WO2016104241A1 - 多芯ケーブルのシール構造 - Google Patents
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Abstract
第1~第4電線13A,13B,13C,13Dがシース14で包囲されると共にシース14の端部14Aから第1~第4電線13A,13B,13C,13Dが導出された多芯ケーブル11と、第1~第4電線13A,13B,13C,13Dのそれぞれが貫通されると共にシース14の端部14Aに外嵌されるシール部材10と、シース14を保持するシース保持部60を有すると共にシール部材10を保持するキャップ保持部62を有するホルダ52と、を備え、シース14には、外側に向けて突出して周方向に伸びるシース側リブ14Bが設けられるとともに、シース保持部60には、内側に向けて突出するホルダ側リブ61が設けられており、シース側リブ14Bおよびホルダ側リブ61のうち少なくとも一方側が複数設けられており、複数の一方側の間に他方側が嵌合している多芯ケーブル11のシール構造12。
Description
本明細書に開示される技術は、多芯ケーブルのシール構造に関する。
従来、複数の電線を一括して防水処理する方法として、複数の電線がそれぞれ挿通される複数の電線挿通孔を有するゴム栓が知られている。各電線の外周と、各電線挿通孔の内周とが密着することにより、各電線とゴム栓とがシールされるようになっている。
このような一括型のゴム栓を、複数の電線がシースで包囲された多芯ケーブルの端末部分に取り付ける場合には、仮想的な技術として、ゴム栓にシースの端部に外嵌されるシース外嵌部を一体に設ける構成が考えられる。しかしこのような構成においては、例えば、比較的に強い力が電線に加えられた場合に、電線に引っ張られてゴム栓の多芯ケーブルに対する姿勢が傾いてしまい、その結果、電線の外周と、電線挿通孔の内周との密着性が低下して、電線とゴム栓とのシール性が低下する虞がある。
そこで、仮想的な技術として、多芯ケーブルのシースを保持するシース保持部と、ゴム栓を保持するゴム栓保持部を有するホルダに、ゴム栓を取り付けた多芯ケーブルの末端部を保持させ、シースとゴム栓との相対的な位置を保持することにより、電線とゴム栓とのシール性を保持する構成が考えられる。これにより、多芯ケーブルにおける複数の電線の分岐部分を確実にシールすることが期待された。
ところで、上記の仮想的な技術によると、シースに対して外部から引っ張る力が作用した場合でも、シースがホルダのシース保持部から抜けないようにするために、シース保持部にある程度の保持力を持たせることが必要である。しかし、保持力を高くしようとすると、多芯ケーブルをホルダに組み付ける際の組み付け荷重が高くなるため、組み付け作業が困難になるという問題がある。また、シースに対して大きな荷重を付加すると、電線を変形させてしまう虞もある。
本明細書に開示される技術は、上記のような事情に基づいて完成されたものである。
本明細書に開示される多芯ケーブルのシール構造は、複数の電線がシースで包囲されると共に前記シースの端部から前記複数の電線が導出された多芯ケーブルと、前記複数の電線のそれぞれが貫通されると共に前記シースの端部に外嵌されるシール部材と、前記シースを保持するシース保持部を有すると共に前記シール部材を保持するシール部材保持部を有するホルダと、を備え、前記シースには、外側に向けて突出して周方向に伸びるシース側リブが設けられるとともに、前記シース保持部には、内側に向けて突出するホルダ側リブが設けられており、前記シース側リブおよび前記ホルダ側リブのうち少なくとも一方側が複数設けられており、複数の前記一方側の間に他方側が嵌合している。
上記構成によれば、シースに対してホルダから引き抜く方向に力が加えられた場合でも、シース側リブとホルダ側リブとの凹凸嵌合により、シースのホルダからの抜けを抑制することができる。しかも、シースを強固に締め付けてホルダに保持する構成と比較して、シースに対して大きい荷重を付加することがないので、電線を変形させることがない。また、組み付け作業も大きな力を要することがないので、容易である。
上記多芯ケーブルのシール構造は、以下の構成を有してもよい。
シース側リブは、シースを外側に向けて突出させることによりシースと一体的に設けられていてもよい。このような構成とすると、部品点数が少なくなる。また、シースと別体の部材をシースに取り付けることでシース側リブを形成する構成と比較して、シース側リブがシースに対してずれ動くことがないから、より確実に、シースのホルダからの抜けを抑制することができる。
シール部材は、複数の電線のそれぞれが貫通されると共にシースの端部に外嵌されるゴム栓と、ゴム栓に外嵌されてゴム栓を内方に押圧するキャップと、を備えており、シール部材保持部は、キャップを保持するキャップ保持部である構成としてもよい。
このような構成とすると、シール部材が変形し難くなるため、多芯ケーブルにおける複数の電線の分岐部分とシール部材とのシール性がより向上する。
本明細書に開示された技術によれば、組み付け作業が容易で、電線を変形させることがなく、高い保持力でホルダに保持することができる多芯ケーブルのシール構造を得ることができる。
一実施形態を、図1ないし図23を参照しつつ説明する。本実施形態は、例えば、車両(図示せず)に搭載された、電気パーキングブレーキ用のワイヤーハーネスに使用することができる。なお、以下の説明において、図2における右側を前方とし、左側を後方とする。また、図3における上側を上方とし、下側を下方とする。さらに、複数の同一部材については、一の部材に符号を付し、他の部材については符号を省略することがある。
図23に示すように、シール構造12は、多芯ケーブル11と、多芯ケーブル11のシース14の端部14Aに取り付けられたシール部材10と、多芯ケーブル11とシール部材10とを保持するホルダ52と、を備える。
(多芯ケーブル11)
図1~図4に示すように、本実施形態に係る多芯ケーブル11は、複数の電線13A,13B,13C,13D(本実施形態では4つ)が絶縁性の合成樹脂製のシース14で包囲された構成となっている。電線13A,13B,13C,13Dは、金属製の芯線(図示せず)の外周が合成樹脂製の絶縁被覆(図示せず)で覆われた構成となっている。多芯ケーブル11の断面形状は円形状をなしている。以下、電線13A,13B,13C,13Dを区別せずに記載する場合は、電線13とする。
図1~図4に示すように、本実施形態に係る多芯ケーブル11は、複数の電線13A,13B,13C,13D(本実施形態では4つ)が絶縁性の合成樹脂製のシース14で包囲された構成となっている。電線13A,13B,13C,13Dは、金属製の芯線(図示せず)の外周が合成樹脂製の絶縁被覆(図示せず)で覆われた構成となっている。多芯ケーブル11の断面形状は円形状をなしている。以下、電線13A,13B,13C,13Dを区別せずに記載する場合は、電線13とする。
図6及び図7に示すように、4本の電線13A,13B,13C,13Dは、異なる外径寸法を有する2種の電線13A,13B,13C,13Dを含む。本実施形態においては、電気パーキングブレーキ用のモータに接続される第1電線13A、及び第2電線13Bと、アンチロックブレーキシステムのセンサ用の第3電線13C、及び第4電線13Dが含まれる。第1電線13A、第2電線13B、第3電線13C、及び第4電線13Dの断面形状は円形状をなしている。
第1電線13Aと第2電線13Bの外径寸法は、第3電線13Cと第4電線13Dの外径寸法よりも大きく設定されている。第1電線13Aの外径寸法と、第2電線13Bの外径寸法とは同じに設定されている。また、第3電線13Cの外径寸法と、第4電線13Dの外径寸法とは同じに設定されている。多芯ケーブル11のシース14の端部14Aからは第1電線13A、第2電線13B、第3電線13C、及び第4電線13Dが導出されて、それぞれ分岐されている。
図2~図4に示すように、シース14の端部14A寄りの所定位置には、外側に向けて突出して周方向に沿って伸びる複数(本実施形態では3本)のシース側リブ14Bが設けられている。シース側リブ14Bは、シース14を外側に向けて突出させることにより、シース14と一体的に設けられている。
これら3つのシース側リブ14Bは、多芯ケーブル11の延びる方向(図3における左右方向)について、それぞれ所定の幅寸法を有しているとともに、所定の間隔を空けて設けられている。より詳細には、シース側リブ14Bの、多芯ケーブル11の延びる方向についての幅寸法は、シース14の端部14A側に位置するシース側リブ14Bの方が、端部14Aと反対側に位置するシース側リブ14Bよりも小さく設定されている。換言すると、シース側リブ14Bの、多芯ケーブルの延びる方向についての幅寸法は、シース14の端部14Aから離れるに従って、順に大きくなるように設定されている。また、隣り合うシース側リブ14Bの間の溝部14Cの幅寸法は、それぞれ同等の寸法になるように設定されている。
(シール部材10)
図1~図4に示すように、多芯ケーブル11のシース14の端部14Aにおいて、第1電線13A、第2電線13B、第3電線13C、及び第4電線13Dが分岐された領域には、シール部材10が取り付けられている。シール部材10によって、シース14の端部14Aから水、油等の液体がシース14内に浸入することが抑制されるようになっている。シール部材10は、シース14の端部14Aに取り付けられるゴム栓15と、ゴム栓15の内部に取り付けられるガイド部材16と、ゴム栓15に外嵌されるキャップ17と、を備える。
図1~図4に示すように、多芯ケーブル11のシース14の端部14Aにおいて、第1電線13A、第2電線13B、第3電線13C、及び第4電線13Dが分岐された領域には、シール部材10が取り付けられている。シール部材10によって、シース14の端部14Aから水、油等の液体がシース14内に浸入することが抑制されるようになっている。シール部材10は、シース14の端部14Aに取り付けられるゴム栓15と、ゴム栓15の内部に取り付けられるガイド部材16と、ゴム栓15に外嵌されるキャップ17と、を備える。
(ゴム栓15)
図3及び図4に示すように、シース14の端部14Aには、ゴム栓15が取り付けられている。ゴム栓15は、シース14の端部14Aに外嵌されるシース外嵌部18を有する。シース外嵌部18は、後方側(図3における左側)に向けて開口するフード状に形成されている。シース外嵌部18は、自然状態において実質的に円筒形状に形成されている。シース外嵌部18の後方側の端縁部には、シース外嵌部18の径方向の外方に突出するフランジ部19が形成されている。
