JP2017127042A - グロメットおよび配線モジュール - Google Patents

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正太郎 鹿島
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Abstract

【課題】グロメットの止水性能を改善する。【解決手段】グロメットは、小径筒部と、小径筒部に連続して設けられ、一端がパネルの一方主面における貫通孔の周縁部に当接可能な大径筒部とを含むグロメット本体と、大径筒部を包むように大径筒部に被さってパネルの一方主面に当接可能な環状のアウター部材とを備える。アウター部材は、その内周面から突設されて、パネルの他方主面における貫通孔の周縁に係止可能な係止片を更に含み、グロメット本体の大径筒部には、係止片を挿通して保持可能な係止片用貫通孔が形成される。アウター部材は、大径筒部に被さってパネルの一方主面に当接した状態で係止片が係止片用貫通孔を貫通してパネルの他方主面における貫通孔の周縁に係止することによりパネルに装着されるとともに、当該装着状態において、大径筒部をパネル側に押圧するように形成されている。【選択図】図10

Description

本発明は、パネルの貫通孔に挿通されるワイヤーハーネスを保護するためのグロメットに関する。
このようなグロメットとして、特許文献1には、弾性材料からなり、ワイヤーハーネス18を挿通するグロメット本体201と、剛性材料からなり、ワイヤーハーネス18を挿通して車両のパネル10に係止するインナー部材401と、剛性材料からなり、グロメット本体201に外装される環状のアウター部材801とを備えるグロメット200が示されている(図11参照)。グロメット本体201のパネル10側の端部には、内側に環状の溝226が形成されたフランジ部220が形成されている。フランジ部220の側壁222は、グロメット本体201の端部をなし、パネル10の一方主面のうち貫通孔12の周縁部に当接して貫通孔12の周方向に延在している。溝226にインナー部材401のフランジ部406が嵌合することによって、グロメット本体201とインナー部材401とが結合される。フランジ部220の側壁222がパネル10の一方主面に当接するとともに、インナー部材401の係止爪403が、パネル10の他方主面のうち貫通孔12の周縁に係止することによって、グロメット200がパネル10に装着される。
アウター部材801は、側壁802と外周壁803と、グロメット本体201の周方向に分散して設けられた複数のリブ804とを備える。各リブ804は、側壁802と外周壁803の各内周面に沿ってL字状に延設されている。アウター部材801の一部が、グロメット本体201の環状のフランジ部220と、環状の突出部229との間に挟まれることによって、アウター部材801がグロメット本体201に装着されている。この装着状態において、リブ804の内周面が、フランジ部220の外周面に当接する。これにより、フランジ部220の捲れ上がりが抑制され、止水性能の向上が図られている。
実開平5−87755号公報
しかしながら、特許文献1のグロメット200には、洗車機等から高圧の水流W1がグロメット200に吐出された場合、水流W1を受けたアウター部材801が、弾性のあるグロメット本体201の突出部229およびフランジ部220を捲りつつ、パネル10から離れる方向に移動し、パネル10に沿って水が車内側に侵入するといった問題がある。
本発明は、こうした問題を解決するためになされたもので、高圧の水流を受けるグロメットの止水性能を改善できる技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、第1の態様に係るグロメットは、少なくとも1本の電線を含む配線部に外装された状態で、パネルの貫通孔に装着されるグロメットであって、前記配線部を挿通して保持可能な小径筒部と、前記小径筒部に連続して設けられ、一端が前記パネルの一方主面における前記貫通孔の周縁部に、前記貫通孔を囲んで当接可能な大径筒部とを含み、弾性材料により形成されたグロメット本体と、前記グロメット本体よりも剛性が高く、前記大径筒部を包むように前記大径筒部に被さって前記パネルの前記一方主面に当接可能な環状のアウター部材と、を備え、前記アウター部材は、その内周面から突設されて、前記パネルの他方主面における前記貫通孔の周縁に係止可能な係止片を更に含み、前記グロメット本体の前記大径筒部には、前記係止片を挿通して保持可能な係止片用貫通孔が形成され、前記アウター部材は、前記大径筒部に被さって前記パネルの前記一方主面に当接した状態で前記係止片が前記係止片用貫通孔を貫通して前記パネルの他方主面における前記貫通孔の周縁に係止することにより前記パネルに装着されるとともに、当該装着状態において、前記大径筒部を前記パネル側に押圧するように形成されている。
