JP2011172390A - グロメット - Google Patents

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Abstract

【課題】パネルへの取り付け作業性が良好で、パネルから外れにくいグロメットを提供する。
【解決手段】グロメット1は、内部に電線が挿通する電線挿通孔24が設けられ外周に第1のパネル孔7に嵌合可能なパネル嵌合部23が設けられたアウター本体部2と、該アウター本体部2に一体に連結され、前記第1のパネル孔7より小径の第2のパネル孔9の開口縁部にロック状態で嵌合するロック嵌合部44が外周に設けられたインナー本体部4とからなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ワイヤハーネスなどの電線を自動車に配索するために使用されるグロメットに関する。
自動車においては、ワイヤハーネスなどの電線をエンジンルームから車室内に引き込む場合、電線をダッシュボードパネルに貫通させる必要がある。又、電線を車内に引き込む場合にも、電線をフロアパネルに貫通させる必要がある。グロメットは、これらのパネル貫通部分の電線の保持を行うと共に防水性、防音性を確保するために使用される。
図17は、特許文献1に記載されている従来のグロメット100を示す。グロメット100は、電線200が挿通する電線挿通孔110が軸方向に貫通した本体部120を有している。本体部120は、ゴムによって全体が形成されており、厚肉のパネル嵌合部130と、パネル嵌合部130の軸方向の両端部に形成され電線200が差し込まれる薄肉の電線差込口140,150とを有している。
パネル嵌合部130の外面における軸方向の略中央部分には、第1係合溝160及び第2係合溝170が形成されている。2つの係合溝160、170は、パネル嵌合部130の外面の全周にかけて環状で窪み状に形成されている。これらの係合溝160、170は、パネル250に形成された径の異なる2種類のパネル孔に対応しており、係合溝160、170がパネルに嵌合することによりグロメット100のパネルへの固定が行われる。
第1係合溝160は、第2係合溝170よりも高い位置(大径となる位置)となるようにパネル嵌合部130に形成されており、第1係合溝160は孔径が大きなパネル孔に対応している。第2係合溝170は、第1係合溝160に比べて低い位置(小径となる位置)に形成されることにより孔径が小さなパネル孔に対応している。2つの係合溝160、170は、パネル250への嵌合方向が異なっており、第1係合溝160は、矢印M方向からパネル250のパネル孔に嵌合し、第2係合溝170は、M方向と逆の方向である矢印N方向からパネル250のパネル孔に嵌合する。
このような構造では、電線200が挿通した電線の保持状態で、パネル250のパネル孔の孔径に合わせてM方向又はN方向からグロメット100をパネル孔に挿入することによりパネル250に固定することができる。すなわち、図17に示す構造では、パネル嵌合部130への高さ位置が異なり、しかも嵌合方向が異なった2つの係合溝160、170がパネル嵌合部130に形成されることにより、単一のグロメット100で異なった複数の孔径のパネル孔に対応することが可能となっている。
特開平11−336953号公報
しかしながら、従来構造のグロメット100では、第1係合溝160及び第2係合溝170を有するパネル嵌合部130が厚肉のゴムによって形成されているため、パネル孔への挿入に際して大きな力が必要となり、パネル固定の際の取り付け作業性が悪い問題がある。一方、パネル嵌合部130がゴムからなるため、小さな力でパネル孔から離脱し易く、グロメット100がパネル250から外れ易い問題がある。
これに対し、厚肉のゴムからなるアウター本体部の内部にゴムからなるインナー本体部を組み込んだ2部品構造のグロメットが提案されている。この構造のグロメットにおいては、アウター本体部に径が異なった係合溝をそれぞれ有した2つのパネル嵌合部を設けることにより、2種類のパネル孔に対応することが可能となっている。しかしながら、アウター本体部に2つのパネル嵌合部を設けていることから、パネルへ取り付け作業性が悪いと共にパネルから外れ易いという上述した問題を解決できるものではない。
