JP2006121192A - データ送信装置、データ送信方法、データ送信プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

データ送信装置、データ送信方法、データ送信プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の通信インタフェースの中から適切なものを効率良く選択してデータの送信を行うことができるデータ送信装置、データ送信方法、データ送信プログラムおよび記録媒体を得ること。
【解決手段】携帯電話機209のIPプロトコル処理部224には、対応する通信インタフェース部221のみを送信に使用するインタフェースとする第1〜第4の経路制御テーブルが備えられている。送信データ解析処理部225および経路制御部226は、送信データに付加された宛先情報と通信インタフェース部情報データベース等に格納された各種情報を基に送信に適する通信インタフェースを判別し、対応する経路制御テーブル指定情報を送信データに付加させる。IPプロトコル処理部224は送信データと共に経路制御テーブル指定情報を受け取り、指定された経路制御テーブルを使用して送信を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、宛先情報が付加されたデータをその宛先情報が示す相手先へと送信するデータ送信装置、データ送信方法、データ送信プログラムおよびこのようなプログラムを記録した記録媒体に係わり、特にそれぞれ異なる通信ネットワークに接続するための複数の通信インタフェースの中からいずれかを選択して送信を行うデータ送信装置、データ送信方法、データ送信プログラムおよび記録媒体に関する。
近年、それぞれ異なる通信ネットワークに接続するための複数の通信デバイスを備えた通信端末の普及が進んでいる。たとえば、無線LAN(Local Area Network)対応の携帯電話機や、異なる通信方式の無線LANに対応できる無線LAN端末等である。また、同じ無線LANアクセスポイントを2つの通信サービス事業者で共用しており、デバイスドライバを使い分けることにより両方の通信ネットワークに接続可能となっているような通信端末も存在している。
このような通信端末は、状況に応じて通信デバイスやデバイスドライバあるいはこれらの組み合わせ(以下、通信インタフェースと総称する。)を使い分けて、それぞれの長所を生かすことができるので、より利便性の高い通信環境をユーザに提供することができる。たとえば、都市部に分布する無線LANの通信エリアでは高速で快適な無線LANを利用し、無線LANが使用できないような郊外では通信エリアが広い携帯電話用の回線交換網を利用するといった具合である。
ところで、通信インタフェースを頻繁に切り替える必要が生じることがある。たとえば、移動に伴って通信端末に備えられた複数の異なる無線通信デバイスのそれぞれの電波状況が変化するような場合である。通信インタフェースの切り替えの頻度が高い場合には、ユーザの操作によってこの切り替えを行うと、手間となるだけでなく、誤操作によって不適切な通信インタフェースが選択される等の問題が生ずる恐れがある。
そこで、送信データごとに送信の経路を切り替えるようにしたデータ送信装置が従来より提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この提案では、各相手先までの採り得る経路ごとにその通信品質を対応付けて記述したテーブルを備えている。そして、このテーブルを利用することで、送信データ単位で適切な経路を選択し、対応する通信インタフェースを使用して送信を行うようになっている。
特開2004−120195号公報(第0015、0016段落、図9)
しかしながら、それぞれの通信インタフェースが比較的大きなネットワークに接続している場合、各相手先までの採り得る経路の数は多くなる。すると、前記したテーブルに記述される情報の量が多くなり、適切な経路を選択するまでに時間がかかってしまう。
そこで本発明の目的は、複数の通信インタフェースの中から適切なものを効率良く選択してデータの送信を行うことができるデータ送信装置、データ送信方法、データ送信プログラムおよび記録媒体を提供することにある。
請求項1記載の発明では、(イ)それぞれ異なる通信ネットワークに接続するための複数の通信ネットワーク接続手段と、(ロ)これら複数の通信ネットワーク接続手段のそれぞれと対応付けて、その通信ネットワーク接続手段が接続する通信ネットワークの通信品質に関する情報としての通信品質情報を格納する通信品質情報格納手段と、(ハ)通信ネットワーク接続手段ごとに設けられ、各相手先のアドレスと、その通信ネットワーク接続手段が接続する通信ネットワークを経由してそのアドレスに至る経路を示す情報としての経路情報とを対応付けてそれぞれ格納する複数のアドレス経路対応テーブルと、(ニ)通信品質情報格納手段に格納された通信品質情報を基に、送信の対象となるデータについてその送信に使用すべき通信ネットワーク接続手段を選択する使用通信ネットワーク接続手段選択手段と、(ホ)複数のアドレス経路対応テーブルの中から、この使用通信ネットワーク接続手段選択手段によって選択された通信ネットワーク接続手段に対応するものを判別するアドレス経路対応テーブル判別手段と、(ヘ)前記したデータの宛先アドレスをこのアドレス経路対応テーブル判別手段によって判別されたアドレス経路対応テーブルで検索して、該当する経路情報を取得する経路情報取得手段と、(ト)この経路情報取得手段が取得した経路情報が示す経路で前記したデータの送信を行うデータ送信手段とをデータ送信装置に具備させる。
すなわち請求項1記載の発明では、それぞれ異なる通信ネットワークに接続するための複数の通信ネットワーク接続手段と、それぞれの通信ネットワーク接続手段が接続する通信ネットワークの通信品質情報を格納する通信品質情報格納手段を備えている。また、通信ネットワーク接続手段ごとに、各相手先のアドレスと、その通信ネットワーク接続手段が接続する通信ネットワークを経由した場合のそのアドレスへの経路情報とを対応付けて格納する複数のアドレス経路対応テーブルを備えている。送信の対象となるデータについて通信品質情報格納手段に格納された通信品質情報を基にそのデータの送信に使用すべき通信ネットワーク接続手段を選択し、対応するアドレス経路対応テーブルを判別する。そして、判別されたアドレス経路対応テーブルでデータの宛先アドレスを検索し、対応する経路情報が示す経路でそのデータの送信を行うようになっている。これにより、送信の対象となるデータごとに、適切な通信ネットワークを選択し、その通信ネットワークに接続する通信ネットワーク接続手段を使用して送信を行うことができる。また、通信ネットワーク接続手段ごとに経路対応テーブルを備えることによって、経路の選択を、通信品質を基にした通信ネットワーク接続手段の選択と宛先情報を基にした経路の選択という2段階に分けて行うことができるため、より効率良く経路を選択することが可能となる。
請求項7記載の発明では、(イ)それぞれ異なる通信ネットワークに接続するための複数の通信ネットワーク接続手段を使用して送信を行おうとするデータについて、そのデータの送信に要求される通信の品質としての要求品質を判別する要求品質判別ステップと、(ロ)複数の通信ネットワーク接続手段が接続する通信ネットワークの通信品質に関する情報としての通信品質情報を通信ネットワーク接続手段のそれぞれに対応付けて格納する通信品質情報格納手段の中から、この要求品質判別ステップで判別された要求品質に最も良く適合する通信品質情報を判別して、該当する通信ネットワーク接続手段を前記したデータの送信に使用すべき通信ネットワーク接続手段として選択する通信ネットワーク接続手段選択ステップと、(ハ)通信ネットワーク接続手段ごとに設けられ、各相手先のアドレスとその通信ネットワーク接続手段が接続する通信ネットワークを経由してそのアドレスに至る経路を示す情報としての経路情報とを対応付けてそれぞれ格納する複数のアドレス経路対応テーブルの中から、通信ネットワーク接続手段選択ステップで選択された通信ネットワーク接続手段に対応するものを判別するアドレス経路対応テーブル判別ステップと、(ニ)送信の対象となるデータの宛先アドレスをこのアドレス経路対応テーブル判別ステップで判別されたアドレス経路対応テーブルで検索して、該当する経路情報を取得する経路情報取得ステップと、(ホ)この経路情報取得ステップで取得された経路情報が示す経路でデータの送信を行うデータ送信ステップとをデータ送信方法に具備させる。
すなわち請求項7記載の発明では、まず送信の対象となるデータに付加された送信に要求される通信の品質としての要求品質を判別する。そして、複数の通信ネットワーク接続手段のそれぞれが接続する通信ネットワークの通信品質に関する情報としての通信品質情報を格納する通信品質情報格納手段の中から、判別された要求品質に最も良く適合する通信品質情報を判別して、該当する通信ネットワーク接続手段を選択する。通信ネットワーク接続手段ごとに設けられ、各相手先のアドレスとその通信ネットワーク接続手段が接続する通信ネットワークを経由してそのアドレスに至る経路を示す経路情報とを対応付けてそれぞれ格納する複数のアドレス経路対応テーブルの中から、選択された通信ネットワーク接続手段に対応するものを判別する。そして、判別されたアドレス経路対応テーブルで送信の対象となるデータの宛先アドレスを検索して、該当する経路情報が示す経路で送信を行う。これにより、送信の対象となるデータごとに、適切な通信ネットワーク接続手段を使用して送信を行うことができる。また、経路の選択を、通信品質を基にした通信ネットワーク接続手段の選択と宛先情報を基にした経路の選択という2段階に分けて行うことができるため、より効率良く経路を選択することが可能となる。
