JP2011178211A - 空気入りタイヤおよびタイヤ・ホイール組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】非ビード部構造で、タイヤ周方向の均一性を保持すること。
【解決手段】トレッド部2と、トレッド部2のタイヤ幅方向両側の各サイドウォール部3と、各サイドウォール部3のタイヤ径方向内側端部にそれぞれ固定された円環状のリング4とを備えて非ビード部構造とする。すなわち、リング4が円環状に形成されているため、タイヤ製造時に、リング4を基準として回転軸を中心とするセンター出しが容易に行えるので、タイヤ周方向の均一性を保持できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビード部を有さない空気入りタイヤ、および前記空気入りタイヤをホイールにリム組みしたタイヤ・ホイール組立体に関するものである。
一般に、空気入りタイヤには、空気圧によりホイールのリムと嵌合するビード部が設けられている。しかし、ビード部を有することで、空気入りタイヤの重量が嵩む問題がある。また、リム組みする際に、ビード部をリムに乗り越えさせる作業がし難く、専用のリム組み装置が必要になるという問題もある。
そこで、例えば、特許文献1〜特許文献4では、空気入りタイヤをトレッド部と該トレッド部のタイヤ幅方向両側の各サイドウォール部とのみから構成した非ビード部構造とし、各サイドウォール部の内周端部をホイールのリムとクランプリングとの間に狭持固定するものが開示されている。
特開2003−104015号公報 特開2003−136924号公報 特開2004−224116号公報 特開2004−224117号公報
しかしながら、特許文献1〜特許文献4に記載の空気入りタイヤは、トレッド部とサイドウォール部とのみから構成されてビード部を有さないことから、製造時において、ビード部が担っていたセンター出しが困難である。このため、タイヤ周方向の均一性(RFV:Radial Force Variation)が保てず、ユニフォミティ(ハンドルや車両の振動の発生原因となる空気入りタイヤの均一性)を保持できないおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、非ビード部構造で、タイヤ周方向の均一性を保持することのできる空気入りタイヤおよびタイヤ・ホイール組立体を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の空気入りタイヤは、トレッド部と、トレッド部のタイヤ幅方向両側の各サイドウォール部と、前記各サイドウォール部のタイヤ径方向内側端部にそれぞれ固定された円環状のリングとを備えて非ビード部構造とされたことを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、リングが円環状に形成されているため、タイヤ製造時に、リングを基準として回転軸を中心とするセンター出しが容易に行えるので、タイヤ周方向の均一性を保持することができる。しかも、ビードワイヤやビードフィラーを備えてカーカス層をビードワイヤで折り返して成るビード部を有さず、このビード部の代わりにリングのみの構成としたことから、軽量化を図ることができる。
また、本発明の空気入りタイヤでは、各前記リングは、互いの内径が異なることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、リム組みの際、大きい内径のリングを、小さい内径のリングを固定するリム側から挿入してタイヤ幅方向に移動させることで、各リングを対応するリムの位置に容易に配置してリム組みすることができる。
