JP2011171153A - カバー固定具及び誘導結合プラズマ処理装置 - Google Patents

カバー固定具及び誘導結合プラズマ処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】誘導結合プラズマ処理装置において、窓部材の下面を覆うカバーの破損とパーティクルの発生を抑制でき、且つカバーを容易に着脱できるようにするとともに、ガス導入の設計自由度を高め得るカバー固定具を提供する。
【解決手段】誘電体カバー固定具18は、第1の部分カバー12Aの一部及び第2の部分カバー12Bの一部をそれぞれ支持する支持部18aと、基部18bとを備えている。基部18bの上部は、円筒状に突出した凸部18b1を有しており、この凸部18b1の周囲にはねじ山18b2が形成されている。基部18bにおける凸部18b1の内部には、ガス導入路21bに接続するガス導入路101が形成されている。ガス導入路101は、ガス流路の一部分を構成し、ガス導入路21bと処理室5の内部とを連通させる。ガス孔101aは基部18bの底壁を貫通して設けられており、ガス導入路101の一部分を構成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、誘導結合プラズマ処理装置において、処理室の天井部分を構成する窓部材の下面を覆うカバーを固定するためのカバー固定具および、これを備えた誘導結合プラズマ処理装置に関する。
FPD(フラットパネルディスプレイ)の製造工程においては、FPD用のガラス基板に対してプラズマエッチング、プラズマアッシング、プラズマ成膜等の種々のプラズマ処理が行われている。このようなプラズマ処理を行う装置として、高密度プラズマを発生させることができる誘導結合プラズマ(ICP)処理装置が知られている。
誘導結合プラズマ処理装置は、気密に保持され、被処理体である基板に対してプラズマ処理が行われる処理室と、処理室の外部に配置された高周波アンテナとを備えている。処理室は、その天井部分を構成する誘電体等の材質からなる窓部材を有し、高周波アンテナは窓部材の上方に配置されている。この誘導結合プラズマ処理装置では、高周波アンテナに高周波電力を印加することによって、窓部材を介して処理室内に誘導電界が形成され、この誘導電界によって、処理室内に導入された処理ガスがプラズマに転化され、このプラズマを用いて、基板に対して所定のプラズマ処理が行われる。
誘導結合プラズマ処理装置において、窓部材の下面が処理室に露出していると、この窓部材の下面がプラズマによる損傷を受ける。窓部材は、容易に着脱することができないため、損傷を受けても容易に交換したりクリーニングしたりすることができない。そこで、特許文献1に記載されているように、窓部材の下面を、容易に着脱可能なカバーで覆うことが行われている。これにより、窓部材の下面を保護でき、且つ、損傷を受けたカバーを容易に交換したりクリーニングしたりすることが可能になる。
特開2001−28299号公報
特許文献1に記載されているように、従来、カバーは、窓部材の支持部材に対して、複数のねじによって固定されていた。より詳しく説明すると、従来のカバーの固定方法では、カバーにおける周縁部の近傍部分に、それぞれねじの軸部が挿通される複数の貫通孔を形成し、各貫通孔にカバーの下面側から、ねじの軸部を挿入し、この軸部を、窓部材を支持する支持部材にねじ込んで、カバーを固定していた。しかし、この従来のカバーの固定方法では、以下のような問題が生じていた。
処理室でプラズマ処理が行われる際には、カバーの下面は、連続的にプラズマに晒されるため、その温度が上昇する。カバーの下面の温度が上昇する過程では、カバーの下面おいて不均一な温度分布が生じ、その結果、カバーに、伸びや反り等の微小な変形が生じる。このとき、カバーの材料(例えばセラミックス)と支持部材の材料(例えばアルミニウム)との熱膨張係数の違いから、カバーの変形量と支持部材の変形量とに差が生じる。そのため、カバーの貫通孔近傍部分が全く変位しないように、ねじによってカバーを支持部材に固定した場合には、カバーの貫通孔近傍部分に過度の応力が加わり、この部分からカバーが破損するおそれがある。
そこで、カバーの貫通孔の径を、ねじの軸部の径よりも十分大きくすると共に、カバーとねじが相対的に変位可能となる機構を設けることにより、カバーの貫通孔近傍部分に過度の応力が加わらないようにすることも考えられる。しかし、それでも、カバーが変形する際にカバーに加わる応力は、貫通孔近傍部分に集中しやすいため、貫通孔を起点としたクラックの発生によるカバーの破損が生じやすい。
また、従来のカバーの固定方法では、処理室の天井面において、複数のねじの頭部による複数の凸部が形成される。このような凸部には、プラズマ処理の際に発生する副生成物が付着しやすい。そのため、プラズマ処理中に、一旦、ねじの頭部に付着した副生成物がねじの頭部から剥がれてパーティクル(浮遊粒子)が生じ、このパーティクルがエッチング不良を引き起こすおそれがある。また、プラズマによってねじの頭部が消耗してパーティクルが生じ、このパーティクルがエッチング不良を引き起こすおそれもある。更に、従来のカバーの固定方法では、多くのねじを使用してカバーを固定するため、カバーの着脱の作業性が悪いという問題点がある。また、近年、FPDの大型化に対応して、誘導結合プラズマ処理装置の処理室も大型化している。大型の処理室を有する誘導結合プラズマ処理装置では、窓部材とカバーは、それぞれ、分割された複数の部分によって構成される場合がある。この場合には、カバーの固定のために、より多くのねじが使用されるため、カバーの着脱の作業性がより低下し、パーティクル発生の懸念も増加する。
また、従来の誘導結合プラズマ処理装置は、前記窓部材を支持する梁などの支持部材にガス導入路を形成しておき、カバーに設けた複数の小さなガス孔を介して処理室内にガスを導入する方法を採用していた。そのため、梁にガスを拡散させるための空隙部分を加工する必要があるとともに、カバーにも微細なガス孔を多数形成する必要があり、加工の手間とコストが大きな負担になっていた。また、支持部材の無い部位にはガス導入路を配設できなかったため、処理室へガスを導入する部位が支持部材の配設位置に限定されてしまい、処理室内に均一な分布でガスを供給し、均一な誘導結合プラズマを形成するという観点から改善の余地が残されていた。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、誘導結合プラズマ処理装置において、窓部材の下面を覆うカバーの破損とパーティクルの発生を抑制でき、且つカバーを容易に着脱できるようにするとともに、ガス導入の設計自由度を高め得るカバー固定具を提供することにある。
