JP2011160100A - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】CIS50の下方に白色の基準面48dとブラシからなる清掃部材48bを有するローラ48を配し、ローラ48を回転させて清掃部材48bの先端を防塵ガラス52の表面に摺擦させてその表面に付いている塵埃Hを除去する。清掃部材48bの先端が防塵ガラス52の表面から離間したときに塵埃Hが空間56を舞うが、その時点では基準面48dが、原稿搬送路側と原稿搬送路から遮蔽された側とを仕切る搬送ガイド59の端部592を通過しており、塵埃Hは搬送ガイド59の端部592で遮られる。これにより塵埃Hによる基準面48dの汚れが防止される。
【選択図】図8
Description
白色ローラは、周面のうち、清掃部材が設けられている部位を除く面部分が白色であり、この白色の面部分が読取センサーをシェーディング補正する際の白基準面になる。
一方、コンタクトガラスの清掃時には、白色ローラがホーム位置から回転される。白色ローラが、回転する間に清掃部材の先端部がコンタクトガラスの表面に接して撓みつつ、コンタクトガラスの表面を摺擦して、その後、コンタクトガラスの表面から離間する動作が行われる。清掃部材の先端部がコンタクトガラスの表面を摺擦する際に、コンタクトガラスの表面に付着している塵埃が掃き取られる。
すなわち、清掃部材は、白色ローラの回転によりコンタクトガラス表面を摺擦してコンタクトガラス表面に付着している塵埃を掃き取るが、清掃部材の先端部が撓んだ状態でコンタクトガラス表面に接触していた状態から離間した瞬間に、清掃部材の先端部が自身の復元力により撓みが解消されて元の姿勢に戻る。このとき、それまでの摺擦により清掃部材の先端部によりコンタクトガラス表面で掃き取って集められていた塵埃の一部がコンタクトガラス表面から離れてローラ回転方向下流に掃き出されたようになって白色ローラの周辺空間に舞う。そして、白色ローラの周辺に舞った塵埃が白色ローラの回転に伴ってローラ回転方向に沿って白色ローラの周囲を移動する気流に乗り、白色ローラの基準面の方向に流れて、その基準面の付着することが生じ易いからである。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、搬送されている原稿の画像を、透光性部材を介して固定の読取位置で読み取る画像読取装置において、透光性部材の表面の清掃時に、シェーディング補正用の基準面が塵埃で汚れることを防止できる画像読取装置およびこれを備える画像形成装置を提供することを目的としている。
さらに、前記回転部材は、前記軸に平行な平坦面と当該軸を中心とした外周面とによって囲まれた横断面D字状の軸体からなる本体部を備え、前記回転周面の一部は、前記本体部の外周面の一部であり、前記回転周面の他の一部は、前記本体部の平坦面の一部であることを特徴とする。
さらに、前記清掃部材は、前記平坦面に直交しつつ前記軸を通る平面を仮想し、前記平坦面を前記回転方向に沿って前記仮想平面を境に上流側と下流側の2つの領域に分けたとき、前記上流側の領域に設けられていることを特徴とする。
さらに、前記回転部材を回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記シェーディング補正の実行の際に、前記回転部材のガイド面が前記透光性部材の表面に対向するホーム位置から前記回転部材を1回転以上回転させることを特徴とする。
ここで、前記仕切り部材と前記基準面をなす部材とは、さらに、前記清掃部材の先端部が前記透光性部材の表面に対して離間状態から接触した時点で、前記基準面をなす部材の前記回転方向における位置が、前記仕切り部材より下流、かつ前記清掃部材より上流に存する関係を満たすことを特徴とする。
さらに、前記搬送路を挟んで、前記読取手段が上側に配され、前記回転部材が下側に配されていることを特徴とする。
また、前記清掃部材がブラシであることを特徴とする。
また、前記読取手段は、密着イメージセンサー(CIS:contact image sensor)であることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、上記の画像読取装置と、当該画像読取装置によって読み取られた画像のデータに基づいてシート上に画像を形成する画像形成部と、を備えることを特徴とする。