請求項8記載の発明では、データ送信装置のコンピュータに、(イ)それぞれ異なる通信ネットワークに接続するための複数の通信ネットワーク接続手段を使用してデータ送信装置が送信を行おうとするデータについて、そのデータの送信に要求される通信の品質としての要求品質を判別する要求品質判別処理と、(ロ)複数の通信ネットワーク接続手段が接続する通信ネットワークの通信品質に関する情報としての通信品質情報を通信ネットワーク接続手段のそれぞれに対応付けて格納する通信品質情報格納手段の中から、この要求品質判別処理で判別された要求品質に最も良く適合する通信品質情報を判別して、該当する通信ネットワーク接続手段を前記したデータの送信に使用すべき通信ネットワーク接続手段として選択する通信ネットワーク接続手段選択処理と、(ハ)通信ネットワーク接続手段ごとに設けられ、各相手先のアドレスとその通信ネットワーク接続手段が接続する通信ネットワークを経由してそのアドレスに至る経路を示す情報としての経路情報とを対応付けてそれぞれ格納する複数のアドレス経路対応テーブルの中から、通信ネットワーク接続手段選択処理で選択された通信ネットワーク接続手段に対応するものを判別するアドレス経路対応テーブル判別処理と、(ニ)送信の対象となるデータの宛先アドレスをこのアドレス経路対応テーブル判別処理で判別されたアドレス経路対応テーブルで検索して、該当する経路情報を取得する経路情報取得処理と、(ホ)この経路情報取得処理で取得された経路情報が示す経路でデータの送信を行うデータ送信処理とを実行させる。
すなわち請求項8記載の発明では、まずデータ送信装置で送信の対象となるデータに付加された送信に要求される通信の品質としての要求品質を判別する。そして、複数の通信ネットワーク接続手段のそれぞれが接続する通信ネットワークの通信品質に関する情報としての通信品質情報を格納する通信品質情報格納手段の中から、判別された要求品質に最も良く適合する通信品質情報を判別して、該当する通信ネットワーク接続手段を選択する。通信ネットワーク接続手段ごとに設けられ、各相手先のアドレスとその通信ネットワーク接続手段が接続する通信ネットワークを経由してそのアドレスに至る経路を示す経路情報とを対応付けてそれぞれ格納する複数のアドレス経路対応テーブルの中から、選択された通信ネットワーク接続手段に対応するものを判別する。そして、判別されたアドレス経路対応テーブルで送信の対象となるデータの宛先アドレスを検索して、該当する経路情報が示す経路で送信を行う。これにより、送信の対象となるデータごとに、適切な通信ネットワーク接続手段を使用して送信を行うことができる。また、経路の選択を、通信品質を基にした通信ネットワーク接続手段の選択と宛先情報を基にした経路の選択という2段階に分けて行うことができるため、より効率良く経路を選択することが可能となる。
請求項9記載の発明では、(イ)それぞれ異なる通信ネットワークに接続するための複数の通信ネットワーク接続手段を使用して送信を行おうとするデータについて、そのデータの送信に要求される通信の品質としての要求品質を判別する要求品質判別手順と、(ロ)複数の通信ネットワーク接続手段が接続する通信ネットワークの通信品質に関する情報としての通信品質情報を通信ネットワーク接続手段のそれぞれに対応付けて格納する通信品質情報格納手段の中から、この要求品質判別手順で判別された要求品質に最も良く適合する通信品質情報を判別して、該当する通信ネットワーク接続手段を前記したデータの送信に使用すべき通信ネットワーク接続手段として選択する通信ネットワーク接続手段選択手順と、(ハ)通信ネットワーク接続手段ごとに設けられ、各相手先のアドレスとその通信ネットワーク接続手段が接続する通信ネットワークを経由してそのアドレスに至る経路を示す情報としての経路情報とを対応付けてそれぞれ格納する複数のアドレス経路対応テーブルの中から、通信ネットワーク接続手段選択手順で選択された通信ネットワーク接続手段に対応するものを判別するアドレス経路対応テーブル判別手順と、(ニ)送信の対象となるデータの宛先アドレスをこのアドレス経路対応テーブル判別手順で判別されたアドレス経路対応テーブルで検索して、該当する経路情報を取得する経路情報取得手順と、(ホ)この経路情報取得手順で取得された経路情報が示す経路でデータの送信を行うデータ送信手順とを実行させるためのプログラムを機械読取り可能な記録媒体に記録している。
すなわち請求項9記載の発明では、請求項8記載の発明による各処理と同様の手順を実行させるためのプログラムを、機械読取り可能な記録媒体に記録している。したがって、この記録媒体からプログラムを読取らせて実行させることにより、汎用のデータ送信装置でも送信の対象となるデータごとに適切な通信ネットワーク接続手段を使用するとともに効率よく経路を選択して送信を行わせることができる。
以上説明したように本発明では、複数の通信ネットワーク接続手段の中から送信の対象となるデータに適したものをデータごとに選択する。また、通信ネットワーク接続手段ごとに設けられ、各相手先のアドレスとその通信ネットワーク接続手段が接続する通信ネットワークを経由した場合のそのアドレスまでの経路情報とを対応付けて格納する複数のアドレス経路対応テーブルの中から、選択された通信ネットワーク接続手段に対応するものを判別する。そして、判別されたアドレス経路対応テーブルを利用して経路情報を取得し、送信を行う。したがって、データごとに適切な通信ネットワーク接続手段を選択し、その通信ネットワーク接続手段にのみ対応したアドレス経路対応テーブルを利用するので、適切な経路を効率良く選択して、データの送信を行うことができる。
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例によるデータ送信装置としての携帯電話機を使用した通信システムの概要を表わしたものである。この通信システム200では、インターネット201に、携帯電話事業者が構築した回線交換網202およびパケット交換網203と、第1の無線LAN事業者が構築した第1のLAN204と、第2の無線LAN事業者が構築した第2のLAN205が、それぞれ接続されている。回線交換網202には第1の無線基地局206が、パケット交換網203には第2の無線基地局207が、第1および第2のLAN204、205には第3の無線基地局208がそれぞれ配置されている。そして、これら第1〜第3の無線基地局206、207、208の各通信エリアが重複したエリアに、データ送信装置としての携帯電話機209が位置している。
第1および第2の無線基地局206、207は、W−CDMA(Wideband - Code Division Multiple Access)を使用した無線通信となっている。第1および第2の無線基地局206、207は実際には通信回路等の各種装置部を共通して使用しているが、それぞれ異なるチャネルで通信を行うため、ここでは論理的に別の無線基地局として扱うものとする。また、第3の無線基地局208が行う無線通信はIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)802.11bおよびIEEE802.11gの両方に対応した無線LANとなっている。携帯電話機209は、これらの通信方式にそれぞれ対応した複数の異なる通信回路を備えており、それぞれ第1〜第3の無線基地局206、207、208の対応するものとの間で無線通信が行えるようになっている。
また、携帯電話機209のユーザは、前記した携帯電話事業者と第1および第2の無線LAN事業者のそれぞれが提供する通信サービスに加入している。このため、携帯電話機209には、回線交換網202と、パケット交換網203と、第1のLAN204および第2のLAN205のそれぞれに接続するために必要な各デバイスドライバがインストールされ、必要な設定が入力されている。したがって、携帯電話機209は、回線交換網202とパケット交換網203と第1のLAN204および第2のLAN205のそれぞれに接続可能となっている。
図2は、本実施例による携帯電話機の構成を表わしたものである。携帯電話機209には、図1の回線交換網202とパケット交換網203と第1のLAN204および第2のLAN205の対応するものにそれぞれ接続して通信を行うための第1〜第4の通信インタフェース部2211〜2214が備えられている。そして、送信の対象となるデータを生成する送信データ生成処理部222と、生成されたデータをTCP(Transmission Control Protocol)パケットあるいはUDP(User Datagram Protocol)パケットに変換するTCP/UDPプロトコル処理部223が備えられている。また、生成されたTCPパケットやUDPパケットをIP(Internet Protocol)パケットに変換して次の転送先を判別するとともに、第1〜第4の通信インタフェース部2211〜2214のうち対応するものを使用して送信を行うIPプロトコル処理部224が備えられている。更に、送信データ生成処理部222とTCP/UDPプロトコル処理部223との間には、送信の対象となるデータとしての送信データについて適切な送信経路を選択するための解析処理を行う送信データ解析処理部225が備えられている。また、送信データ解析処理部225とIPプロトコル処理部224および第1〜第4の通信インタフェース部2211〜2214のそれぞれに接続されて、各送信データをどの通信インタフェース部221から送信すべきかを決定する経路制御部226が備えられている。
図3は、携帯電話機の構成の要部としての第1〜第4の通信インタフェース部の構成を模式的に表わしたものである。第1〜第4の通信インタフェース部2211〜2214は、それぞれ、アンテナや通信回路等の所定の無線通信を実現するためのハードウェア部分としての物理インタフェースと、無線通信を利用して所定のネットワークへ接続するためのソフトウェア部分としての事業者インタフェースとにより構成されている。第1の通信インタフェース部2211の物理インタフェースは「携帯電話(回線交換)」となっているが、これは図1の回線交換網202に接続された第1の無線基地局2061と無線通信を行うことを表わしている。第2の通信インタフェース部2212の物理インタフェースは「携帯電話(パケット交換)」となっているが、これは図1のパケット交換網203に接続された第2の無線基地局2062と無線通信を行うことを表わしている。第3の通信インタフェース部2213の物理インタフェースおよび第4の通信インタフェース部2214の物理インタフェースは、共通して「無線LAN」となっているが、これは図1の第1および第2のLAN204、205に接続された第3の無線基地局2063と無線通信を行うことを表わしている。
