JP2011098555A - 液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】単一構造のヘッドを用いることでコストを低減することができると共に、ヘッドの設置角度に拘わらず気泡排出性を向上した液体噴射装置を提供する。
【解決手段】 被噴射媒体を支持する支持部材と、複数の液体噴射ヘッド20Aと、液体噴射ヘッド20Aに供給する液体が貯留された貯留手段と、を具備する液体噴射装置であって、複数の液体噴射ヘッド20Aがそれぞれ異なる設置角度で配置されており、液体噴射面21が、循環流路よりも鉛直方向下側となるように配置された液体噴射ヘッド20Aでは、貯留手段から液体が供給される循環流路の往路51が第1接続口28に接続され、且つ貯留手段に液体を戻す循環流路の復路61が第2接続口29に接続され、液体噴射面21が、循環流路よりも鉛直方向上側となるように配置された液体噴射ヘッドでは、貯留手段から液体が供給される往路51が第2接続口29に接続され、且つ貯留手段に液体を戻す復路61が第1接続口29に接続されている。
【選択図】 図5
【解決手段】 被噴射媒体を支持する支持部材と、複数の液体噴射ヘッド20Aと、液体噴射ヘッド20Aに供給する液体が貯留された貯留手段と、を具備する液体噴射装置であって、複数の液体噴射ヘッド20Aがそれぞれ異なる設置角度で配置されており、液体噴射面21が、循環流路よりも鉛直方向下側となるように配置された液体噴射ヘッド20Aでは、貯留手段から液体が供給される循環流路の往路51が第1接続口28に接続され、且つ貯留手段に液体を戻す循環流路の復路61が第2接続口29に接続され、液体噴射面21が、循環流路よりも鉛直方向上側となるように配置された液体噴射ヘッドでは、貯留手段から液体が供給される往路51が第2接続口29に接続され、且つ貯留手段に液体を戻す復路61が第1接続口29に接続されている。
【選択図】 図5
Description
本発明は、液体を噴射する液体噴射ヘッドが複数設けられた液体噴射装置に関し、特に液体としてインクを吐出するインクジェット式記録装置に関する。
被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置には、例えば、液体としてインクを噴射させて紙や記録シート等の被噴射媒体(被噴射媒体)に印刷を行うインクジェット式記録装置が知られている。
また、ドラム型のプラテンを用いて、被噴射媒体をプラテンに巻き付け、プラテンの周囲に設けられたインクジェット式記録ヘッドによって被噴射媒体に印刷を行うインクジェット式記録装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、インクが貯留された貯留手段からインクジェット式記録ヘッドに供給されたインクを貯留手段に戻すことで、インクを循環させるようにしたインクジェット式記録装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
このようなインクジェット式記録装置では、インクを循環させることで、インクの成分の沈殿を抑制することができると共にインク温度の均一化を図ることができる。また、インクを循環させることで、インクジェット式記録ヘッド内の気泡を貯留手段まで戻すことができ、気泡排出性に優れるという効果も奏する。
特許文献1に代表されるドラム型のプラテンを用いたインクジェット式記録装置では、複数のインクジェット式記録ヘッドをプラテンの周方向に沿って配置することができるものの、特許文献2のような循環流路を有するインクジェット式記録ヘッドをプラテンの周方向に沿って異なる設置角度で配置すると、インクジェット式記録ヘッドの設置角度によって気泡の排出性にばらつきが生じ、気泡排出不良によるインク供給不良やインク吐出不良などの不具合が生じてしまうという問題がある。
また、気泡排出性を均一化するために、設置角度に応じて異なる構造の流路を有するインクジェット式記録ヘッドを用いることもできるが、種類の異なるインクジェット式記録ヘッドを用いるのはコストが高騰してしまうという問題がある。