本発明の誘導結合プラズマ処理装置のカバー固定具は、誘導結合プラズマ処理装置に用いられる。この誘導結合プラズマ処理装置は、天井部分を構成する窓部材を有し、プラズマ処理が行われる処理室と、前記処理室へガスを供給するガス供給装置と、前記窓部材の上方に配置され、前記処理室内に誘導電界を形成する高周波アンテナと、前記窓部材を支持する支持部材と、前記窓部材の下面を覆うカバーとを備えている。本発明のカバー固定具は、前記カバーを固定するものである。
本発明のカバー固定具は、前記カバーを支持する支持部と、前記支持部に接続された基部と、を備えており、前記基部に、前記ガス供給装置から前記処理室へガスを供給するガス流路の一部分をなすガス導入路が設けられている。
また、本発明のカバー固定具において、前記ガス導入路は、前記ガス流路の他の部分よりもコンダクタンスの小さいガス絞り部を有していてもよい。この場合、前記ガス絞り部は、前記処理室に臨むガス孔であってもよい。
また、本発明のカバー固定具において、前記ガス導入路に、前記処理室内から前記ガス流路の上流側へ向けてプラズマが入り込むことを防止するプラズマ遮断部材が設けられていてもよい。この場合、前記プラズマ遮断部材は、本体と、該本体に形成され、ガスを通過させる複数の貫通開口と、を備えていてもよい。さらに、前記貫通開口と、前記ガス孔とが、直線的に重ならない位置に配設されていてもよい。また、前記貫通開口のコンダクタンスに対し、前記ガス孔のコンダクタンスが小さくてもよい。また、一又は複数の前記プラズマ遮断部材が、前記ガス導入路に着脱自在に配備されていてもよい。また、前記プラズマ遮断部材と前記カバー固定具とは、それぞれ独立して交換可能であってもよい。
また、本発明のカバー固定具において、前記ガス導入路にガス拡散空間が形成されていてもよい。
また、本発明のカバー固定具において、前記支持部材は、前記誘導結合プラズマ処理装置の本体容器の上壁部に連結された第1の部材を有しており、前記基部が、前記第1の部材に直接又は間接的に固定されていてもよい。この場合、前記第1の部材が、前記誘導結合プラズマ処理装置の本体容器の上壁部に機械的遊びを有して支持されていてもよい。
また、本発明のカバー固定具において、前記支持部材は、前記誘導結合プラズマ処理装置の本体容器の上壁部に連結された第1の部材と、該第1の部材に連結された第2の部材と、を有しており、前記基部が、前記第2の部材に直接又は間接的に固定されていてもよい。
また、本発明のカバー固定具において、前記支持部は、前記カバーの一部分をなす被支持部を、前記支持部材と前記窓部材のうちの少なくとも一方との間で直接的又は間接的に挟むようにして支持するものであってもよい。
また、本発明のカバー固定具において、前記支持部は、前記被支持部の下面を支持する上面と、前記基部から離れるに従って前記上面との距離が小さくなる下面とを有していてもよい。
本発明の誘導結合プラズマ処理装置は、上記のいずれかに記載のカバー固定具が1ないし複数個所に装着されている。
本発明の誘導結合プラズマ処理装置において、前記カバーは、前記カバー固定具を装着するための切り欠き部を有していてもよい。
本発明の誘導結合プラズマ処理装置においては、前記カバー固定具と交換可能に構成され、前記カバーを支持する支持部と、前記支持部に接続される基部と、を備え、該基部が前記ガス導入路と前記処理室の内部とのガスの流れを遮断する閉塞構造を有する交換用カバー固定具が、前記カバー固定具の少なくとも1つに代えて装着されていてもよい。
本発明のカバー固定具は、カバーを支持する支持部と支持部に接続された基部とを備えており、基部には、ガス供給装置から処理室へガスを供給するガス流路の一部分が設けられている。つまり、本発明のカバー固定具は、カバーを固定する機能とともに、カバー固定具を介して処理室内にガスを供給する機能を有している。
これにより、本発明の誘導結合プラズマ処理装置では、カバーにねじの軸部が挿通される複数の貫通孔を形成することなくカバーを固定することが可能になり、部品点数の削減及び、カバーの破損とパーティクルの発生を抑制でき、且つカバーを容易に着脱することが可能になる。また、支持部材にガス拡散のための空隙を設けたり、カバーに多数のガス孔を形成したりすることも必須ではなくなる。さらに、支持部材の無い部位からもガス供給を行うことが可能であり、処理室へガスを導入する部位の自由度が高まり、処理室内で均一な誘導結合プラズマを形成しやすい、という効果を奏する。
本発明の第1の実施の形態に係る誘導結合プラズマ処理装置を示す断面図である。 図1における誘電体壁およびサスペンダを示す斜視図である。 図1における誘電体壁および高周波アンテナを示す斜視図である。 図1における誘電体カバーおよび誘電体カバー固定具を示す底面図である。 図4における5−5線で示される位置の断面を示す断面図である。 プラズマ遮蔽部材を配備した誘電体カバー固定具の断面図である。 複数のプラズマ遮蔽部材を配備した誘電体カバー固定具の断面図である。 第2の実施の形態に係る誘導結合プラズマ処理装置を示す断面図である。 図8における誘電体カバーおよび誘電体カバー固定具を示す底面図である。 第3の実施の形態に係る誘導結合プラズマ処理装置における誘電体カバーおよび誘電体カバー固定具を示す底面図である。 図10における11−11線で示される位置の断面を示す断面図である。 交換用誘電体カバー固定具の断面図である。 誘電体カバー固定具と交換用誘電体カバー固定具を配備した誘電体カバーを示す底面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1ないし図4を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る誘導結合プラズマ処理装置の構成について説明する。図1は、誘導結合プラズマ処理装置を示す断面図である。図2は、図1における「窓部材」としての誘電体壁および「支持部材」としてのサスペンダを示す斜視図である。図3は、図1における誘電体壁および高周波アンテナを示す斜視図である。図4は、図1における「カバー」としての誘電体カバーおよび「カバー固定具」としての誘電体カバー固定具を示す底面図である。
図1に示した誘導結合プラズマ処理装置1は、例えばFPD用のガラス基板(以下、単に「基板」と記す)Sに対してプラズマ処理を行うものである。FPDとしては、液晶ディスプレイ(LCD)、エレクトロルミネセンス(Electro Luminescence;EL)ディスプレイ、プラズマディスプレイパネル(PDP)等が例示される。
誘導結合プラズマ処理装置1は、本体容器2と、この本体容器2内に配置されて、本体容器2内の空間を上下の2つの空間に区画する「窓部材」としての誘電体壁6とによって構成されたアンテナ室4と処理室5とを備えている。アンテナ室4は本体容器2内における誘電体壁6の上側の空間を画定し、処理室5は本体容器2内における誘電体壁6の下側の空間を画定する。従って、誘電体壁6は、アンテナ室4の底部を構成すると共に、処理室5の天井部分を構成する。処理室5は、気密に保持され、そこで基板に対してプラズマ処理が行われる。
本体容器2は、上壁部2aと底部2bと4つの側部2cとを有する角筒形状の容器である。なお、本体容器2は、円筒形状の容器であってもよい。本体容器2の材料としては、アルミニウム、アルミニウム合金等の導電性材料が用いられる。本体容器2の材料としてアルミニウムを用いた場合には、本体容器2の内壁面から汚染物が発生しないように、本体容器2の内壁面にはアルマイト処理が施される。また、本体容器2は接地されている。
誘電体壁6は、略正方形形状の上面および底面と、4つの側面とを有する略直方体形状をなしている。誘電体壁6は、誘電体材料によって形成されている。誘電体壁6の材料としては、例えば、Al等のセラミックスや、石英が用いられる。一例として、誘電体壁6は、4つの部分に分割されている。すなわち、誘電体壁6は、第1の部分壁6A、第2の部分壁6B、第3の部分壁6Cおよび第4の部分壁6Dを有している。なお、誘電体壁6は、4つの部分に分割されていなくてもよい。
誘導結合プラズマ処理装置1は、更に、誘電体壁6を支持する支持部材として、支持棚7と支持梁16とを備えている。支持棚7は、本体容器2の側壁2cに取り付けられている。支持梁16は、図2に示したように、十字形状をなしている。誘電体壁6の4つの部分壁6A,6B,6C,6Dは、支持棚7と支持梁16とによって支持されている。なお、支持棚7と支持梁16を一体に形成しても良い。
誘導結合プラズマ処理装置1は、更に、それぞれ本体容器2の上壁部2aに接続された上端部を有する円筒形状のサスペンダ8Aおよび円柱形状のサスペンダ8B,8C,8D,8Eを備えている。支持梁16は、その上面の中央部分(十字の交差部分)においてサスペンダ8Aの下端部に接続されている。本実施の形態において、サスペンダ8A〜8E及び支持梁16は、いずれも支持部材であって、サスペンダ8Aは「第1の部材」、支持梁16は「第2の部材」を構成している。また、支持梁16は、その上面における中央部分と十字の4つの先端部分との中間の4箇所においてサスペンダ8B,8C,8D、8Eの下端部に接続されている。このようにして、支持梁16は、5つのサスペンダ8A〜8Eによって本体容器2の上壁部2aより吊り下げられて、本体容器2の内部における上下方向の略中央の位置において、水平状態を維持するように配置されている。サスペンダ8Aの内部には、「第1のガス導入路」の一部を構成するガス導入路21aが形成されている。
支持梁16の材料としては、例えばアルミニウム等の金属材料を用いることが好ましい。支持梁16の材料としてアルミニウムを用いた場合には、表面から汚染物が発生しないように、支持梁16の内外の表面にはアルマイト処理が施される。支持梁16に内部には、「第1のガス導入路」の一部を構成するガス導入路21bが形成されている。
誘導結合プラズマ処理装置1は、更に、アンテナ室4の内部、すなわち処理室5の外部であって誘電体壁6の上方に配置された高周波アンテナ(以下、単に「アンテナ」と記す。)13を備えている。アンテナ13は、図3に示したように、略正方形の平面角形渦巻き形状をなしている。アンテナ13は、誘電体壁6の上面の上に配置されている。本体容器2の外部には、整合器14と、高周波電源15とが設置されている。アンテナ13の一端は、整合器14を介して高周波電源15に接続されている。アンテナ13の他端は、本体容器2の内壁に接続され、本体容器2を介して接地されている。
誘導結合プラズマ処理装置1は、更に、誘電体壁6の下面を覆う「カバー」としての誘電体カバー12を備えている。誘電体カバー12は、略正方形形状の上面および底面と、4つの側面とを有する板状をなしている。誘電体カバー12は、誘電体材料によって形成されている。誘電体カバー12の材料としては、例えば、Al等のセラミックスや、石英が用いられる。
一例として、誘電体カバー12は、誘電体壁6と同様に4つの部分に分割されている。すなわち、図4に示したように、誘電体カバー12は、第1の部分カバー12A、第2の部分カバー12B、第3の部分カバー12Cおよび第4の部分カバー12Dを有している。第1ないし第4の部分カバー12A,12B,12C,12Dは、それぞれ、誘電体壁6の第1ないし第4の部分壁6A,6B,6C,6Dの下面を覆っている。なお、誘電体カバー12は、4つの部分に分割されていなくてもよく、あるいは5つ以上の部分に分割されていても良い。
図4に示したように、誘導結合プラズマ処理装置1は、誘電体カバー12を固定する本実施の形態に係る「カバー固定具」としての誘電体カバー固定具18を備えている。誘導結合プラズマ処理装置1は、誘電体カバー固定具18以外に、さらに、誘電体カバー固定具19A,19B,19C,19Dを備えている。誘電体カバー12は、誘電体カバー固定具18,19A,19B,19C,19Dによって固定されている。なお、誘電体カバー12の周辺部の固定は、19A,19B,19C,19Dによる4箇所には限らない。
基板Sに対してプラズマ処理が行われる際には、アンテナ13に、高周波電源15から誘導電界形成用の高周波電力(例えば、13.56MHzの高周波電力)が供給される。これにより、アンテナ13によって、処理室5内に誘導電界が形成される。この誘導電界は、後述する処理ガスをプラズマに転化させる。
本体容器2の外部には、更に、ガス供給装置20が設置されている。ガス供給装置20は、上記ガス流路を介してプラズマ処理に用いられる処理ガスを処理室5内へ供給する。ガス供給装置20は、「ガス配管」としてのガス供給管21を介してサスペンダ8Aの中空部に形成されたガス導入路21aに接続されている。このガス導入路21aは、支持梁16に形成されたガス導入路21bに接続されている。本実施の形態の誘導結合プラズマ処理装置1における「ガス流路」は、ガス配管としてのガス供給管21、「第1のガス導入路」としてのガス導入路21a及びガス導入路21b、並びに「第2のガス導入路」としてのガス導入路101(後述)により構成されている。プラズマ処理が行われる際には、処理ガスは、ガス供給管21、サスペンダ8A内に形成されたガス導入路21a、支持梁16内に形成されたガス導入路21b、誘電体カバー固定具18のガス導入路101を介して、処理室5内に供給される。処理ガスとしては、例えばSFガスやClガスなどが用いられる。なお、ガス流路には、図示しないバルブや流量制御装置が設けられていてもよいが、ここでは説明を省略する。
誘導結合プラズマ処理装置1は、更に、サセプタ22と、絶縁体枠24と、支柱25と、ベローズ26と、ゲートバルブ27とを備えている。支柱25は、本体容器2の下方に設置された図示しない昇降装置に接続され、本体容器2の底部に形成された開口部を通して、処理室5内に突出している。また、支柱25は、中空部を有している。絶縁体枠24は、支柱25の上に設置されている。この絶縁体枠24は、上部が開口した箱状をなしている。絶縁体枠24の底部には、支柱25の中空部に続く開口部が形成されている。ベローズ26は、支柱25を包囲し、絶縁体枠24および本体容器2の底部内壁に気密に接続されている。これにより、処理室5の気密性が維持される。
サセプタ22は、絶縁体枠24内に収容されている。サセプタ22は、基板Sを載置するための載置面22Aを有している。載置面22Aは、誘電体カバー12に対向している。サセプタ22の材料としては、例えば、アルミニウム等の導電性材料が用いられる。サセプタ22の材料としてアルミニウムを用いた場合には、表面から汚染物が発生しないように、サセプタ22の表面にアルマイト処理が施される。
本体容器2の外部には、更に、整合器28と、高周波電源29とが設置されている。サセプタ22は、絶縁体枠24の開口部および支柱25の中空部に挿通された通電棒を介して整合器28に接続され、更に、この整合器28を介して高周波電源29に接続されている。基板Sに対してプラズマ処理が行われる際には、サセプタ22には、高周波電源29からバイアス用の高周波電力(例えば、3.2MHzの高周波電力)が供給される。この高周波電力は、プラズマ中のイオンを、サセプタ22上に載置された基板Sに効果的に引き込むために使用されるものである。
ゲートバルブ27は、本体容器2の側壁に設けられている。ゲートバルブ27は、開閉機能を有し、閉状態で処理室5の気密性を維持すると共に、開状態で処理室5と外部との間で基板Sの移送を可能する。
本体容器2の外部には、更に、真空装置30が設置されている。真空装置30は、本体容器2の底部に接続された排気管を介して、処理室5に接続されている。基板Sに対してプラズマ処理が行われる際には、真空装置30は、処理室5内の空気を排気し、処理室5内を真空雰囲気に維持する。
次に、図4ないし図7を参照して、本実施の形態に係る誘電体カバー固定具について詳しく説明する。図4には、誘電体カバー12および誘電体カバー固定具18,19A,19B,19C,19Dが示されている。図5は、図4における5−5線で示される位置の断面を示す断面図である。
前述のように、誘電体カバー12は、第1ないし第4の部分カバー12A〜12Dを有している。図4において、第1の部分カバー12Aは誘電体カバー12全体の配置領域のうちの左上の領域に配置され、第2の部分カバー12Bは誘電体カバー12全体の配置領域のうちの右上の領域に配置され、第3の部分カバー12Cは誘電体カバー12全体の配置領域のうちの左下の領域に配置され、第4の部分カバー12Dは誘電体カバー12全体の配置領域のうちの右下の領域に配置されている。
誘電体カバー12の中央部において、第1ないし第4の部分カバー12A,12B,12C,12Dには、それらを合わせたときに円形の開口部となる弧状の切り欠き部121,122,123,124が形成されている。
誘電体カバー固定具18,19A,19B,19C,19Dは、いずれも、支持部と、基部とを備えている。支持部は、誘電体カバー12の一部である被支持部の下側に配置されて、この被支持部を支持する部分である。
処理室5側から見た誘電体カバー固定具18の形状は、誘電体カバー12の中央部において切り欠き部121,122,123,124によって形成される円形の開口部よりもわずかに大きな円形である。そして、誘電体カバー固定具18は、誘電体カバー12の円形の開口部を覆うように配置されている。また、誘電体カバー固定具18には、複数のガス孔101aが形成されている。図4では、6個のガス孔101aを図示しているが、ガス孔101aの個数は任意である。なお、処理室5側から見た誘電体カバー固定具18の形状は、円形に限らず、例えば四角形などの多角形状でもよい。
処理室5側から見た誘電体カバー固定具19A〜19Dの形状は、いずれも長方形である。なお、本発明における「カバー固定具」は誘電体カバー固定具18であり、誘電体カバー固定具19A〜19Dについては詳しい説明を省略する。
次に、誘電体カバー固定具18の構成および作用について詳しく説明する。誘電体カバー固定具18は、第1〜第4の部分カバー12A〜12Dの一部を支持する支持部18aと、この支持部18aに接続される基部18bとを備えている。本実施の形態の誘電体カバー固定具18において、環状の支持部18aは、基部18bの周囲を囲むように一体に形成されている。
一方、図5に示したように、第1の部分カバー12Aは、被支持部12A1を有している。被支持部12A1は、下面12A1aとこの下面12A1aに続く側端12A1bとを有している。側端12A1bは、切り欠き部121の端縁でもある。図5に示した例では、被支持部12A1の上面は、支持梁16の下面に当接しているが、被支持部12A1の上面は、支持梁16と第1の部分壁6Aの少なくとも一方の下面に当接していればよい。同様に、第2の部分カバー12Bは、被支持部12B1を有している。被支持部12B1は、下面12B1aとこの下面12B1aに続く側端12B1bとを有している。図5に示した例では、被支持部12B1の上面は、支持梁16と第2の部分壁6Bの両方の下面に当接しているが、被支持部12B1の上面は、支持梁16と第2の部分壁6Bの少なくとも一方の下面に当接していればよい。第3および第4の部分カバー12C,12Dも、それぞれ、上記の被支持部12A1,12B1と同様の被支持部を有している。誘電体カバー固定具18の支持部18aは、これらの被支持部12A1,12B1等の下面12A1a,12B1a等を支持する上面18a1と、下面18a2とを有している。支持部18aの下面18a2は、基部18bから離れるに従って支持部18aの上面18a1との距離が小さくなるテーパー面になっている。支持部18aは、例えば第3の部材を介在させて誘電体カバー12の被支持部12A1,12B1等を間接的に支持するようにしてもよい。
処理室5側から見た基部18bの形状は、誘電体カバー12の円形の開口部の形状よりもわずかに小さい形状である。誘電体カバー固定具18の基部18bの上部は、円筒状に突出した凸部18b1を有しており、この凸部18b1の周囲にはねじ山18b2が形成されている。基部18bの凸部18b1は、誘電体カバー12の円形の開口部内に挿入される。
基部18bにおける凸部18b1の内部には、ガス導入路21bに接続する「第2のガス導入路」であるガス導入路101が形成されている。ガス導入路101は、ガス流路の一部分を構成し、ガス導入路21bと処理室5の内部とを連通させる部分である。基部18bは、このガス導入路21bの終端に隣接して支持梁16に直接的又は間接的に固定されている。また、基部18bには、「ガス絞り部」としてのガス孔101aが複数個所に形成されている。ガス孔101aは基部18bの底壁を貫通して設けられており、ガス導入路101の一部分を構成するとともに、ガス流路の終端として、処理室5に臨んで開口している。
誘電体カバー固定具18の基部18bは、支持部材である支持梁16との位置関係が変化しないように固定される。支持梁16は、凹部16aを有しており、この凹部16aの内周には、ねじ溝16bが形成されている。そして、誘電体カバー固定具18は、ねじ山18b2とねじ溝16bとを螺合させて、支持梁16の凹部16aに基部18bの凸部18b1をねじ込むことにより、支持梁16に固定される。このように、誘電体カバー固定具18は、凸部18b1において、ねじ等の別部品の固定手段を用いずに支持梁16に固定できることから、部品点数の削減が可能になるとともに、プラズマに露出したねじの頭部からパーティクルが発生するおそれもなくすことができる。なお、図5では、誘電体カバー固定具18の基部18bのねじ山18b2を直接支持梁16のねじ溝16bに螺合する構成としたが、誘電体カバー固定具18は、例えばねじ等の部品を用いて固定することを妨げるものではないし、さらに基部18bと支持梁16との間に第3の部材を介在させて固定してもよい。
図6に拡大して示すように、誘電体カバー固定具18の基部18bに設けられたガス導入路101には、プラズマ遮断部材201が配備されている。プラズマ遮断部材201は、円板状の本体201aに複数の貫通開口201bを有している。プラズマ遮断部材201の材質としては、絶縁材料が望ましい。プラズマ遮断部材201は、ガス導入路101に着脱自在に嵌め込まれている。例えば、プラズマ遮断部材201の外径と基部18bのガス導入路101の内径とを略等しく加工して嵌合させてもよいし、プラズマ遮断部材201の外周と基部18bのガス導入路101の内周に、それぞれ螺合可能なねじ山、ねじ溝を設けて装着してもよい。また、プラズマ遮断部材201は、例えば図示しないスペーサーを介在させることによって、ガス孔101aが形成された基部18bの底壁から離間して配置することができる。プラズマ遮断部材201と基部18bの底壁との間は、ガス導入路101におけるガス拡散空間103である。ガス拡散空間103は、ガス孔101aからのガスの噴出圧を均一化する作用を有している。
また、プラズマ遮断部材201の貫通開口201bと、基部18bのガス孔101aとは、処理室5内からガス導入路21b内が見通せないように直線的に重ならない位置関係で配設されている。ガス孔101aと貫通開口201bとが直線的に重ならない配置とすることによって、処理室5内のプラズマがガス孔101aを介して侵入し、支持梁16が該プラズマによって損傷したり、腐食したりすることを防止できる。図6では、処理室5内で発生したプラズマを矢印で示しており、該プラズマがガス孔101aからガス導入路101に侵入した場合にプラズマ遮断部材201によってブロックされ、ガス流路の上流側であるガス導入路21b(図5参照)への侵入を防ぐ様子を示している。
また、本実施の形態では、プラズマ遮断部材201の貫通開口201bのコンダクタンスに比べて、基部18bのガス孔101aのコンダクタンスが小さくなるように、貫通開口201b及びガス孔101aの個数と開口面積を設定している。基部18bのガス孔101aのコンダクタンスをプラズマ遮断部材201の貫通開口201bのコンダクタンスよりも小さくすることによって、ガス孔101aから処理室5へのガスの均一な噴出を促すことができる。
プラズマ遮断部材201と誘電体カバー固定具18とは、それぞれ独立して交換可能である。なお、図5及び図6では1つのプラズマ遮断部材201を装着した状態を図示しているが、複数のプラズマ遮断部材201を配備することも可能である。図7では、プラズマ遮断部材201Aとプラズマ遮断部材201Bの二つを上下に配備した状態を例示している。この場合も、プラズマ遮断部材201Aとプラズマ遮断部材201Bの間、及び、プラズマ遮断部材201Bと基部18bの底壁との間は、例えば図示しないスペーサーを介在させることによって離間させ、ガス拡散空間103が形成されるようにすることが好ましい。また、処理室5内からガス導入路21b内が見通せないように、プラズマ遮断部材201A,201Bの各貫通開口201bとガス孔101aとが直線的に重ならないように配置することが好ましい。図7では、処理室5内で発生したプラズマを矢印で示しており、該プラズマがガス孔101aからガス導入路101に侵入した場合にプラズマ遮断部材201A,201Bによってブロックされ、ガス流路の上流側であるガス導入路21bへの侵入を防ぐ様子を示している。このように、複数のプラズマ遮断部材を配備することによって、ガス流路の上流側であるガス導入路21b(図5参照)への侵入をより確実に防ぐことができる。
[第2の実施の形態]
次に、誘電体カバー固定具の配設位置を変えた第2の実施の形態に係る誘導結合プラズマ処理装置について説明する。図1、図4等に示した第1の実施の形態では、誘電体カバー固定具18は、誘電体壁6の中央で支持梁16に固定した。しかし、誘電体カバー固定具18は、誘電体壁6の下方において任意の位置で誘電体カバー12を支持できる。
図8は、第2の実施の形態に係る誘導結合プラズマ処理装置1aを示す断面図である。図9は、この誘導結合プラズマ処理装置1aにおける誘電体カバー12および誘電体カバー固定具18を示す底面図である。なお、以下の説明では、第2の実施の形態の誘導結合プラズマ処理装置1aについて、第1の実施の形態の誘導結合プラズマ処理装置1(図1)との相違点を中心に説明し、同じ構成には同一の符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態の誘導結合プラズマ処理装置1aでは、十字形状をなす支持梁16の中央部分だけでなく、該中央部分から四方に向けて延在する支持梁16の途中にも、それぞれ誘電体カバー固定具18を配備した。従って、誘導結合プラズマ処理装置1aには、合計5個の誘電体カバー固定具18が配備されている。
図8に示すように、第1の変形例の誘導結合プラズマ処理装置1aでは、支持梁16の中央部に接続するサスペンダ8Aに加え、支持梁16の上面における中央部分と十字の4つの先端部分との中間の4箇所に接続するサスペンダ8B,8C,8D、8Eの内部にも、ガス導入路を設けている。ガス供給管21は、途中で5本に分岐し(図8では3本のみ図示)、各サスペンダ8A,8B,8C,8D、8Eの内部のガス導入路に接続している。なお、符号145は、ガス供給管21の途中に設けられたガス流量制御のためのバルブである。
中央のサスペンダ8Aの内部には、ガス導入路21aが設けられ、このガス導入路21aは支持梁16の内部のガス導入路21bに接続し、さらにガス導入路21bは誘電体カバー固定具18のガス導入路101に接続している。また、サスペンダ8B,8C,8D、8Eの内部には、それぞれガス供給管21から分岐したガス導入路が設けられている(図8では、サスペンダ8B,8Cのガス導入路141a、142aのみを図示し、他は省略する)。これらのガス導入路は、支持梁16の内部に形成されたガス導入路に接続し(図8では、ガス導入路141b、142bのみを図示し、他は省略する)、さらに各誘電体カバー固定具18に形成されたガス導入路101に接続している。このような構成により、誘電体壁6の中央部だけでなく、その周囲の4箇所においても、4つの誘電体カバー固定具18によって誘電体カバー12を確実に固定できるとともに、誘電体カバー固定具18を介して、処理ガスを処理室5内に導入することが可能になる。従って、5箇所に配備された誘電体カバー固定具18から、それぞれ独立して処理室5内にガス供給を行うことができる。なお、本実施の形態において、サスペンダ8A〜8E及び支持梁16はいずれも支持部材であって、サスペンダ8A〜8Eは「第1の部材」、支持梁16は「第2の部材」を構成している。
本実施の形態の誘導結合プラズマ処理装置1aにおける各誘電体カバー固定具18の構成及び固定方法は、図1の誘導結合プラズマ処理装置1の場合と同様である。
また、本実施の形態では、誘電体カバー12において各誘電体カバー固定具18を配備する部位に、それらを合わせたときに円形の開口部となる弧状の切り欠き部を複数設けている。具体的には、図9に示すように、第1ないし第4の部分カバー12A,12B,12C,12Dには、十字型の支持梁16の中央部に装着される誘電体カバー固定具18に対応して、弧状の切り欠き部121,122,123,124が形成されている。なお、この点は、第1の実施の形態の誘導結合プラズマ処理装置1と同様である。本実施の形態では、さらに、中央部から四方に向けて延在する支持梁16の途中に装着される4つの誘電体カバー固定具18に対応して、第1の部分カバー12Aには切り欠き部125,126が、第2の部分カバー12Bには切り欠き部127,128が、第3の部分カバー12Cには切り欠き部129,130が、第4の部分カバー12Dには切り欠き部131,132が、それぞれ設けられている。切り欠き部125〜132は、隣接する部分カバーの切り欠き部と合わせたときに、円形となる形状(半円形)を有している。
このように、本実施の形態の誘導結合プラズマ処理装置1aでは、サスペンダ8Aの位置に加え、サスペンダ8B〜8Eの位置にも誘電体カバー固定具18を装着することによって、より確実に誘電体カバー12を固定することができる。また、サスペンダ8Aの位置に加え、サスペンダ8B〜8Eの位置からも誘電体カバー固定具18を介して処理室5内にガスを導入できる構成としたので、処理室5内におけるガスの均一な拡散により均一なプラズマを安定して生成させることができる。また、5つの誘電体カバー固定具18は、バルブ145によって独立してガス流量を制御可能であるため、処理室5内でのプラズマの生成状況に応じて各誘電体カバー固定具18から供給するガス流量を個別に調節することもできる。なお、図8では、単一のガス供給装置20からガス供給管21を分岐させてサスペンダ8A,8B,8C,8D、8E内のガス導入路へガスを導く構成としたが、複数のガス供給装置20からサスペンダ8A,8B,8C,8D、8Eに個別にガス供給管を接続する構成でもよい。また、本実施の形態では、サスペンダ8Aの位置に加え、十字型の支持梁16の上面における中央部分と十字の4つの先端部分との中間の4箇所に接続するサスペンダ8B,8C,8D、8Eの位置に誘電体カバー固定具18を配備した形態を示したが、支持梁の形状やサスペンダの位置及び数が異なる構成においても、サスペンダの位置に対応して誘電体カバー固定具18を配備することができる。
[第3の実施の形態]
次に、図10及び図11を参照しながら、本発明の第3の実施の形態に係る誘導結合プラズマ処理装置について説明する。なお、以下の説明では、第3の実施の形態の誘導結合プラズマ処理装置について、第1及び第2の実施の形態の誘導結合プラズマ処理装置との相違点を中心に説明し、同じ構成は説明を省略する。
誘電体カバー固定具18は、支持梁16や支持棚7などの支持部材のない部位にも装着できる。図10は、第3の実施の形態の誘導結合プラズマ処理装置における誘電体カバー12および誘電体カバー固定具18を示す底面図である。また、図11は図10における11−11線の位置の断面を示す断面図である。
図10に示すように、第3の実施の形態の誘導結合プラズマ処理装置では、誘電体カバー12の中央に加え、第1ないし第4の部分カバー12A,12B,12C,12Dのそれぞれの中央部分にも誘電体カバー固定具18を配備している。第1ないし第4の部分カバー12A,12B,12C,12Dの各中央部分は、支持部材である支持梁16が存在しない。そのため、誘電体カバー固定具18は、図11に示すように、支持部材としてのサスペンダ110に固定されている。なお、図11では、代表的に、第1の部分カバー12Aを固定する誘電体カバー固定具18を示しているが、第2〜第4の部分カバー12B〜12Dを固定する誘電体カバー固定具18についても同様である。
サスペンダ110は、誘電体壁6を支持する支持部材であり、「第1の部材」を構成している。サスペンダ110は、サスペンダ8A〜8E、支持梁16や支持棚7などの他の支持部材とは独立して配設されている。サスペンダ110の内部には、ガス供給管21に接続したガス導入路151が形成されている。また、サスペンダ110の下端は拡径した円筒形の拡張部分110aを有している。この拡張部分110aは、第1の部分壁6Aと係合して、これを支持する部分である。
また、拡張部分110aの下端には、凹部110bが形成されており、該凹部110bの内周には、ねじ溝110cが形成されている。このねじ溝110cに、誘電体カバー固定具18の凸部18b1のねじ山18b2を螺合させることにより、誘電体カバー固定具18をサスペンダ110に固定することができる。
サスペンダ110は、本体容器2の上壁部2aに機械的遊びを有して支持されている。より具体的には、サスペンダ110の上部には、押え板111が設けられており、サスペンダ110は該押え板111と上壁部2aとの間に緩衝部材112を介して連結されている。緩衝部材112は、例えばフッ素ゴム、シリコーンゴムなどの弾性材料や、スパイラルスプリングガスケットなどの弾性変形可能な部材によって構成されている。緩衝部材112を介在させることにより、サスペンダ110は本体容器2の上壁部2aに対してわずかに変位可能な連結状態となり、本体容器2の上壁部2aに若干の機械的遊びを有した状態で支持されている。これにより、熱などによって誘電体壁6が膨張や変形した場合でも、誘電体壁6や誘電体カバー12に不必要な応力を加えずに済み、誘電体壁6や誘電体カバー12の破損が防止される。