そこで、本発明は、パネルへの取り付け作業性が良好で、パネルから外れにくいグロメットを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明のグロメットは、内部に電線が挿通する電線挿通孔が設けられ外周に第1のパネル孔に嵌合可能なパネル嵌合部が設けられたアウター本体部と、該アウター本体部に一体に連結され、前記第1のパネル孔より小径の第2のパネル孔の開口縁部にロック状態で嵌合するロック嵌合部が外周に設けられたインナー本体部とからなることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のグロメットであって、前記アウター本体部には前記第2のパネル孔に前記ロック嵌合部が嵌合した状態で第2のパネル孔の開口周縁部に当接するパネル当接部が設けられていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のグロメットであって、前記ロック嵌合部は、前記インナー本体部の外周から突設された可撓性のアーム部と、このアーム部の先端側に設けられて前記第2のパネル孔の開口縁部が係止される係止段部とを備え前記インナー本体部の外周全域に設けられたロックアームからなることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、 請求項3記載のグロメットであって、前記インナー本体部は、内側に前記電線挿通孔と連通し電線が挿通される電線挿通部が設けられた筒状部と、この筒状部の一側に設けられて前記アウター本体部に係合してインナー本体部とアウター本体部とを連結する連結フランジ部とを備え、前記ロックアームは、前記筒状部の外周に設けられていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、第1のパネル孔に嵌合可能なパネル嵌合部がアウター本体部に形成され、第1のパネル孔よりも小径の第2のパネル孔の開口縁部にロック状態で嵌合するロック嵌合部をインナー本体部に設けているため、異なった孔径のパネル孔に対応することができ、単一のグロメットで異なった複数の孔径のパネル孔に対応することができる。
又、アウター本体部にパネル嵌合部を設け、インナー本体部にロック嵌合部を設けているため、パネル孔への挿入をそれぞれ独立した力で行うことができ、それぞれのパネル孔への挿入に際して大きな力が必要なく、パネルへの取り付け作業性が良好となる。さらに、パネル嵌合部及びロック嵌合部がパネル孔から離脱しにくいため、パネルから外れにくいものとなる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、アウター本体部にパネル当接部が設けられており、インナー本体部のロック嵌合部が嵌合した第2パネル孔の開口周縁部にパネル当接部が当接してロック状態となる。このため、第2のパネル孔に対してグロメットを強固に固定することができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1及び2記載の発明の効果に加えて、インナー本体部のロック嵌合部が可撓性のアーム部を備えており、このアーム部が第2パネル孔の嵌合の際に撓むため、第2パネル孔の嵌合を小さな力で行うことができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明の効果に加えて、インナー本体部に連結フランジ部が設けられ、この連結フランジ部がアウター本体部に係合してインナー本体部とアウター本体部とが一体となる。このため、インナー本体部とアウター本体部との結合が容易であると共に、これらの分離も容易となる。
本発明の一実施形態のグロメットの正面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 図3のC部拡大断面図である。 第1のパネルの正面図である。 第1のパネルにグロメットを固定した状態を示す正面図である。 図6のD−D線断面図である。 図6のE−E線断面図である。 図6のF−F線における部分拡大断面図である。 第2のパネルの正面図である。 第2のパネルにグロメットを固定した状態の正面図である。 図11のG−G線断面図である。 図11のH−H線断面図である。 図11のJ−J線断面図である。 インナー本体部を用いることによりグロメットをワイヤハーネスの線間止水検査に用いた状態を示す断面図である。 アウター本体部を用いることによりグロメットをワイヤハーネスの線間止水検査に用いた状態を示す断面図である 従来のグロメットを示す断面図である。
以下、本発明を図示する実施形態により、具体的に説明する。図1は、本発明の一実施形態のグロメット1の正面図、図2は、図1のA−A線断面図、図3は、図1のB−B線断面図、図4は、図3のC部拡大断面図である。図5〜図9は、第1のパネル孔7を有した第1のパネル6へのグロメット1の固定を説明する図、図10〜図14は、第2のパネル孔9を有した第2のパネル8へのグロメット1の固定を説明する図である。
図1〜図3に示すように、グロメット1は、アウター本体部2とインナー本体部4とが組み付けられることにより形成されている。アウター本体部2は、全体が軟質エラストマー等のゴムによって形成され、インナー本体部4も全体がこれと同様なゴムにより形成されている。
アウター本体部2は、軸方向に延びる筒状の保持筒部21と、保持筒部21から径方向に広がるフランジ部22と、フランジ部22の外周に形成されたパネル嵌合部23とによって形成されている。
軸方向に延びる保持筒部21の内部は、図示を省略した電線が挿通する電線挿通孔24となっており、電線挿通孔24の一端が電線差込口25となっている。保持筒部21は、全体がフランジ部22よりも薄肉に形成されている。又、薄肉の保持筒部21においては、電線差込口25に向かって厚さが徐々に薄くなっている。このため、保持筒部21は軽量であると共に、大きなフレキシブル性を備えており、電線に密着した状態で電線の屈曲、振動や変位に追従することができる。これにより、防水及び防音を確実に行うことができる。
保持筒部21の内面には、電線挿通孔24の径を狭めるためのリング部26が複数形成されている。複数のリング部26は、内径が異なっており、電線挿通孔24に挿通される電線の外径に対応して電線の外面に密着することができる。
フランジ部22は、保持筒部21よりも厚肉となった状態で保持筒部21の軸方向終端部分から径方向に広がっている。フランジ部22を厚肉とすることにより、所定の強度がフランジ部22に付与されている。
図1に示すように、フランジ部22の外形はグロメット1が固定されるパネル孔の形状に合わせて形成されるものである。この実施形態では、図5に示す第1のパネル孔7が長円状となっていることからフランジ部22は長円状となって径方向に広がる外形となっている。パネル孔が円形や四角形の場合には、これに合わせる形状となって径方向に広がるように外形が形成される。いずれの場合においても、フランジ部22は、対応しているパネル孔の径よりも大きい外形となるように設定され、グロメット1をパネル孔に取り付けると、フランジ部22がパネル孔を覆ってパネル孔を塞ぐように作用する。
パネル嵌合部23は、フランジ部22の外周を軸方向に沿って屈曲させることによりフランジ部22と一体に形成される。図2〜図4に示すように、パネル嵌合部23は、フランジ部22に連設した状態で拡径方向に傾斜した上り斜面部27と、上り斜面部27と連設した状態で縮径方向に傾斜した下り斜面部28とを介してフランジ部22に連設されている。パネル嵌合部23は、図5に示す径が大きな第1のパネル孔7に嵌合するものである。
上り斜面部27は、径が大きな第1のパネル孔が形成された第1のパネル6にグロメット1を固定する際に、第1のパネル孔7の開口縁部が摺動するガイドとなる。下り斜面部28は、上り斜面部27を摺動した後に第1のパネル孔7の開口縁部がパネル嵌合部23に落ち込むためのガイドとなる。なお、上り斜面部27及び下り斜面部28は、フランジ部22と略同じ厚肉に形成されるものであり、第1パネル孔7の開口部の摺動時に幾分撓むことができるが、必要以上に撓まないようになっている。
パネル嵌合部23は、溝部29及びパネル当接鍔部30を有している。溝部29は、下り斜面部28の終端部分を窪ませることにより形成されている。パネル当接鍔部30は、軸方向に対して直交するように溝部29から立ち上がった状態で拡径方向に延びている。パネル当接鍔部30は、フランジ部22と同様な厚肉となっており、貯底の強度で第1パネル6に当接することができる。
パネル嵌合部23は、その溝部29に第1のパネル孔7の開口縁部が落ち込み、この落ち込み状態でパネル当接鍔部30が第1のパネル孔7の周辺部に当接する。このことによりパネル嵌合部23は、第1のパネル孔7に嵌合し、この嵌合によりグロメット1が第1のパネル6に固定される。
以上に加えて、パネル嵌合部23には、パネル当接部31が形成されている。パネル当接部31は、パネル嵌合部23における軸方向の一端部(図2における右端部、図3における下端部)に設けられるものであり、パネル当接鍔部30から軸方向に延びる複数の弾性支持部32と、弾性支持部32の延設端部に一体に形成された当接壁33とによって形成されている。弾性支持部32は、薄肉状となって軸方向に延びており、撓み変形が容易となっている。当接壁33は、軸方向と直交する方向に延びている。かかるパネル当接部31は、後述するように、弾性支持部32が撓んだ状態で当接壁33が第2のパネル孔9の開口周縁部に当接する。この当接により、第2のパネル孔9を有する第2のパネル8を後述するインナー本体部3と共にロックする。
図2〜図4に示すように、フランジ部22の裏側には、連結溝部34が形成されている。連結溝部34は、パネル当接鍔部30の内方部分とフランジ部22の裏面との間で軸方向と直交する方向に延びた隙間部分によって形成されている。連結溝部34はアウター本体部2に対してインナー本体部4を一体に連結する部分である。
図2及び図3に示すように、インナー本体部4は、筒状部41と、連結フランジ部42とを有している。
筒状部41は、軸方向の両端部が開口されており、その内部はアウター本体部2の電線挿通孔24と連通して電線が挿通される電線挿通部43となっている。筒状部41の外周には、ロック嵌合部44が設けられる。
連結フランジ部42は、筒状部41におけるアウター本体部2側の端部に軸方向と直交する方向に延びるように形成されている。連結フランジ部42は、アウター本体部2に形成された連結溝部34に差し込まれることにより連結溝部34と係合する。この係合によりインナー本体部4がアウター本体部2と連結されて一体となる。
ロック嵌合部44は、第1のパネル孔7よりも外径が小さな第2のパネル孔9(図10参照)の開口縁部にロック状態で嵌合するものであり、筒状部41の外周全域に設けられたロックアーム47によって形成されている。図14に示すように、ロックアーム47は、筒状部41の外周全域に形成されたアーム部45と、アーム部45に形成された係止段部46とを有している。
アーム部45は、筒状部41の外面からアウター本体部2のパネル当接部31に向かって傾斜状に立ち上がるように突設されており、可撓性を有している。アーム部45の立ち上がり高さは、第2のパネル孔9の孔径に合わせて設定される。アーム部45は、基端部から先端部に向かって徐々に厚肉状となっており、これによりアーム部45の外面は、パネル当接部31に向かって傾斜するガイド斜面部48となっている。ガイド斜面部48は、第2のパネル孔9の開口縁部が摺動する際のガイドとなる。
係止段部46は、アーム部45の先端部側を切り欠くことにより形成されている。係止段部46は、アーム部45の先端部側を軸方向と直交する方向に沿って切り欠くことにより形成されており、これにより係止段部46は第2のパネル孔9の開口縁部に当接して、これを係止するように作用する。係止段部46のさらに先端部分は、受け面50となっており、受け面50と係止段部46との境界部分には、周方向にわたって窪む溝部49が形成されている。受け面50は、第2のパネル孔9の端面が当接して支持され、溝部49は、第2のパネル孔9の端面が落ち込んで支持される。