<MFPの全体構成>
図1は、本実施の形態に係るMFPの構成を示す概略図である。
画像読取装置1は、固定光学系の一つであるシートスルー方式と移動光学系の一つであるスキャナ移動方式の両方で原稿画像の読み取りが可能なように構成されている。ここで、シートスルー方式は、光学系を静止(固定)させた状態で、搬送(移動)中の原稿を固定の読取位置で読み取る方式である。スキャナ移動方式は、原稿を静止させた状態で、原稿面からの反射光を読取センサーに導くミラーを原稿に対して移動させ、原稿面から読取センサーまでの光路長を常に一定に維持した状態で読み取る方式である。
画像読取装置1は、上面にシートスルー用ガラス13およびプラテンガラス16が設けられた画像読取部10と、この画像読取部10の上方に設けられた自動原稿搬送部(ADF: Automatic Document Feeder)40とを備えている。
画像読取部10は、自動原稿搬送部40によってシートスルー用ガラス13上に搬送される原稿のおもて面、またはプラテンガラス16上に載置された原稿に、線状光源である蛍光灯11からの光を照射し、その反射光を縮小光学系15を介して読取センサーとしてのCCD(Charge Coupled Device)センサー12に導く。CCDセンサー12は、受光した原稿の反射光を光電変換により原稿画像に対応した画像データを生成し、生成した画像データを制御部4に送る。蛍光灯11としては、通常、キセノンランプのような希ガス蛍光灯、外面電極蛍光灯等が使用される。
作像部23Y、23M、23C、23Kは、中間転写ベルト22に沿って配置されており、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成する。作像部23Y〜23Kは、何れも同様の構成を備えるので、作像部23Kについてのみ説明し、以って他の説明に代える。
なお、上記では、記録シートSの一方の面(片面)にだけ画像を形成する、いわゆる片面コピー機能による画像形成動作の例を説明したが、記録シートSの両面に画像を形成する、いわゆる両面コピー機能を有する装置である場合には、原稿のおもて面の画像を1枚の記録シートSの一方の面に形成し、当該原稿のうら面の画像を当該1枚目の記録シートSの他方の面に形成する構成をとることができる。
図2は、画像読取装置1の概略構成図である。
同図に示すように、画像読取部10の上面に設けられたシートスルー用ガラス13は、自動原稿搬送部40によって搬送される原稿の搬送方向とは直交する方向(主走査方向)に長く延びる長板状になっており、画像読取部10における原稿の搬送方向(副走査方向)の上流側の側部に設けられている。原稿が載置されるプラテンガラス16は、シートスルー用ガラス13に対して原稿搬送方向(副走査方向)の下流側に、シートスルー用ガラス13とは適当な間隔をあけて設けられている。また、シートスルー用ガラス13とプラテンガラス16の間には、CCDセンサー12をシェーディング補正するための白色基準面を有する基準板5が当該白色基準面を下方に向けた姿勢で設けられている。
シートスルー用ガラス13の上であり、シートスルー用ガラス13に対向する位置には、清掃ローラ46が配設されている。
清掃ローラ46は、周面に円弧面を有する回転体本体部46aと、ブラシからなる清掃部材46bを有し、原稿Dを原稿搬送方向に案内するガイド機能およびシートスルー用ガラス13の表面を清掃する機能を有している。具体的には、シートスルー用ガラス13上を原稿Dが搬送されるときには、回転体本体部46aの円弧面が原稿搬送路55に対向する姿勢(図2で示す姿勢)になっており、シートスルー用ガラス13との間に隙間(空間)が形成された非接触状態(図2に示された状態)とされ、搬送される原稿Dを円弧面により原稿搬送方向下流に導く。原稿Dは、清掃ローラ46とシートスルー用ガラス13との間の隙間を通過する間に画像読取部10により、原稿Dのおもて面(原稿Dの、シートスルー用ガラス13に対向する側の面)の画像が読み取られる。
シートスルー用ガラス13上を通過した原稿Dは、読取後ローラ対47を介してCIS50に搬送される。CIS50は、筐体内に配された本体部51と、原稿搬送路55に面する側に設けられ、筐体内にごみなどが入るのを防止する防塵ガラス52を有する。
