JP2002079812A - タイヤとリムの組み立て体、空気入りタイヤおよびタイヤ用リム - Google Patents

タイヤとリムの組み立て体、空気入りタイヤおよびタイヤ用リム

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JP2002079812A
JP2002079812A JP2001051916A JP2001051916A JP2002079812A JP 2002079812 A JP2002079812 A JP 2002079812A JP 2001051916 A JP2001051916 A JP 2001051916A JP 2001051916 A JP2001051916 A JP 2001051916A JP 2002079812 A JP2002079812 A JP 2002079812A
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tire
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bead
pneumatic tire
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Masaru Masaoka
賢 正岡
Hiroki Sawada
浩樹 沢田
Mitsuo Hashimoto
光夫 橋本
Yuichiro Ogawa
裕一郎 小川
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    • B60C15/02Seating or securing beads on rims
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大幅な転がり抵抗の低減をもたらすタイヤと
リムの組み立て体を提供する。 【解決手段】 少なくとも1枚のカーカスプライ2と、
カーカスプライ2の外周にカーカスプライ2と交差する
方向にコードを配列したベルト層8を有する空気入りタ
イヤとリム12の組立体において、リム12は、カーカ
スプライ端部2a、2bを挟んで固定し、空気入りタイ
ヤはタイヤ最大幅Wmax がリム12上にあることを特徴
とし、カーカスプライ端部2a、2bに荷重時の曲げ変
形が集中し、ベルト層8の円形度を保つことができるの
で、大幅な転がり抵抗の低減をもたらす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤとリムの組
み立て体、空気入りタイヤおよびタイヤ用リムに関す
る。
【従来の技術】従来の空気入りタイヤの形状を図1に示
す。図1に示すように、従来のタイヤ形状はサイド部分
の中間高さ付近で最大幅を持つ。このようにサイドの曲
率半径が滑らかに変化する形状を採ることによって、空
気内圧によるサイド部張力が存在することになる。とこ
ろで転がり抵抗は、空気圧によるベルト張力(Tb)と
サイド張力(Ts)との関係において、Tb/Tsの値
が大きいタイヤが良好であることが一般に知られてい
る。すなわちベルト張力が大きく、サイド張力が小さい
タイヤが転がり抵抗を低減させるにあたって良好であ
る。この理由は、ベルト張力が高くなることによって、
タイヤの負荷転動時に、タイヤと地面が接触する部分で
のベルトの円形度(真円度と言い換えてもよい)が保た
れることに起因する。ベルト層の真円度が保たれると、
ベルト層を円形から平坦形状へと変化させるベルト周方
向の曲げ変形が小さいことになる。よって、通常のラジ
アルタイヤで使われる角度付きベルトの交錯層間に発生
するせん断歪変形が小さくなるわけである。このベルト
交錯層間のせん断歪変形は、隣接する交錯層間に挟まれ
ているゴムもしくはその近傍のゴムに粘弾性があること
に伴って転動中に応力発生の遅れを発生させてロスにな
り、これが転がり抵抗の原因の1つになっている。従っ
て、転がり抵抗低減のためには、ベルトの円形度を保つ
ような変形をさせることが一つの解決法になる。またこ
のような変形を達成するためにはTbを大きくし、Ts
を小さくする方向がよいことは明らかである。このよう
な張力分布にするために、タイヤの断面形状については
過去に多くの検討がなされてきた。例えば、特開昭52-0
79402 号公報にタイヤの断面形状についての記載があ
る。特開昭52-079402 号公報には、空気タイヤ付きホイ
ールの最大構造幅がタイヤビードの付近であるようにさ
れている構造が記載されている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
52-079402 号公報記載の空気タイヤの構造では、張力分
布によるコントロールという考えにとどまっているため
に、大幅な転がり抵抗の低減ができない。そこで、本発
明は、大幅な転がり抵抗の低減をもたらすタイヤとリム
の組み立て体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】本発明に係る空気入りタ
イヤとリムの組立体は、空気入りタイヤが、複数のプラ
イコードを備えた少なくとも1枚のカーカスプライ、お
よびカーカスプライの外周に設けられ、プライコードと
交差する方向に配列されたベルトコードを有するベルト
層を備えており、カーカスプライの各端部がリムによっ
て挟まれ、固定されており、空気入りタイヤの半径方向
に垂直な面であって空気入りタイヤの幅が最大となる面
がリム上にあることを特徴とする。また、本発明は、複
数のプライコードを備えた少なくとも1枚のカーカスプ
ライと、カーカスプライの外周に設けられ、プライコー
ドと交差する方向にベルトコードを配列したベルト層を
有しており、リムに対して固定されるべき空気入りタイ
ヤであって、空気入りタイヤの半径方向に垂直な面であ
って空気入りタイヤの幅が最大となる面がリム上にある
ことを特徴とする。
【0002】また、本発明は、複数のプライコードを備
えた少なくとも1枚のカーカスプライと、カーカスプラ
イの外周に設けられ、プライコードと交差する方向にベ
ルトコードを配列したベルト層を有する空気入りタイヤ
を固定するためのリムであって、カーカスプライの端部
を挟んで固定するように、少なくとも2分割してなるこ
とを特徴とする。
【0003】上記のように構成されたタイヤとリムの組
立体によれば、リムが、カーカスプライ端部を挟んで固
定する。よって、タイヤの負荷転動時に、カーカスプラ
イがリムと近接する曲率半径が小さくなった部分に曲げ
変形が集中し、ベルト層の円形度を保つことができる。
したがって、大幅な転がり抵抗の低減をもたらす。
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施形態において
は、リムがリムフランジ部を備えており、カーカスプラ
イの両端部がそれぞれリムフランジ部上に固定されてい
る。好適な実施形態においては、リムが、カーカスプラ
イの端部を挟むように少なくとも2分割されている。好
ましくは、リムが、カーカスプライの端部のタイヤ半径
方向内側に設けられている下部リムと、カーカスプライ
の端部のタイヤ半径方向外側に設けられている上部リム
とを備えている。特に好ましくは、リムは、1体の下部
リム(またはリム本体)と、1体のリング状の上部リム
(または嵌合用部材)とを備えている。好適な実施形態
においては、下部リムがリムフランジ部を備えており、
上部リムがリムフランジ部を囲むように配置されてい
る。これによって、カーカスプライの端部だけでなく、
下部リムのリムフランジ部も把持できる。好適な実施形
態においては、上部リムに開口部が設けられており、開
口部にリムフランジ部が挿入される。
【0004】好適な実施形態においては、上部リム内に
ビード部を設ける。好適な実施形態においては、カーカ
スプライ端部の半径方向外側に補強層を設ける。この補
強層は、カーカスプライと交差する向きに配列されてい
ることが好ましく、補強層は、スチールコードを配列し
てなることが一層好ましい。
【0005】図2は、本発明の実施形態にかかるタイヤ
とリムの組立体を、タイヤ周方向に垂直な面に沿って切
ってみた断面図である。この組立体30は、カーカスプ
ライ2、ベルト層8、リム12を有する。カーカスプラ
イ2は、多数のプライコードと、プライコードを被覆す
るプライコーティングからなっているが、その詳細は図
2においては図示省略する。カーカスプライ2の外周に
はベルト層8が設けられている。ベルト層8は、各プラ
イコードと交差する方向に配列された多数のベルトコー
ドからなる。
【0006】図2に示すように、カーカスプライ2は、
ベルト層8が設けられた本体部分と、最末端の挿入端部
2bとを備えている。カーカスプライ2の本体部分と端
部2bとの間には、幅方向(矢印B方向)とほぼ平行に
延びる非挿入端部2aが設けられている。
【0007】カーカスプライ2は、上部リム4と下部リ
ム10とを有するリム12に取り付けられている。より
詳細には、カーカスプライ2の端部2a、2bが、上部
リム4と下部リム10により挟みつけられることによ
り、カーカスプライ2がリム4に取り付けられている。
【0008】ここで、カーカスプライの端部をリムによ
って挟む具体的ないし機械的方法は限定されない。しか
し、タイヤの転動時にカーカスプライの端部がリムから
抜けない程度に強く圧力を加えて保持ないし把持する必
要がある。なお、図4に示すように、カーカスプライ2
の挿入端部2bの半径方向外側A1に、補強層2cが設
けられている。補強層2cは、カーカスプライ2のプラ
イコードと交差する向きに配列された多数のスチールコ
ードからなる。
【0009】カーカスプライ2の端部2a、2bの半径
方向(矢印A方向)の内側A2には、下部リム10のリ
ムフランジ部10aが配置されている。カーカスプライ
2の端部2a、2bの半径方向の外側A1には、略リン
グ状の上部リム4が配置されている。上部リム4は、一
つの開口部4aを有している。カーカスプライ2の端部
2a、2bは、下部リム10のフランジ部10a上に載
置され、重ね合わされている。開口部4aには、下部リ
ム10のフランジ部10aおよび挿入端部2bが挿入さ
れている。また、カーカスプライ2のうち開口部4に挿
入されていない非挿入端部2aは、上部リム4と下部リ
ム10との間に挟まれている。この結果、端部2a、2
bは、上部リム4と下部リム10とによって挟まれ、固
定されている。
【0010】なお、図2に示すように、開口部4aは、
タイヤの半径方向Aから見て、タイヤの中心の方(内
側)に向かって傾斜していることが好ましい。
【0011】また、図3に示すように、上部リム4は、
下部リム10とは独立しており、下部リム10から取り
外すことが可能である。図3の状態から、上部リム4を
下部リム10へと取り付けることができる。なお、下部
リム10のフランジ部10aの半径は、タイヤの中心軸
D側(端部2a側)においては、D0 で一定であり、
開口部4a(端部2b側)においては、タイヤの中心か
ら離れるにつれて(タイヤの半径方向Aの外側に向かっ
て)、D0からD1 にまで大きくなるようにされてい
る。上部リム4の内部にはビード6が設けられている。
ビード6は、開口部4aよりもタイヤの厚み方向(幅方
向B)に見て内側B2に設けられている。カーカスプラ
イ2の幅は、リム12(より詳細には下部リム10)に
おいて最大値Wmax(以下、最大幅Wmaxという)をとる。
言い換えると、空気入りタイヤを幅方向に切る面(言い
換えるとタイヤ半径方向に垂直な面)であって空気入り
タイヤの幅が最大となる面Tが、リム12上にある。
【0012】タイヤ半径方向に垂直な面Tは、例えば図
2において半径方向に対して垂直となる面であり、タイ
ヤ全体としては円筒面をなしている。
【0013】空気入りタイヤの最大幅とは、空気入りタ
イヤのゴム構造物としての最大幅を意味しており、リム
を除く。例えば図2の例においては、空気入りタイヤの
最大幅Wmaxは、カーカスプライの端部間間隔に等し
いが、必ずしも両者は合致しない。
【0014】空気入りタイヤの外形次第では、空気入り
タイヤの最大幅をとる面Tが多数存在する場合もあり得
る。この場合にも、空気入りタイヤの最大幅をとる少な
くとも1つの面Tがリム上にある場合には、本発明の要
件を満足する。
【0015】好適な実施形態においては、カーカスプラ
イをタイヤ半径方向に切ってみた断面において、カーカ
スプライの端部の近傍であって、リムによって挟まれて
いない部分を構成する曲線の曲率半径の中心が、カーカ
スプライのタイヤ半径方向外側に存在する。例えば、図
4に示すように、端部2a、2bは、ビード6付近で屈
曲している。そして、カーカスプライ2をタイヤ周方向
に垂直な断面(図2、図4の断面)において、カーカス
プライ2の端部2a、2bの近傍であって、リム12に
よって挟まれていない部分2dを構成する曲線32の曲
率中心Oが、カーカスプライ2のタイヤ半径方向Aの外
