JP2011164782A - 電子機器 - Google Patents

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Makoto Iyoda
真 伊豫田
Giichi Yamano
義一 山野
Shinya Ogasawara
真也 小笠原
Tomonori Mizutani
友徳 水谷
Naoyuki Ito
尚之 伊藤
Norio Fujiwara
規夫 藤原
Kazuhiro Shiragami
和弘 白神
Katsuya Yamamoto
勝也 山本
Shinji Goto
真司 後藤
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Abstract

【課題】外表面の過熱を抑制可能な電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器100は、筐体10を貫通する第1貫通孔TH1と、第1貫通孔TH1の内壁W1を構成する第1内壁部材101と、CPU104と第1内壁部材101とに熱的に接続される熱伝導部材105とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、発熱体を備える電子機器に関する。
従来、CPUなどの発熱体を備える電子機器(例えば、ポータブルコンピュータなど)において、発熱体から発生する熱を電子機器の外表面から空気中に放散させる手法が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2など)。
特開平8−204373号公報 特開平11−249761号公報
しかしながら、上記手法では、電子機器の外表面が過熱される場合がある。そのため、ユーザ操作を受け付けるキーボードやタッチパッドなどの過熱によって、電子機器の操作性が低下するおそれがある。また、筐体自体の過熱により、電子機器の取り扱い性が低下するおそれがある。
本発明は、上述の状況に鑑みてなされたものであり、外表面の過熱を抑制可能な電子機器を提供することを目的とする。
本発明の特徴に係る電子機器は、外表面に形成される凹部を有する筐体と、筐体に収容される発熱体と、凹部の内壁を構成する内壁部材と、発熱体と内壁部材とに熱的に接続される熱伝導部材とを備える。
本発明によれば、外表面の過熱を抑制可能な電子機器を提供することができる。
第1実施形態に係る電子機器100を示す斜視図である。 図1のA−A線における断面図である。 第1実施形態に係る筐体10を上面S1側から見た透視図である。 第2実施形態に係る電子機器100の構成を示す断面図である。 第3実施形態に係る電子機器100の構成を示す断面図である。 第4実施形態に係る電子機器100の構成を示す断面図である。 その他の実施形態に係る電子機器100の構成を示す断面図である。 その他の実施形態に係る電子機器100の構成を示す断面図である。
次に、図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なっている場合がある。従って、具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[第1実施形態]
(電子機器の構成)
第1実施形態に係る電子機器の構成について、図面を参照しながら説明する。本実施形態では、電子機器の一例であるポータブルコンピュータについて説明する。
図1は、第1実施形態に係る電子機器100を示す斜視図である。図1に示すように、電子機器100は、筐体10、表示部20及び脚部30を備える。
筐体10は、複数の電子部品などを収容する容器である。筐体10は、上面S1、底面S2、側面S3、第1貫通孔TH1、第2貫通孔TH2、キーボード11、タッチパッド12、第1パームレスト13、及び第2パームレスト14を備える。
上面S1は、鉛直方向上向きに形成される。底面S2は、上面S1の反対側において、鉛直方向下向きに形成される。側面S3は、上面S1と底面S2との間に設けられる。
第1貫通孔TH1は、上面S1から底面S2まで筐体10を貫通する。第1貫通孔TH1は、上面S1側から見た場合に、筐体10の端部に設けられる。第1貫通孔TH1内には、外気が流通可能である。
第2貫通孔TH2は、上面S1から底面S2まで筐体10を貫通する。第2貫通孔TH2は、上面S1側から見た場合に、第1貫通孔TH1と対称的に設けられる。第2貫通孔TH2内には、外気が流通可能である。
キーボード11は、上面S1に設けられる。キーボード11は、ユーザによるデータ入力操作を受け付ける入力装置である。キーボード11は、所定の鍵盤配列に従って配列された複数のキー11aを有する。複数のキー11aそれぞれは、所定のキー幅に形成されている。
