JPH0718998A - 地下空洞の構築方法 - Google Patents

地下空洞の構築方法

Info

Publication number
JPH0718998A
JPH0718998A JP5187106A JP18710693A JPH0718998A JP H0718998 A JPH0718998 A JP H0718998A JP 5187106 A JP5187106 A JP 5187106A JP 18710693 A JP18710693 A JP 18710693A JP H0718998 A JPH0718998 A JP H0718998A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage space
ground
pipe
water
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5187106A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomio Tamura
富雄 田村
Masao Nakada
雅夫 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Construction Co Ltd filed Critical Mitsui Construction Co Ltd
Priority to JP5187106A priority Critical patent/JPH0718998A/ja
Publication of JPH0718998A publication Critical patent/JPH0718998A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】地下空洞の構築において、地山による内壁に生
じた多くの亀裂等をベントナイトで手間をかけずに効果
的に充填封鎖し得、ベントナイトの経済的かつ有効な利
用を可能とする。 【構成】地表2aより地中に立坑5を掘削形成し、立坑
5に接続する形で貯蔵空間6を掘削形成し、貯蔵空間6
に可撓性を有し、かつ水密な袋体10を設置し、ベント
ナイト液60を、袋体10と貯蔵空間6の地山との間に
注入供給し、水61を袋体10の内部空間10aに加圧
して供給して、該袋体10と貯蔵空間6の地山との間
に、所定厚さW1のベントナイト層25を形成し、ベン
トナイト層25を固結させて、所定厚さW1のシール層
9を、貯蔵空間6の内壁2bに沿って構築して構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地下に空気等の流体を
貯蔵し得る地下空洞の構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、大深度地下に地下空洞を設けて、
該地下空洞に多量の燃料、圧縮空気又は水等の流体を貯
蔵しようとする提案がなされ実施されている。このよう
な地下空洞の貯蔵空間は、流体を貯蔵するという目的か
ら、気密性或いは、水密性が要求されており、従って、
地山の状態によっては、貯蔵空間を包囲した形の地山の
内壁に生じた多くの亀裂等をベントナイト液等で充填封
鎖する必要があった。該内壁の亀裂にベントナイト液を
効果的に充填する方法としては、地下空洞の貯蔵空間全
体に加圧されたベントナイト液を充填して、亀裂にベン
トナイト液を浸透充填させ、充填固結の後に、貯蔵空間
の多量のベントナイトを除去する方法が提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、貯蔵空間全体
にベントナイト液を充填するには多量のベントナイト液
が必要であり、充填作業において多くの手間がかかる。
また、ベントナイト液の充填固結の後に、貯蔵空間の多
量のベントナイトを除去する必要があり、除去作業にお
いて多くの手間がかかる。また、多量のベントナイトを
除去し廃棄するため、ベントナイトの経済的かつ有効な
利用がなされない。
【0004】そこで、本発明は、上記事情に鑑み、地下
空洞の構築において、地山による内壁に生じた多くの亀
裂等をベントナイト液を用いて手間をかけずに効果的に
充填封鎖し得ると共に、ベントナイトの経済的かつ有効
な利用が可能となる地下空洞の構築方法を提供すること
を目的とする。
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、地表(2
a、32a)より地中に地表連通坑(5、34、35)
を掘削形成し、前記地表連通坑(5、34、35)に接
続する形で貯蔵空間(6、36)を掘削形成し、前記貯
蔵空間(6、36)に可撓性を有し、かつ水密な袋体
(10、40)を設置し、注入剤(60)を、前記袋体
(10、40)と前記貯蔵空間(6、36)の地山
(2、32)との間に注入供給し、水(61)を前記袋
体(10、40)の内部に加圧して供給して、該袋体
(10、40)と前記貯蔵空間(6、36)の地山
(2、32)との間に、所定厚さ(W1、W1’)の注
入剤層(25、49)を形成し、前記注入剤層(25、
49)の注入剤(60)を固結させて、所定厚さ(W
1、W1’)のシール層(9、39)を、前記貯蔵空間
(6、36)の地山内壁(2b、32b)に沿って構築
して構成される。なお、( )内の番号等は、図面にお
ける対応する要素を示す、便宜的なものであり、従っ
て、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではな
い。以下の作用の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により本発明は、内部(10a、
40a)に水(61)が充満した袋体(10、40)と
貯蔵空間(6、36)の地山(2、32)との間で注入
剤層(25、49)が押圧加圧される形で挾まれ、注入
剤層(25、49)の押圧加圧によって貯蔵空間(6、
36)の地山(2、32)の亀裂(11、41)に注入
剤(60)が浸透充填されるように作用する。
【0006】
【実施例】図1は、本発明の構築方法により構築された
地下空洞の一例を示す模式断面図、図2は、図1に示す
地下空洞を構築する際の一工程を示した図、図3は、本
発明の構築方法により構築された地下空洞の別の一例を
示す模式断面図である。
【0007】火力発電施設1は、図1に示すように、本
発明の構築方法により地盤2中に構築された地下空洞3
を有しており、地下空洞3には、地盤2に掘削形成され
た上下方向に伸延した形の立坑5が設けられている。立
坑5の上端側は地表2aにおいて開口しており、立坑5
の下端側には、地盤2に掘削形成された扁平な球形の貯
蔵空間6が、該立坑5に連通接続した形で設けられてい
る。また、立坑5において、地表2aと貯蔵空間6の間
には、該立坑5の途中を閉塞する、鉄筋コンクリート製
の閉塞プラグ7が設けられている。該閉塞プラグ7は水
平断面が立坑5の水平断面よりも大きい部位を有してお
り、従って、閉塞プラグ7は、横方向に地盤2に食い込
む形で、地盤2に係合した状態で設けられている。ま
た、閉塞プラグ7は、該閉塞プラグ7によって隔てられ
た立坑5の上側空間5a及び、下側空間5bにおける気
圧の差によって生じる差圧力に充分耐え、従って、両空
間5a、5b間を常に気密(或いは、水密)に維持し得
る形で地盤2に係合して設けられている。
【0008】また、貯蔵空間6の地山即ち、貯蔵空間6
を包囲する地盤2の内壁2b全面及び、前記立坑5の下
側空間5bを包囲する地盤2の内壁5c全面及び、前記
閉塞プラグ7の下端面7aには、これら内壁2b、5
c、下端面7aによって形成される一連の、切目のない
面に沿って、ベントナイト液60が硬化してできた層状
のシール層9が設けられている。また、貯蔵空間6を包
囲する地盤2には複数の亀裂11が形成されているが、
これら亀裂11には、ベントナイト液60が内壁2b側
から浸透充填されて、硬化されている。つまり、貯蔵空
間6及び、立坑5の下側空間5bによる一連の空間のう
ち、シール層9によって包囲された空間であるシール空
間6aは、シール層9及び、亀裂11中の硬化したベン
トナイト液60が気密(或いは、水密)であることか
ら、気密(或いは、水密)な空間となっている。更に、
シール空間6aに面したシール層9の表面9a側には、
可撓性があり、水密で、しかもシール空間6aに整合し
得る袋状の袋体10が設けられており、該袋体10は表
面9a全面に沿った形で、かつ該表面9aに略密着した
形で設けられている。なお、袋体10の内部空間10a
は、袋体10が水密であることから、水密な空間となっ
ている。そして、内部空間10aは、今、水61によっ
て充填されている。
【0009】前記閉塞プラグ7には、該閉塞プラグ7を
上下方向に貫通する、即ち、立坑5の上側空間5aと下
側空間5bとの間を貫通する形の通気管12、通水管1
3が設けられている。通気管12の下側空間5b側は、
下方に伸延しており、閉塞プラグ7の下端面7aに沿っ
て設けられたベントナイト層9及び、袋体10を貫通し
て、内部空間10aのうちの比較的上端部付近にその下
開口端部を有している。また、通水管13の下側空間5
b側は、下方に伸延しており、閉塞プラグ7の下端面7
aに沿って設けられたベントナイト層9及び、袋体10
を貫通して、内部空間10aのうちの比較的下端部付近
にその下開口端部を有している。
【0010】一方、通気管12の上側空間5a側は、上
側空間5a内を上方に伸延して地表2aに到達してお
り、地表2a側において枝管12a、12bに二股に分
岐している。更に、枝管12a、12bの各端部は、共
に火力発電施設1のうち地表2a側に設けられた発電設
備1aに到達している。発電設備1aは、ガスタービン
16、発電機17、コンプレッサ19を有しており、前
記枝管12aの端部はガスタービン16の空気取り入れ
口側に、枝管12bの端部はコンプレッサ19の空気排
出口側にそれぞれ接続されている。なお、通気管12に
は、閉塞プラグ7と分岐箇所の間において、開閉自在な
るバルブA1が設けられており、枝管12a、12bの
途中には、それぞれ開閉自在なるバルブA2、バルブA
3が設けられている。また、ガスタービン16と発電機
17の間は、ガスタービン16から発電機17に動力を
伝達し得る形の動力軸16aによって接続されており、
発電機17とコンプレッサ19の間は、発電機17から
コンプレッサ19に動力を伝達し得る形の動力軸17a
によって接続されている。また、動力軸16a、17a
にはそれぞれ、動力の伝達及び遮断が自在なるクラッチ
16b、17bがそれぞれ設けられている。
【0011】また一方、通水管13の上側空間5a側
は、上側空間5a内を上方に伸延しているが、地表2a
に到達する手前で略水平方向に屈曲しており、屈曲した
方向(即ち、図1の紙面右方向)に地盤2中に挿入され
ている。地盤2中に挿入された通水管13は、火力発電
施設1のうち地表2a側に設けられた貯水池20に地中
側から到達している。従って、貯水池20の水61は、
通水管13の貯水池20側の開口端部を介して、該通水
管13内に流入自在となっている。なお、通水管13に
は、閉塞プラグ7と貯水池20の間において、開閉自在
なるバルブB1が設けられている。
【0012】火力発電施設1及び、地下空洞3は以上の
ように構成されている。そこで、本発明の構築方法によ