図3及び図4に示すように、シース14の端部14Aには、ゴム栓15が取り付けられている。ゴム栓15は、シース14の端部14Aに外嵌されるシース外嵌部18を有する。シース外嵌部18は、後方側(図3における左側)に向けて開口するフード状に形成されている。シース外嵌部18は、自然状態において実質的に円筒形状に形成されている。シース外嵌部18の後方側の端縁部には、シース外嵌部18の径方向の外方に突出するフランジ部19が形成されている。
図3、図4及び図11に示すように、シース外嵌部18の内周には、内方に突出する複数のシース側リップ20が、シース外嵌部18の周方向に沿って環状に形成されている。シース外嵌部18がシース14の端部14Aに外嵌された状態で、シース側リップ20は、シース14の外周に密着するようになっている。これにより、ゴム栓15と、シース14との間がシールされる。
図3、図4及び図10に示すように、ゴム栓15のうち前方側(図3における右側)の端部には、第1電線13A、第2電線13B、第3電線13C、及び第4電線13Dのそれぞれが貫通される、複数(本実施形態では4つ)の貫通孔22A,22B,22C,22Dを有する電線貫通部21が設けられている。複数の貫通孔22A,22B,22C,22Dは、第1電線13Aが貫通される第1貫通孔22Aと、第2電線13Bが貫通される第2貫通孔22Bと、第3電線13Cが貫通される第3貫通孔22Cと、第4電線13Dが貫通される第4貫通孔22Dと、を含む。
図7および図10に示すように、電線貫通部21の断面形状は、角の丸められた台形状に形成されている。電線貫通部21の断面形状は、上下方向に伸びる長辺23と、この長辺23に平行であって長辺23よりも短い短辺24と、長辺23の端部と短辺24の端部とを連結する2つの斜辺25と、を備える。
電線貫通部21には、長辺23寄りの位置に、第1貫通孔22A及び第2貫通孔22Bが、長辺23の延びる方向(上下方向)に沿って並んで形成されている。また、電線貫通部21には、短辺24寄りの位置に、第3貫通孔22C及び第4貫通孔22Dが、短辺24の延びる方向(上下方向)に沿って並んで形成されている。
第1貫通孔22Aの内径寸法は、第1電線13Aの外径寸法よりもやや大きく形成されている。図8及び図10に示すように、第1貫通孔22Aの内周には、第1電線13Aの外周に密着する第1電線側リップ26Aが、第1貫通孔22Aの周方向に沿って環状に形成されている。第1電線側リップ26Aは、第1貫通孔22Aの内部に第1電線13Aが貫通された状態で、第1電線13Aの外周に密着するようになっている。これより、第1電線13Aとゴム栓15との間がシールされる。
第2貫通孔22Bの内径寸法は、第2電線13Bの外径寸法よりもやや大きく形成されている。図8及び図10に示すように、第2貫通孔22Bの内周には、第2電線13Bの外周に密着する第2電線側リップ26Bが、第2貫通孔22Bの周方向に沿って環状に形成されている。第2電線側リップ26Bは、第2貫通孔22Bの内部に第2電線13Bが貫通された状態で、第2電線13Bの外周に密着するようになっている。これにより、第2電線13Bとゴム栓15との間がシールされる。
第3貫通孔22Cの内径寸法は、第3電線13Cの外径寸法よりもやや大きく形成されている。図8及び図10に示すように、第3貫通孔22Cの内周には、第3電線13Cの外周に密着する第3電線側リップ26Cが、第3貫通孔22Cの周方向に沿って環状に形成されている。第3電線側リップ26Cは、第3貫通孔22Cの内部に第3電線13Cが貫通された状態で、第3電線13Cの外周に密着するようになっている。これにより、第3電線13Cとゴム栓15との間がシールされる。
第4貫通孔22Dの内径寸法は、第4電線13Dの外径寸法よりもやや大きく形成されている。図8及び図10に示すように、第4貫通孔22Dの内周には、第4電線13Dの外周に密着する第4電線側リップ26Dが、第4貫通孔22Dの周方向に沿って環状に形成されている。第4電線側リップ26Dは、第4貫通孔22Dの内部に第4電線13Dが貫通された状態で、第4電線13Dの外周に密着するようになっている。これにより、第4電線13Dとゴム栓15との間がシールされる。
図3及び図4に示すように、ゴム栓15には、シース外嵌部18の内部であって、シース側リップ20と、電線貫通部21との間の位置に、第1電線13A、第2電線13B、第3電線13C、及び第4電線13Dがそれぞれ挿通される複数(本実施形態では4つ)のガイド孔38A,38B,38C,38Dを有する、後述するガイド部材16が保持される保持部28が形成されている。
(キャップ17)
図3及び図4に示すように、ゴム栓15には合成樹脂製のキャップ17が外嵌されている。キャップ17は後方側(図3における左側)に向けて開口しており、ゴム栓15に前方側(図3における右側)から外嵌されている。キャップ17の開口端縁は、ゴム栓15のフランジ部19に当接している。
図3及び図4に示すように、ゴム栓15には合成樹脂製のキャップ17が外嵌されている。キャップ17は後方側(図3における左側)に向けて開口しており、ゴム栓15に前方側(図3における右側)から外嵌されている。キャップ17の開口端縁は、ゴム栓15のフランジ部19に当接している。
キャップ17の開口側(図3における左側)は、ゴム栓15のシース外嵌部18に外嵌される大径部30とされている。図6および図13に示すように、大径部30の断面形状は、シース外嵌部18の外形状に倣って、円形状に形成されている。
大径部30の内周は、図3および図4に示すように、シース外嵌部18の外周に形成された複数(本実施形態では3つ)の大径部側リップ31と密着するようになっている。図8及び図9に示すように、大径部側リップ31は、シース外嵌部18の外周面に、外方に突出すると共に、シース外嵌部18の周方向に沿って形成されている。大径部側リップ31と、キャップ17の大径部30の内周とが密着することにより、キャップ17の大径部30と、ゴム栓15のシース外嵌部18との間がシールされる。
また、図3及び図4に示すように、キャップ17の大径部30が、ゴム栓15のシース外嵌部18に外嵌された状態で、大径部30はシース外嵌部18を、シース外嵌部18の径方向の内方に押圧するようになっている。これにより、シース外嵌部18は、シース14の外周に外方から押圧されるようになっている。これにより、シース外嵌部18のシース側リップ20は、シース14の外周に確実に密着されるようになっている。
キャップ17のうち大径部30の前方(図3における右側)には、ゴム栓15の電線貫通部21に外嵌される小径部34が設けられている。小径部34の外径寸法は、大径部30の外径寸法よりも小さく設定されている。図5及び図12に示すように、小径部34の断面形状は、電線貫通部21の外形状に倣って、角の丸められた台形状に形成されている。
図3及び図4に示すように、小径部34の内周は、電線貫通部21の外周に形成された複数(本実施形態では3つ)の小径部側リップ35と密着するようになっている。図8及び図9に示すように、小径部側リップ35は、電線貫通部21の外周面に、外方に突出すると共に、電線貫通部21の周方向に沿って形成されている。小径部側リップ35と、キャップ17の小径部34の内周とが密着することにより、キャップ17の小径部34と、ゴム栓15の電線貫通部21との間がシールされる。
図3及び図4に示すように、キャップ17の小径部34が、ゴム栓15の電線貫通部21に外嵌された状態で、小径部34は電線貫通部21を、電線貫通部21の径方向の内方に押圧するようになっている。これにより、電線貫通部21は外方から圧縮される。これにより、第1~第4貫通孔22A,22B,22C,22Dの内周に形成された第1~第4電線側リップ26A,26B,26C,26Dは、第1~第4電線13A,13B,13C,13Dのそれぞれの外周に確実に密着されるようになっている。
キャップ17は、小径部34の前方側(図3における右側)に、奥壁36を備えている。図5及び図12に示すように、奥壁36には、第1電線13A、第2電線13B、第3電線13C、及び第4電線13Dのそれぞれがキャップ17から導出される、第1導出孔37A、第2導出孔37B、第3導出孔37C、及び第4導出孔37Dが、奥壁36を貫通して形成されている。
図5および図12に示すように、キャップ17には、小径部34の外面から小径部34の径方向外方に突出する2つの係止突起50A,50Bが形成されている。2つの係止突起50A,50Bのうち、一方の係止突起50Aは小径部34の長辺23側から突出しており、他方の係止突起50Bは小径部34の短辺24側から突出している。2つの係止突起50A,50Bは板状をなしており、全体として、概ね長方形状をなしている。
またキャップ17には、大径部30の外周に、上方に突出する回り止め突起51が形成されている。回り止め突起51は、大径部30の伸び方向(図2における左右方向)に延びるリブ状をなしている。
(ガイド部材16)
ガイド部材16は合成樹脂製であって、図6および図14に示すように、第1電線13Aが挿通される第1ガイド孔38Aと、第2電線13Bが挿通される第2ガイド孔38Bと、第3電線13Cが挿通される第3ガイド孔38Cと、第4電線13Dが挿通される第4ガイド孔38Dと、が貫通されている。
ガイド部材16は合成樹脂製であって、図6および図14に示すように、第1電線13Aが挿通される第1ガイド孔38Aと、第2電線13Bが挿通される第2ガイド孔38Bと、第3電線13Cが挿通される第3ガイド孔38Cと、第4電線13Dが挿通される第4ガイド孔38Dと、が貫通されている。
(ホルダ52)
シース14の端部にシール部材10が取り付けられた多芯ケーブル11は、ホルダ52内に装着される。ホルダ52は、図17に示すように、下ホルダ52Aと、この下ホルダ52Aに組み付けられる上ホルダ52Bと、を備える。
シース14の端部にシール部材10が取り付けられた多芯ケーブル11は、ホルダ52内に装着される。ホルダ52は、図17に示すように、下ホルダ52Aと、この下ホルダ52Aに組み付けられる上ホルダ52Bと、を備える。
(下ホルダ52A)
図17及び図18に示すように、下ホルダ52Aは、底壁と、底壁の側縁から上方に立ち上がる側壁と、を備える。側壁には、第1電線13A及び第2電線13Bが導出されるモータ用電線導出口55Aと、第3電線13C及び第4電線13Dが導出されるセンサ用電線導出口56Aとが、半円形状に陥没して開口されている。また、モータ用電線導出口55A及びセンサ用電線導出口56Aが形成された側壁とは異なる側壁には、モータ又はセンサと異なる機器に接続される電線(図示せず)のための、予備導出口57Aが半円形状に陥没して開孔されている。
図17及び図18に示すように、下ホルダ52Aは、底壁と、底壁の側縁から上方に立ち上がる側壁と、を備える。側壁には、第1電線13A及び第2電線13Bが導出されるモータ用電線導出口55Aと、第3電線13C及び第4電線13Dが導出されるセンサ用電線導出口56Aとが、半円形状に陥没して開口されている。また、モータ用電線導出口55A及びセンサ用電線導出口56Aが形成された側壁とは異なる側壁には、モータ又はセンサと異なる機器に接続される電線(図示せず)のための、予備導出口57Aが半円形状に陥没して開孔されている。
モータ用電線導出口55A、センサ用電線導出口56A、及び予備導出口57Aの内周面には、図示しないコルゲートチューブを保持するための複数の保持溝58が形成されている。
下ホルダ52Aの側壁のうち、モータ用電線導出口55A、センサ用電線導出口56A、及び予備導出口57Aが形成されたものとは異なる側壁には、外方に突出する延出部59Aが形成されている。延出部59Aの断面形状は略半円形状に形成されている。
延出部59Aの先端側は、多芯ケーブル11のシース14が保持されるシース保持部60とされている。シース保持部60には、内方に突出すると共にシース保持部60の周方向に延びるホルダ側リブ61が形成されている。ホルダ側リブ61は、延出部59Aの延びる方向(図18の左右方向)について間隔を空けて複数(本実施形態では4つ)並んで形成されている。
これら4つのホルダ側リブ61は、上述したシース14の外周に設けられた3つのシース側リブ14Bを嵌め込む幅寸法および間隔で設けられている。より詳細には、4つのホルダ側リブ61は、シース保持部60の延び方向における両端部と、その間に設けられており、延出部59Aの先端側の方が疎に、基端側の方が密になるように配されている。
シース14がシース保持部60に載置された際には、隣り合うホルダ側リブ61の間にシース14の3つのシース側リブ14Bがそれぞれ嵌り込んで凹凸嵌合するとともに、ホルダ側リブ61がシース14の溝部14Cに嵌り込んで凹凸嵌合し、これらにより、シース14がシース保持部60から外側に抜け出ないように保持されるようになっている。すなわち、多芯ケーブル11とホルダ52との相対的な位置がずれることが抑制されるようになっている(図19および図23参照)。
なお、シース保持部60は、シース14が径方向にがたつくことなく収容される寸法に設定されている。
延出部59Aの基端側から、下ホルダ52Aのうち延出部59Aからやや内側の位置に亘って、キャップ17が保持されるキャップ保持部62(シール部材保持部の一例)が形成されている。
キャップ保持部62のうち、延出部59Aの基端側は、キャップ17の大径部30が収容されるようになっている。この大径部30が収容される部分の寸法は、大径部30が径方向にがたつくことなく収容される寸法に設定されている(図19および図20参照)。
また、キャップ保持部62のうち、側壁よりも内側の位置には、底壁から上方に突出する隔壁63が形成されており、この隔壁63によって囲まれた領域内には、キャップ17の小径部34が収容されるようになっている。隔壁63には、キャップ17が隔壁63の内部に収容された状態で、キャップ17の係止突起50A,50Bに対応する位置に、係止突起50A,50Bが挿入される係止溝64が、隔壁63の上端縁から下方に延びて形成されている。
キャップ保持部62にキャップ17が収容された状態で、係止突起50A,50Bは係止溝64の内部に挿入されている。これにより、係止突起50A,50Bが、係止溝64の内側面に対して、係止突起50A,50Bの厚み方向から当接することにより、キャップ17とホルダ52との相対的な位置がずれることが抑制されるようになっている(図19参照)。
係止溝64は、隔壁63のうち、下ホルダ52Aの側壁のやや内側の位置に形成されている。これにより、キャップ17に加えられた力が、下ホルダ52Aの側壁によって受けられるようになっている。
係止溝64の幅寸法は、係止突起50A、50Bの厚さ寸法と、同じか、やや大きく設定されている。係止溝64の開口縁部には、係止突起50A、50Bをガイドするための傾斜面が、上方に拡径して形成されている。また、キャップ保持部62のうち、キャップ17の大径部30が収容される部分の寸法は、大径部30が径方向および伸び方向にがたつくことなく収容される寸法に設定されている。
図17ないし図19に示すように、下ホルダ52Aの底壁には、ゴム栓15の第1~第4貫通孔22A,22B,22C,22Dから導出された複数の第1~第4電線13A,13B,13C,13Dを所定の配索経路にガイドするための、第1電線配索部65A及び第2電線配索部65Bが形成されている。第1電線配索部65A及び第2電線配索部65Bは、底壁から上方に立ち上がる壁状に形成されている。第2電線配索部65Bは、センサ用電線導出口56Aに近い側に設けられている。
第1電線配索部65A及び第2電線配索部65Bは、キャップ保持部62の近傍の位置から、モータ用電線導出口55Aの近傍の位置まで、緩やかに曲がって形成されている。第1電線配索部65A及び第2電線配索部65Bは、上方から見て略S字状に形成されている。第1電線配索部65Aと第2電線配索部65Bとの間には、第1電線13A、及び第2電線13Bが収容されるようになっている。これにより、第1電線13Aと第2電線13Bは、キャップ17からモータ用電線導出口55Aに至る配索経路に配索されている。
第2電線配索部65Bには、センサ用電線導出口56Aの近傍の位置に、センサ用電線導出口56Aに向かって延びるガイド突起66が形成されている。キャップ17から導出された第3電線13Cと第4電線13Dは、第2電線配索部65Bに当接すると共にガイド突起66と当接することによりガイドされ、キャップ17からセンサ用電線導出口56Aに至る配索経路に配索されている。
下ホルダ52Aの側壁には、ブラケット67が下方に突出して形成されている(図17参照)。ブラケット67にはボルト挿通孔68が貫通して形成されている。ボルト挿通孔68内にボルト(図示せず)が挿通されて、車両にねじ止めされることにより、ホルダ52が車両に対して固定されるようになっている。
(上ホルダ52B)
図17、図20及び図21に示すように、上ホルダ52Bは、上壁と、上壁の端縁から下方に延びる側壁と、を備える。上ホルダ52Bの側壁には、下ホルダ52Aの側壁に形成された複数のロック部69に対応する位置に、複数のロック受け部70が形成されている。ロック部69とロック受け部70とが弾性的に係合することにより、下ホルダ52Aと上ホルダ52Bとが組み付けられるようになっている(図22参照)。
図17、図20及び図21に示すように、上ホルダ52Bは、上壁と、上壁の端縁から下方に延びる側壁と、を備える。上ホルダ52Bの側壁には、下ホルダ52Aの側壁に形成された複数のロック部69に対応する位置に、複数のロック受け部70が形成されている。ロック部69とロック受け部70とが弾性的に係合することにより、下ホルダ52Aと上ホルダ52Bとが組み付けられるようになっている(図22参照)。
上ホルダ52Bの側壁には、下ホルダ52Aと上ホルダ52Bとが組み付けられた状態で、下ホルダ52Aの、モータ用電線導出口55A、センサ用電線導出口56A、予備導出口57A、及び延出部59Aに対応する位置に、それぞれ、モータ用電線導出口55B、センサ用電線導出口56B、予備導出口57B、及び延出部59Bが形成されている。
上ホルダ52Bの延出部59Bのうち、下ホルダ52Aと上ホルダ52Bとが組み付けられた状態で、下ホルダ52Aのシース保持部60に対応する位置には、下ホルダ52Aと同形状をなすシース保持部60が設けられている。詳細には、上ホルダ52Bのシース保持部60には、内方に突出すると共にシース保持部60の周方向に延びる複数(本実施形態では4つ)のホルダ側リブ61が、所定の間隔に並んで形成されている。ホルダ側リブ61は延出部59Bの延びる方向について間隔を空けて複数(本実施形態では4つ)並んでおり、上ホルダ52Bが下ホルダ52Aに組み付けられた際に、下ホルダ52Aのホルダ側リブ61と連なるように設定されている。
また、上ホルダ52Bの延出部59Bには、キャップ17がキャップ保持部62に収容された状態において、キャップ17の回り止め突起51に対応する位置に、回り止め孔71が貫通して形成されている(図17および図22参照)。回り止め孔71の内部に回り止め突起51が挿入されて、回り止め突起51が回り止め孔71の内周面に当接することにより、キャップ17がキャップ保持部62内においてキャップ17の大径部30の周方向に回転することが抑制されるようになっている。
また、回り止め孔71が上ホルダ52Bに設けられていることにより、ホルダ52に対して、キャップ17(シール部材10)を、上下方向について確実に位置合わせすることができる。これにより、キャップ17から導出される第1~第4電線13A,13B,13C,13Dと、第1電線配索部65A及び第2電線配索部65Bとの位置合わせも容易に行うことができる。
なお、上ホルダ52Bのうち、下ホルダ52Aのキャップ保持部62、係止溝64に対応する位置には、同様の形態のキャップ保持部62、係止溝64が形成されている。
(製造工程)
続いて、本実施形態の製造工程の一例について説明する。なお、本実施形態の製造工程は、以下の記載に限定されない。
続いて、本実施形態の製造工程の一例について説明する。なお、本実施形態の製造工程は、以下の記載に限定されない。
まず、多芯ケーブル11のシース14を、公知の手法により、皮剥ぎする。これより、シース14の端部14Aから第1~第4電線13A,13B,13C,13Dが導出された状態にする。
次に、図15に示すように、ガイド部材16の第1~第4ガイド孔38A,38B,38C,38Dのそれぞれに、第1~第4電線13A,13B,13C,13Dのそれぞれを挿通される。詳細には、第1ガイド孔38Aに第1電線13Aを挿通させ、第2ガイド孔38Bに第2電線13Bを挿通させ、第3ガイド孔38Cに第3電線13Cを挿通させ、第4ガイド孔38Dに第4電線13Dを挿通させる。
次に、ゴム栓15の第1~第4貫通孔22A,22B,22C,22Dのそれぞれに、第1~第4電線13A,13B,13C,13Dのそれぞれを挿通させる。詳細には、第1貫通孔22Aに第1電線13Aを挿通させ、第2貫通孔22Bに第2電線13Bを挿通させ、第3貫通孔22Cに第3電線13Cを挿通させ、第4貫通孔22Dに第4電線13Dを挿通させる。その後、ゴム栓15をガイド部材16の位置にまで移動させる。
次に、ゴム栓15の第1~第4貫通孔22A,22B,22C,22Dのそれぞれと、ガイド部材16の第1~第4ガイド孔38A,38B,38C,38Dのそれぞれとが、整合した配置になるように、ゴム栓15とガイド部材16との相対的な位置を調整する。その後、図16に示すように、ゴム栓15をシース14の端部14Aにまで移動させ、シース14の端部14Aに、ゴム栓15のシース外嵌部18を外嵌させる。
次に、キャップ17の第1~第4導出孔37A,37B,37C,37Dのそれぞれに、第1~第4電線13A,13B,13C,13Dのそれぞれを挿通させる。詳細には、第1導出孔37Aに第1電線13Aを挿通させ、第2導出孔37Bに第2電線13Bを挿通させ、第3導出孔37Cに第3電線13Cを挿通させ、第4導出孔37Dに第4電線13Dを挿通させる。その後、キャップ17を、シース14の端部14Aに外嵌されたゴム栓15の位置にまで移動させる。
次に、ゴム栓15の第1~第4貫通孔22A,22B,22C,22Dのそれぞれと、キャップ17の第1~第4導出孔37A,37B,37C,37Dのそれぞれとが、整合した配置になるように、ゴム栓15とキャップ17との相対的な位置を調整する。ゴム栓15の第1~第4貫通孔22A,22B,22C,22Dのそれぞれと、キャップ17の第1~第4導出孔37A,37B,37C,37Dのそれぞれとが整合した状態で、キャップ17をゴム栓15に外嵌する。その後、キャップ17を、ゴム栓15のフランジ部19に当接するまで押し込む(図1及び図2参照)。
続いて、図19に示すように、下ホルダ52Aのシース保持部60に多芯ケーブル11のシース14を載置する。この時、シース14の外周に設けられた複数のシース側リブ14Bが、複数のホルダ側リブ61の間の所定の凹部に嵌るように載置する。複数のシース側リブ14Bは、それぞれ幅寸法が異なるように設定されているとともに、ホルダ側リブ61も、シース側リブ14Bに合わせて異なる間隔で配されているから、シース14を間違った位置に配し難く、位置合わせが容易である。
また、キャップ保持部62に、キャップ17の回り止め突起51が上方を向く姿勢でキャップ17を載置する。このとき、キャップ17の係止突起50A,50Bが係止溝64に上方から挿入されるようにする。
次に、キャップ17から導出された第1電線13A及び第2電線13Bを第1電線配索部65Aと第2電線配索部65Bとの間に配置し、モータ用電線導出口55Aへと配索する。また、キャップ17から導出された第3電線13C及び第4電線13Dを、第2電線配索部65B、及びガイド突起66に沿わせながら、センサ用電線導出口56Aへと配索する。
続いて、上ホルダ52Bを下ホルダ52Aに対して上方から組み付ける。このとき、ロック部69とロック受け部70とが弾性的に係合することにより、上ホルダ52Bと下ホルダ52Aとが一体に組み付けられる(図22参照)。これにより、シース14の外周に設けられた複数のシース側リブ14Bが上ホルダ52Bの複数のホルダ側リブ61の間の所定の凹部内に嵌まり込み、多芯ケーブル11のシール構造12が完成する。またこの状態で、キャップ17の回り止め突起51は、上ホルダ52Bの回り止め孔71内に嵌め入れられている。
(本実施形態の作用、効果)
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。本実施形態に係る多芯ケーブル11のシール構造12よれば、下ホルダ52Aおよび上ホルダ52Bを組み付けた状態において、シース14のシース側リブ14Bとシース保持部60のホルダ側リブ61とが凹凸嵌合するように設定されているから、シース14に対してホルダ52から引き抜く方向に力が加えられた場合でも、シース14のホルダ52からの抜けを抑制することができる。
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。本実施形態に係る多芯ケーブル11のシール構造12よれば、下ホルダ52Aおよび上ホルダ52Bを組み付けた状態において、シース14のシース側リブ14Bとシース保持部60のホルダ側リブ61とが凹凸嵌合するように設定されているから、シース14に対してホルダ52から引き抜く方向に力が加えられた場合でも、シース14のホルダ52からの抜けを抑制することができる。
しかも、シース14を強固に締め付けて保持する構成と比較して、シース14に対して大きい荷重を付加することがないので、電線13を変形させることがない。また、組み付け作業も大きな力を要することがないので、容易である。
また、シース側リブ14Bは、シース14を外側に向けて突出させることによりシース14と一体的に設けられているから、部品点数が少なくなる。また、シース14と別体の部材をシース14に取り付けることでシース側リブ14Bを形成する構成と比較して、シース側リブ14Bがシース14に対してずれ動くことがないから、より確実に、シース14のホルダ52からの抜けを抑制することができる。
また、シール部材10は、ゴム栓15と、ゴム栓15に外嵌されたキャップ17とから構成されているから、電線13に対する密着性が高く、変形し難い。しかも、シース14がシース保持部60により保持されると共にキャップ17がキャップ保持部62により保持されることにより、シース14とキャップ17との相対的な位置が保持されるようになっているから、多芯ケーブル11における第1~第4電線13A,13B,13C,13Dの分岐部分をより確実にシールすることができる。
<他の実施形態>
本明細書に開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
本明細書に開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)シース側リブ14Bおよびホルダ側リブ61の数や幅、位置、範囲は、上記実施形態に限るものではなく、要は、シース側リブ14Bとホルダ側リブ61とが凹凸嵌合するように設定してあればよい。例えば、シース側リブ14Bおよびホルダ側リブ61のどちらか一方側を単数とし、他方側のリブの間に嵌合させる構成としたり、リブを多数設ける構成としてもよい。また、シース保持部60の一部に対応する部分だけにシース側リブ14Bおよびホルダ側リブ61を設ける構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、シース側リブ14Bをシース14と一体的に設ける構成としたが、例えば、シース14とは別体の樹脂製や金属製のリングをシース14に加締めたり、接着したりすることにより設ける構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、シール部材10をゴム栓15と、ゴム栓15に外嵌するキャップ17とから構成したが、ゴム栓15だけで構成してもよい。
(4)多芯ケーブル11に配された複数の電線は、2本~3本、又は5本以上であってもよい。
(5)複数の電線は、2種類の外径寸法を有する電線を含む構成であったが、これに限られず、3種類以上の外径寸法を有する電線を含む構成としたり、外径寸法が全て同じ電線であってもよい。
(6)電線はシールド電線でもよい。また、電線は、複数の金属細線が撚り合わされた芯線を備えた撚線であってもよく、また、金属棒材を芯線とするいわゆる単芯線であってもよい。このように電線としては、必要に応じて任意の電線を適宜に選択することができる。
(7)多芯ケーブル11は、いわゆるキャブタイヤケーブルであってもよく、また、複数の電線の外周がシールド層で包囲された多芯のシールド電線であってもよい。このように多芯ケーブル11としては、必要に応じて任意の多芯ケーブルを適宜に選択することができる。
(8)本実施形態に係るシール部材10によれば、水、油、有機溶媒等、必要に応じて任意の液体をシールすることができる。
10:シール部材
11:多芯ケーブル
12:シール構造
13:電線
14:シース
14B:シース側リブ
15:ゴム栓(シール部材)
17:キャップ(シール部材)
52:ホルダ
60:シース保持部
61:ホルダ側リブ
62:キャップ保持部(シール部材保持部)
11:多芯ケーブル
12:シール構造
13:電線
14:シース
14B:シース側リブ
15:ゴム栓(シール部材)
17:キャップ(シール部材)
52:ホルダ
60:シース保持部
61:ホルダ側リブ
62:キャップ保持部(シール部材保持部)
Claims (3)
- 複数の電線がシースで包囲されると共に前記シースの端部から前記複数の電線が導出された多芯ケーブルと、
前記複数の電線のそれぞれが貫通されると共に前記シースの端部に外嵌されるシール部材と、
前記シースを保持するシース保持部を有すると共に前記シール部材を保持するシール部材保持部を有するホルダと、を備え、
前記シースには、外側に向けて突出して周方向に伸びるシース側リブが設けられるとともに、
前記シース保持部には、内側に向けて突出するホルダ側リブが設けられており、
前記シース側リブおよび前記ホルダ側リブのうち少なくとも一方側が複数設けられており、複数の前記一方側の間に他方側が嵌合している、多芯ケーブルのシール構造。 - 前記シース側リブは、前記シースを外側に向けて突出させることにより前記シースと一体的に設けられている、請求項1に記載の多芯ケーブルのシール構造。
- 前記シール部材は、前記複数の電線のそれぞれが貫通されると共に前記シースの端部に外嵌されるゴム栓と、
前記ゴム栓に外嵌されて前記ゴム栓を内方に押圧するキャップと、
を備えており、
前記シール部材保持部は、前記キャップを保持するキャップ保持部である、請求項1または請求項2に記載の多芯ケーブルのシール構造。
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DE202020105752U1 (de) | 2020-10-07 | 2022-01-11 | WAGO Verwaltungsgesellschaft mit beschränkter Haftung | Gehäuse zur Separierung von elektrischen Leitungssträngen |
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- 2014-12-25 JP JP2014262483A patent/JP2016122595A/ja active Pending
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