タッチパッド12は、上面S1に設けられる。タッチパッド12は、ユーザによるカーソル移動操作を受け付ける入力装置である。タッチパッド12は、複数のクリックボタンを有する。
第1パームレスト13及び第2パームレスト14は、上面S1に設けられる。第1パームレスト13及び第2パームレスト14は、ユーザの手のひら及び手首を支持する。
ここで、キーボード11、タッチパッド12、第1パームレスト13及び第2パームレスト14は、ユーザが操作時に接触するユーザ接触領域Rを形成する。ユーザは、電子機器100を操作する場合、ユーザ接触領域Rの外側の領域に比べて、ユーザ接触領域Rに接触する機会が多い。なお、キーボード11及びタッチパッド12は、ユーザの操作を受付ける受付け部を構成する。
表示部20は、図示しないヒンジ機構を介して筐体10に連結される。表示部20は、筐体10に対して開閉可能である。表示部20は、ディスプレイ21を有する。なお、図1は、表示部20の開状態を示している。
脚部30は、筐体10の底面S2に設けられる。脚部30は、筐体10を支持する。脚部30は、電子機器100が載置された場合、電子機器100が載置される載置面と底面S2との間に空隙を形成する。
(電子機器100の内部構成)
次に、第1実施形態に係る電子機器100の内部構成について、図面を参照しながら説明する。図2は、図1のA−A線における断面図である。図3は、第1実施形態に係る筐体10を上面S1側から見た透視図である。なお、図3では、キーボード11及びタッチパッド12は省略されている
図2及び図3に示すように、電子機器100は、第1内壁部材101、第2内壁部材102、プリント基板103、CPU104、熱伝導部材105、弾性部材106、及び支持部材107を備える。
第1内壁部材101は、第1貫通孔TH1の内壁W1を構成する。第1内壁部材101は、上面S1から底面S2まで筐体10を貫通する。後述するように、第1内壁部材101には、熱伝導部材105を介して、CPU104から発生する熱が伝導される。第1貫通孔TH1内の空気は、内壁W1から放出される熱によって暖められる。
第1貫通孔TH1は、図2に示すように、第1開口P1及び第2開口P2を有する。第1開口P1は、上面S1に形成される。第2開口P2は、底面S2に形成される。すなわち、第2開口P2は、鉛直方向において第1開口P1より下方に設けられている。第1貫通孔TH1内の暖められた空気は、第1開口P1から放散される。第1貫通孔TH1内には、第2開口P2から外気が流入する。
第2内壁部材102は、第2貫通孔TH2の内壁W2を構成する。第2内壁部材102は、上面S1から底面S2まで筐体10を貫通する。後述するように、第2内壁部材102には、熱伝導部材105を介して、CPU104から発生する熱が伝導される。第2貫通孔TH2内の空気は、内壁W2から放出される熱によって暖められる。
第2貫通孔TH2は、図2に示すように、第1開口Q1及び第2開口Q2を有する。第1開口Q1は、上面S1に形成される。第2開口Q2は、底面S2に形成される。すなわち、第2開口Q2は、鉛直方向において第1開口Q1より下方に設けられている。第2貫通孔TH2内の暖められた空気は、第1開口Q1から放散される。第2貫通孔TH2内には、第2開口Q2から外気が流入する。
ここで、第1開口P1の幅L1と第1開口Q1の幅L2とは、それぞれ、ユーザの指が入りにくい程度の大きさであることが好ましい。本実施形態において、幅L1及び幅L2は、それぞれ、複数のキー11aそれぞれのキー幅よりも小さい。
プリント基板103は、複数の電子部品(CPU104のみ図示)を支持する。プリント基板103は、複数の電子部品に接続される配線を有する。
CPU104は、プリント基板103上に支持される電子部品の1つである。CPU104は、電子機器100の中央演算処理装置として機能する。CPU104は、動作状態において発熱する。本実施形態において、CPU104は、「発熱体」の一例である。
熱伝導部材105は、CPU104を挟んでプリント基板103の反対側に設けられる。熱伝導部材105は、CPU104、第1内壁部材101及び第2内壁部材102に熱的に接続される。本実施形態において、熱伝導部材105は、弾性部材106を介してCPU104と間接的に接続される。熱伝導部材105は、第1端部105aにおいて第1内壁部材101と直接的に接続される。熱伝導部材105は、第2端部105bにおいて第2内壁部材102と直接的に接続される。
熱伝導部材105は、CPU104から発生する熱を、第1内壁部材101及び第2内壁部材102に伝導する。熱伝導部材105は、熱伝導性の高い材料(例えば、銅やアルミニウムなど)によって構成されることが好ましい。熱伝導部材105は、板状、棒状、シート状などに形成される。
