JP2011160100A - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送中の原稿の画像を、防塵ガラスを介して読み取る画像読取装置において、防塵ガラスの清掃時にシェーディング補正用の基準面が塵埃で汚れるのを防止する。
【解決手段】CIS50の下方に白色の基準面48dとブラシからなる清掃部材48bを有するローラ48を配し、ローラ48を回転させて清掃部材48bの先端を防塵ガラス52の表面に摺擦させてその表面に付いている塵埃Hを除去する。清掃部材48bの先端が防塵ガラス52の表面から離間したときに塵埃Hが空間56を舞うが、その時点では基準面48dが、原稿搬送路側と原稿搬送路から遮蔽された側とを仕切る搬送ガイド59の端部592を通過しており、塵埃Hは搬送ガイド59の端部592で遮られる。これにより塵埃Hによる基準面48dの汚れが防止される。
【選択図】図8

Description

本発明は、搬送中の原稿の画像を固定の読取位置で読み取る、いわゆるシートスルー方式の原稿読取装置およびこれを備える画像形成装置に関し、特に読み取り画像の画質劣化を防止する技術の改良に関する。
複写機などに用いられる原稿読取装置には、自動原稿搬送装置により原稿を透光性部材としてのコンタクトガラス上を副走査方向に搬送させて画像を読み取る、いわゆるシートスルー方式のものがある。シートスルー方式による場合、コンタクトガラス上の読取位置が紙粉や埃などのゴミ(以下、「塵埃」という。)が付着して汚れると、この汚れがたとえ点状であったとしても、原稿を読み取る際にこの汚れを常時読み取るため、原稿が端から端までスジ状に汚れているのと同じ結果となり、読み取って得られた画像データから再現された画像に副走査方向に連続するスジ状のノイズが発生するという問題がある。
そこで、従来からコンタクトガラス上に付着する塵埃を除去する構成として、コンタクトガラス上に、ローラ周面に凸状の清掃部材(スポンジやブラシなど)が設けられてなる白色ローラが配置される構成が開示されている。
白色ローラは、周面のうち、清掃部材が設けられている部位を除く面部分が白色であり、この白色の面部分が読取センサーをシェーディング補正する際の白基準面になる。
シェーディング補正時には、白基準面がコンタクトガラスに対向する位置(ホーム位置)で停止するように回転位置が制御される。
一方、コンタクトガラスの清掃時には、白色ローラがホーム位置から回転される。白色ローラが、回転する間に清掃部材の先端部がコンタクトガラスの表面に接して撓みつつ、コンタクトガラスの表面を摺擦して、その後、コンタクトガラスの表面から離間する動作が行われる。清掃部材の先端部がコンタクトガラスの表面を摺擦する際に、コンタクトガラスの表面に付着している塵埃が掃き取られる。
特開2002−64686号公報
しかしながら、上記のような清掃部材が設けられた白色ローラを用いてコンタクトガラスを清掃する構成では、白色ローラの白基準面が清掃の際に空中に舞った塵埃により汚れるおそれがあるという問題がある。
すなわち、清掃部材は、白色ローラの回転によりコンタクトガラス表面を摺擦してコンタクトガラス表面に付着している塵埃を掃き取るが、清掃部材の先端部が撓んだ状態でコンタクトガラス表面に接触していた状態から離間した瞬間に、清掃部材の先端部が自身の復元力により撓みが解消されて元の姿勢に戻る。このとき、それまでの摺擦により清掃部材の先端部によりコンタクトガラス表面で掃き取って集められていた塵埃の一部がコンタクトガラス表面から離れてローラ回転方向下流に掃き出されたようになって白色ローラの周辺空間に舞う。そして、白色ローラの周辺に舞った塵埃が白色ローラの回転に伴ってローラ回転方向に沿って白色ローラの周囲を移動する気流に乗り、白色ローラの基準面の方向に流れて、その基準面の付着することが生じ易いからである。
シェーディング補正用の基準面が汚れると、その汚れた基準面でシェーディング補正がなされることになり、適正な補正を行えず、画質劣化に繋がることになる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、搬送されている原稿の画像を、透光性部材を介して固定の読取位置で読み取る画像読取装置において、透光性部材の表面の清掃時に、シェーディング補正用の基準面が塵埃で汚れることを防止できる画像読取装置およびこれを備える画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像読取装置は、搬送中の原稿の画像を、固定の読取位置で読取手段によりシートスルー方式で読み取る画像読取装置であって、原稿の搬送路を挟んで前記読取手段と対向する位置に、前記原稿の幅方向に沿った軸周りに回転する回転部材と、前記回転部材の近傍であり前記読取位置より前記回転方向下流側に配され、前記回転部材の周辺を搬送路側と当該搬送路から遮蔽された側とに仕切る仕切り部材を備え、前記回転部材は、その回転周面の一部に、前記読取手段をシェーディング補正する際に、読み取られるべき基準面をなす部材が設けられ、前記回転周面の他の一部に、先端部が前記読取手段の前面に設けられた透光性部材の表面と接触し、前記回転部材の回転に伴い前記透光性部材の表面を清掃する清掃部材が設けられており、前記仕切り部材は、前記清掃部材が前記透光性部材の表面を清掃する際に、前記基準面をなす部材が前記搬送路から前記遮蔽された側に存するような位置に設けられていることを特徴とする。
また、前記読取位置より前記搬送方向下流に配され、前記原稿の前記読取手段により読み取られる面の反対側の面に接して当該原稿を前記搬送方向下流に案内する搬送ガイドを備え、前記回転部材は、前記読取位置において前記搬送方向に沿った方向に回転し、前記仕切り部材は、前記搬送ガイドの前記搬送方向上流側の端部に設けられていることを特徴とする。
ここで、前記搬送ガイドは、前記仕切り部材が設けられている前記搬送方向上流側の端部と、当該端部より前記搬送方向下流であり当該端部に連続する中間部を有し、前記端部が前記中間部より前記搬送路から遠ざけられていることを特徴とする。
さらに、前記回転部材は、前記軸に平行な平坦面と当該軸を中心とした外周面とによって囲まれた横断面D字状の軸体からなる本体部を備え、前記回転周面の一部は、前記本体部の外周面の一部であり、前記回転周面の他の一部は、前記本体部の平坦面の一部であることを特徴とする。
ここで、前記本体部の外周面のうち、前記外周面の一部とは前記回転方向に異なる部分に、前記原稿を前記原稿搬送方向に沿って案内するガイド面が設けられていることを特徴とする。
さらに、前記清掃部材は、前記平坦面に直交しつつ前記軸を通る平面を仮想し、前記平坦面を前記回転方向に沿って前記仮想平面を境に上流側と下流側の2つの領域に分けたとき、前記上流側の領域に設けられていることを特徴とする。
また、前記基準面、前記ガイド面、前記清掃部材が前記回転方向に沿ってこの順に配置されていることを特徴とする。
さらに、前記回転部材を回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記シェーディング補正の実行の際に、前記回転部材のガイド面が前記透光性部材の表面に対向するホーム位置から前記回転部材を1回転以上回転させることを特徴とする。
また、前記仕切り部材と前記基準面をなす部材とは、前記清掃部材の先端部が前記透光性部材の表面から離間した時点で、前記基準面をなす部材の前記回転方向における位置が、前記仕切り部材より下流、かつ前記清掃部材より上流に存する関係を有することを特徴とする。
