JP2011162212A - 注出口付パウチ容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】他の容器に移し替えて使用する際に、予定した切り取り方向に誘導され、容易にかつ確実に開封することができる注出口付パウチ容器を提供する。
【解決手段】ヒートシールされた上方シール部4と下方シール部5に囲まれて形成された注出口6とからなり、前記上方シール部4には、下向きに切り欠かれた第1の凹部7と、この第1の凹部7に隣接して上向きに張り出した摘み部9が設けられ、前記注出口6の未シール部の表面には、注出口6の注出方向と略直交し、摘み部9の下部から下方シール部5に横断する、少なくとも3本の溝10a〜10cからなるハーフカット溝10が設けられ、前記ハーフカット溝10の3本の溝10a〜10cのうち、少なくとも下側の溝10a及び10bの2本の溝を切断するように、前記第1の凹部7の下端から摘み部9の下部に向かって、ハーフカット溝10を横断する方向にノッチ11が設注出口付パウチ容器。
【選択図】 図1

Description

本発明は流動性を有する内容物を密封包装した注出口付パウチ容器に関するものであり、さらに詳しくは、他の容器に移し替えて使用する際に、注出口を容易かつ確実に開封できる注出口付パウチ容器に関する。
シャンプーやボディーソープ等の皮膚洗浄剤、コンディショナーやトリートメント等の毛髪化粧料、化粧水や乳液等の皮膚化粧料、衣類や食器等の家庭用洗浄剤、調味料等の食品などでは、環境負荷への意識向上や景気悪化による節約志向などにより、詰め替え用製品が増加している。詰め替え用製品は、例えば定量機能付プラスチックボトル容器やポンプ付きプラスチックボトル容器などに収容された内容物を使い終わったときに、新たな内容物を補充するための製品である。このような詰め替え用製品は、一般的に注出口付パウチ容器の形態で供されることが多い。従来の注出口付パウチ容器は、使用時に注出口を鋏で切って使う形態であったが、近年は手で簡単に開封できるように工夫した構造が数多く提案されている。
注出口を容易に開封できる単純な構造は、切り始めのきっかけとしてノッチを設けることである。ノッチには線状のIノッチ、三角に切り取ったVノッチ、半円に切り取った丸ノッチなどがある。しかし、パウチ容器にノッチだけを設けた場合は、予定した切り取り方向に注出口を開封できないことが多い。例えば、切り取り時に予定の切り取り方向から曲がって開封されたために注出口が小さくなった場合は、ボトル容器へ内容物を詰め替えにくく、逆に注出口が大きくなった場合は、内容物をこぼすなどの問題がある。そこで、ノッチと組み合わせて、予定の切り取り部分にレーザー等によるハーフカット溝を施したり、パウチ容器の材質に引き裂き性フィルムを用いたりして、切り取り方向を誘導することが行われている。
以下に、ノッチと組み合わせてハーフカット溝を施した構造を有する注出口付パウチ容器の具体例をいくつか挙げる。例えば、パウチの上部の注出口3に易開封部4を設け、注出口3を形成するシール部境界から間隔を置いて、易開封部4の両端に連結する易開封案内部5を設け、易開封案内部5の外側を摘み部とした易開封性パウチ(例えば、特許文献1参照。)がある。この易開封性パウチにおいて、易開封部4は注出口3を横断するように設けられており、易開封部4の形態として、貫通しない薄肉弱化加工部が、易開封案内部5の形態として、貫通する破断加工部が望ましく挙げられている。また、易開封案内部5の始端部に、I型またはV型のノッチを形成して、上記したミシン目、連続線と併用できることが示されている。
また、最内層がシーラント層(12)でなる2層以上の略四角状複合フィルム(10)の周縁を熱接着し、その上部コーナー部の熱接着部(30a)に非熱接着部で形成した注出口(50)を設けた注出口付パウチであって、該コーナー部の熱接着部(30a)の側辺(30ay)にI型ノッチ(60)(V型ノッチでもよい)を設け、ノッチ(60)より横方向に注出口(50)を通過して熱接着部(30a)まで水平に延びる切断予定線(L)端に、上端に突起状切込み(K)をもつ切断ストッパー(ST)を設け、突起状切り込み(K)の上端より前記コーナー部の熱接着部(30a)の上辺(30au)までミシン目(M)を施してなる注出口付パウチ(例えば、特許文献2参照。)の例もある。
他の具体例として、隅部に融着部で区画される流路5を備える注出口を有し、且つ、流路5が斜め上方を向くと共に、流路5を区画する上辺の融着部8に破断可能な開封誘導線1