第1の通信インタフェース部2211の物理インタフェースおよび第2の通信インタフェース部2212の事業者インタフェースは、共通して「携帯電話事業者」となっている。これは、図1の回線交換網202とパケット交換網203による通信サービスを提供する携帯電話事業者によって配布あるいは設定された回線交換網202およびパケット交換網203に接続するために必要なデバイスドライバが使用されることを表わしている。第3の通信インタフェース部2213の事業者インタフェースは「第1の無線LAN事業者」となっている。これは、図1の第1のLAN204による通信サービスを提供する第1の無線LAN事業者によって配布あるいは設定された第1のLAN204に接続するために必要なデバイスドライバが使用されることを表わしている。第4の通信インタフェース部2214の事業者インタフェースは「第2の無線LAN事業者」となっている。これは、図1の第2のLAN205による通信サービスを提供する第2の無線LAN事業者によって配布あるいは設定された第2のLAN205に接続するために必要なデバイスドライバが使用されることを表わしている。
すなわち、第1〜第4の通信インタフェース部2211〜2214は、物理インタフェースと事業者インタフェースの組み合わせによって仮想的に設けられるものである。したがって、更に異なるパターンの組み合わせが実現されたり他の種類の物理インタフェースや事業者インタフェースが備えられている場合には、通信インタフェース部221の個数は増えることになる。逆に、組み合わせのパターンがより少ない場合には、通信インタフェース部221の個数は減ることになる。
図4は、IPプロトコル処理部の構成を表わしたものである。IPプロトコル処理部224には、第1〜第4の通信インタフェース部2211〜2214のそれぞれに対応して、次の転送先を判別するのに使用される第1〜第4の経路制御テーブル2361〜2364が備えられている。そして、これらの経路制御テーブル236のうち指定されたものを使用して次の転送先を判別し、対応する通信インタフェース部221を使用してIPパケットを送信するIPパケット生成転送処理部237が備えられている。使用する経路制御テーブル236の決定を行うのは、図2の経路制御部226である。
図5は、経路制御部の構成を表わしたものである。経路制御部は、図2の第1〜第4の通信インタフェース部2211〜2214のそれぞれから通信状態についての情報を得るとともに対応するネットワークへの接続の指示を行う通信インタフェース部管理部241を備えている。また、図2の各通信インタフェース部221に関する情報を格納する通信インタフェース部情報データベース242を備えている。更に、各通信インタフェース部221を構成する物理インタフェースの種類のうちいずれかが送信データに適していると判別されると、通信インタフェース部情報データベース242を使用して、転送先の判別に使用する経路制御テーブル236を決定する経路制御テーブル決定処理部243を備えている。経路制御テーブル決定処理部243には、通信インタフェース部221を選択する際の基準となる優先度に関する情報を格納する優先度情報テーブル244と、各通信インタフェース部221と使用すべき経路制御テーブル236(図4)とを対応付けた通信インタフェース部対応テーブル245とが備えられている。送信データに適している物理インタフェースの種類の判別を行うのは、図2の送信データ解析処理部225である。
図6は、送信データ解析処理部の構成を表わしたものである。送信データ解析処理部225は、送信データの宛先に関する情報と、物理インタフェースの種類とを対応付けた宛先情報物理インタフェース対応テーブル251を備えている。また、図2の送信データ生成処理部222から送信データを受け取ると、その送信データから宛先情報を抽出し、この宛先情報物理インタフェース対応テーブル251を使用して適する物理インタフェースの種類を判別する物理インタフェース判別処理部252を備えている。
以上説明した携帯電話機209の各装置部は、図示しないCPU(中央処理装置)と制御用のプログラムを格納したROM(リード・オンリ・メモリ)等の記憶媒体および既存のハードウェアとしての回路部品によって実現されている。以下、このような携帯電話機209で、送信の対象となるデータを通信インタフェース部221から送出する処理について説明する。
送信データ生成処理部222は、1つまたは複数のアプリケーションソフトウェアにより実現されている。携帯電話機209のユーザは、携帯電話機209に備えられた図示しないキースイッチを操作することにより、所望のアプリケーションソフトウェアを起動させたり、起動しているアプリケーションソフトウェアを使用して送信データを生成させることができる。たとえば、電子メール作成用のソフトウェアを起動させて文章を作成し、宛先IPアドレスを設定して送信を指示したり、電話通話のためのソフトウェアを起動させて、所定の相手先への発呼を指示することができる。また、アプリケーションソフトウェアが自動的に送信データを生成して送信処理を行う場合もある。
図7は、送信データ生成処理部で生成される送信データの構成を表わしたものである。送信データ301は、可変長のアプリケーションデータ302と、このアプリケーションデータ302を送信する宛先に関する情報としての宛先情報303により構成されている。宛先情報303は、宛先の機器に割り当てられたIPアドレスとしての宛先IPアドレス304と、宛先の機器でどのアプリケーションソフトウェアに渡すべきデータであるかを示す識別子としての宛先ポート番号305とにより構成されている。以下、送信データ生成処理部222で、宛先IPアドレス304が「192.168.3.220」、宛先ポート番号305が「50」の送信データ301が新たに生成されたものとして説明を行う。送信データ生成処理部222は、送信データ301を生成すると、送信データ解析処理部225へと渡す。送信データ解析処理部225の物理インタフェース判別処理部252は、受け取った送信データ301から宛先情報303を抽出し、その宛先情報303を宛先情報物理インタフェース対応テーブル251で検索する。
図8は、宛先情報物理インタフェース対応テーブルの内容を表わしたものである。宛先情報物理インタフェース対応テーブル251では、送信データ301に付加される可能性のある宛先情報の内容ごとに、送信の際に使用すべき物理インタフェースの種類を示す使用物理インタフェース情報が対応付けされている。物理インタフェース判別処理部252は、ここに記述された宛先情報のうち受け取った送信データ301に記述された宛先情報303が当てはまるものを検索し、検索されたものに対応する使用物理インタフェース情報を取得する。
宛先情報303は宛先IPアドレス304と宛先ポート番号305により構成されているため、同じアプリケーションソフトウェアに対応する同一の宛先ポート番号305を有する送信データ301であっても、相手先によって使用する物理インタフェースを変えることができる。たとえば、送信データ301によってテキストデータを中心とするコンテンツを提供するウェブサーバにコンテンツを要求する場合にはどの物理インタフェースでもよいが、動画データを含むコンテンツを提供するサーバにコンテンツを要求する場合には高速通信の無線LANが望ましい。このような場合にも、宛先IPアドレス304と宛先ポート番号305との組み合わせパターンごとに宛先情報物理インタフェース対応テーブル251に登録しておくことで、容易に対応させて適切な物理インタフェースを選択することができる。
ここでは、送信データ301は宛先IPアドレス304が「192.168.3.220」、宛先ポート番号305が「50」となっているため、使用物理インタフェース情報として「無線LAN」が取得される。物理インタフェース判別処理部252は、取得した使用物理インタフェース情報を経路制御部226へ渡す。経路制御部226の経路制御テーブル決定処理部243は、この使用物理インタフェース情報を受け取ると、IPプロトコル処理部224のIPパケット生成転送処理部237に対してどの経路制御テーブル236を使用させるかを決定する。
図9は、経路制御テーブル決定処理部による経路制御テーブル決定処理の流れを表わしたものである。経路制御テーブル決定処理部243は、使用物理インタフェース情報を受け取ると(ステップS311:Y)、通信インタフェース部情報データベース242でその使用物理インタフェース情報が示す物理インタフェースを有する通信インタフェース部221を検索する(ステップS312)。
図10は、通信インタフェース部情報データベースの内容を表わしたものである。通信インタフェース部情報データベース242には、各通信インタフェース部221を構成する物理インタフェースと事業者インタフェースが記述されている。そして、通信インタフェース部221ごとに、それぞれの事業者インタフェースで対応するネットワークに接続する際に必要とする各種情報としての事業者インタフェース情報が対応付けて格納されている。更に、その通信状態を表わす通信状態情報をも対応付けて格納している。
