠44dの他方の側面44fとは、隙間D2を隔てて離隔している。この隙間D2は、たとえば、内筒30の中心軸線回りの角度(中心角)に換算して、15度程度に設定されており、第3スプライン歯41に関する隙間D3(図8参照)の中心角よりも大きい。
また、隙間D2の中心角は、第2スペーサ26のスプライン孔42aの隣り合うスプライン歯の配置角度D4(スプライン歯間の間隔に相当する中心角。図4C参照)よりは小さくされている。隙間D2の中心角が配置角度D4より小さいことにより、第2スペーサ26をプロペラシャフト18に差し込む向きがずれていれば、第2スペーサ26の各歯43a,43dを対応する切欠44a,44dに差し込むことができない。したがって、第2スペーサ26の取り付け位置を間違えることを防止できる。
図3に示すように、第2スペーサ26の後方には、プロペラシャフト18の雄ねじ部18eに差し込まれたワッシャ49が配置されている。このワッシャ49の後方には、雄ねじ部18eにねじ結合されたキャッスルナット50が配置されている。このキャッスルナット50には緩み止め用のピン51が取り付けられている。キャッスルナット50が雄ねじ部18eにねじ結合されていることにより、キャッスルナット50は、第1スペーサ24と協働して、内筒25、第2スペーサ26およびワッシャ49を挟持している。
以上が、船外機1の概略構成である。次に、メインダンパー27のねじれ角度とプロペラシャフト18から外筒30に伝わる駆動力(トルク)との関係を示す図9のグラフなどを参照しながら、プロペラ16の動作を説明する。
プロペラシャフト18に駆動力が伝達されていないとき、図7に示すように、第1スプライン歯37と第1スプライン溝36とは、プロペラ16の周方向C1において結合している。また、図8に示すように、第3スプライン歯41は、第3スプライン溝40の一対の側面40a,40bのそれぞれと、隙間D3をあけて離隔している。また、図6に示すように、第2スペーサ26の第1歯43aは、外筒30の第1切欠44aの一対の側面44b,44cのそれぞれと隙間D2をあけて離隔している。また、第2スペーサ26の第2歯43dは、第2切欠44dの一対の側面44e,44fのそれぞれと隙間D2をあけて離隔している。
図1を参照して、ドッグクラッチ19dが前進ギヤ19bに結合されると、プロペラシャフト18がプロペラ16の周方向C1の一方(後方からみて時計回り方向)に回転し始める。このとき、衝撃(シフトショック)が、ドッグクラッチ19dからプロペラシャフト18および図3の内筒25を介してメインダンパー27に伝わる。シフトショックの主たる原因は、プロペラ16が有する大きな慣性質量である。たとえば、回転停止状態のプロペラ16を回転させようとする駆動力がプロペラシャフト18に入力されることによって、シフトショックが発生する。メインダンパー27は、シフトショックが入力されることで、ねじれるように弾性変形する。これにより、図3および図9に示すように、メインダンパー27は、シフトショックを吸収する。
エンジンの出力が上昇し、プロペラシャフト18の駆動力が所定の第1駆動力以上になると、メインダンパー27の弾性変形によるねじれ角度が隙間D3の中心角(10度)を超える。これにより、図10Aに示すように、ゴム製のサブダンパー28の第3スプライン溝40の一方の側面40bが、第3スプライン歯41に弾性的に接触し、第3スプライン歯41に駆動力を伝達する状態となる。これにより、メインダンパー27およびサブダンパー28によって、プロペラシャフト18の駆動力が外筒30に伝えられる。
このとき、図10Bに示すように、第2スペーサ26の第1歯43aは、外筒30の第1切欠44aの一方の側面44bに接触しておらず、かつ、第2歯43dは、外筒30の第2切欠44dの一方の側面44eに接触していない。したがって、第2スペーサ26は、プロペラシャフト18の駆動力を外筒30に伝達していない。