って前記地下空洞3を構築して、火力発電施設1を建設
するには以下のように行う。即ちまず、地表2aより地
盤2を下方向に掘削して立坑5を掘削形成した後、図2
に示すように、立坑5の下端に続けて貯蔵空間6を掘削
形成する。次いで、前記通気管12のうち下側部位を配
管する。即ち、前記通気管12のうち地中側の開口端部
を、図2に示すように、貯蔵空間6の前述した所定の位
置に配置させる形で配管し、該通気管12の地中側の開
口端部と反対側はバルブA1よりもやや上方の部位まで
を立坑5に沿って上下方向に配管する(なお、通気管1
2のバルブA1よりもやや上方の部位は、将来、通気管
12の更に上方の部位を接続可能な状態になってい
る。)。次いで、通水管13を、上述したように、立坑
5に沿って上下方向に配管すると共に、該通水管13の
上側の端部側を、立坑5より略水平方向に屈曲させて、
略水平方向に地盤2を貫通させて、地中より貯水池20
に到達する形で配管し、該通水管13の下側の開口端部
を貯蔵空間6の所定の位置に配置させる形で配管する。
また、地表2a側にベントナイト液60を加圧供給自在
な注入剤供給ポンプ21を仮設し、注入剤供給ポンプ2
1のベントナイト液吐出口側に注入剤供給管15を接続
する。更に、注入剤供給管15の注入剤供給ポンプ21
と反対側を、立坑5の内部に到達する形で配管し、該注
入剤供給管15の立坑5の内部に存在する開口端部が、
将来構築されるべき前記閉塞プラグ7の下端面7aのす
ぐ下側(即ち、立坑5の下側空間5bの天端付近)に位
置する形で注入剤供給管15を配管する。なお、注入剤
供給管15には、開閉自在なバルブC1が将来構築され
るべき前記閉塞プラグ7の位置よりも地上側に設けられ
ている。次いで、排気管23を仮設する。即ち、排気管
23は、将来構築されるべき前記閉塞プラグ7を上下方
向に貫通する形で配管され、該排気管23の下側開口端
部が将来構築されるべき前記閉塞プラグ7の下端面7a
のすぐ下側(即ち、立坑5の下側空間5bの天端付近)
に位置する形で配管される。また、排気管23は、該排
気管23の上側の端部が将来構築されるべき前記閉塞プ
ラグ7よりも上側に位置する形で配管される。なお、排
気管23の上側の端部付近には、貯蔵空間6の内外を連
通遮断自在なる空気抜き用のバルブD1が設けられてい
る。なお、配管時においては、通気管12のバルブA
1、通水管13のバルブB1、注入剤供給管15のバル
ブC1、排気管23のバルブD1は何れも閉鎖した状態
になっている。
【0013】配管が以上のように行われた後、袋体10
を貯蔵空間6に設置する。設置の際、袋体10を、該袋
体10の所定の位置(即ち、図1及び、図2における上
端側)において通気管12及び、通水管13が貫通する
形で設置し、従って、通気管12の下側の開口端部及
び、通水管13の下側の開口端部が共に袋体10の内部
空間10aに位置する形で設置する。なお、袋体10に
おいて、通気管12及び、通水管13の貫通箇所は水密
で、しかも固定されている。なお、袋体10は、可撓性
を利用して折畳み縮小された形で設置されるため、設置
作業が円滑に行われる。また、袋体10は折畳み縮小さ
れているため、該袋体10の内部空間10aには、空気
や水等が殆ど存在していない状態になっている。また、
袋体10の外表面側には複数の固定用ロープ22のそれ
ぞれ一端が接合されており、これら固定用ロープ22の
他端は、それぞれ杭等を介して、内壁2bのうち貯蔵空
間6の下端側に面した箇所に適宜固定されている。次い
で、立坑5の地表2aと貯蔵空間6との間の所定の位置
において閉塞プラグ7を構築する。立坑5のうち閉塞プ
ラグ7を構築すべき箇所では、該立坑5の掘削時に予め
水平方向等に拡幅掘削されており、閉塞プラグ7は、該
閉塞プラグ7を構築すべき箇所の立坑5及び、該箇所に
おいて拡幅掘削された空間に配筋した後、これら空間に
コンクリートを充填して固結させる形で構築される。な
お、通気管12、通水管13、注入剤供給管15、排気
管23は上述したように既に配管されたので、コンクリ
ートを充填して構築した閉塞プラグ7には、これら通気
管12、通水管13、注入剤供給管15、排気管23が
上下方向に貫通した状態になっている。
【0014】その後、注入剤供給管15のバルブC1を
開放した後、地表2a側の注入剤供給ポンプ21を運転
することにより、ベントナイト液60を加圧して、注入
剤供給ポンプ21側から注入剤供給管15に供給する。
また注入剤供給ポンプ21の運転と同時に、排気管23
のバルブD1を開放する。バルブC1が開放されている
ので、注入剤供給管15に供給されたベントナイト液6
0は、該注入剤供給管15を通って、貯蔵空間6に位置
している注入剤供給管15の下側の開口端部より、該貯
蔵空間6に供給注入され、貯蔵空間6に注入されたベン
トナイト液60は、図2に示すように、該貯蔵空間6の
下底部より順次上方へと溜っていく。なお、ベントナイ
ト液60が注入されることによって貯蔵空間6に存在す
る空気の体積が減少し、貯蔵空間6の気圧が上昇しよう
とするが、排気管23のバルブD1が開放されているの
で、従って、排気管23及び、バルブD1を介して、貯
蔵空間6の空気と大気(即ち、立坑5の上側空間5aに
おける空気)が連通されるので、貯蔵空間6の空気は大
気との差圧により排気管23を通って大気中に順次放出
され、貯蔵空間6の気圧は大気圧と常に略等しく維持さ
れる。よって、ベントナイト液60を貯蔵空間6に加圧
供給する注入剤供給ポンプ21にかかる負荷が供給作業
中に増大することはなく、ベントナイト液60の供給作
業は円滑に行われる。さらに続けて、注入剤供給ポンプ
21によるベントナイト液60の供給注入を行い、貯蔵
空間6に所定の量(即ち、亀裂11を充填し、シール層
9を形成するのに必要な量)のベントナイト液60を注
入することにより、注入剤供給ポンプ21の運転を停止
し、従って、注入剤供給管15へのベントナイト液60
の供給を停止し、注入剤供給管15のバルブC1を閉鎖
する。
【0015】その後、通水管13のバルブB1を開放す
ることにより、通水管13を介して貯水池20と袋体1
0の内部空間10aとを連通させる。貯水池20の水6
1は、通水管13の貯水池20側の開口端部より該通水
管13に流入して、水頭差によって加圧される形で該通
水管13を下方に流動して、図2に示すように、貯蔵空
間6に存在する袋体10の内部空間10aに位置してい
る通水管13の下側の開口端部より、該内部空間10a
に流入する。なお、袋体10は水密であるため、内部空
間10aに流入した水61は、袋体10の外部の貯蔵空
間6等に漏洩しない。続けて内部空間10aに水61が
流入することにより、可撓性を有する袋体10は膨張し
その体積を増加させるので、袋体10と内壁2bとの間
の空間の体積は減少する。なお、袋体10と内壁2bと
の間で、ベントナイト液60以外の空間に存在する空気
は、体積変化により昇圧しようとするので、差圧によ
り、上述したように、排気管23を介して適宜大気中に
放出される。続けて内部空間10aに水61が注入され
ることにより、袋体10は貯蔵空間6に対応整合した形
状に膨張し、袋体10と内壁2bとの間(或いは、袋体
10と内壁5cとの間或いは、袋体10と閉塞プラグ7
の下端面7aの間)の空気は全て排気管23を介して大
気中に放出される(なぜなら、排気管23の下開口端部
は、閉塞プラグ7の下端面7a付近即ち、下側空間5b
の天端付近に存在しているから。)。つまり、袋体10
と内壁2bとの間(或いは、袋体10と内壁5cとの間
或いは、袋体10と閉塞プラグ7の下端面7aの間)は
ベントナイト液60のみで充填された状態になる。な
お、該状態は、排気管23のバルブD1側の端部から空
気ではなく、ベントナイト液60が流出し始めることを
目視し、貯蔵空間6及び、下側空間5bにもはや残留し
た空気が無くなったことを確認することによって認知さ
れる。ところで、水61の比重がベントナイト液60の
比重に比べて軽いため、水61で充填された袋体10
は、貯蔵空間6のベントナイト液60の中で浮上し上側
に偏ろうとするが、袋体10の外表面側は、上述したよ
うに、複数の固定用ロープ22を介して貯蔵空間6の下
端側に面した内壁2bに適宜固定されているので、袋体
10は、これら固定用ロープ22によって支持固定さ
れ、貯蔵空間6のベントナイト液60の中で上側に偏る
ことなく、袋体10と内壁2bとの間が袋体10全体に
おいて略均等な距離W1になる状態で維持されている。
つまり、貯蔵空間6と袋体10との間に所定の厚さW1
のベントナイト層25形成された。また、袋体10と内
壁2bとの間にはベントナイト層25が存在しているた
め、袋体10が地盤2により傷つけられ破損することは
ない。
【0016】袋体10と内壁2bとの間にベントナイト
層25が形成されたところで排気管23のバルブD1を
閉鎖する。一方、水61は通水管13を通って内部空間
10aに流入しようとする。ところが、排気管23のバ
ルブD1が閉鎖されたため、貯蔵空間6等のベントナイ
ト液60の外部への流出がなくなり、よって、内部空間
10aの体積はもはや膨張しなくなるため、袋体10の
内部空間10aの水61は加圧されて、貯水池20の水
圧に、該貯水池20から貯蔵空間6までの深さによる水
頭差圧を加えた水圧P1に等しくなる。等しくなること
によって、水圧差がなくなり、通水管13から内部空間
10aへの水61の供給が自動的に停止される。ところ
で、袋体10は内から外に水圧で押圧されており、袋体
10の外表面側に存在しているベントナイト層25は、
袋体10と地盤2との間(或いは、袋体10と閉塞プラ
グ7との間)で押圧されてる。この押圧により加圧され
たベントナイト層25は、地盤2に形成されている複数
の亀裂11に、内壁2b側より浸透し、これら亀裂11
を充填する。その後、ベントナイト層25及び、亀裂1
1中のベントナイト液60を固結させて、地盤2と袋体
10との間に前記シール層9を形成して、地下空洞3の
構築を完了する。地下空洞3の構築完了後、注入剤供給
管15のうち閉塞プラグ7よりも上側の部分及び、注入
剤供給ポンプ21及び、排気管23のうち閉塞プラグ7
よりも上側の部分を撤去し、撤去の後、閉塞プラグ7に
残留される注入剤供給管15及び、排気管23の内部を
コンクリート等で充填して、気封或いは、水封してお
く。次いで、地表2a側に、前述したガスタービン1
6、発電機17、コンプレッサ19等を備えた発電設備
1aを構築した後、既に配管されている通気管12の下
側部位(即ち、バルブA1のやや上側より下側の部位)
の上端側に、通気管12の上側部位(即ち、地上側の部
位であり、二股に分岐している側の部位)を接続し、通
気管12の上側部位のうち二股に分岐した枝管12a、
12bをそれぞれガスタービン16、コンプレッサ19
に接続する。以上で火力発電施設1の建設を全て完了す
る。
【0017】以上のように構築された地下空洞3を用い
て圧縮空気62の貯蔵及び、圧縮空気62を用いた発電
を行うと以下のようになる。即ち、地下空洞3において
は、図1に示すように、バルブA1、A2、A3は閉鎖
されており、バルブB1は開放されている。また、内部
空間10aには、前記水圧P1の水61が充填されてい
る。また一方、発電設備1aでは、動力軸16a、17
aにおけるクラッチ16b、17bが共に外されてお
り、ガスタービン16、発電機17、コンプレッサ19
は何れも停止した状態にある。まず、夜間等で電力需要
の少ない時間帯に、地下空洞3を用いた圧縮空気62の
貯蔵を行う。即ち、原子力発電等によって発電された安
価な剰余電力で、発電設備1aの発電機17を電気モー
タとして運転する。次いで、動力軸17aにおけるクラ
ッチ17bを接続状態にして該発電機17による動力
を、動力軸17aを介してコンプレッサ19に伝達す
る。コンプレッサ19は運転されることにより、外気を
取り入れて、前記水圧P1よりも高い気圧に加圧した
後、該コンプレッサ19の空気排出口側に接続されてい
る通気管12の枝管12bに圧縮空気62を供給する。
また、コンプレッサ19の運転開始と同時に、通気管1
2のバルブA1、A3を開放して、コンプレッサ19の
空気排出口と内部空間10aとを連通させる。通気管1
2の枝管12aに供給された圧縮空気62は、連通した
袋体10の内部空間10aの水圧P1よりも高圧である
ことから、通気管12のバルブA1、A3を通って流動
し、該通気管12の下側開口端部より内部空間10aに
供給される。つまり、内部空間10aでは、図1の二点
鎖線に示すように、水圧P1よりも高い気圧を有する圧
縮空気62が内部空間10aに供給され、水と空気の比
重差によって該内部空間10aの上端部側から下方に順
次溜り始めると共に、内部空間10aに存在していた水
61が、該圧縮空気62によって下方に押圧される。水
圧P1より大きな圧力で下方に押圧された内部空間10
aの水61は、該内部空間10aのうち比較的下端部側
に存在している通水管13の下開口端部より該通水管1
3に流入して上昇し、貯水池20に供給される。
【0018】コンプレッサ19を続けて運転し、圧縮空
気62を通気管12を介して内部空間10aに供給し
て、所定の量の圧縮空気62を内部空間10aに供給し
た後、通気管12のバルブA1、A3を閉鎖し、クラッ
チ17bを外し、コンプレッサ19の運転を停止する。
内部空間10aへの圧縮空気62の供給が停止した後、
内部空間10aでは、供給された圧縮空気62が水圧P
1と等しい気圧をもつまで、水61を貯水池20側に押
圧する形で膨張して、内部空間10aでの圧縮空気62
と水61が気圧P1、水圧P1で釣り合う状態になる。
つまり、内部空間10aでは、圧縮空気62が気圧P1
で貯蔵された。なお、袋体10は、上述したように水密
であり、従って、圧縮空気62に対しても気密性を有す
る。また、たとえ袋体10の外部に圧縮空気62が漏洩
したとしても、袋体10の外部は気密なシール層9で包
囲されており、内壁2bに存在する亀裂11にもベント
ナイト液60が充填固結され気封されているので、内部
空間10aに供給された圧縮空気62はシール層9によ
って包囲された前記シール空間6aより地盤2に漏気せ
ず、少なくとも確実にシール空間6aに貯蔵される。
【0019】次いで、貯蔵された圧縮空気62を用いた
発電を行うと以下のようになる。即ち、昼間等で電力需
要の多い時間帯に、地下空洞3に貯蔵された圧縮空気6
2を用いて効率的な火力発電を行う。まず、発電設備1
aの動力軸16aにおけるクラッチ16bを接続状態に
してガスタービン16による動力を、動力軸16aを介
して発電機17に伝達し得るようにする。その後、通気
管12のバルブA1、A2を開放して、ガスタービン1
6の空気取入口と、内部空間10aのうち通気管12の
下開口端部が存在している位置即ち、内部空間10aの
うち比較的上端部側の位置に貯蔵され存在している圧縮
空気62とが連通する。内部空間10aの圧縮空気62
は、大気圧よりも高い気圧P1で貯蔵されているため、
差圧により通気管12を通って立坑5内を上昇し、ガス
タービン16の空気取入口側に供給される。供給された
圧縮空気62は燃料と混合され、従って、ガスタービン
16は効率的に運転される。効率的に運転されるガスタ
ービン16による動力は、動力軸16aを介して発電機
17に伝達し、発電機17において効率的な発電が行わ
れる。更に続けて、圧縮空気62が通気管12を介して
ガスタービン16に供給され、ガスタービン16におい
て効率的な運転を行い、従って、発電機17において効
率的な発電を行う形で、電力需要の多い時間帯が終了す
るまで火力発電を行う。発電を終了する際には、通気管
12のバルブA1、A2を閉鎖すると共に、動力軸16
aのクラッチ16bを外し、ガスタービン16の運転を
停止して、発電機17の運転を停止する。
【0020】以上説明したように、本発明による地下空
洞の構築方法により地下空洞3を構築するには、立坑5
及び、貯蔵空間6を掘削形成し、貯蔵空間6に可撓性を
有し、かつ水密な袋体10を設置した後、ベントナイト
液60を、袋体10と貯蔵空間6の地山即ち、地盤2と
の間に注入供給する。次いで、水61を袋体10の内部
空間10aに加圧して供給して、該袋体10と貯蔵空間
6の地山との間に、所定厚さW1のベントナイト層25
を形成し、該ベントナイト層25のベントナイト液60
を固結させて、所定厚さW1のシール層9を、貯蔵空間
6の地山の内壁2bに沿って構築する。つまり、内部空
間10aに水61が充満した袋体10と貯蔵空間6の地
山即ち、地盤2との間でベントナイト層25が押圧加圧
される形で挾まれ、該ベントナイト層25の押圧加圧に
よって貯蔵空間6の地山の亀裂11にベントナイト液6
0が効果的に浸透充填される。また、地下空洞3の構築
の際、ベントナイト液60の使用量は、ベントナイト層
25を形成し、亀裂11を充填するだけの量であればよ
く、従来の方法のように、貯蔵空間6全体にベントナイ
ト液60を充填させる必要がない。つまり、シール層9
の所定厚さW1を極力小さく設定することによって、ベ
ントナイト液60の使用量を極力少量に抑えることが可
能となるので、ベントナイトの経済的かつ有効な利用が
可能となる。また、貯蔵空間6に注入するベントナイト
液60の量を極力少量に抑えることが可能であることか
ら、注入作業における手間を極力省くことができる。更
に、注入したベントナイトを、固結後に除去する必要が
ないので手間がかからない。
【0021】なお、本発明による地下空洞の構築方法
は、圧縮空気62の貯蔵及び、取り出しの際に水61等
を使用しない形の地下空洞にも応用できる。火力発電施
設31は、図3に示すように、圧縮空気62の貯蔵及
び、取り出しの際に水61等を使用しない形の地下空洞
33を有しており、地下空洞33には、地上と地下を連
通する立坑35が設けられており、立坑35の下端側に
は、水平方向に掘削された水平坑34が接続されてい
る。水平坑34の立坑35と反対側(図3の紙面右側)
の端部には、地盤32に掘削形成された扁平な球形の貯
蔵空間36が水平坑34に接続した形で設けられてい
る。また、水平坑34の途中には、該水平坑34を閉塞
する閉塞プラグ37が地盤32に係合して設けられてい
る。
【0022】また、前記貯蔵空間36には、地盤32の
内壁32b全面及び、前記水平坑34のうち閉塞プラグ
37により分け隔てられた貯蔵空間36側の貯蔵側空間
34aを包囲する地盤32の内壁34c全面及び、前記
閉塞プラグ37の貯蔵空間36側の端面37aに沿っ
て、ベントナイト液60が硬化してできた所定の厚さW
1’の層状のシール層39が設けられている。また、貯
蔵空間36を包囲する地盤32には複数の亀裂41が形
成されており、これら亀裂41には、ベントナイト液6
0が浸透充填されて、硬化されている。更に、シール層
39の表面39aには、水密な袋体40が設けられてい
る。袋体40の内部空間40aには空気が充填されてい
る。
【0023】前記閉塞プラグ37には、水平方向に通気
管42が貫通して設けられており、通気管42の貯蔵空
間36側はシール層39及び、袋体40を貫通して、内
部空間40aにその開口端部を有している。また、通水
管43の貯蔵空間36側はシール層39及び、袋体40
を貫通して、内部空間40aのうちの比較的下端部付近
にその開口端部を有している。一方、通気管42の閉塞
プラグ37より立坑35側は、該立坑35内を上方に伸
延して地表32aに到達し、ガスタービン16、発電機
17、コンプレッサ19等を有した発電設備31aに接
続されている。
【0024】火力発電施設31及び、地下空洞33は以
上のように構成されている。そこで、本発明の構築方法
によって地下空洞33を構築し、火力発電施設31を建
設するには以下のように行う。即ちまず、立坑35、水
平坑34、貯蔵空間36を順次掘削形成した後、通気管
42を上述した所定の位置に配管する(なお、発電設備
31aは未だ構築されていない。)。また、地表32a
側に水を注排水自在なる注排水ポンプ47(図3の二点
鎖線で図示)を仮設し、注排水ポンプ47に通水管43
(図3の二点鎖線で図示)を接続する。また、通水管4
3は、該通水管43の注排水ポンプ47と反対側が、立
坑35及び、水平坑34を通って貯蔵空間36に到達す
る形で配管される。なお、通水管43のうち貯蔵空間3
6に存在する部位はフレキシブルに形成されており、通
水管43の貯蔵空間36に存在する開口端部は、通水管
43の屈曲によって貯蔵空間36の底端の位置に到達し
得るようになっている。また、通水管43には開閉自在
なるバルブB1が設けられている。また、地表32a側
にベントナイト液60を加圧供給自在なる注入剤供給ポ
ンプ21(図3の二点鎖線で図示)を仮設し、注入剤供
給ポンプ21のベントナイト液吐出口側に注入剤供給管
45(図3の二点鎖線で図示)を接続する。また、注入
剤供給管45は、該注入剤供給管45の注入剤供給ポン
プ21と反対側が、立坑35を通って、水平坑34に到
達する形で配管され、注入剤供給管45の水平坑34側
の開口端部が、将来構築されるべき閉塞プラグ37の端
面37aよりもやや貯蔵空間36側(即ち、水平坑34
の貯蔵側空間34a)に存在する形で配管さる。なお、
注入剤供給管45には開閉自在なるバルブC1が設けら
れている。また、排気管46(図3の二点鎖線で図示)
が仮設配管される。即ち、排気管46は、将来構築され
るべき閉塞プラグ37を水平坑34の伸延方向(図3の
紙面左右方向)に貫通する形で配管され、排気管46の
図3中の紙面右側は、貯蔵空間36に存在する形で配管
される。また、貯蔵空間36に存在する排気管46の開
口端部付近は、貯蔵空間36の天端近傍の内壁32bに
固定させる形で配管する。なお、排気管46の図3中の
紙面左側の端部付近には、該排気管46の内外を連通遮
断自在なる空気抜き用のバルブD1が設けられている。
通気管42、通水管43、注入剤供給管45、排気管4
6等の配管の後、貯蔵空間36に袋体40を設置する。
袋体40の設置の際、通気管42及び、通水管43の各
端部側が袋体40を貫通し、袋体40の内部空間40a
に、通気管42及び、通水管43の各端部が存在する形
で設置する。なお、袋体40の外表面側には複数の固定
用ロープ22のそれぞれ一端が接合されており、これら
固定用ロープ22の他端は、それぞれ杭等を介して、内
壁32bのうち貯蔵空間36の下端側に面した箇所に適
宜固定されている。次いで、水平坑34の所定の位置に
おいて閉塞プラグ37を構築する。
【0025】次いで、注入剤供給管45のバルブC1及
び、排気管46のバルブD1を開放して、注入剤供給ポ
ンプ21を運転し、ベントナイト液60を加圧して注入
剤供給管45を介して、貯蔵空間36に所定の量を供給
した後、注入剤供給ポンプ21の運転を停止し、注入剤
供給管45のバルブC1を閉鎖する。次いで、通水管4
