JP2001164589A - 高圧気体貯蔵施設の構築方法 - Google Patents

高圧気体貯蔵施設の構築方法

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JP2001164589A
JP2001164589A JP34955399A JP34955399A JP2001164589A JP 2001164589 A JP2001164589 A JP 2001164589A JP 34955399 A JP34955399 A JP 34955399A JP 34955399 A JP34955399 A JP 34955399A JP 2001164589 A JP2001164589 A JP 2001164589A
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pressure gas
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Kazuyuki Yoneyama
一幸 米山
Toshiyuki Hatta
敏行 八田
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 岩盤に発生する応力の変化を防ぎつつ、裏込
めコンクリートを打設することにより、裏込めコンクリ
ートおよびライニング材の安全を確保する。 【解決手段】 裏込めコンクリートCを、空洞12の内
面を所定の圧力により加圧しつつ打設し、この圧力をタ
ンク14内に高圧気体Gが注入されるまで保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤内を掘削して
空洞を形成し、この空洞の内面をライニング材により覆
うことにより、ライニング材の内側を、圧縮空気や天然
ガスなどの高圧気体を貯蔵するためのタンクとして形成
した高圧気体貯蔵施設の構築方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、岩盤内に空洞を形成し、
この空洞内にライニング材を施工するとともに、ライニ
ング材の内側を圧縮空気や天然ガスなどの高圧気体を貯
蔵するタンクとして利用する施設が、近年実現してい
る。図7は、岩盤Rの内部に形成された貯蔵施設1の要
部を拡大して示す図である。この貯蔵施設1において
は、ライニング材2に作用する高圧気体Gの圧力Pを岩
盤Rに良好に伝達するために、ライニング材2と空洞の
掘削壁面3との間に、裏込めコンクリートCが充填され
る。
【0003】このような貯蔵施設1において、高圧気体
Gをライニング材2により囲まれたタンク4内に貯蔵す
る際には、タンク4の内圧は、裏込めコンクリートCを
介して岩盤Rに伝達され、岩盤Rの反力により施設の構
造的安定性が確保される。ここで、ライニング材2の役
割はタンク4の気密性確保であり、ライニング材2は構
造部材としては働かず、タンク4の内圧作用時の岩盤R
および裏込めコンクリートCの変形に追従して変形す
る。また、裏込めコンクリートCは、タンク4の内圧を
岩盤Rに伝達する機能を有し、ライニング材2と同様
に、岩盤Rの変形に追従して変形する。
【0004】従来、このような貯蔵施設1を構築するに
は、岩盤R内に空洞5を掘削した後に、空洞5内にライ
ニング材2を組み立てながら、順次、ライニング材2背
面にコンクリートを充填していく方法が採用されてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような施工方法
においては、施工期間中は空洞5内の圧力は大気圧であ
り、地山内の初期応力が開放されることにより、掘削壁
面3は空洞5の内部側に変位した状態になっている。こ
の後、タンク4内に高圧気体Gの貯蔵圧Pが作用する
と、掘削壁面3は施工時とは逆に地山側に変位する。こ
の際、裏込めコンクリートCが岩盤Rの変形に追従して
変形することから、裏込めコンクリートCには、タンク
4を中心とした円周方向(図中x方向)の引張応力が作
用し、これにより岩盤R側からタンク4に向けてひび割
れが発生する。
【0006】この場合、特に、貯蔵圧作用時の岩盤Rの
変形が大きいと、裏込めコンクリートCに大きなひび割
れが生じ、その内側のライニング材2にも引張応力が作