また、本発明の空気入りタイヤでは、偏平比が、5[%]以上35[%]以下の範囲であることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、各サイドウォール部のタイヤ径方向内側端部に円環状の各リングを備えて非ビード部構造とした構成において、操縦安定性の向上効果を顕著に得ることができる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のタイヤ・ホイール組立体は、トレッド部と、トレッド部のタイヤ幅方向両側の各サイドウォール部と、前記各サイドウォール部のタイヤ径方向内側端部にそれぞれ固定された円環状のリングとを備えて非ビード部構造とされた空気入りタイヤを有し、当該空気入りタイヤの各前記リングをホイールのリムに固定したことを特徴とする。
このタイヤ・ホイール組立体によれば、円環状に形成された各リングをリムに固定することから、空気入りタイヤとホイールとの回転軸を一致させ、タイヤ周方向の均一性を保持することができる。しかも、各リングをリムに固定することから、タイヤ周方向、タイヤ幅方向およびタイヤ径方向へのリングとリムとの相対移動を拘束できるので、リムずれやリム外れが発生する事態を防ぐことができる。そして、リムずれやリム外れが発生する事態を防ぐ結果、空気圧が低下した場合でも空気入りタイヤがホイールから外れないので、走行を継続でき、ランフラット性能を確保できる。
また、本発明のタイヤ・ホイール組立体では、前記空気入りタイヤの各前記リングは、互いの内径が異なって構成され、前記ホイールのリムは、各前記リングを固定する各固定部が各前記リングの異なる内径に応じた外径を成し、かつ前記各固定部の間が漸次外径を変化させて繋がっていることを特徴とする。
このタイヤ・ホイール組立体によれば、リム組みの際、大きい内径のリングを、小さい内径のリングを固定するリム側から挿入してタイヤ幅方向に移動させることで、各リングを対応するリムの位置に容易に配置してリム組みすることができる。
また、本発明のタイヤ・ホイール組立体では、前記空気入りタイヤの偏平比が、5[%]以上35[%]以下の範囲であることを特徴とする。
このタイヤ・ホイール組立体によれば、各サイドウォール部のタイヤ径方向内側端部にそれぞれ円環状のリングを備えて非ビード部構造とし、各リングをホイールのリムに固定した構成において、操縦安定性の向上効果を顕著に得ることができる。
本発明に係る空気入りタイヤおよびタイヤ・ホイール組立体は、非ビード部構造であっても、タイヤ周方向の均一性を保持できる。
図1は、本発明の実施の形態に係る空気入りタイヤをホイールにリム組みした子午断面図である。 図2は、他の形態の空気入りタイヤのリング部分の拡大図である。 図3は、他の形態の空気入りタイヤのリング部分の拡大図である。 図4は、他の形態の空気入りタイヤをホイールにリム組みした子午断面図である。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施の形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、この実施の形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
以下の説明において、タイヤ径方向とは、空気入りタイヤ1の回転軸(図示せず)と直交する方向であり、タイヤ径方向内側とは、タイヤ径方向において回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とは、タイヤ径方向において回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ周方向とは、前記回転軸を中心軸とする周方向である。また、タイヤ幅方向とは、前記回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面(タイヤ赤道線)Cに向かう側、タイヤ幅方向外側とは、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面Cから離れる側をいう。また、タイヤ赤道面Cとは、空気入りタイヤ1の回転軸に直交すると共に、空気入りタイヤ1のタイヤ幅の中心を通る平面である。タイヤ赤道線とは、タイヤ赤道面C上にあって空気入りタイヤ1の周方向に沿う線をいう。本実施の形態では、タイヤ赤道線にタイヤ赤道面と同じ符号「C」を付す。なお、子午断面とは、空気入りタイヤ1の回転軸を通る平面で該空気入りタイヤ1を切った場合の断面である。
図1に示すように、本実施の形態の空気入りタイヤ1は、トレッド部2と、サイドウォール部3と、リング4とを備えている。
トレッド部2は、ゴム材からなり、空気入りタイヤ1のタイヤ径方向の最も外側で露出し、その表面が空気入りタイヤ1の輪郭となる。トレッド部2の表面21には、タイヤ周方向に沿って延在する複数の周方向溝22が設けられている。そして、トレッド部2の表面21には、複数の周方向溝22により、タイヤ周方向に沿って延び、タイヤ赤道線Cと平行なリブ状の陸部23が複数形成されている。また、図には明示しないが、トレッド部2の表面21において、各陸部23には、周方向溝22に交差するラグ溝が設けられていてもよい。ラグ溝には、周方向溝22に一端が開口すると共に他端が閉塞した形態や、周方向溝22に両端が開口する形態がある。さらに、ラグ溝には、タイヤ幅方向に沿って延在する形態や、タイヤ幅方向に傾斜して延在する形態がある。また、図には明示しないが、トレッド部2の表面21において、各陸部23には、ラグ溝よりも溝幅が狭い細溝(サイプ)が設けられていてもよい。この細溝は、氷上および雪上を走行する空気入りタイヤ(スタッドレスタイヤ)に好適である。
サイドウォール部3は、トレッド部2と一体のゴム材からなり、トレッド部2のタイヤ幅方向両側からタイヤ径方向にそれぞれ延在して設けられ、空気入りタイヤ1の側面を構成して空気入りタイヤ1のタイヤ幅方向の外側に露出したものである。
上記トレッド部2およびサイドウォール部3には、カーカス層5が設けられている。カーカス層5は、トレッド部2、各サイドウォール部3を連続して跨ぎ、かつタイヤ周方向にトロイド状に掛け回されてタイヤの骨格を構成するものである。カーカス層5は、有機繊維(ナイロンやポリエステルやレーヨンなど)やスチールなどのカーカスコードが、ゴム材で被覆されている。カーカスコードは、空気入りタイヤ1のタイヤ赤道線Cに直交してタイヤ子午線方向(ラジアル方向)に沿いつつタイヤ周方向に複数並設されている。なお、カーカス層5は、1層だけでなく、タイヤ径方向に複数積層されていてもよい。この場合、さらに積層されるカーカス層5は、空気入りタイヤ1のタイヤ赤道線Cに直交していてもよいが、カーカスコードがタイヤ赤道線Cに直交する90[度]を基準に−5[度]から+5[度]の範囲の角度で設けられていてもよい。
また、カーカス層5のタイヤ径方向内側には、インナーライナー6が設けられている。インナーライナー6は、例えば、特殊ゴム層や、熱可塑性樹脂を含む組成物からなり、カーカス層5の前面に一体に貼り付けられて空気入りタイヤ1の内周面を構成し、タイヤの気密性を確保するためのものである。
なお、図には明示しないが、カーカス層5のタイヤ径方向外側には、ベルト層が設けられていることが好ましい。ベルト層は、トレッド部2においてカーカス層5をタイヤ周方向に覆うもので、トレッド部2の剛性を高める機能や、緩衝機能や、トレッド部2の剥離防止機能や、およびカーカス層5の保護機能を有する。このベルト層は、有機繊維(ナイロンやポリエステルやレーヨンなど)やスチールなどのコードがゴム材で被覆されたもので、該コードがタイヤ周方向、つまりタイヤ赤道線Cに対して、所定の角度をつけて配置されている。また、ベルト層は、例えば、少なくとも2つのベルトを積層した多層構造をなしていてもよく、この場合、各ベルトは、タイヤ赤道線Cに対して、相互にコードを反対方向に傾けて配置される。
また、図には明示しないが、ベルト層のタイヤ径方向外側には、ベルト補強層が設けられていることが好ましい。ベルト補強層は、ベルト層をタイヤ周方向に覆うもので、乗り心地を向上させる機能や、操縦安定性を向上させる機能や、高速走行時でのベルト層の端部のせり上がり防止機能を有する。このベルト補強層は、有機繊維(ナイロンやポリエステルやレーヨンなど)のコードがゴム材で被覆されたもので、該コードがタイヤ周方向、つまりタイヤ赤道線Cに対して実質的に0度(タイヤ周方向に対する角度が±5[度]以下)の角度となるように配置されている。また、ベルト補強層は、一般的には、帯状(例えば幅10[mm])のストリップをタイヤ周方向に巻き付けたもので、1層構造または多層構造とされている。