3のバルブB1を開放して、注排水ポンプ47により加
圧した水61を、該通水管43を介して貯蔵空間36に
存在する袋体40の内部空間40aに供給し、可撓性を
有する袋体40を貯蔵空間36に対応整合した形状に膨
張させ、袋体40と内壁32bとの間を完全にベントナ
イト液60で充填させて、所定厚さW1’のベントナイ
ト層49を形成する。また、排気管46の貯蔵空間36
における開口端部は、貯蔵空間36の天端付近に固定さ
れており、従って、貯蔵空間36の空気は残留すること
なく全て排気管46を介して大気中に放出される。
【0026】ベントナイト層49の形成の後、排気管4
6のバルブD1を閉鎖する。また、続けて内部空間40
aの水61を加圧し、水圧が所定の圧力になるまで供給
した後、通水管43のバルブB1を閉鎖し、注排水ポン
プ47の運転を停止する。ところで、袋体40は水61
によって内から外に押圧されており、袋体40の外表面
側に存在しているベントナイト層49は、袋体40と地
盤32との間(或いは、袋体40と閉塞プラグ37との
間)で押圧される。この押圧により加圧されたベントナ
イト層49のベントナイト液60は、地盤32に形成さ
れている複数の亀裂41に、内壁32bより浸透し、こ
れら亀裂41を充填する。その後、ベントナイト層49
及び、ベントナイト液60を固結させた後、通気管42
のバルブA1を開放すると共に、再び通水管43のバル
ブB1を開放して注排水ポンプ47によって内部空間4
0aの水61を排水し、内部空間40aの水61を先端
が大気に開放された状態の通気管42から供給される空
気と置換する。なお、内部空間40aの排水は注排水ポ
ンプ47を介して容易に行われるので、手間がかからな
い。水61を完全に排水し空気と置換した後、注入剤供
給ポンプ21、注入剤供給管45、注排水ポンプ47、
通水管43を撤去して地下空洞33の構築を完了する。
地下空洞33の構築完了後、地表32a側にガスタービ
ン16、発電機17、コンプレッサ19を備えた発電設
備31aを構築し、前記通気管42をガスタービン1
6、コンプレッサ19に接続して火力発電施設31の建
設を完了する。
【0027】なお、袋体40は、上述したように水密で
あり、従って、圧縮空気62に対しても気密性を有す
る。また、たとえ袋体40の外部に圧縮空気62が漏洩
したとしても、袋体40の外部は気密なシール層39で
包囲されており、内壁32bに存在する亀裂41にもベ
ントナイト液60が充填固結され気封されているので、
内部空間40aに供給された圧縮空気62は地盤32に
漏気せず、確実にシール層39の内側に貯蔵される。つ
まり、以上のように構築された地下空洞33を用いて圧
縮空気62の貯蔵及び、取り出しが可能である。
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、地表2
a、32a等の地表より地中に立坑5、35、水平坑3
4等の地表連通坑を掘削形成し、前記地表連通坑に接続
する形で貯蔵空間6、36等の貯蔵空間を掘削形成し、
前記貯蔵空間に可撓性を有し、かつ水密な袋体10、4
0等の袋体を設置し、ベントナイト液60等の注入剤
を、前記袋体と前記貯蔵空間の地盤2、32等の地山と
の間に注入供給し、水61等の水を前記袋体の内部に加
圧して供給して、該袋体と前記貯蔵空間の地山との間
に、所定厚さW1、W1’等の所定厚さのベントナイト
層25、49等の注入剤層を形成し、前記注入剤層の注
入剤を固結させて、所定厚さのシール層9、39等のシ
ール層を、前記貯蔵空間の内壁2b、32b等の地山内
壁に沿って構築して構成したので、地下空洞の構築の
際、注入剤の使用量は、注入剤層を形成し、貯蔵空間の
地山の亀裂を充填するだけの量であればよく、従って、
シール層の所定厚さを極力小さく設定することによっ
て、注入剤の使用量を極力少量に抑えることが可能とな
るので、注入剤の経済的かつ有効な利用が可能となる。
また、貯蔵空間に注入する注入剤の量を極力少量に抑え
ることが可能であることから、注入作業における手間を
極力省くことができ、更に、注入した注入剤を、固結後
に除去する必要がないので手間がかからない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の構築方法により構築された地
下空洞の一例を示す模式断面図である。
【図2】図2は、図1に示す地下空洞を構築する際の一
工程を示した図である。
【図3】図3は、本発明の構築方法により構築された地
下空洞の別の一例を示す模式断面図である。
【符号の説明】
2……地山(地盤) 2a……地表 2b……地山内壁(内壁) 3……地下空洞 5……地表連通坑(立坑) 6……貯蔵空間 9……シール層 10……袋体 25……注入剤層(ベントナイト層) 32……地山(地盤) 32a……地表 32b……地山内壁(内壁) 34……地表連通坑(水平坑) 35……地表連通坑(立坑) 36……貯蔵空間 39……シール層 40……袋体 49……注入剤層(ベントナイト層) 60……注入剤(ベントナイト液) 61……水 W1……所定厚さ W1’……所定厚さ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地表より地中に地表連通坑を掘削形成し、 前記地表連通坑に接続する形で貯蔵空間を掘削形成し、 前記貯蔵空間に可撓性を有し、かつ水密な袋体を設置
    し、 注入剤を、前記袋体と前記貯蔵空間の地山との間に注入
    供給し、 水を前記袋体の内部に加圧して供給して、該袋体と前記
    貯蔵空間の地山との間に、所定厚さの注入剤層を形成
    し、 前記注入剤層の注入剤を固結させて、所定厚さのシール
    層を、前記貯蔵空間の地山内壁に沿って構築して構成し
