JP2011163201A - エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】ターボ過給機に設けた電動機の効果を享受できるコンパクトな多段過給式のエンジンを提供すること。
【解決手段】多段過給式のエンジン2は、エンジン本体20の排気通路23から排気ガスの一部を取り出してエンジン本体20の給気通路21に戻すEGR通路291を有したEGR装置29と、タービン251,271および外気を吸入、加圧してエンジン本体20に供給するコンプレッサ252,272を有する複数のターボ過給機25,27とを備え、この複数のターボ過給機25,27は、コンプレッサ252およびタービン251と回転駆動力を授受可能な電動機254を有する第1ターボ過給機25と、電動機を有さない第2ターボ過給機27とを備え、複数のターボ過給機25,27のうち、給気通路21のエンジン本体20に最も近い側には第2ターボ過給機27が設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンに係り、より具体的には、EGR(Exhaust Gas Recirculation)装置を備えた多段過給式のエンジンに関する。
従来、混合気の内燃温度を下げてNOxの発生を抑制するEGR装置を備えた過給式のエンジンが知られている。このようなエンジンでは、EGR装置により、排気ガスの一部を給気側に戻すことができるのであるが、エンジンを例えば中高速でかつ高負荷領域で運転する場合のように、エンジンの運転状態によってはターボ過給機等の過給機による給気圧力が排気ガス圧力よりも高くなることがある。この場合には、排気ガスが給気側に戻らずに、EGR率が低下してしまうことになる。
そこで、複数のターボ過給機を直列に設けて多段過給するとともに、全てのターボ過給機に電動機を設けて電動機を発電または駆動させることで、エンジンの運転状態にかかわらず、給気圧力および排気ガス圧力を適切な状態に調節して、EGR率を確保することが提案されている(例えば特許文献1参照)。
米国特許第6324846号明細書
特許文献1に記載のような多段過給式のエンジンにおいて、高圧段側(エンジンの給気通路における下流側)のターボ過給機では、低圧段側(エンジンの給気通路における上流側)のターボ過給機よりもタービンやコンプレッサの最大回転数が高いため、高圧段側のタービンおよびコンプレッサの共振回転数を高くする必要がある。
しかしながら、電動機を設けたターボ過給機は、電動機のロータを有する分、タービンおよびコンプレッサの共振回転数が、電動機を有さないターボ過給機よりも低くなってしまう。共振回転数を最大回転数以上とするためには、電動機のロータを小さくして軽量化する必要があるが、その場合には、電動機の容量(発電量、駆動量)も小さくなる。このため、高圧段側のターボ過給機に電動機を設けても、実質的には、低圧段側のターボ過給機でEGR率の制御に必要な電動機容量の大部分を受け持つことになってしまう。つまり、高圧段側のターボ過給機に電動機を設けた場合は、その効果が十分に得られないことがあるという問題がある。
また、高圧段側のターボ過給機に電動機を設けた場合は、電動機が、排気直後の排気ガスにより高温となるタービンと直接接続されることになる。この場合に、電動機内の絶縁用樹脂や磁石等が熱によるダメージを受けないようにするためには、電動機に対する高い冷却能力が必要となる。このため、電動機への冷却媒体流路の断面積を大きくすることが必要になるとともに、冷却媒体を冷却するためのクーラ等の冷却装置も高い冷却能力が必須となる。従って、冷却装置等の補機が大型化して、エンジンへの搭載性が悪化するとともに、エンジン全体が大型化するという問題もある。
本発明の目的は、ターボ過給機に設けた電動機の効果を享受できるコンパクトな多段過給式のエンジンを提供することにある。
本発明のエンジンは、多段過給式のエンジンであって、エンジン本体の排気通路から排気ガスの一部を取り出して前記エンジン本体の給気通路に戻すEGR通路を有したEGR装置と、外気を吸入、加圧して前記エンジン本体に供給するコンプレッサおよびこのコンプレッサを駆動するタービンを有する複数のターボ過給機とを備え、前記複数のターボ過給機は、前記コンプレッサおよび前記タービンと回転駆動力を授受可能に設けられた電動機を有する少なくとも1つの第1ターボ過給機と、前記第1ターボ過給機と直列に設けられ、前記電動機を有さない少なくとも1つの第2ターボ過給機とを備えて構成され、前記複数のターボ過給機のうちの前記第2ターボ過給機の1つが、前記給気通路の前記エンジン本体に最も近い側に設けられていることを特徴とする。
本発明のエンジンにおいて、当該エンジンは、前記複数のターボ過給機として前記第1および前記第2ターボ過給機がそれぞれ1つずつ設けられた2段過給式であることが望ましい。
本発明のエンジンにおいて、当該エンジンは、自走用の走行体、作業用の作業機、および前記作業機を搭載する旋回体のうちの少なくとも1つが、当該エンジンを駆動源として発電された電力を用いて電動モータで駆動されるハイブリッド型の建設機械のエンジンであることが望ましい。
本発明の多段過給式のエンジンによれば、電動機を有する第1ターボ過給機と電動機を有さない第2ターボ過給機とを含む複数のターボ過給機を備え、前記複数のターボ過給機のうちの前記第2ターボ過給機の1つが、前記給気通路の前記エンジン本体に最も近い側に設けられているため、エンジン本体に近い高圧段側のターボ過給機やその補機が大型化することを回避しつつ、エンジンの過渡応答性を向上したり、十分なEGR率を確保したりすることができる。従って、ターボ過給機に設けた電動機の効果を享受でき、かつコンパクトな多段過給式のエンジンを得ることができる。
本発明において、エンジンが、前記複数のターボ過給機として前記第1および前記第2ターボ過給機がそれぞれ1つずつ設けられた2段過給式である場合には、最小限の数のターボ過給機により多段過給式のエンジンを構成することができる。従って、最も簡易な構成で本発明のエンジンを得ることができる。
本発明のエンジンが、ハイブリッド型の建設機械のエンジンである場合には、前述した本発明の効果が、特に顕著に得られる。
すなわち、ハイブリッド型の建設機械では、走行体、作業機、および旋回体等を電気モータで駆動している分、他の油圧駆動部分の応答遅れが目立つ傾向にあるため、油圧ポンプの駆動源であるエンジンについても、従来の油圧駆動式の建設機械の場合と比べて高い応答性が要求される。しかし、建設機械の場合、乗用車や商用車などに比べてエンジンの排気量やターボ過給機のタービンの大きさが格段に大きいため、過給時のタイムラグが大きく、ハイブリッド型の建設機械に要求されるエンジンの過渡応答性に十分に応えることができなかった。
これに対し、本発明のエンジンを利用すれば、ハイブリッド型の建設機械において必要とされる十分な過渡応答性を得ることができる。
また、建設機械のエンジンは、乗用車や商用車に比べて、高負荷で運転する割合が非常に高く、かつエンジンの急激な加減速運転も頻繁に行われるため、NOxの発生を抑制することが難しかった。
これに対しても、本発明のエンジンを利用すれば、高いEGR率を実現することができるので、ハイブリッド型の建設機械にも要求されるNOx発生の抑制を促進することができる。
本発明の一実施形態に係る建設機械のシステム構成を示すブロック図。 建設機械に搭載されたエンジンを示す模式図。 エンジンの動作フロー図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
〔1〕パワーショベルの全体構成
図1において、建設機械としてのパワーショベル1は、駆動源としてエンジン2を備えている。エンジン2の出力軸には、発電機モータ3および一対の油圧ポンプ4,4がそれぞれ直列に連結されており、エンジン2によって駆動される。
発電機モータ3にて発電された電力は、インバータ5を介してキャパシタ6に充電される。キャパシタ6に充電された電力は、昇圧器5Aで昇圧されるとともに、インバータ5を介して旋回電動モータ7に出力される。旋回電動モータ7は、遊星歯車機構等を有した減速機8を介して上部旋回体9を駆動する。キャパシタ6からの電力はまた、発電機モータ3に供給される場合もあり、このような場合には、発電機モータ3を電動モータとして機能させて油圧ポンプ4を駆動し、エンジン2をアシストする。