リング4は、空気入りタイヤ1の回転軸(図示せず)を中心とした円環状に形成された金属材からなり、前記各サイドウォール部3のタイヤ径方向内側端部にそれぞれ固定されている。サイドウォール部3のタイヤ径方向内側端部へのリング4の固定は、タイヤ製造時に成され、この製造時にカーカス層5およびインナーライナー6の端部を共に挟み込むように、かしめなどにより、予め空気入りタイヤ1に対して一体に設けられる。また、サイドウォール部3のタイヤ径方向内側端部へのリング4の固定は、図1に示すように、リング4のタイヤ幅方向内側からカーカス層5およびインナーライナー6の端部を折り曲げて挟み込む形態、図2に示すように、リング4のタイヤ径方向外側からカーカス層5およびインナーライナー6の端部を挟み込む形態、あるいは、図3に示すように、リング4のタイヤ幅方向外側からカーカス層5およびインナーライナー6の端部を折り曲げて挟み込む形態などがあるが、これらの形態に限定されるものではない。また、図1〜図3に示すように、リング4の表面にサイドウォール部3のゴム材を一部被せるようにしてもよい。
このリング4は、ホイール7のリム7aに固定される。これにより、空気入りタイヤ1がリム組みされ、タイヤ・ホイール組立体が構成される。リム7aへのリング4の固定は、タイヤ周方向、タイヤ幅方向およびタイヤ径方向へのリング4とリム7aとの相対移動を拘束することであり、図示のボルト8や、図には明示しないピンや、雌雄ネジや、溶接や、これらの組み合わせによる。また、図には明示しないが、リング4とリム7aとの間に、ゴム、メタル、セミメタルなどのガスケットを介在して気密性を向上することが好ましい。また、空気入りタイヤ1の交換は、リング4をリム7aから外してリング4ごと交換される。
ホイール7のリム7aは、一般的なビード部を有する空気入りタイヤをリム組みするもののようにタイヤ径方向外側に延在する構成ではなく、タイヤ幅方向に沿って延在するように構成されている。すなわち、本実施の形態では、一般的なビード部を有する構成のように、ビード部のタイヤ径方向端部およびタイヤ幅方向外側に接触し、空気圧による摩擦で空気入りタイヤを支持する構成ではなく、リム7aへのリング4の固定により空気入りタイヤ1を支持する構成である。
このように、本実施の形態の空気入りタイヤ1は、トレッド部2と、トレッド部2のタイヤ幅方向両側の各サイドウォール部3と、各サイドウォール部3のタイヤ径方向内側端部にそれぞれ固定された円環状のリング4とを備えて非ビード部構造とされている。
この空気入りタイヤ1によれば、リング4が円環状に形成されているため、タイヤ製造時に、リング4を基準として回転軸を中心とするセンター出しが容易に行えるので、タイヤ周方向の均一性を保持することが可能になる。そして、タイヤ周方向の均一性を保持する結果、操縦安定性を確保できる。しかも、ビードワイヤやビードフィラーを備えてカーカス層をビードワイヤで折り返して成るビード部を有さず、このビード部の代わりリング4のみの構成としたことから、軽量化を図ることが可能になる。
また、本実施の形態の空気入りタイヤ1では、図4に示すように、各リング4は、互いの内径D1,D2が異なることが好ましい。
この空気入りタイヤ1によれば、リム組みの際、大きい内径D1のリング4を、小さい内径D2のリング4を固定するリム7a側から挿入してタイヤ幅方向に移動させることで、各リング4を対応するリム7aの位置に容易に配置してリム組みすることが可能になる。なお、各リング4の内径D1,D2が異なる構成の場合、内径D1と内径D2との平均に対する内径D1と内径D2との差が0.5[%]以上(0.005≦2×|D1−D2|/(D1+D2))が好ましく、さらに、内径D1と内径D2との平均に対する内径D1と内径D2との差が1.0[%]以上10.0[%]以下(0.01≦2×|D1−D2|/(D1+D2)≦0.10)の範囲とすることが好ましい。内径D1と内径D2との平均に対する内径D1と内径D2との差が0.5[%]未満であると、大きい内径D1のリング4を、小さい内径D2のリング4を固定するリム7a側から挿入してタイヤ幅方向に移動させることが難しい。また、内径D1と内径D2との平均に対する内径D1と内径D2との差が1.0[%]以上であることが上記移動をより円滑に行える。また、内径D1と内径D2との平均に対する内径D1と内径D2との差が10.0[%]を超えると、タイヤ幅方向での剛性が異なり易く、操縦安定性や耐偏摩耗性が低下するおそれがある。
なお、各リング4の互いの内径D1,D2を異ならせる場合、タイヤ幅方向両側の各サイドウォール部3のタイヤ径方向寸法を同じとし、各リング4のみのタイヤ径方向寸法を異ならせることが好ましい。このように構成することで、タイヤ幅方向での剛性が異なる事態を抑制することが可能になる。
また、本実施の形態の空気入りタイヤ1では、偏平比が、5[%]以上35[%]以下の範囲とされていることが、操縦安定性を向上するうえで好適である。さらに、偏平比が、10[%]以上30[%]以下の範囲とされていることが、操縦安定性を向上するうえでさらに好適である。扁平比が35[%]を超えると、タイヤの断面高さが高くなるため、横方向(タイヤ幅方向)の剛性を確保するために従来構造のビードフィラーが必要となり、軽量化の効果が小さくなる。一方、扁平比が35[%]以下であれば、断面高さが低いためビードフィラーが必要なくなり(あってもよいが小型で質量の小さいものにできる)、軽量化の効果が大きくなる。また、扁平比が5[%]未満であると、断面高さが低すぎ、路面の凹凸により大きく変形した場合(例えば、道路の中央線上などに固定された反射体を踏んだ場合)、タイヤの撓みだけで変形を吸収できず、リング4や、変形した周囲のタイヤ自体の部分が、路面からの入力を直接的に受けてしまい、変形するおそれある。さらに、偏平比が10[%]以上30[%]以下の範囲では、5[%]以上35[%]以下の範囲よりもさらに上記効果が顕著に得られる。
ここで、本実施の形態の空気入りタイヤ1における偏平比とは、図1に示すように、リング4を含む断面幅Wに対する断面高さHの比である。断面幅Wとは、リング4を含むタイヤ総幅からタイヤの側面の模様、文字などを除いた幅(タイヤ幅方向寸法)である。また、断面高さHとは、タイヤ外径Dt(タイヤをリム7aに装着し、規定の空気圧とし、無負荷状態とした場合の、トレッド部2の最もタイヤ径方向外側の表面21の間のタイヤ赤道線Cに平行な寸法)と、リム径Dr(リング4が固定されるリム7aの表面の間のタイヤ赤道線Cに平行な寸法)との差の1/2である。なお、各リング4の互いの内径D1,D2が異なる場合では、断面高さHは、タイヤ外径Dtとリム径Dr(内径D1,D2の平均値を適用する)との差の1/2である。
なお、本実施の形態の空気入りタイヤ1では、従来よりも高い空気圧(280[kPa]〜350[kPa])で使用すると、タイヤ剛性が高くなるので、操縦安定性の向上、および転がり抵抗の低減の効果が得られる。
本実施の形態のタイヤ・ホイール組立体は、トレッド部2と、トレッド部2のタイヤ幅方向両側の各サイドウォール部3と、各サイドウォール部3のタイヤ径方向内側端部にそれぞれ固定された円環状のリング4とを備えて非ビード部構造とされた空気入りタイヤ1を有し、当該空気入りタイヤ1の各リング4をホイール7のリム7aに固定している。
このタイヤ・ホイール組立体によれば、円環状に形成された各リング4をリム7aに固定することから、空気入りタイヤ1とホイール7との回転軸を一致させることができ、タイヤ周方向の均一性を保持することが可能になる。しかも、各リング4をリム7aに固定することから、タイヤ周方向、タイヤ幅方向およびタイヤ径方向へのリング4とリム7aとの相対移動を拘束できるので、リムずれやリム外れが発生する事態を防ぐことが可能になる。そして、リムずれやリム外れが発生する事態を防ぐ結果、空気圧が低下した場合でも空気入りタイヤ1がホイール7から外れないので、走行を継続でき、ランフラット性能を確保できる。
また、本実施の形態のタイヤ・ホイール組立体では、図4に示すように、空気入りタイヤ1の各リング4は、互いの内径D1,D2が異なって構成され、ホイール7のリム7aは、各リング4を固定する各固定部位が各リング4の異なる内径D1,D2に応じた外径を成し、かつ各固定部位の間が漸次外径を変化させて繋がっている。