図3および図9を参照して、エンジンの出力がさらに上昇し、プロペラシャフト18の駆動力がエンジン全開時近くの所定の第2駆動力に達すると、メインダンパー27およびサブダンパー28の弾性変形が大きくなる。これにより、メインダンパー27のねじれ角度が隙間D2の中心角に達する。このとき、図11に示すように、第2スペーサ26の第1歯43aは、外筒30の第1切欠44aの一方の側面44bに接触し、かつ、第2歯43dは、外筒30の第2切欠44dの一方の側面44eに接触する。これにより、第2スペーサ26は、プロペラシャフト18の駆動力を外筒30に伝達する。また、金属製の第2スペーサ26の各歯43a,43dは、それぞれ、外筒30の切欠44a,44dの側面44b,44eとプロペラ16の周方向C1に結合される。このため、メインダンパー27およびサブダンパー28はそれ以上ねじれない。プロペラシャフト18の駆動力が第2駆動力以上のとき、プロペラシャフト18の駆動力は、内筒25から、メインダンパー27、サブダンパー28および第2スペーサ26を介して外筒30に伝達される。
次いで、プロペラシャフト18に伝達される駆動力が第2駆動力未満に低下すると、メインダンパー27およびサブダンパー28の弾性復元力により、メインダンパー27およびサブダンパー28のねじれ角度が小さくなる。その結果、図10Bに示すように、第2スペーサ26の各歯43a,43dと外筒30の対応する切欠44a,44dとの噛み合いが解除される。
図3を参照して、その後、さらに、プロペラシャフト18に伝達される駆動力が低下すると、メインダンパー27およびサブダンパー28の弾性復元力により、メインダンパー27およびサブダンパー28のねじれ角度が小さくなる。プロペラシャフト18の駆動力が第1駆動力未満に低下すると、図8に示すように、第3スプライン歯41と第3スプライン溝40との噛み合いが解除される。このとき、図7に示すように、メインダンパー27の第1スプライン溝36と第1スプライン歯37との噛み合いにより、プロペラシャフト18から内筒30に駆動力が伝達される。
ドッグクラッチ19dを後進ギヤ19cに結合することでプロペラシャフト18を反時計回りに回転さながらプロペラシャフト18の駆動力を上昇させたときの動作は、回転方向が反対であることを除き、上記の場合と同様である。
正転動作と逆転動作とが繰り返される場合を考える。正転動作とは、プロペラシャフト18およびプロペラ16を時計回りに回転させる動作である。逆転動作とは、プロペラシャフト18およびプロペラ16を反時計回りに回転させる動作である。この場合、正転方向に一定の負荷を加えた後に逆転方向に一定の負荷を加える動作を1負荷サイクルとする。メインダンパー27に対して一定の負荷を所定回数(たとえば、1000回)の負荷サイクルで繰り返し加えた後を考える。このときでも、メインダンパー27が破損したり、塑性変形したり、外筒30に対して滑ったりするなど、メインダンパー27が本来の機能を損なう状態が生じていなければ、メインダンパー27の限界負荷を超えていないと判断することができる。第2駆動力とは、この限界負荷を超えない負荷の大きさである。第2駆動力以上の駆動力が伝達されると、メインダンパー27の弾性変形により、第2スペーサ26の各歯43a,43dが各切欠44a,44dの対応する側面44b,44c;44e,44fに接触する。
また、サブダンパー28に対して一定の負荷を所定回数(たとえば、1000回)の負荷サイクルを繰り返し加えた後を考える。このときでも、サブダンパー28が破損したり、塑性変形したりするなど、サブダンパー28が本来の機能を損なう状態が生じていなければ、サブダンパー28の限界負荷を超えていないと判断することができる。第2駆動力とは、この限界負荷を超えない負荷の大きさでもある。第1駆動力以上の駆動力が伝達されると、メインダンパー28の弾性変形により、外筒30の第3スプライン歯41が、サブダンパー28の第3スプライン溝40の一対の側面40a,40bのいずれかに接触する。
また、第1駆動力は、たとえば、第2駆動力の60%程度である。第1駆動力が約230(N・m)の場合、第2駆動力は、約140(N・m)程度である。
以上説明したように、この実施形態によれば、メインダンパー27は、弾性部材であるため、プロペラシャフト18に加わるシフトショックなどの衝撃を吸収することができる。また、メインダンパー27とは別に第2スペーサ26が設けられている。これにより、プロペラシャフト18に伝達される駆動力が第2駆動力以上のとき、プロペラシャフト18に加えられた駆動力を、第2スペーサ26を介して外筒30に伝達することができる。したがって、メインダンパー27がプロペラシャフト18から外筒30に伝える必要のある駆動力は小さくてよいので、メインダンパー27の素材は柔らかくすることができる。
これにより、メインダンパー27によるシフトショックなどの衝撃の低減効果をより大きくすることができる。しかも、プロペラシャフト18に伝達される駆動力が第2駆動力未満の場合、第2スペーサ26は、外筒30に駆動力伝達可能に結合していない。この場合、プロペラシャフト18に加えられた駆動力は、メインダンパー27を介して外筒30に伝達される。したがって、プロペラシャフト18に加えられる駆動力が第2駆動力未満の場合に、メインダンパー27による衝撃吸収効果を確実に発揮することができる。
また、プロペラシャフト18に伝達される駆動力が大きくなり、メインダンパー27がある程度弾性変形したときに、第2スペーサ26の各歯43a,43dが、外筒30の対応する切欠44a,44dへと駆動力を伝達する状態となる。第2駆動力は、メインダンパー27の限界負荷以下に定められている。そのため、第2スペーサ26は、メインダンパー27に限界負荷以上の負荷がかかる前に、外筒30と結合して駆動力を伝達する。したがって、大きな衝撃が内筒30や羽根33に加わった場合でも、メインダンパー27が破損することを防止できる。
さらに、プロペラシャフト18の回転速度が高いときなど、プロペラシャフト18に伝達される駆動力が第2駆動力以上のときには、プロペラシャフト18の駆動力を、第2スペーサ26を介して外筒30に伝達することができる。したがって、プロペラシャフト18に加わった駆動力を、外筒30および羽根33に確実に伝達することができる。
また、船舶2が岩礁領域を航走する場合において、羽根33が複数の岩に接触してこれら複数の岩から力を受けるときがある。このとき、第2スペーサ26の各歯43a,43dは、外筒30の各切欠44a,44dの対応する一対の側面44b,44c;44e,44fに交互に向かい、これら一対の側面44b,44c;44e,44fに交互に接触しようとする。しかしながら、弾性部材で形成されたメインダンパー27の第1スプライン溝36に第1スプライン歯37が常時接触している。これにより、第2スペーサ26の各歯43a,43dが各切欠44a,44dの対応する側面44b,44c;44e,44fに接触するときの衝撃を減衰することができる。したがって、衝撃音を低減することができる。
また、金属性のサブダンパー28は、ゴム製のメインダンパー27よりも硬いので、プロペラシャフト18から第2スペーサ26を介して外筒30に伝達することのできる駆動力をより大きくできる。その分、メインダンパー27がプロペラシャフト18の駆動力を受ける負担を小さくすることができるので、メインダンパー27の破損を防止する効果を高めることができる。
また、この実施形態では、メインダンパー27の第1スプライン溝36が、外筒30の第1スプライン歯37を、プロペラ16の周方向C1に常時挟持している。その結果、内筒25に対する外筒30のねじれ動作のばらつきを抑制することができる。また、プロペラシャフト18の駆動力が大きいときは、第2スペーサ26の各歯43a,43dと外筒30の対応する切欠44a,44dとの結合により、内筒25に対する外筒30の動作がばらつかない。
たとえば、特許文献1の構成では、ダンパーゴムやトレランスリングの寸法公差が原因で、内筒が外筒に対して滑りを開始するときの駆動力(スリップトルク)のばらつきが大きくなってしまう。この実施形態の構成によれば、このような課題を克服できる。
また、特許文献1記載の構成では、中間筒の外周に、中間筒の径方向外方へ拡がろうとするC字状のトレランスリングを配置している。その結果、外筒に中間筒を挿入する際の中間筒の圧入荷重が大きくなり、プロペラの組み立て性が悪い。
これに対し、この実施形態では、メインダンパー27およびサブダンパー28を柔らかくすることができる。したがって、メインダンパー27およびサブダンパー28を外筒30の内部筒46に挿入する際の圧入荷重が小さくてよく、プロペラ16の組み立て性がよい。
また、プロペラシャフト18に伝達される駆動力が第1駆動力未満の場合、プロペラシャフト18に加えられた駆動力は、内筒25からメインダンパー27を介して外筒30に伝達される。また、プロペラシャフト18に伝達される駆動力が第1駆動力以上でかつ第2駆動力未満の場合、プロペラシャフト18に加えられた駆動力は、メインダンパー27およびサブダンパー28を介して外筒30に伝達される。また、プロペラシャフト18に伝達される駆動力が第2駆動力以上の場合、プロペラシャフト18に加えられた駆動力は、メインダンパー27、第2スペーサ26およびサブダンパー28を介して外筒30に伝達される。