ここで、前記仕切り部材と前記基準面をなす部材とは、さらに、前記清掃部材の先端部が前記透光性部材の表面に対して離間状態から接触した時点で、前記基準面をなす部材の前記回転方向における位置が、前記仕切り部材より下流、かつ前記清掃部材より上流に存する関係を満たすことを特徴とする。
また、前記仕切り部材の前記読取位置側の端部が、前記回転により前記清掃部材の先端が描く回転軌跡の内側に位置することを特徴とする。
さらに、前記搬送路を挟んで、前記読取手段が上側に配され、前記回転部材が下側に配されていることを特徴とする。
また、前記清掃部材がブラシであることを特徴とする。
さらに、前記基準面が白色基準面であることを特徴とする。
また、前記読取手段は、密着イメージセンサー(CIS:contact image sensor)であることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、上記の画像読取装置と、当該画像読取装置によって読み取られた画像のデータに基づいてシート上に画像を形成する画像形成部と、を備えることを特徴とする。
このようにすれば、清掃部材の清掃により空中を回転方向下流に向かって塵埃が舞うことがあっても、清掃の際には回転部材の基準面が回転方向に既に仕切り部材を通過しており、回転方向下流に向かう塵埃に対して仕切り部材が壁のようになって、その塵埃を受け止めるので、塵埃が基準面の方に向かって流れ、基準面に付着して汚すといったことを防止することができる。
実施の形態に係るMFPの構成を示す概略図である。 MFPに備えられる画像読取装置の概略構成図である。 画像読取装置に備えられる白色ローラの構成を拡大して示す概略横断面図および概略斜視図である。 白色ローラによるシェーディング補正と清掃動作を時間順に説明するための図である。 白色ローラによるシェーディング補正と清掃動作を時間順に説明するための別の図である。 白色ローラによるシェーディング補正と清掃動作を時間順に説明するためのさらに別の図である。 白色ローラによるシェーディング補正と清掃動作を時間順に説明するためのさらに別の図である。 白色ローラによるシェーディング補正と清掃動作を時間順に説明するためのさらに別の図である。 白色ローラによるシェーディング補正と清掃動作を時間順に説明するためのさらに別の図である。 MFPに備えられる制御部の構成を示すブロック図である。 ローラ回転制御の内容を示すフローチャートである。 ホーム位置復帰処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 シェーディング補正処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 防塵ガラス清掃処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る画像読取装置が設けられた画像形成装置の実施の形態を、多機能デジタル複写機(以下、「MFP(Multi Function Peripheral)」という。)を例にして図面を参照しながら説明する。
<MFPの全体構成>
図1は、本実施の形態に係るMFPの構成を示す概略図である。
同図に示すように、MFPは、画像読取装置1と、画像形成部2と、給紙部3と、制御部4とを備えている。
画像読取装置1は、固定光学系の一つであるシートスルー方式と移動光学系の一つであるスキャナ移動方式の両方で原稿画像の読み取りが可能なように構成されている。ここで、シートスルー方式は、光学系を静止(固定)させた状態で、搬送(移動)中の原稿を固定の読取位置で読み取る方式である。スキャナ移動方式は、原稿を静止させた状態で、原稿面からの反射光を読取センサーに導くミラーを原稿に対して移動させ、原稿面から読取センサーまでの光路長を常に一定に維持した状態で読み取る方式である。
本実施の形態では、シートスルー方式において原稿の表(おもて)面と裏(うら)面の画像を同時に読み取ることができる、いわゆるDual Scan読取機能を有している。それぞれの読取方式や機能は、ユーザが選択することができる。
画像読取装置1は、上面にシートスルー用ガラス13およびプラテンガラス16が設けられた画像読取部10と、この画像読取部10の上方に設けられた自動原稿搬送部(ADF: Automatic Document Feeder)40とを備えている。
自動原稿搬送部40は、原稿給紙トレイ40aに載置された原稿を1枚ずつ画像読取部10のシートスルー用ガラス13上へ搬送する。
画像読取部10は、自動原稿搬送部40によってシートスルー用ガラス13上に搬送される原稿のおもて面、またはプラテンガラス16上に載置された原稿に、線状光源である蛍光灯11からの光を照射し、その反射光を縮小光学系15を介して読取センサーとしてのCCD(Charge Coupled Device)センサー12に導く。CCDセンサー12は、受光した原稿の反射光を光電変換により原稿画像に対応した画像データを生成し、生成した画像データを制御部4に送る。蛍光灯11としては、通常、キセノンランプのような希ガス蛍光灯、外面電極蛍光灯等が使用される。
原稿のうら面の画像は、自動原稿搬送部40に設けられている密着イメージセンサー(CIS:contact image sensor)により読み取られる。密着イメージセンサー(以下、「CIS」という。)50は、シートスルー用ガラス13よりも原稿搬送方向下流側の位置に配されており、CIS50を原稿Dが通過する間にそのうら面の画像を読み取って、読み取った画像データを制御部4に送る。
画像形成部2は、画像読取部10のCCDセンサー12から出力される画像データ、CIS50から出力される画像データ等に基づいて画像を形成するものであり、中間転写ベルト22と、作像部23Y、23M、23C、23Kとを備えている。
作像部23Y、23M、23C、23Kは、中間転写ベルト22に沿って配置されており、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成する。作像部23Y〜23Kは、何れも同様の構成を備えるので、作像部23Kについてのみ説明し、以って他の説明に代える。
作像部23Kは、感光体ドラム24K、帯電器25K、露光器26K、現像器27Kおよび1次転写ローラ28Kを備えている。感光体ドラム24Kは、帯電器25Kによって外周面が均一に帯電される。露光器26Kは、画像読取部10が生成した画像データに基づく駆動信号により感光体ドラム24Kに向けて光ビームを発して、帯電された感光体ドラム24K表面を露光走査することにより感光体ドラム24K上に静電潜像を形成する。
感光体ドラム24Kの外周面に形成された静電潜像は、現像器27Kによりトナーで現像され、1次転写ローラ28Kによりそのトナー像が中間転写ベルト22上に静電転写される。中間転写ベルト22上には、Y〜Kの各色のトナー像が重ねて転写され、カラーのトナー画像が形成される。シートスルー方式においてDual Scan読取を行う場合には、トナー像の形成動作が1枚の原稿に対するおもて面とうら面の画像別に順に実行される。
トナー像の形成動作と並行して、給紙部3は、内部に収容された複数の給紙カセット31のいずれか一つから記録シートSを1枚ずつ繰り出して、2次転写ローラ21が設けられた2次転写位置へ搬送する。2次転写ローラ21は、中間転写ベルト22上のトナー像を記録シートS上に静電転写する。Dual Scan読取では、中間転写ベルト22上に転写されている原稿のおもて面を表すトナー像が1枚目の記録シートSに転写され、続いて中間転写ベルト22上に転写されている原稿のうら面を表すトナー像が2枚目の記録シートSに転写されるようになっている。
トナー像が転写された記録シートSは、定着部29での加熱および加圧によりトナー像が当該記録シートSに溶融、圧着された後、排出トレイ20a上に排出される。記録シートSに転写されることなく中間転写ベルト22上に残った残留トナーは、クリーナ20bにより除去される。
なお、上記では、記録シートSの一方の面(片面)にだけ画像を形成する、いわゆる片面コピー機能による画像形成動作の例を説明したが、記録シートSの両面に画像を形成する、いわゆる両面コピー機能を有する装置である場合には、原稿のおもて面の画像を1枚の記録シートSの一方の面に形成し、当該原稿のうら面の画像を当該1枚目の記録シートSの他方の面に形成する構成をとることができる。
<画像読取装置1の構成>
図2は、画像読取装置1の概略構成図である。
同図に示すように、画像読取部10の上面に設けられたシートスルー用ガラス13は、自動原稿搬送部40によって搬送される原稿の搬送方向とは直交する方向(主走査方向)に長く延びる長板状になっており、画像読取部10における原稿の搬送方向(副走査方向)の上流側の側部に設けられている。原稿が載置されるプラテンガラス16は、シートスルー用ガラス13に対して原稿搬送方向(副走査方向)の下流側に、シートスルー用ガラス13とは適当な間隔をあけて設けられている。また、シートスルー用ガラス13とプラテンガラス16の間には、CCDセンサー12をシェーディング補正するための白色基準面を有する基準板5が当該白色基準面を下方に向けた姿勢で設けられている。
CCDセンサー12のシェーディング補正は、第1スライダー18が図2に矢印Aで示す方向に基準板5の直下の位置まで移動した後、停止状態で線状光源11から発せられた光が白基準面に照射され、その照射光の、白基準面からの反射光を第1スライダー18に搭載されている第1ミラー15bから、第2スライダー19に搭載されている第2ミラー15cと第3ミラー15d、縮小レンズ15eを介してCCDセンサー12が受光することにより行われる。
シートスルー方式で原稿が読み取られる場合には、自動原稿搬送部40の原稿給紙トレイ40a上に載置された原稿Dは、ピックアップローラ42によって原稿給紙トレイ40a上から原稿搬送路55に送り出され、分離ローラ対43へ搬送される。分離ローラ対43は、さばきローラ43aと給紙ローラ43bとを備えており、さばきローラ43aと給紙ローラ43b間に搬送される原稿Dを1枚ずつに分離して、レジストローラ対44へ搬送する。レジストローラ対44は、搬送される1枚の原稿Dを所定の姿勢とし、かつ所定のタイミングで読取前ローラ対45に搬送する。
読取前ローラ対45は、レジストローラ対44から送られて来る原稿Dをシートスルー用ガラス13に向けて搬送して、シートスルー用ガラス13の表面上を通過させる。
シートスルー用ガラス13の上であり、シートスルー用ガラス13に対向する位置には、清掃ローラ46が配設されている。
清掃ローラ46は、周面に円弧面を有する回転体本体部46aと、ブラシからなる清掃部材46bを有し、原稿Dを原稿搬送方向に案内するガイド機能およびシートスルー用ガラス13の表面を清掃する機能を有している。具体的には、シートスルー用ガラス13上を原稿Dが搬送されるときには、回転体本体部46aの円弧面が原稿搬送路55に対向する姿勢(図2で示す姿勢)になっており、シートスルー用ガラス13との間に隙間(空間)が形成された非接触状態(図2に示された状態)とされ、搬送される原稿Dを円弧面により原稿搬送方向下流に導く。原稿Dは、清掃ローラ46とシートスルー用ガラス13との間の隙間を通過する間に画像読取部10により、原稿Dのおもて面(原稿Dの、シートスルー用ガラス13に対向する側の面)の画像が読み取られる。
一方、原稿搬送時ではない所定のタイミングにおいて、ステッピングモータからなる駆動モータ60aにより、1または複数回、回転駆動され、その回転の際に清掃部材46bの先端がシートスルー用ガラス13の表面に接しつつ摺擦することによりシートスルー用ガラス13の表面に付着している紙粉などの塵埃を掃き取って清掃する。
シートスルー用ガラス13上を通過した原稿Dは、読取後ローラ対47を介してCIS50に搬送される。CIS50は、筐体内に配された本体部51と、原稿搬送路55に面する側に設けられ、筐体内にごみなどが入るのを防止する防塵ガラス52を有する。
CIS50は、公知のセンサーであるので、詳細は省略するが、概要すると次のような構成になっている。すなわち、本体部51には、主走査方向に沿って列状に配された、多数のLEDなどからなる発光部と多数のフォトダイオードなどからなる受光部とが設けられており、発光部から発せられた光を防塵ガラス52を介して、CIS50の直下を通過する原稿Dのうら面(原稿Dの、CIS50に対向する側の面)に照射する。そして、照射された光の、当該原稿Dのうら面からの反射光を防塵ガラス52を介して受光部で受光して、受光した反射光を光電変換して画像データを生成するものである。
CIS50の直下には、回転部材の一例としての白色ローラ48が配設されている。
白色ローラ48は、回転体本体部48aと清掃部材48bを有し、原稿Dを原稿搬送方向に沿って案内するガイドとして機能すると共に、CIS50をシェーディング補正する際のシェーディング補正用の白色基準面を有し、さらに原稿Dが搬送されていない所定のタイミングで回転されることによって清掃部材48bの先端が防塵ガラス52の表面に接触しつつ防塵ガラス52の表面を摺擦して、防塵ガラス52の表面に付着している塵埃を清掃する機能も有する。この機能の詳細については、後述する。
白色ローラ48は、ステッピングモータからなる駆動モータ60bにより回転駆動される。また、白色ローラ48が図2に示す位置(ホーム位置)に位置することを検出するためのホーム検出センサー41が近傍に配置されている。ホーム検出センサー41の検出信号は、制御部4に送られる。制御部4では、この検出信号に基づいてローラの回転制御を実行する。制御部4によるローラ回転制御の内容については、後述する。
CIS50の直下を通過した原稿Dは、排出ローラ対49を介して排出トレイ40b上に排出される。
画像読取部10では、シートスルー方式で原稿を読み取る場合、第1スライダー18がシートスルー用ガラス13の下方の位置(図2の位置:シートスルーポジション)に移動されている。シートスルー用ガラス13上を通過する原稿Dのおもて面は、当該シートスルーポジションで静止している第1スライダー18の蛍光灯11によって照射される。
照射された光の、原稿Dのおもて面からの反射光は、第1ミラー15b、第2ミラー15cおよび第3ミラー15dにより光路変更され、縮小レンズ15eによってCCDセンサー12の受光面で結像される。
一方、シートスルー方式ではなく、スキャナ移動方式でプラテンガラス16上の原稿を読み取る場合には、自動原稿搬送部40を上方に開放され、当該原稿がユーザによりプラテンガラス16上にセットされた状態で、第1スライダー18が図2に矢印Aで示す方向に移動される。この第1スライダー18の移動に追随するように第2スライダー19が第1スライダー18の移動速度に対する半分の速度で同方向に移動して、原稿面からCCDセンサー12までの距離(光路長)が常に一定に保たれた状態で、当該原稿の反射光がCCDセンサー12に導かれる。なお、第1スライダー18の移動に伴い第2スライダー19も移動することは、上記のCCDセンサー12のシェーディング補正の際に第1スライダー18が基準板5の直下の位置まで移動する場合に同様である。
<白色ローラの構成>