用することとなり、ライニング材2に損傷が生じる懸念
がある。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、岩盤に発生する応力の変化を防ぎつつ、裏
込めコンクリートを打設することにより、裏込めコンク
リートおよびライニング材の安全を確保することのでき
る高圧気体貯蔵施設の構築方法を提供することを課題と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては以下の手段を採用した。すなわち、
請求項1記載の高圧気体貯蔵施設の構築方法は、地盤内
を掘削して空洞を形成し、該空洞の内面をライニング材
により覆うとともに、該ライニング材と前記地盤との間
に裏込めコンクリートを充填することにより、該ライニ
ング材の内側を、高圧気体を貯蔵するためのタンクとし
て形成する高圧気体貯蔵施設の構築方法であって、前記
裏込めコンクリートを、前記空洞の内面を所定の圧力に
より加圧しつつ打設し、該圧力をタンク内に前記高圧気
体が注入されるまで保持することを特徴としている。
【0009】このような構成とされるために、あらかじ
め空洞の内面を従来の方法に比べてより地山側に変形さ
せた状態で裏込めコンクリートを打設することができ、
高圧気体の圧力を地盤に作用させた際に、空洞内面が大
きく変形することを避けることができる。
【0010】請求項2記載の高圧気体貯蔵施設の構築方
法は、請求項1記載の高圧気体貯蔵施設の構築方法であ
って、前記裏込めコンクリートを充填するにあたって
は、前記ライニング材を前記空洞内においてあらかじめ
組み立て、前記ライニング材の外側に水を注入すること
により前記空洞の内面を加圧しておき、しかる後に、加
圧した前記裏込めコンクリートを前記ライニング材の外
側に注入して、前記ライニング材の外側の水と前記裏込
めコンクリートとを置換することを特徴としている。
【0011】このような構成とされるために、空洞の内
面を加圧しつつ、ライニング材背面に裏込めコンクリー
トを打設することができる。
【0012】請求項3記載の高圧気体貯蔵施設の構築方
法は、請求項2記載の高圧気体貯蔵施設の構築方法であ
って、前記空洞の内面を加圧する際には、前記ライニン
グ材の内側を同圧力で加圧することを特徴としている。
【0013】このような構成とされるために、空洞内面
を加圧する際にライニング材に応力が発生することを防
止できる。
【0014】請求項4記載の高圧気体貯蔵施設の構築方
法は、請求項3記載の高圧気体貯蔵施設の構築方法であ
って、前記ライニング材の内側を加圧するには、該ライ
ニング材の内側に水を供給することを特徴としている。
【0015】このような構成とされるために、ライニン
グ材の内側のタンクに高圧気体を貯蔵する際に、タンク
の内容物(水)と高圧気体とを容易に置換することがで
きる。
【0016】請求項5記載の高圧気体貯蔵施設の構築方
法は、請求項4記載の高圧気体貯蔵施設の構築方法であ
って、前記ライニング材の外側および内側に水を供給す
る際には、該ライニング材の内側および外側の双方に、
水位を同一に保ちつつ水を注入することを特徴としてい
る。
【0017】このような構成とされるために、ライニン
グ材の内外に水を供給する際にライニング材に応力が発
生することを防止できる。
【0018】請求項6記載の高圧気体貯蔵施設の構築方
法は、請求項2から5のいずれかに記載の高圧気体貯蔵
施設の構築方法であって、前記裏込めコンクリートとし
て、水中コンクリートを使用することを特徴としてい
る。
【0019】このような構成とされるために、裏込めコ
ンクリートが打設時に分離することを避けることができ
る。
【0020】請求項7記載の高圧気体貯蔵施設の構築方
法は、請求項2から6のいずれかに記載の高圧気体貯蔵
施設の構築方法であって、前記ライニング材の外側に水
を注入するにあたっては、前記空洞の内面を止水シート
により被覆しておくことを特徴としている。
【0021】このような構成とされるために、地盤の透
水性が大きい場合においても、空洞内面を加圧するため
の水が地盤中に流出することがない。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を、図面を参照して説明する。図1は、地中に貯蔵施設
11を構築した際の状況を示す図である。この貯蔵施設