事業者インタフェース情報は、通信インタフェース部221で登録している通信サービスにおけるユーザIDと、セキュリティ確保のために使用する暗号鍵と、認証が行われる際に送信する認証情報と、通信料金により構成されている。事業者インタフェース情報は、通信インタフェース部221でデバイスドライバを使用して対応するネットワークへの接続要求を行う際に必要となる情報であり、各通信サービスへの加入した際に設定されたものである。また、通信状態情報は、通信インタフェース部221を使用した通信における最大伝送速度と、無線通信の電波状況と、通信インタフェース部221を使用した通信におけるデータの誤り率と、対応するネットワークへの通信インタフェース部221の接続状況とにより構成されている。図5の通信インタフェース部管理部241は、第1〜第4の通信インタフェース部2211〜2214のそれぞれについて最大伝送速度と電波状況と誤り率および接続状況を逐次監視しており、その監視結果を逐次通信インタフェース部情報データベース242に反映させるようになっている。
図9に戻って説明を続ける。経路制御テーブル決定処理部243は、検索された各通信インタフェース部221に対応する事業者インタフェース情報および通信状態情報を、この通信インタフェース部情報データベース242から読み出す(ステップS313)。ここでは、受け取った使用物理インタフェース情報は「無線LAN」となっているため、第3の通信インタフェース部2213に対応する各情報と第4の通信インタフェース部2214に対応する各情報を読み出す。このように複数の通信インタフェース部221が該当した場合には(ステップS314:Y)、図5の優先度情報テーブル244を参照して、どちらの通信インタフェース部221を採用するかを決定する(ステップS315)。
図11は、優先度情報テーブルの内容を表わしたものである。優先度情報テーブル244には、使用する通信インタフェース部221を選択する際の基準となる情報として、通信環境として実現すべき項目のそれぞれについて、その優先度を示す数値が記述されている。数値「0」を最小値として、数値が小さいほど優先度が高いことを示しており、ここでは、たとえば項目「高速性」は数値「1」、項目「経済性」は数値「0」となっている。すなわち、数値が小さい項目から順に各通信インタフェース部221の比較基準として採用し、いずれかの比較基準を採用した時点で通信インタフェース部221が1つに絞られると、これを送信に使用する通信インタフェース部221に決定するようになっている。各項目の数値は、ユーザの図示しないキースイッチの操作あるいは送信データを生成するアプリケーションソフトウェアによって予め設定されるようになっている。
この図11に示した優先度情報テーブル251で最も優先度が高い数値「0」に設定されている項目「経済性」は、図10に示した情報のうち通信料金に対応する。そこで、第3の通信インタフェース部2213の通信料金と第4の通信インタフェース部2214の通信料金とを比較すると、通信時間あるいは通信データ量の大小に無関係に「定額」となっている第3の通信インタフェース部2213のほうが経済性が高い。したがって第3の通信インタフェース部2213が選択される。ここで、たとえば両方とも定額であった場合には、この比較基準では1つに絞れないため、次に優先度が高い数値「1」に設定されている項目「高速性」に対応する最大伝送速度で比較することになり、この場合にはより高速な第4の通信インタフェース部2214が選択されることになる。ただし、第4の通信インタフェース部2214の電波状況は「不可」となっているため、電波状況が一定時間内に改善しない場合には第3の通信インタフェース部2213を使用するようにすればよい。
図9に戻って説明を続ける。ステップS312で通信インタフェース部221が1つしか検索されなかった場合には(ステップS314:N)、これを使用する通信インタフェース部221に決定する(ステップS316)。このようにして使用する通信インタフェース部221を決定すると、決定された通信インタフェース部221の接続状況を通信インタフェース部情報データベース242で確認する(ステップS317)。接続状況が「未接続」の場合には(Y)、経路制御テーブル決定処理部243は通信インタフェース部221に対して接続処理を指示するとともに、IPプロトコル処理部224に対して対応する経路制御テーブル236の内容の作成を指示する。更に、通信インタフェース部情報データベース242の対応する接続状況を「接続中」に書き替える(ステップS318)。接続処理の実行の指示は、具体的には該当する通信インタフェース部221の事業者インタフェースとしてのデバイスドライバに指示するようになっている。そして、通信インタフェース部情報データベース242から、該当する通信インタフェース部221の事業者インタフェース情報のうちユーザIDと暗号鍵および認証情報を読み出し、デバイスドライバに渡すようになっている。各通信インタフェース部221のデバイスドライバは、受け取った情報を使用して対応するネットワークへの接続処理を行い、接続が完了すると、その旨を通信インタフェース部管理部241に通知する。また、IPプロトコル処理部224も、指示された経路制御テーブル236の作成が完了すると、その旨を通信インタフェース部管理部241に通知するようになっている。なお、経路制御テーブル236は接続処理が行われるごとに作成されるのではなく、予め設定されたものや、過去の接続処理で作成されたものを使用するようにしてもよい。
通信インタフェース部221から接続完了が通知され、なおかつIPプロトコル処理部224から経路制御テーブル236の作成完了が通知されると(ステップS319:Y)、通信インタフェース部情報データベース242の対応する接続状況を「接続完了」に書き替える(ステップS320)。また、通信インタフェース部対応テーブル245を参照して、図4の第1〜第4の経路制御テーブル2361〜2364のいずれをIPパケット生成転送処理部237に使用させるかを指定する情報としての経路制御テーブル指定情報を取得し、図2の送信データ解析処理部225へと渡す(ステップS321)。そして、再び使用物理インタフェース情報が送信データ解析処理部225から送られてくるのを待機する(リターン)。
図12は、通信インタフェース部対応テーブルの内容を表わしたものである。通信インタフェース部対応テーブル245には、各通信インタフェース部221を構成する物理インタフェースと事業者インタフェースが記述されている。そして、通信インタフェース部221ごとに、第1〜第4の経路制御テーブル2361〜2364のいずれかを表わす経路制御テーブル指定情報が記述されている。たとえば、第3の通信インタフェース部2213に対応する経路制御テーブル指定情報としては、「第3の経路制御テーブル」が記述されている。これは、第3の通信インタフェース部2213から送信データ301を送信するためには、第3の経路制御テーブル2363を使用する必要があるということを示している。
図9に戻って説明を続ける。接続状況が「接続中」の場合には(ステップS317:N、ステップS322:Y)、ステップS319へ進み、接続完了と経路制御テーブル236の作成完了の通知を待機して経路制御テーブル236を決定する処理へと移る。接続状況が「接続完了」の場合には(ステップS322:N)、ステップS321へ進み、経路制御テーブル236を決定する処理へと移る。
ここでは、ステップS315で第3の通信インタフェース部2213が選択され、その接続状況は「未接続」となっている。したがって、第3の通信インタフェース部2213は第1のLAN204に接続され、IPプロトコル処理部224には第3の経路制御テーブル2363が作成される。そして、経路制御テーブル決定処理部243は、図12の通信インタフェース部対応テーブルを基に、「第3の経路制御テーブル」を経路制御テーブル指定情報として送信データ解析処理部225へと渡す。送信データ解析処理部225では、アプリケーションデータ302と、宛先情報303と、これに対応して得られた経路制御テーブル指定情報とを、一まとまりのデータ(以下、適宜第1のデータという。)としてTCP/UDPプロトコル処理部223へと渡す。
図13は、TCP/UDPプロトコル処理部が送信データ解析処理部から受け取る第1のデータの構成を表わしたものである。この第1のデータ361は、図7に示した送信データ301に新たに経路制御テーブル指定情報362が付加された形となっている。TCP/UDPプロトコル処理部223では、宛先ポート番号305を基にTCPパケットとUDPプロトコルのいずれに変換すべきかを判別する。ここではTCPパケットに変換するものとする。TCP/UDPプロトコル処理部223は、アプリケーションデータ302を固定長に分割し、宛先ポート番号305を含む各種情報を記述したTCPヘッダを付加して、複数のTCPパケットを生成する。そして、生成した個々のTCPパケットと、宛先IPアドレス304と、経路制御テーブル指定情報362とを、一まとまりのデータ(以下、適宜第2のデータという。)としてIPプロトコル処理部224へと渡す。
図14は、IPプロトコル処理部がTCP/UDPプロトコル処理部から受け取る第2のデータの構成を表わしたものである。この第2のデータ371は、経路制御テーブル指定情報362と、宛先IPアドレス304と、TCPパケット372により構成されている。個々のTCPパケット372は、TCPヘッダ373と、図13のアプリケーションデータ302を分割したうちのいずれか1つが格納されたペイロード部374により構成されている。IPプロトコル処理部224のIPパケット生成転送処理部237では、個々の第2のデータ371を受け取ると、そのTCPパケット372を基にIPパケットを生成する。
図15は、IPパケット生成転送処理部が生成するIPパケットの構成を表わしたものである。IPパケット381は、図14の第2のデータ371のTCPパケット372に、宛先IPアドレス304を含む各種情報を記述したIPヘッダ382が付加された形となっている。IPパケット生成転送処理部237では、まず生成したIPパケット381の次の転送先を決定するために、第1〜第4の経路制御テーブル2361〜2364のいずれの使用が指示されているかを判別する。
