JP2010040429A - 面光源装置及びそれに用いる導光体 - Google Patents

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Abstract

【課題】輝度が向上し、しかも導光体からの望ましくない斜め出射漏光の発生が抑制された面光源装置を提供する。
【解決手段】光入射端面41、反対端面42、光出射面43及び裏面44を有する導光体4と、一次光源2と、プリズムシートからなる光偏向素子6と、光反射素子8とを含む面光源装置。光反射素子8は白色の光反射性両面粘着テープ12により導光体裏面44に接合されており、両面粘着テープ12は導光体裏面44にて反対端面42に隣接し該反対端面に沿って延びる領域に対応して配置される。導光体光出射面43は、反対端面42に隣接し該反対端面に沿って延びる第1帯状領域432において鏡面であり、該第1帯状領域432以外の主領域433,434において粗面である。第1帯状領域432の幅W1は両面粘着テープ12の幅W0幅より0〜5mm大きい。
【選択図】図2

Description

本発明は、エッジライト方式の面光源装置及びそれを構成するのに用いられる導光体に関するものであり、特に、導光体の光入射端面とは反対側の端面の近傍における光出射面ひいては面光源装置発光面からの所要方向以外の方向への漏光を抑制することを企図した面光源装置及びそれに用いる導光体に関するものである。このような面光源装置は、例えば、携帯用ノートパソコン等のモニターや液晶テレビ等の表示部として使用される液晶表示装置のバックライトに、好適である。
液晶表示装置は、基本的にバックライトと液晶表示素子とから構成されている。バックライトとしては、液晶表示装置のコンパクト化の観点からエッジライト方式のものが多用されている。エッジライト方式のバックライトにおいては、矩形板状の導光体の少なくとも1つの端面を光入射端面として用いて、該光入射端面に沿って直管型蛍光ランプなどの線状または棒状の一次光源を配置し、該一次光源から発せられた光を導光体の光入射端面から導光体内部へと導入し、該導光体の2つの主面のうちの一方である光出射面から出射させるようにしている。
ところで、近年の液晶表示装置等の各種機器の軽量化及び薄型化の要求に基づき、バックライトにおいても、導光体の薄型化が進められており、たとえば厚さ2mm程度の薄型の導光体が使用される。導光体の筐体への組み込みに際しては、導光体の2つの主面のうちの他方である裏面に光反射シートが接合される。この接合では、導光体の光入射端面とは反対側の端面(反対端面)の近傍において、裏面に反対端面に沿って延在するように両面粘着テープの一方の粘着面が貼付される。この両面粘着テープの他方の粘着面が光反射シートに貼付される。両面粘着テープとしては光吸収性の黒色テープが使用されている。その理由は、導光体においては、反対端面まで導光された光が2次的な光源として機能し、反対端面の近傍において光出射面から光が出射しやすくなり、望ましくない角度での斜め出射の漏光を生じやすくなるところ、そのような斜め出射漏光の発生をできるだけ低減するためである。このような漏光は、光偏向素子による所望の偏向方向とは異なる斜め方向への光偏向素子からの光出射をもたらす。
一方、特許第2709776号公報[特許文献1]には、面照明装置用導光体において、透明樹脂基体の表面に乱反射パターンを不均一分布で形成することにより、照明輝度を向上させることが開示されている。
特許第2709776号公報
上記のように導光体と光反射シートとの接合手段として黒色両面粘着テープを用いると、導光体からの望ましくない斜め出射漏光は低減できるが、その反面、面光源装置の輝度向上には不利である。そこで、望ましくない斜め出射漏光を低減することができれば、輝度向上のために、接合手段として、黒色両面粘着テープではなく、たとえば白色の光反射性接合材や金属蒸着反射面を持つ光反射性接合材を使用することが好ましい。
また、特許文献1に記載の輝度向上手段は、透明樹脂基体の表面にスクリーン印刷により乱反射パターンを形成するので、導光体の作製が面倒である。
そこで、本発明の目的は、導光体と光反射シートとの光反射性接合材による接合を採用することで輝度が向上し、しかも導光体からの望ましくない斜め出射漏光の発生が抑制された面光源装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、そのような面光源装置に用いられ作製が容易な導光体を提供することにある。
本発明によれば、上記目的のいずれかを解決するものとして、