白色ローラ48は、回転体本体部48aと清掃部材48bを有し、原稿Dを原稿搬送方向に沿って案内するガイドとして機能すると共に、CIS50をシェーディング補正する際のシェーディング補正用の白色基準面を有し、さらに原稿Dが搬送されていない所定のタイミングで回転されることによって清掃部材48bの先端が防塵ガラス52の表面に接触しつつ防塵ガラス52の表面を摺擦して、防塵ガラス52の表面に付着している塵埃を清掃する機能も有する。この機能の詳細については、後述する。
画像読取部10では、シートスルー方式で原稿を読み取る場合、第1スライダー18がシートスルー用ガラス13の下方の位置(図2の位置:シートスルーポジション)に移動されている。シートスルー用ガラス13上を通過する原稿Dのおもて面は、当該シートスルーポジションで静止している第1スライダー18の蛍光灯11によって照射される。
一方、シートスルー方式ではなく、スキャナ移動方式でプラテンガラス16上の原稿を読み取る場合には、自動原稿搬送部40を上方に開放され、当該原稿がユーザによりプラテンガラス16上にセットされた状態で、第1スライダー18が図2に矢印Aで示す方向に移動される。この第1スライダー18の移動に追随するように第2スライダー19が第1スライダー18の移動速度に対する半分の速度で同方向に移動して、原稿面からCCDセンサー12までの距離(光路長)が常に一定に保たれた状態で、当該原稿の反射光がCCDセンサー12に導かれる。なお、第1スライダー18の移動に伴い第2スライダー19も移動することは、上記のCCDセンサー12のシェーディング補正の際に第1スライダー18が基準板5の直下の位置まで移動する場合に同様である。
図3(a)は、白色ローラ48の構成を拡大して示す概略横断面図であり、図3(b)は、白色ローラ48の構成を拡大して示す概略斜視図である。なお、図3(a)は、断面図であるが、ハッチングを省略して示している。
両図に示すように、白色ローラ48は、主走査方向(原稿Dの幅方向:紙面垂直方向に相当)に沿って延伸された軸体である回転体本体部48aと、回転体本体部48aに取り付けられた清掃部材48bとを備えている。矢印Bで示す方向がローラ回転方向である。
白色基準面48dは、回転体本体部48aの表面に白色のフィルムが貼着されているとしても良いし、塗布されているとしても良い。また、別の方法で着色されているとしても良い。なお、外周面48fのガイド面48cを含めて全体を白色としても良い。
清掃部材48bは、ここでは導電性の合成繊維からなるブラシであり、主走査方向(原稿の幅方向)長さが、CIS50の防塵ガラス52の長さと略同じ長さになっており、回転体本体部48aの平坦面48eに植設されている。ブラシには、例えば2デニールのものが用いられる。白色ローラ48の回転によって、ブラシの先端部がCIS50の防塵ガラス52の表面に接触して撓んだ状態になり、防塵ガラス52の表面に付着している塵埃を掃き取って清掃する。
図4から図9は、白色ローラ48によるシェーディング補正と清掃動作を時間順に説明するための図である。なお、各図では、CIS50の防塵ガラス52を破線で示しており、本体部51については省略している。また、白色ローラ48のガイド面48cと白色基準面48dを区別して判り易くするために太線で示している。また、CIS50による読取位置をPで示している。各図では、読取位置Pを線で示しているが、実際には読取位置は、線Pを中心に原稿搬送方向にある程度の幅を有するものである。
ホーム位置では、白色ローラ48のガイド面48cが防塵ガラス52に対向して読取位置Pに位置する状態になっている。ガイド面48cと防塵ガラス52との間には、原稿Dが通過するための隙間が設けられている。原稿Dの搬送時には原稿Dの搬送方向先端が搬送ガイド58上を原稿搬送方向に沿って搬送ガイド58を通過し、白色ローラ48のガイド面48cに至ると、ガイド面48cの湾曲面に沿ってガイド面48cと防塵ガラス52との間をガイド面48cに沿って原稿搬送方向下流に案内され、白色ローラ48より搬送方向下流に位置する搬送ガイド59によりさらに下流に向けて案内される。
CIS50のシェーディング補正は、例えば原稿搬送の開始に先立って実行され、シェーディング補正を実行する際に白色ローラ48がホーム位置から所定の回転数、例えば1または2回転される。なお、回転数は、複数とすることができるが、回数が増えるとそれだけ回転に要する時間が増えるので、1回転したときの清掃性と回転に要するトータルの回転時間を考慮して適した回転数が決められる。ここでは、1回転の場合を説明する。
図6は、シェーディング補正が終了した後、白色ローラ48の回転が進み、清掃部材48bのブラシ先端が防塵ガラス52の表面に接触したときの様子を示す図である。この時点では、ローラ回転方向に白色基準面48dが搬送ガイド59の搬送方向上流側である先端部592を通過しており、搬送ガイド59の先端部592が白色ローラ48の白色基準面48dをなす部分と防塵ガラス52の直下の空間56との間に介在して、白色ローラ48の周辺を原稿搬送路55側と、原稿搬送路55から遮蔽された側とに仕切るようにして白色基準面48dを当該空間56から離隔させる。
図7は、図6の状態から、さらに白色ローラ48が回転して、清掃部材48bのブラシ先端部が防塵ガラス52の表面に接触して撓みながら防塵ガラス52の表面を摺擦している様子を示す図である。
従って、空間56に飛び散った塵埃Hは、同図に示すようにそのほとんどが搬送ガイド59の先端部592で受け止められることになる。また、飛び散った塵埃Hが、白色ローラ48の回転によりローラ回転方向に沿って白色ローラ48の周囲を移動する気流に乗って、白色ローラ48の白色基準面48dの方向に流れようとしても、搬送ガイド59の先端部592が回転体本体部48a表面の近傍に位置しており、その塵埃Hの、白色基準面48dへの流れを壁のようになって食い止めるので、白色基準面48dの位置する下方に多くの塵埃Hが落下して白色基準面48dを汚すといったことが防止される。
図9は、白色ローラ48が回転開始から1回転によりホーム位置まで戻った後、停止している様子を示す図である。また、白色ローラ48がホーム位置に戻った後における原稿Dの搬送の様子も示している。原稿Dが搬送ガイド59を通過する際に、その搬送に先立って実行された防塵ガラス52の清掃時に搬送ガイド59の先端部592により受け止められた塵埃Hのほとんどが当該原稿Dに付着等して原稿搬送方向に沿って搬送されるようになり、搬送ガイド59上に残り続けることがない。
白色ローラ48がホーム位置に位置しているか否かは、ホーム検出センサー41により検出される。例えば、発光部と受光部を有する透過型の光学センサ−が用いられる。この場合、次のような検出方法がとられる。
このような構成において、円板の切り欠き部と白色ローラ48のローラ回転方向の位置を、白色ローラ48がホーム位置に位置したときにのみ、発光部からの光が円板の切り欠きを通過して受光部に受光するように合わせておく。
なお、ホーム位置の検出方法がこれに限られないことはいうまでもなく、例えば反射型など別の種類のセンサーや他のアクチュエータ等を用いる方法をとるとしても構わない。
図10は、制御部4の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、制御部4は、CPU81と、ROM82と、RAM83と、白色ローラ回転制御部84を備え、これらは相互にデータを通信することができる。
CPU81は、ROM82に格納されている複写動作等を実行するためのプログラムを読み出して、画像読取装置1、画像形成部2、給紙部3などの動作を統括的に制御して、円滑な複写動作を実現する。RAM83は、CPU81のワークエリアとなる。
<ローラ回転制御の内容>
図11は、ローラ回転制御の内容を示すフローチャートである。この制御は、CPU81からの実行指示があったときに実行される。この実行指示は、例えばユーザからシートスルー方式によるDual Scan読取機能を用いた原稿の読み取りを伴うコピー(複写)の指示があった場合などになされ、ローラ回転制御は、この複写動作の最初であり、1枚目の原稿Dの搬送開始に先立って実行される。
白色ローラ48がホーム位置に位置していることを判断すると(ステップS1で「YES」)、ステップS3に移る。
