JP2011161881A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体の噴射不良が発生することを好適に抑制することが可能な液体噴射装置を提供する。
【解決手段】インクジェット式プリンターは、インクを噴射する複数の記録ヘッド24a〜24hと、該各記録ヘッド24a〜24hにインクカートリッジ28からインクを供給するためのインク供給流路29とを備える。インク供給流路29は、その上流側がインクカートリッジ28に接続される一方、下流側が分岐点B1〜B7で複数の分岐流路32〜45に分岐されて各記録ヘッド24a〜24hにそれぞれ接続されている。そして、インク供給流路29において、分岐点B1〜B7を基準とした上流側の流路の平均流路抵抗値は、分岐点B1〜B7を基準とした下流側の各流路のうちで最も平均流路抵抗値が小さい流路の平均流路抵抗値よりも小さくなっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えばインクジェット式プリンターなどの液体噴射装置に関する。
一般に、液体噴射ヘッドから液体を噴射させる液体噴射装置としてインクジェット式プリンターが広く知られている。このようなプリンターの中には、搬送される記録用紙の幅方向に沿って千鳥状に並ぶように固定状態で配置された複数の記録ヘッド(液体噴射部)の各ノズルから搬送中の記録用紙に対してインク(液体)をそれぞれ噴射して印刷を行う、いわゆるラインヘッドプリンターがある。
こうしたプリンターでは、各ノズルの目詰まりやドット抜けなどのインクの噴射不良を解消するために、記録ヘッドのクリーニングが適宜行われている。このクリーニングは、各ノズルを囲うように記録ヘッドに対してキャップを当接させた後に、記録ヘッドとキャップとで形成される密閉空間を吸引して該密閉空間に負圧を発生させ、この発生させた負圧により各ノズルから増粘したインクとともに気泡をキャップ内へ強制的に排出させるものである。
ところで、ラインヘッドプリンターは、通常、1つのインクカートリッジ(液体供給源)からインク供給流路(液体供給流路)を介して複数の記録ヘッドにインクが供給される構成であるため、該インク供給流路は途中の分岐点で複数に分岐されて各記録ヘッドにそれぞれ接続されている。このため、例えば、各記録ヘッドのうちの1つを選択的にクリーニングすると、各記録ヘッドはインク供給流路の分岐点を介して互いに連通しているため、クリーニングを行わない他の各記録ヘッドの各ノズル内のインクがクリーニングを行っている記録ヘッド側へ吸い上げられて抜けてしまうという問題があった。
この問題に対しては、従来、供給流路(液体供給流路)における分岐点と各吐出ヘッド(液体噴射ヘッド)との間に閉塞弁をそれぞれ設けたプリンターが提案されている(例えば、特許文献1)。この特許文献1のプリンターは、クリーニングを行わない各吐出ヘッドと対応する閉塞弁を閉弁するとともにクリーニングを行う吐出ヘッドと対応する閉塞弁を開弁した状態でクリーニングを行うようになっている。
また、ラインヘッドプリンターは、印字パターンが固定されるとともにインクを噴射する記録ヘッドとインクを噴射しない記録ヘッドとが存在する場合、印字中においても、クリーニングと同様に、インクを噴射しない記録ヘッドの各ノズル内のインクがインクを噴射している記録ヘッド側へ吸い上げられて抜けてしまうという問題があった。
この問題に対しては、従来、供給管路(液体供給流路)の各枝管路に弁機能を有する流路負荷部をそれぞれ設けたプリンターが提案されている(例えば、特許文献2)。この特許文献2のプリンターは、印字中にインクを吐出させないヘッドブロック(液体噴射ヘッド)と対応する各枝管路の流路負荷部を閉塞するとともに印字中にインクを吐出させるヘッドブロックと対応する各枝管路の流路負荷部を開放した状態で印字を行うようになっている。
特開2009−6686号公報 特開2005−306016号公報