このタイヤ・ホイール組立体によれば、リム組みの際、大きい内径D1のリング4を、小さい内径D2のリング4を固定するリム7a側から挿入してタイヤ幅方向に移動させることで、各リング4を対応するリム7aの位置に容易に配置してリム組みすることが可能になる。なお、内径D1と内径D2との平均に対する内径D1と内径D2との差が0.5[%]以上が好ましく、さらに1.0[%]以上10.0[%]以下の範囲とすることが好ましい。内径D1と内径D2との平均に対する内径D1と内径D2との差が0.5[%]未満であると、大きい内径D1のリング4を、小さい内径D2のリング4を固定するリム7a側から挿入してタイヤ幅方向に移動させることが難しい。また、内径D1と内径D2との平均に対する内径D1と内径D2との差が1.0[%]以上であることが上記移動をより円滑に行える。また、内径D1と内径D2との平均に対する内径D1と内径D2との差が10.0[%]を超えると、タイヤ幅方向での剛性が異なり易く、操縦安定性や耐偏摩耗性が低下するおそれがある。
なお、各リング4の互いの内径D1,D2を異ならせる場合、タイヤ幅方向両側の各サイドウォール部3のタイヤ径方向寸法を同じとし、各リング4のみのタイヤ径方向寸法を異ならせることが好ましい。このように構成することで、タイヤ幅方向での剛性が異なる事態を抑制することが可能になる。
また、本実施の形態のタイヤ・ホイール組立体では、空気入りタイヤ1の偏平比が、5[%]以上35[%]以下の範囲とされていることが、操縦安定性を向上するうえで好適である。
なお、本実施の形態のタイヤ・ホイール組立体では、従来よりも高い空気圧で使用すると、タイヤ剛性が向上し、さらに高い効果が得られる。
以上のように、本発明に係る空気入りタイヤおよびタイヤ・ホイール組立体は、非ビード部構造で、タイヤ周方向の均一性を保持することに適している。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
21 表面
22 周方向溝
23 陸部
3 サイドウォール部
4 リング
5 カーカス層
6 インナーライナー
7 ホイール
7a リム
8 ボルト
C タイヤ赤道線(タイヤ赤道面)
D1,D2 リングの内径
Dr リム径
Dt タイヤ外径
H 断面高さ
W 断面幅

Claims (6)

  1. トレッド部と、トレッド部のタイヤ幅方向両側の各サイドウォール部と、前記各サイドウォール部のタイヤ径方向内側端部にそれぞれ固定された円環状のリングとを備えて非ビード部構造とされたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 各前記リングは、互いの内径が異なることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 偏平比が、5[%]以上35[%]以下の範囲であることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. トレッド部と、トレッド部のタイヤ幅方向両側の各サイドウォール部と、前記各サイドウォール部のタイヤ径方向内側端部にそれぞれ固定された円環状のリングとを備えて非ビード部構造とされた空気入りタイヤを有し、当該空気入りタイヤの各前記リングをホイールのリムに固定したことを特徴とするタイヤ・ホイール組立体。
  5. 前記空気入りタイヤの各前記リングは、互いの内径が異なって構成され、前記ホイールのリムは、各前記リングを固定する各固定部が前記各リングの異なる内径に応じた外径を成し、かつ各前記固定部の間が漸次外径を変化させて繋がっていることを特徴とする請求項4に記載のタイヤ・ホイール組立体。
  6. 前記空気入りタイヤの偏平比が、5[%]以上35[%]以下の範囲であることを特徴とする請求項4または5に記載のタイヤ・ホイール組立体。
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