JP2020176449A - 型枠システム及びこの型枠システムを用いたコンクリート構造物の構築方法 - Google Patents
型枠システム及びこの型枠システムを用いたコンクリート構造物の構築方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020176449A JP2020176449A JP2019079479A JP2019079479A JP2020176449A JP 2020176449 A JP2020176449 A JP 2020176449A JP 2019079479 A JP2019079479 A JP 2019079479A JP 2019079479 A JP2019079479 A JP 2019079479A JP 2020176449 A JP2020176449 A JP 2020176449A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formwork
- traveling
- concrete
- layer
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
Description
型枠設置工程S110では、図9に示すように、最上層(第5層)上に新たなコンクリート層(第6層)を施工するにあたり、その準備として揚重装置100のトロリ40及び巻上装置50を用いて最上層(第5層)上に複数の型枠10を連続して設置する。以下、型枠設置工程S110で行われる型枠移設作業について詳しく説明する。
CSG盛立工程S120では、第5層上にCSG材を盛立材として撒き出し、転圧ローラ車等を用いて締固めを行うことで、盛立部90を形成する。なお、CSG盛立工程S120は、図8に示すように、型枠設置工程S110の後であってウエイト装置移設工程S130の前に行われてもよいが、型枠設置工程S110やウエイト装置移設工程S130と並行に行ってもよい。また、CSG盛立工程S120は、後述するコンクリート打設工程S150が完了し、最上層を構成する保護コンクリート層91(図10参照)が形成された後であれば、任意のタイミングで行うことができる。
ウエイト装置移設工程S130では、図12に示すように、第3層及び第4層の型枠10上に設置されているウエイト装置120を第4層及び最上層(第5層)の型枠10上に移設する。ウエイト装置移設工程S130では、まず、ウエイト装置120の容器129から水(ウエイト材料)を排出する。これにより、ウエイト装置120が軽くなる。そして、クレーン(図示せず)を用いて、ウエイト装置120を吊り上げ、上側走行部122を最上層(第5層)上に設置された型枠10に載置するとともに、下側走行部123を第4層上に設置された型枠10に載置する。
ウエイト装置移動工程S140では、図11に示すように、型枠設置工程S110において連続して設置された複数の型枠10における所定位置までウエイト装置120を移動させる。ここで、所定位置とは、ダム101の幅方向に延在する複数の型枠10のうち、次にコンクリート材料を打設するコンクリート打設領域95を画成する型枠10にウエイト装置120が直接載置される位置である。
コンクリート打設工程S150では、ウエイト装置120を所定位置に配置し、コンクリート打設領域95を画成する型枠10に荷重を付与している状態で、コンクリート打設領域95にコンクリート材料を打設する打設作業を行う。これにより、最上層上に新たなコンクリート層(図13では第6層)を施工する。コンクリート材料の打設作業では、型枠10等により画成されたコンクリート打設領域95内にコンクリート材料を流し込む打込み作業を行い、その後、振動締固め機(バイブレータ等)で締固め作業を行う。このとき、型枠10にはウエイト装置120により鉛直下向きに荷重が作用しているため、コンクリート材料からの圧力を型枠10によって適切に支持することができ、型枠10がその幅方向に位置がずれたり、型枠10が傾いたりすることが防止される。新たなコンクリート層が施工されることによって、ダム101の側面には新たな段部(図13では5段目の段部75)が形成される。なお、コンクリート材料の打込み作業の前に、コンクリート打設領域95を画成する型枠10の内側に板状のメタルフォームを配置してもよい。
揚重装置移設工程S160では、図14に示すように、揚重装置100自体を上段へ移設する。具体的には、揚重装置100は、第1支柱21が1段上の段部72の平坦部72aに立設し、第2支柱22が1段上の新たに形成された段部75の平坦部75aに立設するように移設される。第1支柱21が移設される段部72は、型枠設置工程S110にて型枠10が移設された後であるため、第1支柱21は走行装置60を介して段部72の平坦部72aに立設する。一方、第2支柱22が移設される段部75には、第6層を施工するために用いられた型枠10が残置されているため、第2支柱22は走行装置60及び型枠10を介して段部75の平坦部75aに立設する。揚重装置100の移設は、クレーン(図示せず)を用いて行われる。
図16に示すように、型枠210の下部に、型枠210が載置される載置面8に対する型枠210の位置ずれを抑制する抑制部材235を設けてもよい。図16に示すように、本変形例に係る型枠210は、鋼材からなる型枠本体211と、型枠本体211の下部に結合される抑制部材235と、を有する。