ところで、特許文献1及び特許文献2のプリンターでは、全ての記録ヘッドからインクを吐出させる場合であって、該各記録ヘッド間でのインクの吐出量の差が大きい場合には、インクの吐出量の少ない記録ヘッドにおける各ノズルのうちのインクを吐出しないノズル内のインクがインクの吐出量の多い記録ヘッド側に吸い上げられて抜けてしまう。この結果、後にこのインクの抜けたノズルからインクを噴射する際に、インクの噴射不良が発生してしまうという問題があった。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、液体の噴射不良が発生することを好適に抑制することが可能な液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、液体を噴射する複数の液体噴射部と、該各液体噴射部に液体供給源から前記液体を供給するための液体供給流路とを備え、前記液体供給流路は、その上流側が前記液体供給源に接続される一方、下流側が分岐点で複数の流路に分岐されて前記各液体噴射部にそれぞれ接続され、前記液体供給流路において、前記分岐点を基準とした上流側の流路の平均流路抵抗値は、前記分岐点を基準とした下流側の各流路のうちで最も平均流路抵抗値が小さい流路の平均流路抵抗値よりも小さい。
この発明によれば、各液体噴射部から任意に液体を噴射しても、液体供給流路における分岐点を基準とした下流側の各流路で液体が逆流することが抑制される。すなわち、各液体噴射部から任意に液体を噴射しても、分岐点を介した下流側の各流路間での液体の流動が抑制されつつ、該液体を噴射している各液体噴射部と対応する下流側の流路には、分岐点を介して確実に上流側の流路から液体が流れ込むようになる。このため、液体を噴射していない液体噴射部あるいは液体の噴射量が他の液体噴射部に比べて少ない液体噴射部の液体が、液体を噴射している液体噴射部側あるいは液体の噴射量が他の液体噴射部に比べて多い液体噴射部側へ吸い上げられることが抑制される。したがって、液体の噴射不良が発生することを好適に抑制することが可能となる。
本発明の液体噴射装置において、前記各平均流路抵抗値は、前記液体供給流路における前記液体の流量が最大のときのものである。
この発明によれば、各平均流路抵抗値の比較を明確に行うことが可能となる。
本発明の液体噴射装置において、前記液体供給流路には前記分岐点が複数設けられている。
この発明によれば、液体供給源の液体を多数の液体噴射部へ供給することが可能となる。
本発明の液体噴射装置において、前記液体供給流路の前記各分岐点で分岐される流路の数は互いに同じである。
この発明によれば、液体供給源の液体を多数の液体噴射部へバランスよく供給することが可能となる。
実施形態のインクジェット式プリンターの概略構成を示す模式図。 同プリンターの記録ヘッドユニットの底面模式図。 同プリンターのインク供給流路の模式図。 変更例において、(a)は記録ヘッドが4つの場合におけるインク供給流路の模式図、(b)は記録ヘッドが2つの場合におけるインク供給流路の模式図。
以下、本発明の流体噴射装置をインクジェット式プリンターに具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は図1及び図2に矢印で示す前後方向、左右方向、上下方向をそれぞれ示すものとする。
図1に示すように、液体噴射装置としてのインクジェット式プリンター11は、いわゆるラインヘッドプリンターである。そして、インクジェット式プリンター11は、本体フレーム(図示略)内に、枚葉紙である記録用紙12を搬送するための搬送ユニット13と、該搬送ユニット13の上方に該搬送ユニット13と対向するように固定状態で配置された記録ヘッドユニット14とを備えている。
搬送ユニット13は、記録ヘッドユニット14と対向するとともに左右方向に長い矩形板状のプラテン15を備えている。プラテン15の右側には前後方向に延びる駆動ローラー16が駆動モーター17によって回転駆動可能に配置される一方、プラテン15の左側には前後方向に延びる従動ローラー18が回転可能に配置されている。さらに、プラテン15の下側には前後方向に延びるテンションローラー19が回転可能に配置されている。
駆動ローラー16、従動ローラー18、及びテンションローラー19には、プラテン15を囲むように、多数の貫通孔(図示略)を有する無端状の搬送ベルト20が巻き回されている。この場合、テンションローラー19は、ばね部材(図示略)によって下側に向かって付勢されている。このため、搬送ベルト20は、テンションローラー19から付与されるテンションによって、弛みが抑制されるようになっている。
そして、駆動ローラー16を前側から見て時計方向に回転駆動することで、搬送ベルト20が駆動ローラー16、テンションローラー19、及び従動ローラー18の外側を前側から見て時計方向に周回移動される。この搬送ベルト20の周回移動に伴って、搬送ベルト20の内側の面はプラテン15の上面を左側から右側に向かって摺動するとともに、搬送ベルト20上の記録用紙12は左側から右側に向かって搬送される。この場合、プラテン15の上面と対向する位置にある記録用紙12は、該プラテン15に設けられた吸引手段(図示略)によって搬送ベルト20越しにプラテン15側に吸引される。
また、従動ローラー18の左斜め上側には、複数枚の未印刷の記録用紙12を1枚ずつ順次搬送ベルト20上に給紙するための上下一対の給紙ローラー21が設けられている。一方、駆動ローラー16の右斜め上側には、印刷後の記録用紙12を1枚ずつ搬送ベルト20上から排紙するための上下一対の排紙ローラー22が設けられている。
図1及び図2に示すように、記録ヘッドユニット14は、矩形板状をなす支持プレート23と、該支持プレート23に固定された複数(本実施形態では8個)の液体噴射部としての記録ヘッド24とを備えている。各記録ヘッド24は、前後方向(記録用紙12の幅方向)に沿って千鳥状をなすように規則的に配置されるとともに、前側に配置されたものから順に24a、24b、24c、24d、24e、24f、24g、24hとされている。
記録ヘッド24aの前端から記録ヘッド24hの後端までの幅は最大サイズの記録用紙12の幅よりも若干長くなっているとともに、前後方向において隣り合う各記録ヘッド24同士は左右方向から投影した際にそれぞれ部分的に重なっている。また、各記録ヘッド24a〜24hの下面には、搬送ユニット13によって搬送される記録用紙12に液体としてのインクを噴射するための複数のノズル25が開口している。各記録ヘッド24a〜24hの下面において、各ノズル25は前後方向に沿って配列されてなるノズル列を2列形成しているとともに、該各ノズル列は左右方向において隣り合うように互いに平行に延びている。
また、各記録ヘッド24a〜24hは、インク供給チューブ26及びインク供給針27を介して液体供給源としての1つのインクカートリッジ28に接続されている。すなわち、インク供給チューブ26は、その上流側がインク供給針27を介してインクカートリッジ28に接続される一方、下流側が複数(本実施形態では7つ)の分岐点でそれぞれ複数(2つ)ずつに分岐されて各記録ヘッド24a〜24hにそれぞれ接続されている。
したがって、各記録ヘッド24a〜24hには、インクカートリッジ28からインク供給針27及びインク供給チューブ26を介してインクが供給されるようになっている。そして、このインクカートリッジ28から供給されたインクを各記録ヘッド24a〜24hの各ノズル25から搬送ユニット13によって搬送される記録用紙12に対してそれぞれ噴射することで印刷が行われるようになっている。
なお、本実施形態では、インク供給針27内の流路、インク供給チューブ26内の流路、各記録ヘッド24a〜24h内におけるインク供給チューブ26の下流端と各ノズル25とを連通する流路によって液体供給流路としてのインク供給流路29(図3参照)が構成されている。
次に、インク供給流路29の構成について詳述する。
図3に示すように、インク供給流路29におけるインクカートリッジ28内に位置する上流端から下流側に向かって延びる主流路31は、分岐点B1で2つの分岐流路32,33に分岐されている。分岐流路32は分岐点B2で2つの分岐流路34,35に分岐される一方、分岐流路33は分岐点B3で2つの分岐流路36,37に分岐されている。
分岐流路34は分岐点B4で2つの分岐流路38,39に分岐される一方、分岐流路35は分岐点B5で2つの分岐流路40,41に分岐されている。そして、分岐流路38〜41の下流端は、各記録ヘッド24a〜24dの各ノズル25(図2参照)にそれぞれ至っている。
分岐流路36は分岐点B6で2つの分岐流路42,43に分岐される一方、分岐流路37は分岐点B7で2つの分岐流路44,45に分岐されている。そして、分岐流路42〜45の下流端は、各記録ヘッド24e〜24hの各ノズル25(図2参照)にそれぞれ至っている。このように、インク供給流路29は、各分岐点B1〜B7でそれぞれ2つずつの分岐流路32〜45に分岐されている。
