JP2011173645A - 中栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】中栓を取り外すことなく内容物の移し替えの可能な中栓を提供する。
【解決手段】容器C内につながる開口部2aを有し、該容器Cの口部C1に固定保持されるベース2と、該ベース2の上面にヒンジ3を介して開放可能に合わさる蓋体4とを備え、蓋体4に、開口部2aに連通するとともに該開口部2aよりもサイズの小さい注出孔4bを設けた中栓1である。
【選択図】図1

Description

この発明は、容器の口部に装着して内容物の適量注出を可能とする中栓に関し、特に内容物を使い切った後は他の容器から内容物を移し替えることにより元の容器を再利用するのに適した中栓に関する。
一般に、容器の口部には所定の大きさの注出孔を有する中栓が取り付けられており、これにより注出孔を通じて内容物の適量注出を可能としている。ところで、近年では、資源の有効活用等の観点から、内容物を使い切った後は他の容器から内容物を移し替えて元の容器を再利用するのが普通であり、この場合、注出孔は内容物を移し替えるには小さすぎるため、中栓を容器の口部から一旦取り外さなければならず、中栓を容器の口部から取り外す際に中栓が変形したり破損したりする場合があった。また、中栓の取り外し後は、内容物の付着した中栓を一時的に別の場所に置かなければならず周囲を汚したり逆に中栓が汚染されたりするという問題もあった。また、このような中栓は、資源リサイクルや環境保護のため、材質の異なる容器とは分別して回収または廃棄することが要求されている。
内容物の詰め替えを考慮して、特許文献1には、容器の口部の内壁にねじを形成するとともにこのねじと螺合するねじを中栓の外周面にも形成して、中栓を廻すことで容器の口部に着脱自在とする技術が提案されているものの、中栓自体を一度容器から取り外さなければならず、中栓の取り外し後に周囲を汚したり中栓が汚染されたりするという問題は依然として解決されていない。
実開昭62−168344号公報
それゆえこの発明は、中栓を取り外すことなく内容物の移し替えの可能な中栓を提供することを目的とする。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、この発明の中栓は、容器内につながる開口部を有し、該容器の口部に固定保持されるベースと、該ベースの上面にヒンジを介して開放可能に合わさる蓋体とを備え、上記蓋体に、上記開口部に連通するとともに該開口部よりもサイズの小さい注出孔を設けたことを特徴とするものである。
かかる発明の中栓にあっては、容器内の内容物を注出する場合においては、蓋体をベースに合わせた姿勢にて蓋体の注出孔を通して行う。容器内が空になり他の容器から内容物を移し替える場合には、蓋体をヒンジを介して回動させベースの開口部を開放する。これにより、開口部は注出孔よりもサイズが大きいことから当該開口部を通じて容易に内容物の移し替えを行うことができる。
したがって、この発明の中栓によれば、中栓を容器の口部から取り外さなくても内容物の移し替えが可能となるため、内容物の付着した中栓を一時的に別の場所に置いて周囲を汚したり逆に中栓が汚染されたりするということがない。
なお、この発明の中栓にあっては、上記中栓は、上記蓋体が上記ベースに合わさった姿勢でもって上記蓋体を上記ベースに係止して上記蓋体の回動を阻止する廻り止めを備えることが好ましい。
また、この発明の中栓にあっては、上記廻り止めは、上記ベースの上面において上記開口部を取り囲んで立ち上がる楕円筒状または多角筒状の突起と、上記蓋体の、上記上面に対向する面において設けられ上記突起に適合可能な溝とからなることが好ましい。
または、この発明の中栓にあっては、上記廻り止めは、ベースの上面において形成された凸部および凹部の少なくとも一方と、上記蓋体の、上記ベースの上面に対向する面において形成された、上記凸部および凹部の少なくとも一方に適合する凹部および凸部の少なくとも一方とからなることが好ましい。
あるいは、この発明の中栓にあっては、上記廻り止めは、楕円形または多角形状に形成された上記開口部と、上記蓋体の、上記ベースの上面に対向する面から垂下し、上記開口部に嵌り込む楕円形または多角形状の筒状部とからなることが好ましい。
