JP2011162127A - 車両用カーテンエアバッグ装置 - Google Patents

車両用カーテンエアバッグ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011162127A
JP2011162127A JP2010029222A JP2010029222A JP2011162127A JP 2011162127 A JP2011162127 A JP 2011162127A JP 2010029222 A JP2010029222 A JP 2010029222A JP 2010029222 A JP2010029222 A JP 2010029222A JP 2011162127 A JP2011162127 A JP 2011162127A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
inner plate
airbag
holding
portions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010029222A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5440232B2 (ja
Inventor
Toyoki Ide
豊貴 井手
Tetsuhiro Mitsubuchi
哲寛 三渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2010029222A priority Critical patent/JP5440232B2/ja
Publication of JP2011162127A publication Critical patent/JP2011162127A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5440232B2 publication Critical patent/JP5440232B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Abstract

【課題】樹脂製のプロテクタのクリープ変形によって、カーテンエアバッグの取付部を車体に固定している締結具等緩みが生じることを抑制又は防止する。
【解決手段】車両用カーテンエアバッグ装置において、エアバッグの上縁部には複数のタブ32が設けられている。タブ32は金属製の内側プレート60及び外側プレート62で挟持された状態でかしめにより一体化されている。一方、エアバッグとインナパネル22との間には樹脂製のエッジプロテクタ16が配置され、展開時にエアバッグが損傷するのを防いでいる。エッジプロテクタ16の上端部にはタブ32を保持する保持体70が形成され、更に保持体70に形成された組付用開口部72に係合爪74、第1ストッパ壁76等によってタブ32が固定されている。従って、エッジプロテクタ16をインナパネル22と外側プレート62との間に挟まずにタブ32を固定することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用カーテンエアバッグ装置に関する。
下記特許文献1に示された車両用カーテンエアバッグ装置では、カーテンエアバッグの傷付き防止のためのプロテクタのバッグ支持部にスリットが形成されている。このスリットにカーテンエアバッグの上端部に形成されたタブ(取付部)が差込まれている。また、ボディーへのバッグ取付用及びプロテクタ支持用とされるブラケットの上辺部にはフランジ部が立設されている。そして、このフランジ部にタブが添えられた後、フランジ部と反対側から当て金が添えられ、三枚重ねの状態でリベットで固定される。さらに、ブラケットの下部がボディーにボルト締めされてブラケットが固定されるようになっている。
特開2006−069248号公報 特開平11−129857号公報
しかしながら、上記先行技術による場合、カーテンエアバッグをボディーに固定するための部品点数が多く、又組付作業性も悪い。そこで、カーテンエアバッグのタブを一対の金属プレートで挟み込み、樹脂製のプロテクタと一緒に車体に共締めすることが考えられる。
しかし、この構成を採ると、樹脂製のプロテクタがクリープ変形してしまい、ボルトに緩みが生じる可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、樹脂製のプロテクタのクリープ変形によって、カーテンエアバッグの取付部を車体に固定している締結具又は留め具に緩みが生じることを抑制又は防止することができる車両用カーテンエアバッグ装置を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係る車両用カーテンエアバッグ装置は、車両のルーフサイドレールとルーフヘッドライニングとの間に折り畳み状態で配設されると共に、各々ヒレ状に形成された複数の取付部を備え、ガス発生器が発生させたガスの圧力で膨張することにより前記ルーフヘッドライニングの端末部を撓ませつつ下方側へカーテン状に展開するエアバッグと、前記エアバッグと前記ルーフサイドレールとの間に介在されると共に、前記取付部を保持する複数の保持体を備え、当該エアバッグを車体との接触による損傷から保護する樹脂製のプロテクタと、を有し、前記取付部の車室内側の面には当該取付部よりも車両前後方向に沿った寸法が長い金属製の内側プレートが配置されると共に、前記取付部の車室外側の面には当該内側プレートよりも車両前後方向に沿った寸法が短い金属製の外側プレートが配置されており、かつ、前記保持体には、前記内側プレートの両側部が係合されて当該内側プレートを保持する一対の保持部と、当該一対の保持部間に形成された取付部装着用の開口部と、が形成されており、さらに、前記外側プレートを車体に直接当接させた状態で、前記内側プレート、前記取付部及び前記外側プレートを前記開口部の形成位置で締結具又は留め具により車体に固定した。
請求項2記載の本発明に係る車両用カーテンエアバッグ装置は、請求項1記載際の発明において、前記一対の保持部の車室外側の部位には、弾性変形可能に設けられると共に、前記内側プレートを前記保持体の車室外側から一対の保持部間に装着させる際には前記外側プレートの両側部には干渉せずかつ前記内側プレートの両側部には干渉する係合爪がそれぞれ設けられている。
請求項1記載の本発明によれば、車両のルーフサイドレールとルーフヘッドライニングとの間にエアバッグが折り畳み状態で配設される。このエアバッグは、ガス発生器が発生させたガスの圧力で膨張することによりルーフヘッドライニングの端末部を撓ませつつ下方側へ展開する。
また、本発明では、エアバッグとルーフサイドレールとの間には、樹脂材料によって形成されたプロテクタが介在される。このため、エアバッグが展開した際に、エアバッグが車体を構成するパネルのエッジやスポット溶接箇所のバリ等に接触することはない。これにより、エアバッグが傷付きから保護される。
ここで、本発明では、エアバッグがヒレ状の複数の取付部を備えており、当該取付部は車室内側の面に配置された金属製の内側プレートと車室外側の面に配置された金属製の外側プレートとに挟み込まれた状態とされる。そして、内側プレートの両側部が保持体の一対の保持部に係合されると共に、外側プレートが車体に直接当接された状態とされ、保持体の開口部の形成位置にて締結具又は留め具によって内側プレート、取付部及び外側プレートが車体に固定される。従って、本発明の構造によれば、取付部と車体との間に樹脂製のプロテクタが介在されることがなくなる。その結果、プロテクタのクリープ変形によって締結具又は留め具に緩みが生じることが防止される。
請求項2記載の本発明によれば、内側プレートと外側プレートとに挟み込まれた取付部が、保持体の一対の保持部間に押し込まれる。取付部を押し込むと、内側プレートの両側部が一対の保持部の係合爪と干渉する。干渉後も、更に取付部を押し込むと、係合爪が弾性変形し、内側プレートの両側部が保持体の一対の保持部によって保持される。なお、外側プレートは内側プレートよりも車両前後方向に沿った寸法が短く設定されているので、外側プレートの両側部は一対の係合爪に干渉しない。このように本発明では、取付部を掴んで保持体の開口部側へ押し込むだけで、取付部を保持体に装着させることができる。
請求項1記載の本発明に係る車両用カーテンエアバッグ装置は、樹脂製のプロテクタのクリープ変形によって、カーテンエアバッグの取付部を車体に固定している締結具又は留め具に緩みが生じることを抑制又は防止することができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る車両用カーテンエアバッグ装置は、ワンタッチ操作でエアバッグの取付部をプロテクタの保持体に装着させることができ、車両用カーテンエアバッグ装置の組付作業性を向上させることができるという優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置の構成を示す概略的な斜視図である。 図1に示される車両用カーテンエアバッグ装置の車両搭載状態を示す拡大縦断面図であり、図1の2−2線に沿った切断面に対応した図である。 図1に示される車両用カーテンエアバッグ装置の構成部材であるエッジプロテクタの要部を拡大して示す拡大斜視図である。 図1に示されるエッジプロテクタの保持体へのタブの組付状態を拡大して示す拡大平断面図であり、図1の4−4線に沿って切断した切断面に対応した図である。 図1に示されるエアバッグのタブを中心に描いた部分拡大斜視図である。 図4に示される保持体へのタブの組付時の様子を拡大して示す図であり、(A)はタブの押付け前の状態を示す平断面図であり、(B)はタブを係止爪に押付けて弾性変形させた状態を示す平断面図であり、(C)はタブの組付後の状態を示す平断面図である。 対比例に係り、エッジプロテクタをインナパネルとタブとの間に挟み込んで組付けた場合を示す図4に対応する拡大平断面図である。 変形例に係り、ボルトの代わりにクリップを用いてタブをインナパネルに固定した構成を示す図4に対応する拡大平断面図である。
次に、図1〜図8を参照して本発明の実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置10について説明する。なお、各図中矢印FRは車両前方を示し、矢印UPは車両上方を示し、矢印INは車両幅方向内側を示している。