一次光源から発せられる光が入射する光入射端面、該光入射端面の反対側の反対端面、導光される光が出射する光出射面、及び該光出射面の反対側の裏面を有する導光体と、
該導光体の光入射端面に隣接して配置された一次光源と、
前記導光体の光出射面に隣接して配置された光偏向素子と、
前記導光体の裏面に隣接して配置された光反射素子とを含んでなり、
該光反射素子は帯状光反射性接合材により前記導光体の裏面に接合されており、前記光反射性接合材は前記導光体の裏面にて前記反対端面に隣接し該反対端面に沿って延びる領域に対応して配置され、
前記導光体の光出射面は、前記反対端面に隣接し該反対端面に沿って延びる第1帯状領域において鏡面であり、該第1帯状領域以外の主領域において粗面であり、
前記第1帯状領域の幅は前記帯状光反射性接合材の幅より0〜5mm大きいことを特徴とする面光源装置、
が提供される。
本発明の一態様においては、前記帯状光反射性接合材は白色の両面粘着テープまたは金属蒸着反射面を持つ両面粘着テープからなる。本発明の一態様においては、前記導光体の光出射面の主領域は、前記第1帯状領域に隣接し該第1帯状領域に沿って延びる第2帯状領域と、該第2帯状領域以外の一般領域とからなり、前記第2帯状領域の面粗度は前記一般領域の面粗度より大きい。本発明の一態様においては、前記光偏向素子は、前記導光体から出射された光が入射する入光面と該入光面の反対側の出光面とを有しており、前記入光面には互いに平行に延在するように配列された複数のプリズム列が形成されている。本発明の一態様においては、前記裏面には、前記光入射端面を横切る方向に互いに平行に延在するように配列された複数のレンズ列が形成されている。本発明の一態様においては、前記レンズ列はプリズム列である。
本発明によれば、上記目的のいずれかを解決するものとして、上記の面光源装置を構成する前記導光体、が提供される。
以上のような本発明によれば、導光体の光出射面を、第1帯状領域において鏡面とし、それ以外の主領域において粗面とし、更に第1帯状領域の幅を帯状光反射性接合材の幅と同一またはそれより大きくすることで、面光源装置の輝度が向上し、しかも導光体からの望ましくない斜め出射漏光の発生が抑制される。また、本発明の導光体は作製が容易である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明によるエッジライト方式の面光源装置の一実施形態を示す模式的部分分解斜視図であり、図2はその模式的部分断面図であり、図3はその模式的部分分解斜視図である。図1〜図3に示されているように、本実施形態の面光源装置は、Y方向に延在する線状または棒状の冷陰極管等からなる一次光源2と、該一次光源から発せられる光を導光する板状の導光体4と、光偏向素子6とを備えている。また、一次光源2は、リフレクタ(反射器)10を伴っている。
導光体4は、XY面と平行に配置され、全体として矩形板状をなしている。導光体4は、4つの側端面を有しており、そのうちのYZ面と略平行な1対の側端面のうちの一方が光入射端面41とされ、該光入射端面と対向するように一次光源2が隣接配置されている。導光体4のYZ面と略平行な1対の側端面のうちの他方の側端面は、光入射端面の反対側の反対端面42とされている。導光体4の光入射端面41に略直交する2つの主面は、いずれもZ方向と略直交するように配置されており、一方の主面である上面が光出射面43とされ、他方の主面である下面が光出射面の反対側の裏面44とされている。
光出射面43は、光出射制御機能構造としての微細凹凸構造を有する粗面からなる主領域431と、反対端面42に隣接し該反対端面に沿ってY方向に延び鏡面からなる第1帯状領域432とからなる。主領域431は、第1帯状領域432に隣接し該第1帯状領域に沿って延びる第2帯状領域433と、該第2帯状領域以外の一般領域434とからなる。第2帯状領域433の面粗度は一般領域434の面粗度より大きい。第1帯状領域432及び第2帯状領域433の詳細については後述するが、一般領域434からは、光出射面43の法線方向(Z方向)及び光入射端面41と直交するX方向の双方を含むXZ面内の分布において指向性のある光を出射させる。この出射光分布のピークの方向が光出射面となす角度は例えば10°〜40°であり、出射光分布の半値全幅は例えば10°〜40°である。
裏面44には、光出射面43からの出射光の一次光源2の方向と平行なYZ面内での指向性を制御するために、光入射端面41を横切る方向例えば光入射端面41に対して略垂直の方向(X方向)に互いに平行に延びる多数のレンズ列44aが形成されている。該レンズ列44aとしては、プリズム列、レンチキュラーレンズ列、V字状溝等を用いることができるが、YZ断面の形状が略三角形状のプリズム列を用いるのが好ましい。このプリズム列の頂角は、70°〜80°または100°〜150°の範囲とすることが好ましい。これは、プリズム頂角をこの範囲とすることで、光出射面43からの出射光を十分に集光させることができ、面光源装置としての輝度の一層の向上を図ることができるからである。即ち、プリズム頂角をこの範囲とすることで、出射光分布におけるピーク光を含みXZ面に垂直な面において出射光分布の半値全幅が30°〜65°である集光された出射光を出射させることができ、面光源装置としての輝度を向上させることができる。また、レンズ列44aの配列ピッチP1は、例えば10μm〜100μm、好ましくは10μm〜80μm、より好ましくは20μm〜70μmである。なお、導光体出射光のYZ面内での指向性を高めることがそれほど要求されない場合には、導光体裏面44にレンズ列44aを形成しなくともよい。
なお、導光体4の光出射機能構造としては、上記の様な光出射面43に形成した微細凹凸構造を有する粗面と併用して、導光体4の内部に光拡散性微粒子を混入分散することで形成したものを用いることができる。また、導光体4としては、図1〜図3に示される様な全体として一様な厚さ(光出射面43の粗面の微細凹凸形状及び裏面44のプリズム列形状を無視した場合の厚さ)の板状のものの他に、X方向に関して光入射端面41から反対端面42の方へと次第に厚さが小さくなる様なくさび状のもの等の、種々の断面形状のものを使用することができる。
導光体4の厚さは、例えば0.3〜10mmである。
光偏向素子6は、導光体4の光出射面43上に配置されている。光偏向素子6の2つの主面は、それぞれ全体としてXY面と略平行に位置する。2つの主面のうちの一方(導光体の光出射面43と対向する主面)は導光体2から出射された光が入射する入光面61とされており、他方が出光面62とされている。出光面62は、導光体4の光出射面43と平行な平坦面または粗面とされている。入光面61は、多数のプリズム列61aが互いに平行に配列されたプリズム列形成面とされている。
入光面61のプリズム列61aは、一次光源2の方向と略平行のY方向に延び、互いに平行に形成されている。プリズム列61aの配列ピッチP2は、10μm〜100μmの範囲とすることが好ましく、より好ましくは10μm〜80μm、さらに好ましくは20μm〜70μmの範囲である。また、プリズム列61aの頂角は、30°〜80°の範囲とすることが好ましく、より好ましくは40°〜70°の範囲である。
光偏向素子6においては、所望の形状のプリズム列を精確に作製し、安定した光学性能を得るとともに、組立作業時や光源装置としての使用時におけるプリズム列頂部の摩耗や変形を抑止する目的で、プリズム列の頂部に頂部平坦部あるいは頂部曲面部を形成してもよい。この場合、頂部平坦部あるいは頂部曲面部の幅は、3μm以下とすることが、面光源装置としての輝度の低下やスティッキングによる輝度の不均一パターンの発生を抑止する観点から好ましく、より好ましくは頂部平坦部あるいは頂部曲面部の幅は2μm以下であり、さらに好ましくは1μm以下である。
光偏向素子6の厚さは、例えば30〜350μmである。
図4に、光偏向素子6による光偏向の様子を示す。この図は、XZ面内での導光体4からのピーク出射光(出射光分布のピークに対応する光)の進行方向を示すものである。導光体4の光出射面43の主領域431とくに一般領域434から斜めに出射される光は、プリズム列61aの第1面へ入射し第2面により全反射されて、導光体4からの出射光の指向性をほぼ維持したまま出光面62の略法線の方向に出射する。これにより、XZ面内では、出光面62の法線の方向において高い輝度を得ることができる。
光偏向素子6は、導光体4からの出射光を目的の方向に偏向(変角)させる機能を果たすものであり、上記の様な指向性の高い光を出射する導光体4と組み合わせる場合には、少なくとも一方の面に多数のレンズ単位が並列して形成されたレンズ面を有するレンズシートを使用することが好ましい。レンズシートに形成されるレンズ形状は、目的に応じて種々のものが使用され、例えば、プリズム形状、レンチキュラーレンズ形状、フライアイレンズ形状、波型形状等が挙げられる。中でも断面略三角形状の多数のプリズム列が並列に配置されたプリズムシートが特に好ましい。
導光体4及び光偏向素子6は、光透過率の高い合成樹脂から構成することができる。このような合成樹脂としては、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、環状ポリオレフィン樹脂が例示できる。特に、メタクリル樹脂が、光透過率の高さ、耐熱性、力学的特性、成形加工性に優れており、最適である。このようなメタクリル樹脂としては、メタクリル酸メチルを主成分とする樹脂であり、メタクリル酸メチルが80重量%以上であるものが好ましい。導光体4及び光偏光素子6の粗面の表面構造やプリズム列等の表面構造を形成するに際しては、透明合成樹脂板を所望の表面構造を有する型部材を用いて熱プレスすることで形成してもよいし、スクリーン印刷、押出成形や射出成形等によって成形と同時に形状付与してもよい。また、熱あるいは光硬化性樹脂等を用いて構造面を形成することもできる。更に、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリメタクリルイミド系樹脂等からなる透明フィルムあるいはシート等の透明基材上に、活性エネルギー線硬化型樹脂からなる粗面構造またレンズ列配列構造を表面に形成してもよいし、このようなシートを接着、融着等の方法によって別個の透明基材上に接合一体化させてもよい。活性エネルギー線硬化型樹脂としては、多官能(メタ)アクリル化合物、ビニル化合物、(メタ)アクリル酸エステル類、アリル化合物、(メタ)アクリル酸の金属塩等を使用することができる。
一次光源2から発せられる光を少ないロスで導光体4の光入射端面41へと導くために、リフレクタ10が設けられている。該リフレクタ10としては、例えば、表面に金属蒸着反射層を有するプラスチックフィルムを用いることができる。
本実施形態では、導光体4の裏面44に隣接して光反射素子8が配置される。光反射素子8としては、例えば表面に金属蒸着反射層を有するプラスチックシートや白色のプラスチックシートを用いることができる。光反射素子8は、帯状光反射性接合材としての白色の両面粘着テープ12により導光体裏面44に接合される。白色両面粘着テープ12は、導光体裏面44にて反対端面42に隣接し該反対端面に沿って延びる領域441に対応して配置される。白色両面粘着テープ12の幅すなわち領域441の幅(X方向寸法)はW0である。帯状光反射性接合材として、反射面に金属蒸着面を設けた両面粘着テープ即ち金属蒸着反射面を持つ両面粘着テープを用いても良い
導光体光出射面43の第1帯状領域432の幅はW1である。この第1帯状領域の幅W1は、白色両面粘着テープ12の幅W0と同一またはそれより大きく、好ましくは0〜5mm大きい。このようにすることで、後述するように、導光体からの望ましくない斜め出射漏光の発生が抑制され、光偏向素子による所望の偏向方向とは異なる斜め方向への光偏向素子からの光出射(すなわち面光源装置の有効発光面からの光出射)が抑制され、かくして面光源装置の輝度低下が抑制される。また、導光体光出射面43の第2帯状領域433の幅はW2である。この第2帯状領域433の幅W2は、好ましくは、1〜20mmである。
上述のように、導光体光出射面43の主領域431において、第2帯状領域433の面粗度は一般領域434の面粗度より大きい。ここで、面粗度としては、平均傾斜角Δaを用いることができる。図5に、XZ面内での、導光体光出射面43における平均傾斜角Δaの分布の一例を示す。ここで、光入射端面41との境界を原点とするX方向位置をXで示し、平均傾斜角Δaの値は任意単位で示す。平均傾斜角Δaの値は、主領域431内において、一般領域434では光入射端面41との境界から離れるに従って徐々に大きくなるかまたは略均一であり、第2帯状領域433では、それに続いて急激に増加しピーク値Δamaxとなり、その後急激に減少して、第1の帯状領域432との境界では零となる。ピーク値Δamaxは、一般領域434での平均傾斜角Δaの最大値より十分に大きく、好ましくは1.2倍以上、更に好ましくは1.5倍以上である。
面光源装置においては、実際に外部に向けて光が照射される領域である有効発光領域以外の外枠状の発光領域(いわゆる額縁領域)は実際には筐体(図示されていない)により覆われるので、額縁領域からは光は出射されない。白色両面粘着テープ12は、有効発光領域以外の外枠状の発光領域に対応する位置に配置されている。
本実施形態では、光出射面43を形成するための形状転写面を有する成形用型部材を用いて透光性樹脂を成形することを含んで上記導光体4を製造する。成形用型部材を作製するに際して、型素材の表面の所望領域に対して、適宜、所要の切削加工、研削加工、研磨加工、ブラスト処理及びメッキ処理などを適用することで、上記形状転写面を形成する。
本実施形態では、白色両面粘着テープ12を導光体裏面44にて反対端面42に沿って延びる領域441に対応して配置し、更に、導光体光出射面43の第1帯状領域432を鏡面としている。このため、導光体4内を導光されて反対端面42の近傍に到達した光さらには反対端面42により反射された光は、白色両面粘着テープ12により90%以上の高い反射率で反射され、第1帯状領域432により正反射され、導光体4内で導光される。従って、輝度低下が抑制される。
また、XZ面内でX方向及びZ方向の双方に対して斜めの方向に、光偏向素子6上から斜め下向きに、有効発光領域内側から導光体反対端面42の方の縁辺部を観察しても、望ましくない斜め出射の漏光が目立つことはない。これは、導光体光出射面43の主領域431において、第2帯状領域433の平均傾斜角Δaを一般領域434の平均傾斜角Δaより大きくしているので、第2帯状領域433では光はXZ面内において広い角度範囲内に拡散されて出射するからである。かくして、光偏向素子からの該光偏向素子による所望の偏向方向とは異なる斜め方向への集中した光出射(すなわち面光源装置の有効発光面からの所望の偏向方向とは異なる斜め方向への集中した光出射)が抑制され、かくして面光源装置の輝度低下が抑制される。
以下、実施例及び比較例によって本発明を説明する。
[実施例1]
鏡面仕上げをした有効面積220mm(X方向寸法)×290mm(Y方向寸法)、厚さ3mmのステンレススチール板を型素材として用い、導光体主領域431に対応する領域に対して、ガラスビーズ(ポッターズバロティーニ社製J220)をブラスト粒子として用いて、ブラスト処理を行った。このブラスト処理では、導光体第2帯状領域433に対応する領域の形成の際に、導光体一般領域434に対応する領域の形成の際に比べて、ブラスト粒子吐出圧力を2倍に高めた。これにより、図5に示されるような平均傾斜角Δaの分布を持ち、第1帯状領域432の幅W1が4mmで、第2帯状領域433の幅W2が10mmの光出射面43を転写形成するための形状転写面を有する第1の型部材を得た。
一方、鏡面仕上げをした有効面積220mm(X方向寸法)×290mm(Y方向寸法)、厚さ3mmの別のステンレススチール板の表層にNiPメッキ層を施した型素材を用い、その表面に、図2に示すようなプリズム列形成面からなる導光体裏面44を転写形成するための形状転写面を切削加工により形成し、第2の型部材を得た。プリズム列形成面のプリズム列は、頂角100°、頂部先端曲率半径15μm、配列ピッチ50μmであった。また、プリズム列の延びる方向は、上記表層にNiPメッキ層を施した型素材の長辺と垂直の方向(X方向)になるようにした。
上記2つの成型用型部材を用いて、透明アクリル樹脂組成物を射出成形することにより、短辺220mm、長辺290mmの長方形で、厚みが一方の長辺から他方の長辺にかけて2.0mmから0.7mmまで連続的に変化するくさび型で、一方の面(光出射面43)が第1帯状領域432のみ鏡面で且つそれ以外の主領域431が粗面からなり、他方の面(裏面44)がプリズム列形成面からなる透明アクリル樹脂製の導光体4を得た。
導光体4の厚さ2.0mmの長辺側端面(光入射端面41)に対向するようにして、該長辺に沿って冷陰極管からなる一次光源2を配置し、更に光源リフレクタ10を配置した。また、導光体の裏面44に対向するようにして光反射素子8として銀蒸着光反射シート(麗光社製200T14)を配置し、これらを幅W0が2mmで反射率85%の白色両面粘着テープ(日東電工社製5610SR)12を用いて接合した。光出射面43に対向するようにして光偏向素子として頂角65°でピッチ50μmのプリズム列が多数並列に形成された厚さ155μmのプリズムシート(三菱レイヨン社製M165)を、そのプリズム列形成面が光出射面43に対向するように配置し、図1〜図3に示したような面光源装置を作製した。尚、筐体による額縁領域の幅は2mmであった。
得られた面光源装置を点灯して発光面を観察したところ、正面視では、十分に明るく有効発光面全体の明るさの均一性も極めて良好であった。また、導光体反対端面42に対応する縁辺部の斜め視ではこの方向への集中光出射は全く認められなかった。
[実施例2]
ブラスト処理で、導光体第2帯状領域433に対応する領域の形成の際に、導光体一般領域434に対応する領域の形成の際と同様の様式にてブラスト粒子の吐出圧力を設定したこと以外は、実施例1と同様にして面光源装置を作製した。
得られた面光源装置を点灯して発光面を観察したところ、正面視では、十分に明るく有効発光面全体の明るさの均一性も良好であった。また、導光体反対端面42に対応する縁辺部の斜め視ではこの方向への集中光出射は殆ど認められなかった。