0を設けた包装袋であって、開封誘導線10が流路5に沿って斜め上方に延設され、屈曲部9で方向を変えて注出口の流路5を下辺と略平行に包装袋の外方に向けて横断する方向に延設された包装袋(例えば、特許文献3参照。)がある。この包装袋において、開封誘導線10の始点は、上辺の融着部8に設けられた角を丸くしたV字状のノッチ6であり、開封誘導線10の終点12は、屈曲部9で方向を変更して水平方向に向かう点である。開封誘導線10は貫通した傷痕によって形成し、開封誘導線10とノッチ6との間に未切断部11が設けられている。終点12以後は易引裂性フィルムの特性によって水平方向に切断できるようにしているが、レーザーを用いてハーフカット線を設けることもできることが示されている。
上記以外に、周囲の端縁部がヒートシールにより封止され、流動性を有する内容物が密封包装される積層フィルム製のパウチにおいて、パウチ上部の一方のコーナー部に、斜め外側上方に向く先細り形状の注出口部50が、その先端部および両側の側部をヒートシールして形成され、且つ、注出口部50は、パウチの上端から下方に該注出口部を形成するヒートシール部の内側ラインの最上部までの距離(h)が10〜20mmとなるように、注出口部50の上側にスペースをとって形成され、注出口部50の両側の側部のうち、下側の側部には、所要幅のヒートシール部7bを残して切り欠き部9が設けられ、上側の側部には、パウチの上端までヒートシール部7が設けられると共に、注出口部50の先端側の開封位置には、開封手段として、少なくとも注出口部50の下側の側部のヒートシール部7bから上側の側部の所要幅のヒートシール部7cまでの長さのハーフカット線10と、ハーフカット線10の上側の端部またはその近傍の位置に第1のノッチ11a(一字型)が設けられ、更に、ノッチ11aと連続し、注出口部50の上側の側部に所要幅のヒートシール部7cを設けてパウチの上端に至る形状にミシン目線12が設けられ、ミシン目線12の上側の端部に第2のノッチ11b(V字型)が設けられ、また、パウチの上部の端縁部を封止するヒートシール部のうち、注出口部50が設けられた位置の上部を除く部分のヒートシール部は、内容物の充填前の段階では未シールの開口部とし、内容物の充填後にヒートシールして密封するようにした詰め替え用パウチ(例えば、特許文献4参照。)がある。この詰替えパウチにおいて、ハーフカット線10は、1本のハーフカット線だけでなく、中心のハーフカット線の両側に各1本または各2本などのように複数のハーフカット線を平行、または中心のハーフカット線に収斂する形状、或いは、平行なハーフカット線とそれに斜めに交差するハーフカット線を加えた形状など任意に設定することができることが示されている。
その他にも、包装袋の上側の隅部に設けられた注出口の流路が2枚のフィルムをシールしてなるシール部によって包装袋の斜め上方を向くように区画された注出口付き包装袋であって、注出口10と包装袋の上辺8との間に形成された上部シール部12には、開封を開始するための2枚のフィルム2,2を貫通してなるノッチ20として、包装袋の上辺8から開始され、流路11に沿って斜め上方に延設され、さらに屈曲部25で方向を変えてノッチ20の終端部26が包装袋の外方に向けて包装袋の下辺と平行に延設された平面形状を有するノッチ20が設けられており、注出口10を囲む2枚のフィルムには、レーザーによって形成されたハーフカット溝からなる各2本の開封案内線30が、ノッチ20から離間し、かつノッチ20の終端部26の延長方向に沿って設けられており、開封案内線30は、注出口10の流路11全幅にわたって互いに平行に延在する平行部31と、平行部31の開封開始側の端部からノッチ20の終端部26に向かってハの字状に開いた開き部32とを有する注出口付き包装袋(例えば、特許文献5参照。)の例がある。この注出口付き包装袋において、開き部32がの先端L及びMを結ぶ線分LMに、ノッチ20の終端部26又はその延長線が交差している。
さらに、複数本のハーフカット溝とノッチを組み合わせた注出口付パウチ容器も多数提案されている(例えば、特許文献6〜9参照。)。
特開平11−198949号公報(第3頁、第1図) 特開2000−281090号公報(第3頁、第1図) 特開2005−145502号公報(第4頁、第2図) 特開2006−273338号公報(第8−9頁、第1図) 特開2007−55636号公報(第1頁、第1図) 特開2000−85801号公報(第1図) 特開2001−233355号公報(第1図) 特開2006−213334号公報(第1図) 特開2008−13184号公報(第1図)
上述したように、注出口付パウチ容器の注出口において、ノッチとハーフカット溝を組み合わせたり、引き裂き性フィルムを採用したりすることによって、予定した切り取り方向に誘導して、容易にかつ確実に開封することが試みられている。しかしながら、引き裂き性フィルムを使用すると材料コストが高くなるため、容易に採用できない面もあり、しかも、フィルムの配向特性やラミネート技術によっては、予定した切り取り方向に誘導できないことがある。一方、ノッチとハーフカット溝を組み合わせても、切り方によってはハーフカット溝に到達する前に予定の切り取り方向から外れたり、勢い余ってハーフカット溝の途中で誘導を外れたりすることもある。また、レーザー加工の精度によってはハーフカット溝が浅かったり、断線していたりして、予定した切り取り方向に誘導できないこともある。さらに、通常のパウチ容器の加工においては、対向する2枚の積層フィルムをヒートシールした後、予定の切り取り部分にレーザー等によるハーフカット溝をレーザー等により加工し、ノッチの加工はパウチ容器の型抜き時に併せて行われるが、ハーフカット溝の加工とノッチの加工がそれぞれ別工程で行われるため、両者の位置ずれが生じることがある。このような場合も、予定の切り取り方向に誘導できないことがある。しかしながら、パウチ容器を量産する段階では、ノッチの位置とハーフカット溝の位置ずれを完全に解消することは現実的に不可能に近い。
特許文献1〜5に記載された注出口付パウチ容器において、ノッチを入れる方向はハーフカット溝の方向と略同一方向に設けられている。すなわち、特許文献1に記載された易開封性パウチは、シール部分に設けられた易開封案内部5をノッチとみなせば、ハーフカット溝とみなされる易開封部4の両端に連結するものであり、易開封案内部5をハーフカット溝とみなせば、その始端部にノッチが任意に形成されるものである。特許文献2に記載された注出口付パウチの構造は、開封時にパウチ本体まで裂け過ぎないようにすることに主眼が置かれており、切断予定線(L)自体に如何なる加工を施したものかは不明であるが、少なくとも切断予定線(L)はノッチ(60)より横方向に水平に延びたものである。特許文献3に記載された包装袋は、ノッチ6がシール部分に設けられた開封誘導線10の延長にあり、終点12以後の開封部分にハーフカット線が設けられていたとしても、開封誘導線10とハーフカット線は略同一方向であるとみなせる。特許文献4に記載される詰め替え用パウチは、第2のノッチ11b(V字型)からミシン目線12を経由して第1のノッチ11a(一字型)が設けられているが、第1のノッチ11aはハーフカット線10の延長線上に設けられたものである。特許文献5に記載された注出口付き包装袋は、ハーフカット溝からなる各2本の開封案内線30が、ノッチ20の終端部26に向かってハの字状に開いた開き部32を有しており、終端部26の延長方向に沿って設けられている。同様に、複数本のハーフカット溝とノッチを組み合わせた特許文献6〜9の注出口付パウチ容器においても、ノッチを入れる方向はハーフカット溝の方向と略同一方向に設けら
れている。従って、いずれの従来技術においても、予定した切り取り方向に誘導できない場合の上記問題点は解消できていない。
そこで本発明者は上記問題点に鑑みて、注出口付パウチ容器の注出口におけるノッチとハーフカット溝の組み合わせ構造を鋭意研究した結果、複数本のハーフカット溝のうち一部のハーフカット溝を横断するようにノッチを設けることにより、切り方に左右されることがなく、また、レーザー加工の精度によるハーフカット溝の状態や、パウチ容器を量産する段階で発生するノッチとハーフカット溝の位置ずれなどの影響を受けることもなく、切り取り時に予定の切り取り方向から曲がることがなく、予定した切り取り方向に誘導され、容易にかつ確実に開封できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明の目的は、他の容器に移し替えて使用する際に、予定した切り取り方向に誘導され、容易にかつ確実に開封することができる注出口付パウチ容器を提供することにある。
