JP5811466B2 - カーテンエアバッグ装置のジャンプ台取付構造 - Google Patents

カーテンエアバッグ装置のジャンプ台取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、カーテンエアバッグ装置のジャンプ台を車体に取り付けるための取付構造に関する。
下記特許文献に記載されたカーテンエアバッグ装置は、カーテン部材(カーテンエアバッグ)の展開時に該カーテンエアバッグを車室側に展開するように案内するガイド部材(ジャンプ台)を備えている。このジャンプ台は、樹脂材料によってピラートリム(ピラーガーニッシュ)とは別体に形成されており、上端に形成された一対の突起部がルーフサイドレールインナパネルの挿入孔に挿入されると共に、下端部がボルト及びナットによって同インナパネルに締結固定されている。このジャンプ台の上下方向中間部には、車幅方向内側へ向けて下降するガイド部(傾斜部)が形成されており、当該傾斜部によってカーテンエアバッグの展開方向を案内するようにしている。
特開2008−230562号公報
上述の如きカーテンエアバッグ装置では、カーテンエアバッグの展開圧が樹脂製ジャンプ台の傾斜部に入力されると、ジャンプ台には傾斜部を車幅方向外側の斜め下方へ押す過大な力(モーメント)が作用し、ジャンプ台の下端部におけるボルトの近傍に応力が集中する。その結果、ボルトの近傍でジャンプ台が破断すると、傾斜部がバッグ展開圧によって下方側へ変位し、カーテンエアバッグの展開方向が安定しなくなる可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、樹脂製のジャンプ台が破断することを簡単な構成で防止することができ、カーテンエアバッグの展開方向を安定させることができるカーテンエアバッグ装置のジャンプ台取付構造を得ることを目的としている。
請求項1に記載の発明に係るカーテンエアバッグ装置のジャンプ台取付構造は、ルーフサイドレールとルーフヘッドライニングとの間に折り畳み状態で配設され、インフレータが発生させるガスの圧力によって前記ルーフヘッドライニングとピラーガーニッシュとの間から車室内へ展開するカーテンエアバッグと、樹脂材料により形成されて前記カーテンエアバッグと前記ルーフサイドレールとの間に設けられ、ボデーインナパネルに係止された係止部よりも下方側に、車幅方向内側へ向けて下降する傾斜部が設けられ、当該傾斜部によって前記カーテンエアバッグの展開方向を案内すると共に、前記係止部よりも下方側で車両前後方向中央側に設けられたリブの車幅方向外側端部から車幅方向外側へ向けて突出した突起部が前記ボデーインナパネルに形成された挿入孔に挿入され、前記突起部と前記挿入孔との間及び前記車幅方向外側端部と前記ボデーインナパネルとの間にそれぞれ隙間が設定されたジャンプ台と、を備えている。
請求項1に記載のカーテンエアバッグ装置のジャンプ台取付構造では、カーテンエアバッグがルーフサイドレールとルーフヘッドライニングとの間に折り畳み状態で配設されている。このカーテンエアバッグとルーフサイドレールとの間には、車幅方向内側へ向けて下降する傾斜部を備えたジャンプ台が設けられている。このジャンプ台は、インフレータからのガスによってカーテンエアバッグがルーフヘッドライニングとピラーガーニッシュとの間から車室内へ展開する際に、上記傾斜部によってカーテンエアバッグの展開方向を案内する。
ここで、上記ジャンプ台は、上記傾斜部よりも上方側に設けられた係止部がボデーインナパネルに係止されており、当該係止部よりも下方側で車両前後方向中央側に設けられたリブの車幅方向外側端部から車幅方向外側へ向けて突出した突起部がボデーインナパネルに形成された挿入孔に挿入されている。そして、上記突起部と上記挿入孔との間及び上記車幅方向外側端部とボデーインナパネルとの間には、それぞれ隙間(遊び)が設定されている。
このため、カーテンエアバッグの展開時に、ジャンプ台の傾斜部に対して車幅方向外側の斜め下方(傾斜部と直交する方向)への過大な荷重が入力されて、ジャンプ台にモーメントが作用した際には、ジャンプ台を上記各隙間の分だけインナパネルに対し車幅方向外側へ弾性変形させることができる。この弾性変形によってジャンプ台に作用する応力を分散することができると共に、その後に上記突起部及び上記車幅方向外側端部がボデーインナパネルと当たることにより、上記傾斜部の変位を制限することができる。これにより、簡単な構成でジャンプ台の破断を防止することができ、カーテンエアバッグの展開方向を安定させることができる。
請求項2に記載の発明に係るカーテンエアバッグ装置のジャンプ台取付構造は、請求項1において、前記車幅方向外側端部と前記ボデーインナパネルとの間の隙間は、前記突起部の上方側よりも下方側で大きく設定されている。
請求項2に記載の発明では、ジャンプ台の車幅方向外側端部とボデーパネルとの間の隙間が上記のように設定されているため、ジャンプ台が突起部よりも上方側の係止部を支点として車幅方向外側へ弾性変形する際の変形許容量を大きくすることができる。その結果、ジャンプ台の破断を効果的に防止することができる。また、側面衝突時にピラーがルーフサイドレールを中心として車幅方向内側へ変形した際には、上記構成によってピラーからの荷重がジャンプ台に入力され難くなるので、ジャンプ台がピラーからの荷重によって不用意に変位しないようにすることができる。したがって、これによってもカーテンエアバッグの展開方向を安定させることが可能になる。
請求項3に記載の発明に係るカーテンエアバッグ装置のジャンプ台取付構造は、請求項1又は請求項2において、前記車幅方向外側端部には、前記突起部よりも下方側に角部が形成され、前記車幅方向外側端部と前記ボデーインナパネルとの間の隙間は、前記角部の上方側よりも下方側で大きく設定されている。
請求項3に記載の発明では、ジャンプ台の車幅方向外側端部が上記のように形成されているため、カーテンエアバッグの展開圧によりジャンプ台の突起部及び車幅方向外側端部がボデーインナパネルと当った後でも、上記角部を支点(中心)としてジャンプ台を弾性変形させることができる。これにより、ジャンプ台における突起部及び車幅方向外側端部の周辺に応力が集中することを抑制できるので、ジャンプ台の破断を効果的に防止することができる。
請求項4に記載の発明に係るカーテンエアバッグ装置のジャンプ台取付構造は、請求項1〜請求項3の何れか1項において、前記ジャンプ台には、前後一対の前記リブが設けられ、前記ボデーインナパネルには、前後一対の前記挿入孔が形成されている。
請求項5に記載の発明に係るカーテンエアバッグ装置のジャンプ台取付構造は、請求項1〜請求項4の何れか1項において、前記係止部は、弾性変形可能な係止爪であり、前記ボデーインナパネルに形成された係止孔に前記係止爪が嵌入されている。
請求項6に記載の発明に係るカーテンエアバッグ装置のジャンプ台取付構造は、請求項1〜請求項5の何れか1項において、前記ジャンプ台の車両前後方向両端側に設けられたリブが前記ボデーインナパネルに当接している。
以上説明したように、本発明に係るカーテンエアバッグ装置のジャンプ台取付構造では、樹脂製のジャンプ台が破断することを簡単な構成で防止することができ、カーテンエアバッグの展開方向を安定させることができる。
本発明の実施形態に係るカーテンエアバッグ装置のジャンプ台取付構造が適用された車両(自動車)のBピラーの上端側周辺の構成を車室側から見た斜視図である。 同車両のBピラーの上端側周辺の構成を示す縦断面図であり、図3の2−2線に沿った切断面に対応する図である。 同カーテンエアバッグ装置の構成部材であるジャンプ台の背面図である。 図3の4−4線に沿った切断面に対応する縦断面図である。 図3の5−5線に沿った切断面に対応する縦断面図である。 図2の一部を拡大した拡大断面図である。
以下、図1〜図6を用いて、本発明の実施形態に係るカーテンエアバッグ装置のジャンプ台取付構造10(以下、単に「ジャンプ台取付構造10」という)について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印OUTは、車両の前方向(進行方向)、上方向、車幅方向の外側をそれぞれ示している。以下、単に前後、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下を示すものとする。
<構成>
図1には、本実施形態に係るカーテンエアバッグ装置12の部分的な構成が縦断面図にて示されている。このカーテンエアバッグ装置12は、図2に示されるように、車体のルーフサイドレール14とルーフヘッドライニング16との間に折り畳み状態で配設されたカーテンエアバッグ18を備えている。先ず、このカーテンエアバッグ18の周辺構造について説明する。
上記のルーフサイドレール14は、インナパネル(ボデーインナパネル)20とアウタパネル22とを接合して構成され、車体上部の車幅方向両側において車両前後方向に夫々延設された車体の骨格部材である。具体的には、ルーフサイドレール14は、インナパネル20とアウタパネル22とを、少なくとも車幅方向内側の接合部24において接合して構成されている。インナパネル20とアウタパネル22との間には、アウタリインフォースメント26が挟み込まれて、接合部24において共に接合されている。この接合部24には、ルーフパネル27の車幅方向外側端部が接合されている。また、インナパネル20とアウタリインフォースメント26とは、車幅方向外側の接合部28において、Bピラー30のBピラーインナパネル32の上端部を挟み込んだ状態で接合されている。
アウタパネル22の下端部は、Bピラーアウタパネル34の上端部と一体に連なっている。なお、図示しないAピラーとBピラーとの間、及び図示しないCピラーとBピラー30との間においては、アウタパネル22の下部が、接合部28においてアウタリインフォースメント26及びインナパネル20と共に接合されており、これによりルーフサイドレール14が閉断面に構成されている(図示せず)。また、図2に示される36は、Bピラーアウタリインフォースメントであり、図2に示される38は、左右のルーフサイドレール14間に掛け渡されたセンタールーフクロスメンバである。
上述のルーフサイドレール14は、ルーフヘッドライニング16の端末部16Aによって車幅方向内側(車室17側)から覆われている。また、上述のピラーインナパネル20は、ピラーガーニッシュであるBピラーガーニッシュ40によって車室17側から覆われている。このBピラーガーニッシュ40は、例えば図示しないクリップによってBピラーインナパネル20に係止されている。
次に、カーテンエアバッグ装置12の構成について説明する。
図1に示されるように、カーテンエアバッグ装置12は、上述のカーテンエアバッグ18と、該カーテンエアバッグ18内にガスを供給するインフレータ(ガス発生器)42と、カーテンエアバッグ18の展開方向を案内するジャンプ台46(図3参照)とを備えている。
カーテンエアバッグ18は、所定の折り畳み方(ここではロール折り)にて長尺状に折り畳まれた状態で、ルーフサイドレール14とルーフヘッドライニング16の端末部16Aとの間に配設されている(なお、図2では、説明の都合上、カーテンエアバッグ18を概略的に記載している)。このカーテンエアバッグ18は、例えば図示しないAピラーとCピラーとの間にわたり、Bピラー30に跨る状態で車両前後方向に延在している。このカーテンエアバッグ18の長手方向中間部からは、筒状のガス供給口18Aが延出されている。このガス供給口18Aには、インフレータ42が接続されている。
インフレータ42は、略円柱形状に形成されており、軸線方向が車両前後方向に沿う状態でルーフサイドレール14とルーフヘッドライニング16との間に配設されている。このインフレータ42は、図示しないブラケットを介してルーフサイドレール14のインナパネル20に固定されている。
このインフレータ42には、車両に搭載された図示しないエアバッグECUが電気的に接続されており、このエアバッグECUには、車両に搭載された図示しない側面衝突検知センサ及びロールオーバーセンサが電気的に接続されている。このエアバッグECUは、側面衝突検知センサ及びロールオーバーセンサによって車両の側面衝突状態又はロールオーバー状態が検知された際にインフレータ42に通電してインフレータ42を作動させる。
インフレータ42が作動すると、ガス供給口18Aを介してカーテンエアバッグ18内にガスが噴出される。これにより、カーテンエアバッグ18が膨張し、カーテンエアバッグ18の膨張圧によってルーフヘッドライニング16の端末部16Aが車室17側へ押圧される。そして、カーテンエアバッグ18が、図2に二点鎖線で示されるように、端末部16Aを車室17側へ撓ませつつ(押し開きつつ)、ルーフサイドレール14の下方側へカーテン状に展開する。
一方、ジャンプ台46は、Bピラー30の上方側においてカーテンエアバッグ18とルーフサイドレール14との間に配設されている。このジャンプ台46は、樹脂材料によって成形されたものであり、図1及び図3に示される如く車幅方向から見て略矩形状に形成されている。このジャンプ台46は、車両前後方向に沿って長尺な板状に形成された本体部48を備えている。この本体部48は、車両前後方向から見た断面形状が車幅方向外側の斜め上方へ向けて凸を成す略円弧状に形成されており、ルーフサイドレール14のインナパネル20とカーテンエアバッグ18との間に介在している。
本体部48の長手方向両端部(車両前後方向両端部)には、それぞれ弾性変形可能な係止爪(係止部)50、52が一体に設けられている。これらの係止爪50、52は、図4に示されるように、車幅方向内側が開放された断面略U字状に形成されており、それぞれインナパネル20に形成された係止孔54に嵌入されている。また、係止爪50、52の基端側には、角筒状の筒状部56、58が各係止爪50、52の基端側を取り囲むようにして設けられており、これらの筒状部56、58の先端がインナパネル20の車幅方向内側面に当接している。これにより、係止爪50、52と筒状部56、58との間にインナパネル20が挟まれており、ジャンプ台46がインナパネル20に係止されている。なお、本実施形態では、車両前方側の係止爪50及び筒状部56は、車幅方向から見た場合に車両上下方向を長手として配置されており、車両後方側の係止爪52及び筒状部58は、車幅方向から見た場合に車両前後方向を長手として配置されている。
本体部48の下端からは、車幅方向内側の斜め下方側へ向けて傾斜部60が延出されている。この傾斜部60は、カーテンエアバッグ18に対して下方側に位置しており、車幅方向外側端部(下端部)がルーフヘッドライニング16の端末部16Aにおける下端部付近に位置している。
この傾斜部60の下端からは、車両下方側へ向けて支持部62が延出されている。この支持部62は、端末部16Aの下端部に沿っており、当該支持部62には、車幅方向内側へ向けて僅かに膨出した複数(ここでは3つ)の膨出部62Aが設けられている。これらの膨出部62Aは、車幅方向から見て矩形状に形成されており、これらの膨出部62Aの先端面がルーフヘッドライニング16の端末部16Aの下端部の裏面に当接している。これにより、端末部16Aが車幅方向内側からの荷重によってぶかつくことを抑制するようにしている。
この支持部62の下端からは、車幅方向外側の斜め下方側へ向けて下壁部64が延出されており、傾斜部60、支持部62及び下壁部64によって車幅方向外側が開放された略U字状の断面が形成されている。また、本体部48、傾斜部60、支持部62及び下壁部64の裏面側(車幅方向外側)には、車体上下方向に延びる複数のリブ66、68、70、72、74、76、78、80が一体に設けられている。また、各筒状部56、58の上下両側には、それぞれ車両上下方向に延びるリブ82、84、86、88が形成されている。これらのリブによってジャンプ台46の曲げ剛性が向上している。
ジャンプ台46の前後方向両端側に設けられたリブ66、68、78、80には、車幅方向外側へ僅かに突出した上下一対の突部90、92が形成されており、これらの突部90、92の先端がインナパネル20の車幅方向内側面に当接している(図5参照)。
また、ジャンプ台46の前後方向中央側の下部側に設けられた前後一対のリブ(下側リブ)72、76における上下方向中間部には、それぞれ車幅方向外側端部72A、76A(以下、単に「外側端部72A、76A」という)から車幅方向外側へ向けて突出した円柱状の突起部94が一体に形成されている。これらの突起部94は、図2及び図6に示されるように、ルーフサイドレール14のインナパネル20の下端側に形成された挿入孔96に挿入されている。これらの挿入孔96は、突起部94よりも大径な円形状に形成されており、各突起部94は、挿入孔96に対して同軸的に挿入されている。このため、各突起部94と挿入孔96の内周との間には、リング状の隙間98(図6参照)が形成されている。
また、リブ72、76の外側端部72A、76Aとインナパネル20との間には、各突起部94の上下両側にそれぞれ隙間100、102が形成されている。各突起部94の下方側の隙間102は、各突起部94の上方側の隙間100よりも大きく設定されている。
さらに、リブ72、76の外側端部72A、76Aにおける各突起部94よりも下方側には、角部104が形成されており、外側端部72A、76Aは、角部104よりも下方側が車幅方向内側の斜め下方側へ向けて傾斜している。これにより、外側端部72A、76Aとインナパネル20との間の隙間は、角部104の上方側よりも下方側で大きく設定されている。
<作用及び効果>
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、カーテンエアバッグ18がルーフサイドレール14とルーフヘッドライニング16との間に折り畳み状態で配設されている。このカーテンエアバッグ18とルーフサイドレール14との間には、車幅方向内側へ向けて下降する傾斜部60を備えたジャンプ台46が設けられている。このジャンプ台46は、インフレータ42からのガスによってカーテンエアバッグ18がルーフヘッドライニング16とBピラーガーニッシュ40との間から車室17内へ展開する際に、上記傾斜部60によってカーテンエアバッグ18の展開方向を案内する。これにより、カーテンエアバッグ18がBピラー30とBピラーガーニッシュ40との間に展開するという不具合の発生を回避することができる。
ここで、上記ジャンプ台46は、傾斜部60よりも上方側に設けられた係止爪50、52がルーフサイドレール14のインナパネル20に係止されている。また、これらの係止爪50、52よりも下方側に設けられたリブ72、76における外側端部72A、76Aから車幅方向外側へ向けて突出した突起部94がインナパネル20に形成された挿入孔96に挿入されている。そして、各突起部94と各挿入孔96との間に隙間(遊び)98が設定されると共に、外側端部72A、76Aとインナパネル20との間には、隙間(遊び)100、102が設定されている。
このため、カーテンエアバッグ18の展開時に、ジャンプ台46の傾斜部60に対して車幅方向外側の斜め下方(傾斜部60と直交する方向)への過大な力が入力されて、ジャンプ台46にモーメントM(図2参照)が作用した際には、ジャンプ台46を隙間98、100、102の分だけインナパネル20に対し車幅方向外側へ弾性変形(回転)させることができる。この弾性変形によってジャンプ台46に作用する応力を分散することができると共に、その後に各突起部94及び外側端部72A、76Aがボデーインナパネルと当たることにより、傾斜部60の変位を制限することができる。これにより、簡単な構成でジャンプ台46の破断を防止することができ、カーテンエアバッグ18の展開方向を安定させることができるので、カーテンエアバッグ18の展開軌跡を狙い通りにすることが可能になる。また、ジャンプ台46の破断を抑制するためにジャンプ台46の強度を上げる必要がなくなるため、ジャンプ台46の製造コスト及び質量の増加を抑制することができる。
しかも、本実施形態では、突起部94の下方側の隙間102が、突起部94の上方側の隙間100よりも大きく設定されている。このため、ジャンプ台46が突起部94よりも上方側の係止爪50、52を支点として車幅方向外側へ弾性変形する際の変形許容量を大きくすることができる。その結果、ジャンプ台46の破断を効果的に防止することができる。
また、側面衝突時にBピラー30がルーフサイドレール14を中心として車幅方向内側へ変形した際には、上記構成によってBピラー30からの荷重がジャンプ台46に入力され難くなる。つまり、側面衝突時には、相手車両のバンパからの荷重がBピラー30の下部側に入力されるため、Bピラー30は、上部側よりも下部側において車幅方向内側への変形量が大きくなる。このため、挿入孔96の孔縁部における上端側よりも下端側の方が車幅方向内側へ大きく侵入してくることになるが、本実施形態では、下方側の隙間102が上方側の隙間100よりも大きく設定されているため、ジャンプ台46がインナパネル20によって車幅方向内側へ押され難くなり、ジャンプ台46がBピラー30からの荷重によって不用意に変位しないようにすることができる。したがって、これによってもカーテンエアバッグ18の展開方向を安定させることが可能になる。
さらに、本実施形態では、リブ72、76の外側端部72A、76Aには、突起部94よりも下方側に角部104が形成されており、外側端部72A、76Aとインナパネル20との間の隙間が、角部104の上方側よりも下方側で大きく設定されている。このため、カーテンエアバッグ18の展開圧によりジャンプ台46の突起部94及び外側端部72A、76Aがインナパネル20と当った後でも、角部104を支点(中心)としてジャンプ台46を弾性変形させることができる。これにより、ジャンプ台46における突起部94及び外側端部72A、76Aの周辺に応力が集中することを抑制できるので、ジャンプ台46の破断を効果的に防止することができる。
また、本実施形態では、ジャンプ台46に設けられた前後一対の突起部94がインナパネル20に形成された前後一対の挿入孔96に挿入されているため、各突起部94が各挿入孔96の内周と当ることにより、ジャンプ台46の支持が安定し、傾斜部60が前後に傾くことが防止される。したがって、これによってもカーテンエアバッグ18の展開方向を安定させることができる。
また、本実施形態では、ジャンプ台46をルーフサイドレール14に取り付ける際には、一対の係止爪50、52をインナパネル20の係止孔54に挿入すると共に、一対の突起部94をインナパネル20の挿入孔96に挿入するだけでよいため、ジャンプ台46の取付作業を極めて容易なものにすることができる。
<実施形態の補足説明>
上記実施形態では、ジャンプ台46の上部(本体部48)が一対の係止爪50、52によってインナパネル20(ボデーインナパネル)に係止される構成にしたが、これに限らず、ジャンプ台の上部がボルト及びナット又はクリップ等によってボデーインナパネルに係止(締結)される構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、ジャンプ台46のリブ72、76の外側端部72A、76Aにそれぞれ角部104が設けられた構成にしたが、これに限らず、リブ72、76の形状は適宜変更することができる。
また、上記実施形態では、突起部94の下方側の隙間102が、突起部94の上方側の隙間100よりも大きく設定された構成にしたが、これに限らず、突起部の上方側及び下方側の隙間の大きさは適宜変更することができる。
さらに、上記実施形態では、ジャンプ台46の突起部46が挿入される挿入孔96が、ルーフサイドレール14のインナパネル20に形成された構成にしたが、これに限らず、挿入孔はボデーのインナパネルに形成されたものであればよい。
また、上記実施形態では、ジャンプ台46がBピラーの上端側に設けられた構成にしたが、これに限らず、ジャンプ台がCピラー等の他のピラーの上端側に設けられた構成にしてもよい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
10 カーテンエアバッグ装置のジャンプ台取付構造
12 カーテンエアバッグ装置
14 ルーフサイドレール
16 ルーフヘッドライニング
18 カーテンエアバッグ
20 インナパネル(ボデーインナパネル)
40 Bピラーガーニッシュ
42 インフレータ
46 ジャンプ台
60 傾斜部
72A、76A 車幅方向外側端部
94 突起部
96 挿入孔
98、100、102 隙間
104 角部

Claims (6)

  1. ルーフサイドレールとルーフヘッドライニングとの間に折り畳み状態で配設され、インフレータが発生させるガスの圧力によって前記ルーフヘッドライニングとピラーガーニッシュとの間から車室内へ展開するカーテンエアバッグと、
    樹脂材料により形成されて前記カーテンエアバッグと前記ルーフサイドレールとの間に設けられ、ボデーインナパネルに係止された係止部よりも下方側に、車幅方向内側へ向けて下降する傾斜部が設けられ、当該傾斜部によって前記カーテンエアバッグの展開方向を案内すると共に、前記係止部よりも下方側で車両前後方向中央側に設けられたリブの車幅方向外側端部から車幅方向外側へ向けて突出した突起部が前記ボデーインナパネルに形成された挿入孔に挿入され、前記突起部と前記挿入孔との間及び前記車幅方向外側端部と前記ボデーインナパネルとの間にそれぞれ隙間が設定されたジャンプ台と、
    を備えたカーテンエアバッグ装置のジャンプ台取付構造。
  2. 前記車幅方向外側端部と前記ボデーインナパネルとの間の隙間は、前記突起部の上方側よりも下方側で大きく設定されている請求項1に記載のカーテンエアバッグ装置のジャンプ台取付構造。
  3. 前記車幅方向外側端部には、前記突起部よりも下方側に角部が形成され、前記車幅方向外側端部と前記ボデーインナパネルとの間の隙間は、前記角部の上方側よりも下方側で大きく設定されている請求項1又は請求項2に記載のカーテンエアバッグ装置のジャンプ台取付構造。
  4. 前記ジャンプ台には、前後一対の前記リブが設けられ、前記ボデーインナパネルには、前後一対の前記挿入孔が形成されている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のカーテンエアバッグ装置のジャンプ台取付構造。
  5. 前記係止部は、弾性変形可能な係止爪であり、前記ボデーインナパネルに形成された係止孔に前記係止爪が嵌入されている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のカーテンエアバッグ装置のジャンプ台取付構造。
  6. 前記ジャンプ台の車両前後方向両端側に設けられたリブが前記ボデーインナパネルに当接している請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のカーテンエアバッグ装置のジャンプ台取付構造。
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