図16は、IPパケット生成転送処理部による経路制御テーブル決定処理の流れを表わしたものである。IPパケット生成送信処理部237は、TCP/UDPプロトコル処理部223から第2のデータ371を受け取ると(ステップS401:Y)、その経路制御テーブル指定情報362を取得する(ステップS402)。そして、第1〜第4の経路制御テーブル2361〜2364のうち該当するものが存在すれば(ステップS403:Y)、その経路制御テーブル236をステップS401で受け取った第2のデータ371を基に生成したIPパケット381に使用する経路制御テーブル236としての使用経路制御テーブルに決定する(ステップS404)。対応する経路制御テーブルが削除されたり作成が失敗するなどして、取得した経路制御テーブル指定情報362に該当する経路制御テーブル236が存在しない場合には(ステップS403:N)、デフォルトの経路制御テーブル236を使用経路制御テーブルに決定する(ステップS405)。ステップS404あるいはステップS405により使用経路制御テーブルが決定されると、ふたたびステップS401へ戻って第2のデータ371がTCP/UDPプロトコル処理部223から送られてくるのを待機する(リターン)。
ここでは、受け取った第2のデータ371の経路制御テーブル指定情報362は「第3の経路制御テーブル」となっているため、第3の経路制御テーブル2363が使用経路制御テーブルに決定される。
図17は、第3の経路制御テーブルの内容の一部を表わしたものである。第3の経路制御テーブル2363には、宛先となるネットワークとしての宛先ネットワークごとに、宛先ネットワークアドレスと、ネットワークマスクと、そのネットワークへIPパケットを到達させるための次の転送先を示すゲートウェイアドレスが記述されている。そして、そのゲートウェイアドレスと同一サブネット上で接続された通信インタフェース部221、すなわちIPパケットの送信に使用すべき通信インタフェース部221を示す送信インタフェースが記述されている。更に、経路を選択する際の優先度を定義するためのパラメータであるメトリックが記述されている。メトリックとしては、たとえば宛先ネットワークに至る経路上に存在するルータの数としてのホップ数や経路の伝送速度等、あるいは複数のメトリックを合成した複合メトリックである。なお、実際には他に同一サブネットに属する全ての通信機器に送信を行うためのマルチキャストアドレス等が設定されているが、これらについての図示および説明を省略する。
宛先ネットワークアドレスとネットワークマスクとの組み合わせは、対応するネットワークに割り当てられたIPアドレスの範囲を表わしている。したがって、宛先ネットワークアドレスとネットワークマスクによって示される各IPアドレスの範囲のうち、いずれに宛先IPアドレス304が属しているかを判別することによって、図15に示したIPパケット381を送信するための送信インタフェースとゲートウェイアドレスを特定することができる。宛先ネットワークアドレスに一致するか否かを判別するようにしてもまた、図から明らかなように、送信インタフェースは全て「第3の通信インタフェース部」となっている。
また、受け取った第2のデータ371の経路制御テーブル指定情報362が「第4の経路制御テーブル部」の場合には、図16の経路制御テーブル決定処理によって第4の経路制御テーブル2364が使用経路制御テーブルに決定されることになる。
図18は、第4の経路制御テーブルの内容の一部を表わしたものである。第4の経路制御テーブル2364にも、図17に示した第3の経路制御テーブル2363と同様に、宛先となるネットワークごとに、ゲートウェイと、送信インタフェースおよびメトリックが記述されている。ところが、第3の経路制御テーブル2363とは異なり、この第4の経路制御テーブル2364の送信インタフェースは全て「第4の通信インタフェース」となっている。また、図示しないが、第1の経路制御テーブル2361も同様に、記述された送信インタフェースは全て「第1の通信インタフェース」となっており、第2の経路制御テーブル2362も、送信インタフェースは全て「第2の通信インタフェース」となっている。
これらの第1〜第4の経路制御テーブル2361〜2364は、経路制御部226からの指示によって生成される。経路制御部226は、既に説明したように送信データ301の送信に使用する事を決定した通信インタフェース部221の接続状況が「未接続」であった場合には、IPプロトコル処理部224に対して対応する経路制御テーブル236の作成を指示する。IPプロトコル処理部224は、対応する通信インタフェース部221の接続が完了すると、その通信インタフェース部221のみを送信インタフェースとする経路制御テーブル236を作成する。デフォルトルートのゲートウェイアドレスは、PPP(Point to Point Protocol)プロトコルやDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)プロトコルによって接続先から取得した情報を基に設定し、その他の宛先については所定のルーティング情報交換のためのプロトコルによって得た情報を基に設定を行う。また、生成された経路制御テーブル236も、図1の通信システム200の構成が変化したような場合には、交換されるルーティング情報を基にその内容が適宜更新されるようになっている。あるいは、携帯電話機209内に予め格納されたコンフィグファイル等の情報を基に設定を行うようにしてもよい。
IPプロトコル処理部224は、このようにして新たな経路制御テーブル236を作成すると、個々にたとえば「第3の経路制御テーブル」というように識別のための情報を設定し、これを経路制御部226へ返送する。経路制御テーブル決定処理部243は、通信インタフェース部管理部241を介して返送された情報を受け取り、作成を指示した通信インタフェース部221に対応させて、図12の通信インタフェース部対応テーブル245にこの情報を経路制御テーブル指定情報として登録する。これにより、通信インタフェース部対応テーブル245には常に正しい対応付けで経路制御テーブル指定情報が格納されることになり、使用経路制御テーブルを適切に決定することができる。
図16の経路制御テーブル決定処理によって使用経路制御テーブルが決定されると、その使用経路制御テーブルを使用して該当するIPパケット381の次の転送先を決定し、決定された次の転送先に接続された通信インタフェース部221を使用して送信を行うようになっている。
図19は、IPパケット生成転送処理部による転送先決定処理の流れを表わしたものである。IPパケット生成転送処理部237は、使用経路制御テーブルが行数nで構成されるときに、使用経路制御テーブルの何行目を処理の対象としているかを表わす行番号iと、各行のメトリックを格納するためのn個のパラメータにより構成されるメトリック配列jとを変数として用意している。図16の経路制御テーブル決定処理によって使用経路制御テーブルが決定されたIPパケット381について、その宛先IPアドレス304を読み出す(ステップS451)。そして、初期値として行番号iに数値「1」を、メトリック配列jには各行に対応する全てのパラメータに数値「999」をそれぞれ設定する(ステップS452)。数値「999」としているのは、メトリックの値が小さければ小さいほど優先度が高いとされることに対応しており、メトリックとして取り得る最大値よりも大きな値となっている。これにより、後述する処理によりIPパケット381の転送先の候補として選択されたものの中から最もメトリックの値が小さいものを容易に検索することが可能となる。
次に、使用経路制御テーブルとして決定された経路制御テーブル236の行番号iの宛先ネットワークアドレスとネットワークマスクおよびメトリックを読み出し(ステップS453)、まずデフォルトルートを示すものかどうかを判別する(ステップS454)。具体的には、宛先IPアドレスが「0.0.0.0」となっているどうかによって判別する。デフォルトルートの場合には(Y)、行番号iの数値を1つ増加させて(ステップS455)、ステップS453へ戻り次の行についての処理に移る。
デフォルトルートではない場合には(ステップS454:N)、IPパケット381の宛先IPアドレス304と行番号iのネットワークマスクの排他的論理和を算出する(ステップS456)。その演算結果が行番号iの宛先ネットワークアドレスと一致する場合には(ステップS457:Y)、初期値「999」となっているメトリック配列jの行番号iに対応するパラメータを、行番号iのメトリックで上書きする(ステップS458)。そして、処理がまだ最終行に達していない場合、すなわち行番号iが使用経路制御テーブルの行数nに一致しない場合は(ステップS459:N)、ステップS455へ進み、行番号iの数値を1つ増加させてステップS453へ戻り、次の行についての処理に移る。排他的論理和の演算結果が行番号iの宛先ネットワークアドレスと一致しない場合には(ステップS457:N)、その行が示す転送先はIPパケット381の転送先に当てはまらないため、メトリック配列jにメトリックを記憶させることなくステップS459へ進む。
ステップS453からステップS459を繰り返すことにより、1行目から順に各行について処理が行われることになる。そして、処理が最終行に達すると(ステップS459:Y)、IPパケット381の宛先が属する宛先ネットワークについての情報が存在したかどうかを、メトリック配列jが初期の状態から変化したか否かで判別する(ステップS460)。初期値から変化しているパラメータが存在している場合には(Y)、IPパケット381の次の転送先を示す情報がそのパラメータに対応する行番号iに記述されていることになる。したがって、これらの変化したパラメータのうちメトリックとして最小値をとっている行番号を特定し、該当する行番号のゲートウェイアドレスと送信インタフェースを使用経路制御テーブルから取得する(ステップS461)。
そして、図2の第1〜第4の通信インタフェース部2211〜2214のうち該当するものを使用してIPパケット381を送信し(ステップS462)、処理を終了する(エンド)。具体的には、該当する通信インタフェース部221に備えられた図示しない入力端子に、IPパケット381を入力する。そして、その通信インタフェース部221に対して、ステップS461で取得されたゲートウェイアドレスに対応するMACアドレスを宛先としIPパケット381をペイロードとするイーサフレームを生成させ、図示しない出力端子としてのアンテナから無線信号によって送出させる。
メトリック配列jが初期の状態のまま、すなわちIPパケット381の宛先が属する宛先ネットワークについての情報が特に存在しなかった場合には(ステップS460:N)、デフォルトルートのゲートウェイアドレスと送信インタフェースとを取得する(ステップS463)。そして、同様に該当する通信インタフェース部221を使用してIPパケット381を送信し(ステップS462)、処理を終了する(エンド)。
ここでは、IPパケット381の宛先IPアドレス304は「192.168.3.220」となっており、図17に示した第3の経路制御テーブル2363が使用経路制御テーブルとして決定されている。すなわち、第3の経路制御テーブル2363のうち宛先ネットワーク「192.168.3.0」とネットワークマスク「255.255.255.0」が記述された行のみが該当する。したがって、図19のステップS461で送信インタフェース「第3の通信インタフェース部」とゲートウェイアドレス「192.168.102.100」が取得され、第3の通信インタフェース部2213を使用して送信が行われることになる。第3の通信インタフェース部2213は、図3に示したように物理インタフェースは無線LAN、事業者インタフェースは第1の無線LAN事業者となっているため、図1の第3の無線基地局208を介して第1のLAN204に接続することになる。
一方で、たとえば図18に示した第4の経路制御テーブル2364が使用経路制御テーブルとして決定された場合には、ステップS461で送信インタフェース「第4の通信インタフェース部」とゲートウェイアドレス「192.168.103.253」が取得される。したがって、同様にして第4の通信インタフェース部2214を使用して送信が行われることになる。第4の通信インタフェース部2214は、図3に示したように物理インタフェースは無線LAN、事業者インタフェースは第2の無線LAN事業者となっているため、図1の第3の無線基地局208を介して第2のLAN205に接続することになる。
第3の経路制御テーブル2363と第4の経路制御テーブル2364で宛先IPアドレス304が「192.168.3.220」である場合に対応するメトリックを比較すると、第3の経路制御テーブル2363では数値「8」、第4の経路制御テーブル2364では数値「4」となっている。したがって、送信インタフェースごとに分けずに共通した1つの経路制御テーブルを用意し、これを使用して転送先決定処理を実行した場合には、メトリックがより小さい値となっている「第4の通信インタフェース部」を送信インタフェースとするゲートウェイアドレスが採用されてしまう。すると、第3の通信インタフェース部2213を使用することができず、より低コストで通信を行いたいというユーザやアプリケーションソフトウェアの通信環境についての要求を反映させることができない。
この実施例では、通信インタフェース部221ごとにその通信インタフェース部221のみを送信インタフェースとする経路制御テーブル236を用意し、要求内容に適合すると判別した通信インタフェース部221に対応するものを使用して経路を決定するようにしている。これにより、たとえ同一の宛先IPアドレス304を有する送信データ301であっても、複数の通信インタフェース中からより適切なものを簡単に選択し、選択された通信インタフェースを使用してデータの送信を行うことが可能となっている。なお、全てのアプリケーションソフトウェアが終了すると、経路制御部226は、接続中の各通信インタフェース部221に対してネットワークとの切断を指示するとともに、IPプロトコル処理部224に対して作成された経路制御テーブル236の削除を指示するようになっている。
複数の通信インタフェース部の構成については、図3に示した以外にも様々なパターンが考えられる。
図20は、複数の通信インタフェース部の他のパターンの第1の例を模式的に表わしたものである。携帯電話機500Aに設けられた第1および第2の通信インタフェース部5011、5012は、それぞれ異なる事業者インタフェースおよび物理インタフェースにより構成されている。たとえば、図3に示した通信インタフェース部221のうち、第2の通信インタフェース部2212と第3の通信インタフェース部2213の2つのみを備えている場合は、このような構成となる。
図21は、複数の通信インタフェース部の他のパターンの第2の例を模式的に表わしたものである。携帯電話機500Bに設けられた第1〜第3の通信インタフェース部5021〜5023は、それぞれ異なる事業者インタフェースと、共通した1つの物理インタフェースにより構成されている。たとえば、IEEE802.11bによる無線LANを活用した無線LANスポットをそれぞれ提供する第1〜第3の無線LANスポット事業者が存在し、携帯電話機のユーザがそれぞれの通信サービスに加入している場合には、このような構成となる。
図22は、複数の通信インタフェース部の他のパターンの第3の例を模式的に表わしたものである。携帯電話機500Cに設けられた第1〜第3の通信インタフェース部5031〜5033は、共通した1つの事業者インタフェースと、それぞれ異なる物理インタフェースにより構成されている。たとえば、IEEE802.11aによる無線LANと、IEEE802.11bによる無線LANおよびIEEE802.11gによる無線LANの全てを使用可能な無線LANスポットを提供する無線LANスポット事業者が存在し、携帯電話機のユーザがその通信サービスに加入している場合には、このような構成となる。
この実施例では、通信インタフェース部として、物理インタフェースと事業者インタフェースのそれぞれを独立して定義できるため、以上のいずれのパターンについても適用可能である。したがって、適切な物理インタフェースと事業者インタフェースの組み合わせによる通信インタフェース部を使用して送信を行うことができる。また、各送信データと一緒に経路制御テーブル指定情報がIPプロトコル処理部へと送られるため、使用する経路制御テーブルの切り替えを適切なタイミングで容易に行うことができ、各データを適切な通信インタフェース部から送信できる。
更に、経路選択テーブルや通信料金といった静的な情報だけでなく、宛先ポート番号や通信料金、電波状況等の通信状態といった動的な情報に基づいて通信インタフェース部の選択を行うことができるので、通信端末の移動等による通信状況の変化にも容易に対応させることができる。また、TCPプロトコルやIPプロトコルの手順は従来どおりの実装となっているので、他のTCP/IP対応機器との互換性や、従来品の生産ラインの転用の可能性等の点でメリットがある。
<本発明の変形例>
以上説明した実施例では、経路制御部は送信データ解析処理部から受け取った使用物理インタフェース情報を基に、通信インタフェース部対応テーブルと優先度情報テーブルを使用して経路制御テーブル指定情報を生成するとした。他の手法として、送信データ解析処理部で宛先情報に対応させて通信環境として実現すべき項目の優先度を示す数値を格納しておき、これを経路制御部へ送るようにすることもできる。また、実施例では個々の送信データについて経路制御部から経路制御テーブル指定情報を決定させるようにしたが、同じ宛先情報の送信データが頻繁に生成されるような場合を考慮して、送信データ解析処理部で経路制御テーブル指定情報をキャッシュしておくこともできる。
図23は、この変形例による携帯電話機の構成を表わしたものであり、実施例の図2と対応するものである。そこで、図2の同一部分には同一符号を付しており、これについての説明を省略する。携帯電話機609には、図2の送信データ解析処理部225と経路制御部226に替えて、送信データ解析処理部624と経路制御部626が備えられている。
図24は、送信データ解析処理部の構成を表わしたものであり、先の実施例の図6に対応するものである。送信データ解析処理部625には、図6の宛先情報物理インタフェース対応テーブル251と物理インタフェース判別処理部252に替えて、宛先情報優先度情報対応テーブル651と優先度情報選択処理部652が備えられている。また、経路制御部626から受け取った経路制御テーブル指定情報を宛先情報に対応付けて一時的に格納する指定情報キャッシュテーブル653と、この指定情報キャッシュテーブル653の管理を行うキャッシュテーブル管理部654が新たに設けられている。
図25は、宛先情報優先度情報対応テーブルの内容を表わしたものである。宛先情報優先度情報対応テーブル651には、実施例の図8に示した宛先情報物理インタフェース対応テーブル251と同様に、送信データ301に付加される可能性のある宛先情報の内容ごとに情報が記述されている。しかしながら、この宛先情報優先度情報対応テーブル651では、使用物理インタフェース情報ではなく、通信環境として実現すべき各項目の優先度を表わす優先度情報が記述されている。各優先度情報は、実施例の図11に示した優先度情報テーブル244と同様に、通信環境として実現すべき項目のそれぞれについてその優先度を示す数値が記述されており、数値「0」を最小値として、数値が小さいほど優先度が高いことを示している。各項目の数値は、ユーザの図示しないキースイッチの操作あるいは送信データを生成するアプリケーションソフトウェアによって予め設定されるようになっている。
図24の優先度情報選択処理部652は、宛先情報優先度情報対応テーブル651に記述された宛先情報のうち受け取った送信データ301に記述された宛先情報303が当てはまるものを検索し、対応する優先度情報を取得する。実施例と同様に送信データ301の宛先IPアドレス304が「192.168.3.220」、宛先ポート番号305が「50」となっているとすると、高速性を数値「1」、経済性を数値「0」、緊急性を数値「2」、安定性を数値「3」、安全性を数値「4」とする優先度情報を取得する。優先度情報選択処理部652は、取得した優先度情報を経路制御部626へ渡す。
図26は、図23の経路制御部の構成を表わしたものであり、実施例の図5と対応するものである。そこで、図5と同一部分には同一符号を付しており、これについての説明を省略する。経路制御部626には、図5の経路制御テーブル決定処理部243に替えて経路制御テーブル決定処理部643が備えられている。また、送信データ解析処理部625から優先度情報を受け取るようになっているため、この経路制御テーブル決定処理部643には、優先度情報テーブル244は備えられていない。
経路制御テーブル決定処理部643は、図23の送信データ解析処理部625から優先度情報を受け取ると、通信インタフェース部情報データベース242を参照して、その優先度情報に適合する通信インタフェース部221を特定する。すなわち、数値が小さい項目から順に各通信インタフェース部221の比較基準として採用し、いずれかの比較基準を採用した時点で通信インタフェース部221が1つに絞られると、これを送信に使用する通信インタフェース部221に決定するようになっている。
図25で数値が最も小さい項目「経済性」は、図10に示した情報のうち通信料金に対応する。そこで、各通信インタフェース部221の通信料金とを比較すると、「定額」となっている第3の通信インタフェース部2213が最も経済性が高い。したがって第3の通信インタフェース部2213を選択する。このようにして使用する通信インタフェース部221を決定すると、実施例と同様に、通信インタフェース部対応テーブル245を参照して、第1〜第4の経路制御テーブル2361〜2364のいずれをIPパケット生成転送処理部237に使用させるかを決定する。そして、経路制御テーブル指定情報を生成して送信データ解析処理部625へ渡す。
図24に示した送信データ解析処理部625のキャッシュテーブル管理部654は、経路制御部626から経路制御テーブル指定情報を受け取ると、対応する送信データ301の宛先情報303とその経路制御テーブル指定情報を対応付けて、指定情報キャッシュテーブル653に登録する。
図27は、指定情報キャッシュテーブルの内容を表わしたものである。指定情報キャッシュテーブル653では、キャッシュテーブル管理部654が登録した宛先情報と経路制御テーブル指定情報に、これらの情報が有効とされる時間の残り長さを示す残存有効時間を設定している。同じ宛先情報303を有する送信データ301が頻繁に生成されるような場合には、何度も同じ優先度情報を送って同じ結果を受け取る処理を繰り返すことになる。そこで、キャッシュテーブル管理部654は、経路制御部626から受け取った経路制御テーブル指定情報を、予め設定された所定の時間長さの範囲内で指定情報キャッシュテーブル653に宛先情報303と対にして保持させる。そして、送信データ生成処理部222から受け取った送信データ301の宛先情報303がこの指定情報キャッシュテーブル653に存在する場合には、経路制御部626を使用せずに、ここから経路制御テーブル指定情報を取得するようにする。
残存有効時間は、最初に前記した所定の時間長さが設定されると、図示しないカウンタを使用して定期的に更新される。そして、いずれかのエントリの残存有効時間が数値「0」になると、キャッシュテーブル管理部654は、該当するエントリを削除する。送信データ解析処理部625は、送信データ生成処理部222から送信データ301を受け取ると、まずキャッシュテーブル管理部654でその宛先情報303に一致するエントリを検索する。一致するエントリがあれば、対応する経路制御テーブル指定情報を取得し、実施例の図13に示した第1のデータ361として送信データ301とともにTCP/UDPプロトコル処理部223へ渡す。これにより、経路制御テーブル指定情報を送信データ301に付加するまでの処理手順が簡易化され、高速化や装置の負担の軽減が可能となる。また、一致するエントリがなければ、既に説明した優先度情報選択処理部652による処理を行い、経路制御部626を使用して経路制御テーブル指定情報を取得し、同様に送信データ301とともにTCP/UDPプロトコル処理部223へ渡す。以降の処理は実施例と同様である。
なお、以上説明した通信システムは各種の変形が可能である。たとえば実施例の携帯電話機の送信データ解析処理部にこのような指定情報キャッシュテーブルとキャッシュテーブル管理部を設けるようにしてもよい。また、実施例の使用物理インタフェース情報や変形例の優先度情報は、宛先ポートアドレスおよび宛先ポート番号との対応付けによって決定するようにしたが、このうちいずれか一方のみ、あるいは他の各種情報との対応付けによって決定するようにしてもよい。更に、使用物理インタフェース情報や優先度情報を、経路制御部の経路制御テーブル決定処理部に予め固定された内容で格納しておくようにしてもよく、たとえば電波状況のみを参照して最も電波状況の良い通信インタフェース部に対応する経路制御テーブルを、経路制御テーブル指定情報とすることが考えられる。経路制御テーブル指定情報をアプリケーションソフトウェアやユーザの操作によって生成したり、1度生成された経路制御テーブル指定情報をIPプロトコル処理部に一定時間保持させてこれを継続して使用させるようにしてもよい。
また、送信データと経路制御テーブル指定情報とを、たとえば識別子の使用や各処理部で行われる各処理のタイミングの調節によってこれらを対応付けた状態を保持し、別個の経路によってIPプロトコル処理部へ送るようにしてもよい。また、TCPパケット等のトランスポート層以下のデータに変換してから、使用物理インタフェース情報や優先度情報を経路制御部へ送ることも可能である。更に、実施例の物理インタフェース判別処理部と宛先情報物理インタフェース対応テーブルや、変形例の優先度情報選択処理部と宛先情報優先度情報対応テーブル、キャッシュテーブル管理部と指定情報キャッシュテーブルは、経路制御部に備えるようにしてもよい。その場合には、送信データ解析処理部は送信データ生成処理部から受け取った送信データの宛先情報を経路制御部に送るようにする。
更に、以上説明した実施例および変形例では、物理インタフェースを携帯電話を実現するための通信デバイスや携帯電話で無線LANを実現するための通信デバイスとして説明したが、他の無線あるいは有線による各種伝送媒体や通信メディアに適応した通信デバイスに適用できることはもちろんである。たとえば、イーサネット(登録商標)カードや、無線LANカードが例として挙げられる。また、たとえばそれぞれ異なる規格の無線LANを物理インタフェースとして備えているが、それぞれの出力端子が共通したアンテナに接続されておりこれを共用するというように、物理インタフェースの一部が重複するような場合にも適用可能である。また、他の各種データ送信装置に適用したり、CPUが各装置部を実現するために実行するプログラムを記録する記録媒体を着脱自在かつ機械読取り可能な記録媒体とし、これを汎用のデータ送信装置に必要に応じて装着するようにしてもよいことは勿論である。
本発明の一実施例によるデータ送信装置としての携帯電話機を使用した通信システムの概要を表わしたシステム構成図である。 本実施例の携帯電話機の構成を表わした構成図である。 本実施例の第1〜第4の通信インタフェース部の構成を模式的に表わした説明図である。 本実施例のIPプロトコル処理部の構成を表わした説明図である。 本実施例の経路制御部の構成を表わした構成図である。 本実施例の送信データ解析処理部の構成を表わした構成図である。 本実施例の送信データ生成処理部で生成される送信データの構成を表わした説明図である。 本実施例の宛先情報物理インタフェース対応テーブルの内容を表わした説明図である。 本実施例の経路制御テーブル決定処理部による経路制御テーブル決定処理の流れを表わした 本実施例の通信インタフェース部情報データベースの内容を表わした説明図である。 本実施例の優先度情報テーブルの内容を表わした説明図である。 本実施例の通信インタフェース部対応テーブルの内容を表わした説明図である。 本実施例のTCP/UDPプロトコル処理部が送信データ解析処理部から受け取る第1のデータの構成を表わした説明図である。 本実施例のIPプロトコル処理部がTCP/UDPプロトコル処理部から受け取る第2のデータの構成を表わした説明図である。 本実施例のIPパケット生成転送処理部が生成するIPパケットの構成を表わした説明図である。 本実施例のIPパケット生成転送処理部による経路制御テーブル決定処理の流れを表わした流れ図である。 本実施例の第3の経路制御テーブルの内容の一部を表わした説明図である。 本実施例の第4の経路制御テーブルの内容の一部を表わした説明図である。 本実施例のIPパケット生成転送処理部による転送先決定処理の流れを表わした流れ図である。 本実施例の複数の通信インタフェース部の他のパターンの第1の例を模式的に表わした説明図である。 本実施例の複数の通信インタフェース部の他のパターンの第2の例を模式的に表わした説明図である。 本実施例の複数の通信インタフェース部の他のパターンの第3の例を模式的に表わした説明図である。 本発明の変形例の携帯電話機の構成を表わした構成図である。 変形例の送信データ解析処理部の構成を表わした構成図である。 変形例の宛先情報優先度情報対応テーブルの内容を表わした説明図である。 変形例の経路制御部の構成を表わした構成図である。 変形例の指定情報キャッシュテーブルの内容を表わした説明図である。
符号の説明
200 通信システム
201 インターネット
202 回線交換網
203 パケット交換網
204 第1のLAN
205 第2のLAN
206 第1の無線基地局
207 第2の無線基地局
208 第3の無線基地局
209、500、609 携帯電話機
221 通信インタフェース部
222 送信データ生成処理部
223 TCP/UDPプロトコル処理部