第2の態様に係るグロメットは、第1の態様に係るグロメットであって、前記係止片のうち前記装着状態において前記係止片用貫通孔に対向する部分によって対向部分を定義するとともに、前記係止片用貫通孔を前記係止片が貫通する方向によって貫通方向を定義したとき、前記大径筒部の前記係止片用貫通孔の開口が、前記貫通方向に直交する前記対向部分の断面よりも小さい。
第3の態様に係るグロメットは、第1または第2の態様に係るグロメットであって、前記グロメット本体の前記大径筒部の外周面には、前記装着状態において前記パネルの前記一方主面に当接可能な環状の止水リップが形成されており、前記アウター部材は、前記止水リップに接触することなく前記一方主面に当接する。
第4の態様に係るグロメットは、第1から第3の何れか1つの態様に係るグロメットであって、前記グロメット本体の前記大径筒部の外周面は、前記パネルに平行な部分を含み、前記アウター部材の内周面は、前記大径筒部の外周面の前記パネルに平行な部分に密着する部分を含む。
第5の態様に係る配線モジュールは、第1から第4の何れか1つの態様に係るグロメットと、前記グロメットに挿通されて保持された前記配線部と、を備える。
第1の態様に係る発明によれば、アウター部材は、グロメット本体の大径筒部に被さってパネルの一方主面に当接した状態で係止片が係止片用貫通孔を貫通してパネルの他方主面における貫通孔の周縁に係止することによりパネルに装着されるとともに、当該装着状態において、大径筒部をパネル側に押圧する。これにより、弾性材料により形成されているグロメット本体は、大径筒部がパネルの周縁部に密着して止水する。剛性の高いアウター部材の係止片が剛性の高いパネルの貫通孔の周縁に係止しているので、洗車用の高圧の水流が当てられたとしても、アウター部材がパネルから浮くことが抑制され、パネルとアウター部材との隙間から高圧の水流が入り込んでグロメット本体の大径筒部に当たり、大径筒部が捲られることも抑制される。従って、高圧の水流を受けるグロメットの止水性能を改善できる。
第2の態様に係る発明によれば、グロメット本体の大径筒部に形成された係止片用貫通孔の開口が、係止片のうち係止片用貫通孔に対向する対向部分についての断面よりも小さいので、係止片は係止片用貫通孔に圧入されて保持される。従って、係止片と係止片用貫通孔との隙間から係止片に沿って水が侵入することを抑制して、グロメットの止水性能をさらに向上できる。
第3の態様に係る発明によれば、グロメット本体の大径筒部の外周面には、装着状態においてパネルの一方主面に当接可能な環状の止水リップが形成されており、アウター部材は、止水リップに接触することなくパネルの一方主面に当接する。従って、止水リップによってグロメット本体の止水性能が向上するとともに、アウター部材とパネルとの間に止水リップが挟まれて、隙間が生じることがない。これにより、当該隙間から高圧の水流が入り込んで、アウター部材をパネルから離すとともに、止水リップを捲ることも抑制される。従って、グロメットの止水性能をさらに向上できる。
第4の態様に係る発明によれば、グロメット本体の大径筒部の外周面は、パネルに平行な部分を含み、アウター部材の内周面は、大径筒部の外周面のパネルに平行な部分に密着する部分を含む。これにより、アウター部材が大径筒部をパネルに押しつける力が増大するので、グロメットの止水性能をさらに向上できる。
第5の態様に係る発明によれば、配線モジュールは、実施形態に係るグロメットと、当該グロメットに挿通されて保持された配線部とを備えるので、高圧の水流を受けるグロメットの止水性能を改善できる配線モジュールを提供できる。
実施形態に係るグロメットの一例を示す上方斜視図である。 図1のグロメットの下方斜視図である。 図1のアウター部材の上方斜視図である。 図1のアウター部材の下方斜視図である。 図1のグロメット本体の上方斜視図である。 図1のグロメット本体の下方斜視図である。 図1のグロメットの上面図である。 図7のグロメットのA1−A1切断線における断面図である。 図7のグロメットのA2−A2切断線における断面図である。 パネルに装着された図8のグロメットを示す断面図である。 従来技術に係るグロメットを示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図面では同様な構成および機能を有する部分に同じ符号が付され、下記説明では重複説明が省略される。
<実施形態について>
以下、実施形態に係るグロメット20、配線モジュール1について説明する(図1〜図10参照)。配線モジュール1は、グロメット20と、配線部としてのワイヤーハーネス18とを備える(図10参照)。