誘電体カバー固定具18の構成は上記第1及び第2の実施の形態と同様である。すなわち、誘電体カバー固定具18は、第1の部分カバー12Aの一部を支持する支持部18aと、基部18bとを備えている。基部18bにおける凸部18b1の内部には、ガス導入路151に接続するガス導入路101が形成されている。ガス導入路151は「第1のガス導入路」を構成し、ガス導入路101は「第2のガス導入路」を構成している。ガス導入路101は、ガス流路の一部分を構成し、ガス導入路151と処理室5の内部とを連通させる部分である。また、基部18bの底壁には、ガス孔101aが複数個所に形成されている。ガス孔101aは基部18bの底壁を貫通して設けられており、ガス導入路101の一部分を構成するとともに、ガス流路の終端として、処理室5に臨んで開口している。誘電体カバー固定具18は、その基部18bがガス導入路151の終端に隣接するように拡張部分110aに装着されている。なお、誘電体カバー固定具18は、他の部材を介して間接的にサスペンダ110に固定されていてもよい。
図示は省略するが、第2ないし第4の部分カバー12B,12C,12Dの中央部分に装着された誘電体カバー固定具18も上記と同様にサスペンダ110に固定されている。
また、本実施の形態では、誘電体カバー12において各誘電体カバー固定具18を配備する部位に、切り欠き部を設けている。具体的には、図10に示したように、第1ないし第4の部分カバー12A,12B,12C,12Dには、十字型の支持梁16の中央部に装着される誘電体カバー固定具18に対応して、弧状の切り欠き部121,122,123,124が形成されている。さらに、第1〜第4の部分カバー12A,12B,12C,12Dの中央部には、円形の切り欠き部(つまり、開口部)133,134,135,136が、それぞれ設けられている。円形の切り欠き部133,134,135,136は、誘電体カバー固定具18の凸部18b1が挿入可能な大きさをなしている。
このように、本実施の形態の誘導結合プラズマ処理装置では、誘電体壁6の中央の位置に加え、第1〜第4の部分カバー12A,12B,12C,12Dの各中央部からも、サスペンダ110のガス導入路151及び誘電体カバー固定具18を介して処理室5内にガスを導入できる構成としたので、処理室5内におけるガスの均一な拡散により均一なプラズマを安定して生成させることができる。なお、サスペンダ110及び誘電体カバー固定具18を配設する位置及び数は、第1〜第4の部分カバー12A,12B,12C,12Dの中央部にひとつとは限らす、任意の位置に、任意の数で配設できる。
また、5つの誘電体カバー固定具18は、第2の実施の形態と同様に、ガス供給装置20からのガス流量をバルブによって独立して制御可能であるため、処理室5内でのプラズマの生成状況に応じて各誘電体カバー固定具18から供給するガス流量を個別に調節することもできる。なお、本実施の形態においても、複数のガス供給装置20からサスペンダ8A、及び4つのサスペンダ110に個別にガス供給管を接続する構成でもよい。
以上の第1から第3の各実施の形態において、誘電体カバー固定具18は、着脱自在に装着されている。そのため、誘電体カバー12とは別に誘電体カバー固定具18のみを交換することが可能である。また、誘電体カバー固定具18のガス孔101aとして、開口径や開口面積(開口率)が異なるものを、数種類準備しておき、必要となるガスの噴出圧に応じて最適な誘電体カバー固定具18を選択して装着することができる。この場合、誘電体カバー固定具18の装着部位によって、ガス孔101a開口径や開口面積(開口率)が異なる誘電体カバー固定具18を配備することによって、処理室5内へのガスの供給バランスを調整することも可能である。つまり、ガス供給装置20からのガス流量をガス供給管21の途中で制御しなくても、各誘電体カバー固定具18のガス孔101aのコンダクタンスによって個別にガスの噴出圧を調節できる。さらに、誘電体カバー固定具18とともにプラズマ遮断部材201の配設数や貫通開口201bの個数、開口面積などを変化させることによっても、同様に各誘電体カバー固定具18のガス孔101aからのガスの噴出圧を調節できる。従って、簡易な構成で、処理室5内へのガス供給のバランスを最適化できる。
また、上記第2の実施の形態及び第3の実施の形態の誘導結合プラズマ処理装置では、誘電体カバー固定具18に変えて、ガス孔を有しない誘電体カバー固定具を用いることも可能である。例えば図12は、誘導結合プラズマ処理装置において、誘電体カバー固定具18に代えて装着可能な誘電体カバー固定具180の断面構造を示している。誘電体カバー固定具180は、ガス導入路101及びガス孔101aを有しない点、並びにプラズマ遮断部材を配備していない点を除き、誘電体カバー固定具18と同様の構成を有している。すなわち、誘電体カバー固定具180は、誘電体カバー12(第1から第4の部分カバー)の一部を支持する支持部180aと、この支持部18aに接続する基部180bとを備えている。支持部180aは、基部180bを囲むようにその周囲に環状に一体形成されている。誘電体カバー固定具180の基部180bの上部は、円柱状に突出した凸部180b1を有しており、この凸部180b1の周囲にはねじ山180b2が形成されている。基部180bにおける凸部180b1の内部は、中実になっている。このように誘電体カバー固定具180は、誘電体カバー固定具18における第2のガス導入路に相当する構成(ガス導入路101及びガス孔101a)を有しておらず、第1のガス導入路と処理室の内部のガス流れを遮断する閉塞構造を有している。
図13は、誘電体カバー固定具18とともに、ガス孔を有しない誘電体カバー固定具180を装着した状態を示す誘電体カバーおよび誘電体カバー固定具の底面図である。図13に示す例では、第1ないし第4の部分カバー12A,12B,12C,12Dの中央部分の4箇所には、いずれも本発明のガス孔101aを有する誘電体カバー固定具18が装着されている。一方、誘電体壁6の中央部(支持梁16の中央部分)には、ガス孔を有しない誘電体カバー固定具180が装着されている。このように、任意の位置の誘電体カバー固定具18に代えて、ガス孔を有しない誘電体カバー固定具180を装着することによって、処理室5内へ供給されるガスの分布を調節することができる。なお、誘電体カバー固定具18と誘電体カバー固定具180の装着位置は、図13の配置に限るものではなく、種々の配置が可能である。
以上、いくつかの実施の形態を挙げて説明したように、誘電体カバー固定具18は、誘電体カバー12の一部であって下面とこの下面に続く側端とを有する被支持部(例えば図5における12A1,12B1)における下面を支持部材(支持梁16、サスペンダ110)と誘電体壁6のうちの少なくとも一方との間で挟むようにして支持する支持部(例えば図5における符号18a)と、この支持部に接続され、一部が被支持部の側端の側方に配置され、支持部材との位置関係が変化しないように固定される基部(例えば図5における符号18b)とを備えている。