11は、岩盤(地盤)R内に天然ガス(高圧気体)Gを
貯蔵するためのものであり、岩盤R内を掘削して空洞1
2を形成し、この空洞12の内面をライニング材13に
より覆うとともに、ライニング材13と空洞12の内面
との間に裏込めコンクリートCを充填することにより、
ライニング材13の内部を天然ガスGを貯蔵するための
タンク14として形成したものである。
【0023】また、この貯蔵施設11においては、タン
ク14の上方の岩盤Rが掘削されて、作業坑道15が形
成されている。作業坑道15の内部には、裏込めコンク
リートCを打設するためのトレミー管16が配置されて
おり、トレミー管16は、その先端部16aが、空洞1
2内の最上部12aにおけるライニング材13と岩盤R
との間の位置に至るように配置されている。
【0024】また、貯蔵施設11にアクセスするための
坑道17には、第一、第二、第三の配管18,19,2
0が配置されている。これら第一、第二、第三の配管1
8,19,20は、ともに、坑道17と空洞12とを区
画するプラグ21の内部を貫通する構成とされている。
また、これらのうち、第一の配管18は、その先端部1
8aが、空洞12内の最上部12aにおけるライニング
材13と岩盤Rとの間の位置に至るように設けられてい
る。一方、第二、第三の配管19,20は、その先端部
19a,20aが、ともに、タンク14の内部に配置さ
れており、第二の配管19の先端部19aはタンク14
の上部14aに、第三の配管20の先端部20aはタン
ク14の下部14bに位置するように配置されている。
また、裏込めコンクリートCと岩盤Rとの間には、空洞
12の内面を覆うように、止水シート22が配置されて
いる。
【0025】次に、貯蔵施設11の構築方法を説明す
る。まず、岩盤R内を掘削して坑道17、空洞12およ
び作業坑道15を設ける。そして、空洞12の内面に止
水シート22を配置するとともに、空洞12内において
ライニング材13を組み立て、さらに、坑道17内に第
一、第二、第三の配管18,19,20を配置する。こ
の場合、第一、第二、第三の配管18,19,20は、
その先端部18a,19a,20aが図1に示したよう
な所定の位置に至らせた状態で配置される。また、作業
坑道15内にはトレミー管16を設ける。そして、トレ
ミー管16の先端部16aを空洞12の最上部12aに
位置させて配置する。さらに、坑道17と空洞12との
間にプラグ21を施工することにより、図2に示したよ
うな状態が実現される。
【0026】次に、図3に示すように、第一の配管18
により、ライニング材13の外側(ライニング材13と
岩盤Rとの間)に水Wを供給する。この場合、ライニン
グ材13の外側に存在する空気を、トレミー管16によ
り外部に排出するようにする。
【0027】また、このとき、同時に、第三の配管20
により、ライニング材13の内側にも水Wを供給する。
この際、ライニング材13の内側の空気を第二の配管1
9により排出する。また、このようにライニング材13
の内外に水Wを供給するにあたっては、ライニング材1
3の内外の水位が常に同一となるように第一および第三
の配管18,20から供給する水Wの量を調整する。こ
れにより、ライニング材13の内外の水位差によりライ
ニング材13に応力が発生しないようにする。
【0028】そして、第一および第三の配管18,20
による水Wの空洞12内への供給を、図4に示すよう
に、空洞12内が水Wで満たされるまで継続し、空洞1
2内が水Wで満たされた後は、トレミー管16および第
一、第二、第三の配管18,19,20の全てから加圧
給水を行い、これにより空洞12の内面を加圧する。ま
た、この場合、各管から供給する水Wの圧力を同一に保
ち、これにより、ライニング材13の内外の水圧が同一
となるようにする。
【0029】そして、図4に示したような加圧状態を保
ったまま、トレミー管16からライニング材13の外側
に裏込めコンクリートCを圧入する。これにより、ライ
ニング材13と岩盤Rとの間の空間に、図5に示すよう
に下部側から裏込めコンクリートCを打設する。この場
合、第一の配管18から、打設した裏込めコンクリート
Cと同量の水を排水するようにする。またこの際、裏込
めコンクリートCは、水中での打設となることから、通
常の水中コンクリートの施工(地中連壁など)と同様に
