JP2011175917A - 面光源装置及びそれに用いる導光体 - Google Patents

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Abstract

【課題】面光源装置が薄型化しても、導光体裏面のレンズ列と光反射素子との擦れやレンズ列の潰れによる白点欠陥の発生が防止され、優れた画像表示品位及び光学特性をもつ表示装置の実現を可能となす面光源装置及びそれに用いる導光体を提供する。
【解決手段】光入射端面41と、光出射面43と、裏面44と、を備える板状の導光体4。裏面44の少なくとも一部の領域には、光入射端面41と略直交する方向に延びる複数のレンズ列44aが互いに平行に配列されて形成されている。レンズ列44aが延びる方向と略直交する断面におけるレンズ列44aの基本形状は3個以上10個以下の要素円弧の組み合わせからなる。レンズ列44aの配列ピッチP1をレンズ列44aの高さで除算したアスペクト比が7〜200である。
【選択図】図2

Description

本発明は、エッジライト方式の面光源装置、及びそれを構成するのに用いられる導光体に関するものであり、特に、導光体裏面のレンズ列の欠陥に起因する面光源装置における白点欠陥の発生を防止し、表示装置の画像表示品位及び光学特性を向上させることを企図した面光源装置用導光体に関するものである。
本発明の導光体を用いて構成される面光源装置は、例えば、携帯用ノートパソコン等のモニターや液晶テレビ等の表示部として使用される液晶表示装置のバックライトに、好適である。
液晶表示装置は、基本的にバックライトと液晶表示素子とから構成されている。バックライトとしては、液晶表示装置のコンパクト化の観点からエッジライト方式のものが多用されている。エッジライト方式のバックライトにおいては、矩形板状の導光体の少なくとも1つの端面を光入射端面として用いて、該光入射端面に沿って直管型蛍光ランプなどの線状または棒状の一次光源を配置し、該一次光源から発せられた光を導光体の光入射端面から導光体内部へと導入し、該導光体の2つの主面のうちの一方である光出射面から出射させるようにしている。光出射面から出射した光は、光出射面上に配置されるプリズムシートなどの光偏向素子により所要の方向へと偏向される。導光体の2つの主面のうちの他方である裏面からも光は出射し、この光を導光体へと戻すために、裏面に対向して光反射素子としての光反射シートが配置される。
導光体の光出射面には導光体内を導光される光を適宜出射させるための光学機能構造としての光出射機構が形成される。この光出射機構としては、たとえば、適度に荒らされた粗面または多数のレンズ列を配列したレンズ列形成面のような微小凹凸構造が用いられる。
一方、導光体の裏面には、導光体内を導光される光が光出射面から出射する際の出射光の分布を制御または調整するための光学機能構造が設けられる。この光学機能構造として、たとえば、光入射端面に対して大略直交する方向に互いに平行に延びるように配列された複数のレンズ列を形成することができる。これにより、該レンズ列の延在方向と直交する面内での出射光の分布を調整することができる。
携帯電話機や携帯用ゲーム機などの携帯用電子機器あるいは各種電気機器また電子機器のインジケータなどの比較的小さな画面寸法の液晶表示装置については、とくに小型化とともに消費電力の低減が要望されている。そこで、消費電力低減のために、バックライトの一次光源として、点状光源である発光ダイオード(LED)が使用されている。LEDを一次光源として用いたバックライトとしては、例えば特開平7−270624号公報[特許文献1]に記載されているように、線状の一次光源を用いるものと同様な機能を発揮させるために、複数のLEDを導光体の光入射端面に沿って一次元に配列している。このような点状一次光源の使用は、近年では、小型の液晶表示装置のみならず、携帯用ノートパソコン等のモニターや液晶テレビ等の表示部その他の比較的大きな液晶表示装置においてもなされている。
ところで、近年の液晶表示装置等の各種機器の軽量化及び薄型化の要求に基づき、バックライトの薄型化が進められている。具体的には、バックライトを構成する導光体、光反射シート及びプリズムシートの薄型化、並びにこれらの配列間隔の低減が進められている。このため、導光体裏面とそれに対向して配置される光反射シートとが接近しており、導光体裏面のレンズ列と光反射シートとの接触の機会が高まる。面光源装置の背面側から加えられる力等により光反射シートが導光体裏面のレンズ列の頂部に繰り返し接触する(擦れる)と、摩擦によりレンズ列の頂部が荒らされて光散乱性を持つようになることがあり、更にこのような摩耗が進行するとレンズ列頂部が損耗しレンズ列頂部が潰れて平坦化することがある。このような状態になると、面光源装置の発光面において白点と呼ばれる欠陥が視認され易くなり、光源品位が低下する。この場合、面光源装置を用いて構成される表示装置の画像表示品位が低下することになる。
特開2007−27013号公報[特許文献2]には、エッジライト方式の面光源装置における導光体裏面のパターンの潰れ発生を防止すべく、拡散パターンを導光体裏面の部分的に窪ませた凹部内にて導光体の裏面から飛び出ないように形成することが開示されている。ここで、拡散パターンは、導光方向と直交する方向において波形を描くように高さが変化しており、導光方向では両端部を除いて均一な断面形状を有する。
国際公開第2007/007799号公報[特許文献3]には、エッジライト方式の面光源装置における輝度むら特に導光体薄型化に伴う導光体光入射端面近傍領域での輝度むらが視認されないようにすべく、面光源装置用導光体の裏面に光入射端面を横切る方向に延在する複数のプリズム列を形成し、該プリズム列のそれぞれに、その延在方向に関する少なくとも一部の領域で、断面形状において頂部が分割された複数の分割頂部を形成することが開示されている。
特開2006−156289号公報[特許文献4]には、エッジライト方式の面光源装置における輝度むら特に導光体薄型化に伴う導光体光入射端面近傍領域での輝度むらが視認されないようにすべく、面光源装置用導光体の裏面に光入射端面を横切る方向に延在する複数のプリズム列を形成し、該プリズム列のそれぞれを、その延在方向に関する少なくとも一部の領域で、断面形状において第1曲率半径をもつ第1部分と第1曲率半径より小さな第2曲率半径をもつ第2部分とを含んでなるものとすることが開示されている。
特開平7−270624号公報 特開2007−27013号公報 国際公開第2007/007799号公報 特開2006−156289号公報
ところで、エッジライト方式の面光源装置において、LEDからなる一次光源を使用する場合には、冷陰極管等からなる線状の一次光源を使用する場合に比べて、導光体が一層薄型となり、導光体裏面のプリズム列等のレンズ列と光反射シートとの擦れによる白点欠陥の視認性が顕著になり、表示装置の画像表示品位が悪化し易いことが分かった。これに対処するために、導光体裏面のプリズム列等のレンズ列と光反射シートの擦れよる白点欠陥を抑制すべく導光体裏面のプリズム列等のレンズ列の形状を最適な形状にすることが考えられる。
上記特許文献2では、圧力が加わっても導光体裏面のパターンの潰れが発生しにくい面光源装置を提供するために、導光体裏面の拡散パターンを導光方向に垂直な面内における断面がサインカーブ状となるように形成し、平坦面より飛び出ないように設けたことは記載されている。しかし、ここには形状の具体的な数値は示されていない。従って、特許文献2には、面光源装置に裏面から荷重をかけた際に導光体裏面の拡散パターンと光反射シートとの擦れによる白点欠陥が発生するという問題への対処は示唆されていない。
特許文献3では、導光体裏面のプリズム列の頂部の断面形状の曲率を完全Rで定義する場合のR半径を、2〜50μmの範囲、好ましくは5〜25μmの範囲とすることが記載されている。また、特許文献4では、導光体裏面のプリズム列に関して、第1の曲率半径を23〜27μmの範囲とし、第2の曲率半径を5〜15μmの範囲となし得ることが記載されている。しかし、これらの特許文献には白点欠陥防止に関する記載はなく、これら特許文献に記載の範囲の形状からは面光源装置に裏面から荷重をかけた際に導光体裏面のプリズム列と湾曲した光反射シートとの擦れによる白点欠陥が発生するという問題への対処は示唆されない。
本発明の目的は、面光源装置が薄型化しても、導光体裏面のレンズ列と光反射素子との擦れやレンズ列の潰れによる白点欠陥の発生が防止され、優れた画像表示品位及び光学特性をもつ表示装置の実現を可能となす面光源装置及びそれに用いる導光体を提供することにある。
本発明によれば、以上の如き目的を達成するものとして、
光入射端面と、光出射面と、前記光出射面の反対側に位置する裏面と、を備える板状の導光体であって、
前記裏面の少なくとも一部の領域には、前記光入射端面と略直交する方向に延びる複数のレンズ列が互いに平行に配列されて形成されており、
前記レンズ列が延びる方向と略直交する断面における前記レンズ列の基本形状は3個以上10個以下の要素円弧の組み合わせからなり、
前記レンズ列の配列ピッチを前記レンズ列の高さで除算したアスペクト比が7〜200であることを特徴とする面光源装置用導光体、
が提供される。
本発明の一態様においては、前記要素円弧は30〜70μmの略同一の曲率半径R2をもち、かつ、60〜130μmの曲率半径R1をもつ基準円弧に前記要素円弧が略内接するようにして前記基準円弧の内側に前記要素円弧が配置されており、さらに、前記曲率半径R1を前記曲率半径R2で除算した値が1.7〜3.9の範囲内にある。本発明の一態様においては、前記レンズ列の表面の少なくとも一部に微細な凹凸構造体が複数形成されており、前記レンズ列表面の面内方向における前記微細な凹凸構造体の長径を前記微細な凹凸構造体の高さまたは深さで除算した最大アスペクト比が7〜200である。本発明の一態様においては、前記光出射面は、鏡面であるか、または平均傾斜角0.1〜8°の粗面からなる。
また、本発明によれば、以上の如き目的を達成するものとして、
上記の面光源装置用導光体と、該導光体の光入射端面に隣接して配置された一次光源と、前記導光体の光出射面に隣接して配置された光偏向素子と、前記導光体の裏面に隣接して配置された光反射素子とを含んでなることを特徴とする面光源装置、
が提供される。
以上のような本発明によれば、面光源装置が薄型化しても、導光体裏面のレンズ列と光反射素子との擦れやレンズ列の潰れによる白点欠陥の発生が防止され、表示装置の画像表示品位及び光学特性を向上させることができる。
本発明による面光源装置の一実施形態を示す模式的部分透視斜視図である。 図1の面光源装置の模式的部分分解斜視図である。 図1の面光源装置の導光体の裏面に形成される、レンズ列を示す模式的断面図である。 光偏向素子による光偏向の様子を示す模式図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明による面光源装置の一実施形態を示す模式的部分透視斜視図であり、図2はその模式的部分分解斜視図である。図1に示されているように、本実施形態の面光源装置は、Y方向に適宜の距離を隔てて配置された点状の一次光源としての複数のLED2と、該LEDから発せられる光を導光する板状の導光体4と、光偏向素子6と、光反射素子8とを備えている。また、複数のLED2の配列体は、リフレクタ(反射器)10を伴っている。但し、図2では、リフレクタ10は図示を省略されている。複数のLED2は、それらから発せられる光の最大強度光の方向が互いに平行となるように配置するのが好ましい。
導光体4は、XY面と平行に配置され、全体として矩形板状をなしている。導光体4は、4つの側端面を有しており、そのうちのYZ面と略平行な1対の側端面のうちの一方が光入射端面41とされ、該光入射端面と対向するようにLED2が隣接配置されている。導光体4のYZ面と略平行な1対の側端面のうちの他方の側端面は、光入射端面と反対側の反対端面42とされている。導光体4の光入射端面41に略直交する2つの主面は、いずれもZ方向と略直交するように配置されており、一方の主面である上面が光出射面43とされている。該光出射面43は、光出射制御機能構造としての微細凹凸構造を有する粗面または平滑面(鏡面)からなる。
光出射面43が微細凹凸構造を有する粗面からなる場合には、該粗面の平均傾斜角θaは0.1〜8°であるのが好ましい。この粗面の平均傾斜角θaは、ISO4287/1−1984に従って、触針式表面粗さ計を用いて粗面形状を測定し、測定方向の座標をxとして、得られた傾斜関数f(x)から次の(1)式および(2)式
Δa=(1/L)∫ |(d/dx)f(x)|dx ・・・ (1)
θa=tan−1(Δa) ・・・ (2)
を用いて求めることができる。ここで、Lは測定長さであり、Δaは平均傾斜角θaの正接である。
光出射面43からは、光出射面43の法線方向(Z方向)及び光入射端面41と直交するX方向の双方を含むXZ面内の分布において指向性のある光を出射させる。この出射光分布のピークの方向が光出射面となす角度は例えば10°〜40°であり、出射光分布の半値全幅は例えば10°〜40°である。
導光体4の光出射面43と反対側の主面(裏面)44には、光出射面43からの出射光のLED2の配列方向と平行なYZ面内での指向性を制御するために、光入射端面41を横切る方向例えば光入射端面41に対して略垂直の方向(X方向)に互いに平行に延びる多数のレンズ列44aが形成されている。
レンズ列44aの配列ピッチP1は、例えば10μm〜200μm、好ましくは15μm〜150μm、より好ましくは20μm〜100μmである。レンズ列44aの配列ピッチP1をレンズ列44aの高さHで除算したアスペクト比(P1/H)は、7〜200、好ましくは8〜150、より好ましくは10〜100である。レンズ列44aのアスペクト比を上記の範囲内とすることで、以下のような白点発生防止のための特別の構成の採用下においても、光出射面43からの出射光を十分に集光させることができる。
レンズ列44aは、導光体裏面44の全面に形成されていてもよいし、導光体裏面44の一部の領域に形成されていてもよい。白点発生を防止する観点から、面光源装置の有効発光領域に対応する導光体裏面44の領域を含む全面に形成されることが好ましい。レンズ列44aを導光体裏面44の一部の領域に形成する場合には、たとえば、押圧により部材間の接触の機会が高く白点の発生しやすい面光源装置の有効発光領域外の領域(額縁領域)及びその近傍の領域に形成するのが好ましい。
図3に、導光体裏面44に形成されるレンズ列44aの模式的断面図を示す。レンズ列44aが延びる方向(X方向)と略直交する断面(YZ断面)におけるレンズ列44aの形状は、基本形状に対して付加形状を付加したものからなる。
ここで、レンズ列44aの基本形状は、3個以上10個以下の曲率半径R2の円弧(要素円弧)Bの組み合わせからなり、図3では具体的には5個の要素円弧Bの組み合わせからなる。要素円弧Bは外方に向けて凸の状態で一連に連なっている。すなわち、互いに隣接する要素円弧Bは端部同士を接している。要素円弧Bは、曲率半径R1の基準円弧Aに要素円弧Bが略内接するようにして、基準円弧Aの内側に配置されている。ここで、基準円弧Aに対する要素円弧Bの略内接は、厳密な内接のみならず、数μm程度とくに1μm程度のずれは許容されるものとする。また、要素円弧は、厳密な円弧形状であるもののみならず、線分を微小に分割した場合の各分割領域の角度成分の分布形態に大きな変更をもたらさない程度のずれは許容されるものとする。
レンズ列44aの付加形状は、要素円弧Bに対して付加された微細な凹凸からなる。図3では、付加形状の付加された要素円弧Bが示されている。
以上のような基本形状を採用することにより、レンズ列44aの断面形状が単純円弧からなるものである場合に比べて、薄型化された光反射素子(後述のように、光反射シートからなる)8と導光体裏面44との接触面積の低減及び密着の防止の機能が発揮され、これに基づきレンズ列44aの破損や光反射シートとの擦れに起因する白点欠陥発生の抑制が可能になる。基本形状における要素円弧Bの数を3個以上10個以下とすることで、特に白点欠陥発生防止の効果が顕著になる。要素円弧Bの数が2個以下では要素円弧Bを設けることの上記意義が十分に発現されず、要素円弧Bの数が11個以上では要素円弧Bを設けても基本形状が後述の基準円弧Aに近いものとなり要素円弧Bを設けることの上記意義が十分に発現されないからである。
本実施形態では、5個の要素円弧Bは略同一の曲率半径R2をもち、この曲率半径R2は、例えば5〜150μm、好ましくは10〜100μm、より好ましくは30〜70μmである。また、基準円弧Aの曲率半径R1は、例えば10〜200μm、好ましくは15〜150μm、より好ましくは60〜130μmである。さらに、曲率半径R1を曲率半径R2で除算した値(R1/R2)は、例えば1.1〜20.0、好ましくは1.5〜15.0、より好ましくは1.7〜3.9である。
レンズ列44aの断面形状を以上のような要素円弧Bの曲率半径R2及び基準円弧Aの曲率半径R1を用いて規定することで、光学設計が容易になる。
更に、レンズ列44aの断面形状を上記のようにすることで、出射光分布におけるピーク光方向を含みXZ面に垂直な面において出射光分布の半値全幅が30°〜65°である集光された出射光を出射させることができ、面光源装置の輝度を向上させることができる。
レンズ列44aの付加形状である微細な凹凸は、導光体裏面44のレンズ列44aの表面の少なくとも一部に形成される複数の微細な凹凸構造体Mにより具現されるのが好ましい。微細な凹凸構造体Mからなる凹凸構造を形成することにより、レンズ列44aと反射シートとの接触面積をさらに減らすことができ、レンズ列44aの破損や反射シートとの擦れに起因する白点の発生をより一層効果的に防止することができる。
このレンズ列44aの表面の微細な凹凸構造は、光出射制御機能構造としても機能する。微細な凹凸構造体Mについては、レンズ列44aの表面の面内方向における長径を高さまたは深さで除算した最大アスペクト比を規定することができる。この最大アスペクト比は、7〜200であるのが好ましい。このような形状の微細な凹凸構造体Mをレンズ列44aの表面に多数設けることにより、光出射面43を平面(平滑面または鏡面)からなるものとした場合においても、光出射面43の法線方向(Z方向)及び光入射端面41と直交するX方向の双方を含むXZ面内の分布において指向性のある光を良好に出射させることができる。
好ましくは、微細な凹凸構造は裏面の全体に渡って設けられるが、必ずしも全面に渡って設けられる必要はなく、導光体の用途等に応じて、好ましい範囲に微細な凹凸構造を設けても良い。また、レンズ列44aの表面に微細な凹凸構造を設け、さらに光出射面43を微細凹凸構造を有する粗面としても構わない。
なお、導光体4の光出射制御機能構造としては、上記の様な光出射面43に形成した微細凹凸構造を有する粗面等の導光体表面の構造と併用して、導光体4の内部に光拡散性微粒子を混入分散することで形成したものを用いることができる。また、導光体4としては、図1及び図2に示される様な全体として一様な厚さ(光出射面43の粗面の微細凹凸形状及び裏面44のレンズ列形状を無視した場合の厚さ)の板状のものの他に、X方向に関して光入射端面41から反対端面42の方へと次第に厚さが小さくなる様なくさび状のもの等の、種々の断面形状のものを使用することができる。
導光体4の厚さは、例えば0.3〜10mmである。
光偏向素子6は、導光体4の光出射面43上に配置されている。光偏向素子6の2つの主面は、それぞれ全体としてXY面と略平行に位置する。2つの主面のうちの一方(導光体の光出射面43と対向する主面)は入光面61とされており、他方が出光面62とされている。出光面62は、導光体4の光出射面43と平行な平坦面または粗面とされている。入光面61は、多数のプリズム列61aが互いに平行に配列されたプリズム列形成面とされている。
入光面61のプリズム列61aは、LED2の配列方向と略平行のY方向に延び、互いに平行に形成されている。プリズム列61aの配列ピッチP2は、10μm〜100μmの範囲とすることが好ましく、より好ましくは10μm〜80μm、さらに好ましくは20μm〜70μmの範囲である。また、プリズム列61aの頂角は、30°〜80°の範囲とすることが好ましく、より好ましくは40°〜70°の範囲である。
光偏向素子6においては、所望の形状のプリズム列を精確に作製し、安定した光学性能を得るとともに、組立作業時や光源装置としての使用時におけるプリズム列頂部の摩耗や変形を抑止する目的で、プリズム列の頂部に頂部平坦部あるいは頂部曲面部を形成してもよい。この場合、頂部平坦部あるいは頂部曲面部の幅は、3μm以下とすることが、面光源装置としての輝度の低下やスティッキングによる輝度の不均一パターンの発生を抑止する観点から好ましく、より好ましくは頂部平坦部あるいは頂部曲面部の幅は2μm以下であり、さらに好ましくは1μm以下である。
光偏向素子6の厚さは、例えば30〜350μmである。
図4に、光偏向素子6による光偏向の様子を示す。この図は、XZ面内での導光体4からのピーク出射光(出射光分布のピークに対応する光)の進行方向を示すものである。導光体4の光出射面43から斜めに出射される光は、プリズム列61aの第1面へ入射し第2面により全反射されて、導光体4からの出射光の指向性をほぼ維持したまま出光面62の略法線の方向に出射する。これにより、XZ面内では、出光面62の法線の方向において高い輝度を得ることができる。
光偏向素子6は、導光体4からの出射光を目的の方向に偏向(変角)させる機能を果たすものであり、上記の様な指向性の高い光を出射する導光体4と組み合わせる場合には、少なくとも一方の面に多数のレンズ単位が並列して形成されたレンズ面を有するレンズシートを使用することが好ましい。レンズシートに形成されるレンズ形状は、目的に応じて種々のものが使用され、例えば、プリズム形状、レンチキュラーレンズ形状、フライアイレンズ形状、波型形状等が挙げられる。中でも断面略三角形状の多数のプリズム列が並列に配置されたプリズムシートが特に好ましい。
導光体4及び光偏向素子6は、光透過率の高い合成樹脂から構成することができる。このような合成樹脂としては、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、環状ポリオレフィン樹脂が例示できる。特に、メタクリル樹脂が、光透過率の高さ、耐熱性、力学的特性、成形加工性に優れており、最適である。このようなメタクリル樹脂としては、メタクリル酸メチルを主成分とする樹脂であり、メタクリル酸メチルが80重量%以上であるものが好ましい。導光体4及び光偏光素子6の粗面の表面構造やプリズム列等の表面構造を形成するに際しては、透明合成樹脂板を所望の表面構造を有する型部材を用いて熱プレスすることで形成してもよいし、スクリーン印刷、押出成形や射出成形等によって成形と同時に形状付与してもよい。また、熱あるいは光硬化性樹脂等を用いて構造面を形成することもできる。更に、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリメタクリルイミド系樹脂等からなる透明フィルムあるいはシート等の透明基材上に、活性エネルギー線硬化型樹脂からなる粗面構造またレンズ列配列構造を表面に形成してもよいし、このようなシートを接着、融着等の方法によって別個の透明基材上に接合一体化させてもよい。活性エネルギー線硬化型樹脂としては、多官能(メタ)アクリル化合物、ビニル化合物、(メタ)アクリル酸エステル類、アリル化合物、(メタ)アクリル酸の金属塩等を使用することができる。
光反射素子8としては、例えば表面に金属蒸着反射層を有するプラスチックシート(光反射シート)を用いることができる。尚、導光体4の光入射端面として利用される端面以外の端面にも反射部材を付することが好ましい。
LED2から発せられる光を少ないロスで導光体4の光入射端面41へと導くために、リフレクタ10が設けられている。該リフレクタ10としては、例えば、表面に金属蒸着反射層を有するプラスチックフィルムを用いることができる。図示されているように、リフレクタ10は、光反射素子8の端縁部外面からLED2の外側を経て光偏光素子6の出光面端縁部へと巻き付けられている。別法として、光源リフレクタ10は、光偏光素子6を避けて、光反射素子8の端縁部外面からLED2の外側を経て導光体4の光出射面端縁部へと巻き付けることも可能である。
以上の実施形態では、LEDなどの点状一次光源を複数用いている。この場合、複数の点状光源は、それらから発せられる光の最大強度光の方向が互いに平行となるように(たとえば略X方向となるように)配置するのが好ましい。
