JP2011173613A - 注出キャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】容器体2の口部3に装着されると共に注出口33Aが形成された中栓部材21と、注出口33Aを開閉自在に覆うオーバーキャップ部材22と、を備え、中栓部材21には、注出口33Aを閉塞する閉塞体部34が容易破断部37を介して接続されており、閉塞体部34には、係合筒部36が立設されており、オーバーキャップ部材22には、係合筒部36に下側から係合する内筒部52が設けられている。
【選択図】図1
Description
そして、従来から、オーバーキャップには、円筒体が下方に向けて突設されると共に、この円筒体に注出キャップの径方向内側に向けて第1係合部が突設されており、閉塞体には、円筒体内に挿入されると共に第1係合部にキャップ周方向の一方側から係合する第2係合部が立設された、注出キャップが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような注出キャップでは、オーバーキャップ部材を中栓部材に対してキャップ周方向の一方側に回転させると、第1係合部が第2係合部に係合することにより、容易破断部がキャップの周方向の剪断力によって破断されて開封される。
本発明は、構成を複雑にすることなく開封と同時に閉塞体を取り除くことができる注出キャップを提供すること目的とする。
この発明では、間隙が形成されているので、オーバーキャップ部材に外力が加わっても、外力が閉塞体に伝達されにくくなり、例えば注出キャップを口部に装着させるときや注出キャップが装着された容器体を搬送するときのような開封前に注出口が不用意に開口されることを防止できる。
なお、図示の例では、容器体2の口部3及び注出キャップ1は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置された状態で配置されている。以下、この共通軸をキャップ軸Oとし、キャップ軸Oに沿って注出キャップ1側を上側、容器体2側を下側とし、キャップ軸Oに直交する方向を径方向と称する。
下側部分11の外周面には、雄ネジ部11Aと、雄ネジ部11Aよりも下側に離間して配置されて径方向外側に向けて突設されると共に外周面の全周にわたって延在する環状凸部11Bと、が形成されている。また、下側部分11の下端には、径方向外側に向けて突出する段差部14が形成されている。
上側部分12の外周面には、径方向外側に向けて突設されると共に外周面の全周にわたって延在する円環状のフランジ部12Aが形成されている。また、上側部分12の上端は、径方向外側に向けて膨出している。
周壁部31は、円筒状をなしており、内径が上側部分12の外径とほぼ同等となっている。そして、周壁部31の下端は、上側部分12と係合するように径方向内側に向けて突出している。
内壁部32は、円筒状をなしており、周壁部31よりも径方向内側に配置されており、外径が上側部分12の内径とほぼ同等となっている。そして、内壁部32は、周壁部31と共に上側部分12を挟み込んだ状態で、中栓部材21を口部3の上側部分12に装着させる。
閉塞体部34は、注出口33Aを閉塞しており、平面視円形の板状をなす閉塞板部35と、閉塞板部35の上面に立設された係合筒部(第1係合部)36と、を有している。閉塞板部35の外周縁は、閉塞板部35の全周にわたって形成されて閉塞板部35よりも薄肉とされた容易破断部37を介して注出筒部33の下端に接続されている。係合筒部36の上端は、係合筒部36の全周にわたって径方向外側に向けて突出している。
これら周壁部31の上端、内壁部32の上端及び注出筒部33の下端は、平面視で円環状をなす環状接続部38によって接続されている。
外キャップ部材41は、有頂円筒状をなしており、天板部43と、天板部43の外周縁から下側に向けて順に接続された上段部44、下段部45及びピルファプルーフ部46と、を有している。
下段部45の内周面には、口部3の雄ネジ部11Aと螺合する雌ネジ部45Aが形成されている。
ピルファプルーフ部46は、上端が周方向に間隔をあけて配置された複数のブリッジ部48を介して下段部45の下端に接続されている。また、ピルファプルーフ部46の下側には、図1及び図2に示すように、径方向内側へ折り返される折返部49が周方向に間隔をあけて複数形成されている。ピルファプルーフ部46は、図1及び図3に示すように、オーバーキャップ部材22を口部3に装着した状態において折返部49の先端を環状凸部11Bに当接させることで、オーバーキャップ部材22の上下移動を規制している。
支持板部54は、平面視で円状をなしており、内筒部52の下側部分における内周面と支持板部54の全周にわたって接続されて内筒部52に支持されている。そして、支持板部54よりも下方に向けて、内筒部52が突設されている。また、支持板部54の下面には、内筒部52と共に係合筒部36を挟み込む挟込筒部55が下側に向けて突設されている。
まず、オーバーキャップ部材22を容器体2の口部3に対して回転させる。オーバーキャップ部材22の雌ネジ部45Aが口部3の雄ネジ部11Aに螺合しているので、オーバーキャップ部材22を口部3に対して回転させるにつれて、オーバーキャップ部材22は、口部3に対して上側へ移動しようとする。しかし、ピルファプルーフ部46が上側への移動を規制しているので、オーバーキャップ部材22が口部3に対して上側へ移動しようとする力がブリッジ部48を破断し、オーバーキャップ部材22のうちピルファプルーフ部46を除く部分が口部3に対して上側へ移動する。
その後、図3に示すように、閉塞体部34は、内キャップ部材42と共に上側に引き上げられ、注出口33Aを開口させる。そして、オーバーキャップ部材22は、閉塞体部34と共に口部3から螺脱される。
以上のようにして、オーバーキャップ部材22を開封すると共に注出口33Aを開口させる。注出口33Aを開口させた後、例えば中栓部材21が取り付けられている容器体2を適宜傾けることによって、注出口33Aを通って注出筒部33の開口端から内容物が注出される。
内筒部107の下端は、外筒部51の下端よりも上側に位置している。そして、支持板部108は、第1の実施形態における支持板部54よりも内筒部107における上側に接続されている。
そのため、本実施形態では、閉塞板部105の上面と内筒部107の下端とが接触しておらず、また第1係合筒部104の上端と支持板部108の下面とが接触していない。
また、上述のように間隙を形成することにより、閉塞体部102と内筒部107との間の接触面積が小さくなるため、閉塞体部102と内筒部107との間の摩擦を低減することができ、オーバーキャップ部材103を口部3に対して回転させる開封時の初動トルクを低減できる。
例えば、第1係合部と第2係合部との係合は、閉塞体部の筒状をなす係合筒部と内キャップ部材の筒状をなす内筒部とを係合させることによってなされているが、第2係合部が第1係合部に下側から係合していれば、他の構成によってなされてもよい。
上記実施形態では、外キャップ部材と内キャップ部材、及び内キャップ部材と閉塞体部とをそれぞれ相対回転(周方向)可能に構成したが、どちらか一方、あるいは両方を相対回転不能に係合してもよい。ただし、相対回転可能に構成した場合には、開栓トルクが軽減されるという利点がある。
オーバーキャップ部材は、口部に着脱自在に螺合されているが、口部に着脱自在に嵌合させるなど、他の装着方法によって口部に着脱自在に装着されてもよい。また、オーバーキャップ部材は、口部に螺合されているが、外周面に雄ネジ部が形成された中栓部材など、注出口を開閉自在に覆っていれば、他の部材に着脱自在に装着されてもよい。さらに、オーバーキャップ部材は、外キャップ部材の内側に内キャップ部材を取り付けた構成となっているが、一部材として形成されてもよい。ただし、別部材として構成した場合には、中栓部材と内キャップ部材とを容器口部に装着した後、オーバーキャップ部材を装着するなど、例えば、容易破断部の損傷を防止する目的や製造装置に応じた組立方法に対応できる利点がある。
容器体内に収容される内容物は、液状に限られない。
Claims (2)
- 容器体の口部に装着されると共に注出口が形成された中栓部材と、
前記注出口を開閉自在に覆うオーバーキャップ部材と、を備え、
前記中栓部材には、前記注出口を閉塞する閉塞体が容易破断部を介して接続された注出キャップであって、
前記閉塞体には、第1係合部が立設されており、
前記オーバーキャップ部材には、前記第1係合部に下側から係合する第2係合部が設けられていることを特徴とする注出キャップ。 - 前記第2係合部は、支持部から下方に向けて突設されており、
前記第1係合部の先端と前記支持部との間、並びに前記閉塞体と前記第2係合部の先端との間の少なくとも一方には、間隙が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の注出キャップ。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010038706A Active JP5544189B2 (ja) | 2010-02-24 | 2010-02-24 | 注出キャップ |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013184741A (ja) * | 2012-03-09 | 2013-09-19 | Tokyo Raito Kogyo Kk | キャップ |
JP2014069810A (ja) * | 2012-09-27 | 2014-04-21 | Tokan Kogyo Co Ltd | 容器用のキャップ |
JP2020196466A (ja) * | 2019-05-31 | 2020-12-10 | 株式会社吉野工業所 | ヒンジキャップ |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008308218A (ja) * | 2007-06-18 | 2008-12-25 | Japan Crown Cork Co Ltd | キャップ |
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2010
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