図3(a)は、白色ローラ48の構成を拡大して示す概略横断面図であり、図3(b)は、白色ローラ48の構成を拡大して示す概略斜視図である。なお、図3(a)は、断面図であるが、ハッチングを省略して示している。
両図に示すように、白色ローラ48は、主走査方向(原稿Dの幅方向:紙面垂直方向に相当)に沿って延伸された軸体である回転体本体部48aと、回転体本体部48aに取り付けられた清掃部材48bとを備えている。矢印Bで示す方向がローラ回転方向である。
回転体本体部48aは、例えば金属製の円柱体の一部を軸Oに平行な平坦面48eで切り欠いた形状をしており、従って、軸Oに平行な平坦面48eと、軸Oを中心とした外周面48fとによって囲まれた横断面D字状になっている。これら平坦面48eと外周面48fとが白色ローラ48の回転周面を構成する。回転体本体部48aは、回転中も回転停止時もCIS50の防塵ガラス52とは非接触である。
回転体本体部48aの外周面48fには、CIS50の直下に搬送されて来た原稿Dをさらに搬送方向下流に向けて案内するためのガイド面48cをなす部分と、ガイド面48cとは周方向に他の部分であり、所定の距離だけ離れた位置に、CIS50をシェーディング補正するために用いられる白色基準面48dをなす部分とが設けられている。ガイド面48cも白色基準面48dも回転体本体部48aの外周面48fに設けられているので、それぞれがローラ回転方向に沿って弧を描く円弧面になっている。
図3(a)に示すように、軸Oを通る(含む)平面であり平坦面48eに平行な平面をL0(断面図なので線で示されている。以下、L1等についても同様。)、軸Oを通る平面であり平坦面48eに直交する平面をL1と仮想し、外周面48fをローラ回転方向に沿って平面L1を境に上流側と下流側の領域に分けたとき、ガイド面48cは、下流側の領域に設けられ、白色基準面48dは、上流側の領域に設けられている。
ここで、上流側の領域において軸Oを通る平面であり平面L0からローラ回転方向に角度θ1を有する平面をL2とし、下流側の領域において軸Oを通る平面であり平面L0からローラ回転方向の反対方向に角度θ2を有する平面をL3と仮想したとき、白色基準面48dは、外周面48fのうち、ローラ回転方向に平面L0からL2までの領域をなす部分に設けられ、ガイド面48cは、外周面48fのうち、ローラ回転方向に平面L3からL0までの領域をなす部分に設けられている。
なお、外周面48fのうち、ローラ回転方向に平面L2からL3までの領域(角度θ3の範囲)は、白色基準面48dとガイド面48cの間に介在して、両者を分けるための領域になっている。
白色基準面48dは、回転体本体部48aの表面に白色のフィルムが貼着されているとしても良いし、塗布されているとしても良い。また、別の方法で着色されているとしても良い。なお、外周面48fのガイド面48cを含めて全体を白色としても良い。
平坦面48eを、平面L1を境にローラ回転方向に上流側の領域48mと下流側の領域48nに分けたとき、清掃部材48bは、上流側の領域48mに設けられている。
清掃部材48bは、ここでは導電性の合成繊維からなるブラシであり、主走査方向(原稿の幅方向)長さが、CIS50の防塵ガラス52の長さと略同じ長さになっており、回転体本体部48aの平坦面48eに植設されている。ブラシには、例えば2デニールのものが用いられる。白色ローラ48の回転によって、ブラシの先端部がCIS50の防塵ガラス52の表面に接触して撓んだ状態になり、防塵ガラス52の表面に付着している塵埃を掃き取って清掃する。
このような白色ローラ48がローラ回転方向に沿って1回転すると、その回転の間にガイド面48c、白色基準面48d、清掃部材48bがこの順にCIS50に対向する位置(読取位置)を通過し、白色基準面48dが読取位置を通過する際にシェーディング補正が実行され、シェーディング補正の後、清掃部材48bが読取位置を通過、すなわち清掃部材48bのブラシの先端部がCIS50の防塵ガラス52の表面を摺擦する際に防塵ガラス52の表面を清掃する動作が実行されることになる。
<白色ローラによるシェーディング補正と清掃動作の説明>
図4から図9は、白色ローラ48によるシェーディング補正と清掃動作を時間順に説明するための図である。なお、各図では、CIS50の防塵ガラス52を破線で示しており、本体部51については省略している。また、白色ローラ48のガイド面48cと白色基準面48dを区別して判り易くするために太線で示している。また、CIS50による読取位置をPで示している。各図では、読取位置Pを線で示しているが、実際には読取位置は、線Pを中心に原稿搬送方向にある程度の幅を有するものである。
また、各図に示すように、白色ローラ48より原稿搬送方向上流側かつ白色ローラ48の近傍の位置には、原稿Dの下面(CIS50により読み取られる面(うら面)の反対側の面(おもて面)に相当)に接して原稿Dを搬送する搬送ガイド58が配置され、白色ローラ48よりも原稿搬送方向下流側かつ白色ローラ48の近傍の位置には、原稿Dの下面に接して原稿Dを搬送する搬送ガイド59が配置されている。
搬送ガイド59の上面(搬送面)590は、横断面において凸が上を向く湾曲面になっており、頂部(中間部)591より、これに連続する原稿搬送方向上流側に位置する端部(先端部)592の方が下方に位置する形状(原稿搬送方向上流に向かうに連れて原稿搬送路55から遠ざかる形状)になっている。搬送ガイド59の先端部592は、白色ローラ48の回転体本体部48aに向かって回転体本体部48aの表面の近傍位置まで延伸されているが、回転体本体部48aの表面とは非接触になっている。
図4は、白色ローラ48がホーム位置に存しているときの様子を示す図であり、ホーム位置は、シェーディング補正時と清掃時とは別の原稿搬送時や待機中などの位置である。
ホーム位置では、白色ローラ48のガイド面48cが防塵ガラス52に対向して読取位置Pに位置する状態になっている。ガイド面48cと防塵ガラス52との間には、原稿Dが通過するための隙間が設けられている。原稿Dの搬送時には原稿Dの搬送方向先端が搬送ガイド58上を原稿搬送方向に沿って搬送ガイド58を通過し、白色ローラ48のガイド面48cに至ると、ガイド面48cの湾曲面に沿ってガイド面48cと防塵ガラス52との間をガイド面48cに沿って原稿搬送方向下流に案内され、白色ローラ48より搬送方向下流に位置する搬送ガイド59によりさらに下流に向けて案内される。
原稿Dが、白色ローラ48のガイド面48cに案内されて読取位置Rを通過する際に、原稿Dのうら面(上面)の画像がCIS50により読み取られる。
CIS50のシェーディング補正は、例えば原稿搬送の開始に先立って実行され、シェーディング補正を実行する際に白色ローラ48がホーム位置から所定の回転数、例えば1または2回転される。なお、回転数は、複数とすることができるが、回数が増えるとそれだけ回転に要する時間が増えるので、1回転したときの清掃性と回転に要するトータルの回転時間を考慮して適した回転数が決められる。ここでは、1回転の場合を説明する。
図5は、白色ローラ48がホーム位置から矢印Bで示す方向に回転を開始し、白色基準面48dが防塵ガラス52に対向して読取位置Pに位置している(シェーディング位置に位置している)様子を示す図である。同図に示すように白色ローラ48がシェーディング位置に位置しているときにCIS50によるシェーディング補正が実行される。
図6は、シェーディング補正が終了した後、白色ローラ48の回転が進み、清掃部材48bのブラシ先端が防塵ガラス52の表面に接触したときの様子を示す図である。この時点では、ローラ回転方向に白色基準面48dが搬送ガイド59の搬送方向上流側である先端部592を通過しており、搬送ガイド59の先端部592が白色ローラ48の白色基準面48dをなす部分と防塵ガラス52の直下の空間56との間に介在して、白色ローラ48の周辺を原稿搬送路55側と、原稿搬送路55から遮蔽された側とに仕切るようにして白色基準面48dを当該空間56から離隔させる。
