JP2011169255A - 溶解炉廃熱利用スターリングエンジン発電給湯システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、メンテナンス性を考慮した溶解炉廃熱を利用したスターリングエンジン発電給湯システムを提供することを目的とする。
【解決手段】原材料を溶解する溶解炉の各工程で発生する熱量の内、有効利用されずに排気される廃熱を熱源とするスターリングエンジン発電装置において、溶解炉の廃熱回収器取付部に着脱可能に設けられたスターリングエンジン部のヒーター部を有する廃熱回収器から、溶解炉内の熱を前記ヒーター部内の作動流体を介してスターリングエンジン受熱部に伝熱されて、スターリングエンジンを駆動することにより連動される発電機から得られた電気の一部は工場内照明や空調機等の電力に供給されると共に、スターリングエンジンに併設された熱交換機を介して加熱された温水は温水タンクに貯蔵され、利用されることを特徴とする溶解炉廃熱利用スターリングエンジン発電給湯システムである。
【選択図】 図1
【解決手段】原材料を溶解する溶解炉の各工程で発生する熱量の内、有効利用されずに排気される廃熱を熱源とするスターリングエンジン発電装置において、溶解炉の廃熱回収器取付部に着脱可能に設けられたスターリングエンジン部のヒーター部を有する廃熱回収器から、溶解炉内の熱を前記ヒーター部内の作動流体を介してスターリングエンジン受熱部に伝熱されて、スターリングエンジンを駆動することにより連動される発電機から得られた電気の一部は工場内照明や空調機等の電力に供給されると共に、スターリングエンジンに併設された熱交換機を介して加熱された温水は温水タンクに貯蔵され、利用されることを特徴とする溶解炉廃熱利用スターリングエンジン発電給湯システムである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、アルミニウム等の原材料を溶解する溶解炉周りの廃熱を熱源として駆動されるスターリングエンジン発電給湯システムで、特にダイカスト工場において従来は廃ガスとして大気中に放出されている廃熱を回収して工場内省エネルギー化と環境改善を目的とする技術に関するものである。
近年の地球レベルでの環境問題の高まりの中で、外燃機関であるスターリングエンジンを利用したスターリングエンジン発電システムが見直されている。そして、ごみ焼却炉、乾燥炉、溶解炉、太陽光、内燃機関等の熱源を利用してスターリングエンジン発電を行う提案が成されている。(例えば、特許文献1参照)
また、従来、アルミニウム等の原材料を溶解するダイカスト鋳造工場においては、溶解・昇温・保持の3工程に必要とされる熱量の内、有効利用されない未利用熱量は廃ガスとして大気中に放出されていたか、または廃ガスを廃熱回収温水機により回収してダイカスト工場内空調に利用しているのが一般的である。そして、溶解炉の未利用排ガスをカスケード利用した廃熱回収システムは、ダイカスト工場の溶解炉で排気されている未利用エネルギーを排気ダクトを介して直接冷温水器に投入して回収し、空調システムに利用すると共に、冷温水利用までしている。(例えば、非特許文献1参照)
「ECCJ省エネルギーセンター平成17年度地区大会発表事例:デンソー西尾製作所」
しかしながら、上述した従来の特許文献1の廃熱利用スターリングエンジン発電装置において、未利用の廃熱を利用し、中・小規模のごみ焼却炉、乾燥路、溶解炉などの熱源発生装置1で発生する廃熱を、熱移送部3を介して隣接する二次燃焼装置2に移送し、該二次燃焼装置2内に端部をフレッシュエア注入口8とする熱交換機13を配設し、フレッシュエアを注入し、加熱しながらスターリングエンジン7に連接する加熱部4に熱媒体として移送して、加熱部4に配置されたスターリングエンジンの作動流体経路内の作動流体と前記熱媒体とで熱交換してスターリングエンジン7の出力で駆動する発電機11で発電して電気を供給するものである。しかし、溶解炉などの熱源発生装置1で発生する廃熱を利用する記述はあるが、溶解炉などの熱源発生装置1で発生する廃熱を利用するスターリングエンジン発電においてメンテナンス性を考慮した具体的な示唆はない。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、メンテナンス性を考慮した溶解炉廃熱を利用したスターリングエンジン発電給湯システムを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、請求項1の本発明は、ダイカスト用原材料を溶解する溶解炉の溶解・昇温・保持の各工程で発生する熱量の内、有効利用されずに排気される廃熱を熱源とするスターリングエンジン発電装置において、溶解炉の廃熱回収器取付部に着脱可能に設けられたスターリングエンジン部のヒーター部を有する廃熱回収器から、溶解炉内の熱を前記ヒーター部内の作動流体を介してスターリングエンジン受熱部に伝熱されて、スターリングエンジンを駆動することにより連動される発電機から得られた電気の一部は工場内照明や空調機等の電力に供給されると共に、スターリングエンジンの受熱部を通過した前記作動流体は、スターリングエンジンに併設された熱交換機を介して冷却水を加熱して、加熱された温水は温水タンクに貯蔵され、必要に応じてこの温水を利用することを特徴とする溶解炉廃熱利用スターリングエンジン発電給湯システムである。
請求項2の発明は、ハンドルと、脚車と、高さ調整具とを具備する基台上にスターリングエンジン部を載置し、このスターリングエンジン部を溶解炉の廃熱回収器取付部に着脱可能に連接することを特徴とする請求項1に記載の溶解炉廃熱利用スターリングエンジン発電給湯システムである。
請求項3の発明は、前記溶解炉の廃熱回収取付部に開閉可能な扉を具備する廃熱回収取付口を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の溶解炉廃熱利用スターリングエンジン発電給湯システムである。
請求項4の発明は、前記廃熱回収器のヒーター部がダイカスト用原材料の溶解室近傍内に配置されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の溶解炉廃熱利用スターリングエンジン発電給湯システムである。
請求項5の発明は、前記廃熱回収器のヒーター部が着脱可能な(例えば、耐火金属製の網等)スケール防止用部材に覆われてなることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の溶解炉廃熱利用スターリングエンジン発電給湯システムである。
本発明の請求項1によれば、溶解炉廃熱利用スターリングエンジン発電給湯システムは、溶解炉に設けられた廃熱回収器取付部に、スターリングエンジン発電装置の廃熱回収器のヒーター部が着脱可能に設けられたから、容易にメンテナンスが可能な溶解炉廃熱利用スターリングエンジン発電給湯システムにより、従来、無駄に捨てられていた溶解炉の廃熱エネルギーが利用できて便利である。
請求項2の発明によれば、請求項1と同じ効果を発揮する上に、更に、ハンドルと、脚車と、高さ調整具とを具備する基台上にスターリングエンジン部を載置しており、基台ごとスターリングエンジン部を容易に運搬でき、更に、高さ調整具の操作部を操作して、廃熱回収器取付部の取付板本体の高さと傾きの微調整が可能で、且つ、容易に取付け、取り外しが出来る。
請求項3の発明によれば、請求項1、2と同じ効果を発揮する上に、更に、スターリングエンジン部を溶解炉の廃熱回収器取付部に、装着する前や、取り外し直後に、廃熱回収取付口をいたずらに解放しておくのでなく、必要最小限の期間にて開口廃熱回収器取付口を遮蔽する扉を閉じておけば、溶解炉内の熱が無駄に空気中に排出されないで、省エネルギー化が図れると共に、高温と粉塵の飛び交うような劣悪な作業環境となりやすいことを防止できて便利である。不具合が起きればスターリングエンジン部が載置してある基台のまま、容易に交換可能である。
請求項4の発明によれば、請求項1〜3に同じ効果を発揮する上に、更に、前記廃熱回収器のヒーター部がダイカスト用原材料の溶解室近傍内に配置されたことを特徴とするとするから、ダイカストの原材料の溶解温度以上の余剰熱量が、効率良く廃熱回収できて便利である。
請求項5の発明によれば、請求項1〜4に同じ効果を発揮する上に、更に、廃熱回収器取付口内に着脱可能な(例えば、耐火金属製の網等)スケール防止用部材にて包むようにヒータ部を挿入してあり、スケールの付着による伝熱効率の低下時に、スケール防止用部材を交換するだけで良く、ヒータ部においては、直接スケールの付着を防止でき、ヒータ部は繰り返し使用可能であるために、メンテナンス費用は安価に出来て便利である。
請求項2の発明によれば、請求項1と同じ効果を発揮する上に、更に、ハンドルと、脚車と、高さ調整具とを具備する基台上にスターリングエンジン部を載置しており、基台ごとスターリングエンジン部を容易に運搬でき、更に、高さ調整具の操作部を操作して、廃熱回収器取付部の取付板本体の高さと傾きの微調整が可能で、且つ、容易に取付け、取り外しが出来る。
請求項3の発明によれば、請求項1、2と同じ効果を発揮する上に、更に、スターリングエンジン部を溶解炉の廃熱回収器取付部に、装着する前や、取り外し直後に、廃熱回収取付口をいたずらに解放しておくのでなく、必要最小限の期間にて開口廃熱回収器取付口を遮蔽する扉を閉じておけば、溶解炉内の熱が無駄に空気中に排出されないで、省エネルギー化が図れると共に、高温と粉塵の飛び交うような劣悪な作業環境となりやすいことを防止できて便利である。不具合が起きればスターリングエンジン部が載置してある基台のまま、容易に交換可能である。
請求項4の発明によれば、請求項1〜3に同じ効果を発揮する上に、更に、前記廃熱回収器のヒーター部がダイカスト用原材料の溶解室近傍内に配置されたことを特徴とするとするから、ダイカストの原材料の溶解温度以上の余剰熱量が、効率良く廃熱回収できて便利である。
請求項5の発明によれば、請求項1〜4に同じ効果を発揮する上に、更に、廃熱回収器取付口内に着脱可能な(例えば、耐火金属製の網等)スケール防止用部材にて包むようにヒータ部を挿入してあり、スケールの付着による伝熱効率の低下時に、スケール防止用部材を交換するだけで良く、ヒータ部においては、直接スケールの付着を防止でき、ヒータ部は繰り返し使用可能であるために、メンテナンス費用は安価に出来て便利である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に従って詳細に説明する。
図1は、本発明に係る溶解炉廃熱利用スターリングエンジン発電給湯システム1の構成図である。ダイカスト製造工程において、アルミニウムなどの原材料7を溶解する溶解炉5には、耐火材製(例えば耐火煉瓦製等)の外壁6の上部に、原材料7を投入する原材料投入口8を有する。投入された原材料7は溶解室10に入り上方から溶解バーナ11により、700℃〜800℃の温度に熱せられて溶融され、溶融金属の溶湯15は、次第に溶湯プール室12内に溜まり、遂に、溶湯プール室12から第1の仕切壁13の第1の連通路13aを通って溶湯保持室16へ矢印Aの方向に溶湯15が流れる。この溶湯保持室16の天井には、保持バーナ17が併設され溶湯保持室16の溶湯15は所定の温度にまで加熱され保持される。溶湯保持室16に溜まった溶湯15は、溶湯保持室16から第2の仕切壁16aの第2の連通路16bを通って矢印B方向に流れ、溶湯15は溶湯汲み出し室18に溜まり、必要により溶湯汲み出し室18から取り出されて使用される。そして、溶解炉5の左方端部に廃熱回収器取付部21が設けられている、
取付具56を用いて、廃熱回収器取付部21の取付板本体22とヒータ取付板52との上方部を前記取付具56のチャンネル部材上57に挟み、そして、廃熱回収器取付部21の取付板本体22とヒータ取付板52との下方部をチャンネル部材下61に挟んで、スターリングエンジン部41と溶解炉5とを連結する。
ハンドル48と、脚車46と、高さ調整具47とを具備する基台45上にスターリングエンジン部41を載置し、このスターリングエンジン部41を溶解炉5の廃熱回収器取付部21に着脱可能に、取付具56にて連接する。
図2は、本発明に係るハンドル48と、脚車46と、高さ調整具47とを具備する基台45上にスターリングエンジン部41を載置した正面図である。図3は、本発明に係るヒータ部51を具備する廃熱回収器50を、溶解炉5の廃熱回収器取付部21に着脱可能に設けられた正面図(一部断面)である。図2と図3を参照して、基台45上のスターリングエンジン部41において、作業員はハンドル48を握って押して移動運搬させることが可能である。スターリングエンジン部41の廃熱回収器50にて、着脱可能なスケール防止用部材(例えば、耐火金属製の網等)53に覆われているヒータ部51とを、溶解炉5に設けられている廃熱回収器取付部21の取付板本体22の中の、廃熱回収器取付口23内に適切に挿入配置可能なように、高さ調整具47の操作部47aにより調整可能である。
図4は、本発明に係る溶解炉5の廃熱回収器取付部21における廃熱回収器取付口23の扉27を閉じた場合の正面斜視図である。図5は本発明に係る溶解炉5の廃熱回収器取付部21における廃熱回収器取付口23の扉27を開いた場合の正面斜視図である。図3、図4,図5を参照して、溶解炉5の一部である廃熱回収器取付部21には、取付板本体22の右端部の上下所定の間隔を有して一対の蝶番用支点突部材上24と蝶番用支点突部材下25が設けられ、その蝶番用支点突部材上24の先端部分には軸孔24aが、蝶番用支点突部材下25の先端部分には軸孔25aが、各々穿孔されていて、両端部に各々E形止め輪用溝30aが設けられている扉用軸30が貫通する。(この扉用軸30は、勿論、後述するように、扉27の蝶番用腕部28,29の先端部の孔28a,29aをも貫通する。)
廃熱回収器取付部21の中央部には、四角の廃熱回収器取付孔23が開口しており、その廃熱回収器取付孔23の四角の内壁は、溶解炉5の内部に延在している。この四角の廃熱回収器取付孔23内に、二点鎖線で表示する廃熱回収器50のヒータ部51とヒータ取付板52が挿入される。なお、図5において、ヒータ部51を包むように配置されるスケール防止用部材53は省略してある。廃熱回収器取付部21の左端中央部には、扉受け突部26が設けてある。この扉受け突部26上に、廃熱回収器取付孔23を閉鎖する場合に扉27の扉側係止部32が載置されて、扉27の一端部を支えることになる(図4の詳細図Aの場合である。)。図4の詳細図Bの場合には、扉27の扉側係支部32の中央部に設けられた長孔32a内に扉受け部26が嵌入されて、扉27の一端部を支えることになる。
図4を参照して、廃熱回収器取付孔23を閉鎖する場合の扉27は、矩形である。扉27の右端部には、扉蝶番用腕部上28と扉蝶番用腕部下29とが、前記取付板本体22の右端部の上下一対の蝶番用支点突部材上24と蝶番用支点突部材下25との間に嵌る間隔で、配置されている。更に、扉蝶番用腕部上28の先端部には軸孔28aが、扉蝶番用腕部下29の先端部には軸孔29aが、各々穿孔されている。そして、前記扉用軸30が上方から、前記蝶番用支点突部材上24の孔24aと、扉蝶番用腕部上28の軸孔28aと、扉蝶番用腕部下29の軸孔29aと、蝶番用支点突部材下25の孔25aと、次々に貫通してから、その両端部の各々E形止め輪31を各々溝30aに挿入し、抜け止めしておいて、扉27を回動自在に枢支している。とびら27の左方端部の表面には、扉開閉操作突部33が設けられ、更に、この扉開閉操作突部33の左方端部に扉側係支部32が設けられていて、前述したように、扉27が、廃熱回収器取付孔23を閉鎖する場合に、扉側係支部32が、廃熱回収器取付部21の扉受け突部26上に、扉27の扉側係止部32が載置されて、扉27の左端部を支える。扉27は、扉開閉操作突部33をペンチ等で挟んで引いて開けばよい。扉27を閉める場合には、扉開閉操作突部33をペンチ等で挟んでから、廃熱回収器取付部21の扉受け突部26上に、扉27の扉側係止部32を載置して、扉27の左端部を支えればよい。
図6は、本発明に係る溶解炉5の廃熱回収器取付部21に、スターリングエンジン部41の廃熱回収器50を取り付けるための取付具56の正面斜視図である。図6を参照して、取付具56は、チャンネル部材上57を有し、長さは、前記廃熱回収器取付部21の取付板本体22の左右方向の長さよりも長く設定されている。これにより、前記廃熱回収器取付部21の前記取付板本体22の右端部の上下一対の蝶番用支点突部材上24と蝶番用支点突部材下25とが、右連結部材64と干渉を防止でき、更に、廃熱回収器取付部21の扉受け突部26と、取付具56の左方端部の左連結部材下66、左連結部材上67及びコイルばね69との干渉防止が可能である。
取付具56は、チャンネル部材上57と、右連結部材64と、チャンネル部材下61と、左連結部材下66と、左連結部材上67と、コイルばね69とが有機的に連結して成る。その構成を詳述する。チャンネル部材上57は、断面略コ字状の溝部57aを下方に向けて、左右に延在している。右端部にリベット用表孔58aとリベット用裏孔58bとが穿孔されている。左端部には、引っ掛け用切り欠き部59が設けられている。チャンネル部材下61は、断面略コ字状の溝部61aを上方に向けて、左右に延在している。そして、右端部にリベット用表孔62aとリベット用裏孔62bとが穿孔されている。左端部には、右端部にリベット用表孔63aとリベット用裏孔63bとが穿孔されている。
厚い短冊形状で、且つ、両端部の角部を円弧形状に仕上げてある右連結部材64の一端部を、チャンネル部材上57の右端部の溝部57aに挿入して、リベット用表孔58aと、一端部のリベット用孔64aと、リベット用裏孔58bとに、リベット65を挿通させて、リベット端部をかしめて、チャンネル部材上57の右端部と右連結部材64の一端部とを回り対偶とする。同様にチャンネル部材下61の右端部の溝部61aに、右連結部材64の他端部を挿入して、右リベット用表孔62aと、他端部のリベット用孔64aと、右リベット用裏孔62bとに、リベット65を挿通させて、リベット端部をかしめて、チャンネル部材下61の右端部と右連結部材64の他端部とを回り対偶とする。厚い短冊形状で、且つ、下端部の角部を円弧形状に仕上げてある左連結部材下66の下端部を、チャンネル部材下61の左端部の溝部61aに挿入して、左リベット用表孔63aと、下端部リベット用孔66aと、左リベット用裏孔63bとに、リベット65を挿通させて、リベット端部をかしめて、チャンネル部材下61の左端部と左連結部材下66の下端部とを回り対偶とする。左連結部材下66の中間部にばね掛け用孔66bを設けてあり、左連結部材下66の外側に嵌め込んであるコイルばね69の一端のフック部がばね掛け用孔66bに掛けてある。
左連結部材上67は、下方が厚い短冊状の左連結部材上本体67aであり、上方がこの左連結部材上本体67aの上端部に円盤状のフランジ部68aの下面が一例として突き当て溶接で接合して成り立っている。そして、この円盤状のフランジ部68aの上面には、中心部に孔68cを有する舌片(突部)68bが前記左連結部材上本体67aと平行な方向にて設けてある。更に、この左連結部材上本体67aの中間部にばね掛け用孔67bが設けてあり、左連結部材上本体67aの外側に嵌め込んであるコイルばね69の他端のフック部がばね掛け用孔67bに掛けてある。通常コイルばね69は、縮む方向に力が働いているので、左連結部材下66の上端面部と、左連結部材上67の下端面部とが当接している。そして、左連結部材上67の上端近傍に固着されているフランジ部68aの下面から左連結部材下66の下端部リベット用孔中心までの長さは、右連結部材下64の一端部のリベット用孔64a中心から他端部のリベット用孔64a中心までの長さより短くしてあるので、使用時には、コイルばね69を引き伸ばしてフランジ部68aの下面を引っ掛け用切り欠き部59の上面にセットするように構成されている。
左連結部材上67は、下方が厚い短冊状の左連結部材上本体67aであり、上方がこの左連結部材上本体67aの上端部に円盤状のフランジ部68aの下面が一例として突き当て溶接で接合して成り立っている。そして、この円盤状のフランジ部68aの上面には、中心部に孔68cを有する舌片(突部)68bが前記左連結部材上本体67aと平行な方向にて設けてある。更に、この左連結部材上本体67aの中間部にばね掛け用孔67bが設けてあり、左連結部材上本体67aの外側に嵌め込んであるコイルばね69の他端のフック部がばね掛け用孔67bに掛けてある。通常コイルばね69は、縮む方向に力が働いているので、左連結部材下66の上端面部と、左連結部材上67の下端面部とが当接している。そして、左連結部材上67の上端近傍に固着されているフランジ部68aの下面から左連結部材下66の下端部リベット用孔中心までの長さは、右連結部材下64の一端部のリベット用孔64a中心から他端部のリベット用孔64a中心までの長さより短くしてあるので、使用時には、コイルばね69を引き伸ばしてフランジ部68aの下面を引っ掛け用切り欠き部59の上面にセットするように構成されている。
図7は本発明に係る溶解炉廃熱利用スターリングエンジン発電給湯システム1のブロック図である。図7を参照して、本発明で使用しているスターリングエンジン本体81は、公知であり詳細な説明は省略する。原理は密閉容器内に一定量の作動流体(ヘリウム、水素、空気等が用いられる。)が封入されている。スターリングエンジン本体81内は、加熱部90と冷却部83とに分けられ、作動流体を加熱部90(高温側)と冷却部83(低温側)の間を交互に移動させる。これによりピストン92(図示せず)を動かすことが出来、動力を取り出すことが出来る。このピストン92の一端側の往復動の動きを他端側(図示しないクランク軸やフライホイール等の駆動機構部100)で回転運動に変換し、この駆動機構部100で発電機105を駆動する。これにより電気出力を得ている。尚、スターリングエンジン本体81の加熱部90と冷却部83の間に、再生熱交換器97が設けられていて熱効率を上げている。
スターリングエンジン本体81の冷却部83には、冷却させるための冷却水108を導入するために給水パイプ107が接続配管されており、また、冷却部83を冷却した冷却水を排出させるための排出パイプ109が冷却部83に接続配管されている。給水パイプ107から冷却部83に導入された冷却水108は冷却部83を冷却することで高温水(湯)110となり、この冷却後の高温水(湯)110は排出パイプ109から外部に排出され、貯湯タンク112(図示せず)等に蓄えられて、必要に応じて、施設内で種々に利用される。
図1、図3、図5を参照して、本スターリングエンジン発電給湯システム1の使い方を簡単に述べる。まず初めに、係員がスターリングエンジン部41の載置してある基台45に設けられている脚車46のブレーキ46a(図示せず)を外してから、ハンドル48を握ってスターリングエンジン部41を溶解炉5の側に運搬しておき、次に、溶解炉5の扉開閉操作突部33を、ペンチ等の挟み工具(図示せず)にて挟み、扉27を持ち上げるようにしながら扉受け突部26から扉側係支部32を手前に移動させて外し、扉27を開く。次に、基台45と共にスターリングエンジン部41の廃熱回収器50のヒータ部51を溶解炉5の廃熱回収器取付口23に対向させる。次に、高さ調整具47の操作部47aを操作して、廃熱回収器取付部21の取付板本体22の高さと傾きを調整してから、廃熱回収器取付口23内に着脱可能なスケール防止用部材を有するヒータ部51を挿入し、廃熱回収器取付部21の取付板本体22と、スケール防止用部材53を有するヒータ部51のヒータ取付板52とを面一に合致させる。ここに至るまでに必要であれば高さ調整具47の操作部47aの微調整を行う。そして、扉27に干渉させないようにしながら、取付具56を手に取り、チャンネル部材上57の溝部57aに取付板本体22の上面とヒータ取付板51の上面を挟み込み、チャンネル部材下61の溝部61aに取付板本体22の下面とヒータ取付板51の下面を挟み込み、左連結部材上67の舌片(突部)68bの孔68cに、図示しない引っ掛け用フック付きの工具等を用いてコイルばね69を引き伸ばしてフランジ部68aの下面を引っ掛け用切り欠き部59の上面にセットすればよい。外す場合には、引っ掛け作業の逆の作業を行えばよい。不具合が起きればスターリングエンジン部41が載置してある基台45のまま、容易に交換可能である。この場合に、廃熱回収器取付口23を扉27にて閉じておけば、溶解炉5内の熱が無駄に空気中に排出されなくて、省エネルギーが図れると共に、高温と粉塵の飛び交うような劣悪な作業環境となりやすいことを防止できて便利である。
本発明の溶解炉廃熱利用スターリングエンジン発電給湯システムは、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲において、当業者が行い得る、改良等を施した種々の形態にて実施することができる。
本発明はダイカスト製造工程関係に実施できるものである。
1 スターリングエンジン発電給湯システム、
5 溶解炉、
7 原材料、
21 廃熱回収器取付部、
23 廃熱回収器取付口、
27 扉、
41 スターリングエンジン部、
45 基台、
46 脚車、
48 ハンドル、
50 廃熱回収器、
51 ヒータ部、
56 取付具、
81 スターリングエンジン本体、
105 発電機、
107 給水パイプ、
108 冷却水、
109 排出パイプ、
110 高温水(湯)、
112 貯湯タンク(図示せず)。
5 溶解炉、
7 原材料、
21 廃熱回収器取付部、
23 廃熱回収器取付口、
27 扉、
41 スターリングエンジン部、
45 基台、
46 脚車、
48 ハンドル、
50 廃熱回収器、
51 ヒータ部、
56 取付具、
81 スターリングエンジン本体、
105 発電機、
107 給水パイプ、
108 冷却水、
109 排出パイプ、
110 高温水(湯)、
112 貯湯タンク(図示せず)。
Claims (5)
- ダイカスト用原材料を溶解する溶解炉の溶解・昇温・保持の各工程で発生する熱量の内、有効利用されずに排気される廃熱を熱源とするスターリングエンジン発電装置において、溶解炉の廃熱回収器取付部に着脱可能に設けられたスターリングエンジン部のヒーター部を有する廃熱回収器から、溶解炉内の熱を前記ヒーター部内の作動流体を介してスターリングエンジン受熱部に伝熱されて、スターリングエンジンを駆動することにより連動される発電機から得られた電気の一部は工場内照明や空調機等の電力に供給されると共に、スターリングエンジン受熱部を通過した前記作動流体は、スターリングエンジンに併設された熱交換機を介して冷却水を温水に加熱し、加熱された温水は温水タンクに貯蔵され、必要に応じてこれを利用することを特徴とする溶解炉廃熱利用スターリングエンジン発電給湯システム。
- ハンドルと、脚車と、高さ調整具とを具備する基台上にスターリングエンジン部を載置し、このスターリングエンジン部を溶解炉の廃熱回収器取付部に着脱可能に連接することを特徴とする請求項1に記載の溶解炉廃熱利用スターリングエンジン発電給湯システム。
- 前記溶解炉の廃熱回収取付部に開閉可能な扉を具備する廃熱回収取付口を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の溶解炉廃熱利用スターリングエンジン発電給湯システム。
- 前記廃熱回収器のヒーター部がダイカスト用原材料の溶解室近傍内に配置されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の溶解炉廃熱利用スターリングエンジン発電給湯システム。
- 前記廃熱回収器のヒーター部が着脱可能な耐火金属製のスケール防止用部材に覆われてなることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の溶解炉廃熱利用スターリングエンジン発電給湯システム。
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-
2010
- 2010-02-19 JP JP2010034546A patent/JP2011169255A/ja not_active Withdrawn
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