一方、油圧ポンプ4から圧送された作動油は、コントロールバルブ10を介して作業機11に供給される。パワーショベル1での作業機11は、図示しないブーム、アーム、およびバケットで構成され、それぞれに設けられたブームシリンダ12、アームシリンダ13、およびバケットシリンダ14に対して作動油を流出入させることで、作業機11が油圧によって動作する。
また、パワーショベル1の車両本体には、詳細な図示を省略するが、前述の上部旋回体9が旋回自在に設置されている他、一対のクローラ式の下部走行体が設けられている。下部走行体は、クローラに噛合するスプロケットを駆動するための走行用油圧モータ15を有しており、これらの走行用油圧モータ15に対しても、油圧ポンプ4からの作動油がコントロールバルブ10を介して供給される。
従って、本実施形態のパワーショベル1は、上部旋回体9を電気エネルギで旋回駆動するとともに、作業機11や下部走行体を油圧によって駆動するハイブリッド型の建設機械である。なお、前述した各構成は、走行用油圧モータ15を除いて上部旋回体9に搭載され、上部旋回体9と共に旋回する。
さらに、パワーショベル1の上部旋回体9には、オペレータが操縦操作を行うキャブが設けられている。このようなキャブ内には、オペレータの座席や、エンジン2への燃料供給量を設定する燃料ダイヤル、レバー類、ペダル類、モニタ類、その他のスイッチ類などが設けられている。また、上部旋回体9には、インバータ5や後述する旋回制御装置30が収容された制御ボックス、およびエンジン2の動作を制御するエンジンコントローラ40が設けられている。図1には代表して、キャブ内に設置される作業機11操作用の作業機レバー16、および旋回操作用の旋回レバー17が図示されている。
作業機レバー16はPPC(Proportional Pressure Control)バルブを含んで構成され、PPCバルブにて生成されたパイロット圧によりコントロールバルブ10の切換動作を行い、作業機11を動作させる。
旋回レバー17は、その傾倒角度に応じたレバー信号を旋回制御装置30に出力するよう、ポテンショメータ等を含んで構成されている。
旋回制御装置30は、上部旋回体9の旋回動作を制御するものであり、コンピュータ技術に用いられる各種のハードウェアやソフトウェアで構成される。本実施形態の旋回制御装置30は、インバータ5に搭載されるかたちで設けられ、インバータ5に対して電気的に接続されている。
エンジンコントローラ40は、図示しない検出手段から燃料ダイヤルの設定位置、アクセルペダルの開度、エンジン回転速度、および燃料噴射量等の検出信号を受信しており、これらの検出信号によりエンジン2の運転状態を把握し、状態に応じて燃焼室への燃料噴射量や燃料噴射タイミングなどの制御を行っている。また、エンジンコントローラ40は、後述する電動機254やEGRバルブ292(ともに図2参照)の動作も制御する。
〔2〕エンジンの構成
以下、図2を参照して、エンジン2の構成について詳説する。
エンジン2は、本実施形態ではディーゼルエンジンであり、内部に複数の燃焼室が形成されたエンジン本体20と、エンジン本体20の燃焼室に空気を供給する給気通路21と、エンジン本体20および給気通路21間に設けられ給気通路21からの空気を各燃焼室に分配する給気マニホールド22と、エンジン本体20から排気ガスを排出する排気通路23と、エンジン本体20および排気通路23間に設けられ排気ガスを集めて排気通路23に流入させる排気マニホールド24と、給気通路21に吸い込んだ外気を過給する第1ターボ過給機25と、第1ターボ過給機25で圧縮された空気を冷却するインタークーラ26と、第1ターボ過給機25からの圧縮空気をさらに圧縮する第2ターボ過給機27と、第2ターボ過給機27で圧縮された空気を冷却するアフタークーラ28と、NOxの生成を抑制するためのEGR装置29とを備えている。
このうちの第1ターボ過給機25は、排気ガスの排気エネルギで回転するタービン251と、このタービン251と共に回転して外気を圧縮するコンプレッサ252と、タービン251とコンプレッサ252とを連結する回転軸253において、タービン251およびコンプレッサ252と回転駆動力を授受可能に設けられた電動機254とを備えている。電動機254は、発電機としても機能させることができ、電動機能および発電機能間の切り換えは、エンジンコントローラ40により行われる。コンプレッサ252出口から第2ターボ過給機27までは給気通路21で連通しており、給気通路21のコンプレッサ252および第2ターボ過給機27間に、インタークーラ26が設けられている。
第2ターボ過給機27は、第1ターボ過給機25よりもエンジン本体20に近い高圧段側に設けられている。この第2ターボ過給機27は、第1ターボ過給機25とは異なって電動機を有さないターボ過給機であり、互いに回転軸273によって直結されたタービン271およびコンプレッサ272を備えている。コンプレッサ272出口から給気マニホールド22までは給気通路21で連通しており、給気通路21のコンプレッサ272および給気マニホールド22間に、アフタークーラ28が設けられている。
EGR装置29は、排気通路23から分岐して給気通路21の下流側(アフタークーラ28よりも下流側)に連通するEGR通路291を備えている。このEGR通路291には、当該EGR通路291を開閉するEGRバルブ292と、排気マニホールド24からの排気ガスを冷却するEGRクーラ293とが設けられている。このEGR装置29において、排気ガス圧力が給気圧力よりも高い場合に、EGRバルブ292を開くことで、排気ガスの一部を給気側に戻すことが可能である。EGRバルブ292の開閉制御は、排気通路23または排気マニホールド24に設けられた図示しないNOx量検出手段からの検出信号に基づき、エンジンコントローラ40によって行われる。
〔3〕エンジンの作用
次に、エンジン2の動作フローを示す図3を参照しつつ、エンジン2の作用について説明する。
図3において、先ず、エンジン2の給気通路21に外気が流入し(S1)、低圧段側の第1ターボ過給機25のコンプレッサ252で圧縮される(S2)。圧縮された空気は、インタークーラ26で冷却された後(S3)、高圧段側の第2ターボ過給機27のコンプレッサ272でさらに圧縮される(S4)。第2ターボ過給機27で圧縮された空気は、アフタークーラ28で冷却された後(S5)、EGR装置29によって排気通路23から戻された排気ガスと混合される(S6)。圧縮空気と排気ガスとの混合気は、給気マニホールド22を経由してエンジン本体20へ給気される(S7)。これにより、エンジン本体20に供給される空気量が増加してエンジン2の出力が向上するとともに、NOxの発生が抑制され、燃費も向上する。
エンジン本体20では内燃によって排気ガスが発生し(S8)、発生した排気ガスは、排気マニホールド24を通った後、第2ターボ過給機27のタービン271とEGR通路291とに向けて分配される(S9)。EGR通路291へ分配された排気ガスは、EGRクーラ293で冷却された後(S10)、第2ターボ過給機27からの圧縮空気と混合される(S6)。
一方、第2ターボ過給機27のタービン271へ分配された排気ガスは、高圧段側のタービン271を駆動する(S11)。タービン271の駆動力は、コンプレッサ272に伝達され、前述のように第1ターボ過給機25からの圧縮空気をさらに圧縮する(S4)。
第2ターボ過給機27のタービン271を駆動した排気ガスは、第1ターボ過給機25で低圧段側のタービン251を駆動し(S12)、排気通路23から排出される(S13)。この際のタービン251の駆動力は、電動機254に伝達されて、電動機254を駆動する。
ここで、エンジンコントローラ40は、図示しない燃料ダイヤルの設定位置やアクセルペダルの開度等の情報に基づき、エンジン2が加速運転状態にあると判定すると、電動機254を電動機として機能させ、エンジン2が加速運転状態にないと判定すると、電動機254を発電機として機能させる。その結果、電動機254が発電機として機能する場合は、タービン251の駆動力により発電が行われて(S14)、電力が発生する(S15)。また、電動機として機能する場合は、電動機254が駆動力を出力してコンプレッサ252の駆動をアシストし(S15)、タービン251とともにコンプレッサ252を駆動して、コンプレッサ252に外気を圧縮させる(S2)。
以上のような第1ターボ過給機25および第2ターボ過給機27の作用により、排気ガス圧力、給気圧力、およびEGR率は、第1ターボ過給機25の電動機254の発電または駆動に応じて、以下の表1に示すように変化する。
Figure 2011163201
すなわち、第1ターボ過給機25の電動機254を発電機として機能させると、低圧段側のタービン251の回転抵抗が大きくなるため、タービン251入口の排気ガス圧力が高くなり、高圧段側のタービン271出口や排気マニホールド24の排気ガス圧力も高くなる。
一方、電動機254の回転抵抗によりタービン251の回転数が低下するため、低圧段側のコンプレッサ252出口の給気圧力は低くなり、高圧段側のコンプレッサ272出口および給気マニホールド22の給気圧力も低くなる。
このように、第1ターボ過給機25の電動機254を発電機として機能させることにより、排気マニホールド24の排気ガス圧力を給気マニホールド22の給気圧力よりも大幅に高くすることができる。その分、EGRクーラ293を通って給気マニホールド22に流れる排気ガス量が増加するため、EGR率を増加させることができる。
反対に、第1ターボ過給機25の電動機254を電動機として機能させてタービン251を駆動させると、排気ガス圧力が低下し、かつ給気圧力が増加するため、EGR率は減少する。このように、電動機254の発電量または駆動量に応じて、EGR率の制御が可能となる。
また、エンジン2の加速運転時に第1ターボ過給機25の電動機254を電動機として機能させて、コンプレッサ252の回転をアシストすれば、アシストがない場合に比べて、過給圧力が早く立ち上がることになる。従って、エンジン2の過渡応答性を向上できる。
さらに、第1ターボ過給機25の電動機254で発電した電力を、バッテリやキャパシタ等を含む電力供給系に戻すことにより、燃費の向上が可能となる。すなわち、本実施形態のパワーショベル1の場合、エンジン2の出力軸に結合した発電機モータ3を第1ターボ過給機25で発電した電力により駆動して、エンジン2の駆動をアシストすることにより、燃費の向上が可能である。反対に、発電機モータ3で発電した電力を利用して第1ターボ過給機25の電動機254を駆動することで、コンプレッサ252の回転をアシストすることもできる。
このように、低圧段側の第1ターボ過給機25に電動機254を設けることにより、前述した様々な効果が得られる。ここで、第1ターボ過給機25では、電動機254を設けた分だけ共振回転数が低下することになるが、低圧段側に設けられている第1ターボ過給では、そもそもタービン271およびコンプレッサ272の最大回転数が低いため、電動機254を設けた場合であっても、最大回転数が共振回転数を上回ることがない。
しかも、高圧段側の第2ターボ過給機27は、電動機を有しておらず共振回転数の高いターボ過給機であるため、タービンおよびコンプレッサを高回転で駆動させることができ、排気ガス圧力や給気圧力を十分に高くすることができる。このため、高いEGR率が確保できるとともに、過給によるエンジン出力の向上も実現できる。また、第2ターボ過給機27が電動機を有していないため、第2ターボ過給機27に関する冷却設備等の補機も、大型化することなく従来のものを使用できる。
以上の本実施形態によれば、EGR装置29を備えた多段過給式のエンジン2において、エンジン本体20に最も近い高圧段側には電動機を有さない第2ターボ過給機27が設けられ、エンジン本体20から離れた低圧段側には電動機254を備えた第1ターボ過給機25が設けられているので、ターボ過給機への電動機の採用に伴ってエンジン2が大型化したり、コストが上昇したりすることなく、ターボ過給機に設けた電動機による前述した効果を享受することができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態において、エンジン2は、ディーゼルエンジンであったが、ガソリンエンジン等の他のエンジンであってもよい。
前記実施形態において、エンジン2は、第1ターボ過給機25および第2ターボ過給機27による2段過給方式を採用していたが、エンジン本体20に最も近い側の過給機が発電機を有さないターボ過給機であれば、エンジン2において3つ以上の過給機を設けてもよい。3つ以上の過給機を直列に設ければ、エンジン2の過給圧をより高めることができるので、EGR率をさらに向上させることができる。
前記実施形態において、電動機254は、第1ターボ過給機25のタービン251およびコンプレッサ252間の回転軸253に設けられていたがこれに限られない。電動機254は、タービン251およびコンプレッサ252と回転駆動力を授受可能に設けられていればよく、例えば、第1ターボ過給機25に歯車等の動力伝達機構を用いてタービン251およびコンプレッサ252と回転駆動力を授受可能に構成してもよい。
前記実施形態では、パワーショベル1において、上部旋回体9を電気エネルギで旋回駆動し、作業機11や下部走行体を油圧によって駆動していたがこれに限られない。すなわち、走行体、作業機、および旋回体等を電気エネルギおよび油圧で駆動するハイブリッド型のものであれば、どの被駆動体の駆動に電気エネルギおよび油圧を割り当てるかは任意である。
ハイブリッド型の建設機械としてはパワーショベル1に限られず、ホイルローダやダンプトラック等の他の建設機械であってもよい。例えば、ホイルローダの場合は、作業機を油圧で駆動し、走行体を電気エネルギで駆動すればよく、ダンプトラックの場合は、ベッセルを作業機として油圧で駆動し、走行体を電気エネルギで駆動すればよい。当然のことながら、これとは反対に、作業機を電気エネルギで駆動し、走行体を油圧で駆動してもよい。
本発明は、パワーショベル等の建設機械に利用できる他、上部旋回体を有したクレーン等の作業機械にも利用することができる。
1…ハイブリッド型の建設機械であるパワーショベル、2…エンジン、20…エンジン本体、21…給気通路、23…排気通路、25…第1ターボ過給機、27…第2ターボ過給機、29…EGR装置、40…エンジンコントローラ、251,271…タービン、252,272…コンプレッサ、254…電動機、291…EGR通路。

Claims (3)

  1. 多段過給式のエンジンであって、
    エンジン本体の排気通路から排気ガスの一部を取り出して前記エンジン本体の給気通路に戻すEGR通路を有したEGR装置と、
    外気を吸入、加圧して前記エンジン本体に供給するコンプレッサおよびこのコンプレッサを駆動するタービンを有する複数のターボ過給機とを備え、
    前記複数のターボ過給機は、
    前記コンプレッサおよび前記タービンと回転駆動力を授受可能に設けられた電動機を有する少なくとも1つの第1ターボ過給機と、
    前記第1ターボ過給機と直列に設けられ、前記電動機を有さない少なくとも1つの第2ターボ過給機とを備えて構成され、
    前記複数のターボ過給機のうちの前記第2ターボ過給機の1つが、前記給気通路の前記エンジン本体に最も近い側に設けられている
    ことを特徴とするエンジン。
  2. 請求項1に記載のエンジンにおいて、
    当該エンジンは、前記複数のターボ過給機として前記第1および前記第2ターボ過給機がそれぞれ1つずつ設けられた2段過給式である
    ことを特徴とするエンジン。
  3. 請求項1または請求項2に記載のエンジンにおいて、
    当該エンジンは、自走用の走行体、作業用の作業機、および前記作業機を搭載する旋回体のうちの少なくとも1つが、当該エンジンを駆動源として発電された電力を用いて電動モータで駆動されるハイブリッド型の建設機械のエンジンである
    ことを特徴とするエンジン。
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