ワイヤーハーネス18は、複数の電線(図示省略)が束ねられることによって構成されている。ワイヤーハーネス18の各電線の端部には、コネクタ(図省略)が接続されている。ワイヤーハーネス18を含む配線モジュール1が車両に組込まれた状態で、各電線の端部に取付けられたコネクタが車両に搭載された各種電気部品に接続される。すなわち、配線モジュール1は、車両に搭載される諸電気部品同士を接続する部品として用いられる。
なお、ワイヤーハーネス18には、光ファイバコード等が含まれていてもよい。また、グロメット20の収容対象となる配線部は、上記のように複数の電線が束ねられたものに限られず、1本の電線のみによって構成されていてもよい。
グロメット20は、少なくとも1本の電線を含むワイヤーハーネス18に外装された状態で、パネル10の貫通孔12に装着される。グロメット20は、グロメット本体21と、アウター部材80とを備える。
アウター部材80は、全体が、例えば、合成樹脂材料などによって形成されている。アウター部材80は、環状の底壁81と、底壁81の外周縁から底壁81を取り囲んで立設された側壁82とを備えている。底壁81は、パネル10の一方主面13のうち貫通孔12の周縁部を覆うことができるように形成されている。底壁81が当該周縁部を覆った状態で、側壁82が貫通孔12をその周方向に取り囲み、その先端が当該周縁部に当接可能なように、側壁82は形成されている。底壁81の筒部挿通孔85は、環状の底壁81の内周面をなしている。グロメット本体21とアウター部材80とが結合されたときには、グロメット本体21の小径筒部22は、筒部挿通孔85に囲まれた開口部を通される。
底壁81の両主面のうち、底壁81に囲まれた内面には、好ましくは、複数(図3の例では4つ)の係止片87が突設されている。係止片87は、底壁81に対して側壁82と同じ側に突設されている。このように、アウター部材80は、全体として環状に形成された部材であり、係止片87は、アウター部材80の内周面から突設されている。係止片87の先端には、パネル10の他方主面14における貫通孔12の周縁に係止するための係止爪88が形成されている。底壁81のうち、係止爪88に対向する部分には、係止爪88を形成する金型を抜くための孔83が形成されている。
底壁81が一方主面13における貫通孔12の周縁部を覆うとともに、側壁82の先端が、貫通孔12を囲んで当該周縁部に当接した状態で、各係止片87は、パネル10の他方主面14のうち貫通孔12の周縁に係止可能なように形成されている。すなわち、各係止片87は、貫通孔12の周縁に対向可能なように設けられている。複数の係止片87は、好ましくは、貫通孔12の周縁に沿って、貫通孔12の周方向に分散して配置される。底壁81の先端が一方主面13のうち貫通孔12の周縁部に当接するとともに、各係止片87が他方主面14のうち貫通孔12の周縁に係止することによって、パネル10にアウター部材80が取り付けられる。なお、後述するように、アウター部材80は、グロメット本体21と結合された状態で、グロメット20としてパネル10に装着される。このため、アウター部材80は、グロメット本体21の大径筒部30を包むように大径筒部30に被さった状態で、底壁81が貫通孔12の周縁部を覆うとともに、側壁82が、パネル10の一方主面13に当接される。
グロメット本体21は、全体がエラストマー(ゴム等)等の弾性材料によって形成された部材である。このため、アウター部材80は、グロメット本体21よりも剛性が高い。グロメット本体21は、ワイヤーハーネス18を挿通して保持可能な小径筒部22と、小径筒部22に連続して設けられた大径筒部30とを含んでいる。
小径筒部22は、ワイヤーハーネス18を挿通可能な筒状に形成されている。好ましくは、小径筒部22の内径は、ワイヤーハーネス18の外径よりも小さく設定されている。これにより、小径筒部22を広げるように弾性変形させた状態で、小径筒部22内にワイヤーハーネス18を挿通し、この後、小径筒部22を弾性収縮させることで、小径筒部22がワイヤーハーネス18を締付けてワイヤーハーネス18に固定される。すなわち、小径筒部22は、ワイヤーハーネス18を挿通して保持可能な筒状部材である。小径筒部22に挿通されたワイヤーハーネス18が、小径筒部22の端部とともに粘着テープ(図示量略)を巻き付けられて、小径筒部22に固定されてもよい。小径筒部22は、その軸方向に沿って山部と谷部とが交互に設けられた蛇腹部を備えている。これにより、ワイヤーハーネス18を挿通した小径筒部22を曲げやすくなっている。
大径筒部30は、その一端(小径筒部22に連結する端部と反対側の一端)が、パネル10(図10参照)の一方主面13における貫通孔12の周縁部に当接可能に形成されている。この状態において、大径筒部30は、貫通孔12を囲んでいる。