図12は、ホーム位置復帰処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、駆動モータ60bを回転駆動させる(ステップS21)。駆動モータ60bのローラ回転方向は、例えば白色ローラ48を上記の矢印Bで示す方向に回転させるのに必要な方向とされる。
以下、シェーディング補正処理と防塵ガラス清掃処理の内容を順に説明する。
図13は、シェーディング補正処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。同図に示すように、駆動モータ60bを回転駆動させる(ステップS31)。この駆動モータ60bのローラ回転方向は、白色ローラ48を上記の矢印Bで示す方向に回転させるのに必要な方向である。
従って、駆動パルスの数がn1に達した時点で、白色ローラ48は、シェーディング位置、すなわち白色基準面48dが防塵ガラス52に対向する位置であり読取位置Rに存する位置までホーム位置から回転したことになる、
駆動パルスの数がn1に達したことを判断すると(ステップS32で「YES」)、CIS50に指示して白色基準面48dの読み取りを開始させる(ステップS33)。この白色基準面48dの読取データがCIS50のシェーディング補正に用いられる。ここでは、読取データがCPU81に送られる。
従って、駆動パルスの数がn2に達した時点で、白色ローラ48の白色基準面48dが読取位置Rを通過する直前に至るまでホーム位置から回転したことになる。
同図に示すように、白色ローラ48がホーム位置に戻ったか否かを判断する(ステップS41)。白色ローラ48がホーム位置に戻っていないことを判断すると(ステップS41で「NO」)、駆動モータ60bの駆動を継続する。
駆動モータ60bの継続により白色ローラ48が矢印Bで示す方向に回転してホーム位置に戻るまでの間に、清掃部材48bのブラシ先端が防塵ガラス52の表面に接触し(図6)、接触した状態で撓みながら防塵ガラス52の表面を摺擦して(図7)、その後、防塵ガラス52の表面から離間する、一連の清掃動作(図8)が行われる。
上記では、白色ローラ48が1回転する場合の例を説明したが、2回転以上の場合には上記の動作が繰り返し実行される。この場合、防塵ガラス52の表面の清掃は、1回転毎に実行される。シェーディング補正用の読取データの取得については、2回転目以降についても毎回実行されるとしても良いし、1回転目の結果を用いるならば2回転目以降については実行されないとしても良い。また、最後の回数時にのみシェーディング補正を実行するとしても良い。
なお、白色基準面48dを、白色ローラ48のどの部分に設けるかについて、上記では清掃部材48bの先端部が防塵ガラス52の表面に対して離間状態から接触状態になった時点(図6)で、白色ローラ48の白色基準面48dのなす部分のローラ回転方向における位置が、搬送ガイド59の先端部592より下流、かつ清掃部材48bより上流に存する関係を満たすとしたが、これに限られない。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、清掃部材48bを多数のブラシ毛を有するブラシとしたが、これに限定されるものではない。防塵ガラス52の表面との接触によって先端部が撓む弾性を有するもの、例えばゴムブレード等の弾性体を清掃部材48bとして使用するとしても良い。また、清掃部材48bが平坦面48eにおける上流側の領域48mに設けられるとしたが、これに限られない。例えば、清掃部材48bが平坦面48eにおける下流側の領域48nに設けられるとしても良いし、領域48mと領域48nの境界の位置に設けられるとしても良い。
(3)上記実施の形態では、白色ローラ48の回転によるCIS50のシェーディング補正と防塵ガラス52の表面の清掃動作を実行する動作を、複写開始時に実行させるとしたが、実行時期がこれに限られることもない。
(4)上記実施の形態では、搬送ガイド59の原稿搬送方向上流側の端部(先端部)592を上流に向けて延伸しつつ原稿搬送路55から遠ざかるようになる弧状に形成して、この先端部592を原稿搬送路側と原稿搬送路から遮蔽される側を仕切る仕切り部材として用いる例を説明したが、これに限られない。搬送ガイド59とは別の部材を仕切り部材として設けるようにしても良い。
例えば、白色ローラ48が矢印Bで示す方向の逆方向に回転する構成とした場合、読取位置Rよりも原稿搬送方向上流側に位置する搬送ガイド58(図4)の原稿搬送方向下流側の端部に仕切り部材を設ける構成をとることができる。