    た地下空洞の構築方法。
JP5187106A 1993-06-30 1993-06-30 地下空洞の構築方法 Pending JPH0718998A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5187106A JPH0718998A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 地下空洞の構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5187106A JPH0718998A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 地下空洞の構築方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0718998A true JPH0718998A (ja) 1995-01-20

Family

ID=16200212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5187106A Pending JPH0718998A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 地下空洞の構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0718998A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009052249A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Shimizu Corp 岩盤内貯槽の施工方法
JP2016216966A (ja) * 2015-05-18 2016-12-22 三菱重工業株式会社 止水ユニット及び止水工法
DE102016011038A1 (de) 2016-02-29 2017-08-31 Norikata Takuma Verfahren zum Verhindern von Austreten von Luft innerhalb eines unterirdischen Hohlraums
JP7129049B1 (ja) * 2022-07-04 2022-09-01 新飯塚土木株式会社 充填検知システム及び充填検知方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009052249A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Shimizu Corp 岩盤内貯槽の施工方法
JP2016216966A (ja) * 2015-05-18 2016-12-22 三菱重工業株式会社 止水ユニット及び止水工法
DE102016011038A1 (de) 2016-02-29 2017-08-31 Norikata Takuma Verfahren zum Verhindern von Austreten von Luft innerhalb eines unterirdischen Hohlraums
US9885238B2 (en) 2016-02-29 2018-02-06 Norikata Takuma Method of preventing leakage of air inside underground cavern
JP7129049B1 (ja) * 2022-07-04 2022-09-01 新飯塚土木株式会社 充填検知システム及び充填検知方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105442862B (zh) 一种混凝土裂缝渗漏水堵漏加固修复方法
CN104963324A (zh) 一种导流洞封堵头排气结构及其排气方法
CN107631846A (zh) 一种长输管道的试压方法
CN103469792B (zh) 灌注桩桩底后注浆施工方法
CN107816117A (zh) 一种大型压力流箱涵不停水外修复方法
CN109137948A (zh) 一种桩间后注浆咬合止水方法及设备
CN113373962B (zh) 一种深基坑组合堵漏施工方法
CN107313472A (zh) 预应力管桩桩端承载力测试装置及方法
JPH0718998A (ja) 地下空洞の構築方法
JP2001164589A (ja) 高圧気体貯蔵施設の構築方法
CN113186963A (zh) 塔吊基坑泄压灌浆施工方法
CN205857148U (zh) 一种疏浚粘性土制作装置
JP3799106B2 (ja) 沈埋函の最終継手施工方法
JP3410584B2 (ja) 大水深における仮締切工法および仮締切函体
CN218116517U (zh) 一种囊式串联封堵装置
CN220746981U (zh) 一种三轴搅拌桩止水帷幕锚索孔堵漏止水装置
JP2602152B2 (ja) さや管の内外空隙充填方法及び装置
CN219690522U (zh) 高泵压封孔注浆结构
CN217204303U (zh) 一种墙背预埋注浆管的地下防水结构
CN114922214B (zh) 稳压促渗方法及适用于该方法的加压降水设备
CN114935431B (zh) 一种埋地管道渗漏引发水土流失的加速模拟方法
JP3026670B2 (ja) 貯蔵用構造物
JP2004257055A (ja) 鋼矢板の打設方法
JPH06212899A (ja) 貯蔵用構造物における閉塞プラグの構造
JP4196287B2 (ja) 水封式地下タンク