側A1に存在している。そして、カーカスプライ2の端
部2a、2bの近傍であって、リム12によって挟まれ
ていない部分2dを構成する曲線32の曲率半径rは小
さい。
【0016】しかも、端部2aのビード6付近におけ
る、タイヤの厚み方向(幅方向)の内側B2への振り出
し角θも小さい。すなわち、ビード6付近において、端
部2aはほぼ真横に振り出している。ただし、ここで言
う振り出し角θとは、カーカスプライ2とリムとがタイ
ヤ幅方向Bに見て分離する点Pにおいて測定したとき
の、カーカスプライ2の曲線の傾きを意味している。好
適な実施形態においては、前記曲率半径rは、部分2d
に屈曲変形を集中させるという観点からは、50mm以
下であることが好ましく、30mm以下であることが更
に好ましい。
【0017】好適な実施形態においては、θは、部分2
dに屈曲変形を集中させるという観点からは、45°以
下であることが好ましく、10°以下であることが更に
好ましい。
【0018】また、好適な実施形態においては、下部リ
ム10(リム本体部分)は、規格に基づくリムである。
ここでいう規格とは、タイヤが生産又は使用される地域
に有効な産業規格によって決められているものである。
例えば、アメリカ合衆国では"The Tire and Rim Associ
ation Inc. の Year Book" であり、欧州では"The Euro
pean Tire and Rim Technical Organization の Standa
rds Manual" であり、日本では日本自動車タイヤ協会
の“JATMA Year Book" にて規定されている。
【0019】本発明の実施形態に係るタイヤとリムの組
み立て体では、カーカスプライ2の幅は、リム12にお
いて最大幅Wmaxをとり、かつカーカスプライの端部がリ
ムによって挟まれることで固定されている。このため、
図2に示すように、タイヤの負荷転動時に矢印Xのよう
に応力が加わったとき、カーカスプライ2がリム12と
近接する部分の曲率半径rが小さくなった部分、例えば
図4に示す部分2dに曲げ変形が集中する。この結果、
図2に示す矢印Yのように、カーカスプライ2がリム1
2と近接する部分が主として大きく曲げ変形する。この
結果、タイヤ周方向に見たときのベルト層8の円形度を
保つことができる。
【0020】特に、本実施形態においては、図4に示す
ように、2dは、ビード6付近で曲率半径rが小さくな
るように屈曲しており、かつ曲率中心Oがカーカスプラ
イから見てタイヤ半径方向Aの外側A1にある。しか
も、ビード6付近において、2dはほぼ真横(幅方向)
に振り出している。
【0021】このような形状をとることによって、図5
に示すように、カーカスプライの端部2a、2bの近傍
部分2dが大きく屈曲し、荷重時の曲げ変形が集中す
る。なお、破線は、荷重により変形したタイヤの外形を
示す。よって、タイヤ全体の変形としては、ベルト層8
をタイヤ周方向に見たときの円形度を保ったままにする
ことができる。
【0022】ベルト層8の円形度が保たれるということ
は、言い換えると、図6に示すように、ベルト層8を円
形から平坦形状へと変化させるベルト周方向の曲げ変形
が小さいことを意味している。よって、図7に示すよう
に、通常のラジアルタイヤで使われる角度付きベルトの
交錯層間に発生する歪変形が小さくなる。このベルト交
錯層間の歪変形は、その間に挟まれているゴムもしくは
その近傍のゴムに粘弾性があることに伴って転動中に応
力発生の遅れを発生させてロスになり、これが転がり抵
抗の原因の1つになっている。
【0023】従って、転がり抵抗低減のためには、ベル
ト層8の円形度を保つような変形をさせることが一つの
解決法になる。よって、本発明の実施形態に係るタイヤ
とリムの組み立て体では、ベルト周方向の円形度を保っ
たままにすることができるので転がり抵抗を低減でき
る。
【0024】なお、本発明の実施形態に係るタイヤとリ
ムの組み立て体において、転がり抵抗が低減されている
ことを実証するために、偏芯率という値を定義し、従来
のタイヤと本発明の実施形態に係るタイヤとリムの組み
立て体との偏芯率とRR指数(転がり抵抗を示す)とを
計測する。
【0025】まず、偏芯率の定義を図8を参照しながら
行う。すなわち、偏芯率は、偏芯量0の場合の接地長を
L0、実際の接地長をL1とすると、(L0−L1)/
L0である。なお、荷重を受けるとタイヤは偏芯するの
で、L1はL0よりも短くなる。ここで、従来のタイヤ
と本発明の実施形態に係るタイヤとリムの組み立て体と
の偏芯率とRR指数(Rolling Resistance,転がり抵抗
を示す)とを計測した結果を図9に示す。
【0026】実施形態に係るタイヤとリムの組み立て体
の方が、従来のタイヤに比べて、偏芯率が大きく、RR
指数が小さい(転がり抵抗が小さい)ことがわかる。
【0027】また、従来の技術において説明した特開昭
52-079402 号公報記載の空気タイヤの構造では、タイヤ
とリムの嵌合が十分ではなくリムからタイヤがはずれる
など安全性に問題がある。その理由を以下に説明する。
【0028】すなわち、サイド部分の中間高さ付近で最
大幅を持つ通常のタイヤでは、空気を封入して内圧を高
めた場合にビード部がタイヤの外側に移動する。よっ
て、ビード部の移動を外側から押えるようにしたフラン
ジ形状のリムで嵌合と内圧密封性を同時に確保できる。
しかし、特開昭52-079402 号公報記載の空気タイヤの構
造のようにハの字形状の断面としたタイヤでは、空気を
封入して内圧を高めると、ビード部がタイヤセンター側
に移動しようとするので、一般的に使用されているリム
を使用する場合では、内圧密封性も嵌合もうまくいかな
いのである。
【0029】また、リムの形状を変更して前記問題点を
改良する手段も考えられるが、現在使用・流通中のリム
が適用できない為に、現実性に乏しい。
【0030】一方、本発明の実施形態では、ビード6を
有する上部リム4の形状と構造を内圧に頼ることなく下
部リム10に機械的に固定できるようなものにしてあ
る。すなわち、上部リム4は開口部4aを有し、コの字
型の断面をしたリングとしてタイヤ本体とは独立に下部
リム10に装着するものとしている。
【0031】このようなコの字型断面をした上部リム4
を用いてカーカスプライ2をリム12に固定することに
よって、空気充填時や荷重・転動時にカーカスプライ2
がリムフランジ部10aの曲部をすべる方向に力が加わ
る。そこで、端部2aの内で開口部4aに挿入されてい
る部分には、タイヤの厚み方向内側に移動する方向に力
が加わる。従って、上部リム4の開口部4aが端部2a
に押されてタイヤの厚み方向内側に変位する。
【0032】よって、図10の矢印に示すように、上部
リム4の下部リム10に対する嵌合状態が一層高くなる
こととなり、内圧密封性を保つことが可能である。
【0033】さらに、本発明の実施形態においては、タ
イヤ本体と、ビード6を有する上部リム4とが独立して
いるため、従来のタイヤと比べて、容易にタイヤ本体を
リム12に装着することができる。
【0034】ここで、図11(a)に従来のタイヤのリ
ムへの組み付けプロセスを示し、図11(b)に実施形
態のタイヤのリムへの組み付けプロセスを示す。
【0035】図11(a)に示すように、従来のタイヤ
2においては、タイヤ2とビード6とが一体である。ビ
ード6は固く、伸ばしにくい。そこで、従来のタイヤ2
をリム10に組み付ける際には、ビード6aの一端をリ
ム10にかけ、他端をてこを用いて伸ばす(1)。そし
て、ビード6aの他端をリム10にかけ(2)、ビード
6bが、リム10の近傍に来るようにする(3)。そし
て、ビード6bの一端をリム10にかけ、他端をてこを
用いて伸ばす(4)。最後に、ビード6aの他端をリム
10にかける(5)。このように、固いビード6を、て
こで伸ばすという面倒な工程を(1)、(4)というよ
うに二回に分けて行わねばならない。
【0036】一方、図11(b)に示すように、本実施
形態のタイヤ2においては、タイヤ2をリム10にあわ
せ(1)、タイヤ2を伸ばす(2)。この際、タイヤ2
はビード6を有さないので、簡単に伸ばすことができ
る。そして、タイヤ2をリム10に嵌める(3)。そし
て、ビード6を有する上部リム4をリム10に組み付け
る(4)(5)。このとき、固いビード6を、てこで伸
ばすという面倒な工程(4)、(5)というようにまと
めて行える。よって、従来のタイヤよりも容易にタイヤ
本体をリム12に装着することができる。
【0037】しかも、ビードコアが常に2本平行になっ
ているという従来タイヤの制約がないので、リムにビー
ドコアを組み付ける際にホイールにドロップ(へこみ)
が不要であり、リムの形状設計に自由度をもたらすこと
ができる。
【0038】また上部リム4(および上部リム内に内蔵
されたビード)だけを何度も使用することができるた
め、タイヤのリサイクルのための部材分離はタイヤ本体
だけで行うだけでよい。さらにタイヤ本体が、タイヤの
再利用や焼却時の処理が問題となっていた金属性のビー
ドワイヤーも有さないので、環境の面においても優れた
タイヤを提供することができる。
【0039】また、好適な実施形態においては、カーカ
スプライの端部がビード部をなしており、このビード部
内にビードコアが挿通されている。つまり、前述のよう
に、上部リム内にビードコアを挿通させる必要はない。
この場合には、少なくともビード部がリムによって挟ま
れ、固定されている。
【0040】この実施形態において特に好ましくは、カ
ーカスプライが、ビード部からタイヤ幅方向へと向かっ
て延びる接続部を備えており、接続部の少なくとも一部
分がリムによって挟まれ、固定されている。
【0041】また、この実施形態において好ましくは、
リムが、カーカスプライの端部のタイヤ半径方向内側に
設けられている下部リムと、カーカスプライのビード部
のタイヤ半径方向外側に設けられている上部リムとを備
えている。
【0042】また、この実施形態において特に好ましく
は、カーカスプライをタイヤ半径方向に沿って切ってみ
た断面(タイヤ周方向に垂直な断面)において、カーカ
スプライの端部の近傍であって、リムによって挟まれて
いない部分を構成する曲線の曲率中心が、カーカスプラ
イのタイヤ半径方向外側に存在する。ごの部分の曲率半
径rの具体的数値は前述したとおりである。また、前述
したように、カーカスプライ端部のビード部付近におけ
る、タイヤの厚み方向(幅方向)の内側への振り出し角
θも小さくすることが好ましく、θの好適な具体的数値
は前述した。
【0043】好適な実施形態においては、カーカスプラ
イのビード部の上部リムとの接触部分のタイヤ幅方向寸
法が、ビード部の下部リムとの接触部分のタイヤ幅方向
寸法よりも大きい。
【0044】好適な実施形態においては、ビード部が、
カーカスプライの本体部分から見てタイヤ半径方向の内
側へと向かって突出する突出部分を備えており、この突
出部分の中にビードコアが挿通されている。
【0045】以下、図12−図23を参照しつつ、本発
明の好適実施形態について述べる。
【0046】図12は、本例の組立体をタイヤ周方向に
垂直な断面に沿って切った見た概略断面図であり、図1
3(a)はカーカスプライ14の端部14aおよびその
近傍の破断斜視図であり、図13(b)はカーカスプラ
イ14の端部14aおよびその近傍の断面図であり、図
14は、カーカスプライ14の端部14aを下部リム1
0Aと上部リム16との間に嵌合する直前の状態を示す
断面図であり、図15は、端部14aを下部リム10A
と上部リム16との間に嵌合した後の状態を示す断面図
であり、図16は、図15の組立体において空気入りタ
イヤの内部に空気圧を充填したときの応力の方向を説明
するための断面図である。図17(a)、(b)は、リ
ムからビード部が抜けるときのプロセスを説明するため
の断面図であり、図18は、本実施形態の構造におい
て、リムからのビード部の抜けが防止される機構を説明
するための断面図である。
【0047】主として図12に示すように、本実施形態
においては、カーカスプライ14がリム12Aに固定さ
れ、組立体30Aを構成している。カーカスプライ14
は、プライコード15と、プライコード15を被覆する
プライコーティング14bとを備えている。なお、図1
2においては、トレッド、サイドウオール、インナーラ
イナー等は図示省略してある。
【0048】カーカスプライ14の端部には、図13に
示すように、リング状のビード部14aが形成されてい
る。本例ではビード部14aを径方向面に沿って切って
みた断面形状は長方形であるが、この断面形状は限定さ
れず、三角形等の多角形や楕円形等であってよい。ビー
ド部14a内には細長いビードコア17が挿通されてお
り、ビードコア17はタイヤ周方向に向かって延び、タ
イヤを一周している。プライコードの端部は、特に図1
3(b)に示すようにビード部14a内で屈曲してお
り、ビードコア17の周りを屈曲し、3方向から包囲し
ている。この結果、プライコード15は、ビード部14
a内において、ビードコア17の周りに延びる屈曲部分
15a、15b、15cを備えている。
【0049】リム12Aは、下部リム(本体部分)10
Aと、下部リム10Aの端部10cに対して嵌合される
べきリング状の上部リム16とからなる。カーカスプラ
イ14をリムに取り付ける際には、図14に示すよう
に、カーカスプライ14の末端を延ばし、ビード部14
aをリム10Aのフランジ部10dおよび10c上に乗
せ、ビード部14aの上からリング状の上部リム16を
被せる。上部リム16と下部リム10Aとの固定ないし
取り付け方法は限定されず、ボルト、ナット、ネジ等の
機械的締結法や、溶接等であってよい。上部リムの下部
リムに対する取り付けが終了すると、図15に示すよう
に、カーカスプライ14の端部であるビード部14aが
リムによって挟まれ、固定される。
【0050】なお、本例では、ビード部から延びる接続
部分14cも、上部リムと下部リムとの間に挟持されて
いる。即ち、下部リム10Aのフランジ部10dは、タ
イヤ半径方向Aに向かって延びており、この結果押さえ
部10bが形成されている。図15に示すように、押さ
え部10bと上部リム16との間の狭隘部20に接続部
分14cを挟むことによって、更にビード部を確実に把
握することができる。14bは本体部分である。
【0051】また、本例では、図15に示すように、カ
ーカスプライ14のビード部14aの上部リム16との
接触部分のタイヤ幅方向寸法Fが、ビード部14の下部
リム10Aとの接触部分のタイヤ幅方向寸法Eよりも大
きい。
【0052】また、カーカスプライ14の端部14aの
近傍であって、リムによって挟まれていない部分14h
を構成する曲線32の曲率中心Oが、カーカスプライ2
のタイヤ半径方向Aの外側A1に存在する。この部分1
4hを構成する曲線32の曲率半径rは、前述したよう
に小さい。
【0053】また、端部14aおよび接続部分14cか
らの、タイヤの厚み方向(幅方向)Bの内側B2への振
り出し角θも小さい。ただし、ここで言う振り出し角θ
とは、カーカスプライ2とリムとがタイヤ幅方向Bに見
て分離する点Pにおいて測定したときの、カーカスプラ
イ2の曲線の傾きを意味している。
【0054】本実施形態の組立体の作用効果を説明す
る。一般的に言うと、空気入りタイヤの最大幅がリム上
に存在する場合、つまり、空気入りタイヤを幅方向に切
る面(半径方向に垂直な面)であって空気入りタイヤの
幅が最大となる面がリムを通っている場合には、空気入
りタイヤに内圧を加えると、ビード部には、タイヤ幅方
向内側B2へと向かって応力が加わる。例えば図2に示
したような組立体においては、ビード部がタイヤ幅方向
Bの内側B2へと向かって応力を受けるので、この応力
を利用して、上部リムと下部リムとを機械的に嵌合し、
固定している。
【0055】一方、図16に示すような形態であって
も、空気入りタイヤの内部に気体を封入し、気圧を加え
たときに、カーカスプライ14の内部から14h、14
bへと向かって矢印Hのように気圧が加わるのと共に、
カーカスプライ本体部分14bを矢印Gのように引っ張
るような引張応力が加わる。従って、ビード部14a
は、リムから抜けやすくなる。
【0056】本実施形態のビード部およびリムの形態
は、こうしたビード部のリムからの抜けを防止するとい
う観点から有用である。この理由を述べる。カーカスプ
ライの端部近傍に矢印Hのような気圧と矢印Gのような
引張応力とが加わるのに対して、ビード部14aを別体
の上部リムと下部リムとによって挟んで固定すること
で、ビード部14aの抜けが抑制される。その上、本例
では、ビード部14aに、半径方向内側へと向かって突
出する突出部分33を設けることによって、ビード部1
4aの各表面14d、14e、14f、14gをリムに
対して接触させ、把握している。これによって、空気入
りタイヤ内に内圧を加えたときに、ビード部14aがリ
ムから一層抜けにくい。
【0057】なぜなら、内圧を印加したときには、カー
カスプライに矢印H、Gのように応力が加わるため、カ
ーカスプライの端部14aの半径方向外側A1の表面1
4gに矢印Jのように応力を加えることによって、カー
カスプライの抜けを防止することが必要である。しか
し、この結果、矢印HおよびJの方向の応力によって、
ビード部14a全体に、図16において矢印L方向に回
転モーメントが加わる。本例では、ビード部14aに前
記突出部分33を設けているので、突出部分33がリム
によって矢印Kのように押さえられ、回転しなくなる。
【0058】更に、好適な実施形態においては、カーカ
スプライのプライコードが突出部分内でビードコアの周
りで屈曲している。
【0059】また、好適な実施形態においては、ビード
コアのタイヤ周方向へのバネ定数をタイヤ幅方向へのバ
ネ定数に比べて小さくする。このビードコアは、好まし
くは、金属スプリングや熱可塑性樹脂からなる。これら
もビード部14aのリムからの抜けを防止するという観
点から有用である。以下、この理由を述べる。
【0060】本発明者は、ビード部のリムへの結合力を
一層高めるために種々検討を加えた。力学的に見ると、
空気入りタイヤに内圧を充填した時点においては、図1
6に示すような力の釣り合いが成立していることから、
ビード部のリムからの抜けは防止されるように見える。
しかし、現実には、カーカスプライに大きな引張応力を
加えると、ビード部14aが弾性変形しやすい材質、例
えばゴムのみからなっている場合には、ビード部14a
のリムへの結合力が十分に高くできない場合があること
が判明してきた。
【0061】本発明者は、ビード部からのリムの抜けを
詳細に観察した結果、次の発見に至った。即ち、ビード
部14aの弾性変形によるリムからの抜けは、基本的に
図17(a)、(b)に示すようなプロセスを経てい
た。具体的には、カーカスプライが引っ張られたとき
に、矢印Lのように伸びが生じ(ステップI)、この伸
びに応じて矢印Mのようなビード部のリム内壁面から浮
き上がりが発生していた(ステップII)。このプロセ
スが更に進行すると、矢印Nのように、ビード部のリム
内壁面からの浮き上がり量が大きくなり、かつ浮き上が
りの際にビード部の回転を伴うに至る(ステップII
I)。これと共に、ビード部の質量のうち、かなりの部
分が上方へと移動し、これに伴って狭隘部分20におい
て矢印Qのようにビード部の圧縮変形が発生していた
(ステップIV)。
【0062】本発明者は、図18のような形態のビード
部を採用することによって、こうしたプロセスの進行を
抑制できることを見いだした。即ち、突出部分33内に
おいて、ビードコアの周りにプライコード15が屈曲
し、屈曲部分15a、15b、15cを形成している。
従って、プライコード15の末端部分15a−15c
は、ビードコア17によって強固に係止されることにな
る。プライコードそれ自体は弾性変形しないので、カー
カスプライの矢印Lのような伸び(ステップI)は防止
される。これと共に、ビード部全体の回転(ステップI
II)も抑制される。その上、プライコードの引張応力
によって、プライコードに包囲されたビードコア17が
矢印Rのように上部リム16の方向(タイヤ半径方向外
側A1)へと向かって押圧される。この結果、ビード部
14aの壁面14gと上部リム16との間の接触面への
圧力が増大し、この接触面におけるビード部の移動Sに
対する摩擦係数が大きくなり、ビード部が矢印S方向に
変形しにくくなる。この結果、ステップIIの浮き上が
りMも防止される。
【0063】更に、ビードコア17の幅方向へのバネ定
数が大きく、弾性変形しにくいことによって、ビード部
全体も圧縮変形しにくくなっており、この結果ステップ
IVの進行も抑制される。
【0064】ビードコアのタイヤ周方向へのバネ定数は
限定されないが、ビードコアが周方向に伸縮可能である
ことが好ましい。これによって、空気入りタイヤの内圧
を確実に保持可能としつつ、リムにドロップ部を設ける
必要がなくなり、ランフラット走行を可能とすることが
できる。この観点からは、ビードコアのタイヤ周方向へ
のバネ定数は、15N/mm以下であることが好まし
く、12N/mm以下であることが更に好ましい。
【0065】一方、空気入りタイヤの内圧を確実に保持
し、あるいは一層高い内圧に耐え得るようにするという
観点からは、ビードコアの幅方向のバネ定数は高い方が
好ましく、5N/mm以上であることが好ましく、8N
/mm以上であることが更に好ましい。
【0066】ビードコアの材質は特に限定されないが、
金属バネ、あるいは熱処理によって所望のバネ定数を付
与された熱可塑性樹脂が好ましい。熱可塑性樹脂として
は、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレンを例示で
きる。
【0067】ここで、ビード部を金属バネによって形成
した場合には、タイヤ周方向のバネ定数を小さくし、タ
イヤ幅方向のバネ定数を大きくできるように、金属バネ
を構成する金属線の断面形状および寸法を決定できる。
例えば、金属線をタイヤ半径方向に垂直に切ってみた断
面図を図19(a)、(b)に示す。図19(a)にお
いて、Aはタイヤ半径方向であり、Bはタイヤ幅方向で
あり、Cはタイヤ周方向である。ここで、金属線24
A、24Bの幅方向の寸法fを周方向の寸法eよりも大
きくすることによって、金属バネの周方向のバネ定数が
相対的に小さくなり、幅方向のバネ定数が大きくなる。
従って、f/eは、1.2以上であることが好ましく、
1.5以上であることが一層好ましい。また、金属線2
4A、24Bの断面形状は、正方形や真円形であるより
も、長方形や楕円形であることが好ましい。
【0068】具体的設計を例示すると、スプリング鋼
(SWP)からなる鋼線を使用した場合には、以下の寸
法が好ましい。 f 1.8−2.0mm e 1.0−1.2mm f/e 上述 バネピッチ 1.5−2.0mm バネ外径 6.0−7.0mm 図20−図23は、それぞれ各実施形態に係るビード部
の嵌合ないし保持構造を示す断面図である。図20の例
においては、更にボルト等の締結具21によって、上部
リム16を下部リム10Aのフランジ部10cへと締結
している。図21の例においては、ビード部14aの突
出部分33の断面形状が略三角形をなしている。従っ
て、ビード部14aの壁面14jが下部リムのフランジ
部10eに当接し、壁面14fおよび14gが上部リム
16に当接している。また、ビードコア17の大部分は
突出部分33内にあるが、ビードコア17の上部の一部
分は突出部分33から出ている。
【0069】図22の例は、図20の例とほぼ同様であ
る。しかし、図22の例においては、更にビード部14
aに突起14kが設けられており、突起14kが上部リ
ム16の内壁面に対して嵌めあわされている。本例では
突起14kは壁面14gに形成されているが、他の壁面
14f、14e、14dに設けることも可能である。こ
の突起14kは、カーカスプライ端部に前述の引張応力
が加わったときに、ビード部14aの回転を防止し、こ
れによってビード部14のリムからの抜けを防止するよ
うに働く。
【0070】図23の例は、図22の例とほぼ同様であ
る。しかし、図23の例では、更に硬質ゴムからなる埋
設物23が、ビードコアの上方に埋設されている。この
埋設物23は、前述したステップIVにおけるビード部
の圧縮変形を一層抑制するように作用する。
【0071】埋設物23を構成する硬質ゴムの材質は特
に限定されないが、加硫後に硬化する熱硬化性樹脂を含
んだゴムを例示できる。また、硬質ゴムのヤング率は、
10MPa以上が好ましい。
【0072】以下、具体的な実験結果を述べる。図2
0、図21、図22、図23の各例の組立体を作成し
た。ただし、タイヤサイズは280/25R21とし
た。上部リムおよび下部リムは、アルミニウムによって
形成した。プライコードはポリエチレンテレフタレート
によって形成した。ビードコアは金属バネによって形成
した。その寸法は以下の通りである。
【0073】 材質 スプリング鋼(SWP) 長方形断面 e 1.2mm f 2.0mm f/e 1.67 バネピッチ 1.5mm バネ外径 7.0mm 各例のタイヤの中に水を封入し、端部の構造が破壊する
に至ったときの水圧を測定した。この結果を以下に示
す。
【0074】図20: 1350kPa 図21: 1380kPa 図22: 1740kPa 図23: 2002kPa このように、従来市販品と同等の耐圧強度を得られるこ
とがわかった。
【発明の効果】本発明の組立体によれば、タイヤ転動時
に大幅な転がり抵抗の低減をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の空気入りタイヤの形状を示す半径方向断
面図である。
【図2】本発明の実施形態にかかるタイヤとリムの組立
体の半径方向の断面図である。
【図3】カーカスプライとリムとの組み立て前の状態を
示す部分断面図であり、上部リム4と下部リム10とが
分離された状態である。
【図4】タイヤとリムの組立体の端部2a、2b近傍の
部分拡大図である。
【図5】端部2a、2bの近傍の屈曲する部分2dに荷
重時の曲げ変形が集中することを示すための図である。
【図6】ベルト周方向の曲げ変形を示す半径方向断面図
である。
【図7】角度付きベルトの交錯層間に発生する歪変形を
示す概念図である。
【図8】偏芯率の定義を説明するための図である。
【図9】従来のタイヤと本発明の実施形態に係るタイヤ
とリムの組み立て体との偏芯率とRR指数(転がり抵抗
を示す)とを計測した結果を示す図である。
【図10】タイヤの荷重時における上部リム4および下
部リム10の力の分布を示す図である。
【図11】タイヤのリムへの組み付けを示す図であり、
(a)は従来のタイヤのリムへの組み付けプロセスを示
し、(b)は実施形態のタイヤのリムへの組み付けプロ
セスを示す。
【図12】本例の組立体をタイヤ半径方向断面に沿って
切った見た概略断面図である。
【図13】(a)はカーカスプライ14の端部14aお
よびその近傍の破断斜視図であり、(b)はカーカスプ
ライ14の端部14aおよびその近傍の断面図である。
【図14】カーカスプライ14の端部14aを下部リム
10Aと上部リム16との間に嵌合する直前の状態を示
す断面図である。
【図15】カーカスプライ14の端部14aを下部リム
10Aと上部リム16との間に嵌合した後の状態を示す
断面図である。
【図16】図15の組立体において空気入りタイヤの内
部に空気圧を充填したときの応力の方向を説明するため
の断面図である。
【図17】(a)、(b)は、リムからビード部が抜け
るときのプロセスを説明するための断面図である。
【図18】本実施形態の構造において、リムからのビー
ド部の抜けが防止される機構を説明するための断面図で
ある。
【図19】(a)、(b)は、各金属線をタイヤ半径方
向に垂直な面に沿って切ってみた断面図である。
【図20】カーカスプライのビード部周辺とリムフラン
ジ部との嵌合状態の一例を示す断面図である。
【図21】カーカスプライのビード部周辺とリムフラン
ジ部との嵌合状態の一例を示す断面図であり、ビード部
14aの突出部分33が略三角形状である。
【図22】カーカスプライのビード部周辺とリムフラン
ジ部との嵌合状態の一例を示す断面図であり、図20に
おいて更にビード部の表面に突起14kが設けられてい
る。
【図23】カーカスプライのビード部周辺とリムフラン
ジ部との嵌合状態の一例を示す断面図であり、図22に
おいて更にビード部の内部に、硬質ゴムからなる埋設物
23が埋設されている。
【符号の説明】
2 カーカスプライ 2a、2b 端部 2c 補強層 4 上部リム 4a 開口部 4b 開口部4aの内壁面(タイヤ幅方向内側の内壁
面) 4c 開口部4aの内壁面(タイヤ幅方向外側の内壁
面) 6 ビード 8 ベルト層 10、10A 下部リム 10a、10b、10c、10d リムフランジ部 12、12A リム 23 硬質ゴムからなる埋設物 30、30A 組立体 32 カーカスプライ2の端部の近傍であって、リムに
よって挟まれていない部分2dを構成する曲線 33 突出部分 A タイヤ半径方向 B タイヤ幅方向(タイヤ厚み方向) C タイヤ周方向 Wmax タイヤの最大幅 X タイヤ転動時の応力の負荷方向 Y タイヤ負荷時のカーカスプライ2の端部近傍への曲
げ応力の方向 O カーカスプライ2の端部の近傍であって、リムによ
って挟まれていない部分2dを構成する曲線32の曲率
中心 r 部分2dの曲率半径 θ 部分2dの振り出し角度
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月27日(2001.2.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60C 15/06 B60C 15/06 R

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気入りタイヤとリムの組立体であっ
    て、 前記空気入りタイヤが、複数のプライコードを含む少な
    くとも1枚のカーカスプライ、および前記カーカスプラ
    イの外周に設けられ、前記プライコードと交差する方向
    に配列されたベルトコードを有するベルト層を備えてお
    り、 前記カーカスプライの各端部が前記リムによって挟まれ
    ており、 前記空気入りタイヤの半径方向に垂直な面であって前記
    空気入りタイヤの幅が最大となる面が前記リム上にある
    ことを特徴とする、空気入りタイヤとリムの組立体。
  2. 【請求項2】 前記リムがリムフランジ部を備えてお
    り、前記カーカスプライの前記両端部がそれぞれ前記リ
    ムフランジ部上に固定されていることを特徴とする、請
    求項1記載の組立体。
  3. 【請求項3】 前記リムが、前記カーカスプライの前記
    端部を挟むように少なくとも2分割されていることを特
    徴とする、請求項1または2記載の組立体。
  4. 【請求項4】 前記リムが、前記カーカスプライの前記
    端部のタイヤ半径方向内側に設けられている下部リム
    と、前記カーカスプライの前記端部のタイヤ半径方向外
    側に設けられている上部リムとを備えていることを特徴
    とする、請求項3記載の組立体。
  5. 【請求項5】 前記下部リムが前記リムの規格に基づく
    ことを特徴とする、請求項4記載の組立体。
  6. 【請求項6】 前記下部リムが前記リムフランジ部を備
    えており、前記上部リムが前記リムフランジ部を囲むよ
    うに配置されていることを特徴とする、請求項4または
    5記載の組立体。
  7. 【請求項7】 前記上部リムに開口部が設けられてお
    り、前記開口部に前記リムフランジ部が挿入されること
    を特徴とする、請求項6記載の組立体。
  8. 【請求項8】 前記上部リム内にビード部が設けられて
    いることを特徴とする、請求項4−7のいずれか一つの
    請求項に記載の組立体。
  9. 【請求項9】 前記カーカスプライの前記端部がビード
    部を構成しており、このビード部内にビードコアが挿通
    されていることを特徴とする、請求項1または2記載の
    組立体。
  10. 【請求項10】 前記ビード部が、前記カーカスプライ
    の本体部分から見てタイヤ半径方向の内側へと向かって
    突出する突出部分を備えており、この突出部分の中に前
    記ビードコアが挿通されていることを特徴とする、請求
    項9記載の組立体。
  11. 【請求項11】 前記プライコードが前記突出部分内で
    前記ビードコアの周りで屈曲していることを特徴とす
    る、請求項10記載の組立体。
  12. 【請求項12】 前記カーカスプライが、前記ビード部
    からタイヤ幅方向へと向かって延びる接続部を備えてお
    り、前記接続部の少なくとも一部分が前記リムによって
    挟まれ、固定されていることを特徴とする、請求項9−
    11のいずれか一つの請求項に記載の組立体。
  13. 【請求項13】 前記リムが、前記カーカスプライの前
    記ビード部のタイヤ半径方向内側に設けられている下部
    リムと、前記カーカスプライの前記ビード部のタイヤ半
    径方向外側に設けられている上部リムとを備えているこ
    とを特徴とする、請求項9−12のいずれか一つの請求
    項に記載の組立体。
  14. 【請求項14】 前記ビード部の表面に、前記上部リム
    または前記下部リムの表面と嵌め合わせされている突起
    を備えていることを特徴とする、請求項13記載の組立
    体。
  15. 【請求項15】 前記ビードコアのタイヤ周方向へのバ
    ネ定数がタイヤ幅方向へのバネ定数に比べて小さいこと
    を特徴とする、請求項9−14のいずれか一つの請求項
    に記載の組立体。
  16. 【請求項16】 前記ビードコアが金属スプリングから
    なることを特徴とする、請求項9−15のいずれか一つ
    の請求項に記載の組立体。
  17. 【請求項17】 前記ビードコアが熱可塑性樹脂からな
    ることを特徴とする、請求項15記載の組立体。
  18. 【請求項18】 前記カーカスプライの前記ビード部の
    前記上部リムとの接触部分のタイヤ幅方向寸法が、前記
    ビード部の前記下部リムとの接触部分のタイヤ幅方向寸
    法よりも大きいことを特徴とする、請求項13記載の組
    立体。
  19. 【請求項19】 タイヤ周方向に垂直な断面において、
    前記カーカスプライの前記端部の近傍であって、前記リ
    ムによって挟まれていない部分を構成する曲線の曲率中
    心が、前記カーカスプライのタイヤ半径方向外側に存在
    することを特徴とする、請求項1−18のいずれか一つ
    の請求項に記載の組立体。
  20. 【請求項20】 複数のプライコードを備えた少なくと
    も1枚のカーカスプライと、前記カーカスプライの外周
    に設けられ、前記プライコードと交差する方向にベルト
    コードを配列したベルト層を有しており、リムに対して
    固定されるべき空気入りタイヤであって、 前記空気入りタイヤの半径方向に垂直な面であって前記
    空気入りタイヤの幅が最大となる面が前記リム上にある
    ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  21. 【請求項21】 前記カーカスプライ端部の半径方向外
    側に、補強層を有することを特徴とする、請求項20記
    載の空気入りタイヤ。
  22. 【請求項22】 前記補強層は、前記プライコードと交
    差する向きに配列されていることを特徴とする、請求項
    21記載の空気入りタイヤ。
  23. 【請求項23】 前記補強層は、スチールコードを配列
    してなることを特徴とする請求項22記載の空気入りタ
    イヤ。
  24. 【請求項24】 前記カーカスプライの前記端部がビー
    ド部を構成しており、このビード部内にビードコアが挿
    通されていることを特徴とする、請求項20−23のい
    ずれか一つの請求項に記載の空気入りタイヤ。
  25. 【請求項25】 前記カーカスプライが、前記ビード部
    からタイヤ幅方向へと向かって延びる接続部を備えてお
    り、前記接続部の少なくとも一部分が前記リムによって
    挟まれ、固定されるべきものであることを特徴とする、
    請求項24記載の空気入りタイヤ。
  26. 【請求項26】 前記ビードコアのタイヤ周方向へのバ
    ネ定数がタイヤ幅方向へのバネ定数に比べて小さいこと
    を特徴とする、請求項24または25記載の空気入りタ
    イヤ。
  27. 【請求項27】 前記ビードコアが金属スプリングから
    なることを特徴とする、請求項24−26のいずれか一
    つの請求項に記載の空気入りタイヤ。
  28. 【請求項28】 前記ビードコアが熱可塑性樹脂からな
    ることを特徴とする、請求項26記載の空気入りタイ
    ヤ。
  29. 【請求項29】 複数のプライコードを備えた少なくと
    も1枚のカーカスプライと、前記カーカスプライの外周
    に設けられ、前記プライコードと交差する方向にベルト
    コードを配列したベルト層を有する空気入りタイヤを固
    定するためのリムであって、 前記カーカスプライの前記端部を挟んで固定するよう
    に、少なくとも2分割してなることを特徴とする、空気
    入りタイヤ用リム。
  30. 【請求項30】 前記リムが、前記カーカスプライの前
    記端部のタイヤ半径方向内側に設けられている下部リム
    と、前記カーカスプライの前記端部のタイヤ半径方向外
    側に設けられている上部リムとを備えていることを特徴
    とする、請求項29記載のリム。
  31. 【請求項31】 前記下部リムが前記リムの規格に基づ
    くことを特徴とする、請求項30記載のリム。
  32. 【請求項32】 前記下部リムが前記カーカスプライの
    前記端部を固定するためのリムフランジ部を備えてお
    り、前記上部リムが前記リムフランジ部を囲むように配
    置されていることを特徴とする、請求項30または31
    記載のリム。
  33. 【請求項33】 前記上部リムに開口部が設けられてお
    り、前記開口部に前記リムフランジ部が挿入されること
    を特徴とする、請求項32記載のリム。
  34. 【請求項34】 前記上部リム内にビード部が設けられ
    ていることを特徴とする、請求項30−33のいずれか
    一つの請求項に記載のリム。
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