なお、仕切り部材(搬送ガイド59の先端部592)の配設位置が、白色ローラ48の周囲をその軸Oを中心に原稿搬送路55からローラ回転方向に沿って離れる位置になるほど、清掃部材48bの先端部が防塵ガラス52の表面から離間する時点でのローラ回転方向における搬送ガイド59の先端部592より下流かつ清掃部材48bより上流であることを満たす範囲が狭くなることになる。このことは、白色ローラ48の回転周面においてガイド面48cと白色基準面48dを設けるための領域が狭くなることを意味する。従って、当該領域をより広くとろうとするならば、仕切り部材は、原稿搬送路55の近傍の位置に配置することがより望ましいことになる。
例えば、フリッカーを配する必要のない場合には、搬送ガイド59の先端部592が清掃部材48bのブラシ先端の回転軌跡内に入らない、すなわち白色ローラ48の1回転の間に清掃部材48bのブラシ先端部が搬送ガイド59の先端部592に当たらない構成をとるとしても良い。
(7)上記実施の形態では、原稿Dのおもて面の画像を読み取る読取手段としてCCDセンサー12を用い、原稿Dのうら面の画像を読み取る読取手段としてCISセンサー50を用いた構成例を説明したが、読取手段がこれらに限られないことはいうまでもない。
また、駆動モータ60bとしてステッピングモータを用いるとしたが、これに限られず、他の種類のモータなどを用いて白色ローラ48を回転駆動するとしてもよい。
(8)上記実施の形態では、本発明の画像読取装置をデジタル複写機に適用した場合の例を説明したが、スキャナ、ファクシミリ装置等の原稿画像を読み取るシートスルー方式の画像読取装置一般に適用できる。また、カラーに限られずモノクロで画像を読み取る装置に適用できる。さらに、Dual Scan読取機能により原稿の両面を同時に読み取る構成例を説明したが、これに限られず、原稿の片面の画像のみを読み取る画像読取装置に適用できる。また、上記の画像読取装置と、画像読取装置により読み取られた画像のデータに基づいてシート上に画像を形成する画像形成部とを有する画像形成装置に適用することができる。さらに、上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
2 画像形成部
4 制御部
12 CCDセンサー
41 ホーム検出センサー
48 白色ローラ
48a 回転体本体部
48b 清掃部材
48c ガイド面
48d 白色基準面
48e 平坦面
48f 外周面
48m 平坦面の上流側の領域
48n 平坦面の下流側の領域
50 CIS
52 防塵ガラス
55 原稿搬送路
56 空間
58、59 搬送ガイド
60a、60b 駆動モータ
84 白色ローラ回転制御部
592 搬送ガイドの原稿搬送方向上流側の端部
D 原稿
H 塵埃
L1 平面
O 軸
P 読取位置
Claims (16)
- 搬送中の原稿の画像を、固定の読取位置で読取手段によりシートスルー方式で読み取る画像読取装置であって、
原稿の搬送路を挟んで前記読取手段と対向する位置に、前記原稿の幅方向に沿った軸周りに回転する回転部材と、
前記回転部材の近傍であり前記読取位置より前記回転方向下流側に配され、前記回転部材の周辺を搬送路側と当該搬送路から遮蔽された側とに仕切る仕切り部材を備え、
前記回転部材は、
その回転周面の一部に、前記読取手段をシェーディング補正する際に、読み取られるべき基準面をなす部材が設けられ、前記回転周面の他の一部に、先端部が前記読取手段の前面に設けられた透光性部材の表面と接触し、前記回転部材の回転に伴い前記透光性部材の表面を清掃する清掃部材が設けられており、
前記仕切り部材は、
前記清掃部材が前記透光性部材の表面を清掃する際に、前記基準面をなす部材が前記搬送路から前記遮蔽された側に存するような位置に設けられていることを特徴とする画像読取装置。 - 前記読取位置より前記搬送方向下流に配され、前記原稿の前記読取手段により読み取られる面の反対側の面に接して当該原稿を前記搬送方向下流に案内する搬送ガイドを備え、
前記回転部材は、
前記読取位置において前記搬送方向に沿った方向に回転し、
前記仕切り部材は、
前記搬送ガイドの前記搬送方向上流側の端部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。 - 前記搬送ガイドは、
前記仕切り部材が設けられている前記搬送方向上流側の端部と、当該端部より前記搬送方向下流であり当該端部に連続する中間部を有し、
前記端部が前記中間部より前記搬送路から遠ざけられていることを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。 - 前記回転部材は、
前記軸に平行な平坦面と当該軸を中心とした外周面とによって囲まれた横断面D字状の軸体からなる本体部を備え、
前記回転周面の一部は、
前記本体部の外周面の一部であり、
前記回転周面の他の一部は、
前記本体部の平坦面の一部であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像読取装置。 - 前記本体部の外周面のうち、前記外周面の一部とは前記回転方向に異なる部分に、前記原稿を前記原稿搬送方向に沿って案内するガイド面が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
- 前記清掃部材は、
前記平坦面に直交しつつ前記軸を通る平面を仮想し、前記平坦面を前記回転方向に沿って前記仮想平面を境に上流側と下流側の2つの領域に分けたとき、前記上流側の領域に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。 - 前記基準面、前記ガイド面、前記清掃部材が前記回転方向に沿ってこの順に配置されていることを特徴とする請求項5または6に記載の画像読取装置。
- 前記回転部材を回転駆動する駆動手段と、
前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記シェーディング補正の実行の際に、前記回転部材のガイド面が前記透光性部材の表面に対向するホーム位置から前記回転部材を1回転以上回転させることを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の画像読取装置。 - 前記仕切り部材と前記基準面をなす部材とは、
前記清掃部材の先端部が前記透光性部材の表面から離間した時点で、前記基準面をなす部材の前記回転方向における位置が、前記仕切り部材より下流、かつ前記清掃部材より上流に存する関係を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像読取装置。 - 前記仕切り部材と前記基準面をなす部材とは、
さらに、前記清掃部材の先端部が前記透光性部材の表面に対して離間状態から接触した時点で、前記基準面をなす部材の前記回転方向における位置が、前記仕切り部材より下流、かつ前記清掃部材より上流に存する関係を満たすことを特徴とする請求項9に記載の画像読取装置。 - 前記仕切り部材の前記読取位置側の端部が、前記回転により前記清掃部材の先端が描く回転軌跡の内側に位置することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記搬送路を挟んで、前記読取手段が上側に配され、前記回転部材が下側に配されていることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記清掃部材がブラシであることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記基準面が白色基準面であることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記読取手段は、密着イメージセンサー(CIS:contact image sensor)であることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 請求項1から15のいずれか1項に記載の画像読取装置と、
当該画像読取装置によって読み取られた画像のデータに基づいてシート上に画像を形成する画像形成部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
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