従って、仮に清掃部材48bのブラシ先端が防塵ガラス52の表面に接触したその瞬間に清掃部材48bのブラシに取り込まれている塵埃が空間56に噴出し、また清掃部材48bの回転により清掃部材48bの周囲にローラ回転方向に沿った気流が生じて、その気流に乗った塵埃が防塵ガラス52の表面の直下を防塵ガラス52の表面に沿ってローラ回転方向下流に流れることがあっても、白色基準面48dが搬送ガイド59の先端部592により空間56と仕切られたようになっているので、白色基準面48dに塵埃が付着することがなく、白色基準面48dの汚れを防止することができる。
図6から白色基準面48dは、清掃部材48bのブラシ先端部が防塵ガラス52の表面に対して離間状態から接触状態になった時点で、白色ローラ48の外周面48fのうち、ローラ回転方向に搬送ガイド59の先端部592より下流、かつ清掃部材48bより上流に位置する表面部分に設けられているといえる。
図7は、図6の状態から、さらに白色ローラ48が回転して、清掃部材48bのブラシ先端部が防塵ガラス52の表面に接触して撓みながら防塵ガラス52の表面を摺擦している様子を示す図である。
同図に示すように、清掃部材48bの先端部が撓みながら防塵ガラス52の表面を摺擦するので、撓みによる清掃部材48bの先端部の、防塵ガラス52の表面を押圧する力が作用し、防塵ガラス52の表面上の塵埃Hを剥離させて掃き取ることができる。清掃部材48bにより掃き取られる粉塵Hは、清掃部材48bのブラシの毛に付着されて回収されるものや、同図に示すように清掃部材48bの先端部に集められるものがある。
図8は、清掃部材48bのブラシ先端部が防塵ガラス52の表面から離間した時点の様子を示す図である。同図に示すように清掃部材48bのブラシ先端部が防塵ガラス52の表面から離間した時点では、清掃部材48bのブラシ先端部が読取位置Pを通過しており、防塵ガラス52の表面上の、読取位置Pとその原稿搬送方向上流および下流の周辺部分とに付着していた塵埃Hが清掃されたことになる。
清掃部材48bのブラシの先端部が防塵ガラス52の表面から離間した瞬間には、ブラシの先端部が自身の復元力により元の撓んでいない姿勢に戻るが、その戻る際に、それまでの間の清掃により清掃部材48bの先端部に掃き取りにより集められていた塵埃Hの一部が防塵ガラス52の表面から離れて、ローラ回転方向の前方(原稿搬送路55に沿って原稿搬送方向下流)に向けて空間56に飛び散るものがある。
このような塵埃Hの飛び散りが発生した場合でも、清掃部材48bのブラシの先端部が防塵ガラス52の表面から離間した時点では、ローラ回転方向に白色基準面48dが搬送ガイド59の先端部592の位置を既に通過しており、搬送ガイド59の先端部592が白色基準面48dと空間56との間を仕切って離隔するようになっている。
従って、空間56に飛び散った塵埃Hは、同図に示すようにそのほとんどが搬送ガイド59の先端部592で受け止められることになる。また、飛び散った塵埃Hが、白色ローラ48の回転によりローラ回転方向に沿って白色ローラ48の周囲を移動する気流に乗って、白色ローラ48の白色基準面48dの方向に流れようとしても、搬送ガイド59の先端部592が回転体本体部48a表面の近傍に位置しており、その塵埃Hの、白色基準面48dへの流れを壁のようになって食い止めるので、白色基準面48dの位置する下方に多くの塵埃Hが落下して白色基準面48dを汚すといったことが防止される。
このように搬送ガイド59の先端部592は、白色ローラ48の周辺を、原稿搬送路55の側(先端部592の上方)と原稿搬送路55から遮蔽された側(先端部592の下方)とに仕切り、原稿搬送路55の側で清掃により空中に舞った塵埃Hを受け止める。この意味で搬送ガイド59の先端部592は、白色ローラ48の周辺を仕切る仕切り部材であり、空中に舞った粉塵Hを受ける受け部材としての機能も有する。
従来では、このような(a)仕切り部材が配置されておらず、かつ(b)原稿Dに接する面(上記のガイド面48cに相当)に近いほど白色基準面が汚れる蓋然性が高くなるという理由から白色基準面をできるだけ原稿Dに接する面から周方向に遠ざけるために、白色基準面と清掃部材が周方向に近い位置に設けられており、清掃時に空中に舞った塵埃が、清掃部材に近い位置に存する白色基準面に付着して汚してしまうことがあったが、上記の実施の形態の構成をとることにより、このような白色基準面の汚れを防止できる。
白色ローラ48と搬送ガイド59の先端部592とは、清掃部材48bのブラシ先端部が回転するときに先端が描く回転軌跡の範囲内に搬送ガイド59の先端部592が入り込むような位置関係に設定されている。このため、清掃部材48bが防塵ガラス52の表面から離間した後、搬送ガイド59の先端部592の位置を通過する際に、清掃部材48bのブラシ先端部が搬送ガイド59の先端部592に当たって当該先端部592に叩かれるようになり(搬送ガイド59の先端部592がブラシ先端部に付着している塵埃を掻き取る、いわゆるフリッカーの役目をして)、清掃部材48bのブラシ先端部に付着している塵埃Hの一部がブラシ毛から剥離してブラシが清掃される。
ブラシ毛から剥離した塵埃Hは、主に搬送ガイド59の先端部592の上面側に溜まるので白色ローラ48の白色基準面48dが汚れることも防止される。
図9は、白色ローラ48が回転開始から1回転によりホーム位置まで戻った後、停止している様子を示す図である。また、白色ローラ48がホーム位置に戻った後における原稿Dの搬送の様子も示している。原稿Dが搬送ガイド59を通過する際に、その搬送に先立って実行された防塵ガラス52の清掃時に搬送ガイド59の先端部592により受け止められた塵埃Hのほとんどが当該原稿Dに付着等して原稿搬送方向に沿って搬送されるようになり、搬送ガイド59上に残り続けることがない。
従って、清掃毎に塵埃Hが搬送ガイド59上に溜まり続けることがなく、原稿Dの搬送に先立って、CIS50のシェーディング補正と防塵ガラス52の清掃とが実行された場合に、その清掃時に掃き取られた塵埃Hが再び搬送ガイド59のガイド面(表面)に付着するが、次の原稿Dにより除去されることが繰り返される。
白色ローラ48がホーム位置に位置しているか否かは、ホーム検出センサー41により検出される。例えば、発光部と受光部を有する透過型の光学センサ−が用いられる。この場合、次のような検出方法がとられる。
すなわち、図示はしていないが、例えば白色ローラ48と一体となって回転する円板を配置すると共にその円板の外周の一部に切り欠きを設け、円板の回転中に、固定されている発光部から発せられた光の光路と、円板の切り欠きの位置が一致したときにだけ、発光部からの出射光が切り欠きを通過して受光部に受光するように構成する。
このような構成において、円板の切り欠き部と白色ローラ48のローラ回転方向の位置を、白色ローラ48がホーム位置に位置したときにのみ、発光部からの光が円板の切り欠きを通過して受光部に受光するように合わせておく。
白色ローラ48を回転させたときに、その回転中にホーム検出センサー41の受光部から発光部から発せられた光の受光を示す検出信号(ホーム信号)が出力されると、その出力時がホーム位置にあることになるので、このホーム信号を検出することによりホーム位置に位置したことを判断することができる。この判断は、制御部4により行われる。
なお、ホーム位置の検出方法がこれに限られないことはいうまでもなく、例えば反射型など別の種類のセンサーや他のアクチュエータ等を用いる方法をとるとしても構わない。
<制御部の構成>
図10は、制御部4の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、制御部4は、CPU81と、ROM82と、RAM83と、白色ローラ回転制御部84を備え、これらは相互にデータを通信することができる。
CPU81は、ROM82に格納されている複写動作等を実行するためのプログラムを読み出して、画像読取装置1、画像形成部2、給紙部3などの動作を統括的に制御して、円滑な複写動作を実現する。RAM83は、CPU81のワークエリアとなる。
白色ローラ回転制御部84は、ステッピングモータである駆動モータ60bに対して回転のための駆動パルスを与えて、白色ローラ48のローラ回転制御を実行する。駆動モータ60bは、ステッピングモータなので、当該モータに与える駆動パルスの数により白色ローラ48の回転角を制御することができる。
<ローラ回転制御の内容>
図11は、ローラ回転制御の内容を示すフローチャートである。この制御は、CPU81からの実行指示があったときに実行される。この実行指示は、例えばユーザからシートスルー方式によるDual Scan読取機能を用いた原稿の読み取りを伴うコピー(複写)の指示があった場合などになされ、ローラ回転制御は、この複写動作の最初であり、1枚目の原稿Dの搬送開始に先立って実行される。
同図に示すように、まず白色ローラ48がホーム位置に位置しているか否かを判断する(ステップS1)。この判断は、ホーム検出センサー41からの上記ホーム信号を受信しているか否かを判断することにより行われる。
白色ローラ48がホーム位置に位置していることを判断すると(ステップS1で「YES」)、ステップS3に移る。
一方、白色ローラ48がホーム位置に位置していないことを判断すると(ステップS1で「NO」)、ホーム位置復帰処理を実行する(ステップS2)。
図12は、ホーム位置復帰処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、駆動モータ60bを回転駆動させる(ステップS21)。駆動モータ60bのローラ回転方向は、例えば白色ローラ48を上記の矢印Bで示す方向に回転させるのに必要な方向とされる。
白色ローラ48がホーム位置に戻ったか否かを判断する(ステップS22)。白色ローラ48がホーム位置に戻っていないことを判断すると(ステップS22で「NO」)、駆動モータ60bの駆動を継続し、ホーム位置に戻ったことを判断すると(ステップS22で「YES」)、駆動モータ60bを停止して(ステップS23)、メインルーチンに戻り、ステップS3に移る。
図11に戻って、ステップS3では、シェーディング補正処理を実行し、ステップS4では、防塵ガラス清掃処理を実行した後、当該処理を終了する。
以下、シェーディング補正処理と防塵ガラス清掃処理の内容を順に説明する。
図13は、シェーディング補正処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。同図に示すように、駆動モータ60bを回転駆動させる(ステップS31)。この駆動モータ60bのローラ回転方向は、白色ローラ48を上記の矢印Bで示す方向に回転させるのに必要な方向である。
そして、回転開始からの駆動モータ60bへの駆動パルスの数が所定のn1に達したか否かを判断する(ステップS32)。このn1は、ホーム位置(図4に示す位置)に停止している白色ローラ48が矢印B方向への回転を開始してから、シェーディング位置(図5に示す位置)に達するまでに要する駆動パルスの数に相当する。
従って、駆動パルスの数がn1に達した時点で、白色ローラ48は、シェーディング位置、すなわち白色基準面48dが防塵ガラス52に対向する位置であり読取位置Rに存する位置までホーム位置から回転したことになる、
駆動パルスの数がn1に達したことを判断すると(ステップS32で「YES」)、CIS50に指示して白色基準面48dの読み取りを開始させる(ステップS33)。この白色基準面48dの読取データがCIS50のシェーディング補正に用いられる。ここでは、読取データがCPU81に送られる。
回転開始からの駆動パルスの数が所定のn2(>n1)に達したか否かを判断する(ステップS34)。このn2は、ホーム位置に位置する白色ローラ48が矢印B方向への回転を開始してから、白色基準面48dのローラ回転方向上流側の端部が読取位置Rに到達する直前の位置に至るまでに要する駆動パルスの数に相当する。
従って、駆動パルスの数がn2に達した時点で、白色ローラ48の白色基準面48dが読取位置Rを通過する直前に至るまでホーム位置から回転したことになる。
駆動パルスの数がn2に達したことを判断すると(ステップS34で「YES」)、CIS50に指示して白色基準面48dの読み取りを終了させて(ステップS35)、メインルーチンに戻る。これによりシェーディング補正に必要な白色基準面48dの読取データがCPU81に送られたことになり、CPU81は、受信した白色基準面48dの読取データに基づいてCIS50に対するシェーディング補正を実行する。
図14は、防塵ガラス清掃処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、白色ローラ48がホーム位置に戻ったか否かを判断する(ステップS41)。白色ローラ48がホーム位置に戻っていないことを判断すると(ステップS41で「NO」)、駆動モータ60bの駆動を継続する。
駆動モータ60bの継続により白色ローラ48が矢印Bで示す方向に回転してホーム位置に戻るまでの間に、清掃部材48bのブラシ先端が防塵ガラス52の表面に接触し(図6)、接触した状態で撓みながら防塵ガラス52の表面を摺擦して(図7)、その後、防塵ガラス52の表面から離間する、一連の清掃動作(図8)が行われる。
白色ローラ48がホーム位置(図9)に戻ったことを判断すると(ステップS41で「YES」)、駆動モータ60bを停止して(ステップS42)、当該処理を終了する。
上記では、白色ローラ48が1回転する場合の例を説明したが、2回転以上の場合には上記の動作が繰り返し実行される。この場合、防塵ガラス52の表面の清掃は、1回転毎に実行される。シェーディング補正用の読取データの取得については、2回転目以降についても毎回実行されるとしても良いし、1回転目の結果を用いるならば2回転目以降については実行されないとしても良い。また、最後の回数時にのみシェーディング補正を実行するとしても良い。
以上、説明したように白色基準面48dと清掃部材48bを有する白色ローラ48を回転させて、清掃部材48bによりCIS50の防塵ガラス52を清掃する構成において、防塵ガラス52上の塵埃Hが清掃により空中を舞ってローラ回転方向に沿って白色基準面48dに向かおうとしても、粉塵Hの舞っている原稿搬送路側と原稿搬送路から遮蔽された側とに仕切る搬送ガイド59の先端部592の位置を既に白色基準面48dが通過しており、搬送ガイド59の先端部592で遮られることになる。
これにより、空中に舞った塵埃Hが白色基準面48dに付着して白色基準面48dが汚れることが防止され、シェーディング補正における白色基準面48dの汚れに起因するシェーディング筋の発生を防止することができる。
なお、白色基準面48dを、白色ローラ48のどの部分に設けるかについて、上記では清掃部材48bの先端部が防塵ガラス52の表面に対して離間状態から接触状態になった時点(図6)で、白色ローラ48の白色基準面48dのなす部分のローラ回転方向における位置が、搬送ガイド59の先端部592より下流、かつ清掃部材48bより上流に存する関係を満たすとしたが、これに限られない。
清掃部材48bにより塵埃Hが最も多く空中に飛び散るであろう時点は、清掃部材48bの先端部が、防塵ガラス52の表面から離間する時点(図8)であるので、少なくとも、この時点において、白色ローラ48の白色基準面48dをなす部分が、搬送ガイド59の先端部592により原稿搬送路55から遮蔽された側に存するような位置に設けられていることが望ましい。具体的には、清掃部材48bの先端部が防塵ガラス52の表面から離間する時点において、白色基準面48dのローラ回転方向における位置が、搬送ガイド59の先端部592(仕切り部材)より下流、かつ清掃部材48bより上流に存する関係を満たすことになる表面部分に設けるとすることができる。
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、清掃部材48bを多数のブラシ毛を有するブラシとしたが、これに限定されるものではない。防塵ガラス52の表面との接触によって先端部が撓む弾性を有するもの、例えばゴムブレード等の弾性体を清掃部材48bとして使用するとしても良い。また、清掃部材48bが平坦面48eにおける上流側の領域48mに設けられるとしたが、これに限られない。例えば、清掃部材48bが平坦面48eにおける下流側の領域48nに設けられるとしても良いし、領域48mと領域48nの境界の位置に設けられるとしても良い。
(2)上記実施の形態では、回転体本体部46aの横断面がD形状としたが、これに限られることはない。例えば、半円形や円形としても良い。さらに、回転体本体部46aの周面が円弧状である例を説明したが、原稿Dのガイド機能およびシェーディング補正用の白色基準面となる機能を有していれば、これに限られず、例えば断面が多角形状等の軸体とすることもできる。
また、ガイド面48cと白色基準面48dを回転体本体部46aに設け、ガイド面48cをなす部材と白色基準面48dをなす部材が回転体本体部46aに一体化された構成例を説明したが、これに限られない。例えば、ガイド面48cをなす部材と白色基準面48dをなす部材とが別体であり、これらが1つの回転軸に設けられるなど、1つの回転部材に含まれる構成としても良い。
さらに、回転体本体部46aの周面に原稿のガイド面48cを設けているが、これに限られない。原稿搬送路の形状によっては原稿Dの通過時に白色ローラ48に原稿Dが接しない構成もあり得、このような構成では、回転体本体部46aの周面にガイド面48cを設けずに白色基準面48dだけを設ける構成としても良い。但し、この構成でも白色基準面48dを原稿搬送時に原稿搬送路55に面する位置で待機させると、原稿Dに付着した紙粉などが通過時に白色基準面48dに付着して汚れることがあり得る。従って、白色基準面48dは、原稿搬送路55に面する領域に対して周方向に離れた部分(結果的に、清掃部材48bに近づく位置)に設けられることになるであろう。
なお、シェーディング補正に用いる基準面を白色としたが、シェーディング補正に用いることができる色であれば、白色に限られず、他の色であっても良い。
(3)上記実施の形態では、白色ローラ48の回転によるCIS50のシェーディング補正と防塵ガラス52の表面の清掃動作を実行する動作を、複写開始時に実行させるとしたが、実行時期がこれに限られることもない。
例えば、電源オン時やトラブルからの復帰時、または複数枚の原稿Dが連続搬送される場合に、1枚の搬送毎(n枚目の原稿がCIS50を通過してから(n+1)枚目の原稿がCIS50に到達するまでの間)を実行時期としても良い。
(4)上記実施の形態では、搬送ガイド59の原稿搬送方向上流側の端部(先端部)592を上流に向けて延伸しつつ原稿搬送路55から遠ざかるようになる弧状に形成して、この先端部592を原稿搬送路側と原稿搬送路から遮蔽される側を仕切る仕切り部材として用いる例を説明したが、これに限られない。搬送ガイド59とは別の部材を仕切り部材として設けるようにしても良い。
また、仕切り部材としての搬送ガイド59を読取位置Rより原稿搬送方向下流に設けるとしたが、これに限られない。仕切り部材の配設位置は、白色ローラ48の近傍かつ読取位置Rよりローラ回転方向下流側であり、白色ローラ48の周辺(空間)を原稿搬送路側と原稿搬送路から遮蔽された側とに仕切ることができる位置であれば良い。
例えば、白色ローラ48が矢印Bで示す方向の逆方向に回転する構成とした場合、読取位置Rよりも原稿搬送方向上流側に位置する搬送ガイド58(図4)の原稿搬送方向下流側の端部に仕切り部材を設ける構成をとることができる。
この構成をとる場合、搬送ガイド58の搬送面が原稿搬送方向下流に向かうに連れて下方に下がる形状とされ、原稿搬送方向下流側の端部(後端部)が清掃部材48bの先端の回転軌跡内に入る位置(清掃部材48bの先端が当該端部を通過する際に当該端部に当たる位置)まで延伸される。
なお、仕切り部材(搬送ガイド59の先端部592)の配設位置が、白色ローラ48の周囲をその軸Oを中心に原稿搬送路55からローラ回転方向に沿って離れる位置になるほど、清掃部材48bの先端部が防塵ガラス52の表面から離間する時点でのローラ回転方向における搬送ガイド59の先端部592より下流かつ清掃部材48bより上流であることを満たす範囲が狭くなることになる。このことは、白色ローラ48の回転周面においてガイド面48cと白色基準面48dを設けるための領域が狭くなることを意味する。従って、当該領域をより広くとろうとするならば、仕切り部材は、原稿搬送路55の近傍の位置に配置することがより望ましいことになる。
(5)上記の実施の形態のように、仕切り部材としての搬送ガイド59の先端部592が清掃部材48bのブラシ先端の回転により描かれる回転軌跡内に入るように、搬送ガイド59の先端部592と清掃部材48bのブラシ先端の位置関係を設定したのは、搬送ガイド59にフリッカーの役目を果たさせるためであるが、これに限られない。
例えば、フリッカーを配する必要のない場合には、搬送ガイド59の先端部592が清掃部材48bのブラシ先端の回転軌跡内に入らない、すなわち白色ローラ48の1回転の間に清掃部材48bのブラシ先端部が搬送ガイド59の先端部592に当たらない構成をとるとしても良い。
(6)上記実施の形態では、原稿搬送路55を挟んで上側にCISセンサー50を配置し、下側に白色ローラ48をCIS50に対向配置する構成例を説明したが、ガイド面48c、白色基準面48d、清掃部材48bを周方向に異なる位置に設けた白色ローラ48と同じ構成のものをシートスルー用ガラス13上に配置する構成をとることも可能である。この構成をとる場合、原稿搬送路55を挟んで下側にCCDセンサー12を含む読取手段が配され、上側に白色ローラ48と同じ構成のローラが配置され、CCDセンサー12をシェーディング補正する場合、そのローラの白色基準面を用いることができる。
また、上記では白色ローラ48の白色基準面48d、ガイド面48c、清掃部材48bがローラ回転方向にこの順に設けられている構成例を説明したが、これに限られない。例えば、ガイド面48cと白色基準面48dを相互に入れ換える構成をとるとしても良い。
(7)上記実施の形態では、原稿Dのおもて面の画像を読み取る読取手段としてCCDセンサー12を用い、原稿Dのうら面の画像を読み取る読取手段としてCISセンサー50を用いた構成例を説明したが、読取手段がこれらに限られないことはいうまでもない。
ガラスや樹脂など原稿の幅方向に長尺の透光性部材を介して、搬送される原稿の画像を固定の読取位置Rで読み取る機能を有するもの一般を用いることができる。
また、駆動モータ60bとしてステッピングモータを用いるとしたが、これに限られず、他の種類のモータなどを用いて白色ローラ48を回転駆動するとしてもよい。
(8)上記実施の形態では、本発明の画像読取装置をデジタル複写機に適用した場合の例を説明したが、スキャナ、ファクシミリ装置等の原稿画像を読み取るシートスルー方式の画像読取装置一般に適用できる。また、カラーに限られずモノクロで画像を読み取る装置に適用できる。さらに、Dual Scan読取機能により原稿の両面を同時に読み取る構成例を説明したが、これに限られず、原稿の片面の画像のみを読み取る画像読取装置に適用できる。また、上記の画像読取装置と、画像読取装置により読み取られた画像のデータに基づいてシート上に画像を形成する画像形成部とを有する画像形成装置に適用することができる。さらに、上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
本発明は、シートスルー方式の画像読取装置に広く適用することができる。
1 画像読取装置
2 画像形成部
4 制御部
12 CCDセンサー
41 ホーム検出センサー
48 白色ローラ
48a 回転体本体部
48b 清掃部材
48c ガイド面
48d 白色基準面
48e 平坦面
48f 外周面
48m 平坦面の上流側の領域
48n 平坦面の下流側の領域
50 CIS
52 防塵ガラス
55 原稿搬送路
56 空間
58、59 搬送ガイド
60a、60b 駆動モータ
84 白色ローラ回転制御部
592 搬送ガイドの原稿搬送方向上流側の端部
D 原稿
H 塵埃
L1 平面
O 軸
P 読取位置

Claims (16)

  1. 搬送中の原稿の画像を、固定の読取位置で読取手段によりシートスルー方式で読み取る画像読取装置であって、
    原稿の搬送路を挟んで前記読取手段と対向する位置に、前記原稿の幅方向に沿った軸周りに回転する回転部材と、
    前記回転部材の近傍であり前記読取位置より前記回転方向下流側に配され、前記回転部材の周辺を搬送路側と当該搬送路から遮蔽された側とに仕切る仕切り部材を備え、
    前記回転部材は、
    その回転周面の一部に、前記読取手段をシェーディング補正する際に、読み取られるべき基準面をなす部材が設けられ、前記回転周面の他の一部に、先端部が前記読取手段の前面に設けられた透光性部材の表面と接触し、前記回転部材の回転に伴い前記透光性部材の表面を清掃する清掃部材が設けられており、
    前記仕切り部材は、
    前記清掃部材が前記透光性部材の表面を清掃する際に、前記基準面をなす部材が前記搬送路から前記遮蔽された側に存するような位置に設けられていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記読取位置より前記搬送方向下流に配され、前記原稿の前記読取手段により読み取られる面の反対側の面に接して当該原稿を前記搬送方向下流に案内する搬送ガイドを備え、
    前記回転部材は、
    前記読取位置において前記搬送方向に沿った方向に回転し、
    前記仕切り部材は、
    前記搬送ガイドの前記搬送方向上流側の端部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記搬送ガイドは、
    前記仕切り部材が設けられている前記搬送方向上流側の端部と、当該端部より前記搬送方向下流であり当該端部に連続する中間部を有し、
    前記端部が前記中間部より前記搬送路から遠ざけられていることを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記回転部材は、
    前記軸に平行な平坦面と当該軸を中心とした外周面とによって囲まれた横断面D字状の軸体からなる本体部を備え、
    前記回転周面の一部は、
    前記本体部の外周面の一部であり、
    前記回転周面の他の一部は、
    前記本体部の平坦面の一部であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  5. 前記本体部の外周面のうち、前記外周面の一部とは前記回転方向に異なる部分に、前記原稿を前記原稿搬送方向に沿って案内するガイド面が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記清掃部材は、
    前記平坦面に直交しつつ前記軸を通る平面を仮想し、前記平坦面を前記回転方向に沿って前記仮想平面を境に上流側と下流側の2つの領域に分けたとき、前記上流側の領域に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 前記基準面、前記ガイド面、前記清掃部材が前記回転方向に沿ってこの順に配置されていることを特徴とする請求項5または6に記載の画像読取装置。
  8. 前記回転部材を回転駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記シェーディング補正の実行の際に、前記回転部材のガイド面が前記透光性部材の表面に対向するホーム位置から前記回転部材を1回転以上回転させることを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  9. 前記仕切り部材と前記基準面をなす部材とは、
    前記清掃部材の先端部が前記透光性部材の表面から離間した時点で、前記基準面をなす部材の前記回転方向における位置が、前記仕切り部材より下流、かつ前記清掃部材より上流に存する関係を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  10. 前記仕切り部材と前記基準面をなす部材とは、
    さらに、前記清掃部材の先端部が前記透光性部材の表面に対して離間状態から接触した時点で、前記基準面をなす部材の前記回転方向における位置が、前記仕切り部材より下流、かつ前記清掃部材より上流に存する関係を満たすことを特徴とする請求項9に記載の画像読取装置。
  11. 前記仕切り部材の前記読取位置側の端部が、前記回転により前記清掃部材の先端が描く回転軌跡の内側に位置することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  12. 前記搬送路を挟んで、前記読取手段が上側に配され、前記回転部材が下側に配されていることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  13. 前記清掃部材がブラシであることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  14. 前記基準面が白色基準面であることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  15. 前記読取手段は、密着イメージセンサー(CIS:contact image sensor)であることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  16. 請求項1から15のいずれか1項に記載の画像読取装置と、
    当該画像読取装置によって読み取られた画像のデータに基づいてシート上に画像を形成する画像形成部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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