なお、このような問題はインクジェット式記録ヘッドを有するインクジェット式記録装置だけではなく、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置においても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、単一構造のヘッドを用いることでコストを低減することができると共に、ヘッドの設置角度に拘わらず気泡排出性を向上した液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、被噴射媒体の被噴射面とは反対面側を支持する支持部材と、前記被噴射媒体の被噴射面側に相対向して設けられてノズルから液体を噴射する複数の液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドに供給する液体が貯留された貯留手段と、を具備する液体噴射装置であって、複数の前記液体噴射ヘッドがそれぞれ異なる設置角度で配置されており、各液体噴射ヘッドは、液体貯留手段からの液体を循環する循環流路と、液体が噴射される液体噴射面側で前記循環流路に連通する第1接続口と、前記液体噴射面とは反対側で前記循環流路に連通する第2接続口と、を備え、前記液体噴射面が、前記循環流路よりも鉛直方向下側となるように配置された液体噴射ヘッドでは、前記貯留手段から液体が供給される前記循環流路の往路が前記第1接続口に接続され、且つ前記貯留手段に液体を戻す前記循環流路の復路が前記第2接続口に接続され、前記液体噴射面が、前記循環流路よりも鉛直方向上側となるように配置された液体噴射ヘッドでは、前記貯留手段から液体が供給される前記往路が前記第2接続口に接続され、且つ前記貯留手段に液体を戻す前記復路が前記第1接続口に接続されていることを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、液体噴射面の向きが異なる液体噴射ヘッドに対して、往路と復路との接続を切り替えるだけで、気泡を良好に排出することができる。これにより、気泡排出性を向上して気泡排出不良による液体供給不良や液体吐出不良などの不具合が発生するのを抑制することができる。また、同じ構造の液体噴射ヘッドを使用することができるため、異なる構造の液体噴射ヘッドが不要となり、コストを低減することができる。
かかる態様では、液体噴射面の向きが異なる液体噴射ヘッドに対して、往路と復路との接続を切り替えるだけで、気泡を良好に排出することができる。これにより、気泡排出性を向上して気泡排出不良による液体供給不良や液体吐出不良などの不具合が発生するのを抑制することができる。また、同じ構造の液体噴射ヘッドを使用することができるため、異なる構造の液体噴射ヘッドが不要となり、コストを低減することができる。
ここで、前記液体噴射ヘッドは、フィルターを有し、該フィルターよりも上流側に前記第1接続口と前記第2接続口とが設けられていることが好ましい。これによれば、フィルターによってトラップされた気泡を排出することができる。
また、前記液体噴射ヘッドには、前記フィルターよりも上流側に設けられた液体溜まり部を有し、前記第1接続口及び前記第2接続口が前記液体溜まり部に対角線上に配置されていることが好ましい。これによれば、対角線上に液体の流れを形成して、気泡が滞留し易い領域を低減して、さらに気泡排出性を向上することができる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置を示す概略斜視図であり、図2は、インクジェット式記録装置の平面図である。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置を示す概略斜視図であり、図2は、インクジェット式記録装置の平面図である。
図示するように、インクジェット式記録装置1は、円柱形状を有する支持部材10と、支持部材10にインクを吐出する液体噴射面21が相対向するように配置された複数のインクジェット式記録ヘッド20と、インクジェット式記録ヘッド20にインクを循環して供給する貯留手段40と、を具備する。
支持部材10は、図示しない搬送手段によって搬送された紙や記録シート等の被噴射媒体2の印刷される被噴射面とは反対面側を保持し、インクジェット式記録ヘッド20が被噴射面に印刷する際に被噴射面とは反対面側を支持するものである。支持部材10による被噴射媒体2の保持方法は特に限定されず、例えば、支持部材10の表面に被噴射媒体2の被噴射面とは反対面を吸引吸着させる方法が挙げられる。また、他の保持方法としては、例えば、被噴射媒体2の外周面を帯電させて、誘電分極の作用により支持部材10上に吸着させる方法が挙げられる。もちろん、支持部材10の表面との間で被噴射媒体2を支持する押さえローラー等を設けるようにしてもよい。
また、支持部材10は、周方向に向かって回転するように回転軸11に軸支されている。なお、支持部材10は、図示しない駆動モーター等の駆動手段によって回転駆動される。
