JP2011172888A - パネル構造体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 外縁全周に縁巻部を備える、立体的な構造を有するパネル構造体を提供する。
【解決手段】 パネル構造体10は、アルミニウム箔のプレス成形よりなり、側面視が劣弧形状を有すると共に長手方向に延びる矩形形状に形成された本体部11と、本体部11の外縁全周に形成された、第1縁巻22及び第2縁巻23よりなる縁巻部21とを備えている。又、本体部11の中心部分は、本体部11の一方側の外方に位置する中心点を基準とした第1曲率円で構成されており、中心部分を除いた両側部分の各々は、他方側の外方に位置する中心点を基準とした第2曲率円で構成されている。従って、製造時における第1縁巻22の皺が分散されるため、劣弧形状の第1縁巻22の形成が容易となる。このようなパネル構造体10は、第1縁巻22と第2縁巻23とを有する縁巻部21の全体が同一平面上に位置しないため、立体的となり、その用途が拡大する。
【選択図】 図1

Description

この発明はパネル構造体及びその製造方法に関し、特に、金属箔のプレス成形よりなるパネル構造体及びその製造方法に関するものである。
図19は従来のパネル構造体を示す斜視図である。
図を参照して、パネル構造体70は、アルミニウム箔のプレス成形よりなり、長手方向(図の左下から右上に向かう方向)に延びると共に、各々のコーナーが丸められた矩形平坦状に形成されている。
パネル構造体70は、矩形平坦状の本体部71と、本体部71に一体的に接続され、本体部71の外縁全周に形成された縁巻部75とを備えている。尚、縁巻部75における長手方向の両端部の巻径は、長手方向に平行な部分の巻径より小さくなるように形成されている。尚、縁巻部75は安全上の観点から必要なものである。
次に、このようなパネル構造体70の使用形態について説明する。
図20は図19で示したパネル構造体の使用状態を示す概略斜視図である。
図を参照して、パネル構造体70は、システムキッチンレンジ80のガードプレート81の上の排気口85に対して、五徳87の側から排気口85の上方までを覆うように設置されている。尚、パネル構造体70は、磁石を有する図示しない取付具によって、その設置状態が保持されている。
このように、パネル構造体70は排気口85の排気口カバーとして用いられており、排気口85からの排熱を排出しつつ、排気口の汚れを防止している。
上記のような従来のパネル構造体では、排気口カバーとしての効果はそれなりにあるが、例えば断面状態が円弧状のパネル構造体では、従来のパネル構造体よりも排気口の上方におけるスペースが大きくなる。そのため、特に排熱排出効果を含む排気口カバーとしての機能が向上する。
しかしながら、図19で示すように、その外縁全周に縁巻部を有する従来のパネル構造体においては、縁巻部の全体が同一平面上に位置するものとなっていた。そして、例えば従来の縁巻部を有するパネル構造体を湾曲させて、上述した断面状態が円弧状のパネル構造体を製造しようとすると、縁巻部が破損する可能性が高く、その製造が困難なものであった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、外縁全周に縁巻部を備える、立体的な構造を有するパネル構造体及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、金属箔のプレス成形よりなるパネル構造体であって、側面視が劣弧形状を有し、長手方向に延びる本体部と、本体部に一体的に接続され、本体部の外縁全周に形成された縁巻部とを備えたものである。
このように構成すると、縁巻部の全体が同一平面上に位置しない。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、劣弧形状は、中心部分が、本体部の一方側の外方に位置する、第1曲率半径よりなる第1曲率円で構成され、中心部分を除いた両側部分の各々が、本体部の他方側の外方に位置する、第1曲率半径より小さな第2曲率半径よりなる第2曲率円で構成されるものである。
このように構成すると、劣弧形状における縁巻部の形成時の皺が分散する。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の構成において、本体部は、平面視において長手方向に延びる、コーナーが丸められた矩形形状を有し、縁巻部における長手方向の両端部の巻径は、長手方向に平行な部分の巻径より小さいものである。
このように構成すると、劣弧形状における縁巻部の巻径が小さくなる。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の構成において、パネル構造体は、排気口カバーとして用いられ、本体部と縁巻部とは、第1パネル及び第2パネルが一部分で重なるように構成され、第1パネル及び第2パネルは、縁巻部において長手方向にスライド自在に係合するものである。
このように構成すると、パネル構造体の長手方向の長さが調整出来る。
請求項5記載の発明は、金属箔よりなるパネル構造体の製造方法であって、1枚の金属箔からコーナーが丸められた、長手方向に延びる矩形平坦状のシート体を取り出すと共に、シート体を側面視劣弧形状にプレスする工程と、シート体の外縁全周から所定距離の範囲における外周部分を鉛直下方に折り曲げる工程と、外周部分の下端を外方に巻回して縁巻を形成する工程とを備えたものである。
このように構成すると、シート体はプレスされた後、縁巻が形成される。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明の構成において、外周部分のうち、シート体の長手方向の両端部に対応する第1部分において折り曲げられる第1距離は、長手方向に平行な部分に対応する第2部分において折り曲げられる第2距離より短く設定され、第1部分の巻径は第2部分の巻径に比べて小さくなるように設定され、縁巻を形成する工程は、第2部分から巻回を開始し、第1部分と第2部分との巻回は同時に終了するものである。
このように構成すると、第1部分の縁巻の形成が容易となる。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、縁巻部の全体が同一平面上に位置しないため、立体的な構造体となり、用途が拡大する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、劣弧形状における縁巻部の形成時の皺が分散するため、縁巻部の形成が安定し、且つ品質が向上する。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、劣弧形状における縁巻部の巻径が小さくなるため、縁巻部の形成が容易となる。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、パネル構造体の長手方向の長さが調整出来るため、排気口の長さに合わせる等、使い勝手の良いパネル構造体となる。
請求項5記載の発明は、シート体はプレスされた後、縁巻が形成されるため、縁巻の形成が安定し、立体的な構造体となる。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明の効果に加えて、第1部分の縁巻の形成が容易となるため、パネル構造体の品質が向上する。
この発明の第1の実施の形態によるパネル構造体を示す斜視図である。 図1で示したII−IIラインから見た拡大図である。 図1で示したIII−IIIラインの拡大断面図である。 図1で示したパネル構造体のプレス成形前の状態のシート体を示す平面図である。 図1で示したパネル構造体の製造方法を示す概略工程図である。 図1で示したパネル構造体の使用状態を示す概略斜視図である。 図6で示したX部分の拡大図である。 図1で示したパネル構造体の製造装置における第1製造状態を示す概略端面図である。 (A)は図8で示したA−Aラインの拡大端面図であって、(B)は図8で示したB−Bラインの拡大端面図である。 図8で示した製造装置における第2製造状態を示す概略端面図である。 (C)は図10で示したC−Cラインの拡大端面図であって、(D)は図11で示したD−Dラインの拡大端面図である。 図8で示した製造装置における第3製造状態を示す概略端面図である。 (E)は図12で示したE−Eラインの拡大端面図であって、(F)は図12で示したF−Fラインの拡大端面図である。 図8で示した製造装置における第4製造状態を示す概略端面図である。 (G)は図14で示したG−Gラインの拡大端面図であって、(H)は図14で示したH−Hラインの拡大端面図である。 図8で示した製造装置における第5製造状態を示す概略端面図である。 (I)は図16で示したI−Iラインの拡大端面図であって、(J)は図16で示したJ−Jラインの拡大端面図である。 図1で示したパネル構造体の第1縁巻の形成工程を模式的に示した図である。 従来のパネル構造体を示す斜視図である。 図19で示したパネル構造体の使用状態を示す概略斜視図である。
図1はこの発明の第1の実施の形態によるパネル構造体を示す斜視図であり、図2は図1で示したII−IIラインから見た拡大図であり、図3は図1で示したIII−IIIラインの拡大断面図である。
これらの図を参照して、パネル構造体10は、厚さ120μmのアルミニウム箔のプレス成形よりなり、側面視が劣弧形状を有し、長手方向(図1の左下から右上に向かう方向)に延びる、平面視においてコーナーが丸められた矩形形状に形成された本体部11と、本体部11の外縁全周に形成された縁巻部21とを備えている。尚、パネル構造体10の長手方向の長さLは600mm、幅Bは100mm、高さHは20mmに設定されている。又、アルミニウム箔の厚さは120μm以外であっても良いが、70μm以上が好ましい。又、上限も特に無いが、300μm以下であるのが製造する上で好ましい。
又、縁巻部21は、その長手方向の両端部に位置する第1縁巻22の巻径が、長手方向に平行な部分に位置する第2縁巻23の巻径より小さくなるように形成されている。又、第1縁巻22と第2縁巻23との接続部分においては、徐々に互いの巻径に変化するようにテーパ状に形成されている。そして、第1縁巻22の巻径はφ2.0mm、第2縁巻23の巻径はφ4.0mmに設定されている。尚、第1縁巻22の巻径はφ1.5mmより大きく、φ2.5mmより小さい巻径が好ましいが、アルミニウム箔の厚さが120μm未満の場合は、巻径がφ1.5mmより小さく設定されていても良い。
又、劣弧形状の本体部11の中心部分は、本体部11の一方側の外方(図3の下方)に位置する、中心点Oを基準とした第1曲率半径Rよりなる第1曲率円12で構成されている。更に、中心部分を除いた両側部分の各々は、本体部11の他方側の外方(図3の上方)に位置する中心点O、Oを基準とした第1曲率半径Rより小さな第2曲率半径R、Rよりなる第2曲率円13a、13bで構成されている。尚、本実施の形態においては、第1曲率半径Rは60mm、第2曲率半径R、Rは15mmに設定されているが、第1曲率半径Rは57.5mm、第2曲率半径R、Rは20mmとなるように設定されていても良い。本体部11における第1曲率円12と第2曲率円13a、13bとの効果については後述する。
そして、パネル構造体10はこのように構成されているため、第1縁巻22と第2縁巻23とを有する縁巻部21の全体が同一平面上に位置しない。従って、立体的なパネル構造体10となるため、その用途が拡大する。
次に、パネル構造体10の製造方法について説明する。
図4は図1で示したパネル構造体のプレス成形前の状態のシート体を示す平面図である。
図を参照して、厚さ120μmのアルミニウム箔よりなるシート体30は、長手方向(図の上下方向)に延びる、コーナー部分が丸められた略矩形平坦状に形成されている。
そして、パネル構造体の成形状態を示す二点鎖線とシート体30の外縁35との間の外周部分において、その距離が相違している。即ち、外周部分のうち、シート体30の長手方向の両端部に対応する第1部分31における第1距離Wは、長手方向に平行な部分に対応する第2部分32における第2距離Wより短く設定されている。尚、第1部分31は図1で示したパネル構造体10の第1縁巻22に対応するものであり、第2部分32は図1で示したパネル構造体10の第2縁巻23に対応するものである。このような形状によるシート体30の効果については後述する。
図5は図1で示したパネル構造体の製造方法を示す概略工程図である。
まず(1)を参照して、1枚のアルミニウム箔から、図4で示した形状のシート体30を取り出す。次に(2)を参照して、シート体30を側面視において劣弧形状となるようにプレスする。次に(3)を参照して、図4で示したシート体30の第1部分31及び第2部分32よりなる外周部分を鉛直下方に折り曲げる。
次に(4)を参照して、第1部分31及び第2部分32の下端を外方に巻回して、第1縁巻22及び第2縁巻23よりなる縁巻部を形成する。この時、第1縁巻22の巻径は第2縁巻23の巻径より小さくなるように形成する。
尚、縁巻部を形成する際には、第2部分32の下端から巻回を開始し、第2部分32の巻回の途中から第1部分31の巻回を開始する。そして、第1部分31と第2部分32を同時に巻回し続け、これらの巻回を同時に終了させる。このように第1部分31及び第2部分32を巻回することによって、各々の巻径に対応した長さの外周部分による第1縁巻22及び第2縁巻23の形成が可能となる。従って、特に巻径の小さな第1縁巻22の形成が容易となるため、パネル構造体の品質が向上する。
又、上述した通り、劣弧形状における縁巻部21の第1縁巻22の巻径は、第2縁巻23の巻径より小さくなるように設定されている。そして、劣弧形状の縁巻を形成する際には、その巻径が大きい程、縁巻に皺が発生し易くなる。そのため、巻径の大きな第2縁巻23に比べて劣弧形状の第1縁巻22の形成が容易となる。
そして、縁巻部を形成した成型品を180°回転させると、(5)で示すように図1で示したパネル構造体10が完成する。
このように、パネル構造体10は、シート体30を立体的にプレスした後、縁巻部が形成される。即ち、縁巻部を形成した後に全体を湾曲させるような製造方法とはならないので、第1縁巻22及び第2縁巻23よりなる縁巻部の形成が安定すると共に、立体的なパネル構造体10となる。
次に、パネル構造体10の使用形態について説明する。
図6は図1で示したパネル構造体の使用状態を示す概略斜視図であり、図7は図6で示したX部分の拡大図である。
これらの図を参照して、パネル構造体10は、システムキッチンレンジ80のガードプレート81の上の排気口85における、五徳87の側から排気口85の上方までを覆うように設置されており、排気口85の排気口カバーとして用いられている。
又、パネル構造体10は、取付具15によってその設置状態が保持されている。取付具15は、第2縁巻23の外径よりやや大きい係合部16を備えていると共に、その内部に磁石17が組み込まれている。そして、図7で示すように、取付具15の係合部16を第1縁巻22を介して第2縁巻23に取り付けて係合状態にする。すると、磁石材料よりなるガードプレート81と取付具15の磁石17とによって、取付具15がガードプレート81に固定される。それにより、パネル構造体10の設置状態が保持される。
そして、このようなパネル構造体10においては、従来の同一幅の矩形平坦状のパネル構造体による排気口カバーに比べて、設置状態における排気口85からパネル構造体10までの上方のスペースが広くなる。そのため、特に排熱排出効果を含む排気口カバーの機能が向上することになり、好ましい。
次に、図5で示した製造方法によってパネル構造体10を製造する製造装置について説明する。
図8は図1で示したパネル構造体の製造装置における第1製造状態を示す概略端面図であって、パネル構造体の長手方向に対する切断面に対応した図であり、図9の(A)は図8で示したA−Aラインの拡大端面図であって、(B)は図8で示したB−Bラインの拡大端面図である。
これらの図を参照して、製造装置20は、各々の加圧端面41、51が相互に対向する、上下方向に移動自在な上型部材40及び下型部材50を備えている。上型部材40及び下型部材50の加圧端面41、51は、図1で示すパネル構造体10の本体部11に対応した形状に形成されている。即ち、加圧端面41、51は、図9の(A)で示すように断面状態において劣弧形状に形成されている。
又、上型部材40の外周側には、その下端面が上型部材40の加圧端面41の外縁に対応するように劣弧形状に形成された、上下方向に移動自在な昇降部材42が配置されている。尚、昇降部材42と上型部材40との間には、後述するアルミニウム箔90の厚さに相当する隙間が設けられている。又、昇降部材42の下端面の外端縁には、図示しない下外径刃先が設けられている。
更に、昇降部材42の外周側には、その下端面が昇降部材42の下端面の外縁に対応するように形成された外枠部材43が配置されている。
又、その上端面が下型部材50の加圧端面51の外縁に対応するように劣弧形状に形成されると共に、その上端面が昇降部材42の下端面の下方に位置する、上下方向に移動自在なカーリング部材52が、下型部材50の外周側に配置されている。
更に、その上端面がカーリング部材52の上端面の外縁に対応するように形成されると共に、その上端面が外枠部材43の下端面の下方に位置する固定部材53が、カーリング部材52の外周側に配置されている。又、固定部材53の上端面の内端縁には、図示しない上外径刃先が設けられている。
又、カーリング部材52の上端面の短手方向の内端縁には、断面状態において半円弧形状の第1下案内溝55が形成されていると共に、長手方向に延びる内端縁には、第1下案内溝55より大きな径の断面状態において半円弧形状の第2下案内溝56が形成されている。更に、昇降部材42の下端面の短手方向の内端縁には、第1下案内溝55に対向する半円弧形状の第1上案内溝45が形成されていると共に、長手方向に延びる内端縁には、第2下案内溝56に対向する半円弧形状の第2上案内溝46が形成されている。
次に、このように構成された製造装置20によるパネル構造体の製造工程について説明する。
まず、上型部材40、昇降部材42及び外枠部材43よりなる上型部材装置と、下型部材50、カーリング部材52及び固定部材53よりなる下型部材装置との間に、帯状のアルミニウム箔90を配置する。そして、この状態から上型部材装置全体を垂直方向に降下させて、上型部材装置と下型部材装置とでアルミニウム箔90を挟持した状態で、上型部材40及び昇降部材42のみを、下型部材50及びカーリング部材52と共に降下させる。すると、以下の図10及び図11で示す第2製造状態となる。
図10は図8で示した製造装置における第2製造状態を示す概略端面図であり、図11の(C)は図10で示したC−Cラインの拡大端面図であって、(D)は図11で示したD−Dラインの拡大端面図である。
これらの図を参照して、第1製造状態から上述した通りに各部材を移動させると、昇降部材42の下外形刃先と固定部材53の上外形刃先とが当接してアルミニウム箔が切断される。すると、図4で示したシート体30が形成されると共に、上型部材40の加圧端面41と下型部材50の加圧端面51とによってプレスされ、長手方向の断面状態(図11で示す状態)において劣弧形状となるように形成される。即ち、図5の(2)で示した状態となる。
そして、第2製造状態から昇降部材42のみを、カーリング部材52と共に降下させる。すると、以下の図12及び図13で示す第3製造状態となる。
図12は図8で示した製造装置における第3製造状態を示す概略端面図であり、図13の(E)は図12で示したE−Eラインの拡大端面図であって、(F)は図12で示したF−Fラインの拡大端面図である。
これらの図を参照して、第2製造状態から上述した通りに昇降部材42及びカーリング部材52を降下させると、昇降部材42が下型部材50と固定部材53との間に位置することになる。すると、昇降部材42の下型部材50側の面と下型部材50の昇降部材42側の面とによって、シート体30の第1部分31及び第2部分32よりなる外周部分が90°下方に折れ曲がる。即ち、シート体30は図5の(3)で示した状態となる。この時、昇降部材42と下型部材50との間には、シート体30の厚さに相当する隙間が形成されているため、シート体30の第1部分31及び第2部分32はスムーズに折り曲げられる。
そして、外周部分における第2部分32の下端が、カーリング部材52の第2下案内溝56に達する位置まで昇降部材42及びカーリング部材52を降下させる。この時、第1部分31は第2部分32より短く設定されているため、外周部分における第1部分31の下端は、カーリング部材52の第1下案内溝55より上方に位置することになる。又、図13の(F)で示すように、折り曲げられた第1部分31の下端は劣弧形状に形成されている。
そして、第3製造状態からカーリング部材52のみを、昇降部材42と共に上昇させると、以下の図14及び図15で示す第4製造状態となる。
図14は図8で示した製造装置における第4製造状態を示す概略端面図であり、図15の(G)は図14で示したG−Gラインの拡大端面図であって、(H)は図14で示したH−Hラインの拡大端面図である。