これにより、メインダンパー27は、大きな駆動力を伝達する必要がないので、主にシフトショックなどの衝撃を効果的に吸収する。また、第2スペーサ26は、プロペラシャフト18に伝達される駆動力が第2駆動力以上の場合(高負荷時)に、プロペラシャフト18に加えられる駆動力を伝達する部材として用いることができる。
さらに、サブダンパー28は、プロペラシャフト18に伝達される駆動力が第1駆動力以上第2駆動力未満のときの駆動力を伝達し、かつ、プロペラシャフト18に作用する衝撃を吸収する部材として用いることができる。このように、プロペラシャフト18に伝達される駆動力が第1駆動力以上になると、メインダンパー27に加え、サブダンパー28によって、プロペラシャフト18に加わる駆動力が外筒30に伝達される。したがって、メインダンパー27に作用する負荷が小さいので、メインダンパー27をより柔らかい材料で形成することができる。これにより、メインダンパー27による、シフトショックなどの衝撃を吸収する効果をより高くすることができる。
シフト切換などに伴って第2駆動力以上の大きな駆動力がプロペラシャフト18に伝達されるとき、メインダンパー27が弾性変形し、その後に、サブダンパー28が弾性変形する。この過程で、シフトショック等の衝撃が少なくとも2段階で吸収されるから、第2スペーサ24の各歯43a,43dは、各切欠44a,44dの対応する側面44b,44c;44e,44fに対して、いわばソフトランディングすることになる。そのため、各歯43a,43dと各切欠44a,44dの対応する側面44b,44c;44e,44fとが接触するときの衝撃が小さくなる。
第2駆動力は、メインダンパー27の限界負荷よりも小さく、かつ、サブダンパー28の限界負荷よりも小さい。そのため、メインダンパー27およびサブダンパー28を柔らかい素材で作製して、それらの衝撃吸収効果を高め、かつ、メインダンパー27およびサブダンパー28の破損を予防できる。
しかも、メインダンパー27とサブダンパー28の両方が弾性変形することにより、プロペラシャフト18に作用する衝撃エネルギの吸収量を十分に高くすることができる。また、メインダンパー27およびサブダンパー28は、外筒30の内部筒46に挿入されるときの荷重(圧入荷重)が小さいので、弾性変形し易く、衝撃エネルギの吸収量をより高くすることができる。したがって、プロペラシャフト18やドッグクラッチ19dなどの動力伝達系の負担やシフトショック音をより小さくすることができる。
また、第2スペーサ26の歯43a,43dが外筒30の対応する切欠44a,44dに接触する際には、メインダンパー27とサブダンパー28が弾性変形するようになっている。したがって、第2スペーサ26の各歯43a,43dが対応する切欠44a,44dに接触するときの衝撃をより低減することができる。
また、メインダンパー27の第1スプライン溝36と外筒30の第1スプライン歯37との結合により、メインダンパー27が外筒30に対してプロペラ16の周方向C1にスリップしてしまうことを防止できる。さらに、サブダンパー28の第3スプライン溝40と外筒30の第3スプライン歯41との結合により、サブダンパー28が外筒30に対してプロペラ16の周方向C1にスリップしてしまうことを防止できる。
また、サブダンパー28のばね定数は、メインダンパー27のばね定数よりも大きくされている。これにより、サブダンパー28が内筒25から外筒30に伝達することのできる駆動力をより大きくすることができる。その分、メインダンパー27が内筒25から外筒30に伝達しなければならない駆動力を小さくできるので、メインダンパー27をより柔らかくすることができる。
さらに、第3スプライン溝40の一方の側面40aと第3スプライン歯41との間の隙間D3と、第3スプライン溝40の他方の側面40bと第3スプライン歯41との間の隙間D3とは等しくされている。これにより、プロペラシャフト18が時計回りに回転する場合と、反時計回りに回転する場合とで、サブダンパー28の作用を等しくすることができる。すなわち、プロペラシャフト18がいずれの回転方向に回転する場合でも、サブダンパー28は、プロペラシャフト18の駆動力を伝達する機能と、プロペラシャフト18の衝撃を吸収する機能とを等しく発揮することができる。