誘電体カバー固定具18の支持部と、支持部材と誘電体壁6の少なくとも一方は、これらの間に、対応する誘電体カバー12の被支持部を挟んで誘電体カバー12を固定するクランプの機能を果たす。従って、本実施の形態によれば、誘電体カバー12に、ねじの軸部が挿通される複数の貫通孔を形成することなく、誘電体カバー12を固定することが可能になる。そのため、誘電体カバー12に複数の貫通孔を形成した場合において貫通孔近傍部分に過度の応力が加わることによって生じる誘電体カバー12の破損を防止することができる。
また、複数のねじを用いて誘電体カバー12を直接支持部材に固定する従来の方法とはことなり、誘電体カバー固定具18を用いるため、誘電体カバー12を交換したりクリーニングしたりする際に容易に着脱することが可能になるとともに、ねじに起因するパーティクルが生じることが全くない。
また、誘電体カバー固定具18の支持部18aの下面は、基部18bから離れるに従って支持部18aの上面との距離が小さくなるテーパー面になっている。そのため、誘電体カバー固定具18の支持部18aに起因してパーティクルが生じることを抑制することができる。
また、誘電体カバー固定具18は、支持梁16がない場所にも簡単に設置することが可能であるため、これを装着することによって誘電体カバー12をより確実に固定できる。また、誘電体カバー固定具18を介して処理室5内にガスを供給することもできる。そのため、支持梁16にガスを拡散させるための加工を施すことは必須ではなく、誘電体カバー12に微細なガス孔を多数形成する必要もなくなり、加工の手間とコストを大幅に節減できる。また、支持梁16の無い部位からも誘電体カバー固定具18を介してガス供給を行うことが可能になるため、処理室5内へガスを導入する部位の自由度が高まり、処理室5内で均一な誘導結合プラズマを形成する上で有効である。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、本発明において、カバー固定具を固定する手段は、各実施の形態に示したものに限らない。
1,1a…誘導結合プラズマ処理装置、2…本体容器、4…アンテナ室、5…処理室、6…誘電体壁、7…支持棚、12…誘電体カバー、12A1,12B1…被支持部、13…アンテナ、16…支持梁、18…誘電体カバー固定具、18a…支持部、18b…基部、21a…ガス導入路、21b…ガス導入路、101…ガス導入路、101a…ガス孔。

Claims (18)

  1. 天井部分を構成する窓部材を有し、プラズマ処理が行われる処理室と、前記処理室へガスを供給するガス供給装置と、前記窓部材の上方に配置され、前記処理室内に誘導電界を形成する高周波アンテナと、前記窓部材を支持する支持部材と、前記窓部材の下面を覆うカバーとを備えた誘導結合プラズマ処理装置に用いられ、前記カバーを固定する誘導結合プラズマ処理装置のカバー固定具であって、
    前記カバーを支持する支持部と、
    前記支持部に接続された基部と、を備えており、
    前記基部に、前記ガス供給装置から前記処理室へガスを供給するガス流路の一部分をなすガス導入路が設けられていることを特徴とする誘導結合プラズマ処理装置のカバー固定具。
  2. 前記ガス導入路は、前記ガス流路の他の部分よりもコンダクタンスの小さいガス絞り部を有していることを特徴とする請求項1に記載のカバー固定具。
  3. 前記ガス絞り部は、前記処理室に臨むガス孔であることを特徴とする請求項2に記載のカバー固定具。
  4. 前記ガス導入路に、前記処理室内から前記ガス流路の上流側へ向けてプラズマが入り込むことを防止するプラズマ遮断部材が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のカバー固定具。
  5. 前記プラズマ遮断部材は、
    本体と、
    該本体に形成され、ガスを通過させる複数の貫通開口と、
    を備えていることを特徴とする請求項4に記載のカバー固定具。
  6. 前記貫通開口と、前記ガス孔とが、直線的に重ならない位置に配設されていることを特徴とする請求項5に記載のカバー固定具。
  7. 前記貫通開口のコンダクタンスに対し、前記ガス孔のコンダクタンスが小さいことを特徴とする請求項5又は6に記載のカバー固定具。
  8. 一又は複数の前記プラズマ遮断部材が、前記ガス導入路に着脱自在に配備されることを特徴とする請求項4から7のいずれか1項に記載のカバー固定具。
  9. 前記プラズマ遮断部材と前記カバー固定具とは、それぞれ独立して交換可能であることを特徴とする請求項8に記載のカバー固定具。
  10. 前記ガス導入路にガス拡散空間が形成されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のカバー固定具。
  11. 前記支持部材は、前記誘導結合プラズマ処理装置の本体容器の上壁部に連結された第1の部材を有しており、前記基部が、前記第1の部材に直接又は間接的に固定されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のカバー固定具。
  12. 前記第1の部材が、前記誘導結合プラズマ処理装置の本体容器の上壁部に機械的遊びを有して支持されていることを特徴とする請求項11に記載のカバー固定具。
  13. 前記支持部材は、前記誘導結合プラズマ処理装置の本体容器の上壁部に連結された第1の部材と、該第1の部材に連結された第2の部材と、を有しており、前記基部が、前記第2の部材に直接又は間接的に固定されていることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のカバー固定具。
  14. 前記支持部は、前記カバーの一部分をなす被支持部を、前記支持部材と前記窓部材のうちの少なくとも一方との間で直接的又は間接的に挟むようにして支持するものであることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載のカバー固定具。
  15. 前記支持部は、前記被支持部の下面を支持する上面と、前記基部から離れるに従って前記上面との距離が小さくなる下面と有することを特徴とする請求項14に記載のカバー固定具。
  16. 請求項1から15のいずれか1項に記載のカバー固定具が1ないし複数個所に装着されたことを特徴とする誘導結合プラズマ処理装置。
  17. 前記カバーは、前記カバー固定具を装着するための切り欠き部を有していることを特徴とする請求項16に記載の誘導結合プラズマ処理装置。
  18. 前記カバー固定具と交換可能に構成され、前記カバーを支持する支持部と、前記支持部に接続される基部と、を備え、該基部が前記ガス導入路と前記処理室の内部とのガスの流れを遮断する閉塞構造を有する交換用カバー固定具が、前記カバー固定具の少なくとも1つに代えて装着されていることを特徴とする請求項16又は17に記載の誘導結合プラズマ処理装置。
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