上記実施形態では、1つの型枠10に対し、1つのウエイト装置120を配置してコンクリート材料を打設する例(図11参照)について説明したが、本発明はこれに限定されない。図17に示すように、複数の型枠10に対し、1つのウエイト装置120を配置してコンクリート材料を打設するようにしてもよい。本変形例では、ウエイト装置120の車輪間距離Dは、型枠10の全長Lよりも長い。なお、コンクリート打設領域95の一側面を形成する全ての型枠10のそれぞれに、ウエイト装置120の車輪122dが配置される。これにより、ウエイト装置120の荷重を型枠10に直接付与することができ、コンクリート打設作業において、型枠10の位置がずれたり、型枠10が傾いたりすることを効果的に防止できる。
上記実施形態では、ウエイト装置120の下側走行部123が、最上層よりも下側の層に載置される型枠10上を走行する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。上側走行部122と下側走行部123との間に複数の段部が配置されるように連結部124を形成し、下側走行部123が、下側の層上に直接載置され、下側の層上を走行するようにしてもよい。
上記実施形態では、CSG工法により形成されるダム101を施工する場合について説明したが、本発明の型枠システム及びコンクリート構造物の構築方法が適用可能なコンクリート構造物はCSGダムに限定されるものではない。本発明は、型枠を使用してコンクリート材料を打設して成る種々のコンクリート構造物を構築する際に用いられる型枠システム及びコンクリート構造物の構築方法に適用することができる。
Claims (6)
- コンクリート材料を打設する際に使用され、連続して設置される複数の型枠と、
前記複数の型枠上を移動可能なウエイト装置と、を備える型枠システム。 - 前記ウエイト装置は、
前記複数の型枠上を走行可能な走行装置と、
前記走行装置に搭載され、重量調整用のウエイト材料を充填可能な容器と、を有する
請求項1に記載の型枠システム。 - 前記走行装置は、
積層構造のコンクリート構造物の複数の層のうち上側の層に載置される前記型枠上を走行する上側走行部と、
前記上側の層よりも下方に設けられる下側の層上を走行する、または、前記下側の層に載置される前記型枠上を走行する下側走行部と、
前記上側走行部及び前記下側走行部を連結する連結部と、を有する
請求項2に記載の型枠システム。 - 前記ウエイト装置は、前記走行装置の走行方向及び鉛直方向に直交する方向において、その重心が前記下側走行部よりも前記上側走行部に近い位置に設定される
請求項3に記載の型枠システム。 - 前記型枠の下部に設けられ、前記型枠が載置される載置面に対する前記型枠の位置ずれを抑制する抑制部材をさらに備える
請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の型枠システム。 - 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の型枠システムを用いたコンクリート構造物の構築方法であって、
前記複数の型枠を連続して設置する型枠設置工程と、
前記型枠設置工程において連続して設置された前記複数の型枠における所定位置まで前記ウエイト装置を移動させるウエイト装置移動工程と、
前記ウエイト装置を前記所定位置に配置している状態で、コンクリート材料を打設するコンクリート打設工程と、を備えるコンクリート構造物の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019079479A JP7227836B2 (ja) | 2019-04-18 | 2019-04-18 | 型枠システム及びこの型枠システムを用いたコンクリート構造物の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019079479A JP7227836B2 (ja) | 2019-04-18 | 2019-04-18 | 型枠システム及びこの型枠システムを用いたコンクリート構造物の構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020176449A true JP2020176449A (ja) | 2020-10-29 |
JP7227836B2 JP7227836B2 (ja) | 2023-02-22 |
Family
ID=72937145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019079479A Active JP7227836B2 (ja) | 2019-04-18 | 2019-04-18 | 型枠システム及びこの型枠システムを用いたコンクリート構造物の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7227836B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5562747U (ja) * | 1978-10-25 | 1980-04-28 | ||