大径筒部30は、小径筒部22の外周面から径方向外側へ、小径筒部22を囲んで延設されている環状の底壁35と、底壁35の外周縁から小径筒部22の軸方向に沿って、小径筒部22とは反対側に延設されている筒状の外周部36とを備えている。大径筒部30は、その環状の一端が、一方主面13における貫通孔12の周縁部に、貫通孔12を囲んで当接可能な形状及び大きさを有して形成されている。具体的には、底壁35は、貫通孔12よりも若干大きく形成されている。
大径筒部30の底壁35には、係止片87を挿通して保持可能な貫通孔33が形成されている。外周部36の端部(底壁35に繋がっている端部とは反対側の端部)には、当接基部38が連続して設けられている。当接基部38は、外周部36の端部の内周面の全域から小径筒部22の径方向内側に向けて延設されている。これにより、当接基部38は、外周部36の内周面に沿って環状に形成されている。当接基部38の2つの主面のうち、一方の主面は、底壁35の外周縁部に対向している。当接基部38の他方の主面の外周縁部には、パネル10に当接可能な止水リップ(「シールリップ」、「シール用突出部」などとも称される)34が設けられている。換言すれば、止水リップ34は、グロメット本体21の大径筒部30の外周面に形成されている。
止水リップ34は、当接基部38から、底壁35とは反対側に突出し、当接基部38を囲んで環状に形成されている。止水リップ34の径は、当接基部38から離れるにつれて大きくなっている。グロメット20がパネル10に装着された状態で、止水リップ34の環状の先端部分が、パネル10の一方主面13のうち貫通孔12の周縁部に対して一方主面13を囲んで密着するように当接する。これにより、止水リップ34の外側から内側へ一方主面13に沿って侵入する水の止水が行われる。なお、アウター部材80、より詳細には、アウター部材80の側壁82は、止水リップ34に接触することなく一方主面13に当接する。
また、当接基部38の他方の主面には、止水リップ34の内側に環状の当接凸部32が設けられている。当接凸部32は、当接基部38の他方の主面から底壁35とは反対側に突出している。グロメット20がパネル10に装着された状態で、当接凸部32は、小径筒部22の軸方向に沿って縮んだ状態で、パネル10の一方主面13に当接する。これにより、当接凸部32は、グロメット本体21に対してパネル10を支持する。換言すれば、当接凸部32は、パネル10に対してグロメット本体21を支持する。
また、大径筒部30の底壁35には、好ましくは、複数(図示の例では4個)の貫通孔33が小径筒部22の周方向に分散して形成されている。貫通孔33は、アウター部材80の係止片87を挿通して保持可能に形成されており、係止片87は、パネル10の他方主面14における貫通孔12の周縁に係止する。このため、貫通孔33は、小径筒部22の軸方向に沿って見たときに、貫通孔12の周縁に沿って、係止片87に対応する位置に配置されている。係止片87は、好ましくは、アウター部材80がパネル10に装着された状態で、パネル10に垂直な方向に沿って延在するように設けられる。そして、係止片87は、当該垂直な方向に沿って、貫通孔33に挿通される。
グロメット20がパネル10に装着された状態において、係止片87のうち貫通孔33の内周面に対向する対向部分の、貫通孔33の貫通方向(挿通方向)に垂直な断面は、大径筒部30の貫通孔33の開口よりも大きく形成されている。すなわち、大径筒部30の貫通孔33の開口は、好ましくは、係止片87の当該対向部分の当該断面よりも小さく形成されている。具体的には、貫通孔33の開口は、係止片87の挿通方向に直交する、係止片の当該対向部分の断面の輪郭に沿う形状に形成されるとともに、当該輪郭の内部に収まるように形成されている。これにより、係止片87は、圧入されることによって貫通孔33に挿通される。より詳細には、大径筒部30の底壁35の内周面に、アウター部材80の底壁81の外周面が当接する深さまで、係止片87は、貫通孔33に挿通される。
グロメット本体21の大径筒部30と、アウター部材80とは、大径筒部30の貫通孔33に挿入されて貫通孔33により保持された係止片87によって、結合されている。また、係止片87が貫通孔33に圧入されれば、貫通孔33と係止片87との隙間から大径筒部30内部に水が侵入することを抑制できる。アウター部材80の係止片87が大径筒部30の貫通孔33に圧入されることによってアウター部材80と大径筒部30とが結合された状態で、アウター部材80は、大径筒部30を覆うように大径筒部30に被さる。
係止片87が貫通孔33を貫通してパネル10の他方主面14における貫通孔12の周縁に係止することによりアウター部材80とグロメット本体21とが結合したグロメット20がパネル10に装着される。そして、当該装着状態において、アウター部材80は、グロメット本体21の大径筒部30をパネル10側に押圧するように形成されている。具体的には、グロメット20がパネル10に装着されていないときの大径筒部30の底壁35の外周面から当接凸部32の先端までの長さが、アウター部材80の側壁82の先端から底壁81の内面までの長さよりも長くなるように、グロメット本体21の大径筒部30と、アウター部材80とがそれぞれ形成されている。これにより、グロメット20がパネル10に装着されると、弾性部材により形成された大径筒部30が、アウター部材80によってパネル10に押しつけられる。これにより、大径筒部30の止水リップ34がパネル10に密着するように潰されて、止水リップ34の止水性能が高められる。
また、グロメット本体21の大径筒部30の外周面、より詳細には、底壁35の外周面は、好ましくは、パネル10に平行な部分を含んでいる。また、アウター部材80の内周面、より詳細には、底壁81の内周面は、好ましくは、大径筒部30の外周面のパネル10に平行な部分に密着する部分を含んでいる。
また、大径筒部30の底壁35と、アウター部材80の底壁81とは、好ましくは、パネル10に平行に設けられる。また、大径筒部30の外周部36と、アウター部材80の側壁82とは、好ましくは、パネル10と垂直に設けられる。
なお、大径筒部30の底壁35と、アウター部材80の底壁81とは、パネル10に平行に設けられているが、平行でなく、例えば、パネル10側に近づくにつれて、大径筒部30およびアウター部材80が拡径するように、底壁35、底壁81が形成されていてもよい。また、大径筒部30の外周部36と、アウター部材80の側壁82とが、パネル10に垂直でなくてもよい。
また、小径筒部22は、山部と谷部が軸方向に交互に並んだ蛇腹部を含んでいるが、小径筒部22が蛇腹部を含んでないとしてもよい。また、小径筒部22の先端に、軸方向に突設する突設片が設けられ、当該突設片とワイヤーハーネス18とが一緒にテープ巻固定されてもよい。また、小径筒部22の先端部に、軸方向に延在するスリットが設けられてもよい。また、図10の例では、小径筒部22の端部から大径筒部30が連接されているが、大径筒部30が小径筒部22の軸方向における端部以外の部分から連接されてもよい。この場合には、小径筒部22は、貫通孔12を通過して、パネル10に対してアウター部材80とは反対側にまで延設されていてもよい。
また、大径筒部30の当接基部38に止水リップ34および当接凸部32が形成されず、当接基部38の外周面がパネル10における貫通孔12の周縁部に当接して止水してもよい。また、大径筒部30に当接基部38が形成されず、外周部36の端部に止水リップ34および当接凸部32が形成されてもよい。
また、大径筒部30の当接基部38に止水リップ34および当接凸部32が形成されず、当接基部38の外周面がパネル10における貫通孔12の周縁部に当接して止水する場合には、大径筒部30の外周部36と、アウター部材80の側壁82との間に隙間が設けられず、外周部36の外周面と、側壁82の内周面とが当接してもよい。
また、図10の例では、大径筒部30には、底壁35、外周部36、および当接基部38に囲まれた空間が形成されているが、当該空間が詰まっていてもよい。
以上のように構成された本実施形態に係るグロメットによれば、アウター部材80は、グロメット本体21の大径筒部30に被さってパネル10の一方主面13に当接した状態で係止片87が貫通孔33を貫通してパネル10の他方主面14における貫通孔12の周縁に係止することによりパネル10に装着されるとともに、当該装着状態において、大径筒部30をパネル10側に押圧する。これにより、弾性材料により形成されているグロメット本体21は、大径筒部30がパネル10の周縁部に密着して止水する。剛性の高いアウター部材80の係止片87が剛性の高いパネル10の貫通孔12の周縁に係止しているので、洗車用の高圧の水流が当てられたとしても、アウター部材80がパネル10から浮くことが抑制され、パネル10とアウター部材80との隙間から高圧の水流が入り込んでグロメット本体21の大径筒部30に当たり、大径筒部30が捲られることも抑制される。従って、高圧の水流を受けるグロメットの止水性能を改善できる。
また、以上のように構成された本実施形態に係るグロメットによれば、グロメット本体21の大径筒部30に形成された貫通孔33の開口が、係止片87のうち貫通孔33に対向する対向部分についての断面よりも小さいので、係止片87は貫通孔33に圧入されて保持される。従って、係止片87と貫通孔33との隙間から係止片87に沿って水が侵入することを抑制して、グロメットの止水性能をさらに向上できる。
また、以上のように構成された本実施形態に係るグロメットによれば、グロメット本体21の大径筒部30の外周面には、装着状態においてパネル10の一方主面13に当接可能な環状の止水リップ34が形成されており、アウター部材80は、止水リップ34に接触することなくパネル10の一方主面13に当接する。従って、止水リップ34によってグロメット本体21の止水性能が向上するとともに、アウター部材80とパネル10との間に止水リップ34が挟まれて、隙間が生じることがない。これにより、当該隙間から高圧の水流が入り込んで、アウター部材80をパネル10から離すとともに、止水リップ34を捲ることも抑制される。従って、グロメットの止水性能をさらに向上できる。
また、以上のように構成された本実施形態に係るグロメットによれば、グロメット本体21の大径筒部30の外周面は、パネル10に平行な部分を含み、アウター部材80の内周面は、大径筒部30の外周面のパネル10に平行な部分に密着する部分を含む。これにより、アウター部材80が大径筒部30をパネル10に押しつける力が増大するので、グロメットの止水性能をさらに向上できる。
また、以上のように構成された本実施形態に係る配線モジュールによれば、実施形態に係るグロメットと、当該グロメットに挿通されて保持されたワイヤーハーネス18とを備えるので、高圧の水流を受けるグロメットの止水性能を改善できる配線モジュールを提供できる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 配線モジュール
10 パネル
12 貫通孔
18 ワイヤーハーネス(配線部)
20 グロメット
21 グロメット本体
22 小径筒部
30 大径筒部
32 当接凸部
33 貫通孔(係止片用貫通孔)
34 止水リップ
35 底壁
36 外周部
38 当接基部
80 アウター部材
81 底壁
82 側壁
87 係止片
88 係止爪

Claims (5)

  1. 少なくとも1本の電線を含む配線部に外装された状態で、パネルの貫通孔に装着されるグロメットであって、
    前記配線部を挿通して保持可能な小径筒部と、前記小径筒部に連続して設けられ、一端が前記パネルの一方主面における前記貫通孔の周縁部に、前記貫通孔を囲んで当接可能な大径筒部とを含み、弾性材料により形成されたグロメット本体と、
    前記グロメット本体よりも剛性が高く、前記大径筒部を包むように前記大径筒部に被さって前記パネルの前記一方主面に当接可能な環状のアウター部材と、
    を備え、
    前記アウター部材は、その内周面から突設されて、前記パネルの他方主面における前記貫通孔の周縁に係止可能な係止片を更に含み、
    前記グロメット本体の前記大径筒部には、前記係止片を挿通して保持可能な係止片用貫通孔が形成され、
    前記アウター部材は、
    前記大径筒部に被さって前記パネルの前記一方主面に当接した状態で前記係止片が前記係止片用貫通孔を貫通して前記パネルの他方主面における前記貫通孔の周縁に係止することにより前記パネルに装着されるとともに、当該装着状態において、前記大径筒部を前記パネル側に押圧するように形成されている、グロメット。
  2. 請求項1に記載のグロメットであって、
    前記係止片のうち前記装着状態において前記係止片用貫通孔に対向する部分によって対向部分を定義するとともに、
    前記係止片用貫通孔を前記係止片が貫通する方向によって貫通方向を定義したとき、
    前記大径筒部の前記係止片用貫通孔の開口が、前記貫通方向に直交する前記対向部分の断面よりも小さい、グロメット。
  3. 請求項1または請求項2に記載のグロメットであって、
    前記グロメット本体の前記大径筒部の外周面には、前記装着状態において前記パネルの前記一方主面に当接可能な環状の止水リップが形成されており、
    前記アウター部材は、前記止水リップに接触することなく前記一方主面に当接する、グロメット。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1つの請求項に記載のグロメットであって、
    前記グロメット本体の前記大径筒部の外周面は、前記パネルに平行な部分を含み、
    前記アウター部材の内周面は、前記大径筒部の外周面の前記パネルに平行な部分に密着する部分を含む、グロメット。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1つの請求項に記載のグロメットと、
    前記グロメットに挿通されて保持された前記配線部と、
    を備える、配線モジュール。
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