一次光源としてLEDを使用する場合には、とくに、導光体光出射面43からの光出射を全面に亘ってできるだけ均一化するために、平均傾斜角θaの分布を光入射端面から遠ざかるに従って次第に小さくなるようなグラデーションを有するものとすることが、好ましい。このような平均傾斜角分布では、とくに、光入射端面41に近い領域における光偏向素子6とのスティッキングが発生しやすくなる傾向にあるが、本発明では、それを防止するために、粗面の凹凸構造を特化するのが好ましい。すなわち、平均傾斜角θaが小さい領域であっても、スティッキング発生の防止に有効な凸部を存在させるべく、十点平均粗さRzの下限を設定するのが好ましい。これにより、概略的にいえば、平均傾斜角θaが小さい領域においても、スティッキング発生の防止に有効な高さの凸部を低分布密度ではあるが確実に存在させることができる。
以上のようなLED2、導光体4、光偏向素子6および光反射素子8からなる面光源装置の発光面(光偏光素子6の出光面62)上に、液晶表示素子を配置することにより液晶表示装置が構成される。図1において、符号Fは、面光源装置と組み合わせて使用される液晶表示素子の有効表示領域に対応する当該面光源装置の発光面の有効発光領域を示す。
本実施形態では、リフレクタ10は、有効発光領域F以外の領域の光偏向素子6、導光体4及び光反射素子8の積層体の端面部並びにLED2を覆うように配置されている。これにより、積層体の端面部から出射する光及びLED2のケースから漏れ出す光をXY面内において良好に拡散させて反射させ導光体4へと再入射させることができ、導光体光出射面43の広い領域へと所要の強度の光を導くことができ、輝度の均斉度の向上に寄与することができる。
液晶表示装置は、図1における上方から液晶表示素子を通して観察者により観察される。十分にコリメートされた狭い分布の光を面光源装置から液晶表示素子に入射させることができるため、液晶表示素子での階調反転等がなく明るさ、色相の均一性の良好な画像表示が得られるとともに、所望の方向に集中した光照射が得られ、この方向の照明に対する一次光源の発光光量の利用効率を高めることができる。
なお、光偏向素子6の出光面62上に、光拡散素子を隣接配置することができる。この光拡散素子により、画像表示の品位低下の原因となるぎらつきや輝度斑などを抑止し、画像表示の品質を向上させることができる。光拡散素子は、光拡散材を混入したシート状のものとすることができ、光偏向素子6の出光面62側にて該光偏向素子6に接合などにより一体化させてもよいし、光偏向素子6上に載置してもよい。光偏向素子6上に載置する場合には、光偏向素子6とのスティッキング防止のために、光拡散素子の光偏向素子6と対向する側の面(光入射側の面)に凹凸構造を付与することが好ましい。更に、光拡散素子の光出射側の面にも、その上に配置される液晶表示素子との間でのスティッキング防止のために、凹凸構造を付与することが好ましい。この凹凸構造は、十点平均粗さが好ましくは0.7°以上、更に好ましくは1.0°以上、より好ましくは1.5°以上となるような構造とすることができる。
次に、以上のような面光源装置用導光体を製造するための本発明による製造方法の実施形態を説明する。
本実施形態では、光出射面43を形成するための形状転写面を有する成形用型部材、及び裏面44を形成するための形状転写面を有する成形用型部材を用いて透光性樹脂を成形することを含んで、上記の面光源装置用導光体4を製造する。裏面44を形成するための形状転写面を有する成形用型部材を作製するに際しては、先ずレンズ列44aの基本形状に対応する形状の切削刃を用いて型素材を切削加工し、次いで切削加工後の型素材表面に対しブラスト処理を行って粗面化して上記形状転写面を形成する。ブラストノズルと型素材との間の距離は、ブラスト処理の簡便さの観点から、一定に維持されるのが好ましい。ブラスト粒子としては、ガラスビーズのような球形状のものやアルミナ粒子のような多角形状のものを使用することができる。また、光出射面43を形成するための形状転写面を有する成形用型部材を作製するに際しては、型素材表面に対しブラスト処理を行って粗面化して上記形状転写面を形成する。
以上のようにして作製された2つの成形用型部材を用いて透光性樹脂(組成物)を成形することで、上記のような導光体が製造される。
以下、実施例及び比較例によって本発明を説明する。尚、以下の説明において、導光体成形用の金型及び型素材等に関する方向性等の記述は、対応する導光体に関し上記したものを使用することがある。
[実施例1]
鏡面仕上げをした有効面積175.5mm(X方向寸法)×285.5mm(Y方向寸法)、厚さ3mmのNiPめっき板を型素材として用い、ガラスビーズ(ポッターズバロティーニ社製J400)をブラストし、第1の転写面形成金型とした。但し、ブラスト処理の条件は以下の通りとした。ガラスビーズは、35g/分の量を、200mmの高さから、光入射端面に近い側から遠い側へと1.5mmピッチで移行しつつ、ピッチ方向と直交する方向に6m/分の速度で、帯状に複数回にわたって噴射し、ピッチ方向の移行に伴い圧力を0.2MPaから0.6MPaに順次変化させることで、平均傾斜角θaのグラデーションを形成した。
加工面が鏡面仕上げされた有効面積175.5mm(X方向寸法)×285.5mm(Y方向寸法)、厚さ30mmのNiPめっきブロックの加工面に、図3に示すようなレンズ列44aの基本形状を転写形成するための転写面が形成されるよう切削加工を行った。レンズ列44aの基本形状は、レンズ列44aの延びる方向と直交する面内において、幅[P1]90μm(Y方向寸法)、高さ[H]9μm(Z方向寸法)で、曲率半径[R1]117μmの基準円弧Aにいずれも曲率半径[R2]34μmの7個の要素円弧Bが内接するようにして、基準円弧Aの内側に要素円弧Bが配置されたものとした。ブロックの転写領域は、これに対応する反転形状を有する。
次に、得られたブロックの加工面に、ガラスビーズ(ポッターズバロティーニ社製J400)をブラスト処理し、第2の転写面形成金型とした。なお、ブラスト処理においては、ガラスビーズは、60g/分の量を、520mmの高さから、光入射端面に近い側から遠い側へと1mmピッチで移行しつつ、ピッチ方向と直交する方向に速度5m/分の速度で、圧力0.11MPaで複数回にわたって噴射した。
以上の第1および第2の転写面形成金型を射出成形装置に組み込み、射出成形を行った。成形材料としてはアクリル樹脂(三菱レイヨン社製、アクリペットTF−8)を用いた。得られた導光体の光出射面43には、平均傾斜角θaが光入射端面に近い側から遠い側へと0.8度から2.9度のグラデーションとなった粗面43が形成されていた。また、裏面44には、表面が粗面化された、幅[P1]90μm、高さ[H]9μmで、曲率半径[R1]117μmの基準円弧Aにいずれも曲率半径[R2]34μmの7個の要素円弧Bが内接するようにして、基準円弧Aの内側に要素円弧Bが配置されたものからなる曲線を基本断面形状に持つレンズ列44aが全面に渡って形成されていた。P1/Hの値は10であり、R1/R2の値は3.44である。
得られた導光体4を裏面44が上向きになるように配置し、光散乱反射シート(東レ社製E6SR)を裏面44に接触するように載せて粘着テープで固定し、先端に5mm角のゴム圧子を装着させたインストロン社製の万能材料試験機ツインコラム試験システム(型式3365A)を用いて、光散乱反射シートの上から導光体裏面44に対してゴム圧子により0.0125kN×1000回の条件で加重する試験を行った。
次いで、試験後の導光体4の厚さ0.7mmの長辺側端面(光入射端面41)に対向するようにして、該長辺に沿って等間隔で54個のLED(豊田合成社製、E1S62−YWOS7−07)2を配置し、更に光源リフレクタ10を配置した。また、導光体の裏面44に対向するようにして光反射素子8として光散乱反射シート(東レ社製E6SR)を配置し、光出射面43に対向するようにして光偏向素子6として頂角68°でピッチ29μmのレンズ列が多数並列に形成された厚さ188μmのプリズムシート(三菱レイヨン社製M268YWC1)を、そのレンズ列形成面が光出射面43に対向するように配置し、図1に示したような面光源装置を作製した。
得られた面光源装置を点灯し発光面を観察したところ、導光体のレンズ列と光散乱反射シートとの間の擦れに起因する白点は観察されず、輝度均斉度も良好であった。
[実施例2]
鏡面仕上げをした有効面積175.5mm(X方向寸法)×285.5mm(Y方向寸法)、厚さ3mmのNiPめっき板を型素材として用い、これをそのまま第1の転写面形成金型とした。
加工面が鏡面仕上げされた有効面積175.5mm(X方向寸法)×285.5mm(Y方向寸法)、厚さ30mmのNiPめっきブロックの加工面に、図3に示すようなレンズ列44aの基本形状を転写形成するための転写面が形成されるよう切削加工を行った。レンズ列44aの基本形状は、レンズ列44aの延びる方向と直交する面内において、幅[P1]90μm(Y方向寸法)、高さ[H]9μm(Z方向寸法)で、曲率半径[R1]117μmの基準円弧Aにいずれも曲率半径[R2]68μmの3個の要素円弧Bが内接するようにして、基準円弧Aの内側に要素円弧Bが配置されたものとした。ブロックの転写領域は、これに対応する反転形状を有する。
次に、得られたブロックの加工面に、ガラスビーズ(ポッターズバロティーニ社製J400)をブラスト処理し、第2の転写面形成金型とした。ブラスト処理の条件は以下の通りとした。ガラスビーズは、35g/分の量を、200mmの高さから、光入射端面に近い側から遠い側へと1.5mmピッチで移行しつつ、ピッチ方向と直交する方向に6m/分の速度で、帯状に複数回にわたって噴射し、ピッチ方向の移行に伴い圧力を0.2MPaから0.6MPaに順次変化させることで、平均傾斜角θaのグラデーションを形成した。
以上の第1および第2の転写面形成金型を射出成形装置に組み込み、射出成形を行った。成形材料としてはアクリル樹脂(三菱レイヨン社製、アクリペットTF−8)を用いた。得られた導光体の裏面44には、表面が粗面化された、幅[P1]90μm、高さ[H]9μmで、曲率半径[R1]117μmの基準円弧Aにいずれも曲率半径[R2]68μmの3個の要素円弧Bが内接するようにして、基準円弧Aの内側に要素円弧Bが配置されたものからなる曲線を基本断面形状に持つレンズ列44aが全面に渡って形成されていた。P1/Hの値は10であり、R1/R2の値は1.72である。
以下、実施例1と同様にして、加重試験を行い、試験後の導光体を用いて図1に示したような面光源装置を作製した。
得られた面光源装置を点灯し発光面を観察したところ、導光体のレンズ列と光散乱反射シートとの間の擦れに起因する白点は観察されず、輝度均斉度も良好であった。
[比較例1]
鏡面仕上げをした有効面積175.5mm(X方向寸法)×285.5mm(Y方向寸法)、厚さ3mmのNiPめっき板を実施例1と同様の条件でブラスト処理し、第1の転写面形成金型とした。
加工面が鏡面仕上げされた有効面積175.5mm(X方向寸法)×285.5mm(Y方向寸法)、厚さ30mmのNiPめっきブロックの加工面に、図3に示すようなレンズ列44aの基本形状を転写形成するための転写面が形成されるよう切削加工を行った。レンズ列44aの基本形状は、レンズ列44aの延びる方向と直交する面内において、幅[P1]90μm(Y方向寸法)、高さ[H]10.5μm(Z方向寸法)で、曲率半径102μmの円弧からなるものとした。ブロックの転写領域は、これに対応する反転形状を有する。次に、得られたブロックの加工面に、実施例1と同様にブラスト処理し、第2の転写面形成金型とした。
以上の第1および第2の転写面形成金型を射出成形装置に組み込み、実施例1と同様の条件で射出成形を行った。得られた導光体の光出射面43には、平均傾斜角θaが光入射端面に近い側から遠い側へと0.8度から2.9度のグラデーションとなった粗面43が形成されていた。また、裏面44には、表面が粗面化された、幅90μm、高さ10.5μmで、曲率半径102μmの円弧の断面形状を持つレンズ列が全面に渡って形成されていた。
以下、実施例1と同様にして、加重試験を行い、試験後の導光体を用いて図1に示したような面光源装置を作製した。
得られた面光源装置を点灯し発光面を観察したところ、輝度均斉度は良好であったものの、導光体のレンズ列と光散乱反射シートとの間の擦れに起因する白点が観察された。
2 LED
4 導光体
41 光入射端面
42 反対端面
43 光出射面
44 裏面
44a レンズ列
6 光偏向素子
61 入光面
61a プリズム列
62 出光面
8 光反射素子
10 リフレクタ
A 基準円弧
B 要素円弧
F 有効発光領域
M 凹凸構造体

Claims (5)

  1. 光入射端面と、光出射面と、前記光出射面の反対側に位置する裏面と、を備える板状の導光体であって、
    前記裏面の少なくとも一部の領域には、前記光入射端面と略直交する方向に延びる複数のレンズ列が互いに平行に配列されて形成されており、
    前記レンズ列が延びる方向と略直交する断面における前記レンズ列の基本形状は3個以上10個以下の要素円弧の組み合わせからなり、
    前記レンズ列の配列ピッチを前記レンズ列の高さで除算したアスペクト比が7〜200であることを特徴とする面光源装置用導光体。
  2. 前記要素円弧は30〜70μmの略同一の曲率半径R2をもち、かつ、60〜130μmの曲率半径R1をもつ基準円弧に前記要素円弧が略内接するようにして前記基準円弧の内側に前記要素円弧が配置されており、さらに、前記曲率半径R1を前記曲率半径R2で除算した値が1.7〜3.9の範囲内にあることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置用導光体。
  3. 前記レンズ列の表面の少なくとも一部に微細な凹凸構造体が複数形成されており、前記レンズ列表面の面内方向における前記微細な凹凸構造体の長径を前記微細な凹凸構造体の高さまたは深さで除算した最大アスペクト比が7〜200であることを特徴とする、請求項1または2に記載の面光源装置用導光体。
  4. 前記光出射面は、鏡面であるか、または平均傾斜角0.1〜8°の粗面からなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の面光源装置用導光体。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の面光源装置用導光体と、該導光体の光入射端面に隣接して配置された一次光源と、前記導光体の光出射面に隣接して配置された光偏向素子と、前記導光体の裏面に隣接して配置された光反射素子とを含んでなることを特徴とする面光源装置。
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