また、インク供給流路29において、各分岐点B1〜B7を基準とした上流端までの流路の平均流路抵抗値は、各分岐点B1〜B7を基準とした下流端までの各流路のうちで最も平均流路抵抗値が小さい流路の平均流路抵抗値よりも小さくなるように設定されている。すなわち、インク供給流路29において、各分岐点B1〜B7を基準とした上流端までの流路の平均流路抵抗値は、各分岐点B1〜B7を基準とした下流端までの全ての流路の平均流路抵抗値よりも小さくなるように設定されている。この場合、各流路の平均流路抵抗値は、各流路を流れるインクの流量が最大のときに測定されるとともに、各流路の径や各流路の長さなどを調節することで所望の値に設定される。
具体的には、インク供給流路29において、分岐点B1を基準とした場合、主流路31の平均流路抵抗値は、分岐流路32,34,38の平均流路抵抗値の和、分岐流路32,34,39の平均流路抵抗値の和、分岐流路32,35,40の平均流路抵抗値の和、分岐流路32,35,41の平均流路抵抗値の和、分岐流路33,36,42の平均流路抵抗値の和、分岐流路33,36,43の平均流路抵抗値の和、分岐流路33,37,44の平均流路抵抗値の和、及び分岐流路33,37,45の平均流路抵抗値の和のそれぞれよりも小さい。
また、インク供給流路29において、分岐点B2を基準とした場合、主流路31と分岐流路32との平均流路抵抗値の和は、分岐流路34,38の平均流路抵抗値の和、分岐流路34,39の平均流路抵抗値の和、分岐流路35,40の平均流路抵抗値の和、及び分岐流路35,41の平均流路抵抗値の和のそれぞれよりも小さい。さらに、インク供給流路29において、分岐点B4を基準とした場合、主流路31と分岐流路32と分岐流路34との平均流路抵抗値の和は、分岐流路38の平均流路抵抗値及び分岐流路39の平均流路抵抗値のそれぞれよりも小さい。
こうしたインク供給流路29における各流路の平均流路抵抗値の大小関係は、分岐点B3,B5,B6,B7を基準とした場合についても上述した分岐点B1,B2,B4を基準とした場合と同様になっている。
次に、インクジェット式プリンター11の作用について説明する。
さて、未印刷の記録用紙12の印刷を行う場合には、まず、駆動モーター17、給紙ローラー21、及び排紙ローラー22を駆動する。すると、記録用紙12が搬送経路に沿って左側から右側へ向かって搬送される。そして、各記録ヘッド24a〜24hの各ノズル25から搬送ベルト20に支持された状態でプラテン15上を搬送される記録用紙12に向けてインクが噴射されることで、該記録用紙12に対して予め設定された印刷パターンの印刷がなされる。印刷がなされた記録用紙12は、その後、排紙ローラー22により搬送ベルト20上から排紙される。
ここで、インク供給流路29において、各分岐点B1〜B7を基準とした上流端までの流路の平均流路抵抗値が、各分岐点B1〜B7を基準とした下流端までの各流路の平均流路抵抗値よりも大きい場合には、次のような問題がある。
すなわち、例えば、記録ヘッド24aの各ノズル25の全てからインクが噴射されるとともに記録ヘッド24bの各ノズル25のうちの一部からインクが噴射される印刷パターンの印刷を行うと、記録ヘッド24aからのインクの噴射量が記録ヘッド24bからのインクの噴射量に比べて格段に大きくなる。
すると、分岐点B4を基準とした場合、主流路31と分岐流路32と分岐流路34との平均流路抵抗値の和は、分岐流路38の平均流路抵抗値及び分岐流路39の平均流路抵抗値のそれぞれよりも大きいため、分岐流路34から分岐流路38へのインクの流れに伴って分岐流路39内のインクが逆流して分岐点B4を介して分岐流路38へ流れ込む。
このとき、条件によっては、分岐流路32から分岐流路34へのインクの流れに伴って分岐流路35内のインクが逆流して分岐点B2を介して分岐流路34へ流れ込んだり、主流路31から分岐流路32へのインクの流れに伴って分岐流路33内のインクが逆流して分岐点B1を介して分岐流路32へ流れ込んだりすることもあり得る。
このため、記録ヘッド24bの各ノズル25のうち特にインクを噴射していない多くのノズル25の開口から空気が吸い上げられてしまう。すなわち、記録ヘッド24bの各ノズル25のうち特にインクを噴射していない多くのノズル25内のインクが分岐点B4を介して記録ヘッド24a側へ吸い上げられて一挙に抜けてしまう。この結果、次回に、記録ヘッド24bにおけるインクが抜けてしまった各ノズル25からインクが噴射される印刷パターンの印刷を行うと、ドット抜けなどのインクの噴射不良が発生してしまうという問題がある。
この点、本実施形態では、インク供給流路29において、各分岐点B1〜B7を基準とした上流端までの流路の平均流路抵抗値は、各分岐点B1〜B7を基準とした下流端までの各流路のうちで最も平均流路抵抗値が小さい流路の平均流路抵抗値よりも小さくなるように設定されている。このため、分岐点B4を基準とした場合、主流路31と分岐流路32と分岐流路34との平均流路抵抗値の和は、分岐流路38の平均流路抵抗値及び分岐流路39の平均流路抵抗値のそれぞれよりも小さい。
したがって、上述のように、記録ヘッド24aからのインクの噴射量が記録ヘッド24bからのインクの噴射量に比べて格段に大きくなった場合でも、分岐流路34から分岐流路38へのインクの流れに伴って分岐流路39内のインクが逆流して分岐点B4を介して分岐流路38へ流れ込むことが抑制される。なぜなら、平均流路抵抗値が高い流路よりも平均流路抵抗値が低い流路の方が、インクが流れやすいからである。
このため、記録ヘッド24bの各ノズル25のうち特にインクを噴射していない多くのノズル25内のインクが分岐点B4を介して記録ヘッド24a側へ吸い上げられて抜けてしまうことが抑制される。この結果、次回に、記録ヘッド24bの全ノズル25からインクが噴射される印刷パターンの印刷を行っても、ドット抜けなどのインクの噴射不良が発生することが抑制される。
なお、各記録ヘッド24a〜24hの全てからインクを噴射する印刷時において、各記録ヘッド24a〜24h間で、噴射するインクの量が大きく異なる場合やインクが噴射されるノズル25の数が大きく異なる場合であっても、上述と同様、インク供給流路29における各分岐点B1〜B7を基準とした下流側でインクが逆流することは抑制される。すなわち、インクの噴射量が比較的少ない記録ヘッド24側からインクの噴射量が比較的多い記録ヘッド24側へインクが逆流することが抑制される。したがって、次回に、どのような印刷パターンの印刷を行っても、ドット抜けなどのインクの噴射不良が発生することが抑制される。
以上、詳述した実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)インク供給流路29において、各分岐点B1〜B7を基準とした上流端までの流路の平均流路抵抗値は、各分岐点B1〜B7を基準とした下流端までの各流路のうちで最も平均流路抵抗値が小さい流路の平均流路抵抗値よりも小さくなるように設定されている。このため、各記録ヘッド24a〜24hの各ノズル25から任意にインクを噴射しても、インク供給流路29における各分岐点B1〜B7を基準とした下流側の各分岐流路32〜45でインクが逆流することを抑制することができる。すなわち、各記録ヘッド24a〜24hの各ノズル25から任意にインクを噴射しても、インク供給流路29における各分岐点B1〜B7を介した下流側の隣接する各分岐流路32〜45間でのインクの流動を抑制しつつ、該インクを噴射している各記録ヘッド24a〜24hと対応する下流側の各分岐流路32〜45に各分岐点B1〜B7を介して確実に上流側の流路からインクが流れ込むようにすることができる。このため、インクを噴射していない記録ヘッド24あるいはインクの噴射量が他の記録ヘッド24に比べて少ない記録ヘッド24の各ノズル25内のインクが、インクを噴射している記録ヘッド24側あるいはインクの噴射量が他の記録ヘッド24に比べて多い記録ヘッド24側へ吸い上げられて抜けることを抑制することができる。したがって、次回の印刷時に、ドット抜けなどのインクの噴射不良が発生することを好適に抑制することができる。
(2)インク供給流路29における主流路31及び各分岐流路32〜45の平均流路抵抗値は各流路31〜45を流れるインクの流量が最大のときに測定されるものであるため、各流路31〜45間での平均流路抵抗値の比較を明確に行うことができる。
(3)インク供給流路29には複数(7つ)の分岐点B1〜B7が設けられているため、インクカートリッジ28に収容されたインクを多数(8つ)の記録ヘッド24a〜24hへ供給することができる。
(4)インク供給流路29の各分岐点B1〜B7で分岐される分岐流路の数は互いに同じになっている。すなわち、インク供給流路29の各分岐点B1〜B7では、全て2つ(偶数)の分岐流路に分岐されている。このため、インクカートリッジ28に収容されたインクを多数(8つ)の記録ヘッド24a〜24hへバランスよく供給することができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図4(a)に示すように、インク供給流路29において主流路31の下流端を分岐点B2に接続して記録ヘッド24を4つにしてもよい。
・図4(b)に示すように、インク供給流路29において主流路31の下流端を分岐点B4に接続して記録ヘッド24を2つにしてもよい。すなわち、インク供給流路29における分岐点の数を1つにしてもよい。
・インク供給流路29は、各分岐点B1〜B7で3つ以上の分岐流路に分岐するように構成してもよい。すなわち、インク供給流路29における各分岐点B1〜B7での流路の分岐数は、3以上の奇数であってもよいし、4以上の偶数であってもよい。
・インク供給流路29における各分岐点B1〜B7での流路の分岐数は、必ずしも互いに同じにする必要はない。
・インク供給流路29における主流路31及び各分岐流路32〜45の平均流路抵抗値は、各流路31〜45を流れるインクの流量が必ずしも最大のときに測定されるものでなくてもよい。
・インクカートリッジ28の代わりに、インクカートリッジ28から供給されるインクを一時的に貯留するサブタンクを液体供給源としてもよい。
・記録ヘッド24の各ノズル25によって構成されたノズル列を液体噴射部としてもよい。この場合、インクカートリッジ28のインクは、インク供給流路29の各分岐流路を介してノズル列毎に供給される。
・記録用紙12は巻き取り紙(連続紙)であってもよい。この場合、搬送ベルト20は省略される。
・インクジェット式プリンター11は、インクの噴射対象を記録用紙12からプラスチックフィルムなどに変更してもよい。
・インクジェット式プリンター11は、記録ヘッドを水平方向に移動させながら停止状態の記録用紙12にインクを噴射するシリアルヘッドプリンターであってもよい。
・上記実施形態では、液体噴射装置をインクジェット式プリンター11に具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
さらに、上記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ)前記液体供給流路の分岐点で分岐される流路の数は偶数であることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
この構成によれば、液体供給源の液体を多数の液体噴射部へより一層バランスよく供給することが可能となる。
11…液体噴射装置としてのインクジェット式プリンター、24,24a〜24h…液体噴射部としての記録ヘッド、28…液体供給源としてのインクカートリッジ、29…液体供給流路としてのインク供給流路、31…主流路、32〜45…分岐流路、B1〜B7…分岐点。

Claims (4)

  1. 液体を噴射する複数の液体噴射部と、該各液体噴射部に液体供給源から前記液体を供給するための液体供給流路とを備え、
    前記液体供給流路は、その上流側が前記液体供給源に接続される一方、下流側が分岐点で複数の流路に分岐されて前記各液体噴射部にそれぞれ接続され、
    前記液体供給流路において、前記分岐点を基準とした上流側の流路の平均流路抵抗値は、前記分岐点を基準とした下流側の各流路のうちで最も平均流路抵抗値が小さい流路の平均流路抵抗値よりも小さいことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記各平均流路抵抗値は、前記液体供給流路における前記液体の流量が最大のときのものであることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記液体供給流路には前記分岐点が複数設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記液体供給流路の前記各分岐点で分岐される流路の数は互いに同じであることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
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