JP2011162636A - 溶融紡糸型エレクトロスピニング用プロピレン系樹脂材料及び極細繊維の溶融紡糸方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】溶融紡糸型エレクトロスピニング法により、加熱溶融状態において連続押出紡糸を行って極細繊維を紡糸する樹脂材料であって、下記の特性を満たすことを特徴とする、プロピレン系樹脂又はその組成物。
a)MFR(温度230℃・荷重21.2N)が50〜5,000g/10minである
b)DSC(示差走査熱量計測定)法により測定される融解ピーク温度(Tm)が110〜150℃である
【選択図】図1
Description
ナノテクノロジーの分野において、一般にナノファイバーと呼ばれる繊維径がナノオーダー(数μm程度以下)の極細繊維も出現し、その極細繊維は表面積が非常に大きく、また、その極細構造による特異な機能も発現されるので、非常に広い各種の技術分野における用途が展開され有効利用されつつある。
特に、半導体産業、製薬産業、バイオ産業などにおける、高い捕集性能を有する高性能フィルターユニットとして、細胞が接着及び増殖しやすく取り扱いが容易な細胞培養繊維体として、医療分野における生体人工器官の表面全体のコーティング材料や生物学的機能を置換向上させる新材料として、優れたイオン透過性と充放電特性を有する分離膜とそれを利用した電気化学素子として、超高感度の金属酸化物ガスセンサーとして、電子ペーパーにおける高性能なエレクトロクロミック表示素子として、及び、光発電性能の高い色素増感型太陽電池用電極や高い光電変換効率を実現し得る光電変換素子として、重要な用途展開が行われている。
エレクトロスピニング法としては、基本的に、ポリマーを溶剤に溶解又は分散したポリマー溶液をノズルからターゲットに向けて垂らすと共にノズルがプラス電極になり、ターゲットがマイナス電極になるように5〜100kVの高電圧を印加する方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
しかし、このエレクトロスピニング法は溶液エレクトロスピニング法であり、使用し得るポリマーは溶剤に溶解するポリマーに限定され、また、ポリマーを溶解した溶剤がエレクトロスピニングする際に蒸発するため、この方法でナノファイバーを製造する際には蒸発した溶剤を回収しなければならず、巨大な溶剤回収装置が必要であるという欠点が内在している。また、得られた繊維に溶剤に起因する成分が残留する問題があり、繊維に溶剤が残留すると、後に溶剤に起因する成分が滲み出して繊維製品に不都合を生じる惧れもある。
この方法としては、基本的な手法として、導電性筒状ノズルに熱可塑性樹脂糸状物を挿通し、ノズル先端部を加熱溶融すると共に導電性筒状ノズルがプラス電極になり、ターゲットがマイナス電極になるよう高電圧を印加する、溶融静電紡糸方法とその装置が開示されている(特許文献2,3を参照)。
しかし、溶融静電紡糸法においては、高分子を静電紡糸可能な粘度まで下げるために熱を加えるが、長時間の加熱滞留によって熱分解して、高分子の物性低下を招く場合があった。
ポリマーの加熱分解を回避するために、レーザー光線を照射して加熱溶融させるエレクトロスピニング法(特許文献4を参照)が提示され、更には、ノズルの先端をヒートガンで加熱するエレクトロスピニング法や、真空中で溶融エレクトロスピニングする方法なども提案されている。
それゆえに、現状においては、溶融エレクトロスピニング法に適しない、ポリプロピレンのような樹脂に関しては、溶融エレクトロスピニング法における研究は未だ殆どなされていない。
0℃・荷重21.2N)が50〜5,000g/10minである、及び、b)DSC(示差走査熱量計測定)法により測定される融解ピーク温度(Tm)が110〜150℃である」を規定する。
なお、本願発明における上記のa)及びb)の要件の合理性と有意性は、後記する実施例及び実施例と比較例の対照により実証されている。
a)MFR(温度230℃・荷重21.2N)が50〜5,000g/10minである