また、この発明の中栓にあっては、上記ベースに、上記開口部が形成される天壁の外周縁から垂下し、上記口部とアンダーカット係合する外筒部と、上記ヒンジの両端を超える範囲で延び、上記外筒部と上記天壁とを部分的に切り離すスリットとを設け、上記外筒部に、上記スリットの少なくとも一方の端を破断開始端とするとともに、上記蓋体をつまみ片とする該外筒部の引きちぎりにより破断して上記アンダーカット係合を解除する破断予定部を設けることが好ましい。
さらに、この発明の中栓にあっては、上記破断予定部は、上記スリットの各端から上記外筒部の下端まで各々延設された縦破断予定線からなることが好ましい。
しかも、この発明の中栓にあっては、上記破断予定部は、上記スリットの一方の端から上記外筒部の下端まで延設された縦破断予定線と、上記スリットの他方の端を破断開始端とし、上記外筒部の周方向に沿い上記中栓の前面側を経由して延設される横破断予定線とからなることが好ましい。
この発明によれば、栓を取り外すことなく内容物の移し替えを容易に行うことができる。
また、中栓と蓋体との間に廻り止め機構を設けたので、中栓と蓋体との間に介在するヒンジの破断を防止できる。
さらに、容器と中栓とを容易に分離できる機構を取り入れたので、使用を終えた後に、中栓を簡単に分別して廃棄または回収することができる。
この発明にしたがう第一の実施形態の中栓を容器の口部に装着した状態で示す斜視図である。 図1の中栓をキャップ付き容器に適用した状態を示す部分断面図である。 図1の中栓を、蓋体を開いた状態で示す図であり、(a)は平面図、(b)は図3(a)中のA−A線に沿う断面図である。 この発明にしたがう第二の実施形態の中栓を、蓋体を開いた状態で示す図であり、(a)は平面図、(b)は図4(a)中のB−B線に沿う断面図である。 この発明にしたがう第三の実施形態の中栓を、蓋体を開いた状態で示す図であり、(a)は平面図、(b)は図5(a)中のC−C線に沿う断面図である。 この発明にしたがう第四の実施形態の中栓を、蓋体を開いた状態で示した図であり、(a)は平面図、(b)は図6(a)中のD−D線に沿う断面図である。 第四の実施形態における中栓の背面図である。 この発明にしたがう第五の実施形態の中栓を示す図であり、(a)は蓋体を開いた状態の平面図であり、(b)は蓋体を閉じた状態の背面図である。 第五の実施形態の中栓を容器の口部に装着した状態で示す斜視図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。ここに図1は、この発明に従う第一の実施形態の中栓を容器の口部に装着した状態で示した斜視図である。なお図中、符号Cは容器を示し、C1は容器の口部を示している。また、図中、同様の部材には同様の符号を付して説明する。
図1に示すように、この中栓1は、容器Cの口部C1に装着して容器C内に充填された内容物の適量注出を可能とするものである。容器C内の内容物は、中栓1の上部に形成された注出孔4bを通じて注出される。また、この容器Cの口部C1には、図2に示すように、キャップLが着脱自在に取り付けられる。キャップLは、ここでは円形の天面壁L1の外縁にて垂下する環状外壁L2と、環状外壁L2の径方向内側にて天面壁L1から垂下する環状内壁L3とを有しており、環状内壁L3の内周面には、容器Cの口部C1に形成されたねじC1aと螺合するねじL3aが形成されている。さらに環状内壁L3の内側には、天面壁L1の下面に接した状態にて、環状内壁L3の内周面のつけ根近傍に形成されたリブL3bによって保持される円盤状のシール部材L4が設けられている。これによって、キャップLを容器Cの口部C1に締め込んだときにシール部材L4が中栓1の注出孔4dを塞ぐとともに密閉するようにしている。
図3に中栓1を具体的に示すように、中栓1は、容器Cの口部C1に固定保持されるベース2と、該ベース2の上面にヒンジ3を介して開放可能に合わさる蓋体4とを備えてなる。ヒンジ3は、キャップLを容器Cの口部C1に着脱する際にキャップLのねじL3aと干渉しないように充分小さなものとなっている。すなわち、口部Cの軸線S1からヒンジの最外位置までの距離rは、口部C1の軸線S1から口部C1に形成されたねじC1aの最外位置までの距離Rよりも小となっている。ベース2、ヒンジ3および蓋体4は一体成形により形成されている。