また、プロペラ16の軸方向A1に延びる複数の第3スプライン歯41と複数の第3スプライン溝40との結合により、サブダンパー28から外筒30に伝達することのできる駆動力を大きくすることができる。したがって、第2スペーサ26が外筒30に駆動力を伝達していないときに、メインダンパー27が伝達しなければならない駆動力をより小さくすることができる。したがって、メインダンパー27をより柔らかくすることができる。また、サブダンパー28は、その周方向の複数箇所で外筒30に噛み合っている。このため、プロペラシャフト18の衝撃を吸収する際に、サブダンパー28は、全体的に略均等に弾性変形する。これにより、衝撃吸収効果が高まり、かつ、サブダンパー28の寿命を長くできる。
また、プロペラ16の軸方向A1に延びる複数の第1スプライン歯37と複数の第1スプライン溝36との結合により、メインダンパー27は、その周方向の複数箇所で外筒30に結合しているので、外筒30との結合力が強い。これにより、メインダンパー27が外筒30との間で滑りを生じたり、破損を生じたりすることを抑制することができる。このため、メインダンパー27の衝撃吸収機能や、駆動力を伝達する機能を高めることができる。
さらに、各第3スプライン歯41と対応する第1スプライン歯37との周方向C1の位置が揃えられている。これにより、外筒30の内周面46bに形成した1本のスプライン歯を、第1スプライン歯37および第3スプライン歯41として使用することができる。したがって、第1スプライン歯37および第3スプライン歯41を備えたプロペラ16の製造が容易になる。
また、第2スペーサ26の各歯43a,43dおよび外筒30の各切欠44a,44dを、周方向C1に等間隔に複数配置している。これにより、第2スペーサ26から外筒30へ伝達される駆動力の分布を、周方向C1においてより均等にすることができる。
また、外筒30の内部筒46の後端部46cに切欠44a,44dを形成した簡易な構成を採用することができる。さらに、歯43a,43dは、対応する切欠44a,44dの後方からこれらの切欠44a,44dに容易に差し込むことができるから、プロペラ16の組み立てが容易になる。
さらに、第2スペーサ26の歯数を2にし、外筒30の切欠の数を2にしている。これにより、外筒30の内部筒46の後端部46cの剛性を十分に確保し、かつ、第2スペーサ26と外筒30との間で大きな駆動力を伝達することができる。また、第2スペーサ26と外筒30とが2箇所で結合するようになっている。したがって、第2スペーサ26と外筒30とが1箇所のみで結合する場合と比べて、第2スペーサ26、外筒30のそれぞれにおいて、負荷の偏りが生じることを抑制できる。
しかも、従来単なる円板であったスペーサに代えてこの実施形態の第2スペーサ26を用いることができるので、第2スペーサ26のための配置スペースを別途設ける必要がない。したがって、プロペラシャフト18の長さを変更することなく、この実施形態のプロペラ16を使用することができる。
また、プロペラシャフト18に伝達される駆動力が第2駆動力以上のときに、第1歯43aと第1切欠44aとの噛み合い、および第2歯43dと第2切欠44dとの噛み合いによって、プロペラシャフト18の駆動力を内筒25から外筒30に伝達することができる。しかも、第2切欠44dの幅が第1歯43aの幅W5よりも狭くされているので、第2切欠44dに誤って第1歯43aが差し込まれることを防止することができる。これにより、設計通りの態様で、各歯43a,43dと対応する切欠44a,44dとを噛み合わせることができる。
さらに、各切欠44a,44dの一方の側面44b,44eと対応する歯43a,43dとの間の隙間D2と、各切欠44a,44dの他方の側面44c,44fと対応する歯43a,43dとの間の隙間D2とが等しくなるように構成されている。これにより、プロペラシャフト18が時計回りに回転する場合と、反時計回りに回転する場合とで、第2スペーサ26の動作を等しくすることができる。
また、外部筒45と内部筒46とを含む外筒30を用いていることにより、外部筒45と内部筒46との間の空間を、プロペラシャフト18を駆動するエンジン14からの排気の排気口48として用いることができる。また、プロペラ16は、衝撃吸収機能を主としてメインダンパー27において担い、駆動力伝達を主として第2スペーサ28において担うように構成されている。このような衝撃吸収構造および駆動力伝達構造は、内部筒46の内側の狭い空間内に収容することができる。
さらに、内部筒46の内周面46bは、後方に向けて径が大きくなるテーパ状に形成されている。これにより、メインダンパー27を内部筒46に圧入することで、メインダンパー27を、内部筒46の内周面46bと自動的に芯合わせすることができる。したがって、メインダンパー27を内部筒46に容易に圧入することができる。
以上より、シフトショックなど、プロペラシャフト18に作用するショックを抑制することができ、かつ、プロペラシャフト18からの駆動力を羽根33へ伝達することができ、かつ、岩礁領域を航行しているときの衝撃音を抑制することができる船外機1を実現することができる。
この発明は、以上の実施形態の他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で、たとえば以下のように種々の設計変更を施すことが可能である。なお、以下では、前述の構成と同じ機能の部材には、図に同一符号を付してその説明を省略する。
たとえば、前述の実施形態では、第1駆動力は、第2駆動力の60%程度に設定されているけれども、これに限定されない。第1駆動力は、第2駆動力よりも低ければよく、第2駆動力の50%程度でもよい。
また、前述の実施形態では第2スペーサ26に、歯幅の異なる第1歯43aと第2歯43dとが設けられているけれども、これに限定されない。第2スペーサ26に、歯幅の同じ歯を複数設けてもよい。この場合、外筒30の各溝は、周方向C1の溝幅が等しくされる。
また、前述の実施形態では、外筒30は、内部筒46と外部筒45とを含むけれども、これに限定されない。たとえば、外筒を単一の円筒で形成してもよい。
また、サブダンパーは複数設けられてもよい。この場合、サブダンパーは、プロペラ16の軸方向A1に並べられる。この場合、各サブダンパーの硬さや、スプライン溝の幅を適宜異ならせることができる。これにより、外筒30の第3スプライン歯41がサブダンパーの第3スプライン溝の側面に接触するときにプロペラシャフト18に加えられる駆動力は、各サブダンパー間で互いに異なる。これにより、各サブダンパーに伝わる駆動力をより細かく設定することができる。したがって、シフトショックや、第2スペーサ26の各歯43a,43dが外筒30の対応する切欠44a,44dと噛み合うときの衝撃を、複数のサブダンパーで段階的に吸収できる。
また、前述の実施形態では、メインダンパー27とサブダンパー28とが軸方向A1に並ぶ構成を有しているけれども、これに限らない。図12に示すように、サブダンパー28を省略してもよい。メインダンパー27は、軸方向A1において、サブダンパー28が配置されていた場所に延長されている。メインダンパー27と、第2スペーサ26とが軸方向A1に隣り合っている。この場合、図13のグラフに示すように、メインダンパー27のねじれ角度が隙間D2の中心角と等しくなり、プロペラシャフト18の駆動力が第2駆動力になったとき、第2スペーサ26の各歯43a,43dは、外筒30の対応する切欠44a,44dと結合する。
また、図14に示すように、第2スペーサ26に代えて後第2スペーサ26Aを用い、かつ、サブダンパー28に代えて前第2スペーサ28Aを用いてもよい。後第2スペーサ26Aは、歯が設けられておらず、外筒30と噛み合わない(駆動力伝達可能に結合しない)ようになっている。
前第2スペーサ28Aは、真鍮(金属)などで形成されており、メインダンパー27よりも硬い。前第2スペーサ28Aは、材料以外はサブダンパー28と同じ構成である。前第2スペーサ28Aは、この発明の「第2駆動力伝達部材」の一例である。
前第2スペーサ28Aのスプライン溝40Aは、この発明の「第2溝」の一例であり、外筒30の内部筒46のスプライン歯41Aは、この発明の「第2突起」の一例である。
この場合、メインダンパー27のねじれ角度と、プロペラシャフト18から外筒30に伝わる駆動力(トルク)との関係は、図13のグラフと同様である。
なお、この場合において、メインダンパー27と前第2スペーサ28Aとの間にサブダンパー28を設けてもよい。
