JP2016087532A - 敷板用洗浄機および敷板の洗浄方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、本発明の他の目的は、工事現場などの各種作業現場で用いられる敷板を省力・短時間で洗浄することを可能にする敷板洗浄方法を提供することにある。
第2のローラーコンベアとともに敷板を一体回転させることで、敷板洗浄後の水切りが容易になる。なお、従来方法による洗浄の場合、洗浄時の汚水が敷板の上に貯まってしまうという問題がある。
また、第2のローラーコンベアとともに敷板を反転させる(ひっくり返す)ことで、敷板の下面側の洗浄結果・洗浄具合を容易に確認できる。なお、従来方法による洗浄の場合、大重量・大サイズの敷板を人力だけでひっくり返すので、洗浄時の安全性・作業性に問題がある。
また、洗浄後の敷板をパレットに積み重ねる際に、(たとえば敷板すべて山型模様の面を下にするなど)敷板の表面と裏面の向きを統一することが容易になり、その結果、洗浄後すぐにレンタルもしくは収納できる。なお、敷板を現場ですぐに敷設できるように、敷板の表裏の向きを予め統一した状態で提供することが強く求められている。
キャスターなどの移動手段を設けた事で洗浄機のどこでも洗浄液噴射装置の移動が可能になり、敷板の一部分のみを集中的に洗いたい様な場合でも簡単かつ迅速に対応できる。
また、裏面を確認して汚れが取れていない部分があった場合、洗浄液噴射装置を移動できるのでいちいち重い敷板を移動させる必要がないので、効率的な洗浄が可能になる。
ノズルが動くことによって少ないノズル数で全面を洗浄できるので、使用水量が減る。したがって、省資源・低コストでの洗浄が可能になる。
また、敷板洗浄の際の使用水量を減らすことで、レンタル会社などが所有する一般的なポンプが利用できる。
また、裏面を確認して汚れが取れていない部分があった場合、ノズルを移動できるのでいちいち重い敷板を移動させる必要がない。
回転ノズルを使うと噴射範囲が広がるので効率的な洗浄ができることになり、その結果装備すべきノズルの数を減らすことができ、結果的に洗浄に必要となる水量を軽減できる。
はじめに、添付図面に示された敷板用洗浄機の主な特徴について説明する。
図3には、本発明の第1実施形態に係る敷板用洗浄機の構成が示されている。また、図4及び図5には、主として次の特徴が記載されている。
図4(a)は、第2のローラーコンベア(第2の移動手段/搬送手段)の全体が、軸を中心に回転する仕組みを示している。
図4(b)は、上部ローラー(上面側ローラー)と下部ローラー(底面側ローラー)の間にプラスチック敷板をすべりこませる様子を示している。
図4(c)は、第2のローラーコンベアが使用していない時に回転しないよう、安全のための留具(回転防止部材)を具備する事を示している。
図4(d)は、噴射ノズルが設けられたアーチ部の両端の脚部下端に、キャスターを設けた事を示している。このキャスターにより洗浄液噴射装置が、敷板の移動方向(敷板縦方向)に沿って移動可能になる。洗浄液噴射装置の移動方法は、手動でもよく電動でもよい。
図4(e)は、アーチ部に取り付けた噴射ノズルそのものが、矢印の方向(敷板横方向)に沿って移動することを示している。噴射ノズルの移動方法は、手動でもよく電動でもよい。
図4(f)は、回転調節式ノズルからなる噴射ノズルを示している。このような回転調節式ノズルを洗浄液噴射装置に採用することで、噴射範囲が広がり効率的な洗浄ができる。
本発明の敷板用洗浄機は、例えば図1や図2に示されるようなプラスチック製の敷板の洗浄に用いられる。なお、本発明の洗浄機による洗浄対象は、必ずしもプラスチック製の敷板に限定されず、その他の材料からなる敷板の洗浄にも適用することができる。
・ 複数の脚部を具備する外側フレームと、
・ 敷板の移動を可能にする第1のローラーコンベア(第1の移動手段/搬送手段)と、
・ 敷板の移動を可能にする第2のローラーコンベア(第2の移動手段/搬送手段)と、
・ 第1のローラーコンベアから第2のローラーコンベアに向かう経路の途中に設けられた上下の洗浄液噴射装置(洗浄液噴射手段)と、
・ 移動可能に設けられた上側の洗浄液噴射装置をガイドするガイド部材と、
を具備する。
なお、第2のローラーコンベアの回転方向は、必ずしも図示するような方向に限定されず、例えば、敷板移動方向に対して交差する方向の軸を回転軸として、回転可能にすることも可能である。
敷板の底面側と対向するように設けられた複数の下部ローラー(底面側ローラー)と、
敷板の上面側と対向するように設けられた複数の上部ローラー(上面側ローラー)と、
が回転自在に設けられている。
そして、下部ローラーと上部ローラーとの間には、敷板を滑り込ませるように進入させるためのスペースが確保されている。このスペースには、第1のローラーコンベアから移動してきた敷板の全体を収容することが可能である。
・ 洗浄液を噴射するための噴射ノズルと、
・ 噴射ノズルが取り付けられる略コ字状のアーチ部と、
・ このアーチ部の両端にある脚部下端に設けられたキャスター(移動手段)と、
を具備している。
・ 洗浄液を噴射するための噴射ノズルと、
・ 噴射ノズルが取り付けられるステーと、
を具備している。
上記構成の敷板用洗浄機を使った敷板洗浄方法は、図5に概略的に示されている。
(1)工事現場等で使用され回収されてきた汚れた敷板(洗浄対象)を、第1のローラーコンベアに載せる工程。なお、泥などが付着して汚れた敷板は、表面と裏面が不統一で返却されるのが通常である。
(2)敷板を第1のローラーコンベアから第2のローラーコンベアに向かって移動させる工程。なお、本実施形態では、ローラーコンベアの上に載せた敷板を手で押して移動させる。
(3)敷板の移動途中、移動前、移動後の少なくとも何れかのタイミングで、洗浄液噴射手段により敷板の片面または両面を洗浄する工程。なお、図5では、敷板の移動途中で洗浄する様子が例示的に示されている。洗浄液には、水のほか、洗浄剤を含んだ水を利用することができる。
(4)洗浄液噴射手段により洗浄された敷板を、第2のローラーコンベアの上部ローラー・下部ローラーの間にすべり込ませる工程。
(5)敷板に付着した洗浄液が除去されるように、第2のローラーコンベアとともに敷板を一体回転させる工程。
(6)第2のローラーコンベアに至った敷板の上下方向の向き(表裏の向き)が、予め定めた向きと一致する場合に、該敷板を第2のローラーコンベアから降ろして、トレーに積み上げる工程。
上述した本発明によれば、例えば次のような格別の効果が達成される。
第2のローラーコンベアとともに敷板を一体回転させることで、敷板洗浄後の水切りが容易になる。なお、従来方法による洗浄の場合、洗浄時の汚水が敷板の上に貯まってしまうという問題がある。
また、第2のローラーコンベアとともに敷板を反転させる(ひっくり返す)ことで、敷板の下面側の洗浄結果・洗浄具合を容易に確認できる。なお、従来方法による洗浄の場合、大重量・大サイズの敷板を人力で持ち上げてひっくり返すので、洗浄時の安全性・作業性に問題がある。
また、洗浄後の敷板をパレットに積み重ねる際に、(たとえば敷板すべて山型模様の面を下にするなど)敷板の表面と裏面の向きを統一することが容易になり、その結果、洗浄後すぐにレンタルもしくは収納できる。なお、敷板を現場ですぐに敷設できるように、敷板の表裏の向きを予め統一した状態で提供することが強く求められている。
キャスターなどの移動手段を設けた事で洗浄機のどこでも洗浄液噴射装置の移動が可能になり、敷板の一部分のみを集中的に洗いたい様な場合でも簡単かつ迅速に対応できる。
また、裏面を確認して汚れが取れていない部分があった場合、洗浄液噴射装置を移動できるのでいちいち重い敷板を移動させる必要がないので、効率的な洗浄が可能になる。
ノズルが動くことによって、少ないノズル数で全面を洗浄できるので、使用水量が減る。したがって、省資源・低コストでの洗浄が可能になる。
また、敷板洗浄の際の使用水量を減らすことで、レンタル会社などが所有する一般的なポンプが利用できる。
また、裏面を確認して汚れが取れていない部分があった場合、ノズルを移動できるのでいちいち重い敷板を移動させる必要がない。
回転ノズルを使うと噴射範囲が広がるので、効率的な洗浄ができることになり、その結果装備すべきノズルの数を減らすことができ、結果的に洗浄に必要となる水量を軽減できる。
特許請求の範囲の記載の本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態を採用することも可能である。例えば、上述した第1実施形態の洗浄機を簡素化し、図6及び図7に示すような構成とすることも可能である。つまり、図6や図7に示すような実施形態も本発明の技術的範囲に属するものである。
Claims (21)
- 洗浄対象である敷板の移動を可能にする第1の移動手段と、
前記敷板の移動を可能にする第2の移動手段と、
第1の移動手段から第2の移動手段に向かう経路の途中に設けられた洗浄液噴射手段と、を具備する敷板用洗浄機。 - 前記第1の移動手段と前記第2の移動手段の一方から他方へ敷板を移動できるように、該移動手段がそれぞれ設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の敷板用洗浄機。
- 前記第2の移動手段は、敷板とともに回転できるように設けられている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の敷板用洗浄機。
- 前記第2の移動手段は、敷板を載せた状態で該敷板をひっくり返すことができるように設けられている、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の敷板用洗浄機。
- 前記第2の移動手段は、敷板移動方向の軸を回転軸として、回転可能に設けられている、ことを特徴とする請求項3に記載の敷板用洗浄機。
- 前記第2の移動手段は、敷板移動方向に対して交差する方向の軸を回転軸として、回転可能に設けられている、ことを特徴とする請求項3に記載の敷板用洗浄機。
- 前記第2の移動手段の回転が不要なときにその回転を妨げるための回転防止部材を具備する、ことを特徴とする請求項3に記載の敷板用洗浄機。
- 前記第2の移動手段は、
前記敷板の底面側と対向するように設けられた複数の底面側ローラーと、
前記敷板の上面側と対向するように設けられた複数の上面側ローラーと、
前記底面側ローラーと前記上面側ローラーとの間に位置し、前記敷板を進入させるためのスペースと、を含んで構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の敷板用洗浄機。 - 前記上面側ローラーおよび前記底面側ローラーはそれぞれ、敷板を支えることができるように設けられている、ことを特徴とする請求項8に記載の敷板用洗浄機。
- 前記第1の移動手段は、複数のローラーを含んで構成され、
前記複数のローラーは、外側フレームに対して回転自在に設けられている、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の敷板用洗浄機。 - 前記第2の移動手段は、内側フレームと、該内側フレームに対して回転自在に設けられた複数のローラーと、を含んで構成され、
前記内側フレームは、外側フレームに対して回転自在に設けられている、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の敷板用洗浄機。 - 前記洗浄液噴射手段は、前記敷板の上面側と底面側の何れか一方または双方に対して洗浄液を噴射するための噴射ノズルを含んで構成されている、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の敷板用洗浄機。
- 前記噴射ノズルは、洗浄液の噴射圧力や噴射範囲を調節できるように構成されている、ことを特徴とする請求項12に記載の敷板用洗浄機。
- 前記敷板の任意の位置に洗浄液を噴射することができるように、前記洗浄液噴射手段は移動可能に設けられている、ことを特徴とする請求項12に記載の敷板用洗浄機。
- 前記敷板の任意の位置に洗浄液を噴射することができるように、前記ノズルは移動可能に設けられている、ことを特徴とする請求項12に記載の敷板用洗浄機。
- 請求項1〜15の何れかに記載の洗浄機を用いた敷板の洗浄方法であって、
洗浄対象である敷板を第1の移動手段に載せる工程と、
敷板を第1の移動手段から第2の移動手段に向かって移動させる工程と、
敷板の移動途中、移動前、移動後の少なくとも何れかのタイミングで、洗浄液噴射手段により敷板の片面または両面を洗浄する工程と、
第2の移動手段に至った敷板の上下方向の向きが、予め定めた向きと一致する場合に、該敷板を第2の移動手段から降ろす工程と、
を含むことを特徴とする敷板の洗浄方法。 - 敷板の洗浄すべき部位に向かって洗浄液噴射手段を移動させる工程を、更に含むことを特徴とする請求項16に記載の敷板の洗浄方法。
- 敷板の洗浄すべき部位に向かって洗浄液噴射手段のノズルを移動させる工程を、更に含むことを特徴とする請求項16に記載の敷板の洗浄方法。
- 第2の移動手段と敷板とを一体的に回転させる工程を、更に含むことを特徴とする請求項16に記載の敷板の洗浄方法。
- 第2の移動手段に至った敷板の表裏の向きが、予め定めた向きと一致しない場合に、該第2の移動手段を回転させて敷板を反転させる工程を、更に含むことを特徴とする請求項16に記載の敷板の洗浄方法。
- 第2の移動手段を回転させることによって敷板を反転させ、該敷板の反対面の洗浄具合を確認する工程を、更に含むことを特徴とする請求項16に記載の敷板の洗浄方法。
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