上述の課題を解決し、その目的を達成するため、本発明による注出口付パウチ容器は、対向されたフィルムシートの周縁部がヒートシールされ、前記フィルムシートの上端部の一方の側に開封部が設けられた注出口付パウチ容器において、前記開封部は、注出口付パウチ容器の上端部の一方の側に、下向きに張り出した形状にヒートシールされるように設けられた上方シール部と、前記上方シール部が設けられた注出口付パウチ容器の一端側に、上部外側が注出口付パウチ容器の内向きに張り出した形状にヒートシールされるように設けられ、上部が上方シール部に連接されている下方シール部と、ヒートシールされた上方シール部と下方シール部に囲まれて、未シール部が斜め上方を向くように形成された注出口とからなり、前記上方シール部には、下向きに切り欠かれた凹部と、この凹部に隣接して上向きに張り出した摘み部が設けられ、前記注出口の未シール部の表面には、注出口の注出方向と略直交し、摘み部の下部から下方シール部に横断する、少なくとも3本の溝からなるハーフカット溝が設けられ、前記ハーフカット溝のうち、少なくとも下側の2本の溝を切断するように、前記凹部の下端から摘み部の下部に向かって、ハーフカット溝を横断する方向にノッチが設けられていることを特徴としている。
さらに、上記注出口付パウチ容器において、前記ハーフカット溝のうち、少なくとも上側の1本の溝を切断しないようにノッチが設けられていることが好ましい。
本発明の注出口付パウチ容器によれば、他の容器に移し替えて使用する際に、切り方に左右されることがなく、また、レーザー加工の精度によるハーフカット溝の状態や、パウチ容器を量産する段階で発生するノッチとハーフカット溝の位置ずれなどの影響を受けることもなく、予定の切り取り方向から曲がることがなく、予定した切り取り方向に誘導され、容易にかつ確実に開封することができる。また、注出口を設計通りに簡単に切り取ることができるため、注ぎ性を向上することが可能である。
本発明の注出口付パウチ容器の一実施形態を示す正面図である。 注出口が設けられた開封部の詳細を示す正面図である。 ハーフカット溝とノッチの位置関係の一例を示す正面図である。 ハーフカット溝とノッチの位置関係の別の例を示す正面図である。 注出口を開封する状態を示す斜視図である。
以下、本発明の注出口付パウチ容器について、その実施形態を例示することにより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
本発明の注出口付パウチ容器の一実施形態を図1に示す。本実施形態の注出口付パウチ容器1は、正面フィルムシート21、背面フィルムシート22(図示しない)及び底面フィルムシート23からなる。正面フィルムシート21と背面フィルムシート22が厚さ方向に重なり合うように対向され、折り返された底面フィルムシート23が正面フィルムシート21と背面フィルムシート22の間に左右端及び下端を揃えられて挿入される。これら3枚のフィルムシートで形成される注出口付パウチ容器1は、正面フィルムシート21及び背面フィルムシート22で形成される上端部の一方の側に開封部2が設けられ、他方の側に未シール部の充填口3が設けられるように、周縁部が一体にヒートシールされて袋状に成型される。このような注出口付パウチ容器1は、充填口3から流動性を有する内容物が充填された後、充填口3がヒートシールされ、密封包装の詰め替え用製品として販売され、使用時に開封部2が開封される。
正面フィルムシート21、背面フィルムシート22及び底面フィルムシート23に使用される材料としては特に制約されず、一般的に用いられるプラスチックフィルムが使用可能である。例えば、アルミ箔、紙などで構成される二層以上の積層フィルムシートでもよいが、好ましい構成としては、シール効果及び融着効果の高いポリエチレン、ポリプロピレンなどの材料が内層として用いられ、遮光性、強度、ガスバリアー性を付与するアルミ箔、ナイロン,ポリエステルなどの材料が中間層として用いられ、印刷適正、強度を付与するナイロン、ポリエステルなどの材料が外層として用いられ、これらが順に積層された積層フィルムシートである。注出口付パウチ容器1の内面が内層となるように、各フィルムシートが重ね合わされて成型される。各フィルムシートの形状は、正面フィルムシート21及び背面フィルムシート22が面対称となり、これらの左右幅と折り返された底面フィルムシート23の左右幅が略同じ長さとなり、底面フィルムシート23の左右端と正面フィルムシート21及び背面フィルムシート22の左右端が重なるような略長方形である。
注出口付パウチ容器1の左右両端は、正面フィルムシート21と背面フィルムシート22が略平行にヒートシールされて、側面シール部24,25が形成されている。注出口付パウチ容器1の下端側には、底面フィルムシート23の折り返した一方と正面フィルムシート21が下向きに張り出した半弧状を残してヒートシールされて、底面シール部26が形成されており、底面フィルムシート23の折り返した他方と背面フィルムシート22が下向きに張り出した半弧状を残してヒートシールされて、底面シール部27(図示しない)が形成されている。底面シール部26,27の一端側は側面シール部24の下部と一体に略平行にヒートシールされ、底面シール部26,27の他端側は側面シール部25の下部と一体に略平行にヒートシールされている。注出口付パウチ容器1の上端側は、側面シール部24の上部に隣接されて未シール部の充填口3が設けられ、充填口3に隣接される位置に、側面シール部25の上部に向けて開封部2が設けられている。
図2に示すように、開封部2は、上方シール部4、下方シール部5、注出口6、第1の凹部7、第2の凹部8、摘み部9、ハーフカット溝10及びノッチ11からなる。注出口付パウチ容器1の上端部の一方の側には、下向きに張り出した略三角形状にヒートシールされるように、充填口3に隣接されて上方シール部4が設けられている。上方シール部4が設けられた注出口付パウチ容器1の一端側には、上部が上方シール部4に連接され、下部が側面シール部25の上部に連接される下方シール部5が設けられている。下方シール部5は、側面シール部25の上部外側が注出口付パウチ容器1の内向きに張り出した略台形状に切り取られるようにヒートシールされている。ヒートシールされた上方シール部4と下方シール部5に囲まれて、未シール部の注出口6が、斜め上方を向くように三角様に形成される。上方シール部4には、充填口3の端部から所定のヒートシール幅分離れた位置
に設けられた下向きに切り欠かれた略四角形状の第1の凹部7と、下方シール部5に連接する近傍に所定のヒートシール幅分残した位置に設けられた下向きに切り欠かれた略三角形状の第2の凹部8と、第1の凹部7と第2の凹部8に挟まれて形成された上向きに張り出した略四角形状の摘み部9が設けられている。摘み部9の幅は第1の凹部7の幅より広く形成されている。注出口6の三角様の未シール部中央近傍位置には、注出口6の注出予定方向と略直交し、摘み部9の下部から下方シール部5に横断し、等間隔に互いに平行な4本の溝10a〜10dからなるハーフカット溝10が、正面フィルムシート21及び背面フィルムシート22の表面に設けられている。4本の溝10a〜10dは下から順に設けられており、少なくとも溝10a及び10bの2本を切断するように、第1の凹部7の下端から摘み部9の下部に向かって、ハーフカット溝10を鋭角な角度で横断する方向に線状のノッチ11が摘み部9の厚さ方向に貫通するように設けられている。
溝10a〜10dからなるハーフカット溝10とノッチ11の位置関係について図3及び図4に従って説明する。図3に示す例では、下から順に溝10a、10b、10c、10dが等間隔に互いに平行に設けられている。摘み部9側に設けられた溝10aの端部は、摘み部9の右側を形成する第1の凹部7の下端より上に位置する。第1の凹部7の下端からハーフカット溝10に向かって設けられたノッチ11の終端は、ハーフカット溝10の中央付近まで切り込まれている。すなわち、ノッチ11は、溝10a及び10bの2本を切断し、溝10c及び10dの2本を切断しないように設けられている。図4に示す例では、摘み部9側に設けられた溝10aの端部は、摘み部9の右側を形成する第1の凹部7の下端に一致する。ノッチ11の終端は、ハーフカット溝10の中央付近を越えて切り込まれている。すなわち、ノッチ11は、溝10dの1本を残して、溝10a〜10cの3本を切断するように設けられている。
ハーフカット溝10の形態としては、溝10a〜10dが0.5〜1.5mmの範囲で等間隔に互いに平行であることが望ましいが、これに限定されるものではない。例えば、互いに平行であっても不等間隔で構わないし、また互いに平行である必要もなく、交差していてもよい。ハーフカット溝10の溝10a〜10dの形状や深さなども、通常のパウチ容器に施される範囲であれば特に問わない。例えば、直線状であってもよいし、曲線状であってもよく、断面もV字状、U字状またはコ字状などいずれであってもよい。
上記ハーフカット溝10は、等間隔に互いに平行な4本の溝10a〜10dからなるが、少なくとも3本の溝10a〜10c(各符号による溝の位置は上記の例にならうが、図示しない)からなるものでよい。この場合のノッチ11は、溝10a及び10bの2本を切断し、溝10cを切断しない位置に終端が設定される。また、溝の本数は4本より多くてもよく、例えば5本の溝10a〜10eの場合のノッチ11は、溝10a及び10bの2本の溝を切断し、溝10c〜10dの3本を切断しない位置から、溝10a〜10dの4本の溝を切断し、溝10eを切断しない位置までの範囲で任意の位置に終端が設定される。ただし、好ましくは切断する本数と切断されない本数の差が1本以内であることが望ましい。
上記ノッチ11線状の形態としては、線状が好ましいが、三角に切り取ったVノッチや、半円に切り取った丸ノッチなどでも構わない。また、線状の場合、直線状が好ましいが、曲線状でも構わない。
上記の構成によれば、注出口6の未シール部を開封する場合、摘み部9を手で持ち引いて、ノッチ11から上方シール部4を引き裂くと、ハーフカット溝10の溝10a〜10dのいずれかの溝に容易に誘導され、ハーフカット溝10に沿って徐々に開封される。そのまま摘み部9を引いて、下方シール部5まで引き裂き切り離すと、注出口6が完全に開封される。ここで、ノッチ11の切込み方向がハーフカット溝10の方向と略同一方向に設
けられるのではなく、ノッチ11がハーフカット溝に対し鋭角な角度で横断するように設けられているため、摘み部9を引いて注出口6の未シール部を切り取る際に、パウチ容器の量産段階でノッチ11とハーフカット溝10の位置ずれが生じても、ノッチ11からハーフカット溝10に確実に誘導でき、切り方によってハーフカット溝10に到達する前に予定の切り取り方向から外れることはない。また、ノッチ11の終端部において、その両側に少なくとも1本のハーフカット溝10の溝が配されているため、レーザー加工の精度によるハーフカット溝10の状態や、切り方が勢い余るなど状態であっても、ハーフカット溝10の途中で誘導を外れたりすることもない。従って、引き裂き性フィルムを採用しなくても、予定の切り取り方向から曲がることがなく、予定した切り取り方向に誘導され、容易にかつ確実に開封することができる。さらに、ノッチ11の終端部において、その両側に少なくとも2本のハーフカット溝10の溝が配されるようにすれば、切り方や加工精度のばらつきに影響を受けて曲がって切り取りかけても、さらに外側のハーフカット溝10に誘導されるので、予定した切り取り方向に最後まで誘導され、容易にかつ確実に開封することができる。
なお、本実施形態では、底面フィルムシート23により自立性を有するスタンディングパウチ形態としたが、商品の見栄えと詰替える際、注出口を切り取った後でも液体をこぼす事が無いようにしたものである。正面フィルムシート21と背面フィルムシート22の2枚で構成した自立性を有さない注出口付パウチ容器1であっても構わないし、これら2枚の下部を折り畳んでスタンディングパウチ形態としてもよい。また、1枚のフィルムシートを折りたたんでスタンディングパウチ形態としてもよい。
1 注出口付パウチ容器
2 開封部2
3 充填口
4 上方シール部
5 下方シール部
6 注出口
7 第1の凹部
8 第2の凹部
9 摘み部
10 ハーフカット溝
11 ノッチ

Claims (2)

  1. 対向されたフィルムシートの周縁部がヒートシールされ、前記フィルムシートの上端部の一方の側に開封部が設けられた注出口付パウチ容器において、前記開封部は、注出口付パウチ容器の上端部の一方の側に、下向きに張り出した形状にヒートシールされるように設けられた上方シール部と、前記上方シール部が設けられた注出口付パウチ容器の一端側に、上部外側が注出口付パウチ容器の内向きに張り出した形状にヒートシールされるように設けられ、上部が上方シール部に連接されている下方シール部と、ヒートシールされた上方シール部と下方シール部に囲まれて、未シール部が斜め上方を向くように形成された注出口とからなり、前記上方シール部には、下向きに切り欠かれた凹部と、この凹部に隣接して上向きに張り出した摘み部が設けられ、前記注出口の未シール部の表面には、注出口の注出方向と略直交し、摘み部の下部から下方シール部に横断する、少なくとも3本の溝からなるハーフカット溝が設けられ、前記ハーフカット溝のうち、少なくとも下側の2本の溝を切断するように、前記凹部の下端から摘み部の下部に向かって、ハーフカット溝を横断する方向にノッチが設けられていることを特徴とする注出口付パウチ容器。
  2. 前記ハーフカット溝のうち、少なくとも上側の1本の溝を切断しないようにノッチが設けられている請求項1に記載の注出口付パウチ容器。
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