224 IPプロトコル処理部
225、625 送信データ解析処理部
226、626 経路制御部
236 経路制御テーブル
237 IPパケット生成転送処理部
241 通信インタフェース部管理部
242 通信インタフェース部情報データベース
243 経路制御テーブル決定処理部
244 優先度情報テーブル
245 通信インタフェース部対応テーブル
251 宛先情報物理インタフェース対応テーブル
252 物理インタフェース判別処理部
651 宛先情報優先度情報対応テーブル
652 優先度情報選択処理部
653 指定情報キャッシュテーブル
654 キャッシュテーブル管理部

Claims (9)

  1. それぞれ異なる通信ネットワークに接続するための複数の通信ネットワーク接続手段と、
    これら複数の通信ネットワーク接続手段のそれぞれと対応付けて、その通信ネットワーク接続手段が接続する前記通信ネットワークの通信品質に関する情報としての通信品質情報を格納する通信品質情報格納手段と、
    前記通信ネットワーク接続手段ごとに設けられ、各相手先のアドレスと、その通信ネットワーク接続手段が接続する通信ネットワークを経由してそのアドレスに至る経路を示す情報としての経路情報とを対応付けてそれぞれ格納する複数のアドレス経路対応テーブルと、
    前記通信品質情報格納手段に格納された前記通信品質情報を基に、送信の対象となるデータについてその送信に使用すべき通信ネットワーク接続手段を選択する使用通信ネットワーク接続手段選択手段と、
    前記複数のアドレス経路対応テーブルの中から、この使用通信ネットワーク接続手段選択手段によって選択された通信ネットワーク接続手段に対応するものを判別するアドレス経路対応テーブル判別手段と、
    前記データの宛先アドレスをこのアドレス経路対応テーブル判別手段によって判別されたアドレス経路対応テーブルで検索して、該当する経路情報を取得する経路情報取得手段と、
    この経路情報取得手段が取得した経路情報が示す経路で前記データの送信を行うデータ送信手段
    とを具備することを特徴とするデータ送信装置。
  2. 前記複数の通信ネットワーク接続手段のそれぞれの通信状態を逐次監視する通信状況監視手段と、
    この通信状況監視手段による監視結果に応じて、前記通信品質情報格納手段に格納された通信品質情報の対応する内容を逐次変更する通信品質情報変更手段
    とを更に具備することを特徴とする請求項1記載のデータ送信装置。
  3. 前記使用通信ネットワーク接続手段選択手段は、送信の対象となるデータの送信に要求される通信の品質としての要求品質を判別する要求品質判別手段と、前記通信品質情報格納手段に格納された前記通信品質情報の中でこの要求品質判別手段が判別した前記要求品質に最も良く適合するものを判別して、該当する通信ネットワーク接続手段を前記データの送信に使用すべき通信ネットワーク接続手段として選択する要求品質適合判別手段とを備えた手段であることを特徴とする請求項1記載のデータ送信装置。
  4. 複数の異なるアプリケーションソフトウェアを識別するためのアプリケーション情報と、それぞれのアプリケーションソフトウェアに適した通信の品質としてのアプリケーション別通信品質とを対応付けて格納するアプリケーション別通信品質格納手段を更に具備し、
    前記使用通信ネットワーク接続手段選択手段は、送信の対象となるデータに付加されたそのデータを使用するアプリケーションソフトウェアの前記アプリケーション情報をこのアプリケーション別通信品質格納手段で検索して該当するアプリケーション別通信品質を取得するアプリケーション別通信品質取得手段と、前記通信品質情報格納手段に格納された前記通信品質情報の中からこのアプリケーション別通信品質取得手段が取得したアプリケーション別通信品質に最も良く適合するものを判別して該当する通信ネットワーク接続手段を前記データの送信に使用すべき通信ネットワーク接続手段として選択するアプリケーション別通信品質適合判別手段とを備えた手段であることを特徴とする請求項1記載のデータ送信装置。
  5. 前記各相手先のアドレスと、それぞれの相手先との通信に適した通信の品質としての相手先別通信品質とを対応付けて格納する相手先別通信品質格納手段を更に具備し、
    前記使用通信ネットワーク接続手段選択手段は、送信の対象となるデータの宛先アドレスをこの相手先別通信品質格納手段で検索して該当する相手先別通信品質を取得する相手先別通信品質取得手段と、前記通信品質情報格納手段に格納された通信品質情報の中からこの相手先別通信品質取得手段が取得した相手先別通信品質に最も良く適合するものを判別して該当する通信ネットワーク接続手段を前記データの送信に使用すべき通信ネットワーク接続手段として選択する相手先別通信品質適合判別手段とを備えた手段であることを特徴とする請求項1記載のデータ送信装置。
  6. 前記複数のアドレス経路対応テーブルと経路情報取得手段およびデータ送信手段は、インターネットプロトコルに対応していることを特徴とする請求項1記載のデータ送信手段。
  7. それぞれ異なる通信ネットワークに接続するための複数の通信ネットワーク接続手段を使用して送信を行おうとするデータについて、そのデータの送信に要求される通信の品質としての要求品質を判別する要求品質判別ステップと、
    前記複数の通信ネットワーク接続手段が接続する前記通信ネットワークの通信品質に関する情報としての通信品質情報を通信ネットワーク接続手段のそれぞれに対応付けて格納する通信品質情報格納手段の中から、この要求品質判別ステップで判別された要求品質に最も良く適合する通信品質情報を判別して、該当する通信ネットワーク接続手段を前記データの送信に使用すべき通信ネットワーク接続手段として選択する通信ネットワーク接続手段選択ステップと、
    前記通信ネットワーク接続手段ごとに設けられ、各相手先のアドレスとその通信ネットワーク接続手段が接続する通信ネットワークを経由してそのアドレスに至る経路を示す情報としての経路情報とを対応付けてそれぞれ格納する複数のアドレス経路対応テーブルの中から、前記通信ネットワーク接続手段選択ステップで選択された通信ネットワーク接続手段に対応するものを判別するアドレス経路対応テーブル判別ステップと、
    送信の対象となる前記データの宛先アドレスをこのアドレス経路対応テーブル判別ステップで判別されたアドレス経路対応テーブルで検索して、該当する経路情報を取得する経路情報取得ステップと、
    この経路情報取得ステップで取得された経路情報が示す経路で前記データの送信を行うデータ送信ステップ
    とを具備することを特徴とするデータ送信方法。
  8. データ送信装置のコンピュータに、
    それぞれ異なる通信ネットワークに接続するための複数の通信ネットワーク接続手段を使用してデータ送信装置が送信を行おうとするデータについて、そのデータの送信に要求される通信の品質としての要求品質を判別する要求品質判別処理と、
    前記複数の通信ネットワーク接続手段が接続する前記通信ネットワークの通信品質に関する情報としての通信品質情報を通信ネットワーク接続手段のそれぞれに対応付けて格納する通信品質情報格納手段の中から、この要求品質判別処理で判別された要求品質に最も良く適合する通信品質情報を判別して、該当する通信ネットワーク接続手段を前記データの送信に使用すべき通信ネットワーク接続手段として選択する通信ネットワーク接続手段選択処理と、
    前記通信ネットワーク接続手段ごとに設けられ、各相手先のアドレスとその通信ネットワーク接続手段が接続する通信ネットワークを経由してそのアドレスに至る経路を示す情報としての経路情報とを対応付けてそれぞれ格納する複数のアドレス経路対応テーブルの中から、前記通信ネットワーク接続手段選択処理で選択された通信ネットワーク接続手段に対応するものを判別するアドレス経路対応テーブル判別処理と、
    送信の対象となる前記データの宛先アドレスをこのアドレス経路対応テーブル判別処理で判別されたアドレス経路対応テーブルで検索して、該当する経路情報を取得する経路情報取得処理と、
    この経路情報取得処理で取得された経路情報が示す経路で前記データの送信を行うデータ送信処理
    とを実行させることを特徴とするデータ送信プログラム。
  9. それぞれ異なる通信ネットワークに接続するための複数の通信ネットワーク接続手段を使用して送信を行おうとするデータについて、そのデータの送信に要求される通信の品質としての要求品質を判別する要求品質判別手順と、
    前記複数の通信ネットワーク接続手段が接続する前記通信ネットワークの通信品質に関する情報としての通信品質情報を通信ネットワーク接続手段のそれぞれに対応付けて格納する通信品質情報格納手段の中から、この要求品質判別手順で判別された要求品質に最も良く適合する通信品質情報を判別して、該当する通信ネットワーク接続手段を前記データの送信に使用すべき通信ネットワーク接続手段として選択する通信ネットワーク接続手段選択手順と、
    前記通信ネットワーク接続手段ごとに設けられ、各相手先のアドレスとその通信ネットワーク接続手段が接続する通信ネットワークを経由してそのアドレスに至る経路を示す情報としての経路情報とを対応付けてそれぞれ格納する複数のアドレス経路対応テーブルの中から、前記通信ネットワーク接続手段選択手順で選択された通信ネットワーク接続手段に対応するものを判別するアドレス経路対応テーブル判別手順と、
    送信の対象となる前記データの宛先アドレスをこのアドレス経路対応テーブル判別手順で判別されたアドレス経路対応テーブルで検索して、該当する経路情報を取得する経路情報取得手順と、
    この経路情報取得手順で取得された経路情報が示す経路で前記データの送信を行うデータ送信手順
    とを実行させるためのプログラムを記録した機械読取り可能な記録媒体。
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