また、プロペラ16が取り付けられる船舶推進機として、船外機(アウトボードモータ)を例に説明したけれども、これに限らない。船舶推進機は、船内外機(スターンドライブ。インボードモータ・アウトボードドライブ)、船内機(インボードモータ)その他の船舶推進機であってもよい。
1 船外機(船舶推進機)
2 船舶
14 エンジン
15 ドライブシャフト
16 プロペラ
18 プロペラシャフト
19a 駆動ギヤ
19b 前進ギヤ
19c 後進ギヤ
19d ドッグクラッチ
25 内筒
26 第2スペーサ(第2駆動力伝達部材)
27 メインダンパー(第1駆動力伝達部材)
28 サブダンパー(第3動力伝達部材)
28A 前第2スペーサ(第2駆動力伝達部材)
30 外筒
33 羽根
36 第1スプライン溝(第1溝)
37 第1スプライン歯(第1突起)
40 第3スプライン溝(第3溝)
40a,40b (第3溝の)側面
40A スプライン溝(第2溝)
41 第3スプライン歯(第3突起)
41A スプライン歯(第2突起)
43 歯(第2突起)
43a 第1歯
43d 第2歯
44 切欠(第2溝)
44a 第1切欠
44b,44c (第2溝の)一対の側面
44d 第2切欠
44e,44f (第2溝の)一対の側面
45 外部筒
46 内部筒
46b (外筒の)内周面
A1 軸方向
C1 周方向
D2 隙間
D3 隙間

Claims (13)

  1. プロペラシャフトに結合される船舶推進機用プロペラであって、
    前記プロペラシャフトに固定される内筒と、
    前記内筒と同軸の筒状に形成され、外周面に羽根が固定された外筒と、
    前記内筒と前記外筒との間に配置された筒状の弾性部材からなる第1駆動力伝達部材と、
    前記内筒または前記プロペラシャフトと前記外筒との間に配置され、前記第1駆動力伝達部材と前記外筒の軸方向に並んだ第2駆動力伝達部材とを含み、
    前記外筒は、前記外筒の内周面から内方に突出する第1突起を含み、
    前記第1駆動力伝達部材は、前記第1突起に常時駆動力伝達可能に結合された第1溝を外周面に有し、
    前記第2駆動力伝達部材は、第2突起を有し、
    前記外筒は、前記外筒の周方向に沿って向かい合う一対の側面を含み、当該一対の側面の間に前記第2突起が差し込まれた第2溝を有し、
    前記第2突起および前記第2溝は、前記プロペラシャフトに駆動力が伝達されていないとき、前記第2突起と前記第2溝の各側面との間に隙間が形成されるように構成されており、
    前記第2突起および前記第2溝は、前記プロペラシャフトに前記第1駆動力伝達部材の限界負荷を超えない基準駆動力以上の駆動力が伝達されているとき、前記第1駆動力伝達部材の弾性変形により、前記第2突起が前記第2溝の前記一対の側面のいずれかに接触するように構成されている、船舶推進機用プロペラ。
  2. プロペラシャフトに結合される船舶推進機用プロペラであって、
    前記プロペラシャフトに固定される内筒と、
    前記内筒と同軸の筒状に形成され、外周面に羽根が固定された外筒と、
    前記内筒と前記外筒との間に配置された筒状の弾性部材からなる第1駆動力伝達部材と、
    前記内筒と前記外筒との間に配置され、前記第1駆動力伝達部材と前記外筒の軸方向に並んだ第2駆動力伝達部材とを含み、
    前記外筒は、前記外筒の内周面から内方に突出する第1突起を含み、
    前記第1駆動力伝達部材は、前記第1突起に常時駆動力伝達可能に結合された第1溝を外周面に有し、
    前記外筒は、第2突起を有し、
    前記第2駆動伝達部材は、前記外筒の周方向に沿って向かい合う一対の側面を含み、当該一対の側面の間に前記第2突起が差し込まれた第2溝を有し、
    前記第2突起および前記第2溝は、前記プロペラシャフトに駆動力が伝達されていないとき、前記第2突起と前記第2溝の各側面との間に隙間が形成されるように構成されており、
    前記第2突起および前記第2溝は、前記プロペラシャフトに前記第1駆動力伝達部材の限界負荷を超えない基準駆動力以上の駆動力が伝達されているとき、前記第1駆動力伝達部材の弾性変形により、前記第2突起が前記第2溝の前記一対の側面のいずれかに接触するように構成されている、船舶推進機用プロペラ。
  3. 前記内筒と前記外筒との間に配置された筒状の弾性部材からなる第3駆動力伝達部材をさらに含み、
    前記外筒は、前記外筒の前記内周面から内方に突出する第3突起を含み、
    前記第3駆動力伝達部材は、前記周方向に向かい合う一対の側面を含み、当該一対の側面の間に前記第3突起が差し込まれた第3溝を有し、
    前記第3突起および前記第3溝は、前記プロペラシャフトに駆動力が伝達されていないとき、前記第3突起と前記第3溝の前記一対の側面との間に隙間が形成されるように構成されており、
    前記第3突起および前記第3溝は、前記基準駆動力より小さい第1駆動力以上の駆動力が前記プロペラシャフトに伝達されているときに、前記第1駆動力伝達部材の弾性変形により、前記第3突起が前記第3溝の前記一対の側面のいずれかに接触するように構成されており、
    前記第2突起および前記第2溝は、前記プロペラシャフトに前記第1駆動力伝達部材の限界負荷を超えず、かつ前記第3駆動力伝達部材の限界負荷を超えない前記基準駆動力としての第2駆動力以上の駆動力が伝達されているとき、前記第1駆動力伝達部材および前記第3駆動力伝達部材の弾性変形により、前記第2突起が前記第2溝の前記一対の側面のいずれかに接触するように構成されている、請求項1または2記載の船舶推進機用プロペラ。
  4. 前記第3駆動力伝達部材のばね定数は、前記第1駆動力伝達部材のばね定数よりも大きい、請求項3記載の船舶推進機用プロペラ。
  5. 前記第3突起および前記第3溝は、前記プロペラシャフトに駆動力が伝達されていないとき、前記第3溝の一方の側面と前記第3突起との間の隙間と、前記第3溝の他方の側面と前記第3突起との間の隙間とが等しくなるように構成されている、請求項3または4記載の船舶推進機用プロペラ。
  6. 前記第3突起および前記第3溝は、それぞれ、前記軸方向に延びるスプライン歯およびスプライン溝であり、前記周方向に等間隔に複数配置されている、請求項3〜5の何れか一項に記載の船舶推進機用プロペラ。
  7. 前記第1突起および前記第1溝は、それぞれ、前記軸方向に延びるスプライン歯およびスプライン溝であり、前記周方向に等間隔に複数配置されている、請求項1〜6の何れか一項に記載の船舶推進機用プロペラ。
  8. 前記第2突起および前記第2溝は、前記周方向に等間隔に複数配置されている、請求項1〜7の何れか一項に記載の船舶推進機用プロペラ。
  9. 前記第2突起は、前記第2駆動力伝達部材の外周に形成された歯を含み、前記第2溝は、前記外筒の端面に形成された切欠を含む、請求項1記載の船舶推進機用プロペラ。
  10. 前記歯は、前記周方向に所定の幅を有する第1歯と、前記第1歯よりも幅の狭い第2歯とを含み、
    前記切欠は、前記第1歯よりも前記周方向に長い第1切欠と、前記第1歯よりも前記周方向に狭い第2切欠とを含み、
    前記第1歯および前記第2歯は、それぞれ、前記第1切欠および前記第2切欠に差し込まれている、請求項9記載の船舶推進機用プロペラ。
  11. 前記第2突起および前記第2溝は、前記プロペラシャフトに駆動力が伝達されていないとき、前記第2溝の一方の側面と前記第2突起との間の隙間と、前記第2溝の他方の側面と前記第2突起との間の隙間とが等しくなるように構成されている、請求項1〜10の何れか一項に記載の船舶推進機用プロペラ。
  12. 前記外筒は、前記羽根が一体化された外部筒と、当該外部筒の内側に配置され前記外筒の前記内周面を形成する内部筒とを含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の船舶推進機用プロペラ。
  13. エンジンと、
    前記エンジンによって回転されるドライブシャフトと、
    前記ドライブシャフトに固定された駆動ギヤと、
    前記駆動ギヤに噛み合う前進ギヤと、
    前記駆動ギヤに噛み合い前記前進ギヤと反対の方向に回転するように構成された後進ギヤと、
    前記前進ギヤと前記後進ギヤとに選択的に噛み合うドッグクラッチと、
    前記ドッグクラッチとともに回転するプロペラシャフトと、
    前記プロペラシャフトに結合された請求項1〜12のいずれか一項に記載の船舶推進機用プロペラと、を含む船舶推進機。
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