配合を調整したもの(水中コンクリート)を用いる。
【0030】このようにして、裏込めコンクリートCを
ライニング材13の外側へ打設したら、ライニング材1
3の内側の水Wの圧力を保ったまま、裏込めコンクリー
トCの養生を行う。これにより、ライニング材13の内
側の水Wの圧力が裏込めコンクリートCを介して岩盤R
に伝達されることとなり、空洞12の内壁を所定の圧力
により加圧したまま、裏込めコンクリートCを打設する
ことができる。
【0031】このように養生を続けた結果、裏込めコン
クリートCが十分硬化したら、図6に示すように、第二
の配管19から天然ガスGをライニング材13の内側に
圧入するとともに、第三の配管20から排水を行い、こ
れにより、タンク14の内部の圧力を保ったまま水Wと
天然ガスGとを置換する。これにより、空洞12の内面
は、裏込めコンクリートC打設時からタンク14内に天
然ガスGが注入されるまで加圧され続けることとなる。
【0032】そして、このようにしてタンク14内部に
天然ガスGが貯蔵されるとともに、図1に示した貯蔵施
設11の構造が実現される。
【0033】以上述べた貯蔵施設11の構築方法におい
ては、空洞12の内面を所定圧で加圧しつつ、裏込めコ
ンクリートCを打設し、この圧力をタンク14内に天然
ガスGが注入されるまで保持するようにしたので、空洞
12の内面を従来の方法に比べてより地山側に変形させ
た状態で裏込めコンクリートCを打設することができ、
従来と異なり、高圧気体をタンク内に貯蔵する際に高圧
気体の圧力が岩盤に作用して、空洞内面が大きく変形し
裏込めコンクリートにひび割れが生じることを避けるこ
とができる。これにより、裏込めコンクリートCおよび
ライニング材13の損傷を防止し、安全性の高い施設を
構築することが可能となる。
【0034】また、上述の貯蔵施設11の構築方法は、
裏込めコンクリートCを充填するにあたって、ライニン
グ材13を空洞12内においてあらかじめ組み立ててお
くとともに、ライニング材13の外側に水Wを注入する
ことにより空洞12の内面を加圧しておき、しかる後
に、加圧した裏込めコンクリートCをライニング材13
の外側に注入して、ライニング材13の外側の水Wと裏
込めコンクリートCとを置換するようになっているため
に、容易に、空洞12の内面を加圧しつつ、裏込めコン
クリートCの打設を行うことができる。
【0035】また、上述の貯蔵施設11の構築方法にお
いては、空洞12の内面を加圧する際に、ライニング材
13の内側を同圧力で加圧するようにしたために、空洞
12の内面を加圧する際にライニング材13に応力が発
生することを防止でき、安全に施工を進めることができ
るとともに、ライニング材13の耐久性にも配慮するこ
とができる。
【0036】さらに、この場合、ライニング材13の内
側を、水Wを供給することにより加圧するようにしたた
め、加圧空気等を用いた場合に比較して、タンク14の
内部に天然ガスGを供給する際に天然ガスGとの置換を
容易なものとすることができる。
【0037】また、ライニング材13の外側および内側
に水を供給する際に、ライニング材13の内外の水位を
同一に保つようにしたため、加圧開始時にもライニング
材13に応力が発生することを防止することができ、よ
り安全性が高い。
【0038】また、裏込めコンクリートCとして、水中
コンクリートを使用するようにしたために、裏込めコン
クリートCを水中で打設する際に、裏込めコンクリート
Cに分離が発生することを避けることができ、貯蔵施設
11の強度を確保することができる。
【0039】さらに、ライニング材13の外側に水を注
入するにあたっては、空洞12の内面を止水シート22
により被覆しておくことしたため、岩盤Rの透水性が大
きい場合においても、良好に空洞12の内面を加圧する
ことができる。
【0040】以上において本発明の一実施の形態を説明
したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものでな
く、その趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて他の
構成を採用することができる。例えば、上記実施の形態
においては、空洞12の内面およびタンク14の内部を
加圧するのに水Wが用いられていたが、これに代えて、
空気や泥水など他の流体を用いるようにしても良い。
【0041】また、上記実施の形態における第二、第三
の配管19,20は、貯蔵施設11の稼働時における天
然ガスGの貯蔵/払出用の配管と兼用することができ、
また、トレミー管16および第一の配管18は、タンク
14の開放点検時に、タンク14の外側の地下水圧を低
減するための排水管と兼用することができる。
【0042】また、上記実施の形態においては、トレミ
ー管16が、タンク14上部の作業坑道15内に配置さ
れているが、これを坑道17内に設置することも可能で
あり、この場合は、作業坑道15は不要である。
【0043】また、上記実施の形態において、岩盤Rの
透水性が比較的小さい場合には、止水シート22を省略
するようにしても良い。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る高
圧気体貯蔵施設の構築方法においては、空洞の内面を所
定圧で加圧しつつ裏込めコンクリートを打設し、空洞の
内面に作用させる圧力をタンク内に高圧気体が注入され
るまで保持するようにしたので、空洞の内面を地山側に
変形させた状態で裏込めコンクリートの打設を行うこと
ができ、従来と異なり、高圧気体をタンク内に貯蔵する
際に高圧気体の圧力が地盤に作用して空洞内面が変形す
ることにより裏込めコンクリートにひび割れが生じるこ
とを回避できる。これにより、裏込めコンクリートおよ
びライニング材の損傷を防止し、安全性の高い施設を構
築することが可能となる。
【0045】請求項2に係る高圧気体貯蔵施設の構築方
法は、裏込めコンクリートを充填するにあたって、ライ
ニング材を空洞内においてあらかじめ組み立て、ライニ
ング材の外側に水を注入することにより空洞の内面を加
圧しておき、しかる後に、加圧した裏込めコンクリート
をライニング材の外側に注入して、ライニング材の外側
の水と裏込めコンクリートとを置換するようになってい
るために、容易に、空洞の内面を加圧しつつ、裏込めコ
ンクリートの打設を行うことができ、請求項1に係る発
明を良好に実現することができる。
【0046】請求項3に係る高圧気体貯蔵施設の構築方
法においては、空洞の内面を加圧する際に、ライニング
材の内側を同圧力で加圧するようにしたために、空洞の
内面を加圧することによりライニング材に応力が発生す
ることを防止でき、安全に施工を進めることができる。
また、これにより、ライニング材の耐久性にも配慮する
ことができる。
【0047】請求項4に係る高圧気体貯蔵施設の構築方
法によれば、ライニング材の内側を、水を供給すること
により加圧するようにしたため、加圧空気等を用いた場
合に比較して、タンクの内部に高圧気体を供給する際
に、高圧気体とタンク内部の水とを容易に置換すること
ができ、高圧気体をタンクに注入するにあたって、高圧
気体がタンクから排出されることを防ぐことができる。
【0048】請求項5に係る高圧気体貯蔵施設の構築方
法によれば、ライニング材の外側および内側に水を供給
する際に、ライニング材の内外の水位を同一に保つよう
にしたため、加圧開始時にライニング材に応力が発生す
ることを防止することができ、より一層安全性が高い。
【0049】請求項6に係る高圧気体貯蔵施設の構築方
法によれば、裏込めコンクリートとして、水中コンクリ
ートを使用するようにしたために、裏込めコンクリート
を水中で打設する際に、裏込めコンクリートに分離が発
生することを避けることができ、施設の強度を確保する
ことができる。
【0050】請求項7に係る高圧気体貯蔵施設の構築方
法によれば、ライニング材の外側に水を注入するにあた
って、空洞の内面を止水シートにより被覆しておくこと
したため、岩盤の透水性が大きい場合においても、良好
に空洞の内面を加圧することができ、汎用性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1 】 本発明の一実施の形態を模式的に示す図で
あって、天然ガス(高圧気体)の貯蔵施設の立断面図で
ある。
【図2 】 本発明の一実施の形態に係る貯蔵施設の構
築方法の一工程を示す図であって、岩盤内の空洞の内部
にライニング材を組立てた後、プラグを施工した際の状
況を示す立断面図である。
【図3 】 図2の次工程を示す図であって、空洞内に
水を供給する際の状況を示す立断面図である。
【図4 】 図3の次工程を示す図であって、空洞内に
満たした水により空洞内を加圧した際の状況を示す立断
面図である。
【図5 】 図4の次工程を示す図であって、ライニン
グ材の外側に裏込めコンクリートを打設する際の状況を
示す立断面図である。
【図6 】 図5の次工程を示す図であって、裏込めコ
ンクリートが硬化した後に、タンク内に高圧気体を注入
する際の状況を示す立断面図である。
【図7 】 本発明の従来の技術を示す高圧気体貯蔵施
設の要部立断面図である。
【符号の説明】
11 貯蔵施設 12 空洞 13 ライニング材 14 タンク 22 止水シート C 裏込めコンクリート G 天然ガス(高圧気体) R 岩盤 W 水
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E21D 13/02 E02D 29/04 A F17C 1/10 Fターム(参考) 2D047 AB02 2D055 AA10 CA01 DA01 HA00 JA00 KA00 LA02 3E072 AA03 DA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤内を掘削して空洞を形成し、該空洞
    の内面をライニング材により覆うとともに、該ライニン
    グ材と前記地盤との間に裏込めコンクリートを充填する
    ことにより、該ライニング材の内側を、高圧気体を貯蔵
    するためのタンクとして形成する高圧気体貯蔵施設の構
    築方法であって、 前記裏込めコンクリートを、前記空洞の内面を所定の圧
    力により加圧しつつ打設し、該圧力をタンク内に前記高
    圧気体が注入されるまで保持することを特徴とする高圧
    気体貯蔵施設の構築方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高圧気体貯蔵施設の構築
    方法であって、 前記裏込めコンクリートを充填するにあたっては、前記
    ライニング材を前記空洞内においてあらかじめ組み立
    て、前記ライニング材の外側に水を注入することにより
    前記空洞の内面を加圧しておき、しかる後に、加圧した
    前記裏込めコンクリートを前記ライニング材の外側に注
    入して、前記ライニング材の外側の水と前記裏込めコン
    クリートとを置換することを特徴とする高圧気体貯蔵施
    設の構築方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の高圧気体貯蔵施設の構築
    方法であって、 前記空洞の内面を加圧する際には、前記ライニング材の
    内側を同圧力で加圧することを特徴とする高圧気体貯蔵
    施設の構築方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の高圧気体貯蔵施設の構築
    方法であって、 前記ライニング材の内側を加圧するには、該ライニング
    材の内側に水を供給することを特徴とする高圧気体貯蔵
    施設の構築方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の高圧気体貯蔵施設の構築
    方法であって、 前記ライニング材の外側および内側に水を供給する際に
    は、該ライニング材の内側および外側の双方に、水位を
    同一に保ちつつ水を注入することを特徴とする高圧気体
    貯蔵施設の構築方法。
  6. 【請求項6】 請求項2から5のいずれかに記載の高圧
    気体貯蔵施設の構築方法であって、 前記裏込めコンクリートとして、水中コンクリートを使
    用することを特徴とする高圧気体貯蔵施設の構築方法。
  7. 【請求項7】 請求項2から6のいずれかに記載の高圧
    気体貯蔵施設の構築方法であって、 前記ライニング材の外側に水を注入するにあたっては、
    前記空洞の内面を止水シートにより被覆しておくことを
    特徴とする高圧気体貯蔵施設の構築方法。
JP34955399A 1999-12-08 1999-12-08 高圧気体貯蔵施設の構築方法 Withdrawn JP2001164589A (ja)

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