ここで、本実施形態において、熱伝導部材105は、異方性熱導電材料によって構成されている。具体的には、図2に示すように、熱伝導部材105の熱伝導性は、CPU104から第1内壁部材101及び第2内壁部材102に向かう方向Bに指向性を有する。このような熱伝導部材105としては、例えばグラファイトシートなどを用いることができる。
なお、異方性熱伝導材料とは、熱伝導性について、所定方向に指向性を有する材料である。例えば、面内方向の熱伝導性が面内方向と垂直な方向よりも高い場合、「異方性熱伝導材料の熱伝導性は、面内方向への指向性を有する」といえる。
弾性部材106は、CPU104と熱伝導部材105との間に介挿される。弾性部材106は、CPU104と熱伝導部材105とに接触する。弾性部材106は、CPU104から発生する熱を熱伝導部材105に伝導する。弾性部材106としては、例えば、弾性ゴムのように高い弾性限界を示す材料を用いることができる。弾性部材106の弾性を変更することによって、弾性部材106とCPU104及び熱伝導部材105との密着度を調整することができる。弾性部材106は、シート状、板状、棒状などに形成される。
支持部材107は、プリント基板103を支持する。支持部材107は、筐体10の内面に固定される。
(作用及び効果)
(1) 第1実施形態に係る電子機器100は、筐体10を貫通する第1貫通孔TH1と、第1貫通孔TH1の内壁W1を構成する第1内壁部材101と、CPU104と第1内壁部材101とに熱的に接続される熱伝導部材105とを備える。
熱伝導部材105は、CPU104から発生する熱を、第1内壁部材101に伝導する。第1内壁部材101は、熱伝導部材105を介して伝導された熱を、内壁W1から第1貫通孔TH1内の空気中に放出する。第1貫通孔TH1内の空気は、内壁W1から放出される熱で暖められることによって、第1貫通孔TH1から電子機器100の外部に放散される。
このように、第1貫通孔TH1から外気中に放熱できるので、電子機器100の外表面が過熱されることを抑制することができる。その結果、受付け部(キーボード11及びタッチパッド12)の過熱が抑制されるので、電子機器100の操作性が低下することを抑制できる。また、筐体10自体の過熱が抑制されるので、電子機器100の取り扱い性が低下することを抑制できる。
(2) 第1実施形態に係る電子機器100は、CPU104と熱伝導部材105との間に介挿される弾性部材106を備える。
従って、電子機器100に外部から衝撃が加えられた場合に、CPU104が受ける衝撃を緩和することができる。また、弾性部材106によってCPU104と熱伝導部材105とを密着させられるので、CPU104から熱伝導部材105への熱伝導効率を向上することができる。
(3) 第1実施形態に係る電子機器100において、第1貫通孔TH1は、第1開口P1と、鉛直方向において第1開口P1より下方に設けられる第2開口P2とを有する。
従って、第1貫通孔TH1内で暖められた空気を、第1開口P1からスムースに放散させることができる。そのため、内壁W1における放熱効率を向上することができる。
また、第1開口P1の幅L1は、複数のキー11aそれぞれのキー幅よりも小さい。同様に、第2開口P2の幅L2は、複数のキー11aそれぞれのキー幅よりも小さい。従って、第1貫通孔TH1内にユーザの指が誤って差し込まれることを抑制することができる。
また、第1開口P1は、ユーザ接触領域Rから離間する。従って、ユーザが電子機器100を操作している場合に、第1開口P1から放出される暖かい空気がユーザに直接当たることを抑制できる。その結果、電子機器100の操作性をより向上することができる。
また、第2開口P2は、脚部30が設けられた底面S2に設けられる。従って、第2開口P2から第1貫通孔TH1内へのスムースな外気の流入を維持することができる。
(4) 第1実施形態に係る電子機器100において、熱伝導部材105は、異方性熱伝導材料によって構成される。熱伝導部材105の熱伝導性は、CPU104から第1内壁部材101に向かう方向Bに指向性を有する。
従って、熱伝導部材105の内部においてスムースな熱伝導を行えるので、CPU104から第1内壁部材101への熱伝導効率を向上することができる。
(5) 第1実施形態に係る電子機器100は、筐体10を貫通する第2貫通孔TH2と、第2貫通孔TH2の内壁W2を構成し、熱伝導部材105に熱的に接続される第2内壁部材102を備える。
従って、第1貫通孔TH1に加えて第2貫通孔TH2からも放熱できるので、電子機器100の外表面の過熱をより抑制することができる。
[第2実施形態]