<全体構成>
図1及び図2に示されるように、本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置10は、エアバッグ12と、インフレータ14(ガス発生器)と、エッジプロテクタ16(プロテクタ)とを備えている。エアバッグ12は、所謂カーテンエアバッグであり、図2に示されるように、折り畳まれた状態で車両のルーフサイドレール18とルーフヘッドライニング20との間に配置されている。エアバッグ12は、長尺状に折り畳まれており、長手方向がルーフサイドレール18の長手方向(車両前後方向)に沿う状態で車両のAピラー(フロントピラー)からCピラー(リヤピラー)までの間に延在している。エアバッグ12の折り畳み方には、ロール折りと蛇腹折りがあるが、これらのいずれの折り畳み方で折り畳んでもよいし、或いはロール折りと蛇腹折りを組み合わせて折り畳んでもよい。
一方、エッジプロテクタ16は、軟質の合成樹脂材料(ここではポリプロピレン (PP)の中に、エチレン‐プロピレンゴム(EPDM,EPM)を微分散させたオレフィン系熱可塑性エラストマーであるThermo Plastic Olefin(所謂TPO))によって長尺状に成形されたものであり、長手方向がルーフサイドレール18の長手方向(車両前後方向)に沿う状態で車両のAピラーからCピラーまでの間に延在している。なお、本実施形態では、ルーフサイドレール18は、インナパネル22とアウタパネル26とリインフォースメント28とが上下両端部で接合されて形成されており、ルーフサイドレール18の下端部(車体のオープニングフランジ)にはゴム製のオープニングトリム30が取り付けられている。
エッジプロテクタ16は、ルーフサイドレール18のインナパネル22と長尺状かつロール状に折り畳まれたエアバッグ12との間に配置されたバッグ保護部24を備えている。バッグ保護部24は頂壁部24Aと縦壁部24Bとによって構成されており、断面形状は略L字状とされている。頂壁部24Aは、エアバッグ12の車両上方側に配置されている。また、縦壁部24Bは、ルーフサイドレール18のインナパネル22とエアバッグ12との間に配置されている。
上記バッグ保護部24の下端部(即ち、車幅方向外側に位置する縦壁部24Bの下端部)からは、下方側へ向けて延長部36が延出されている。この延長部36は、ルーフヘッドライニング20の端末部20Aに対して斜め下方車室内側に傾斜して配置された板状の延長部本体36Aと、この延長部本体36Aの下端から車幅方向外側へ延出されて端末部20Aの裏面に対向して配置される板状の対向部36Bと、によって構成されている。延長部36Aは、エアバッグ12の展開方向を規制する展開方向規制部としての役割を果たす。また、対向部36Bにはエッジプロテクタ16の長手方向に適宜間隔で矩形状の係止孔40が形成されている。これに対応して、ルーフヘッドライニング20の端末部20Aの裏面には、樹脂クリップ46(図2参照)が固定されている。そして、樹脂クリップ46を係止孔40に係止させることにより、ルーフヘッドライニング20の端末部20Aがエッジプロテクタ16の下端部である対向部36Bに離脱可能に係止されている。
なお、バッグ保護部24の長手方向中間部には、図示しないBピラーガーニッシュの上端部が係止されるガーニッシュ係止部48が設けられている。
一方、図1に示されるように、エアバッグ12の長手方向中間部からは、筒状のガス供給口12Aが延出されている。このガス供給口12Aは、エッジプロテクタ16のバッグ保護部24に形成された切欠50を介してバッグ保護部24の上方側へ引き出されている。ガス供給口12Aの先端には、インフレータ14のガス噴出部が接続されている。このインフレータ14は、略円柱形状に形成されており、図示しないブラケットを介してルーフサイドレール18のインナパネル22に固定されている。
インフレータ14には、車両に搭載された図示しないエアバッグECUが電気的に接続されており、エアバッグECUには、車両に搭載された図示しない側面衝突検知センサ及びロールオーバーセンサが電気的に接続されている。このエアバッグECUは、側面衝突検知センサ及びロールオーバーセンサによって車両の側面衝突状態又はロールオーバー状態が検知された際にインフレータ14に通電してインフレータ14を作動させる。これにより、インフレータ14がガス供給口12Aを介してエアバッグ12内へガスを噴出するようになっている。
<要部構成>
上述したエアバッグ12の上縁部には、各々矩形のヒレ状に形成された取付部としての複数のタブ32が所定の間隔で立設されている。タブ32の中央部には、ボルト挿通孔34(図2、図5参照)が形成されている。図1、図2、図4及び図5等に示されるように、タブ32の車両幅方向内側の面には、金属製の内側プレート60が当接状態で配置されている。内側プレート60の長手方向寸法(車両前後方向に沿った寸法)L2(図4参照)は、タブ32の長手方向の寸法L1よりも長く設定されている。また、タブ32の車両幅方向外側の面には、金属製の外側プレート62が当接状態で配置されている。外側プレート62の長手方向寸法L3は、タブ32の長手方向寸法L1と同一に設定されている。これらのタブ32、内側プレート60及び外側プレート62は、かしめにより三枚が一体化されている。なお、内側プレート60及び外側プレート62の短辺側の寸法は、タブ32の短辺側の寸法と同一に設定されている。さらに、内側プレート60、外側プレート62には、タブ32の中央部に形成されたボルト挿通孔34と同軸上にボルト挿通孔64、66がそれぞれ形成されている。
上述したタブ32は、エッジプロテクタ16のバッグ保護部24の頂壁部24Aを車両上方側へ貫通して頂壁部24A上に立設されている。具体的には、図3に示されるように、バッグ保護部24の頂壁部24Aと縦壁部24Bとが交差する角部には、内側プレート60及び外側プレート62で挟まれたタブ32を挿通させる挿通用開口部68が角部に跨って形成されている。従って、挿通用開口部68の開口幅B1は、内側プレート60の長手方向寸法L2よりも若干長く設定されている。
頂壁部24Aの車両幅方向外側の端部には、挿通用開口部68を跨ぐ位置に車両幅方向から見て逆U字形状の保持体70が立設されている。保持体70は、前後一対の保持部70Aと、これらの保持部70Aの上端部同士を車両前後方向に繋ぐ連結部70Bと、によって構成されており、枠状に形成されている。保持部70A及び連結部70Bの板厚は、縦壁部24Bの板厚と同一に設定されている。保持体70の内部は開放されており、組付用開口部72とされている。組付用開口部72の開口幅B2は、挿通用開口部68の開口幅B1と同一に設定されている。さらに、組付用開口部72は、挿通用開口部68と車両上下方向に連通されて、一つの一体の開口を形成している。
上述した前後一対の保持部70Aにおいて車両前後方向に対向する開口周縁部には、係合部としての上下一対の係合爪74と、車両側面視でこれらの係合爪74間に形成された第1ストッパ壁76と、下側に配置された係合爪74の直下に形成された第2ストッパ壁78と、が一体に形成されている。上下一対の係合爪74は、車両上下方向に所定距離だけ離間して配置されている。また、各係合爪74は、車両平面視で半円形状を成している。さらに、上側の係合爪74は連結部70Bに近接する位置に設けられている。さらに、図3及び図4に示されるように、係合爪74の基端部74Aは、保持部70Aの車両幅方向外側に一体化されて、固定端とされている。また、係合爪74の先端部74Bは、組付用開口部72の内方へ突出されて、自由端とされている。この係合爪74は、基端部74Aを揺動中心として保持体70の板厚方向へ弾性変形可能とされている。また、係合爪74の先端部74Bの外周面は曲面状(略円弧面状)に形成されており、ガイド面80(図6参照)とされている。
第1ストッパ壁76は、車両上下方向を長辺方向とする矩形平板状に形成されている。また、第1ストッパ壁76の板厚は保持部70Aの板厚よりも薄く設定されており、保持部70Aの開口周縁部における車両幅方向内側に片寄せて立設されている。第1ストッパ壁76の先端部は組付用開口部72の内方へ突出されている。つまり、第1ストッパ壁76は、組付用開口部72の開口周縁部に片持ち支持されている。なお、第1ストッパ壁76の組付用開口部72への突出量は、係合爪74の組付用開口部72の突出量よりも大きく設定されている。
さらに、車両側面視で、前後一対の保持部70Aの開口周縁部において、下方側に配置された係合爪74の直下には、前後一対の第2ストッパ壁78が設けられている。この第2ストッパ壁78は、連結部70Bに対して平行に配置されている。第2ストッパ壁78の突出量は、先に説明した第1ストッパ壁76の突出量よりも若干長く設定されている。また、第2ストッパ壁78の板厚は保持部70Aの板厚と同一に設定されている。
内側プレート60の両側部が保持体70に保持された状態で、内側プレート60のボルト挿通孔64、タブ32のボルト挿通孔34、外側プレート62のボルト挿通孔66内へボルト82が挿入され、ルーフサイドレール18のインナパネル22の裏面に予め溶着されたウエルドナット84に螺合されることで、エアバッグ12がルーフサイドレール18のインナパネル22に固定されている。ボルト締結後の状態では、金属製の外側プレート62がインナパネル22の室内側の面に当接されている。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
車両が側面衝突又はロールオーバーをすると、エアバッグECUによってインフレータ14が作動され、ガス供給口12Aを介してエアバッグ12内にガスが噴出される。これにより、エアバッグ12がエッジプロテクタ16のバッグ保護部24から反力を受けつつ下方側へ膨張するが、この際、エアバッグ12は、エッジプロテクタ16のバッグ保護部24によってルーフサイドレール18のインナパネル22との干渉を防止される。従って、インナパネル22の角部やバリ等との干渉によってエアバッグ12が損傷を受けることを防止できる。しかも、このエッジプロテクタ16は、ゴム材が混ぜ合わされた軟質の合成樹脂材料(所謂TPO)によって成形されたものであるため、エアバッグ12を弾力的に保護しつつ、エアバッグ12を下方側へ良好に膨張させることができる。
エアバッグ12が下方側へ膨張すると、このエアバッグ12の膨張圧によってルーフヘッドライニング20の端末部20Aが下方側へ押圧される。これにより、クリップ46の爪がエッジプロテクタ16の係止孔40から抜け出して、エッジプロテクタ16に対する端末部20Aの係止が解除される。その後、エアバッグ12は、端末部20Aを下方側へ撓ませつつ(押し下げつつ)、ルーフサイドレール18の下方側へカーテン状に展開する。その結果、側面衝突又はロールオーバーの衝撃から乗員の頭部を良好に保護することができる。
ここで、本実施形態に係るカーテンエアバッグ装置10では、エアバッグ12の上縁部に各々ヒレ状に形成された複数のタブ32が所定の間隔で配置されている。このタブ32の車室内側の面にはタブ32よりも長手方向寸法が長い金属製の内側プレート60を配置し、タブ32の車室外側の面には内側プレート60よりも長手方向寸法が短い外側プレート62を配置して、タブ32を内側プレート60及び外側プレート62で挟み込む構造にしている。そして、内側プレート60の両側部をエッジプロテクタ16の保持体70に保持させ、外側プレート62をインナパネル22に直接当接させてボルト締めするようにしたので、樹脂部材であるエッジプロテクタ16の一部がタブ32とインナパネル22との間に介在しない。つまり、図7に示す対比例を用いて説明すると、この対比例では、エッジプロテクタ90の一部90Aを外側プレート62とルーフサイドレール18のインナパネル22との間に挟み込んだ締結状態にしている。このようにすると、当該一部90Aがクリープ変形により収縮した場合に、ボルト82とウエルドナット84との締結状態に緩みが生じる。これに対し、本実施形態では、このような一部90Aが存在せず、外側プレート62の外側面が直接インナパネル22に当接した構造になっている。従って、本実施形態によれば、エッジプロテクタ16のクリープ変形によって、エアバッグ12のタブ32をインナパネル22に固定しているボルト82とウエルドナット84の締結状態が緩むことを抑制又は防止することができる。
また、本実施形態では、以下の要領でエアバッグ12のタブ32をエッジプロテクタ16の保持体70に組付けることができる。すなわち、図6(A)に示されるように、内側プレート60と外側プレート62とに挟み込まれたタブ32を、保持体70のバッグ保護部24の車室内側に持っていき、挿通用開口部68を通して保持体70の車両幅方向外側に対峙させる。そして、内側プレート60を保持体70の組付用開口部72側へ押し込む。このとき、図6(B)に示されるように、内側プレート60の両側部が左右各一対の係合爪74の先端部74Bと干渉される。そして、なおも内側プレート60を組付用開口部72側へ押し込むと、係合爪74の先端部74Bが車両幅方向内側へ弾性変形しつつ基端部74側へ圧縮され、図6(C)に示されるように、内側プレート60は保持体70内に入り込み、ストッパ壁76に当接してその位置で止まる。これにより、内側プレート60は、保持体70の一対の保持部70Aによって保持される。なお、外側プレート62は内側プレート60よりも車両前後方向に沿った寸法が短く設定されているので、外側プレート62の両側部は一対の係合爪74に干渉しない。このように本実施形態では、タブ32を掴んで保持体70の組付用開口部72側へ押し込むだけで、タブ32を保持体70に装着させることができる。その結果、ワンタッチ操作でエアバッグ12のタブ32をエッジプロテクタ16の保持体70に装着させることができ、車両用カーテンエアバッグ装置10の組付作業性を向上させることができる。
なお、上述した実施形態では、ボルト82とウエルドナット84でタブ32をルーフサイドレール18のインナパネル22に締結固定したが、これに限らず、図8に示されるように、金属クリップ86でタブ32をインナパネル22に固定してもよい。仮に図7に示される対比例に対して図8に示される金属クリップ86を用いてタブ32を固定した場合、エッジプロテクタ90の一部90Aのクリープ変形により隙間ができると、金属クリップ86がインナパネル22のボルト挿通孔から外れることはないが、ガタつきが生じ、異音が発生することが考えられる。従って、金属クリップ86を用いた場合においても、本実施形態の構造を適用することにより、異音の発生を抑制又は防止することができるメリットがある。
また、上述した実施形態では、エッジプロテクタ16が所謂TPO(樹脂材料とゴム材料とからなる合成樹脂材料)によって形成された構成にしたが、これに限らず、エッジプロテクタ16がクリープ変形が生じ得る他の種類の樹脂材料によって形成された構成にしてもよい。
10 車両用カーテンエアバッグ装置
12 エアバッグ
14 インフレータ(ガス発生器)
16 エッジプロテクタ(プロテクタ)
18 ルーフサイドレール
20 ルーフヘッドライニング
20A 端末部
32 タブ(取付部)
60 内側プレート
62 外側プレート
70 保持体
70A 保持部
72 組付用開口部(取付部装着用の開口部)
74 係合爪
82 ボルト(締結具)
84 ウエルドナット(締結具)
86 金属クリップ(留め具)

Claims (2)

  1. 車両のルーフサイドレールとルーフヘッドライニングとの間に折り畳み状態で配設されると共に、各々ヒレ状に形成された複数の取付部を備え、ガス発生器が発生させたガスの圧力で膨張することにより前記ルーフヘッドライニングの端末部を撓ませつつ下方側へカーテン状に展開するエアバッグと、
    前記エアバッグと前記ルーフサイドレールとの間に介在されると共に、前記取付部を保持する複数の保持体を備え、当該エアバッグを車体との接触による損傷から保護する樹脂製のプロテクタと、
    を有し、
    前記取付部の車室内側の面には当該取付部よりも車両前後方向に沿った寸法が長い金属製の内側プレートが配置されると共に、前記取付部の車室外側の面には当該内側プレートよりも車両前後方向に沿った寸法が短い金属製の外側プレートが配置されており、
    かつ、前記保持体には、前記内側プレートの両側部が係合されて当該内側プレートを保持する一対の保持部と、当該一対の保持部間に形成された取付部装着用の開口部と、が形成されており、
    さらに、前記外側プレートを車体に直接当接させた状態で、前記内側プレート、前記取付部及び前記外側プレートを前記開口部の形成位置で締結具又は留め具により車体に固定した、
    車両用カーテンエアバッグ装置。
  2. 前記一対の保持部の車室外側の部位には、弾性変形可能に設けられると共に、前記内側プレートを前記保持体の車室外側から一対の保持部間に装着させる際には前記外側プレートの両側部には干渉せずかつ前記内側プレートの両側部には干渉する係合爪がそれぞれ設けられている、
    請求項1記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
JP2010029222A 2010-02-12 2010-02-12 車両用カーテンエアバッグ装置 Expired - Fee Related JP5440232B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010029222A JP5440232B2 (ja) 2010-02-12 2010-02-12 車両用カーテンエアバッグ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010029222A JP5440232B2 (ja) 2010-02-12 2010-02-12 車両用カーテンエアバッグ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011162127A true JP2011162127A (ja) 2011-08-25
JP5440232B2 JP5440232B2 (ja) 2014-03-12

Family

ID=44593307

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010029222A Expired - Fee Related JP5440232B2 (ja) 2010-02-12 2010-02-12 車両用カーテンエアバッグ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5440232B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012099105A1 (ja) * 2011-01-17 2012-07-26 オートリブ ディベロップメント エービー カバー及びエアバッグ装置
JP2012148595A (ja) * 2011-01-17 2012-08-09 Autoliv Development Ab カバー
JP2012148594A (ja) * 2011-01-17 2012-08-09 Autoliv Development Ab カバー及びエアバッグ装置
JP2012153325A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Autoliv Development Ab カバー
KR20150121926A (ko) * 2014-04-22 2015-10-30 아우토리브 디벨롭먼트 아베 차량용 커튼 에어백의 마운팅 장치
JP2016117332A (ja) * 2014-12-18 2016-06-30 オートリブ ディベロップメント エービー カーテンエアバッグ装置取付方法
JP2016117333A (ja) * 2014-12-18 2016-06-30 オートリブ ディベロップメント エービー カーテンエアバッグ装置
JP2016117331A (ja) * 2014-12-18 2016-06-30 オートリブ ディベロップメント エービー カーテンエアバッグ装置
CN107235028A (zh) * 2016-03-29 2017-10-10 奥托立夫开发公司 安全气囊及安全气囊组件

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006069248A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Honda Motor Co Ltd カーテンエアバッグ装置
JP2006117110A (ja) * 2004-10-21 2006-05-11 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ装置
JP2009006892A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Nippon Plast Co Ltd エアバッグ装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006069248A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Honda Motor Co Ltd カーテンエアバッグ装置
JP2006117110A (ja) * 2004-10-21 2006-05-11 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ装置
JP2009006892A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Nippon Plast Co Ltd エアバッグ装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012099105A1 (ja) * 2011-01-17 2012-07-26 オートリブ ディベロップメント エービー カバー及びエアバッグ装置
JP2012148595A (ja) * 2011-01-17 2012-08-09 Autoliv Development Ab カバー
JP2012148594A (ja) * 2011-01-17 2012-08-09 Autoliv Development Ab カバー及びエアバッグ装置
US8955874B2 (en) 2011-01-17 2015-02-17 Autoliv Development Ab Cover and airbag device
JP2012153325A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Autoliv Development Ab カバー
KR20150121926A (ko) * 2014-04-22 2015-10-30 아우토리브 디벨롭먼트 아베 차량용 커튼 에어백의 마운팅 장치
KR101695259B1 (ko) * 2014-04-22 2017-01-12 아우토리브 디벨롭먼트 아베 차량용 커튼 에어백의 마운팅 장치
JP2016117332A (ja) * 2014-12-18 2016-06-30 オートリブ ディベロップメント エービー カーテンエアバッグ装置取付方法
JP2016117333A (ja) * 2014-12-18 2016-06-30 オートリブ ディベロップメント エービー カーテンエアバッグ装置
JP2016117331A (ja) * 2014-12-18 2016-06-30 オートリブ ディベロップメント エービー カーテンエアバッグ装置
CN107235028A (zh) * 2016-03-29 2017-10-10 奥托立夫开发公司 安全气囊及安全气囊组件
CN107235028B (zh) * 2016-03-29 2021-10-01 奥托立夫开发公司 安全气囊及安全气囊组件

Also Published As

Publication number Publication date
JP5440232B2 (ja) 2014-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5440232B2 (ja) 車両用カーテンエアバッグ装置
US8596672B2 (en) Curtain airbag device placement structure
EP2156993B1 (en) Curtain air bag device and method for manufacturing the same
WO2012011343A1 (ja) 車両の内装部品の配設構造
US20090302581A1 (en) Curtain airbag bracket and curtain airbag device
JPH11129857A (ja) 頭部保護エアバッグ装置
JP3590333B2 (ja) 頭部保護エアバッグ装置の配設構造
JP5811466B2 (ja) カーテンエアバッグ装置のジャンプ台取付構造
JP5008349B2 (ja) エアバッグ装置
JP3261048B2 (ja) 自動車用乗員保護装置の固定構造
JP2011218994A (ja) 車両用カーテンエアバッグ装置
US8657331B2 (en) Airbag device
JP5321491B2 (ja) カーテンエアバッグの配設構造
JP4833099B2 (ja) エアバッグ装置の配設構造
JP4134882B2 (ja) カーテンエアバッグ装置
JP3234564B2 (ja) 頭部保護エアバッグ装置の組付方法
JP4259197B2 (ja) 頭部エアバッグ装置の配設部構造
JP5321484B2 (ja) 車両用カーテンエアバッグ装置
JP2008179192A (ja) エアバッグ装置の配設構造
JP5128442B2 (ja) エアバッグモジュール
JP6056401B2 (ja) 車体のフロントピラー部組み付け構造
JP2002012124A (ja) エアバッグ装置
KR101550142B1 (ko) 자동차용 커튼에어백 고정구조
JP5319414B2 (ja) エアバッグのカバー体及びエアバッグ装置
JP5511234B2 (ja) エアバッグ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130606

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130709

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131007

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20131015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131202

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5440232

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees