JP2011168971A - コンクリート打設装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易かつ安価に施工を行うことを可能としたコンクリート打設装置を提案する。
【解決手段】一対のレール10,10と、一対のレール10,10に横架されたスリップフォーム20と、スリップフォーム20に沿って配設されたベルトコンベヤ30と、ベルトコンベヤ30搬送方向に移動可能なスクレーパ40とを備えるコンクリート打設装置であって、ベルトコンベヤ30は、その上面に投入されたコンクリートをスリップフォーム20に沿って搬送し、スクレーパ40は、ベルトコンベヤ30により搬送されたコンクリートをスリップフォーム20の前に投下させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリート打設装置に関する。
フィルダムなどの施工において、構造物の斜面のコンクリートを打設する際に、スリップフォームを利用する場合がある。
この方法によれば、機械の進行と同時にコンクリートの締め固め成形を行うことができるため、型枠の設置、取り外し作業を省略することが可能となる。
スリップフォームを利用した斜面でのコンクリートの舗設は、法肩から斜面に沿って配設されたシュートによりスリップフォームにコンクリートを供給し、法尻から法肩に向かってスリップフォームを移動させることにより締め固め成形を行うのが一般的である。
また、特許文献1には、スリップフォーム全幅にわたって吐出することが可能なディストリビュータを備え、コンクリートポンプにより圧送されたコンクリートをこのディストリビュータにより供給するとともに、法尻から法肩に向かって移動するスリップフォームにより締め固め成形を行うコンクリート打設装置が開示されている。
特開2000−120046号公報
ところが、法肩から配設されたシュートを利用する場合は、コンクリートがシュート内を長い距離にわたって急降下することで、コンクリートが分離する場合があるため、施工を慎重に行う必要があった。
また、ディストリビュータを介してコンクリートポンプによりコンクリートを圧送する場合は、ディストリビュータの操作等により施工に手間を要する場合があった。
そのため、本発明は、簡易に施工を行うことを可能としたコンクリート打設装置を提案することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明のコンクリート打設装置は、一対のレールと、前記一対のレールに横架されたスリップフォームと、前記スリップフォームに沿って配設されたベルトコンベヤと、前記ベルトコンベヤの搬送方向に移動可能なスクレーパと、を備えるものであって、前記ベルトコンベヤはその上面に投入されたコンクリートを前記スリップフォームに沿って搬送し、前記スクレーパは前記ベルトコンベヤにより搬送された前記コンクリートを前記スリップフォームの前に投下させることを特徴としている。
かかるコンクリート打設装置によれば、ベルトコンベヤとスクレーパにより、コンクリートをスリップフォーム前の任意の位置に搬送することが可能なため、施工を簡易に行うことができる。
また、コンクリートを搬送する際に、コンクリートを長距離にわたって落下させる必要がないので、コンクリートの分離を抑制する手間を省略することもできる。
前記コンクリート打設装置に、コンクリートポンプと、前記ベルトコンベヤの一方の端部の上方に配設されたホッパーと、前記コンクリートポンプと前記ホッパーとの間に配設された延伸配管と、を付加してもよい。なお、前記ホッパーは、前記コンクリートポンプにより前記延伸配管を介して圧送されたコンクリートを受けるとともに、受けたコンクリートを前記ベルトコンベヤ上に投入し、前記延伸配管は、前記スリップフォームの進行に伴って延伸する。
かかるコンクリート打設装置によれば、スリップフォームの移動に伴う、延長配管の接続作業を行う必要がなく、作業性に優れている。
前記延伸配管は、両端に曲り管が接続された複数本の直管を、一の直管の端部の曲り管と他の直管の端部の曲り管とを回転可能に連結することにより延伸前の状態で波形状に連続した管路に構成するとよい。この場合、前記曲り管には、前記レールを走行する車輪が回転可能に設置するとよい。このようにすると、輸送管(延伸配管)が、レールに沿って移動することで、スリップフォームの進行に伴って自動的に延伸が行われるため、作業性に優れている。
また、前記コンクリート打設装置の前記ベルトコンベヤが、無端状のベルトを備えており、当該ベルトは、一方の端部から他方の端部方向に送られてなる上側搬送部と他方の端部から一方の端部方向に返送されてなる下側返送部とを備える場合には、このベルトコンベヤの下方に、前記下側返送部を洗浄するためのベルトコンベヤ洗浄手段を設けるとよい。このようにすると、ベルトコンベヤへの付着物が自動的に洗い流されるため、簡易に高品質施工を行うことができる。
また、前記スリップフォームが、前記レールに係止可能なストッパを備えていれば、スリップフォームを停止させた状態で作業する場合のスリップフォームの固定や、斜面等での作業においてスリップフォームの逆走の防止等を行うことが可能となる。
また、前記コンクリート打設装置は、前記スリップフォームの前面に沿って配設された作業足場を備えるものでもよいし、また、前記スリップフォームの後面に沿って配設された仕上げ足場を備えるものでもよい。
本発明のコンクリート打設装置によれば、連続したコンクリート構造物の施工を簡易に行うことが可能となる。
本発明の実施の形態に係るコンクリート打設装置を模式的に示す斜視図である。 同コンクリート打設装置の側面図である。 コンクリート打設装置の平面図である。 スリップフォームの車輪およびストッパを示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。 ベルトコンベヤ洗浄手段を示す図である。 スクレーパを示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。 延伸配管を示す図であって、(a)は側面図、(b)は正面図である。
本実施形態では、コンクリート打設装置1を利用して法面に対してコンクリートを連続的に打設する場合について説明する。
なお、説明において、「前後」は、スリップフォームの進行方向前側(法肩側)を「前」、進行方向後側(法尻側)を「後」とする。
コンクリート打設装置1は、図1に示すように、一対のレール10,10と、スリップフォーム20と、ベルトコンベヤ30と、スクレーパ40と、コンクリートポンプ50と、延伸配管60とを備えている。
レール10は、施工対象となる法面上に、長手方向が上下方向(傾斜方向)となるように敷設されている。
一対のレール10,10は、スリップフォーム20の両端に対応する位置に平行に敷設されており、スリップフォーム20が移動する際の走行路として機能する。
本実施形態では、コンクリート構造物の側面に対する型枠11の上部にレール10を固定するが、レール10の設置箇所限定されるものではなく、例えば法面に直接敷設してもよい。
レール10は、スリップフォーム20の進行方向(法面の傾斜方向)に沿って配設された2本の縦部材12,12と、2本の縦部材12,12に横架された複数本の横部材13,13,…とにより、はしご状に形成されている。
本実施形態の横部材13は、後記するストッパ23が係止可能に構成されており、スリップフォーム20の停止使用に応じて、取付位置が設定されている。
本実施形態では、縦部材12および横部材13を、断面矩形状の鋼管により構成するが、縦部材12および横部材13を構成する材料は限定されるものではない。また、レール10は、必ずしもはしご状である必要はない。
スリップフォーム20は、法面上に敷設された一対のレール10,10に横架されていて、レール10,10上を走行し、法面に沿って上昇する。また、スリップフォーム20に設けられた足場90(図2参照)を利用することで進行方向前側に投入されたコンクリートの締め固め成型や表面仕上げを行うことができる。
スリップフォーム20には、図2に示すように、下面にスキンプレート21が設置されており、スリップフォーム20の前面に投下されたコンクリート上をスリップフォーム20が通過することで、スキンプレート21がコンクリートの表面を平坦に敷き均すように構成されている。
スリップフォーム20は、図3に示すように、スリップフォーム20の両端部に配設されたシーブ24に通されたワイヤ24aを、図示しないウィンチにより巻き込むことで、法面を上昇する。なお、ウィンチの設置箇所は法肩でも法尻でもよく、その設置箇所は限定されるものではない。
スリップフォーム20は、両端部にレール10上を走行するための車輪22を備えている。
車輪22には、図4(a)に示すように、レール10の縦部材12の幅に応じた溝22aが形成されており、当該溝22aに縦部材12を挿入した状態で走行することで脱輪が防止されている。なお、車輪22の形状や設置箇所、個数は限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。
スリップフォーム20は、図4(a)および(b)に示すように、車輪22の近傍に、レール10の横部材13に係止可能なストッパ23を備えている。
ストッパ23は、先端部(スリップフォームの進行方向前側)に傾斜面23aを有し、傾斜面23aの後端部には鉤形状の係止部23bが形成されている。また、ストッパ23は、後端部において上下左右に回転可能に軸支されている。
ストッパ23は、スリップフォーム20が上昇することで傾斜面23aが横材13に当接すると、傾斜面23aが横材13に沿って摺動することによりストッパ23が上昇する。傾斜面23aが横部材13を通り過ぎると、ストッパ20が落下して係止部23bにより横部材13への係止が可能となる。
スリップフォーム20は、ストッパ23が横部材13に係止することで、下降(逆送)することが防止(非常時の落下が防止)されている。なお、コンクリート打設終了後や修理時等にスリップフォーム20を下降させる際には、ストッパ23を上に上げた状態とする。
また、ストッパ23は、左右の回転も可能に構成されているため、スリップフォームの左右の高さが異なっている場合等、横部材13に対してストッパ23が斜めになっている場合でも、対応することが可能に構成されている。
ベルトコンベヤ30は、図1〜図3に示すように、スリップフォーム20に沿って配設されている。すなわちベルトコンベヤ30は、斜面横方向(水平方向)に配置されている。
本実施形態では、スリップフォーム20の上方前側にベルトコンベヤ30を設置するが、ベルトコンベヤ30の配置は、法面へのコンクリートの搬送が可能であれば、限定されるものではない。
ベルトコンベヤ30は、図2に示すように、無端状のベルトを備えている。ベルトの上側は、一方の端部から他方の端部方向に送られる上側搬送部31であり、当該ベルトの下側は、他方の端部から一方の端部方向に返送される下側返送部32である。
図1に示すように、ベルトコンベヤ20の一方の端部の上方にはホッパー70が設置されており、他方の端部の下方にはベルトコンベヤ洗浄手段80が設置されている。
ホッパー70は、コンクリートポンプ50により圧送されたコンクリートを受けるとともに、このコンクリートをベルトコンベヤ30の上側搬送部31上に投入する部材である。
ホッパー70は、上面と下面が開口した筒状の部材であって、図2に示すように、上部の断面積よりも下部の断面積が小さくなるように形成されている。下部の開口部は上側搬送部31の幅寸法よりも小さな幅寸法に形成されている。
コンクリートポンプ50により圧送されたコンクリートは、ホッパー70を介してベルトコンベヤ30上に投入されることで、周囲に飛び散ることが防止されている。
ベルトコンベヤ洗浄手段80は、図5に示すように、複数の散水孔81a,81a,…が形成された散水パイプ81と、散水孔81a,81a,…から噴射された洗浄水を受けるための洗浄水受け82と、を備えている。
散水パイプ81は、ベルトコンベヤ30のベルトの進行方向と交差するように設置されており、ベルトコンベヤ30の下側返送部32の幅方向に対して全体に洗浄水wを吹きつけることが可能に構成されている。
洗浄水受け82は、上側(ベルトコンベヤ側)が開口した四角錐状の部材であって、下端には図示しない排水管が連結されている。上端の開口部の幅は、散水パイプ81の散水範囲(散水孔81aが形成されている範囲)の幅よりも長く、散水パイプ81から散水された洗浄水wの全てを集水できるように構成されている。
散水パイプ81から下側返送部32に対して洗浄水wを吹き付けることで、ベルトコンベヤ30のベルトに付着したコンクリート(モルタル)等が洗い流される。
また、下側返送部32の洗浄に使用した洗浄水wは、洗浄水受け82を介して集水されて、洗浄水受け82の下端に接続された排水管により排水される。
散水パイプ81および洗浄水受け82は、コンベヤ枠33に固定された固定部材83を介してベルトコンベヤ30に固定されている。なお、固定部材83の構成や、ベルトコンベヤ洗浄手段80の固定方法は限定されるものではなく、適宜行えばよい。
スクレーパ40は、ベルトコンベヤ30により搬送されたコンクリートを、スリップフォーム20前の法面に投下させる部材である。
スクレーパ40は、ベルトコンベヤ30によるコンクリートの搬送方向に沿った移動が可能となるように、ベルトコンベヤ30の上面に配設されている。
本実施形態のスクレーパ40は、図6(a)および(b)に示すように、ベルトコンベヤ30の上部搬送部31と交差するように配設された誘導部41と、誘導部41の前側(図6において右側)に配設されたシュート部42と、を備えている。
誘導部41は、ベルトコンベヤ30により搬送されたコンクリートをシュート部42に誘導する部材であって、ベルトコンベヤ30(上側搬送部31)に対して斜めに配設されている。
誘導部41は、保持部材43により支持されている。保持部材43は、ベルトコンベヤ30のベルトを支持するコンベヤ枠33上を走行可能に構成された部材であって、車輪44を備えて構成されている。
なお、本実施形態では、コンベヤ枠33に設置されたローラ33aと保持部材43に設置されたローラ43aにチェーンやワイヤー等のロープ状部材(図示省略)を通し、このロープ状部材を操作することによりスクレーパ40をベルトコンベヤ30に沿って移動させる。
保持部材43の構成は限定されるものではなく、適宜構成することが可能である。
シュート部42は、溝状または筒状の部材であって、誘導部41により誘導され、送りこまれたコンクリートを、スリップフォーム20の前面に投下する。
シュート部42は、作業足場91を跨いで設置されており、コンクリートを作業足場91の前側に投下することが可能に構成されている。本実施形態では、シュート部42を二股に形成し、必要に応じて作業足場91の後側にもコンクリートを投下することが可能に構成している。
なお、シュート部42の構成は限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。
コンクリートポンプ50は、法面に打設されるコンクリートを、延伸配管60を介してベルトコンベヤ30に圧送する装置であって、本実施形態では図1に示すように、法面下の平地に配置されている。
なお、コンクリートポンプ50の設置箇所は限定されるものではないが、ミキサー車等により搬送されてきたコンクリートを打設する場合には、作業道路に面して配置されていることが望ましい。また、コンクリートポンプ50の圧送能力も限定されるものではなく、適宜設定すればよい。
延伸配管60は、図1に示すように、コンクリートポンプ50とホッパー70との間に配設されていて、コンクリートポンプ50により圧送されたコンクリートを、ベルトコンベヤ30(ホッパー70)にまで輸送する。
延伸配管60は、スリップフォーム20の進行に伴って伸長するように構成された輸送管である。
延伸配管60は、図7(a)および(b)に示すように、複数の直管61を備えている。直管61の両端には、曲り管62,62が接続されている。延伸配管60は、一の直管61の端部の曲り管62と他の直管61の端部の曲り管62とを回転可能に連結することにより延伸前の状態で波形状に連続した管路に構成されている。
延伸配管60は、スリップフォーム20の進行に伴って延伸するように構成されている。すなわち、スリップフォーム20が上昇すると、曲り管62同士の連結部が回転し、延伸配管60を側面視したときの直管61同士の内角αが大きくなることで延伸する。延伸配管60は、レール10上では、内角αが180°になり、側面視で直線状となって、レール10に沿って配置されるようになる。
曲り管62には、レール10を走行する車輪63が回転可能に設置されている。そのため、延伸配管60は、スリップフォーム20の進行に伴って直管61および曲がり管62がレール10上を走行し、延伸配管60が自動的に法面上に配管される。
なお、延伸前の延伸配管60は、法面下の平地に配設された仮置き枠64により保持されている。仮置き枠64の底部には、レール64aが形成されており、車輪63による走行が可能に構成されている。仮置き枠64の構成は限定されるものではない。
コンクリート打設装置1には、図2および図3に示すように、足場90として、スリップフォーム20の前面に沿って配設された作業足場91と、スリップフォーム20の後面に沿って配設された仕上げ用足場92と、ベルトコンベヤ30に沿って配設された管理用足場93と、を備えている。
作業足場91は、スリップフォーム20の前面に投入されたコンクリートに対する締め固め作業や、スクレーパ40を所定の位置に移動させる際の作業スペースとして機能する。
仕上げ用足場92は、スリップフォーム20により所定の形状に形成されたコンクリート面に対して、作業員が仕上げ加工(均し作業)を行うための足場である。
管理用足場93は、ベルトコンベヤ30の管理等を行うための足場であって、本実施形態では、ベルトコンベヤ30の後側(法尻側)に配置されている。
コンクリート打設装置1を利用したコンクリート構造物の構築方法は、コンクリートポンプ50により延伸配管60を介してホッパー70まで圧送されたコンクリートを、ベルトコンベヤ30とスクレーパ40を利用してスリップフォーム20の前面に投入し、スリップフォーム20の足場90等を利用して法面上で締め固め成型することにより行う。なお、法面には、必要に応じて鉄筋を配筋しておく。
延伸配管60を介して圧送されたコンクリートは、ベルトコンベヤ30によりスリップフォーム20に沿って輸送された後、スクレーパ40により両端の型枠11(レール10)の間の任意の位置に投下される。
スリップフォーム20の前面に投下されたコンクリートは、作業足場91上の作業員が棒状バイブレータ等により締め固められた後、スキンプレート21により粗成型される。
スリップフォーム20が通過した後のコンクリート表面は、作業員が仕上げ用足場92上から仕上げ作業を行うことで仕上げがなされる。
以上、本実施形態のコンクリート打設装置1によれば、法面に対して連続的にコンクリートを打設して連続した同一断面形状のコンクリート構造物を構築する場合において、簡易に施工を行うことが可能となる。
コンクリートポンプ50により圧送されたコンクリートを、ベルトコンベヤ30を介してスリップフォーム20に沿って搬送するため、コンクリート投入時にコンクリートが分離することを抑制することが可能となる。
ベルトコンベヤ30により搬送されたコンクリートは、スクレーパ40により任意の位置に投下することができる。そのため、コンクリートを敷き広げなくて済むので材料分離を抑制し、簡易に高品質施工を行うことができる。
延伸配管60が、スリップフォーム20の移動とともに自動的に伸長するため、延長用の管の配管作業等の手間を省略することができる。
延伸配管60にはレール10上を走行車輪63が設置されているため、延伸配管60をレール10に沿って移動させることができる。
延伸配管60は、延伸前は、仮置き枠64において、直管61を立てた状態で波型に折りたたまれているため、比較的コンパクトに収容されていて、仮置きスペース等の省スペース化が可能である。