b)DSC(示差走査熱量計測定)法により測定される融解ピーク温度(Tm)が110〜150℃である
[2]プロピレン系樹脂がプロピレン単独重合体又はα−オレフィン(エチレンを含む)との共重合体であり、組成物がプロピレン単独重合体又はα−オレフィン(エチレンを含む)との共重合体と、他の重合体及び/又は各種添加剤との樹脂組成物であることを特徴とする、[1]におけるプロピレン系樹脂又はその組成物。
a)MFR(温度230℃・荷重21.2N)が50〜5,000g/10minである
b)DSC(示差走査熱量計測定)法により測定される融解ピーク温度(Tm)が110〜150℃である
a)MFR(温度230℃・荷重21.2N)が50〜5,000g/10minである
b)DSC(示差走査熱量計測定)法により測定される融解ピーク温度(Tm)が110〜150℃である
a)MFR(温度230℃・荷重21.2N)が50〜5,000g/10minである
b)DSC(示差走査熱量計測定)法により測定される融解ピーク温度(Tm)が110〜150℃である
[6][5]における極細繊維を使用して製造されたことを特徴とする、各種の繊維製品。
a)MFR(温度230℃・荷重21.2N)が50〜5,000g/10minである
b)DSC(示差走査熱量計測定)法により測定される融解ピーク温度(Tm)が110〜150℃である
そして、以下においては、基本的発明の各要件について、更に、基本的発明に付帯する発明及び実施の態様について、具体的かつ詳細に記述する。
本発明で使用されるプロピレン系樹脂は、プロピレンの単独重合体、プロピレンと他のα−オレフィンとの共重合体のいずれであってもよいが、プロピレンとα−オレフィンの共重合体、特にプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体が好ましい。好ましく用いられるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体は、プロピレンから誘導される構成単位を主成分としたプロピレンとα−オレフィンのランダム共重合体である。コモノマーとして用いられるα−オレフィンは、好ましくはエチレン又は炭素数4〜18のα−オレフィンである。
かかるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体の具体例としては、プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレン・1−ブテンランダム共重合体、プロピレン・1−ヘキセンランダム共重合体、プロピレン・エチレン・1−オクテンランダム共重合体、プロピレン・エチレン・1−ブテンランダム共重合体などが挙げられる。
重合法としては、上記触媒の存在下に、不活性溶媒を用いたスラリー法、溶液法、実質的に溶媒を用いない気相法や、或いは重合モノマーを溶媒とするバルク重合法などが挙げられる。
本発明で使用されるプロピレン系樹脂は、JIS K7210に準拠して、加熱温度230℃・荷重21.2Nで測定されるMFR(メルトフローレート)が、50〜5,000g/10minであり、好ましくは100〜4,000g/10min、更に好ましくは500〜3,600g/10minである。
50g/10min未満では溶融樹脂の粘度が高くなり過ぎ、極細繊維が得られなくなり、5,000g/10minを超えるものは、現在の重合技術と設備では製造困難である。
ここで、Tmの具体的測定は、示差走査熱量計(DSC)を用い、サンプル量5mgを採り、200℃で5分間保持した後、40℃まで10℃/分の降温速度で結晶化させ、更に10℃/分の昇温速度で融解させたときに描かれる曲線のピーク位置を、融解ピーク温度Tm(℃)とする。
所望のMFRを得るためには、MFRは基本的に分子量に依存するので、分子量を制御すればよく、それには重合温度や水素ガスの供給量或いは重合停止剤などの制御を行えばよい。
プロピレン系重合体を重合後、有機過酸化物を使用し溶融混練することにより調整してもよい。
プロピレン単独重合体のTmは、メタロセン触媒の錯体を選択することにより所望のTmとすることができる。α−オレフィンとの共重合体のTmを制御するには、重合反応系へ供給するα−オレフィンの量を制御することにより容易に調整することができる。
本発明で使用されるプロピレン系樹脂材料は、樹脂の組成物の態様においても使用することができ、組成物としては他の樹脂及び/又は各種の添加剤を配合した組成物として使用される。
配合される他の樹脂としては、プロピレンとα−オレフィンの各種重合体、オレフィン系重合体、その他任意の重合体を使用し得る。
各種の添加剤としては、樹脂材料の性能を高め或いは、他の性能を付加するために配合され、通常ポリオレフィンに使用する公知の酸化防止剤、中和剤、光安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤、金属不活性剤などの各種添加剤を、本発明の目的を損なわない範囲で配合することができる。
また、滑剤としてはステアリン酸アマイドなどの高級脂肪酸アマイド類が例示でき、帯電防止剤としては、グリセリン脂肪酸モノエステルなどの脂肪酸部分エステル類が例示でき、更には金属不活性剤としてはトリアジン類、フォスフォン類、エポキシ類、トリアゾール類、ヒドラジド類、オキサミド類などが例示できる。
溶融紡糸型エレクトロスピニング装置としては、カトーテック製の加熱溶融紡糸型エレクトロスピニング装置などを使用し、樹脂を加熱溶融するシリンダー、樹脂押出用ピストン、ノズル及び極細繊維を受ける電極プレート(ターゲット)からなり、ノズルから出た溶融樹脂にノズルとターゲット間で電圧を印加し紡糸するものである。
紡糸工程では、適宜な加熱手段により加熱溶融させた熱可塑性樹脂の溶融部に電圧を作用させて、伸長する繊維を電気的引力によってターゲットに捕集する。この工程では、熱可塑性樹脂の溶融部に電圧を作用させて、ターゲットとは反対極の電荷を付与して帯電させることにより、溶融状態の樹脂をターゲットに向けて飛翔させて、伸長又は延伸させることにより静電紡糸する。
図1において、1はピストンで、2は遮蔽板であり、3の溶融シリンダーで溶融したポリプロピレン系の樹脂材料を、ピストン1にて押し出して、電極を通過する際に帯電された樹脂材料が、4のノズルから捕集側の5の電極プレートに向かって電気引力によって高速で伸張され、エレクトロスピニングが行われ極細繊維を製造する。6は電極プレートを絶縁する絶縁板であり、7のテーブルにより支持されている。
本発明では、溶融型静電紡糸方法により、繊維径の非常に小さい極細繊維(ナノ繊維)が得られる。
極細繊維の平均繊維径は、例えば、5μm以下であり、好ましくは100nm〜3μm程度である。最細繊維径は1μm以下である。
繊維の繊維長は、特に限定されず、製造条件などを調整することにより、用途に応じて選択すればよい。
本発明により紡糸される極細繊維は、長繊維や短繊維として、通常の織布や不織布などの繊維製品に使用できる。
そして、本発明の極細繊維は、極細繊維の特殊性能と共にプロピレン系樹脂材料の性能により、段落0003において記載したように、新しい用途として、電池用セパレーター、電磁波シールド材、高性能フィルター、生体人工器材、細胞培養基材、ICチップ、有機EL、太陽電池、エレクトロクロミック表示素子、光電変換素子などに代表される各種の用途開発が期待される。
なお、実施例及び比較例における諸物性は、下記の評価方法に従って測定し評価し、使用した樹脂として実施例と比較例に記載のものを用いた。
ロ)融解ピーク温度:セイコー社製DSCを用い、サンプル5.0mgを採り、200
℃で5分間保持後、40℃まで10℃/分の降温スピードで結晶化させ、更に10℃/分
の昇温スピードで融解させたときの融解ピーク温度を測定した。
ハ)最細繊維径:日立ハイテクノロジーズ社製の走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて紡糸した繊維径の観察を行い、最細繊維径を測定した。
樹脂組成物として、市販のポリプロピレン(WSX02:日本ポリプロ(株)社製)に有機過酸化物である日本油脂製パーヘキサ25Bを0.04重量部配合し、高速攪拌式混合機(ヘンシェルミキサ−;商品名)にて室温下で3分間混合した後、押出機にて溶融混練して融点125℃・MFR=60g/10minのプロピレン系樹脂(PP−1)のペレットを得た。
得られたプロピレン系樹脂(PP−1)を、図1に示す溶融紡糸型エレクトロスピニング装置において、260℃に加熱した溶融シリンダー内に2g投入し、5分間保持後、ピストンにて0.05cc/hrの吐出量で押し込み、ノズルとターゲット間に39kvの電圧を印加し、極細繊維を得た。
本発明の構成の要件を満たすプロピレン系樹脂組成物から得られた極細繊維として、目的とするナノファイバーが得られた。
樹脂組成物として、市販のポリプロピレン(WMB3:日本ポリプロ(株)社製)に有機過酸化物である日本油脂製パーヘキサ25Bを0.08重量部配合し、高速攪拌式混合機(ヘンシェルミキサ−;商品名)にて室温下で3分間混合した後、押出機にて溶融混練して融点142℃・MFR=60g/10minのプロピレン系樹脂(PP−2)のペレットを得た。
得られたプロピレン系樹脂(PP−2)を、図1に示す溶融紡糸型エレクトロスピニング装置において、260℃に加熱した溶融シリンダー内に2g投入し、5分間保持後、ピストンにて0.05cc/hrの吐出量で押し込み、ノズルとターゲット間に39kvの電圧を印加し、極細繊維を得た。
本発明の構成の要件を満たすプロピレン系樹脂組成物から得られた極細繊維として、目的とするナノファイバーが得られた。
(触媒製造例)
特開2002−284808号公報の実施例1に記載された方法に基づいてメタロセン系重合触媒を調製した。
(重合実施例)
内容積200リットルの攪拌式オートクレーブ内をプロピレンで充分に置換した後、充分に脱水した液化プロピレン45kgを導入した。これにトリイソブチルアルミニウム・n−ヘプタン溶液500ml(0.12mol)、エチレン2.03kg、水素20リットル(標準状態の体積として)を加え、内温を30℃に維持した。次いで、触媒製造例に従い調製したメタロセン系重合触媒を0.2g(固体触媒成分として)アルゴンで圧入して重合を開始させ、40分かけて62℃に昇温し、120分間その温度を維持した。ここでエタノール100mlを添加して反応を停止させた。残ガスをパージし、ポリプロピレン系重合体(プロピレン系樹脂(PP−3))16.6kgを得た。得られたポリプロピレン系重合体のMFRは500g/10分であり、融点は125.0℃であった。
樹脂材料としてプロピレン系樹脂(PP−3)を用い、該樹脂組成物100重量部に対し、フェノ−ル系酸化防止剤であるテトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネ−ト]メタン(商品名:IRGANOX1010・チバスペシャリティーケミカルズ社製)0.05重量部、フォスファイト系酸化防止剤であるトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト(商品名:IRGAFOS 168・チバスペシャリティーケミカルズ株式会社製)0.05重量部、並びに中和剤であるステアリン酸カルシウム(商品名:カルシウムステアレ−ト・日本油脂株式会社製)0.05重量部配合し、高速攪拌式混合機(ヘンシェルミキサ−:商品名)にて室温下で3分間混合した後、押出機にて溶融混練してペレットを得た。
得られたプロピレン系樹脂ペレットを、図1に示す溶融紡糸型エレクトロスピニング装置において、260℃に加熱した溶融シリンダー内に2g投入し、5分間保持後、ピストンにて0.05cc/hrの吐出量で押し込み、ノズルとターゲット間に39kvの電圧を印加し、極細繊維を得た。
本発明の構成を満たすプロピレン系樹脂組成物から得られた極細繊維として、目的とするナノファイバーが得られた。
水素の量を30リットル(標準状態の体積として)に変更した以外は、実施例3と同様の操作を行った結果、ポリプロピレン系重合体(プロピレン系樹脂(PP−4))12.
4kgを得た。得られたポリプロピレン系重合体のMFRは3,600g/10分であり、融点は125.2℃であった。
樹脂組成物としてプロピレン系樹脂(PP−3)の代わりにプロピレン系樹脂(PP−4)を用いた以外は、実施例3と同様に実施し、極細繊維を得た。
本発明の構成を満たすプロピレン系樹脂組成物から得られた極細繊維として、目的とするナノファイバーが得られた。
樹脂組成物として、プロピレン系樹脂(PP−1)の代わりに、本願発明とは異なるプロピレン系樹脂(WSX02)を用いた以外は、実施例1と同様に実施し、極細繊維を得た。
本発明の構成を満たさないポプロピレン系樹脂組成物から得られた極細繊維としては、目的とするナノファイバーが得られていない。
樹脂組成物として、プロピレン系樹脂(PP−1)の代わりに、本願発明とは異なるプロピレン系樹脂(SA06A)を用いた以外は、実施例1と同様に実施し、極細繊維を得た。
本発明の構成を満たさないポプロピレン系樹脂組成物から得られた極細繊維としては、目的とするナノファイバーが得られていない。
表1から明らかなように、実施例1〜4は本発明の特定要件のa)及びb)を満たしているので、比較例1〜2と対照して、極細繊維が得られている。
比較例1〜2は、本発明の特定要件のa)及びb)を満たしていないので、極細繊維が得られていない。
以上の結果より、本発明の構成の合理性と有意性及び従来技術に対する卓越性が明示されているといえる。
Claims (6)
- 溶融紡糸型エレクトロスピニング法により、加熱溶融状態において連続押出紡糸を行って極細繊維を紡糸する樹脂材料であって、下記の特性を満たすことを特徴とする、プロピレン系樹脂又はその組成物。
a)MFR(温度230℃・荷重21.2N)が50〜5,000g/10minである
b)DSC(示差走査熱量計測定)法により測定される融解ピーク温度(Tm)が110〜150℃である - プロピレン系樹脂がプロピレン単独重合体又はα−オレフィン(エチレンを含む)との共重合体であり、組成物がプロピレン単独重合体又はα−オレフィン(エチレンを含む)との共重合体と、他の重合体及び/又は各種添加剤との樹脂組成物であることを特徴とする、請求項1に記載されたプロピレン系樹脂又はその組成物。
- 溶融紡糸型エレクトロスピニング法により、加熱溶融状態において連続押出紡糸を行って極細繊維を紡糸することを特徴とし、下記の特性を満たすエレクトロスピニング紡糸用プロピレン系樹脂又はその組成物。
a)MFR(温度230℃・荷重21.2N)が50〜5,000g/10minである
b)DSC(示差走査熱量計測定)法により測定される融解ピーク温度(Tm)が110〜150℃である - 下記の特性を満たすプロピレン系樹脂又はその組成物を、溶融紡糸型エレクトロスピニング法により、加熱溶融状態において連続押出紡糸を行って極細繊維を紡糸することを特徴とする、ポリプロピレン系極細繊維を製造する方法。
a)MFR(温度230℃・荷重21.2N)が50〜5,000g/10minである
b)DSC(示差走査熱量計測定)法により測定される融解ピーク温度(Tm)が110〜150℃である - 下記の特性を満たすプロピレン系樹脂又はその組成物を、溶融紡糸型エレクトロスピニング法により、加熱溶融状態において連続押出紡糸を行って紡糸することにより得られたことを特徴とする、ポリプロピレン系極細繊維。
a)MFR(温度230℃・荷重21.2N)が50〜5,000g/10minである
b)DSC(示差走査熱量計測定)法により測定される融解ピーク温度(Tm)が110〜150℃である - 請求項5に記載された極細繊維を使用して製造されたことを特徴とする、各種の繊維製品。
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