以下において、第2実施形態に係る電子機器100の構成について、図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態との相違点について主として説明する。
図4は、第2実施形態に係る電子機器100の構成を示す断面図である。
図4に示すように、熱伝導部材105は、第1延在部105a及び第2延在部105bを有する。第1延在部105a及び第2延在部105bは、それぞれ、鉛直方向下向きに延びる。
熱伝導部材105は、第1延在部105aを介して、CPU104より下方において第1内壁部材101に接続される。また、熱伝導部材105は、第2延在部105bを介して、CPU104より下方において第2内壁部材102に接続される。
(作用及び効果)
(1) 第2実施形態に係る電子機器100において、熱伝導部材105は、第1延在部105aを介して、CPU104より下方において第1内壁部材101に接続される。
従って、筐体10の底面S2に近い位置において、熱伝導部材105から第1内壁部材101へ熱を伝導させることができる。そのため、第1内壁部材101から筐体10の上面S1へ熱が伝導されることを抑制できるので、受付け部が過熱されることをより抑制することができる。その結果、電子機器100の操作性をより向上することができる。
(2) 第2実施形態に係る電子機器100において、熱伝導部材105は、第2延在部105bを介して、CPU104より下方において第2内壁部材102に接続される。
従って、受付け部が過熱されることをより抑制できるので、電子機器100の操作性をより向上することができる。
[第3実施形態]
以下において、第3実施形態に係る電子機器100の構成について、図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態との相違点について主として説明する。
図5は、第3実施形態に係る電子機器100の構成を示す断面図である。図5に示すように、電子機器100は、熱伝導部材108を有する。
第3実施形態において、熱伝導部材108は、プリント基板としての機能を有する。すなわち、熱伝導部材108は、CPU104を支持するとともに、CPU104に接続される配線を有する。熱伝導部材108は、第1内壁部材101及び第2内壁部材102によって支持される。
熱伝導部材108は、CPU104、第1内壁部材101及び第2内壁部材102に熱的に接続される。本実施形態において、熱伝導部材108は、CPU104と直接的に接続される。熱伝導部材108は、第1端部108aにおいて第1内壁部材101と直接的に接続される。熱伝導部材108は、第2端部108bにおいて、第2内壁部材102を直接的に接続される。
(作用及び効果)
(1) 第3実施形態に係る電子機器100において、熱伝導部材108は、CPU104を支持するプリント基板である。
従って、プリント基板とは別に熱伝導部材を設ける必要がないので、電子機器100の製造コストを低減することができる。また、CPU104と熱伝導部材108とが直接的に接続されるので、CPU104と熱伝導部材108との間における熱伝導効率を向上することができる。
(2) 第3実施形態に係る電子機器100において、熱伝導部材108は、第1内壁部材101及び第2内壁部材102によって支持される。
従って、プリント基板としての熱伝導部材108を支持する部材を別途設ける必要がないので、電子機器100の製造コストをより低減することができる。
[第4実施形態]
以下において、第4実施形態に係る電子機器100の構成について、図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態との相違点について主として説明する。
図6は、第4実施形態に係る電子機器100の構成を示す断面図である。図6に示すように、プリント基板103は、第1内壁部材101及び第2内壁部材102に熱的に接続されている。具体的には、プリント基板103は、第1端部103aにおいて、第1内壁部材101と直接的に接続される。プリント基板103は、第2端部103bにおいて、第2内壁部材102と直接的に接続される。
(作用及び効果)
(1) 第4実施形態に係る電子機器100において、プリント基板103は、第1内壁部材101に熱的に接続される。
従って、CPU104からプリント基板103に伝導する熱を、第1内壁部材101に伝導させることができる。そのため、プリント基板103が筐体10の内面に支持される場合(第1実施形態参照)に比べて、電子機器100の外表面が過熱されることをより抑制することができる。その結果、電子機器100の取り扱い性が低下することをより抑制できる。