複数のインクジェット式記録ヘッド20は、支持部材10に支持された被噴射媒体2の被噴射面に相対向して液体噴射面21の向きが異なる設置角度となるように配置されている。本実施形態では、鉛直方向を基準方向とすると、基準方向において支持部材10の両側にそれぞれインクジェット式記録ヘッド20を設けると共に、基準方向から約45度傾斜した位置にそれぞれインクジェット式記録ヘッド20を設けるようにした。すなわち、本実施形態では、支持部材10の周方向に亘って6個のインクジェット式記録ヘッド20を配置し、各インクジェット式記録ヘッド20の液体噴射面21が支持部材の回転軸11に向かって配置されている。本実施形態では、基準方向において、支持部材10に対して鉛直方向上側、すなわち、水平よりも鉛直上側に設けられた3つのインクジェット式記録ヘッド20Aを第1ヘッド群3とし、支持部材10に対して鉛直方向下側、すなわち、水平よりも鉛直下側に設けられた3つのインクジェット式記録ヘッド20Bを第2ヘッド群4とする。第1ヘッド群3のインクジェット式記録ヘッド20Aは、その液体噴射面21が鉛直方向下側に向き、第2ヘッド群4のインクジェット式記録ヘッド20Bは、その液体噴射面21が鉛直方向上側に向いている。
また、特に図示していないが、各インクジェット式記録ヘッド20は、支持部材10の回転軸11の軸方向に沿って移動自在に設けられている。このようなインクジェット式記録ヘッド20の移動方法は、例えば、支持部材10の回転軸11の軸方向に沿ってレールを設け、このレール上にインクジェット式記録ヘッド20を移動自在に保持させると共に、駆動モーター、搬送ベルト等によってインクジェット式記録ヘッド20をレールに沿って移動させる方法が挙げられる。
ここで、このようなインクジェット式記録ヘッド20について、図3及び図4を用いて詳細に説明する。なお、図3は、液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドを示す要部断面図であり、図4は、図3のA−A′断面図である。
図示するように、インクジェット式記録ヘッド20は、インクを吐出するヘッド本体22と、ヘッド本体22の液体噴射面21とは反対側の面に固定されて貯留手段40からのインクをヘッド本体22に供給する供給部材23と、を具備する。
ヘッド本体22は、内部に流路が設けられており、圧力発生手段によって流路内のインクに圧力を付与することによって、ノズルからインク滴を吐出する。本実施形態のインクジェット式記録ヘッド20は、図3中下面にノズルが開口し、ノズルが開口する面がインク滴を吐出する液体噴射面21となっている。
供給部材23は、貯留手段40から供給されたインクを内部に一時的に貯留して循環流路の一部を構成する液体溜まり部24が設けられた部材である。供給部材23は、ヘッド本体22の液体噴射面21とは反対側の面に固定されている。
供給部材23の内部に設けられたインク溜まり部24は、供給部材23とヘッド本体22との並び方向が面方向となるように配置されたフィルター25によって厚さ方向に第1溜まり部26と、第2溜まり部27とに区画されている。なお、フィルター25をこのような向きで配置することで、インクジェット式記録ヘッド20を液体噴射面21の面方向に大型化することなく、フィルター25の面積を大きくすることができる。
第1溜まり部26は、ヘッド本体22側(液体噴射面21側)に設けられた第1接続口28と、ヘッド本体22とは反対側(液体噴射面21とは反対側)に設けられた第2接続口29とを有する。これら第1接続口28と第2接続口29とは、第1液体溜まり部26の対角線上に配置されている。また、第1接続口28は、第2接続口29とは反対側に設けられた連通接続路30を介して供給部材23のヘッド本体22とは反対側の連通接続口31に連通している。すなわち、供給部材23には、ヘッド本体22とは反対側の端面に第1接続口28と連通する連通接続口31と、第2接続口29との両方が開口するように設けられている。
このように、第1接続口28と連通する連通接続口31を、第2接続口29と同じ供給部材23のヘッド本体22とは反対側の同一の端面に設けることで、後述する貯留手段40に接続された供給管50や排出管60の取り回しや接続を容易に行うことができる。
第2溜まり部27は、第1溜まり部26とフィルター25を介して連通されている。また、第2溜まり部27は、連通接続口31及び第2接続口29とは反対側でヘッド本体22と導入路32を介して連通されている。このような液体溜まり部24では、第1溜まり部26内に充填されたインクは、フィルター25を通過して第2溜まり部27に充填され、第2溜まり部27から導入路32を介してヘッド本体22に供給される。
このような各インクジェット式記録ヘッド20には、図1及び図2に示すように、それぞれ貯留手段40が接続されている。貯留手段40は、液体としてインクを貯留するタンク等の貯留部41と、インクを循環させる送液手段の一例であるポンプ42とを具備する。そして、この貯留手段40とインクジェット式記録ヘッド20とは、供給管50及び排出管60を介して接続されている。
供給管50は、管状部材からなり、内部に循環流路の往路51が設けられている。また、排出管60は、管状部材からなり、内部に循環流路の復路61が設けられている(図5及び図6参照)。そして、供給管50の往路51の一端部が貯留部41に接続されていると共に、排出管60の復路61の一端部がポンプ42に接続されている。ここで、ポンプ42は、復路61に負圧を発生させるものであり、インクジェット式記録ヘッド20の内部(第1溜まり部26)のインクを復路61を介して貯留部41に引き込むことで、往路51と復路61とを介して、インクジェット式記録ヘッド20と貯留手段40との間でインクを循環させる。すなわち、本実施形態の往路51と復路61とは、循環流路の一部を構成している。なお、本実施形態の循環流路は、往路51、復路61、第1溜まり部26及び貯留部41によって構成されている。
このような供給管50(往路51)と排出管60(復路61)とが、インクジェット式記録ヘッド20の第1接続口28(連通接続口31)及び第2接続口29の何れかと接続されている。ここで、このような往路51及び復路61とインクジェット式記録ヘッド20との接続について図5及び図6を参照して詳細に説明する。なお、図5及び図6は、本実施形態の実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドと貯留手段との接続状態を示す要部断面図である。
第1ヘッド群3を構成する各インクジェット式記録ヘッド20Aには、図5(a)に示すように、第1接続口28(連通接続口31)に往路51が、第2接続口29に復路61が接続されている。これにより、インクに含まれる気泡5が浮力によって液体噴射面21とは反対側の第2接続口29側に移動し、第1接続口28から第2接続口29に向かうインクの流れによって気泡5は第2接続口29から外部に排出される。ちなみに、図5(b)に示すように、反対の接続、すなわち、第1ヘッド群3を構成するインクジェット式記録ヘッド20Aの第1接続口28に復路61を接続し、第2接続口29に往路51を接続すると、第2接続口29は鉛直方向上側に配置されるため、気泡5は浮力によって第2接続口29側に移動する。このとき、第2接続口29に往路51が接続されていると、第1溜まり部26の内部には第2接続口29から第1接続口28に向かうインクの流れが発生しているため、気泡5の浮力とインクの流れとが互いに打ち消し合い、気泡5は第1接続口28から排出され難く、気泡5は第1溜まり部26のヘッド本体22とは反対側(第2接続口29側)で滞留してしまう。これに対して、図5(a)に示すように、第1ヘッド群3を構成するインクジェット式記録ヘッド20の第1接続口28に往路51を接続し、第2接続口29に復路61を接続することによって、気泡5の浮力とインクの流れとを同じ方向にすることができるため、気泡5を第2接続口29から容易に排出することができる。したがって、往路51及び復路61によって循環させた循環流路を介して供給部材23の第1溜まり部26内の気泡5を容易に外部に排出することができ、気泡による供給不良や吐出不良等の不具合を低減することができる。また、本実施形態では、第1接続口28と第2接続口29とを第1溜まり部26の対角線上に配置するようにしたため、インクの流れが対角線上に発生し、気泡5が滞留し易い領域を低減することができる。
一方、第2ヘッド群4を構成する各インクジェット式記録ヘッド20Bには、図6(a)に示すように、第1接続口28(連通接続口31)に復路61が接続され、第2接続口29には往路51が接続されている。これにより、インクに含まれる気泡5が浮力によって第1接続口28側に移動し、第2接続口29から第1接続口28に向かうインクの流れによって気泡5は第1接続口28から外部に排出される。ちなみに、図6(b)に示すように、反対の接続、すなわち、第2ヘッド群4を構成するインクジェット式記録ヘッド20Bの第1接続口28に往路51を接続し、第2接続口29に復路61を接続すると、第1接続口28は鉛直方向上側に配置されるため、気泡5は浮力によって第1接続口28側に移動する。このとき、第1接続口28に往路51が接続されていると、第1溜まり部26の内部に第1接続口28から第2接続口29に向かうインクの流れが発生しているため、気泡5の浮力とインクの流れとが互いに打ち消し合い、気泡5は第2接続口29から排出され難く、気泡5は第1溜まり部26のヘッド本体22とは反対側(第1接続口28側)で滞留してしまう。これに対して、図6(a)に示すように、第2ヘッド群4を構成するインクジェット式記録ヘッド20Bの第1接続口28に復路61を接続し、第2接続口29に往路51を接続することによって、気泡5の浮力とインクの流れとを同じ方向にすることができるため、気泡5を第1接続口28から容易に排出することができる。したがって、往路51及び復路61によって循環させた循環流路を介して供給部材23の第1溜まり部26内の気泡5を容易に外部に排出することができ、気泡による供給不良や吐出不良等の不具合を抑制することができる。なお、本実施形態では、第1接続口28を連通接続路30を介して連通接続口31と接続するようにしたが、連通接続路30は第1溜まり部26に比べて断面積が小さく、内部を流れる流速が速いため、第1接続口28から排出された気泡5は、連通接続路30の途中で滞留することなく、連通接続口31から排出される。
このようなインクジェット式記録装置1では、貯留部41のインクが供給管50の往路51、第1溜まり部26及び排出管60の復路61によって循環される。そして、第1溜まり部26内に供給されたインクは、フィルター25を通過して第2溜まり部27に充填され、導入路32を介してヘッド本体22に供給され、ヘッド本体22の液体噴射面21からインク滴として吐出される。このようなインクジェット式記録ヘッド20によるインク滴の吐出は、支持部材10の回転によって被噴射媒体2を回転させると共に、各インクジェット式記録ヘッド20を支持部材20の回転軸11の軸方向に移動させながら行うことで、被噴射媒体2の被噴射面の全面に亘って印刷を行うことができる。
以上説明したように、第1ヘッド群3のインクジェット式記録ヘッド20Aと、第2ヘッド群4のインクジェット式記録ヘッド20Bとにおいて、第1接続口28及び第2接続口29と往路51及び復路61との接続を反転させるだけで、気泡5の排出性を向上している。これにより、第1ヘッド群3のインクジェット式記録ヘッド20Aと第2ヘッド群4のインクジェット式記録ヘッド20Bとで気泡5の除去能力のばらつきを低減して、気泡除去能力の均一化を図ることができ、気泡除去能力の均一化によりインク吐出特性の均一化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、第1ヘッド群3のインクジェット式記録ヘッド20Aと第2ヘッド群4のインクジェット式記録ヘッド20Bとで、第1接続口28及び第2接続口29と往路51及び復路61との接続を切り替えるだけで、気泡除去能力を均一化することができるため、第1ヘッド群3と第2ヘッド群4とで、同じ構造のインクジェット式記録ヘッド20を使用することができ、構造の異なる複数のインクジェット式記録ヘッドが不要となり、コストを低減することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的構成は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態1では、支持部材が、円柱形状を有し、回転駆動するようにしたが、特にこれに限定されない。ここで、支持部材のその他の例を図7に示す。なお、図7は、本発明の他の実施形態に係るインクジェット式記録装置の概略平面図である。図7に示すように、インクジェット式記録装置1Aには、支持部材10Aと、複数のインクジェット式記録ヘッド20と、を具備する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的構成は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態1では、支持部材が、円柱形状を有し、回転駆動するようにしたが、特にこれに限定されない。ここで、支持部材のその他の例を図7に示す。なお、図7は、本発明の他の実施形態に係るインクジェット式記録装置の概略平面図である。図7に示すように、インクジェット式記録装置1Aには、支持部材10Aと、複数のインクジェット式記録ヘッド20と、を具備する。
支持部材10Aは、複数のローラー12と、複数のローラー12に掛け渡された状態で回動可能に設けられプラテンベルト13とを具備する。
このようなプラテンベルト13によって、被噴射媒体2は、被噴射面が鉛直方向上及び下となるように搬送されると共に被噴射面とは反対面側が支持される。
また、プラテンベルト13の鉛直方向上下には、それぞれインクジェット式記録ヘッド20が2個ずつ、合計4個設けられている。プラテンベルト13の鉛直方向上側に設けられた第1ヘッド群3のインクジェット式記録ヘッド20Aは、液体噴射面21が鉛直方向下向きとなるように配置されている。また、プラテンベルト13の鉛直方向下側に設けられた第2ヘッド群4のインクジェット式記録ヘッド20Bは、液体噴射面21が鉛直方向上向きとなるように配置されている。
そして、第1ヘッド群3のインクジェット式記録ヘッド20Aと、第2ヘッド群4のインクジェット式記録ヘッド20Bとには、それぞれ上述した実施形態1と同様の接続によって貯留手段40が接続されている。
このような構成としても、上述した実施形態1と同様に、各インクジェット式記録ヘッド20の気泡排出性能を向上すると共に、気泡排出性能のばらつきを低減することができる。また、第1ヘッド群3と第2ヘッド群4とで、同じ構造のインクジェット式記録ヘッド20を用いることができ、コストを低減することができる。
なお、図7に示す例では、矩形状の角部にローラー12を配置して、プラテンベルト13を矩形状に変形させるようにしたが、プラテンベルト13の形状などは、特にこれに限定されるものではない。また、支持部材10、10Aについても、上述したものに限定されるものではなく、例えば、テーブル状の支持部材を上下左右及び回転方向に移動自在に設けるようにしてもよい。
また、本発明は、広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものであり、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種のインクジェット式記録ヘッド等の記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(電界放出ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等にも適用することができる。
1、1A インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、 2 被噴射媒体、 3 第1ヘッド群、 4 第2ヘッド群、 5 気泡、 10 支持部材、 11 回転軸、 20、20A、20B インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 21 液体噴射面、 22 ヘッド本体、 23 供給部材、 24 液体溜まり部、 28 第1接続口、 29 第2接続口、 40 貯留手段、 41 貯留部、 42 ポンプ、 50 供給管、 51 往路、 60 排出管、 61 復路
Claims (3)
- 被噴射媒体の被噴射面とは反対面側を支持する支持部材と、前記被噴射媒体の被噴射面側に相対向して設けられてノズルから液体を噴射する複数の液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドに供給する液体が貯留された貯留手段と、を具備する液体噴射装置であって、
複数の前記液体噴射ヘッドがそれぞれ異なる設置角度で配置されており、
各液体噴射ヘッドは、液体貯留手段からの液体を循環する循環流路と、液体が噴射される液体噴射面側で前記循環流路に連通する第1接続口と、前記液体噴射面とは反対側で前記循環流路に連通する第2接続口と、を備え、
前記液体噴射面が、前記循環流路よりも鉛直方向下側となるように配置された液体噴射ヘッドでは、前記貯留手段から液体が供給される前記循環流路の往路が前記第1接続口に接続され、且つ前記貯留手段に液体を戻す前記循環流路の復路が前記第2接続口に接続され、
前記液体噴射面が、前記循環流路よりも鉛直方向上側となるように配置された液体噴射ヘッドでは、前記貯留手段から液体が供給される前記往路が前記第2接続口に接続され、且つ前記貯留手段に液体を戻す前記復路が前記第1接続口に接続されていることを特徴とする液体噴射装置。 - 前記液体噴射ヘッドは、フィルターを有し、該フィルターよりも上流側に前記第1接続口と前記第2接続口とが設けられていることを特徴とする請求項1記載の液体噴射装置。
- 前記液体噴射ヘッドには、前記フィルターよりも上流側に設けられた液体溜まり部を有し、前記第1接続口及び前記第2接続口が前記液体溜まり部に対角線上に配置されていることを特徴とする請求項2記載の液体噴射装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016047639A (ja) * | 2014-08-28 | 2016-04-07 | 理想科学工業株式会社 | インク温調装置及びインク温調装置を備えたインクジェット印刷装置 |
CN109219521A (zh) * | 2016-06-03 | 2019-01-15 | 柯尼卡美能达株式会社 | 喷墨记录装置 |
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2009
- 2009-11-09 JP JP2009256553A patent/JP2011098555A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016047639A (ja) * | 2014-08-28 | 2016-04-07 | 理想科学工業株式会社 | インク温調装置及びインク温調装置を備えたインクジェット印刷装置 |
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