[実施例3]
ブラスト処理で、第1帯状領域432の幅W1が2mmとなるようにしたこと以外は、実施例2と同様にして面光源装置を作製した。
得られた面光源装置を点灯して発光面を観察したところ、正面視では、明るく有効発光面全体の明るさの均一性も良好であった。また、導光体反対端面42に対応する縁辺部の斜め視ではこの方向への集中光出射が僅かに認められたが、実用上支障のないものであった。
[比較例1]
ブラスト処理で、第1帯状領域432の幅W1が10mmとなるようにしたこと以外は、実施例2と同様にして面光源装置を作製した。
得られた面光源装置を点灯して発光面を観察したところ、正面視では、帯状の暗部が認められ、有効発光面全体の明るさの均一性が不良であった。また、導光体反対端面42に対応する縁辺部の斜め視ではこの方向への集中光出射は全く認められなかった。
[比較例2]
ブラスト処理で、第1帯状領域432の幅W1が0mm(すなわち鏡面部分なし)となるようにしたこと以外は、実施例2と同様にして面光源装置を作製した。
得られた面光源装置を点灯して発光面を観察したところ、正面視では、明るさが不十分で、有効発光面全体の明るさの均一性も良好でなかった。また、導光体反対端面42に対応する縁辺部の斜め視では、この方向への集中光出射が顕著に認められた。
本発明によるエッジライト方式の面光源装置の一実施形態を示す模式的部分分解斜視図である。 図1の面光源装置の模式的部分断面図である。 図1の面光源装置の模式的部分分解斜視図である。 光偏向素子による光偏向の様子を示す模式図である。 図1の面光源装置の導光体光出射面における中心線平均粗さRaの分布の一例を示す図である。
符号の説明
2 一次光源
4 導光体
41 光入射端面
42 反対端面
43 光出射面
431 主領域
432 第1帯状領域
433 第2帯状領域
434 一般領域
44 裏面
44a レンズ列
6 光偏向素子
61 入光面
61a プリズム列
62 出光面
8 光反射素子
10 リフレクタ
12 白色両面粘着テープ

Claims (7)

  1. 一次光源から発せられる光が入射する光入射端面、該光入射端面の反対側の反対端面、導光される光が出射する光出射面、及び該光出射面の反対側の裏面を有する導光体と、
    該導光体の光入射端面に隣接して配置された一次光源と、
    前記導光体の光出射面に隣接して配置された光偏向素子と、
    前記導光体の裏面に隣接して配置された光反射素子とを含んでなり、
    該光反射素子は帯状光反射性接合材により前記導光体の裏面に接合されており、前記光反射性接合材は前記導光体の裏面にて前記反対端面に隣接し該反対端面に沿って延びる領域に対応して配置され、
    前記導光体の光出射面は、前記反対端面に隣接し該反対端面に沿って延びる第1帯状領域において鏡面であり、該第1帯状領域以外の主領域において粗面であり、
    前記第1帯状領域の幅は前記帯状光反射性接合材の幅より0〜5mm大きいことを特徴とする面光源装置。
  2. 前記帯状光反射性接合材は白色の両面粘着テープまたは金属蒸着反射面を持つ両面粘着テープからなることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。
  3. 前記導光体の光出射面の主領域は、前記第1帯状領域に隣接し該第1帯状領域に沿って延びる第2帯状領域と、該第2帯状領域以外の一般領域とからなり、前記第2帯状領域の面粗度は前記一般領域の面粗度より大きいことを特徴とする、請求項1乃至2のいずれか一項に記載の面光源装置。
  4. 前記光偏向素子は、前記導光体から出射された光が入射する入光面と該入光面の反対側の出光面とを有しており、前記入光面には互いに平行に延在するように配列された複数のプリズム列が形成されていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の面光源装置。
  5. 前記裏面には、前記光入射端面を横切る方向に互いに平行に延在するように配列された複数のレンズ列が形成されていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の面光源装置。
  6. 前記レンズ列はプリズム列であることを特徴とする、請求項5に記載の面光源装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の面光源装置を構成する前記導光体。
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