ベース2は、容器Cの口部C1の口径と略一致する径の開口部2aを有し、この開口部2aを取り囲むようにして口部C1の突端C1bに当接する天壁2bを有している。また、天壁2bの内周縁および外周縁からは容器Cの口部C1を挟み込むように内筒部2cおよび外筒部2dが下方に向けて垂設されており、中栓1を容器Cに組み付けた状態にて、内筒部2cは容器Cの口部C1内に嵌入され、外筒部2dは該口部C1にアンダーカット係合する。具体的には、外筒部2dの内壁には、口部C1の突端C1bの近傍に形成されたリブC1cとアンダーカット係合するリブ2dが設けられており、口部C1のリブC1cと外筒部2dのリブ2dとを係合させることでベース2を容器Cの口部C1に固定保持させることができる。
一方、蓋体4は、ベース2の天壁2bの上面と合わさる天板4aからなり、この天板4aのほぼ中央に上記注出孔4bが形成されている。注出孔4bは、図3(b)に仮想線で示すように、蓋体4がベース2に合わさった姿勢にて開口部2aに臨んで該開口部2aと連通する。注出孔4bの開口面積(サイズ)は、容器Cの内部に充填される内容物の性質に依存して適宜決定されるが、ベース2の開口部2aの開口面積(サイズ)よりも小さい。また、天板4aの下面からは注出孔4bを取り囲むように垂下し、蓋体4をベース2に合わせた姿勢にて、ベース2の開口部2a内に嵌り込むここでは円形の筒状部4cが一体に形成されている。さらに、天板4aの周縁には、ヒンジ3に対向する位置に、蓋体4を開放する際の指掛かりとなる鍔部4dが形成されている。なお、これに代えて、ベース2の天壁2bの周縁に窪み(図示省略)を設けて指掛かりを形成するようにしても良い。
また、この中栓1は、蓋体4がベース2に合わさった姿勢でもって蓋体4をベース2に係止して、ベース2の上面に平行な面内での蓋体4の回動を阻止する廻り止め5を備えている。ここでいう「蓋体の回動」とは、蓋体4がベース2に合わさった姿勢における、蓋体4の軸線S2を中心とする円周方向の回転移動を意味する。
この実施形態では、廻り止め5は、ベース2の天壁2bの上面において開口部2aを取り囲むように蓋体4に向けて立ち上がる六角筒状の突起2eと、蓋体4の天板4aの下面(天壁2bの上面と対向する面)において設けられ該突起2eに適合可能な六角形状の溝4eとからなる。これにより、蓋体4がベース2に合わさった状態では、これらの突起2eと溝4eとが蓋体4の軸線S2を中心とする円周方向に互いに係止して、上記蓋体4の回動を阻止可能とする。なお、突起2eと溝4eとは上記円周方向に互いに係止可能な形状である限り図示例に限定されず、例えば楕円形としたり他の多角形(三角形や四角形、五角形等)としたり不規則な形状としたりしても良い。
かかる実施形態の中栓1にあっては、容器C内の内容物を注出する場合においては、蓋体4をベース2に合わせた姿勢(図1参照)にて蓋体4の注出孔4bを通じて行う。容器C内が空になり他の容器から内容物を容器C内に移し替える場合には、ヒンジ3を基点に蓋体4を回動させベース2の開口部2aを開放する。これにより、開口部2aは注出孔4bよりもサイズが大きいことから当該開口部2aを通じて容易に内容物を移し替えることができる。
したがって、この中栓1によれば、中栓1を容器Cの口部C1から取り外さなくても内容物の移し替えが可能となるため、内容物の付着した中栓を一時的に別の場所に置いて周囲を汚したり逆に中栓が汚染されたりするということがない。
また、キャップLを容器Cの口部C1に締め込んだ際またはキャップLを緩めて開放させる際にキャップLのシール部材L4から伝達される回転力によって蓋体4がベース2に対して相対的に回転しようとするのを、中栓1の廻り止め5が阻止するので、容器Cの口部C1にキャップLを装着することを想定してヒンジ3を小さく形成した場合(すなわちr<Rとした場合)でも、蓋体4がベース2に対して回転することがなくヒンジ3の破断を有利に防止することができる。
さらに、この実施形態の中栓1では、廻り止め5としての突起2eと溝4eとが上記円周方向の全体に亘って係止し合うため、優れた廻り止め効果を実現することができる。
次いで、この発明の他の実施形態について図面を参照して説明する。
図4に示す第二の実施形態に係る中栓1では、ベース2および蓋体4の基本的な構成は第一実施形態とほぼ同じである。ここでは、廻り止め5は、ベース2の天壁2bの上面において蓋体4に向けて立ち上がる二つの凸部2fと、蓋体4の天板4aの下面に形成された、それぞれ凸部2fに適合する二つの凹部4fとから構成されている。各凸部2fは、開口部2aを挟んで対向する位置に配置されている。なお、凸部2fおよび凹部4fの数は図示例に限定されず、各々一つまたは三つ以上としても良い。また、図示しないが、凸部2fおよび凹部4fの構成を逆にしても良く、すなわちベース2の天壁2bに凹部を設けるとともに、蓋体4の天板4aに該凹部に適合する凸部を設けるようにしても良い。さらに、ベース2に凸部および凹部の両方を設けるとともに、蓋体4にこれらに適合する凹部および凸部を設けても良い。
図5に示す第三の実施形態に係る中栓1では、廻り止め5は、ベース2の開口部2aを楕円形に形成するとともに、蓋体4の天板4aの下面から垂下する上記筒状部4cを楕円形に形成することにより構成されている。蓋体4をベース2に合わせた姿勢では、蓋体4の筒状部4cがベース2の開口部2aに嵌り込み、ベース2に対する蓋体4の回動が阻止される。なお、開口部2aの形状は楕円形に限らず、多角形や不規則な形状としても良く、筒状部4cの形状も開口部2aと係止可能であれば、多角形や不規則な形状としても良い。
この中栓1によれば、ベース2の開口部2aおよび蓋体4の筒状部4cの協働により廻り止め5を兼ねるようにしたので、単純な構造をもって蓋体4の回動を確実に阻止することができ、これは製造の面でも有利な形態である。
図6(a)、(b)及び7はこの発明にしたがう第四の実施形態に係る中栓1を示している。この実施形態では、ベース2には、ヒンジ3の両端を超える範囲で延び、外筒部2dのヒンジ3側と天壁2bとを部分的に切り離すスリット6が設けられている。また、図7に示すように、外筒部2dには、スリット6の少なくとも一方(ここでは両方)の端e1、e2を破断開始端とするとともに、蓋体4をつまみ片とする外筒部2dの引きちぎりにより外筒部2dと容器Cの口部C1とのアンダーカット係合を解除する破断予定部7が形成されている。より具体的には、破断予定部7は、スリット6の各端e1、e2から外筒部2dの下端まで各々延設された縦破断予定線8、9からなる。縦破断予定線8、9は、ここでは、外筒部2dの内面にて肉厚を他の部分に比べて薄肉とした溝で形成されるが、破断可能な弱化片を間隔を空けてミシン目状に配列することにより縦破断予定線8、9を形成しても良い(図示省略)。
かかる実施形態の中栓1にあっては、中栓1を容器Cから外して分別廃棄または回収する際には、開放姿勢とした蓋体4をつまみ片として把持して下方に引き下げると、この操作により外筒部2dのヒンジ3側が、スリット6の両端e1、e2を破断開始端として縦破断予定線8、9に沿って破断していき、その破断が外筒部2dの下端まで到達すると外筒部2dの、縦破断予定線8、9に挟まれた部分が引きちぎられる。これにより、外筒部2dと容器Cの口部C1との係合が弱まり、次いで容器Cの口部C1に残留した外筒部2の残留部分を容器Cの口部C1から除去することで中栓を容器から外すことができる。
したがって、この実施形態によれば、上述の実施形態の中栓1による効果に加えて、使用を終えた後に、容器Cと中栓1とを簡単に分別して廃棄または回収することができる。さらに、把持するのに手ごろな大きさの蓋体4をつまみ片することで、外筒部2dの引きちぎりを容易に達成することができる。
図8(a)、(b)及び9はこの発明にしたがう第五の実施形態に係る中栓1を示している。この実施形態では、ベース2にスリット6を設ける点において第四の実施形態に係る中栓1と一致するが、破断予定部7の構成において若干異なる。すなわち、ここでは、破断予定部7は、スリット6の一方の端e1から外筒部2dの下端まで延設された縦破断予定線8と、スリット6の他方の端e2を破断開始端とし、外筒部2dの周方向に沿い中栓1の前面側(ヒンジの反対側)を経由して延設されるとともに縦破断予定線8の手前で終端する横破断予定線10とからなる。ここでは、縦破断予定線8および横破断予定線10は、肉厚を他の部分に比べて薄肉とした溝で形成されるが、破断可能な弱化片を間隔を空けてミシン目状に配列することにより縦破断予定線8および横破断予定線10を形成しても良い(図示省略)。なお、縦破断予定線8を形成する溝は外筒部の内面に凹設され、横破断予定線10を形成する溝は外筒部の外面に凹設されているが、これらの溝は、外筒部の内面または外面のいずれに設けても良い。また、横破断予定線10は、外筒部2dの周方向に沿い半周以上設けてあることが望ましいが、特に限定されない。
かかる実施形態の中栓1を容器Cから外すにあたっては、まず開放姿勢とした蓋体4をつまみ片として把持して一旦下方に引き下げ、スリット6の一方の端e1につながる縦破断予定線8に沿って外筒部2dを破断する。次いで、蓋体4を横方向に引張ることにより、外筒部2dの、横破断予定線10よりも下側の部分を引張り、外筒部2dを横破断予定線10に沿って破断し、その破断が破断終了端10a(横破断予定線の終端位置)に達した後に蓋体4を上に引き上げることにより、中栓1を容器Cから取り外すことができる。この実施形態では、横破断予定線10を縦破断予定線8の手前で終端させることにより、外筒部2dに、外筒部2dを破断してもなお横破断予定線10の上側部分と下側部分とをつなぎ留めておく連結部2dを形成したので、第四実施形態の中栓1とは異なり、外筒部2dの破断が終了した時点で外筒部2dが二つに分断されることがなく、それゆえ中栓1の取外しをより少ない作業工程で行い得るようになる。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更することができるものであり、例えば、第一ないし第三の実施形態で例示した廻り止めを相互に組み合わせて使用しても良い。
かくして、この発明によれば、栓を取り外すことなく内容物の移し替えの可能な中栓を有利に提供することができ、また、この中栓を適用した容器ひいてはキャップ付き容器を有利に提供することができる。さらに、この発明によれば、中栓に廻り止めを設けたことから、容器の口部にキャップを着脱した場合でも、蓋体がベースに対して回転することがなくヒンジの破断を防止できる。しかも、この発明によれば、使用を終えた後に、容器と中栓とを容易に分別して廃棄または回収することができる。
1 中栓
2 ベース
2a 開口部
2b 天壁
2c 内筒部
2d 外筒部
2d リブ
2d 連結部
2e 突起
2f 凸部
3 ヒンジ
4 蓋体
4a 天板
4b 注出孔
4c 筒状部
4d 鍔部
4e 溝
4f 凹部
5 廻り止め
6 スリット
7 破断予定部
8、9 縦破断予定線
10 横破断予定線
10a 破断終了端
C 容器(キャップ付き容器)
C1 口部
L キャップ
L1 天面壁
L2 環状外壁
L3 環状内壁
L4 シール部材

Claims (8)

  1. 容器内につながる開口部を有し、該容器の口部に固定保持されるベースと、該ベースの上面にヒンジを介して開放可能に合わさる蓋体とを備え、
    前記蓋体に、前記開口部に連通するとともに該開口部よりもサイズの小さい注出孔を設けたことを特徴とする中栓。
  2. 前記中栓は、前記蓋体が前記ベースに合わさった姿勢でもって前記蓋体を前記ベースに係止して前記蓋体の回動を阻止する廻り止めを備える、請求項1に記載の中栓。
  3. 前記廻り止めは、前記ベースの上面において前記開口部を取り囲んで立ち上がる楕円筒状または多角筒状の突起と、前記蓋体の、前記上面に対向する面において設けられ前記突起に適合可能な溝とからなる、請求項2に記載の中栓。
  4. 前記廻り止めは、ベースの上面において形成された凸部および凹部の少なくとも一方と、前記蓋体の、前記ベースの上面に対向する面において形成された、前記凸部および凹部の少なくとも一方に適合する凹部および凸部の少なくとも一方とからなる、請求項2に記載の中栓。
  5. 前記廻り止めは、楕円形または多角形状に形成された前記開口部と、前記蓋体の、前記ベースの上面に対向する面から垂下し、前記開口部に嵌り込む楕円形または多角形状の筒状部とからなる、請求項2に記載の中栓。
  6. 前記ベースに、前記開口部が形成される天壁の外周縁から垂下し、前記口部とアンダーカット係合する外筒部と、前記ヒンジの両端を超える範囲で延び、前記外筒部と前記天壁とを部分的に切り離すスリットとを設け、
    前記外筒部に、前記スリットの少なくとも一方の端を破断開始端とするとともに、前記蓋体をつまみ片とする該外筒部の引きちぎりにより破断して前記アンダーカット係合を解除する破断予定部を設けた、請求項1〜5のいずれか一項に記載の中栓。
  7. 前記破断予定部は、前記スリットの各端から前記外筒部の下端まで各々延設された縦破断予定線からなる、請求項6に記載の中栓。
  8. 前記破断予定部は、前記スリットの一方の端から前記外筒部の下端まで延設された縦破断予定線と、前記スリットの他方の端を破断開始端とし、前記外筒部の周方向に沿い前記中栓の前面側を経由して延設される横破断予定線とからなる、請求項6に記載の中栓。
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