次に、この実施形態のグロメット1の使用方法を図5〜図14により説明する。図5〜図9は、第1のパネル孔7を有した第1のパネル6へのグロメット1の固定を示すものであり、図5は、第1のパネル6の正面図、図6は、第1のパネル6にグロメット1を固定した状態を示す正面図、図7は、図6のD−D線断面図、図8は、図6のE−E線断面図、図9は図6のF−F線における部分拡大断面図である。
第1のパネル孔7を有する第1のパネル6に対し、グロメット1はパネル嵌合部23を第1のパネル孔7側に向けた状態で図7及び図8で示すY方向に沿って第1のパネル孔7に挿入する。この挿入に先立って、グロメット1には図示を省略した電線が電線挿通孔24及び電線挿通部43に挿通され、保持筒部21に保持されている。
第1のパネル孔7へのY方向に沿ったグロメット1の挿入により、第1のパネル孔7の開口縁部がフランジ部22が上り斜面部27を摺動した後、下り斜面部28に達し、下り斜面部28の終端部に形成されているパネル嵌合部23の溝部29に落ち込む。これと同時に、パネル嵌合部23のパネル当接鍔部30が第1のパネル孔7の開口周縁部に当接する。第1のパネル6に当接する。これにより、パネル嵌合部23が第1のパネル孔7に嵌合し、フランジ部22が第1のパネル孔7を封鎖した状態でグロメット1が第1のパネル6に固定される。
図10は、第2のパネル8の正面図、図11は、第2のパネル8にグロメット1を固定した状態の正面図、図12は、図11のG−G線断面図、図13は、図11のH−H線断面図、図14は、図11のJ−J線における部分拡大断面図である。
第2のパネル8は、第1のパネル孔7よりも小径の第2のパネル孔9が形成されており、この第2のパネル8に対して、グロメット1はロック嵌合部44を第2のパネル孔9に向けた状態で図12及び図13に示すX方向に沿って第2のパネル孔9に挿入する。X方向は、上述したY方向と逆方向である。なお、第2のパネル孔9への挿入に先立って、グロメット1には図示を省略した電線が電線挿通孔24及び電線挿通部43に挿通され、保持筒部21に保持されている。
第2のパネル孔9へのX方向に沿ったグロメット1の挿入により、第2のパネル孔9の開口縁部がアーム部45を撓ませながらガイド斜面部48を摺動した後、アーム部45の終端部の溝部29に落ち込み、係止段部46が第2のパネル孔9の開口周縁部に当接する。又、第2のパネル孔9の摺動により第2のパネル8はアウター本体部2のパネル当接部31を押圧する。この押圧により、パネル当接部31の弾性支持部32が押圧方向に撓んだ後、当接壁33が第2のパネル孔9の周辺部に反押圧方向に沿って当接する。これにより、第2のパネル8においては、第2のパネル孔9の開口周縁部がロック嵌合部44の係止段部46とパネル当接部31の当接壁33とに挟まれるため、第2のパネル孔9の開口周縁部がロック状態で嵌合する。この嵌合により、フランジ部22が第2のパネル孔9を封鎖した状態でグロメット1が第2のパネル8に強固に固定される。
なお、以上のグロメット1のパネル6,7への固定に際しては、グロメット1を逆方向とすることにより、第1のパネル孔7への嵌合の際にX方向に沿って移動させ、第2のパネル孔9への嵌合の際にY方向に沿って移動させることが可能である。
このような実施形態のグロメット1によれば、第1のパネル孔7に嵌合可能なパネル嵌合部23がアウター本体部2に形成され、第1のパネル孔7よりも小径の第2のパネル孔9の開口縁部にロック状態で嵌合するロック嵌合部44をインナー本体部4に設けているため、異なった孔径のパネル孔7、9に対応することができ、単一のグロメット1で異なった複数の孔径のパネル孔に対応することができる。
又、アウター本体部2にパネル嵌合部23を設け、インナー本体部4にロック嵌合部44を設けているため、パネル孔7,9への挿入をそれぞれ独立した力で行うことができる。このため、それぞれのパネル孔7,9への挿入に際して大きな力が必要なく、パネル6,8への取り付け作業性が良好となる。さらに、パネル嵌合部23及びロック嵌合部44がパネル孔7,9から離脱しにくいため、パネル6,8から外れにくいものとなる。