(2) 第4実施形態に係る電子機器100において、プリント基板103は、第2内壁部材102に熱的に接続される。
従って、CPU104からプリント基板103に伝導する熱を、第2内壁部材102に伝導させることができるので、電子機器100の外表面が過熱されることをより抑制できる。
(その他の実施形態)
本発明は上記の実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
(1) 上記実施形態において、筐体10は、第1貫通孔TH1及び第2貫通孔TH2を備えることとしたが、これに限られるものではない。筐体10は、第1貫通孔TH1及び第2貫通孔TH2それぞれに代えて、筐体10を貫通しない凹部を備えていてもよい。具体的には、図7に示すように、筐体10は、第1内壁部材110及び第2内壁部材120を備えていてもよい。第1内壁部材110は、第1開口P1を有する第1凹部C1を構成する。第2内壁部材120は、第1開口Q1を有する第2凹部C2を構成する。
このような場合においても、熱伝導部材105を介して第1内壁部材110に伝導される熱を、第1内壁部材110の内壁W1から第1凹部C1内の空気中に放出できる。また、第2内壁部材120についても同様の作用及び効果が認められる。
なお、凹部の形状、開口の位置などは限定されない。
(2) 上記実施形態において、第1開口P1は上面S1に形成され、第2開口P2は底面S2に形成されることとしたが、これに限られるものではない。例えば、図8に示すように、貫通孔THの第1開口T1及び第2開口T2が、それぞれ、側面S3に形成されていてもよい。
また、第1開口T1及び第2開口T2は、それぞれ、上面S1、或いは底面S2に形成されていてもよい。従って、第1開口T1は、鉛直方向において、第2開口T2と同じ高さに設けられていてもよい。
なお、第1開口T1及び第2開口T2それぞれが底面S2に形成されない場合には、電子機器100は、脚部30を備えていなくてもよい。
(3) 上記実施形態において、電子機器100は、第1貫通孔TH1及び第2貫通孔TH2を備えることとしたが、これに限られるものではない。例えば、図8に示すように、電子機器100は、貫通孔THのみを備えていてもよい。また、電子機器100は、3本以上の貫通孔を備えていてもよい。
(4) 上記実施形態において、第1貫通孔TH1及び第2貫通孔TH2は、それぞれ、鉛直方向に沿って形成されることとしたが、これに限られるものではない。例えば、図8に示すように、貫通孔THの一部は、鉛直方向に対して傾斜する方向に沿って形成されていてもよい。この場合、貫通孔TH内における空気の流れをスムースにすることができる。また、貫通孔TH全体が鉛直方向に対して傾斜する方向に沿って形成されていてもよい。
(5) 上記実施形態において、第1内壁部材101は、第1貫通孔TH1の内壁W1の全体を構成することとしたが、これに限られるものではない。第1内壁部材101は、第1貫通孔TH1の少なくとも一部分の内壁を構成していればよい。例えば、図8に示すように、内壁部材109、第1部材110及び第2部材111によって貫通孔THの内壁が構成されていてもよい。
なお、図8に示すように、貫通孔THは、内壁部材109などの内壁によって囲われていなくてもよい。貫通孔THは、第1開口T1及び第2開口T2を有していればよい。ただし、貫通孔THが内壁部材109などによって全体的に囲われている場合には、貫通孔THを介して筐体10の内部にゴミ、埃、或いは水などが浸入することを抑制できる。
(6) 上記実施形態において、電子機器100は、弾性部材106を備えることとしたが、これに限られるものではない。図8に示すように、電子機器100は、弾性部材106を備えていなくてもよい。この場合には、CPU104と熱伝導部材105とを直接的に接触させればよい。
(7) 上記実施形態において、ユーザ接触領域Rは、キーボード11、タッチパッド12、第1パームレスト13及び第2パームレスト14によって形成されることとしたが、これに限られるものではない。例えば、ユーザ接触領域Rには、電源ボタンなどの各種ボタンや、USBポートなどの各種プラグ差し込み口などが含まれていてもよい。
(8) 上記実施形態では特に触れていないが、電子機器100は、CPU104とは別に発熱体を備えていてもよい。例えば、図8に示すように、電子機器100は、プリント基板103に支持されるIC(Integrated Circuit)112を発熱体として備えていてもよい。また、このような場合には、電子機器100は、IC112と内壁部材109とに接続される熱伝導部材113を、熱伝導部材105とは別に備えていてもよい。
(9) 上記実施形態では特に触れていないが、図8に示すように、熱伝導部材105は、貫通孔THの内壁を構成する内壁部材109と一体的に形成されていてもよい。この場合、熱伝導部材105から内壁部材109への熱伝導効率をより向上することができる。
(10) 上記実施形態では特に触れていないが、図8に示すように、電子機器100は、貫通孔THの内壁と筐体10の表面とに連通する連通孔CHを備えていてもよい。連通孔CHが、熱伝導部材105と内壁部材109との接続位置Cよりも下方に設けられる場合には、貫通孔THへの外気の流入効率を向上できる。また、連通孔CHが、接続位置Cよりも上方に設けられる場合には、貫通孔THから外部への空気の放散効率を向上できる。
(11) 上記実施形態では特に触れていないが、第1開口P1は、筐体10の外表面のうち表示部20に近接する位置に形成されていてもよい。一般的に、ユーザが表示部20周辺に接触する機会は少ないので、第1開口P1から放出される暖かい空気がユーザに直接当たることをより抑制できる。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本実施形態に係る電子機器によれば、電子機器の外表面が過熱されることを抑制できるので、電子機器分野において有用である。
10…筐体
11…キーボード
11a…キー
12…タッチパッド
13,14…パームレスト
20…表示部
21…ディスプレイ
30…脚部
101,102,109,110,120…内壁部材
103…プリント基板
104…CPU
105,108…熱伝導部材
106…弾性部材
107…支持部材
1…上面
2…底面
3…側面
R…ユーザ接触領域
TH…貫通孔
CH…連通孔
P,Q,T…開口
W…内壁
C…凹部

Claims (15)

  1. 外表面に形成される凹部を有する筐体と、
    前記筐体に収容される発熱体と、
    前記凹部の内壁を構成する内壁部材と、
    前記発熱体と前記内壁部材とに熱的に接続される熱伝導部材と、
    を備える電子機器。
  2. 前記凹部は、前記外表面に形成される第1開口を有する、
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記凹部は、前記筐体を貫通する貫通孔であり、
    前記凹部は、第1開口と、鉛直方向において前記第1開口より下方に設けられる第2開口とを有する、
    請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記筐体に取り付けられ、複数のキーを有するキーボードを備え、
    前記第1開口の幅は、前記複数のキーそれぞれの幅よりも小さい、
    請求項2又は3に記載の電子機器。
  5. 前記第1開口は、前記筐体の表面のうちユーザが操作時に接触するユーザ接触領域から離間する、
    請求項2乃至4のいずれかに記載の電子機器。
  6. 前記筐体に対して開閉可能に連結される表示部を備え、
    前記第1開口は、前記表示部に近接する、
    請求項2乃至5のいずれかに記載の電子機器。
  7. 前記筐体の底面に設けられる脚部を備え、
    前記第2開口は、前記筐体の底面に設けられる、
    請求項3乃至6のいずれかに記載の電子機器。
  8. 前記熱伝導部材は、鉛直方向下向きに延びる延在部を有し、
    前記熱伝導部材は、前記延在部を介して、前記発熱体より下方において前記内壁部材に接続される、
    請求項1乃至7のいずれかに記載の電子機器。
  9. 前記熱伝導部材は、前記発熱体を支持するプリント基板である、
    請求項1乃至8のいずれかに記載の電子機器。
  10. 前記熱伝導部材は、異方性熱伝導材料によって構成されており、
    前記熱伝導部材の熱伝導性は、前記発熱体から前記内壁部材に向かう方向に指向性を有する、
    請求項1乃至9のいずれかに記載の電子機器。
  11. 前記発熱体を支持し、前記内壁部材に熱的に接続されるプリント基板を備える、
    請求項1乃至10のいずれかに記載の電子機器。
  12. 前記発熱体と前記熱伝導部材との間に介挿される弾性部材を備える、
    請求項1乃至11のいずれかに記載の電子機器。
  13. 前記凹部と前記筐体の表面とに連通する連通孔を備える、
    請求項1乃至12のいずれかに記載の電子機器。
  14. 前記凹部の少なくとも一部は、鉛直方向に対して傾斜する方向に沿って形成される、
    請求項1乃至13のいずれかに記載の電子機器。
  15. 前記熱伝導部材は、前記内壁部材と一体的に形成される、
    請求項1乃至14のいずれかに記載の電子機器。
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