JP2011176863A - 携帯通信端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】 使用形態に応じて必要な情報のみを入出力する。
【解決手段】 携帯電話機は、第1のネットワークに接続し、第1のネットワークに接続された装置と通信するための無線回路22と、第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続し、第2のネットワークに接続された装置と通信するための無線LAN回路23と、無線回路22および無線LAN回路23を能動化可能な第1設定モードと無線回路22および無線LAN回路23のうち無線回路のみを能動化可能な第2設定モードとのいずれか一方に切り換える設定モード切換部21と、を備える。
【選択図】 図3
【解決手段】 携帯電話機は、第1のネットワークに接続し、第1のネットワークに接続された装置と通信するための無線回路22と、第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続し、第2のネットワークに接続された装置と通信するための無線LAN回路23と、無線回路22および無線LAN回路23を能動化可能な第1設定モードと無線回路22および無線LAN回路23のうち無線回路のみを能動化可能な第2設定モードとのいずれか一方に切り換える設定モード切換部21と、を備える。
【選択図】 図3
Description
この発明は携帯通信端末およびモード切換方法に関し、特に無線LANに接続可能な携帯通信端末およびその携帯通信端末で実行されるモード切換方法に関する。
近年、無線通信を利用したローカルエリアネットワーク(以下「無線LAN」という)が普及しており、無線LANに接続した無線通信端末をIP(インターネットプロトコル)電話機として利用することが可能である。従来の携帯電話機は、電話事業者が提供するネットワークに無線接続して通話等する通信機能を備えているが、その通信機能に加えて、無線LANに無線接続して通信する機能を搭載し、携帯電話機をIP電話機として利用することが可能である。しかしながら、全ての携帯電話機をIP電話機として機能させる必要はなく、携帯電話機のユーザの希望により、IP電話機として機能させるか否かを選択可能な携帯電話機が望まれる。
携帯電話機は、電話帳機能を有し、通信相手の電話機に発呼するための電話番号と、通信相手の氏名等とを関連付けた電話帳データを記憶している。この電話帳データを用いれば、通信相手の電話機に割当てられた電話番号を覚える必要がなく便利である。携帯電話機をIP電話機として機能させる場合、無線LANに接続可能な他のIP電話機に発呼するためには、そのIP電話機に割当てられた電話番号に発呼する必要があるが、この電話番号は、電話事業者が携帯電話機に割当てたそれとは異なる。このため、電話帳データは、携帯電話に割当てられた電話番号とIP電話機に割当てられた電話番号(以下「内線番号」という)とを別々に記憶する必要がある。
携帯電話機とIP電話機とを利用可能な携帯電話機ではないが、2つの種類の電話番号を1つの電話帳データに記憶する情報処理装置が、特開平10−126851号公報(特許文献1)に記載されている。特開平10−126851号公報に記載の情報処理装置は、少なくとも公衆モードとトランシーバモードの2つの通話モードを有する電話機能を備えた情報処理装置において、上記公衆モードで使用する通常の電話番号と上記トランシーバモードで使用する内線番号とを氏名に対応付けて記憶する記憶手段と、通話相手の氏名を指定する指定手段と、この指定手段によって指定された通話相手の氏名に対応する内線番号が上記記憶手段に記憶されているか否かを判断する内線番号判断手段と、この内線番号判断手段の結果、上記通話相手の氏名に対応する内線番号が上記記憶手段に記憶されている場合には上記トランシーバモードに切り替え、上記通話相手の氏名に対応する内線番号を上記記憶手段から読み出し、その内線番号を発呼し、上記通話相手の氏名に対応する内線番号が上記記憶手段に記憶されていない場合には上記公衆モードに切り替え、上記通話相手の氏名に対応する通常の電話番号を上記記憶手段から読み出し、その電話番号を発呼する通話モード切り替え手段とを具備したことを特徴とする。
しかしながら、IP電話機としても利用可能な携帯電話機に従来の情報処理装置を適用したとしても、次の問題が発生する。すなわち、携帯電話機のユーザが、携帯電話機をIP電話機として機能させることを望まない場合に、IP電話機に割当てられた電話番号を表示しても、不要な情報が表示されてしまうといった問題がある。特に、携帯電話機は、小型であるため表示画面の大きさが制限されるので、不要な情報は表示しないようにするのが好ましい。
また、携帯電話機を無線LANに接続して通信するためのプロトコルは、OSI階層モデルの下位の階層においては標準化されているが、上位の階層においては複数種類の無線
LANで異なる場合があるといった問題がある。
LANで異なる場合があるといった問題がある。
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の一つは、接続可能なネットワークを容易に切り換えることが可能な携帯通信端末を提供することである。
この発明の他の目的は、使用形態に応じて必要な情報のみを入出力することが可能な携帯通信端末を提供することである。
この発明の他の目的は、使用形態に応じて必要な情報のみを入出力することが可能な携帯通信端末を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、複数の無線LANに容易に接続可能な携帯通信端末を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、携帯通信端末が接続可能なネットワークを容易に切り換えることが可能な携帯通信端末のモード切換方法を提供することである。
この発明は上述した目的を達成するためになされたもので、この発明のある局面に従えば、携帯通信端末は、第1のネットワークに接続し、第1のネットワークに接続された装置と通信するための第1の通信手段と、第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続し、第2のネットワークに接続された装置と通信するための第2の通信手段と、第1および第2の通信手段を能動化可能な第1設定モードと第1および第2の通信手段のうち第1の通信手段のみを能動化可能な第2設定モードとのいずれか一方に切り換える切換手段と、を備える。
この局面に従えば、第1設定モードに切り換えられているときは、第1のネットワークまたは第2のネットワークに接続された装置と通信が可能であり、第2設定モードに切り換えられているときは、第1のネットワークに接続された装置とのみ通信が可能である。このため、設定モードを切り換えるだけで、接続可能なネットワークを制限することができる。その結果、接続可能なネットワークを容易に切り換えることが可能な携帯通信端末を提供することができる。
好ましくは、第1のネットワークに接続された装置と通信するために該装置を識別するための第1通信先情報を記憶する領域と、第2のネットワークに接続された装置と通信するために該装置を識別するための第2通信先情報を記憶する領域とを含む通信先情報記憶手段と、第1および第2設定モードのいずれに切り換えられているかに基づいて、通信先情報記憶手段に記憶されている第1および第2通信先情報の入出力を制御する入出力制御手段と、をさらに備える。
この発明に従えば、第1のネットワークに接続された装置と通信するために該装置を識別するための第1通信先情報と、第2のネットワークに接続された装置と通信するために該装置を識別するための第2通信先情報とが記憶され、第1および第2設定モードのいずれに切り換えられているかに基づいて、第1および第2通信先情報の入出力が制御される。このため、使用形態に応じて必要な情報のみを入出力することが可能な携帯通信端末を提供することができる。
好ましくは、入出力制御手段は、第1設定モードに切り換えられているときは、第1および第2通信先情報のうち第1および第2通信先情報を表示し、第2設定モードに切り換えられているときは、第1および第2通信先情報のうち第1通信先情報のみを表示する表示手段を含む。
好ましくは、入出力制御手段は、第1設定モードに切り換えられているときは、第1および第2通信先情報の少なくとも1つの変更を受け付け、第2設定モードに切り換えられているときは、第1および第2通信先情報のうち第1通信先情報のみの変更を受け付ける変更受付手段と、変更受付手段により受け付けられた変更に従って、通信情報記憶手段に記憶されている第1および第2通信先情報を変更する変更手段と、を含む。
好ましくは、変更手段は、第2設定モードに切り換えられているときは、受け付けられた変更に従って第1通信情報を変更するとともに、該第1通信情報に関連する第2通信情報を消去する消去手段を含む。
好ましくは、入出力制御手段は、第1設定モードに切り換えられているときに、第1および第2通信先情報の少なくとも1つの追加を受け付け、該受け付けられた第1および第2通信先情報の少なくとも1つを通信情報記憶手段に追加して記憶する第1登録手段と、第2設定モードに切り換えられているときに、第1および第2通信先情報のうち第1通信先情報のみの追加を受け付け、該受け付けられた第1通信先情報を通信情報記憶手段に追加して記憶する第2登録手段と、を含む。
好ましくは、外部の装置と通信するための第3通信手段をさらに備え、入出力制御手段は、第3通信手段を制御して、第1設定モードに切り換えられているときに、第1および第2通信先情報のうち第1および第2通信先情報を外部の装置に送信し、第2設定モードに切り換えられているときに、第1および第2通信先情報のうち第1通信先情報のみを外部の装置に送信する送信手段と、を含む。
好ましくは、第1のネットワークは、通信事業者が提供する通信網であり、第2のネットワークは、無線LAN(Local Area Netwaork)である。
この発明の他の局面によれば、携帯通信端末は、複数のローカルエリアネットワークのいずれか1つに接続し、該接続されたローカルエリアネットワークに接続された装置と通信するための通信手段と、複数のローカルエリアネットワーク各々に対応するアプリケーションプログラムを記憶するアプリケーションプログラム記憶手段と、複数のローカルエリアネットワークのうちからいずれか1つの選択を受け付ける選択受付手段と、選択受付手段により複数のローカルエリアネットワークのうちからいずれか1つが選択されることに応じて、該選択されたローカルエリアネットワークに対応するアプリケーションプログラムを実行するアプリケーションプログラム起動手段と、を備える。
この局面に従えば、複数のローカルエリアネットワークのうちからいずれか1つの選択が受け付けられると、選択された第2のネットワークに対応するアプリケーションプログラムが実行されるので、複数のローカルエリアネットワークにおいて通信プロトコルが異なっていても、それぞれに対応するアプリケーションプログラムを記憶するようにすればよい。その結果、複数の無線LANに容易に接続可能な携帯通信端末を提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、モード切換方法は、第1のネットワークに接続し、第1のネットワークに接続された装置と通信するための第1の通信手段と、第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続し、第2のネットワークに接続された装置
と通信するための第2の通信手段とを備えた携帯通信端末で実行されるモード切換方法であって、第1および第2の通信手段を能動化可能な第1設定モードと第1および第2の通信手段のうち第1の通信手段のみを能動化可能な第2設定モードとのいずれか一方に切り換えるステップを含む。
と通信するための第2の通信手段とを備えた携帯通信端末で実行されるモード切換方法であって、第1および第2の通信手段を能動化可能な第1設定モードと第1および第2の通信手段のうち第1の通信手段のみを能動化可能な第2設定モードとのいずれか一方に切り換えるステップを含む。
この局面に従えば、携帯通信端末が接続可能なネットワークを容易に切り換えることが可能なモード切換方法を提供することである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、本実施の形態における通信システムの概要を示す図である。図1を参照して、通信システム10は、携帯電話システム200と、無線LANシステム300とを含む。携帯電話システム200は、通信事業者が提供するシステムであり、ここではその一例として、通信網202と、その通信網202に接続された基地局装置201と、基地局装置201と無線通信する携帯電話機1とを含む。ここでは、説明のために1つの基地局装置201を示しているが、台数は1以上あればよく台数を限定するものではない。基地局装置201は、通信網202の中継器として機能する無線局装置である。携帯電話機1は、基地局装置201の通信可能領域に位置するときに、基地局装置201と無線通信して、通信網202に接続される。ここでは、通信事業者が提供する通信網202を第1のネットワークと呼ぶ。
<第1の実施の形態>
図1は、本実施の形態における通信システムの概要を示す図である。図1を参照して、通信システム10は、携帯電話システム200と、無線LANシステム300とを含む。携帯電話システム200は、通信事業者が提供するシステムであり、ここではその一例として、通信網202と、その通信網202に接続された基地局装置201と、基地局装置201と無線通信する携帯電話機1とを含む。ここでは、説明のために1つの基地局装置201を示しているが、台数は1以上あればよく台数を限定するものではない。基地局装置201は、通信網202の中継器として機能する無線局装置である。携帯電話機1は、基地局装置201の通信可能領域に位置するときに、基地局装置201と無線通信して、通信網202に接続される。ここでは、通信事業者が提供する通信網202を第1のネットワークと呼ぶ。
無線LANシステム300は、携帯電話機1と、3台のアクセスポイント(AP)100〜102と、VoIP(Voice Internet Protocol)サーバ112と、ゲートウェイ(G/W)111とを含む。AP100〜102と、VoIPサーバ112と、G/W111とは、LANケーブル110にそれぞれ接続され、それらによって互いにデータの送受信が可能な第2のネットワークを構成する。ここでは、説明のために3台のアクセスポイント100〜102を示しているが、台数は1以上あればよく台数を限定するものではない。アクセスポイント100〜102は、LANの中継器として機能する無線局装置である。携帯電話機1は、アクセスポイント100〜102のいずれか1つと無線通信することが可能であり、アクセスポイント100〜102のいずれか1つと無線通信すると、携帯電話機1が第2のネットワークに接続され、VoIPサーバ112、G/W111と通信することが可能となる。
第2のネットワークは、G/W111を介して、インターネット115と接続される。このため、携帯電話機1は、第2のネットワークに接続されている間、インターネット115に接続されたコンピュータ116と通信することが可能となる。
アクセスポイント100〜102は、通常は地上に固定して設置され、それぞれ通信可能領域が定まる。携帯電話機1は、アクセスポイント100の通信可能領域100A内に位置するときに、アクセスポイント100と無線通信することができるが、通信可能領域100Aの外に位置するときにはアクセスポイント100と無線通信することができない。携帯電話機1は、アクセスポイント101の通信可能領域101A内に位置するときに、アクセスポイント101と無線通信することができるが、通信可能領域101Aの外に位置するときにはアクセスポイント101と無線通信することができない。携帯電話機1は、アクセスポイント102の通信可能領域102A内に位置するときに、アクセスポイント102と無線通信することができるが、通信可能領域102Aの外に位置するときにはアクセスポイント102と無線通信することができない。
アクセスポイント100の通信可能領域100Aと、アクセスポイント101の通信可能領域101Aと、アクセスポイント102の通信可能領域102Aとは、3つが重なっている領域と、2つが重なっている領域と、重なっていない領域とが存在する。携帯電話機1が図1に示す位置に存在するとき、その位置はアクセスポイント100〜102の通信可能領域100A〜102Aのすべてが重なる領域に含まれる。このため、携帯電話機1は、アクセスポイント100〜102のいずれとも無線通信することが可能である。携帯電話機1が、アクセスポイント100〜102のいずれかと通信する場合、例えば、SSID(Service Set Identifier)、ESSID(Extended SSID)等の識別子が用いられる。これにより、携帯電話機1は、通信可能領域100A〜102Aが重なる領域内に位置していてもアクセスポイント100〜102のうちから携帯電話機1が選択した1つと無線通信することができる。
VoIPサーバ112は、携帯電話機1と、第2のネットワークに接続された相手方装置との間の通信を仲介する。相手方装置は、第2のネットワークに接続されたコンピュータと、IP電話機と、アクセスポイント100〜102のいずれかと通信する別の携帯電話機とを含む。VoIPサーバ112は、予め携帯電話機1を識別するための装置識別情報と、その携帯電話機1に予め割当てられた内線番号とを関連付けたユーザテーブルを記憶しており、携帯電話機1が第2のネットワークに接続された段階で、その携帯電話機1に割当てられたIPアドレスと、携帯電話機1に割当てられた内線番号とを関連付ける。例えば、第1の携帯電話機に、第1の装置識別情報および第1の内線番号が割当てられており、第2の携帯電話機に第2の装置識別情報および第2の内線番号が割当てられている場合について説明する。第1の携帯電話機は、第2のネットワークに接続されると、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバにより第1のIPアドレスが割当てられ、DHCPサーバから第1のIPアドレスを取得する。その後、第1の携帯電話機が第1のIPアドレスをVoIPサーバ112に登録要求すると、VoIPサーバ112は、第1の内線番号と第1のIPアドレスとを関連付ける。同様に第2の携帯電話機は、第2のネットワークに接続されると、DHCPサーバにより第2のIPアドレスが割当てられ、DHCPサーバから第2のIPアドレスを取得する。その後、第2の携帯電話機が第2のIPアドレスをVoIPサーバ112に登録要求すると、VoIPサーバ112は、第2の内線番号と第2のIPアドレスとを関連付ける。第1の携帯電話機1は、第2の内線番号をVoIPサーバ112に送信すれば、VoIPサーバは、第1および第2の携帯電話機との間を仲介して、第1および第2の携帯電話機との間でIPパケットを送受信する通信を可能とする。これにより、第1および第2の携帯電話機それぞれがIP電話機として機能し、通話が可能となる。また、第1の携帯電話機が、第2の内線番号をVoIPサーバ112に送信して、VoIPサーバから第2の携帯電話機に割当てられた第2のIPアドレスを取得し、第1の携帯電話機と第2の携帯電話機との間で直接IPパケットを送受信するようにしてもよい。
図2は、本発明の実施の形態の一つにおける携帯電話機の外観を示す斜視図である。図2(A)は、オープンスタイルの携帯電話機の外観を示し、図2(B)はクローズスタイルの携帯電話機の外観を示す。図2(A)および図2(B)を参照して、携帯電話機1は、操作側部3と、表示側部2とを含む。操作側部3は、電源キー14A、テンキーおよび通話キー等を含む操作キー14と、マイク13とが内側面に配置され、マイク端子16およびイヤホン端子17が右側面に配置される。表示側部2は、液晶表示装置(LCD)15と、レシーバを構成する第1スピーカ11と、カメラ24とが内側面に配置され、カメラ24Aと、小型LCD15Aと、第2スピーカ12とが外側面に配置される。なお、ここでは携帯電話機1がLCD15を備える例を示すが、LCD15に代えて、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイを用いてもよい。操作側部3と表示側部2とは、ヒンジ機構で回転可能に連結され、操作側部3と表示側部2とは開閉自在である。携帯電話機1を折りたたんで、操作側部3と表示側部2とが閉状態にあるときの携帯電話機1の状態がクローズスタイルであり、携帯電話機1を開いて、操作側部3と表示側部2とが開状態にあるときの携帯電話機1の状態がオープンスタイルである。
図3は、本実施の形態における携帯電話機の機能の一例を示す機能ブロック図である。図3を参照して、携帯電話機1は、携帯電話機1の全体を制御するための制御部21と、アンテナ22Aと接続された無線回路22と、アンテナ23Aと接続された無線LAN回路23と、音声データを処理するためのコーデック部28と、コーデック部28の入出力を切換えるための切換部29と、それぞれが切換部29に接続されたマイク13、第1スピーカ11、第2スピーカ12、マイク端子16およびイヤホン端子17と、カメラ24と、ユーザの操作の入力を受付ける操作キー14と、赤外線通信部19と、通信インターフェース(I/F)26と、LCD15の表示を制御するための表示制御部30と、制御部21で実行するためのプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)31と、制御部21の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)32と、アドレス帳データ、電子メール等を不揮発的に記憶するEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)33と、カードインターフェース(I/F)27とを含む。
無線回路22は、通信網202に接続された基地局装置201と無線通信する。基地局装置201がアンテナから送信する無線信号は、アンテナ22Aにより受信される。無線回路22は、アンテナ22Aにより受信された無線信号が入力され、無線信号を復調した音声信号をコーデック部28に出力する。また、無線回路22は、コーデック部28から音声信号が入力され、音声信号を変調した無線信号をアンテナ22Aに出力する。アンテナ22Aから送信される無線信号は、基地局装置201のアンテナで受信され、基地局装置201に入力される。
無線LAN回路23は、アクセスポイント100〜102のいずれか1つと無線通信する。アクセスポイント100〜102のいずれかが送信する無線信号は、アンテナ23Aにより受信される。無線LAN回路23は、アンテナ23Aにより受信された無線信号が入力され、無線信号を復調した音声信号をコーデック部28に出力する。また、無線LAN回路23は、コーデック部28から音声信号が入力され、音声信号を変調した無線信号をアンテナ23Aに出力する。アンテナ23Aから送信される無線信号は、アクセスポイント100〜102のいずれかで受信される。
コーデック部28は、無線回路22または無線LAN回路23から入力される音声信号を復号し、復号したデジタルの音声信号をアナログに変換し、増幅し、そして切換部29に出力する。また、コーデック部28は、切換部29を介してマイク13またはマイク端子16からアナログの音声信号が入力され、音声信号をデジタルに変換し、符号化し、そして符号化した音声信号を無線回路22または無線LAN回路23に出力する。
切換部29は、制御部21により制御され、コーデック部28への音声信号の入出力を切換える。切換部29は、コーデック部28から受け付けた音声信号を、イヤホン端子17、第1スピーカ11および第2スピーカ12のいずれかに出力する。イヤホン端子17にイヤホンが接続されている場合には、コーデック部28から受け付けた音声信号をイヤホン端子17に出力する。イヤホン端子17にイヤホンが接続されていない場合、携帯電話機1がハンズフリーモードであれば、コーデック部28から受け付けた音声信号を第2スピーカ12に出力し、携帯電話機1がハンズフリーモードでなければ、コーデック部28から受け付けた音声信号を第1スピーカ11に出力する。ユーザが操作キー14を操作することにより、携帯電話機1がハンズフリーモードに設定される。また、携帯電話機1がオープンスタイルで通話状態のときハンズフリーモードに設定されていなくても、携帯電話機1の状態がクローズスタイルに変化すると、制御部21は、ハンズフリーモードに設定する。このため、切換部29は、携帯電話機1がオープンスタイルで通話状態のときハンズフリーモードに設定されていなければ、コーデック部28から受け付けた音声信号を第1スピーカ11に出力するが、携帯電話機1の状態がクローズスタイルに変化するとコーデック部28から受け付けた音声信号を第2スピーカ12に出力する。
切換部29は、マイク13またはマイク端子16のいずれかが出力する音声信号をコーデック部28に出力する。切換部29は、マイク端子16にマイクが接続されている場合は、マイク端子16から受け付けた音声信号をコーデック部28に出力し、マイク端子16にマイクが接続されていない場合は、マイク13から受け付けた音声信号をコーデック部28に出力する。
表示制御部30は、制御部21により制御され、制御部21から入力される指示に従ってLCD15を制御して、LCD15に操作画面または画像を表示させる。LCD15に表示させる画像は、動画像と静止画像とを含む。
カードI/F27には、着脱可能なフラッシュメモリ27Aが装着される。制御部21は、カードI/F27を介して、フラッシュメモリ27Aにアクセスが可能である。なお、ここでは制御部21が実行するためのプログラムをROM31に記憶しておく例を説明するが、プログラムをフラッシュメモリ27Aに記憶しておき、フラッシュメモリ27Aからプログラムを読み出して、制御部21が実行するようにしてもよい。プログラムを記憶する記録媒体としては、フラッシュメモリ27Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−ROM)/MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electronically EPROM)などの半導体メモリ等でもよい。また、携帯電話機1をインターネットに無線回路22または無線LAN回路23を介して接続し、インターネットに接続されたコンピュータからプログラムをダウンロードして、制御部21が実行するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、制御部21が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
カメラ24は、レンズおよびCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の光電変換素子を備え、レンズで集光した光をCMOSセンサに結像し、CMOSセンサは受光した光を光電変換して画像データを制御部21に出力する。カメラ24は、制御部21により制御され、制御部21からの指示により撮像を開始して、得られる静止画データまたは動画データを制御部21に出力する。カメラ24は、画像データの画質を向上させるための画像処理を実行する画像処理回路、画像データをアナログからデジタルに変換するA/D変換回路を備えている。制御部21は、カメラ24が出力する静止画データまたは動画データを表示制御部30に出力し、LCD15に表示させる、または、圧縮符号化方式で静止画データまたは動画データを符号化して、EEPROM34またはカードI/F27に装着されたフラッシュメモリ27Aに記憶する。カメラ24は、携帯電話機1がテレビ電話として機能する際に、携帯電話機1のユーザを撮像する。
赤外線通信部19は、赤外線を媒体としてデータを送受信する。例えば、IrDA(Infrared Data Association)規格に従って、外部の機器との間でデータを送受信する。なお、ここでは、赤外線を媒体としてデータを送受信する例を示したが、電磁波を用いた無線通信により外部の機器と通信するようにしてもよい。
通信I/F26は、携帯電話機1をコンピュータと接続するためのインターフェースである。通信I/Fは、シリアルインターフェースであってもよいし、パラレルインターフェースであってもよい。通信I/F26に通信ケーブルを介して外部のコンピュータが接続されると、制御部21は外部のコンピュータと通信することが可能となる。
図4は、携帯電話機の制御部の機能の概要を示す機能ブロック図である。制御部21は、設定モード切換部51と、無線回路22および無線LAN回路23を制御するための通信制御部52と、EEPROM33に記憶されているアドレス帳データを表示するためのアドレス帳表示部53と、アドレス帳データを変更するためのアドレス帳変更部54と、アドレス帳データを追加するためのアドレス帳追加部55と、アドレス帳データを他の装置に送信するためのアドレス帳転送部56とを含む。
設定モード切換部51は、携帯電話機1の設定モードを切り換える。設定モードは、無線回路22および無線LAN回路23を能動化可能な第1設定モードと、無線回路22のみを能動化可能な第2設定モードとを含む。設定モード切換部51は、EEPROM33の設定モード記憶領域に切り換え後の設定モードを書き込む。設定モード切換部51は、ユーザが操作キー14に設定モードを切り換える指示を入力すると、操作キーから設定モードを切り換える指示を受け付け、設定モード記憶領域を書き換える。また、設定モード切換部51は、通信I/F26に接続された外部のコンピュータから予め定められた指示が入力されることを条件に、設定モード記憶領域を書き換えるようにしてもよい。
ここで、EEPROMに記憶されるデータについて説明する。図5は、EEPROMの記憶領域の一例を示す図である。図5を参照して、EEPROM33は、設定モードを記憶するための設定モード記憶領域と、アドレス帳データを記憶するためのアドレス帳データ記憶領域と、その他のデータを記憶するためのその他記憶領域とを含む。設定モード記
憶領域は、携帯電話機1が設定されている設定モードを記憶する。
憶領域は、携帯電話機1が設定されている設定モードを記憶する。
図6は、アドレス帳データのフォーマットの一例を示す図である。図6を参照して、アドレス帳データは、識別情報と、第1情報と、第2情報との項目を含む。識別情報の項目は、通信相手を識別するための氏名である。識別情報は、氏名に限らず、通信相手を識別可能な情報であればよい。第1情報の項目は、第1のネットワークに関連する情報を含み、第1のネットワークにおいて氏名の項目で特定される人が所有する携帯電話などの機器に割当てられ、その機器を識別するための電話番号と、電子メールアドレスとを含む。第2情報は、第2のネットワークに関連する情報を含み、第2のネットワークにおいて氏名の項目で特定される人が所有する携帯電話などの機器に割当てられ、その機器を識別するための内線番号と、インスタントメッセージ番号とを含む。インスタントメッセージ番号は、第2のネットワークに接続された複数の装置が、インスタントメッセージを送受信するためのプログラムを実行する場合に、複数の装置間でデータを送受信するために相手方を特定するための番号である。
図4に戻って、通信制御部52は、EEPROM33の設定モード記憶領域に記憶されている設定モードを読出し、読み出した設定モードによって、無線回路22および無線LAN回路23を能動化するか否かを決定する。具体的には、設定モードが第1設定モードの場合には、無線回路22および無線LAN回路23を能動化するが、設定モードが第2設定モードの場合には、無線回路22を能動化するが、無線LAN回路23を能動化しない。したがって、携帯電話機1は、第1設定モードの場合には、第1のネットワークまたは第2のネットワークに接続された装置からの着呼を受け付け、通話が可能となり、第1のネットワークまたは第2のネットワークに接続された他の装置に発呼し、通話が可能である。また、携帯電話機1は、第1の設定モードの場合には、第1のネットワークを介して電子メールを送受信することが可能であり、第2のネットワークを介してインスタントメッセージを送受信することが可能である。
一方、設定モードが第2設定モードの場合には、携帯電話機1は、第1のネットワークに接続された装置からの着呼を受け付け、通話が可能となり、第1のネットワークに接続された他の装置に発呼し、通話が可能であるが、第2のネットワークに接続された装置からの着呼を受け付けることはなく、第2のネットワークに接続された他の装置に発呼することができない。また、携帯電話機1は、設定モードが第2設定モードの場合には、第1のネットワークを介して電子メールを送受信することが可能であるが、第2のネットワークを介してインスタントメッセージを送受信することができない。
アドレス帳表示部53は、ユーザが操作キー14にアドレス帳データを表示させる指示を入力すると、操作キー14から表示指示を受け付け、EEPROM33に記憶されているアドレス帳データを読み出して、表示制御部30を制御してLCD15に表示する。アドレス帳表示部53は、EEPROM33の設定モード記憶領域に記憶されている設定モードを読出し、読み出した設定モードによって、表示するアドレス帳データの項目を異ならせる。具体的には、アドレス帳表示部53は、設定モードが第1設定モードの場合には、識別情報、第1情報および第2情報の項目を表示するが、設定モードが第2設定モードの場合には、識別情報および第1情報の項目を表示し、第2情報の項目は表示しない。第2設定モードの場合には、通信制御部52により無線LAN回路23が能動化されないので、第2のネットワークに接続することができないため、第2情報の項目は不要だからである。
アドレス帳変更部54は、ユーザが操作キー14にアドレス帳データを変更する指示を入力すると、操作キーから変更後のアドレスデータを受け付け、EEPROM33に記憶されているアドレス帳データを変更後のアドレスデータに書き換える。アドレス帳変更部
54は、EEPROM33の設定モード記憶領域に記憶されている設定モードを読出し、読み出した設定モードによって、変更するアドレス帳データの項目を異ならせる。具体的には、アドレス帳表示部53は、設定モードが第1設定モードの場合には、識別情報、第1情報および第2情報の項目についての変更を受け付けるが、設定モードが第2設定モードの場合には、識別情報および第1情報の項目についての変更を受け付け、第2情報の項目の変更は受け付けない。第2設定モードの場合には、通信制御部52により無線LAN回路23が能動化されないので、第2のネットワークに接続することができないため、第2情報の項目を変更する必要がないからである。アドレス帳データの変更を受け付ける際に、変更を受け付けるための変更受付画面がLCD15に表示されるが、第2設定モードの場合には第2情報の項目を表示する必要がないので、LCD15の表示領域を有効に利用することができる。
54は、EEPROM33の設定モード記憶領域に記憶されている設定モードを読出し、読み出した設定モードによって、変更するアドレス帳データの項目を異ならせる。具体的には、アドレス帳表示部53は、設定モードが第1設定モードの場合には、識別情報、第1情報および第2情報の項目についての変更を受け付けるが、設定モードが第2設定モードの場合には、識別情報および第1情報の項目についての変更を受け付け、第2情報の項目の変更は受け付けない。第2設定モードの場合には、通信制御部52により無線LAN回路23が能動化されないので、第2のネットワークに接続することができないため、第2情報の項目を変更する必要がないからである。アドレス帳データの変更を受け付ける際に、変更を受け付けるための変更受付画面がLCD15に表示されるが、第2設定モードの場合には第2情報の項目を表示する必要がないので、LCD15の表示領域を有効に利用することができる。
なお、アドレス帳変更部54は、第2設定モードの場合には、第2情報の項目についての変更を受け付けないが、識別情報および第1情報の項目が変更された場合に、それらに対応する第2情報を消去するようにしても良い。消去は、第2情報を例えばブランク、またはNULLに書き換える処理を含む。なお、設定モード切換部51により設定モードが第1設定モードから第2設定モードに切り換えられた時点で、アドレス帳データの第2情報の項目を消去するようにしてもよい。また、第2情報の項目を消去する対象となるアドレス帳データは、単一である場合に限られず、複数のアドレス帳データを対象としてもよい。例えば、アドレス帳データアドレス帳が複数のアドレス帳データをまとめてグループ化されている場合には、グループ単位に第2情報の項目を消去するようにしてもよいし、アドレス帳データに含まれる全てのアドレス帳データの第2情報の項目を消去するようにしてもよい。
アドレス帳追加部55は、ユーザが操作キー14に新たなアドレス帳データを追加する指示を入力すると、操作キーから新たなアドレス帳データを受け付け、EEPROM33に記憶されているアドレス帳データに新たなアドレスデータを追加して、書き込む。アドレス帳追加部55は、EEPROM33の設定モード記憶領域に記憶されている設定モードを読出し、読み出した設定モードによって、追加するアドレス帳データの項目を異ならせる。具体的には、アドレス帳追加部55は、設定モードが第1設定モードの場合には、追加するアドレス帳データの識別情報、第1情報および第2情報の項目を受け付けるが、設定モードが第2設定モードの場合には、追加するアドレス帳データの識別情報および第1情報の項目を受け付け、第2情報の項目は受け付けない。第2設定モードの場合には、通信制御部52により無線LAN回路23が能動化されないので、第2のネットワークに接続することができないため、第2情報の項目を追加して記憶しておく必要がないからである。アドレス帳データの追加を受け付ける際に、追加データ受付画面がLCD15に表示されるが、第2設定モードの場合には第2情報の項目を表示する必要がないので、LCD15の表示領域を有効に利用することができる。
アドレス帳転送部56は、ユーザが操作キー14にアドレス帳データを他の機器に送信する指示を入力すると、操作キーから転送指示を受け付け、EEPROM33に記憶されているアドレス帳データを読み出して、赤外線通信部19または通信I/F26に出力する。アドレス帳転送部56は、EEPROM33の設定モード記憶領域に記憶されている設定モードを読出し、読み出した設定モードによって、送信するアドレス帳データの項目を異ならせる。具体的には、アドレス帳転送部56は、設定モードが第1設定モードの場合には、識別情報、第1情報および第2情報の項目を読み出して、それらを赤外線通信部19または通信I/F26に出力するが、設定モードが第2設定モードの場合には、識別情報および第1情報の項目を読み出して、赤外線通信部19または通信I/F26に出力し、第2情報の項目は送信しない。第2設定モードの場合には、通信制御部52により無線LAN回路23が能動化されないので、第2のネットワークに接続することができない
ため、第2情報の項目は不要だからである。また、第2設定モードの場合には、アドレス帳変更部54により第2情報の項目は変更されず、アドレス帳追加部55により第2情報の項目が追加されないため、変更前の古い第2情報の項目が送信されるのを防止するためである。なお、赤外線通信部19または通信I/F26が接続される転送先の外部装置が、第2情報を取り扱うことができない場合に備えて、アドレス帳転送部56は、設定モードが第1設定モードの場合であっても識別情報および第1情報の項目を読み出して、赤外線通信部19または通信I/F26に出力し、第2情報の項目を送信しないようにしてもよい。
ため、第2情報の項目は不要だからである。また、第2設定モードの場合には、アドレス帳変更部54により第2情報の項目は変更されず、アドレス帳追加部55により第2情報の項目が追加されないため、変更前の古い第2情報の項目が送信されるのを防止するためである。なお、赤外線通信部19または通信I/F26が接続される転送先の外部装置が、第2情報を取り扱うことができない場合に備えて、アドレス帳転送部56は、設定モードが第1設定モードの場合であっても識別情報および第1情報の項目を読み出して、赤外線通信部19または通信I/F26に出力し、第2情報の項目を送信しないようにしてもよい。
図7は、通信制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。通信制御処理は、制御部21がROM31に記憶されている通信制御プログラムを実行することにより、制御部21により実行される処理である。図7を参照して、制御部21は、第1のネットワークに接続する指示を受け付けたか否かを判断する。そのような指示を受け付けたならば処理をステップS02に進め、そうでなければ処理をステップS05に進める。第1のネットワークに接続する指示は、第1のネットワークに接続可能な電話機に割当てられている電話番号への発呼指示、電子メールの送信指示を含む。
ステップS02においては、無線回路22を制御して、第1のネットワークに接続する。そして、発呼指示であれば発呼先の電話機との間で回線を確立し、電子メールの送信指示であれば電子メールを送信する。そして、通信が終了したか否かを判断する(ステップS03)。通信が終了していなければ待機状態となり、通信が終了したならば処理をステップS04に進める。通信の終了は、通話の終了または、電子メールの送信完了である。次のステップS04においては、ステップS02において確立した回線を切断し、処理をステップS05に進める。
ステップS05においては、第2のネットワークに接続する指示を受け付けたか否かを判断する。そのような指示を受け付けたならば処理をステップS06に進め、そうでなければ処理をステップS11に進める。第2のネットワークに接続する指示は、第2のネットワークに接続可能な電話機に割当てられた内線番号への発呼指示、インスタントメッセージの送信指示を含む。
ステップS06においては、第1設定モードに設定されているか否かを判断する。制御部21は、EEPROM33の設定モード記憶領域に記憶されている設定モードを読出し、読み出した設定モードが第1設定モードか否かを判断する。第1設定モードに設定されていれば処理をステップS07に進めるが、第2設定モードに設定されていれば処理をステップS08に進める。ステップS08においては、エラー処理を実行して処理をステップS11に進める。エラー処理は、第2のネットワークに接続する指示を受け付けることができないことをユーザに報知するための処理であり、例えば、ブザー音を鳴らす処理、LCD15にエラーメッセージを表示する処理等である。
ステップS07においては、無線LAN回路23を制御して、第2のネットワークに接続する。そして、発呼指示であれば発呼先の電話機と回線を確立し、インスタントメッセージの送信指示であればインスタントメッセージを送信する。そして、通信が終了したか否かを判断する(ステップS09)。通信が終了していなければ待機状態となり、通信が終了したならば処理をステップS10に進める。通信の終了は、通話の終了または、インスタントメッセージの送信完了である。次のステップS10においては、ステップS07において確立した回線を切断し、処理をステップS11に進める。
ステップS11においては、携帯電話機1の電源をオフにする指示が受け付けられたか否かを判断し、電源をオフにする指示が受け付けられたならば処理を終了し、そうでなけ
れば処理をステップS01に戻す。
れば処理をステップS01に戻す。
図8は、アドレス帳データ表示変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。アドレス帳データ表示変更処理は、制御部21がROM31に記憶されているアドレス帳データ表示変更プログラムを実行することにより、制御部21により実行される処理である。図8を参照して、制御部21は、アドレス帳データを表示させるためのアドレス帳データ表示指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS21)。ユーザが操作キー14にアドレス帳データ表示指示を入力すると、制御部21は、操作キー14からアドレス帳データ表示指示を受け付ける。アドレス帳データ表示指示を受け付けるまで待機状態となり(ステップS21でNO)、アドレス帳データ表示指示を受け付けたならば処理をステップS22に進める。
ステップS22においては、EEPROM33のアドレス帳データ記憶領域からアドレス帳データを読出す。この際、アドレス帳データが複数記憶されている場合には、複数のアドレス帳データのうちからユーザにより選択されたアドレス帳データを読み出してもよいし、複数のアドレス帳データを順に1つずつ読み出すようにしてもよい。さらに、複数のアドレス帳データを一度に読み出すようにしてもよい。
ステップS23においては、第1設定モードに設定されているか否かを判断する。制御部21は、EEPROM33の設定モード記憶領域に記憶されている設定モードを読出し、読み出した設定モードが第1設定モードか否かを判断する。第1設定モードに設定されていれば処理をステップS24に進めるが、第2設定モードに設定されていれば処理をステップS25に進める。ステップS24においては、ステップS22において読み出したアドレス帳データの識別情報の項目と、第1情報および第2情報の項目の両者とをLCD15に表示し、処理をステップS26に進める。一方、ステップS25においては、ステップS22において読み出したアドレス帳データの識別情報の項目と、第1情報および第2情報の項目のうちの第1情報の項目とをLCD15に表示し、処理をステップS26に進める。第2設定モードに設定されている場合は、無線LAN回路23が能動化されないので、第2のネットワークに関連する第2情報の項目は携帯電話機1において使用されることはない。このため、第2情報の項目を表示しないようにして、必要な情報のみをユーザに与えることができる。また、不要な情報を表示しないことにより、LCD15の表示領域を有効に利用することができる。
ステップS26においては、変更指示を受け付けたか否かを判断する。ユーザが操作キー14に変更指示を入力すると、制御部21は、操作キー14から変更指示を受け付ける。変更指示を受け付けたならば処理をステップS27に進め、そうでなければ処理をステップS21に戻す。ステップS27においては、第1設定モードに設定されているか否かを判断する。制御部21は、EEPROM33の設定モード記憶領域に記憶されている設定モードを読出し、読み出した設定モードが第1設定モードか否かを判断する。第1設定モードに設定されていれば処理をステップS28に進めるが、第2設定モードに設定されていれば処理をステップS29に進める。ステップS28においては、ステップS22において読み出したアドレス帳データの識別情報の項目と、第1情報および第2情報の項目の両者との少なくとも1つに対する変更を受け付け、処理をステップS30に進める。一方、ステップS29においては、ステップS22において読み出したアドレス帳データの識別情報の項目と、第1情報および第2情報の項目のうちの第1情報の項目の少なくとも1つに対する変更を受け付け、処理をステップS30に進める。第2設定モードに設定されている場合は、無線LAN回路23が能動化されないので、第2のネットワークに関連する第2情報の項目は携帯電話機1において使用されることはない。このため、第2情報の変更を受け付けないようにして、ユーザが不要な作業をしてしまうのを防止することができる。
ステップS30においては、登録指示を受け付けたか否かを判断する。ユーザが操作キー14に登録指示を入力すると、制御部21は、操作キー14から登録指示を受け付ける。登録指示を受け付けたならば処理をステップS31に進め、そうでなければ処理を終了する。ステップS31においては、第1設定モードに設定されているか否かを判断する。制御部21は、EEPROM33の設定モード記憶領域に記憶されている設定モードを読出し、読み出した設定モードが第1設定モードか否かを判断する。第1設定モードに設定されていれば処理をステップS32に進めるが、第2設定モードに設定されていれば処理をステップS33に進める。
ステップS32においては、ステップS28において受け付けた変更後のアドレス帳データで、アドレス帳データを更新する。具体的には、ステップS28において受け付けた変更後のアドレス帳データの識別情報の項目と、第1情報の項目と、第2情報の項目とで、EEPROM33のアドレス帳データ記憶領域に記憶されている該当するアドレス帳データの識別情報の項目と、第1情報の項目と、第2情報の項目とをそれぞれ上書きする。
一方、ステップS33においては、ステップS29において受け付けた変更後のアドレス帳データで、アドレス帳データを更新する。具体的には、ステップS29において受け付けた変更後のアドレス帳データの識別情報の項目と第1情報の項目とで、EEPROM33のアドレス帳データ記憶領域に記憶されている該当するアドレス帳データの識別情報の項目と第1情報の項目とをそれぞれ上書きする。次のステップS34においては、EEPROM33のアドレス帳データ記憶領域に記憶されている該当するアドレス帳データの第2情報の項目を消去する。具体的には、第2情報の項目を、ブランクまたはNULLに書き換える。
図9は、第1設定モードにおけるアドレス帳データ表示画面の一例を示す図である。このアドレス帳データ表示画面は、図8のステップS24において、LCD15に表示される画面である。第1設定モードにおけるアドレス帳データ表示画面は、図6に示したアドレス帳データの全ての項目のデータが表示される。識別情報として氏名が表示され、第1情報の電話番号および電子メールアドレスが表示され、第2情報の内線番号およびインスタントメッセージ番号(IM)が表示されている。なお、図では、内線番号にIP電話の電話番号としてグローバルな電話番号を示しているが、内線番号は、無線LANシステム300において定められた、例えば4桁の番号を用いてもよい。
図10は、第2設定モードにおけるアドレス帳データ表示画面の一例を示す図である。このアドレス帳データ表示画面は、図8のステップS25において、LCD15に表示される画面である。第2設定モードにおけるアドレス帳データ表示画面は、図6に示したアドレス帳データの項目のうち識別情報の項目と、第1情報の項目が表示される。識別情報として氏名が表示され、第1情報の電話番号および電子メールアドレスが表示されている。第2情報の内線番号およびインスタントメッセージ番号(IM)は表示されない。
図11は、アドレス帳データ追加処理の流れの一例を示すフローチャートである。アドレス帳データ追加処理は、制御部21がROM31に記憶されているアドレス帳データ追加プログラムを実行することにより、制御部21により実行される処理である。図11を参照して、制御部21は、アドレス帳データを追加するためのアドレス帳データ追加指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS41)。ユーザが操作キー14にアドレス帳データ追加指示を入力すると、制御部21は、操作キー14からアドレス帳データ追加指示を受け付ける。アドレス帳データ追加指示を受け付けるまで待機状態となり(ステップS41でNO)、アドレス帳データ追加指示を受け付けたならば処理をステップS42に進める。
ステップS42においては、第1設定モードに設定されているか否かを判断する。制御部21は、EEPROM33の設定モード記憶領域に記憶されている設定モードを読出し、読み出した設定モードが第1設定モードか否かを判断する。第1設定モードに設定されていれば処理をステップS43に進めるが、第2設定モードに設定されていれば処理をステップS45に進める。ステップS43においては、アドレス帳データの識別情報の項目と、第1情報および第2情報の項目の両者との少なくとも1つを受け付け、処理をステップS44に進める。ステップS44においては、ステップS43において受け付けたアドレス帳データをEEPROM33のアドレス帳データ記憶領域に追加して書き込む。
一方、ステップS45においては、アドレス帳データの識別情報の項目と、第1情報および第2情報の項目のうちの第1情報の項目のみを受け付け、処理をステップS46に進める。ステップS46においては、ステップS45において受け付けたアドレス帳データをEEPROM33のアドレス帳データ記憶領域に追加して書き込む。この際、ステップS45においては、第2情報は受け付けられていないので、追加して書き込むアドレス帳データの第2情報の項目は、ブランクまたはNULLが書き込まれる。第2設定モードに設定されている場合は、無線LAN回路23が能動化されないので、第2のネットワークに関連する第2情報は携帯電話機1において使用されることはない。このため、アドレス帳データの追加登録を受け付ける場合に、第2情報を受け付けないようにして、ユーザが不要な作業をしてしまうのを防止することができる。
図12は、アドレス帳データ転送処理の流れの一例を示すフローチャートである。アドレス帳データ転送処理は、制御部21がROM31に記憶されているアドレス帳データ転送プログラムを実行することにより、制御部21により実行される処理である。図12を参照して、制御部21は、アドレス帳データを転送するためのアドレス帳データ転送指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS51)。ユーザが操作キー14にアドレス帳データ転送指示を入力すると、制御部21は、操作キー14からアドレス帳データ転送指示を受け付ける。アドレス帳データ転送指示を受け付けるまで待機状態となり(ステップS51でNO)、アドレス帳データ転送指示を受け付けたならば処理をステップS52に進める。
ステップS52においては、第1設定モードに設定されているか否かを判断する。制御部21は、EEPROM33の設定モード記憶領域に記憶されている設定モードを読出し、読み出した設定モードが第1設定モードか否かを判断する。第1設定モードに設定されていれば処理をステップS53に進めるが、第2設定モードに設定されていれば処理をステップS54に進める。ステップS53においては、アドレス帳データの識別情報の項目と、第1情報および第2情報の項目の両者とを含むアドレス帳データを送信する。具体的には、EEPROM33のアドレス帳データ記憶領域からアドレス帳データを読み出し、読み出したアドレス帳データを赤外線通信部19または通信I/F26に出力し、赤外線通信部19または通信I/F26に送信させる。
ステップS54においては、アドレス帳データの識別情報の項目と、第1情報および第2情報の項目のうち第1情報のみとを含むアドレス帳データを送信する。具体的には、EEPROM33のアドレス帳データ記憶領域からアドレス帳データを読み出し、読み出したアドレス帳データの識別情報の項目と、第1情報の項目とを赤外線通信部19または通信I/F26に出力し、赤外線通信部19または通信I/F26に送信させる。このため、第2情報の項目は送信されない。第2設定モードに設定されている場合は、無線LAN回路23が能動化されないので、第2のネットワークに関連する第2情報は携帯電話機1において使用されることはない。第2設定モードにおいては、アドレス帳データの変更または追加は第2情報が対象とされないので、アドレス帳データを転送する際には、第2情報を送信しないようにして、送信するデータの信頼性を高めることができる。
以上説明したように第1の実施の形態における携帯電話機1は、設定モード切換部51により第1設定モードと第2設定モードとのいずれか一方に設定モードが切り換えられ、EEPROM33の設定モード記憶領域に設定モードが記憶される。通信制御部52は、EEPROM33の設定モード記憶領域に記憶されている設定モードが第1設定モードであれば、無線回路22および無線LAN回路23を能動化するので、第1のネットワークまたは第2のネットワークに接続された装置と通信が可能である。また、通信制御部52は、EEPROM33の設定モード記憶領域に記憶されている設定モードが第2設定モードであれば、無線回路22を能動化するが、無線LAN回路23を能動化しないので、第1のネットワークに接続された装置とのみ通信が可能である。このため、設定モードを切り換えるだけで、接続可能なネットワークを制限することができる。
また、アドレス帳表示部53は、EEPROM33の設定モード記憶領域に記憶されている設定モードが第1設定モードであれば、アドレス帳データの第1情報の項目と第2情報の項目とを表示し、第2設定モードであれば、アドレス帳データの第1情報の項目と第2情報の項目のうち第1情報の項目のみを表示する。このため、使用形態に応じて表示するアドレス帳データの項目を異ならせて、必要な情報のみを表示することができる。
入出力することが可能な携帯通信端末を提供することができる。
入出力することが可能な携帯通信端末を提供することができる。
また、アドレス帳変更部54は、EEPROM33の設定モード記憶領域に記憶されている設定モードが第1設定モードであれば、アドレス帳データの第1情報の項目と第2情報の項目との変更を受け付け、変更し、第2設定モードであれば、アドレス帳データの第1情報の項目と第2情報の項目のうち第1情報の項目のみの変更を受け付け、変更する。このため、使用形態に応じてアドレス帳データの変更可能な項目を異ならせて、不必要な情報の変更作業がされるのを防止することができる。
また、アドレス帳追加部55は、EEPROM33の設定モード記憶領域に記憶されている設定モードが第1設定モードであれば、アドレス帳データの第1情報の項目と第2情報の項目との追加を受け付け、追加して記憶し、第2設定モードであれば、アドレス帳データの第1情報の項目と第2情報の項目のうち第1情報の項目のみの追加を受け付け、追加して記憶する。このため、使用形態に応じてアドレス帳データの追加可能な項目を異ならせて、不必要な情報を追加する作業がされるのを防止することができる。
また、アドレス帳転送部56は、EEPROM33の設定モード記憶領域に記憶されている設定モードが第1設定モードであれば、アドレス帳データの第1情報の項目と第2情報の項目とを送信し、第2設定モードであれば、アドレス帳データの第1情報の項目と第2情報の項目のうち第1情報の項目のみを送信する。このため、使用形態に応じて送信するアドレス帳データの項目を異ならせて、不必要な情報が送信されないようにして、送信するアドレス帳データの精度を高めることができる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態における通信システム10は、第2のネットワークを複数種類備える点で、第1の実施の形態における通信システム10と異なる。以下、第1の実施の形態における通信システム10と異なる点を主に説明する。
第2の実施の形態における通信システム10は、第2のネットワークを複数種類備える点で、第1の実施の形態における通信システム10と異なる。以下、第1の実施の形態における通信システム10と異なる点を主に説明する。
第2の実施の形態における通信システム10は、無線LANシステム300と同様の構成を有し、通信プロトコルが異なる別の種類の無線LANシステムを含む。例えば、無線LANシステム300が会社内に構築された第1LANとすれば、それとは別に家庭内に構築された第2LANが存在する場合がある。ここでは、第2のネットワークとして、第
1LANおよび第2LANが存在する場合を例に説明するが、第2のネットワークに含まれる無線LANは、複数あればよく、2つに限定するものではない。第2のネットワークに含まれる無線LANは、通信事業者が提供する無線LANを含む。
1LANおよび第2LANが存在する場合を例に説明するが、第2のネットワークに含まれる無線LANは、複数あればよく、2つに限定するものではない。第2のネットワークに含まれる無線LANは、通信事業者が提供する無線LANを含む。
第2のネットワークに含まれる第1LANおよび第2LANそれぞれは、携帯電話機1と無線通信するためのアクセスポイントを有するが、第1LANで用いる通信プロトコルと、第2LANで用いる通信プロトコルとが異なる場合がある。このため、携帯電話機1は、1つの無線LAN回路23を用いて、第1LANおよび第2LANに接続するために、それぞれに対応したアプリケーションプログラムをEEPROM33に記憶しておき、接続時に対応するアプリケーションプログラムを起動することで、通信プロトコルの違いに対応する。ここでは、第1LANに接続する際に起動するアプリケーションプログラムを、第1LAN対応アプリケーションプログラムといい、第2LANに接続する際に起動するアプリケーションプログラムを、第2LAN対応アプリケーションプログラムという。
携帯電話機1は、インターネット115に接続されたコンピュータ116等から第1LAN対応アプリケーションプログラムおよび第2LAN対応アプリケーションプログラムをダウンロードして、EEPROM33に記憶している。
図13は、第2の実施の形態におけるEEPROMの記憶領域の一例を示す図である。図13を参照して、図5に示した記憶領域と異なる点は、第1LAN対応アプリケーションプログラムを記憶するための領域と、第2LAN対応アプリケーションプログラムを記憶するための領域とが追加された点である。
図14は、第2の実施の形態におけるアドレス帳データのフォーマットの一例を示す図である。図14を参照して、図6と異なる点は、アドレス帳データの第2情報の項目が、第1LANに対応する項目と、第2LANに対応する項目とを含む点である。第1LANの項目は、第2のネットワークの第1LANに関連する情報を含み、第1LANにおいて氏名の項目で特定される人が所有する携帯電話などの機器に割当てられた内線番号と、インスタントメッセージ番号とを含む。第2LANの項目は、第2のネットワークの第2LANに関連する情報を含み、第2LANにおいて氏名の項目で特定される人が所有する携帯電話などの機器に割当てられた内線番号と、インスタントメッセージ番号とを含む。
通信制御部52は、第1設定モードに設定されている場合、第1LANに接続する指示を受け付けると、EEPROM33から第1LAN対応アプリケーションプログラムを読み出し、実行する。これにより、携帯電話機1が第1LANに接続される。また、通信制御部52は、第1設定モードに設定されている場合、第2LANに接続する指示を受け付けると、EEPROM33から第2LAN対応アプリケーションプログラムを読み出し、実行する。これにより、携帯電話機1が第2LANに接続される。
図15は、通信制御処理の流れの一例を示す別のフローチャートである。図15を参照して、図7に示した通信制御処理と異なる点は、ステップS07に代えて、ステップS101,S102,S103,S07AおよびS07Bが追加された点である。その他の処理は、図7に示した通信制御処理と同じなのでここでは説明を繰り返さない。
制御部21は、ステップS06において、第1設定モードに設定されていれば処理をステップS101に進め、そうでなく第2設定モードに設定されていれば処理をステップS08に進める。
ステップS101においては、ステップS05で受け付けた接続指示が、第1LANに
対するものか否かを判断する。第1LANに接続する指示であれば処理をステップS102に進め、そうでなく第2LANに接続する指示であれば処理をステップS103に進める。ステップS102においては、第1LAN対応アプリケーションプログラムを起動する。具体的には、EEPROM33から第1LAN対応アプリケーションプログラムを読み出し、実行する。そして、無線LAN回路23を制御して、第1LANに接続し(ステップS07A)、処理をステップS09に進める。一方、ステップS103においては、第2LAN対応アプリケーションプログラムを起動する。具体的には、EEPROM33から第2LAN対応アプリケーションプログラムを読み出し、実行する。そして、無線LAN回路23を制御して、第2LANに接続し(ステップS07B)、処理をステップS09に進める。
対するものか否かを判断する。第1LANに接続する指示であれば処理をステップS102に進め、そうでなく第2LANに接続する指示であれば処理をステップS103に進める。ステップS102においては、第1LAN対応アプリケーションプログラムを起動する。具体的には、EEPROM33から第1LAN対応アプリケーションプログラムを読み出し、実行する。そして、無線LAN回路23を制御して、第1LANに接続し(ステップS07A)、処理をステップS09に進める。一方、ステップS103においては、第2LAN対応アプリケーションプログラムを起動する。具体的には、EEPROM33から第2LAN対応アプリケーションプログラムを読み出し、実行する。そして、無線LAN回路23を制御して、第2LANに接続し(ステップS07B)、処理をステップS09に進める。
第2の実施の形態における携帯電話機1においては、第1の実施の形態における携帯電話機1と同様に、アドレス帳データ表示変更処理、アドレス帳データ追加処理、アドレス帳データ転送処理が実行されるが、第2情報が、第1LANの項目に加えて、第2LANの項目が追加される点で異なるのみである。
図16は、第1設定モードにおけるアドレス帳データ表示画面の一例を示す別の図である。第1設定モードにおけるアドレス帳データ表示画面は、図14に示したアドレス帳データの全ての項目のデータが表示される。識別情報として氏名が表示され、第1情報の電話番号および電子メールアドレスが表示される。また、第2情報として、第1LAN(会社LAN)の項目の内線番号およびインスタントメッセージ番号(IM)と、第2LAN(家庭用LAN)の項目の内線番号およびインスタントメッセージ番号(IM)と、が表示されている。
なお、第1LANに接続は、第2情報の項目のうち第1LANの項目のみを表示するようにし、第2LANの項目を表示しないようにしてもよい。同様に第2LANに接続中は、第2情報の項目のうち第2LANの項目のみを表示するようにし、第1LANの項目を表示しないようにしてもよい。さらに、第1LANに接続は、第2情報の項目のうち第1LANの項目のみを変更、追加または送信するようにし、第2LANの項目を変更、追加または送信しないようにしてもよい。同様に第2LANに接続中は、第2情報の項目のうち第2LANの項目のみを変更、追加または送信するようにし、第1LANの項目を変更、追加または送信しないようにしてもよい。
以上説明したように、第2の実施の形態における携帯電話機1は、第1LANおよび第2LAN各々に対応する第1LANアプリケーションプログラムおよび第2LANアプリケーションプログラムをEEPROM33に記憶し、第1設定モードに切り換えられているときに、第1LANが選択されると、第1LANアプリケーションプログラムを実行し、第2LANが選択されると、第2LANアプリケーションプログラムを実行する。このため、第1LANと第2LANとで通信プロトコルが異なる場合であっても、1つの無線LAN回路23で第1LANと第2LANのいずれかに接続することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<付記>
(1) 前記第2のネットワークは、複数のローカルエリアネットワークを含み、
前記複数のローカルエリアネットワーク各々に対応するアプリケーションプログラムを記憶するアプリケーションプログラム記憶手段と、
前記複数のローカルエリアネットワークのうちからいずれか1つの選択を受け付ける選択受付手段と、
前記第1設定モードに切り換えられているときに、前記選択受付手段により前記複数のローカルエリアネットワークのうちからいずれか1つが選択されることに応じて、該選択されたローカルエリアネットワークに対応するアプリケーションプログラムを実行するアプリケーションプログラム起動手段と、をさらに備えた、請求項1に記載の携帯通信端末。
(2) 前記第2のネットワークは、複数のローカルエリアネットワークを含み、
前記通信先情報記憶手段が含む前記第2通信先情報を記憶する領域は、前記複数のローカルエリアネットワークにそれぞれ対応する複数種類の前記第2通信先情報を記憶し、
前記複数のローカルエリアネットワークのうちからいずれか1つの選択を受け付ける選択受付手段をさらに備え、
前記入出力制御手段は、前記第1設定モードに切り換えられており、かつ、前記選択受付手段により選択が受け付けられた場合、前記複数種類の第2通信先情報のうち前記複数のローカルエリアネットワークのうちから選択されたローカルエリアネットワークに対応する種類の前記第2通信先情報の入出力を制御する、請求項2に記載の携帯通信端末。
(3) 複数のローカルエリアネットワークのいずれか1つに接続し、該接続されたローカルエリアネットワークに接続された装置と通信するための通信手段と、前記複数のローカルエリアネットワーク各々に対応するアプリケーションプログラムを記憶するアプリケーションプログラム記憶手段とを備えた携帯通信端末で実行されるネットワーク切換方法であって、
前記複数のローカルエリアネットワークのうちからいずれか1つの選択を受け付けるステップと、
前記複数のローカルエリアネットワークのうちからいずれか1つが選択されることに応じて、該選択されたローカルエリアネットワークに対応するアプリケーションプログラムを実行するステップと、を含むネットワーク切換方法。
(1) 前記第2のネットワークは、複数のローカルエリアネットワークを含み、
前記複数のローカルエリアネットワーク各々に対応するアプリケーションプログラムを記憶するアプリケーションプログラム記憶手段と、
前記複数のローカルエリアネットワークのうちからいずれか1つの選択を受け付ける選択受付手段と、
前記第1設定モードに切り換えられているときに、前記選択受付手段により前記複数のローカルエリアネットワークのうちからいずれか1つが選択されることに応じて、該選択されたローカルエリアネットワークに対応するアプリケーションプログラムを実行するアプリケーションプログラム起動手段と、をさらに備えた、請求項1に記載の携帯通信端末。
(2) 前記第2のネットワークは、複数のローカルエリアネットワークを含み、
前記通信先情報記憶手段が含む前記第2通信先情報を記憶する領域は、前記複数のローカルエリアネットワークにそれぞれ対応する複数種類の前記第2通信先情報を記憶し、
前記複数のローカルエリアネットワークのうちからいずれか1つの選択を受け付ける選択受付手段をさらに備え、
前記入出力制御手段は、前記第1設定モードに切り換えられており、かつ、前記選択受付手段により選択が受け付けられた場合、前記複数種類の第2通信先情報のうち前記複数のローカルエリアネットワークのうちから選択されたローカルエリアネットワークに対応する種類の前記第2通信先情報の入出力を制御する、請求項2に記載の携帯通信端末。
(3) 複数のローカルエリアネットワークのいずれか1つに接続し、該接続されたローカルエリアネットワークに接続された装置と通信するための通信手段と、前記複数のローカルエリアネットワーク各々に対応するアプリケーションプログラムを記憶するアプリケーションプログラム記憶手段とを備えた携帯通信端末で実行されるネットワーク切換方法であって、
前記複数のローカルエリアネットワークのうちからいずれか1つの選択を受け付けるステップと、
前記複数のローカルエリアネットワークのうちからいずれか1つが選択されることに応じて、該選択されたローカルエリアネットワークに対応するアプリケーションプログラムを実行するステップと、を含むネットワーク切換方法。
1 携帯電話機、2 表示側部、3 操作側部、10 通信システム、11 第1スピーカ、12 第2スピーカ、13 マイク、14 操作キー、16 マイク端子、17 イヤホン端子、19 赤外線通信部、21 制御部、22 無線回路、23 無線LAN回路、24 カメラ、26 通信I/F、27 カードI/F、27A フラッシュメモリ、28 コーデック部、29 切換部、30 表示制御部、31 ROM、32 RAM、33 EEPROM、51 設定モード切換部、52 通信制御部、53 アドレス帳表示部、54 アドレス帳変更部、55 アドレス帳追加部、56 アドレス帳転送部、100〜102 アクセスポイント、110 LANケーブル、112 VoIPサーバ、115 インターネット、116 コンピュータ、200 携帯電話システム、201 基地局装置、202 通信網、300 無線LANシステム。
Claims (2)
- 複数のローカルエリアネットワークのいずれか1つに接続し、該接続されたローカルエリアネットワークに接続された装置と通信するための通信手段と、
前記複数のローカルエリアネットワーク各々に対応するアプリケーションプログラムを記憶するアプリケーションプログラム記憶手段と、
前記複数のローカルエリアネットワークのうちからいずれか1つの選択を受け付ける選択受付手段と、
前記選択受付手段により前記複数のローカルエリアネットワークのうちからいずれか1つが選択されることに応じて、該選択されたローカルエリアネットワークに対応するアプリケーションプログラムを実行するアプリケーションプログラム起動手段と、を備えた、携帯通信端末。 - 複数のローカルエリアネットワークのいずれか1つに接続し、該接続されたローカルエリアネットワークに接続された装置と通信するための通信手段と、前記複数のローカルエリアネットワーク各々に対応するアプリケーションプログラムを記憶するアプリケーションプログラム記憶手段とを備えた携帯通信端末で実行されるネットワーク切換方法であって、
前記複数のローカルエリアネットワークのうちからいずれか1つの選択を受け付けるステップと、
前記複数のローカルエリアネットワークのうちからいずれか1つが選択されることに応じて、該選択されたローカルエリアネットワークに対応するアプリケーションプログラムを実行するステップと、を含むネットワーク切換方法。
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JP2006121192A (ja) * | 2004-10-19 | 2006-05-11 | Nec Corp | データ送信装置、データ送信方法、データ送信プログラムおよび記録媒体 |
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