これらの図を参照して、第3製造状態から上述した通りに昇降部材42及びカーリング部材52を上昇させると、まずシート体の第2部分32のみが、カーリング部材52の第2下案内溝56と昇降部材42の第2上案内溝46とによって上方に向かって巻回される。その後、シート体30の第2部分32が巻回された途中の状態において、シート体30の第1部分31の下端がカーリング部材52の第1下案内溝55内に位置する。
尚、カーリング部材52の第1下案内溝55及び第2下案内溝56は、互いの径は相違しているが、カーリング部材52の内端縁全周に連続して形成されている。同様に、昇降部材42の第1上案内溝45及び第2上案内溝46も、昇降部材42の内端縁全周に連続して形成されている。従って、第4製造状態から更にカーリング部材52のみを、昇降部材42と共に上昇させると、第2部分32が巻回され続けると共に、第1部分31がスムーズにカーリング部材52の第1下案内溝55と昇降部材42の第1上案内溝45とに入り、巻回され始める。そして、以下の図16及び図17で示す第5製造状態となる。
図16は図8で示した製造装置における第5製造状態を示す概略端面図であり、図17の(I)は図16で示したI−Iラインの拡大端面図であって、(J)は図16で示したJ−Jラインの拡大端面図である。
これらの図を参照して、第4製造状態から上述した通りに昇降部材42及びカーリング部材52を更に上昇させる。そして、第1縁巻22及び第2縁巻23の形成が同時に完了すると、パネル構造体10が製造される。
尚、第1縁巻22及び第2縁巻23はこのように形成されているが、例えば第1縁巻22と第2縁巻との巻回を同時に開始させようとする場合、図4で示したシート体30の第1部分31及び第2部分32の長さを同一にする必要がある。そのため、第1部分31が第1縁巻22の巻径に対して過剰な長さとなってしまうが、上述した製造方法では巻径に対して適切な長さで第1縁巻22を形成することが出来る。
次に、図3で示したパネル構造体10の本体部11の第1曲率円12及び第2曲率円13a、13bにおける、第1縁巻22形成時の効果について説明する。
図18は図1で示したパネル構造体の第1縁巻の形成工程を模式的に示した図である。
まず(1)を参照して、(1)においてはシート体の第1部分31が鉛直に折り曲げられた状態を示している。即ち、図5の(3)又は図13の(F)で示した状態である。この状態から、第1部分31の下方端を上方に向かって巻回すると、(2)で示す状態となる。
次に(2)を参照して、第1部分31を上方に向かって巻回しようとすると、中心部分の第1曲率半径Rよりなる第1曲率円12で構成された範囲においては、第1曲率円12の中心点Oに向かう矢印で示すように内方側へ向かって巻回される。即ち、内方側に皺が集中することになる。一方、中心部分を除く両側部分の各々の、第2曲率半径R及び第3曲率半径Rよりなる第2曲率円13a、13bで構成された範囲においては、第2曲率円13a、13bの中心点O、Oの各々から放射される矢印で示すように外方側へ向かって巻回される。即ち、外方側に皺が集中することになる。
このように、中心部分を一方側の外方に位置する中心点よりなる第1曲率円12で構成すると共に、中心部分の両側部分の各々を他方側の外方に位置する中心点よりなる第2曲率円13a、13bで構成することで、劣弧形状における縁巻部の形成時の皺が内外方側に分散される。そのため、縁巻部の破損等の虞が低減することで縁巻部の形成が安定し、品質が向上する。
そして、(2)の状態から更に上方に向けて第1部分31を巻回し続けると、(3)で示す第1縁巻22が安定して形成される。
尚、上記の実施の形態では、パネル構造体はアルミニウム箔のプレス成形によって形成されているが、アルミニウム箔に限らず、金属箔であれば他の素材のプレス成形によって形成されていても良い。
又、上記の実施の形態では、本体部の表面は平らに形成されているが、例えば本体部の表面をプレス加工する等して、表面に模様等を形成しても良い。
更に、上記の実施の形態では、パネル構造体は排気口カバーとして使用されているが、他の用途を目的として使用しても良いことは言うまでもない。
更に、上記の実施の形態では、本体部は第1曲率円及び第2曲率円によって構成されているが、本体部は側面視において劣弧形状を有すると共に、第1縁巻が形成可能な範囲であれば、他の曲率半径による曲率円によって構成されていても良い。尚、本明細書における劣弧形状とは、1つの曲率円のみで構成されている形状に限らず、上記の実施の形態の如く、中心部が第1曲率円で構成されると共に、中心部を除く両側部分の各々が反対側に曲率中心を有する第2曲率円で構成されている形状を含むものである。
更に、上記の実施の形態では、本体部は平面視においてコーナーが丸められた矩形形状に形成されているが、矩形形状に限らず、長手方向に延びる形状であれば、他の形状に形成されていても良い。
更に、上記の実施の形態では、シート体の第1部分と第2部分との長さが相違しているが、シート体の第1部分と第2部分とが同一長さに形成されていても良い。
更に、上記の実施の形態では、第1縁巻の巻径は第2縁巻の巻径より小さくなるように形成されているが、第1縁巻の巻径と第2縁巻の巻径とが同一であっても良い。その場合、シート体における外周部分の第1部分と第2部分との長さを同一にすると共に、製造時においては第1部分と第2部分との巻回を同時に開始すれば良い。
更に、上記の実施の形態では、パネル構造体は1枚のシート体のみで形成されているが、パネル構造体は2枚のシート体の各々の一部を重ねた状態で一体的に上記の実施の形態と同様に縁巻加工を含むプレス成形によって形成されていても良い。このようなパネル構造体においては、2枚のシート体の各々で形成された第1パネル及び第2パネルが、各々の縁巻部によってスライド自在な構造となる。従って、パネル構造体の長手方向の長さを調整することが可能となるため、排気口カバーとして使用する場合には、排気口の長さに合わせる等、使い勝手の良いパネル構造体となる。
10…パネル構造体
11…本体部
12…第1曲率円
13…第2曲率円
21…縁巻部
22…第1縁巻
23…第2縁巻
30…シート体
31…第1部分
32…第2部分
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (6)

  1. 金属箔のプレス成形よりなるパネル構造体であって、
    側面視が劣弧形状を有し、長手方向に延びる本体部と、
    前記本体部に一体的に接続され、前記本体部の外縁全周に形成された縁巻部とを備えた、パネル構造体。
  2. 前記劣弧形状は、
    中心部分が、前記本体部の一方側の外方に位置する、第1曲率半径よりなる第1曲率円で構成され、
    前記中心部分を除いた両側部分の各々が、前記本体部の他方側の外方に位置する、前記第1曲率半径より小さな第2曲率半径よりなる第2曲率円で構成される、請求項1記載のパネル構造体。
  3. 前記本体部は、平面視において前記長手方向に延びる、コーナーが丸められた矩形形状を有し、
    前記縁巻部における前記長手方向の両端部の巻径は、前記長手方向に平行な部分の巻径より小さい、請求項1又は請求項2記載のパネル構造体。
  4. 前記パネル構造体は、排気口カバーとして用いられ、
    前記本体部と前記縁巻部とは、第1パネル及び第2パネルが一部分で重なるように構成され、
    前記第1パネル及び前記第2パネルは、前記縁巻部において前記長手方向にスライド自在に係合する、請求項1から請求項3のいずれかに記載のパネル構造体。
  5. 金属箔よりなるパネル構造体の製造方法であって、
    1枚の金属箔からコーナーが丸められた、長手方向に延びる矩形平坦状のシート体を取り出す工程と共に、前記シート体を側面視劣弧形状にプレスする工程と、
    前記シート体の外縁全周から所定距離の範囲における外周部分を鉛直下方に折り曲げる工程と、
    前記外周部分の下端を外方に巻回して縁巻を形成する工程とを備えた、パネル構造体の製造方法。
  6. 前記外周部分のうち、前記シート体の前記長手方向の両端部に対応する第1部分において折り曲げられる第1距離は、前記長手方向に平行な部分に対応する第2部分において折り曲げられる第2距離より短く設定され、
    前記第1部分の巻径は前記第2部分の巻径に比べて小さくなるように設定され、
    前記縁巻を形成する工程は、前記第2部分から巻回を開始し、前記第1部分と前記第2部分との巻回は同時に終了する、請求項5記載のパネル構造体の製造方法。
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