又、第2パネル孔9へのインナー本体部4の挿入においては、ロック嵌合部44とアウター本体部2のパネル当接部31とによって挟まれてロックされるため、第2のパネル8に対してグロメット1を強固に固定することができる。
又、インナー本体部4のロック嵌合部44(ロックアーム47)が可撓性のアーム部45を備えており、このアーム部45が第2パネル孔9の嵌合の際に撓むため、第2パネル孔9の嵌合を小さな力で行うことができる。
さらに、インナー本体部4に連結フランジ部42が設けられ、この連結フランジ部42がアウター本体部2に係合してインナー本体部4とアウター本体部2とが一体となるため、インナー本体部4とアウター本体部2との結合が容易であると共に、これらの分離も容易となる。
図15及び図16は、この実施形態のグロメット1に電線としてのワイヤハーネス61を挿通させてワイヤハーネス61の線間止水検査を行う状態の断面図である。それぞれのパネル6、8は、ボックス状となっており、検査に際しては、ワイヤハーネス61が挿通したグロメット1を上述した手順によってそれぞれのパネル6、8に固定した後、パネル6、8内に水62が充填される。
図15は、インナー本体部4のロック嵌合部44を第2のパネル8の第2のパネル孔9に嵌合させた状態、図16は、アウター本体部2のパネル嵌合部23を第1のパネル6の第1のパネル孔7に嵌合させた状態である。
検査後にそれぞれのパネル6、8からグロメット1を外す際には、インナー本体部4のロック嵌合部44はアウター本体部2のパネル当接部31との間で第2のパネル孔9の開口周縁部を挟み込んでいるため、ロックを外しにくく、ロック嵌合部44及びパネル当接部31が白化、破損するおそれがある。これに対し、アウター本体部2のパネル嵌合部23は、第1のパネル孔7の開口周縁部に嵌合していることから、第1のパネル6から外し易く、作業性も良い。従って、ワイヤハーネス61の線間止水検査にあっては、アウター本体部2のパネル嵌合部23を用いることにより簡単に行うことができる。
以上のことからパネル6、8へのグロメット1の取り付けは、作業性や用途を考慮してアウター本体部2のパネル嵌合部23及びインナー本体部4のロック嵌合部44を使い分けることで可能となる。
1 グロメット
2 アウター本体部
4 インナー本体部
7 第1のパネル孔
9 第2のパネル孔
23 パネル嵌合部
24 電線挿通孔
29 溝部
30 パネル当接鍔部
31 パネル当接部
32 弾性支持部
33 当接壁
41 筒状部
42 連結フランジ部
43 電線挿通部
44 ロック嵌合部
45 アーム部
46 係止段部
47 ロックアーム

Claims (4)

  1. 内部に電線が挿通する電線挿通孔が設けられ外周に第1のパネル孔に嵌合可能なパネル嵌合部が設けられたアウター本体部と、
    該アウター本体部に一体に連結され、前記第1のパネル孔より小径の第2のパネル孔の開口縁部にロック状態で嵌合するロック嵌合部が外周に設けられたインナー本体部とからなることを特徴とするグロメット。
  2. 請求項1記載のグロメットであって、
    前記アウター本体部には前記第2のパネル孔に前記ロック嵌合部が嵌合した状態で第2のパネル孔の開口周縁部に当接するパネル当接部が設けられていることを特徴とするグロメット。
  3. 請求項1又は2記載のグロメットであって、
    前記ロック嵌合部は、前記インナー本体部の外周から突設された可撓性のアーム部と、このアーム部の先端側に設けられて前記第2のパネル孔の開口縁部が係止される係止段部とを備え前記インナー本体部の外周全域に設けられたロックアームからなることを特徴とするグロメット。
  4. 請求項3記載のグロメットであって、
    前記インナー本体部は、内側に前記電線挿通孔と連通し電線が挿通される電線挿通部が設けられた筒状部と、この筒状部の一側に設けられて前記アウター本体部に係合してインナー本体部とアウター本体部とを連結する連結フランジ部とを備え、前記ロックアームは、前記筒状部の外周に設けられていることを特徴とするグロメット。
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