ベルトコンベヤ洗浄手段80により回転するベルトの洗浄を自動的に行うため、ベルトに付着したモルタル分が自動的に洗い落とされる。そのため、ベルトの洗浄作業に要する手間を省略し、簡易に高品質施工を行える。また、洗浄水は、洗浄水受け82により周囲に飛び散ることが防止されている。
スリップフォーム20に、ストッパ23を設けたので、スリップフォーム20が逆送することがない。
また、ストッパ23を具備しているため、スリップフォーム20を停止させた状態で作業を行う際に、ワイヤーにより張力を付加している必要がなく、ウィンチ等への負担を軽減することができる。
以上、本発明について、好適な実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の各実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施形態では、本発明のコンクリート打設装置1を利用して法面にコンクリート構造物を形成する場合について説明したが、コンクリート打設装置1の使用箇所は限定されるものではない。
また、前記実施形態では、ホッパー70を備える場合について説明したが、ホッパー70は必要に応じて設置すればよく、省略してもよい。
作業足場91、仕上げ用足場92および管理用足場93の設置は、必要に応じて行えばよく、例えば、いずれかの足場90を兼用することで、他の足場90を省略してもよい。
ベルトコンベヤ30までのコンクリートの輸送方法は、コンクリートポンプ50による方法に限定されるものではない。
また、コンクリートポンプまたは他のコンクリート輸送設備は、法肩に配置されていてもよい。
ベルトコンベヤ洗浄手段の構成や設置箇所は前記のものに限定されるものではなく、適宜設定すればよい。また、ベルトコンベヤ洗浄手段は必要に応じて設置すればよく、省略してもよい。
1 コンクリート打設装置
10 レール
20 スリップフォーム
23 ストッパ
30 ベルトコンベヤ
31 上側搬送部
32 下側返送部
40 スクレーパ
50 コンクリートポンプ
60 延伸配管
61 直管
62 曲り管
63 車輪
70 ホッパー
80 ベルトコンベヤ洗浄手段
90 足場
91 作業足場
92 仕上げ足場

Claims (7)

  1. 一対のレールと、
    前記一対のレールに横架されたスリップフォームと、
    前記スリップフォームに沿って配設されたベルトコンベヤと、
    前記ベルトコンベヤの搬送方向に移動可能なスクレーパと、を備えるコンクリート打設装置であって、
    前記ベルトコンベヤは、その上面に投入されたコンクリートを前記スリップフォームに沿って搬送し、
    前記スクレーパは、前記ベルトコンベヤにより搬送された前記コンクリートを、前記スリップフォームの前に投下させることを特徴とするコンクリート打設装置。
  2. コンクリートポンプと、
    前記ベルトコンベヤの一方の端部の上方に配設されたホッパーと、
    前記コンクリートポンプと前記ホッパーとの間に配設された延伸配管と、をさらに備えており、
    前記ホッパーは、前記コンクリートポンプにより前記延伸配管を介して圧送されたコンクリートを受けるとともに前記ベルトコンベヤ上に投入し、
    前記延伸配管は、前記スリップフォームの進行に伴って延伸することを特徴とする請求項1に記載のコンクリート打設装置。
  3. 前記延伸配管は、両端に曲り管が接続された複数本の直管を、一の直管の端部の曲り管と他の直管の曲り管とを回転可能に連結することにより延伸前の状態で波形状に連続した管路に構成されており、
    前記曲り管には、前記レールを走行する車輪が回転可能に設置されていることを特徴とする請求項2に記載のコンクリート打設装置。
  4. 前記ベルトコンベヤが、無端状のベルトを備えており、
    前記ベルトは、一方の端部から他方の端部方向に送られてなる上側搬送部と、前記他方の端部から前記一方の端部方向に返送されてなる下側返送部と、を備えており、
    前記ベルトコンベヤの下方に、前記下側返送部を洗浄するためのベルトコンベヤ洗浄手段を備えることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のコンクリート打設装置。
  5. 前記スリップフォームは、前記レールに係止可能なストッパを備えていることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のコンクリート打設装置。
  6. 前記スリップフォームの前面に沿って配設された作業足場を備えていることを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のコンクリート打設装置。
  7. 前記スリップフォームの後面に沿って配設された仕上げ足場を備えていることを特徴とする、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のコンクリート打設装置。
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