JPH01176115U (ja) * | 1988-06-02 | 1989-12-15 | ||
JPH07300839A (ja) * | 1994-05-02 | 1995-11-14 | Shimizu Corp | ダムの施工方法 |
JP2011168971A (ja) * | 2010-02-16 | 2011-09-01 | Taisei Corp | コンクリート打設装置 |
-
2019
- 2019-04-18 JP JP2019079479A patent/JP7227836B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5562747U (ja) * | 1978-10-25 | 1980-04-28 | ||
JPH01176115U (ja) * | 1988-06-02 | 1989-12-15 | ||
JPH07300839A (ja) * | 1994-05-02 | 1995-11-14 | Shimizu Corp | ダムの施工方法 |
JP2011168971A (ja) * | 2010-02-16 | 2011-09-01 | Taisei Corp | コンクリート打設装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7227836B2 (ja) | 2023-02-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN109113765A (zh) | 一种明挖矩形隧道用衬砌模板台车及其施工工法 | |
JP2790986B2 (ja) | 橋脚の構築方法及び施工方法 | |
JP7202424B2 (ja) | 揚重装置、及びその揚重装置を用いたコンクリート構造物の構築方法 | |
CN108118620A (zh) | 用于桥塔施工的整体自爬式集成平台及其施工方法 | |
JP2020176449A (ja) | 型枠システム及びこの型枠システムを用いたコンクリート構造物の構築方法 | |
CN209067225U (zh) | 一种明挖矩形隧道用衬砌模板台车 | |
CN208870380U (zh) | 用于墙体模板的移动装置及可移动墙体模板 | |
JP5292019B2 (ja) | 杭施工装置及び場所打ちコンクリート杭の構築方法 | |
JP2004316100A (ja) | 建物の構築方法 | |
CN211898390U (zh) | 一种河堤堤坝混凝土垫层用的浇筑模板系统 | |
CN209835463U (zh) | 预制桥面板吊装设备 | |
CN107191201A (zh) | 隧道中隔墙施工模板及其施工装置 | |
KR100687136B1 (ko) | 교량의 상부구조 시공용 메인대차 | |
JP7361576B2 (ja) | 型枠システム及びこの型枠システムを用いたコンクリート構造物の構築方法 | |
JP4066005B2 (ja) | 道路等の舗装に於けるpc版敷設方法及びその装置 | |
JP2731907B2 (ja) | 傾斜地に於ける建設作業方法 | |
CN218716830U (zh) | 一种隧道仰拱衬砌浇筑施工用模板装置 | |
CN108843348A (zh) | 折叠式隧道下锚段衬砌台车及其施工方法 | |
JP4748755B2 (ja) | コンクリート型枠施工方法 | |
CN211849445U (zh) | 一种河堤堤坝混凝土垫层的施工系统 | |
CN210289162U (zh) | 逆作法地下室的水平钢梁的运输安装系统 | |
CN207161115U (zh) | 一种用于围护桩段明挖隧道的拱部外模台车 | |
JPH08169682A (ja) | レール基礎およびその改修方法 | |
CN206800204U (zh) | 一种公路桥盖梁钢筋笼胎具 | |
WO2005087469A1 (en) | Apparatus and a method for manufacturing a twin leaf reinforced concrete panel element |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211013 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220830 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220831 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221024 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230207 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230210 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7227836 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |