JP2011173050A - 二酸化炭素の隔離方法及びその装置 - Google Patents
二酸化炭素の隔離方法及びその装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011173050A JP2011173050A JP2010037967A JP2010037967A JP2011173050A JP 2011173050 A JP2011173050 A JP 2011173050A JP 2010037967 A JP2010037967 A JP 2010037967A JP 2010037967 A JP2010037967 A JP 2010037967A JP 2011173050 A JP2011173050 A JP 2011173050A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbon dioxide
- concrete
- concrete structure
- supply pipe
- box culvert
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
【解決手段】コンクリート構造体は既設廃トンネル10からなり、既設廃トンネル10の開口部11にコンクリート壁20を形成し、コンクリート壁20に二酸化炭素の供給管30を取り付け、閉塞された既設廃トンネル10の内部に二酸化炭素を加圧貯留する。
【選択図】図1
Description
しかし、このような液体二酸化炭素の海底投棄については、液体二酸化炭素が沈降する際その一部が海水中に溶解し海水のPHを変化させるため、生態系等の深海環境へ悪影響を及ぼすおそれがあることが考えられる。また、深海底に溜まった液体二酸化炭素が海水中へ溶け出し、長期間にわたって少なからず深海環境の変化をもたらすことが考えられる。このような課題を解決するため、以下に示すような発明が提案されている。
本実施例では、既設廃トンネル、BOXカルバート、又は既設廃トンネルとBOXカルバートとの組み合わせからなるコンクリート構造体を利用した二酸化炭素の隔離方法及びその装置について説明するが、コンクリート構造体はこれらに限定されるものではなく、コンクリートにより囲まれた内部空間を有する構造体であれば利用できる可能性がある。また、コンクリートの耐用年数は約50年程度あるため、長期間の使用が可能である。
図3に示すように、コンクリート壁20の供給口23には二酸化炭素の供給管30が取り付けられている。供給管30は、都市ガス供給に使用されている塩ビ管を使用し、逆止弁31を介在させて取り付けられる。また、供給管30には漏れ検知センサー32を備えておくのが好ましい。
図5に示すように、BOXカルバート40の各接続部の内部底板には、鉄筋を縦横に並べて配置し(例えば、D16@200)、適度の強度を有するコンクリート(例えば、21−8−20BB)を打設して漏れを防止するための内部接続コンクリート51が形成される(縦横の大きさが500mm程度)。また、図6に示すように、BOXカルバート40の各接続部の外部側面には、適度の強度を有するコンクリート(例えば、21−8−20BB)を打設して漏れを防止するための外部接続コンクリート52が形成される(幅が500mm程度)。
コンクリート壁50の供給口(図示省略)には、上述した既設廃トンネル10のコンクリート壁20と同様に二酸化炭素の供給管30が取り付けられている。
図7は、既設廃トンネルとBOXカルバートを組み合わせた施工例を示す概念図(1)である。
(1)事前検査
既設廃トンネル10を利用する場合は、トンネル内部のコンクリートに亀裂や破損箇所がないか事前に調べておく必要がある。そのため、トンネル両端の開口部を一時的に閉鎖し内部に空気を圧入して漏れがないかどうか検査する。
なお、漏れる可能性が発見されたトンネルは利用せず、そのトンネルを除外して前後のトンネルについて施工する。
(2)施工
図1乃至図6に示すように、既設廃トンネル10とBOXカルバート40をそれぞれコンクリート壁20、50により閉塞し、BOXカルバート40には漏れを防止するための内部接続コンクリート51及び外部接続コンクリート52を形成し、次いで供給管30を介して閉塞された既設廃トンネル10と閉塞されたBOXカルバート40をそれぞれ接続し、図7及び図8に示すようなコンクリート構造体群を形成する。
最初の供給管30は供給基地となる二酸化炭素圧送装置Bに接続されており、液体二酸化炭素を運搬する二酸化炭素運搬車両Aから供給を受ける。ここで、二酸化炭素運搬車両Aと二酸化炭素圧送装置Bについては、従来から知られている二酸化炭素の運搬技術や圧送技術を採用することができる。
図8は、既設廃トンネルとBOXカルバートを組み合わせた施工例を示す概念図(2)である。
本発明によれば、山間部の廃路線や過疎地域の土地を有効活用して経済的に施工できる。また、BOXカルバートの設置場所は、図示する地上だけに限られるのではなく、地中に埋設することができるので多様な場所に経済的に施工できる。
B 二酸化炭素圧送装置
10 既設廃トンネル
11 開口部
20 コンクリート壁
21 差し筋アンカー
22 配筋
23 供給口
30 供給管
31 逆止弁
32 漏れ検知センサー
40 BOXカルバート
41 開口部
50 コンクリート壁
51 内部接続コンクリート
52 外部接続コンクリート
Claims (6)
- コンクリート構造体を利用した二酸化炭素の隔離方法であって、前記コンクリート構造体の開口部にコンクリート壁を形成して当該コンクリート構造体を閉塞し、前記コンクリート壁に二酸化炭素の供給管を取り付けた後、前記供給管を通して外部から二酸化炭素を圧送し前記コンクリート構造体の内部に加圧貯留しておくことを特徴とする二酸化炭素の隔離方法。
- 請求項1に記載の閉塞したコンクリート構造体を複数個設けた後、前記供給管を介してコンクリート構造体同士を接続することによりコンクリート構造体群を形成し、前記コンクリート構造体群の内部に二酸化炭素を加圧貯留しておくことを特徴とする二酸化炭素の隔離方法。
- 前記コンクリート構造体は、既設廃トンネル、BOXカルバート、又は既設廃トンネルとBOXカルバートとの組み合わせからなり、山間部の廃路線や過疎地域の土地を有効活用して多様な場所に経済的に施工できることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の二酸化炭素の隔離方法。
- コンクリート構造体を利用した二酸化炭素の隔離装置であって、前記コンクリート構造体は既設廃トンネルからなり、前記既設廃トンネルの開口部にコンクリート壁を形成し、前記コンクリート壁に二酸化炭素の供給管を取り付け、閉塞された既設廃トンネルの内部に二酸化炭素を加圧貯留しておくことを特徴とする二酸化炭素の隔離装置。
- コンクリート構造体を利用した二酸化炭素の隔離装置であって、前記コンクリート構造体はBOXカルバートからなり、前記BOXカルバートの各接続部の内部底板と外部側面にコンクリートを打設して漏れ防止処理を施し、前記BOXカルバートの開口部にコンクリート壁を形成し、前記コンクリート壁に二酸化炭素の供給管を取り付け、閉塞されたBOXカルバートの内部に二酸化炭素を加圧貯留しておくことを特徴とする二酸化炭素の隔離装置。
- 請求項4に記載の閉塞された既設廃トンネルと、請求項5に記載の閉塞されたBOXカルバートを組み合わせて前記供給管を介してそれぞれを接続したことを特徴とする二酸化炭素の隔離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010037967A JP4936206B2 (ja) | 2010-02-23 | 2010-02-23 | 二酸化炭素の隔離方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010037967A JP4936206B2 (ja) | 2010-02-23 | 2010-02-23 | 二酸化炭素の隔離方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011173050A true JP2011173050A (ja) | 2011-09-08 |
JP4936206B2 JP4936206B2 (ja) | 2012-05-23 |
Family
ID=44686441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010037967A Expired - Fee Related JP4936206B2 (ja) | 2010-02-23 | 2010-02-23 | 二酸化炭素の隔離方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4936206B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5292523B1 (ja) * | 2012-11-07 | 2013-09-18 | 株式会社Ozon Neo | 二酸化炭素の隔離方法 |
JP2015529078A (ja) * | 2012-09-06 | 2015-10-05 | グプタ、サット パルカシュGUPTA, Sat Parkash | 高費用効率食糧生産の環境制御された温室およびそれに関連する改善 |
CN113685717A (zh) * | 2021-07-19 | 2021-11-23 | 中铁时代建筑设计院有限公司 | 一种利用高强预应力混凝土管桩进行碳存储的方法及管桩 |
WO2022118731A1 (ja) * | 2020-12-03 | 2022-06-09 | 株式会社フジタ | コンクリートへの二酸化炭素の固定方法、およびコンクリートを含むコンクリート構造体 |
Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62238961A (ja) * | 1986-04-10 | 1987-10-19 | 清水建設株式会社 | 岩盤低温貯蔵庫 |
JPH04122437A (ja) * | 1990-09-13 | 1992-04-22 | Kumagai Gumi Co Ltd | ガスの処理方法 |
WO1995032611A1 (en) * | 1994-05-27 | 1995-12-07 | Seec, Inc. | Method for recycling carbon dioxide for enhancing plant growth |
JPH108762A (ja) * | 1996-06-21 | 1998-01-13 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 大型タンクの製作方法 |
JP2000080713A (ja) * | 1998-07-09 | 2000-03-21 | Yamau Co Ltd | 地下貯水設備構造、及び、地下貯水設備構造に用いるボックスカルバ―ト |
JP2001164589A (ja) * | 1999-12-08 | 2001-06-19 | Shimizu Corp | 高圧気体貯蔵施設の構築方法 |
JP2005290075A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Tetsuo Miyata | 乾式バイオガス発生装置および乾式バイオガス発生方法 |
JP2008069833A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-03-27 | Osaka Gas Co Ltd | バイオガス送出システム |
JP2008279346A (ja) * | 2007-05-09 | 2008-11-20 | Kajima Corp | 地層処分施設及びその構築方法 |
JP2009236270A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-15 | Sinanen Co Ltd | 水素供給ステーションおよび水素供給方法 |
JP2010019334A (ja) * | 2008-07-10 | 2010-01-28 | Nissan Motor Co Ltd | ガス充填供給方法及びガス充填供給装置 |
JP2010022957A (ja) * | 2008-07-22 | 2010-02-04 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | Co2の処理システム及びメタン回収システム |
-
2010
- 2010-02-23 JP JP2010037967A patent/JP4936206B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62238961A (ja) * | 1986-04-10 | 1987-10-19 | 清水建設株式会社 | 岩盤低温貯蔵庫 |
JPH04122437A (ja) * | 1990-09-13 | 1992-04-22 | Kumagai Gumi Co Ltd | ガスの処理方法 |
WO1995032611A1 (en) * | 1994-05-27 | 1995-12-07 | Seec, Inc. | Method for recycling carbon dioxide for enhancing plant growth |
JPH108762A (ja) * | 1996-06-21 | 1998-01-13 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 大型タンクの製作方法 |
JP2000080713A (ja) * | 1998-07-09 | 2000-03-21 | Yamau Co Ltd | 地下貯水設備構造、及び、地下貯水設備構造に用いるボックスカルバ―ト |
JP2001164589A (ja) * | 1999-12-08 | 2001-06-19 | Shimizu Corp | 高圧気体貯蔵施設の構築方法 |
JP2005290075A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Tetsuo Miyata | 乾式バイオガス発生装置および乾式バイオガス発生方法 |
JP2008069833A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-03-27 | Osaka Gas Co Ltd | バイオガス送出システム |
JP2008279346A (ja) * | 2007-05-09 | 2008-11-20 | Kajima Corp | 地層処分施設及びその構築方法 |
JP2009236270A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-15 | Sinanen Co Ltd | 水素供給ステーションおよび水素供給方法 |
JP2010019334A (ja) * | 2008-07-10 | 2010-01-28 | Nissan Motor Co Ltd | ガス充填供給方法及びガス充填供給装置 |
JP2010022957A (ja) * | 2008-07-22 | 2010-02-04 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | Co2の処理システム及びメタン回収システム |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015529078A (ja) * | 2012-09-06 | 2015-10-05 | グプタ、サット パルカシュGUPTA, Sat Parkash | 高費用効率食糧生産の環境制御された温室およびそれに関連する改善 |
JP5292523B1 (ja) * | 2012-11-07 | 2013-09-18 | 株式会社Ozon Neo | 二酸化炭素の隔離方法 |
WO2014073115A1 (ja) * | 2012-11-07 | 2014-05-15 | 株式会社Ozon Neo | 二酸化炭素の隔離方法 |
WO2022118731A1 (ja) * | 2020-12-03 | 2022-06-09 | 株式会社フジタ | コンクリートへの二酸化炭素の固定方法、およびコンクリートを含むコンクリート構造体 |
CN113685717A (zh) * | 2021-07-19 | 2021-11-23 | 中铁时代建筑设计院有限公司 | 一种利用高强预应力混凝土管桩进行碳存储的方法及管桩 |
CN113685717B (zh) * | 2021-07-19 | 2022-10-21 | 中铁时代建筑设计院有限公司 | 一种利用高强预应力混凝土管桩进行碳存储的方法及管桩 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4936206B2 (ja) | 2012-05-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6582361B2 (ja) | 真空圧密浚渫工法とタワー式気密載荷函体及び専用作業船。 | |
JP4936206B2 (ja) | 二酸化炭素の隔離方法及びその装置 | |
US20190145072A1 (en) | Sea wall structures, sea walls and methods of manufacture and assembly of the same | |
US8882397B2 (en) | Methods for waterproofing depositing sites | |
CN103890271A (zh) | 用于减小液体中的声音振动的设备和方法 | |
CN102561454B (zh) | 顶管垂直取水方法 | |
KR20140130978A (ko) | 배관 이음매가 보강된 밸브실 | |
JP2006341172A (ja) | 廃棄物処分場 | |
JP5292523B1 (ja) | 二酸化炭素の隔離方法 | |
JP2004285801A (ja) | 部材間の止水連結方法及び構造 | |
JP2003320335A (ja) | 海面廃棄物処分場およびその管理方法 | |
JP3554933B1 (ja) | 水底トンネルの構築方法 | |
KR100621149B1 (ko) | 수중 모터펌프의 설치공법 | |
JP5458441B2 (ja) | 環境配慮型海上構造物およびその施工方法 | |
CN107574829B (zh) | 一种浮动式临时围堰及其快速筑堤方法 | |
JP2007169938A (ja) | 雨水貯留浸透施設 | |
JP2017031598A (ja) | 水底地盤の地下水位低下装置、水底部の泥土及びヘドロの減容化方法、海底地盤中のメタンハイドレート回収装置、及び方法 | |
JP2006265941A (ja) | ケーシングを用いた施工方法 | |
JP2016098609A (ja) | ダムの貯水湖における流入土砂の処理方法 | |
KR0130745B1 (ko) | 연약지반이 있는 곳에서의 방파제, 호안, 접안시설 등의 해상구조물의 축조방법 | |
JP4098675B2 (ja) | 残土充填方法 | |
JP3748615B2 (ja) | 円筒状地中構造物の構築方法 | |
JP2008089094A (ja) | 管路の液状化対策構造 | |
JP2001232322A (ja) | 海上廃棄物処分施設およびその管理方法 | |
RU2149471C1 (ru) | Способ захоронения и перезахоронения радиоактивных и токсичных отходов в районе акватории |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20110906 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111221 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20111228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120105 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120118 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120203 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120210 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |