JP2011157880A - エンジンの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エンジンの燃費の向上を図りながら、エンジンの燃焼や運転安定性が悪化する事態を抑制することができるようにする。
【解決手段】 点火プラグ18による点火タイミングを制御する点火タイミング制御手段54と、吸気弁27および排気弁28の双方が開いているオーバラップ状態または吸気弁27および排気弁28の双方が閉じているネガティブオーバラップ状態となるように、吸気弁27および排気弁28を制御するバルブタイミング制御手段53とを備え、点火タイミング制御手段54は、エンジン11の圧縮行程における上死点近傍で主点火を行なうとともに、バルブタイミング制御手段53により、エンジン11の排気行程で吸気弁27および排気弁28がネガティブオーバラップ状態になった場合には、ネガティブオーバラップ状態中に副点火を行なうように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車に用いて好適な、エンジンの制御装置に関するものである。
近年、吸気効率の向上、排気ガス中のNOxや未燃のHCの低減、及び、排気再循環ガス(Exhaust Gas Recirculation Gas、以下、EGRガスとも言う)の導入等を目的として、吸気弁や排気弁のバルブリフト特性を可変とする可変動弁機構付きのエンジンが実用化されている。なお、このような技術を開示する文献としては、例えば、以下の特許文献1が挙げられる。
この特許文献1においては、エンジンの減速時に、吸気弁及び排気弁が共に閉じている状態(いわゆる、ネガティブオーバラップ状態)を設けるようになっている。
特開2007−278208号公報
しかしながら、エンジンの負荷は一定ではなく、時々刻々と変化しており、単に、エンジンの減速時にネガティブオーバラップ状態を設定しただけでは、エンジンの燃焼や運転安定性が悪化する事態を招いてしまう。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、エンジンの燃費効率の向上を図りながら、エンジンの燃焼や運転安定性が悪化する事態を抑制することができる、エンジンの制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のエンジンの制御装置は、車両に搭載されるエンジンの点火プラグによる点火タイミングと、該エンジンの吸気弁および排気弁の少なくとも一方のバルブタイミングとを制御する、エンジンの制御装置であって、該点火プラグによる該点火タイミングを制御する点火タイミング制御手段と、該吸気弁および該排気弁の双方が開いているオーバラップ状態または該吸気弁および該排気弁の双方が閉じているネガティブオーバラップ状態となるように、該吸気弁および該排気弁を制御するバルブタイミング制御手段とを備え、該点火タイミング制御手段は、該エンジンの圧縮行程における上死点近傍で主点火を行なうとともに、該バルブタイミング制御手段により、該エンジンの排気行程で該吸気弁および該排気弁が該ネガティブオーバラップ状態になった場合には、該ネガティブオーバラップ状態中に副点火を行なうことを特徴としている。
また、該エンジンの負荷を検出する負荷検出手段をさらに備え、該バルブタイミング制御手段は、該負荷検出手段によって検出された該エンジン負荷に応じて、該吸気弁および該排気弁を該オーバラップ状態または該ネガティブオーバラップ状態とすることも特徴としている。
また、該負荷検出手段によって検出された該エンジン負荷が第1負荷閾値未満である場合、該バルブタイミング制御手段は、該エンジンの排気行程と吸気行程との間で該吸気弁および該排気弁を該ネガティブオーバラップ状態とし、該点火タイミング制御手段は、該ネガティブオーバラップ状態中に該副点火を行ない、該負荷検出手段によって検出された該エンジン負荷が該第1負荷閾値以上である場合、該バルブタイミング制御手段は、該エンジンの排気行程と吸気行程との間で該吸気弁および該排気弁を該オーバラップ状態とし、該点火タイミング制御手段は、該オーバラップ状態中に該副点火を中止することも特徴としている。
また、該エンジンの回転数を検出する回転数検出手段をさらに備え、該バルブタイミング制御手段は、該回転数検出手段によって検出された該エンジン回転数に応じて、該吸気弁および該排気弁を該オーバラップ状態または該ネガティブオーバラップ状態とすることも特徴としている。
また、該回転数検出手段によって検出された該エンジン回転数が第1回転数閾値未満である場合、該バルブタイミング制御手段は、該エンジンの排気行程と吸気行程との間で該吸気弁および該排気弁を該ネガティブオーバラップ状態とし、該点火タイミング制御手段は、該ネガティブオーバラップ状態中に該副点火を行ない、該回転数検出手段によって検出された該エンジン回転数が該第1回転数閾値以上である場合、該バルブタイミング制御手段は、該エンジンの排気行程と吸気行程との間で該吸気弁および該排気弁を該オーバラップ状態とし、該点火タイミング制御手段は、該オーバラップ状態の間に該副点火を中止することも特徴としている。
また、該吸気弁により開閉される吸気ポート内に燃料を噴射する燃料噴射手段と、該燃料噴射手段による燃料噴射を制御する燃料噴射制御手段とを備え、該燃料噴射制御手段は、該吸気弁が開く前に該燃料噴射手段による燃料噴射を実行することも特徴としている。
また、該燃料噴射制御手段は、該エンジンの吸気行程に該燃料噴射を実行することも特徴としている。
また、該点火タイミング制御手段は、該バルブタイミング制御手段により、該エンジンの排気行程で該吸気弁および該排気弁が該ネガティブオーバラップ状態になった場合には、該ネガティブオーバラップ状態中における排気行程上死点近傍で該副点火を行なうことも特徴としている。
本発明のエンジンの制御装置によれば、エンジンの燃費効率の向上を図りながら、エンジンの燃焼や運転安定性が悪化する事態を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るエンジンの制御装置の全体構成を示す模式的なブロック図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンの制御装置で用いられる統合制御マップを示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンの制御装置が適用された、エンジンのバルブ位相および点火時期を示す模式的なバルブリフト特性線であって、エンジンが「アイドル」状態にある場合を示す。 本発明の一実施形態に係るエンジンの制御装置が適用された、エンジンのバルブ位相および点火時期を示す模式的なバルブリフト特性線であって、エンジンが「低回転低負荷」状態にある場合を示す。 本発明の一実施形態に係るエンジンの制御装置が適用された、エンジンのバルブ位相および点火時期を示す模式的なバルブリフト特性線であって、エンジンが「低回転高負荷」状態にある場合を示す。 本発明の一実施形態に係るエンジンの制御装置が適用された、エンジンのバルブ位相および点火時期を示す模式的なバルブリフト特性線であって、エンジンが「高回転低高負荷」状態にある場合を示す。 本発明の一実施形態に係るエンジンの制御装置が適用された、エンジンの模式的なPV線図である。 一般的なエンジンのバルブ位相および点火時期を示す模式的なバルブリフト特性線であって、エンジンが「低回転低負荷」状態にある場合を示す。 一般的なエンジンの模式的なPV線図である。 一般的なエンジンのバルブ位相および点火時期を示す模式的なバルブリフト特性線であって、エンジンが「低回転低負荷」状態にある場合を示す。 一般的なエンジンの模式的なPV線図である。
図1に示すように、車両10には、ガソリンエンジン(エンジン)11が搭載されている。なお、このエンジン11は多気筒エンジンであるものの、説明の都合上、ここでは1つのシリンダ14のみを示す。
このエンジン11は、シリンダヘッド12とシリンダブロック13とを主に有している。
シリンダ14内にはピストン15が設けられ、このシリンダ14内を往復運動するようになっている。
また、このピストン15の上方には、燃焼室16が形成されている。この燃焼室16は、シリンダヘッド12の下面に形成されたペントルーフ17と、シリンダ14と、ピストン15の頂面15aとによって囲まれた空間である。
また、シリンダヘッド12には、その先端が燃焼室16内に突出した点火プラグ18が設けられている。
シリンダヘッド12に形成された吸気ポート19には、インジェクタ21が設けられている。また、この吸気ポート19には、吸気マニホールド22が接続されている。
また、シリンダヘッド12に形成された排気ポート23には、排気マニホールド24が接続されている。
また、吸気マニホールド22の上流端にはスロットルバルブ25が設けられている。このスロットルバルブ25の開度θTは、スロットルバルブ開度センサ26によって検出されるようになっている。なお、このスロットルバルブ開度センサ26の検出結果であるスロットルバルブ開度θTは、後述するECU(Electric Control Unit)50によって読み込まれるようになっている。
また、このエンジン11には、クランクシャフト(図示略)の角度θCLを検出するクランクシャフト角度センサ(図示略)が設けられている。なお、このクランクシャフト角度センサによる検出結果θCLも、後述するECU50によって読み込まれるようになっている。
また、シリンダヘッド12のペントルーフ17には、燃焼室16に対して吸気ポート19を開閉する吸気弁27と、燃焼室16に対して排気ポート23を開閉する排気弁28とが設けられており、吸気弁27と排気弁28とは互いに対向して配設されている。
吸気弁27は、図1に示す吸気カムシャフト29に形成された吸気カム(図示略)の動きに追従して開閉するようになっている。同様に、排気弁28は、排気カムシャフト31に形成された排気カム(図示略)の動きに追従して開閉するようになっている。
さらに、図1に示すように、このエンジン11には、吸気側VVT機構(吸気弁制御機構)32および排気側VVT機構(排気弁制御機構)33が設けられている。なお、VVTは、Variable Valve Timing(可変バルブタイミング)の略称である。
これらのうち、吸気側VVT機構32は、クランクシャフト(図示略)と吸気カムシャフト29との相対角度を変更することで、吸気弁27のバルブ位相を変更するものである。
また、排気側VVT機構33は、クランクシャフト(図示略)と排気カムシャフト31との相対角度を変更することで、排気弁28のバルブ位相を変更するものである。
なお、上記の吸気側VVT機構32および排気側VVT機構33には、本実施形態において、特許第3498784号公報に開示された技術が適用されている。
そして、図1に示すように、この車両10には、ECU50が設けられている。このECU50は、いずれも図示しない、CPU(Central Processing Unit)およびメモリを有する電子制御ユニットである。
また、このECU50のメモリには、いずれもソフトウェアプログラムとして、エンジン回転数演算部(回転数検出手段)51、エンジン負荷演算部(負荷検出手段)52、VVTコントローラ(バルブタイミング制御手段)53、点火タイミング制御部(点火タイミング制御手段)54、燃料噴射制御部(燃料噴射制御手段)55および図2を用いて後述する統合制御マップ56が記録されている。
これらのうち、エンジン回転数演算部51は、クランクシャフト角度センサ(図示略)から読み込んだクランクシャフト角度θCLに基づいて、エンジン11の回転数NEを演算するものである。
エンジン負荷演算部52は、スロットルバルブ開度センサ26から読み込んだスロットルバルブ開度θTに基づいて、エンジン11の負荷を示すパラメータとしてエンジントルク(エンジン負荷)TQを演算するものである。
VVTコントローラ53は、エンジン11の運転状態に応じて、吸気側VVT機構32と排気側VVT機構33とを制御することで、吸気弁27および排気弁28のバルブ位相を、それぞれ独立して変更するものである。
点火タイミング制御部54は、エンジン11の運転状態に応じて、点火プラグ18による点火タイミングを制御するものである。なお、点火タイミング制御部54によるエンジン11の運転状態の判定については、統合制御マップ56の説明と併せて後述する。
より具体的に、この点火タイミング制御部54は、エンジン11の吸気行程後の圧縮行程終期の上死点(TDC;Top Dead Center)、即ち、圧縮行程TDC近傍で点火プラグ18を点火させる制御、即ち主点火制御を行なうようになっている。
また、エンジン11の運転状態が「低回転低負荷」であると、VVTコントローラ53により、エンジン11の排気行程と吸気行程との間で吸気弁27および排気弁28がネガティブオーバラップ状態となるが、このネガティブオーバラップ状態中であり、かつ、排気行程TDC近傍で点火プラグ18を点火させる制御即ち、副点火制御を実行するようになっている。
燃料噴射制御部55は、吸気ポート19内に燃料を噴射するインジェクタ21による燃料噴射を制御するものである。なお、本実施形態では、燃料噴射制御部55は、吸気行程中であり、且つ、吸気弁27が開く前にインジェクタ21による燃料噴射を1回のみ実行するようになっている。
ここで、図2に示す統合制御マップ56について説明する。
この統合制御マップ56の縦軸には、エンジン11の負荷を示すパラメータとしてエンジントルクTQが規定されるとともに、低高トルク閾値TQth1およびアイドルトルク閾値TQth2が規定されている。なお、エンジントルクTQは、上述のとおり、エンジン負荷演算部52によって演算されるようになっている。
また、上記の低高トルク閾値TQth1およびアイドルトルク閾値TQth2は、以下の式(1)が成立するように設定されている。
TQth1>TQth2 ・・・(1)
なお、点火タイミング制御部54は、エンジントルクTQが、アイドルトルク閾値TQth2未満であれば、エンジン11はアイドル負荷状態にあると判定するようになっている。また、点火タイミング制御部54は、エンジントルクTQが、アイドルトルク閾値TQth2以上で且つ低高トルク閾値TQth1未満であれば、エンジン11は低負荷状態にあると判定するようになっている。また、点火タイミング制御部54は、エンジントルクTQが、低高トルク閾値TQth1以上であれば、エンジン11は高負荷状態にあると判定するようになっている。
一方、この統合制御マップ56の横軸には、エンジン11の運転速度を示すパラメータとしてエンジン回転数NEが規定されるとともに、低高回転数閾値NEth1およびアイドル回転数閾値NEth2が規定されている。なお、エンジン回転数NEは、上述のとおり、エンジン回転数演算部51によって演算されるようになっている。
また、上記の低高回転数閾値NEth1およびアイドル回転数閾値NEth2は、以下の式(2)が成立するように設定されている。
Eth1>NEth2 ・・・(2)
なお、点火タイミング制御部54は、エンジン回転数NEが、アイドル回転数閾値NEth2未満であれば、エンジン11はアイドル回転状態にあると判定するようになっている。また、点火タイミング制御部54は、エンジン回転数NEが、アイドル回転数閾値NEth2以上であり且つ低高回転数閾値NEth1未満であれば、エンジン11は低回転状態にあると判定するようになっている。また、点火タイミング制御部54は、エンジン回転数NEが、低高回転数閾値NEth1以上であれば、エンジン11は高回転状態にあると判定するようになっている。
また、この統合制御マップ56には、A領域(アイドル領域)56A,B領域(低回転低負荷領域)56B,C領域(低回転高負荷領域)56CおよびD領域(高回転低高負荷領域)56Dがそれぞれ規定されている。
そして、エンジン回転数演算部51によって演算されたエンジン回転数NEと、エンジン負荷演算部52によって演算されたエンジントルクTQとによって定まるエンジン11の運転点が、統合制御マップ56に規定されたA領域56A内に存する場合、点火タイミング制御部54は、エンジン11が「アイドル」状態にあると判定するようになっている。
また、エンジン11の運転点が、統合制御マップ56に規定されるB領域56B内に存する場合、点火タイミング制御部54は、エンジン11が「低回転低負荷」状態にあると判定するようになっている。
また、エンジン11の運転点が、統合制御マップ56に規定されるC領域56C内に存する場合、点火タイミング制御部54は、エンジン11が「低回転高負荷」状態にあると判定するようになっている。
また、エンジン11の運転点が、統合制御マップ56に規定されるD領域56D内に存する場合、点火タイミング制御部54は、エンジン11が「高回転低高負荷」状態にあると判定するようになっている。
そして、VVTコントローラ53は、点火タイミング制御部54によってエンジン11の運転状態が「アイドル」であると判定された場合、吸気弁27および排気弁28の各バルブ位相を、図3に示すように設定するようになっている。
つまり、エンジン11の運転状態が「アイドル」である場合、VVTコントローラ53は、排気弁28について、その開弁時期EOが膨張行程中となり、且つ、その閉弁時期ECが排気行程TDCと一致するように、バルブ位相を変更するようになっている。
また、エンジン11の運転状態が「アイドル」である場合、VVTコントローラ53は、吸気弁27について、その開弁時期IOが排気行程TDCと一致し、且つ、その閉弁時期ICが圧縮行程中となるように、バルブ位相を変更するようになっている。
このように、VVTコントローラ53は、エンジン11の運転状態が「アイドル」である場合、吸気弁27と排気弁28とが、ともに開く状態(バルブオーバラップ状態)も、ともに閉じる状態(ネガティブオーバラップ状態)も、ゼロとなるように、吸気弁27および排気弁28の各バルブ位相を変更するようになっている。このように、エンジン11の運転状態が「アイドル」である場合、オーバラップ状態となる期間およびネガティブオーバラップ状態となる期間はゼロであるが、図3においてはこれを符号TVOL0で示す。
そして、点火タイミング制御部54は、圧縮行程TDC近傍で主点火制御を行なうようになっている。
また、VVTコントローラ53は、点火タイミング制御部54によってエンジン11の運転状態が「低回転低負荷」であると判定された場合、吸気弁27および排気弁28の各バルブ位相を、図4に示すように設定するようになっている。
つまり、エンジン11の運転状態が「低回転低負荷」である場合、VVTコントローラ53は、排気弁28について、その開弁時期EOが膨張行程中となり、且つ、その閉弁時期ECが排気行程中となるように、バルブ位相を変更するようになっている。
また、エンジン11の運転状態が「低回転低負荷」である場合、VVTコントローラ53は、吸気弁27について、その開弁時期IOが吸気行程中となり、且つ、その閉弁時期ICが圧縮行程中となるように、バルブ位相を変更するようになっている。
このように、VVTコントローラ53は、エンジン11の運転状態が「低回転低負荷」である場合、吸気弁27と排気弁28とがともに閉じる状態(ネガティブオーバラップ状態)が、排気行程TDCを含み排気行程と吸気行程とにまたがって設定されるように、吸気弁27および排気弁28の各バルブ位相を変更するようになっている。なお、この図4において、ネガティブオーバラップ状態となる期間を符号TNVOL1で示す。
そして、点火タイミング制御部54は、圧縮行程TDC近傍で主点火制御を行なうとともに、排気行程TDC近傍で副点火制御を行なうようになっている。
また、VVTコントローラ53は、点火タイミング制御部54によってエンジン11の運転状態が「低回転高負荷」であると判定された場合、吸気弁27および排気弁28の各バルブ位相を、図5に示すように設定するようになっている。
つまり、エンジン11の運転状態が「低回転高負荷」である場合、VVTコントローラ53は、排気弁28について、その開弁時期EOが膨張行程中となり、且つ、その閉弁時期ECが排気行程中となるように、バルブ位相を変更するようになっている。
また、エンジン11の運転状態が「低回転高負荷」である場合、VVTコントローラ53は、吸気弁27について、その開弁時期IOが排気行程中となり、且つ、その閉弁時期ICが圧縮行程中となるように、バルブ位相を変更するようになっている。
このように、VVTコントローラ53は、エンジン11の運転状態が「低回転高負荷」である場合、吸気弁27と排気弁28とがともに開く状態(バルブオーバラップ状態)が、排気行程中に設定されるように、吸気弁27および排気弁28の各バルブ位相を変更するようになっている。なお、この図5において、バルブオーバラップ状態となる期間を符号TVOL1で示す。
そして、点火タイミング制御部54は、圧縮行程TDC近傍で主点火制御を行なうようになっている。
また、VVTコントローラ53は、点火タイミング制御部54によってエンジン11の運転状態が「高回転低高負荷」であると判定された場合、吸気弁27および排気弁28の各バルブ位相を、図6に示すように設定するようになっている。
つまり、エンジン11の運転状態が「高回転低高負荷」である場合、VVTコントローラ53は、排気弁28について、その開弁時期EOが膨張行程中となり、且つ、その閉弁時期ECが吸気行程中となるように、バルブ位相を変更するようになっている。
また、エンジン11の運転状態が「高回転低高負荷」である場合、VVTコントローラ53は、吸気弁27について、その開弁時期IOが排気行程TDCとなり、且つ、その閉弁時期ICが圧縮行程中となるように、バルブ位相を変更するようになっている。
このように、VVTコントローラ53は、エンジン11の運転状態が「高回転低高負荷」である場合、吸気弁27と排気弁28とがともに開く状態(バルブオーバラップ状態)が、吸気行程中に設定されるように、吸気弁27および排気弁28の各バルブ位相を変更するようになっている。なお、この図6において、バルブオーバラップ状態となる期間を符号TVOL2で示す。
そして、点火タイミング制御部54は、圧縮行程TDC近傍で主点火制御を行なうようになっている。
なお、VVTコントローラ53は、エンジン11の運転状態が、「高回転低高負荷」にある場合(図6参照)よりも、「低回転高負荷」にある場合(図5参照)の方が、バルブオーバラップ状態が大きく設定されるように、吸気弁27および排気弁28の各バルブ位相を変更する。つまり、VVTコントローラ53は、以下の式(3)が成立するように、吸気弁27および排気弁28の各バルブ位相を制御するようになっている。
VOL1>TVOL2 ・・・(3)
本実施形態に係るエンジンの制御装置は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
ここで、従来のエンジンを例示して説明する。
図8に示すように、従来のエンジン(以下、比較例1のエンジンという)において、運転状態が「低回転低負荷」である場合、排気弁は、その開弁時期EOが膨張行程中となり、且つ、その閉弁時期ECが排気行程中となるように制御されている。また、この比較例1のエンジンにおいて、吸気弁は、その開弁時期IOが吸気行程中となり、且つ、その閉弁時期ICが圧縮行程中となるように制御されている。
そして、この比較例1のエンジンでは、運転状態が「低回転低負荷」である場合、バルブオーバラップ状態も、ネガティブオーバラップ状態も、ゼロとなるように、吸気弁および排気弁の各バルブ位相が変更されている。
さらに、この比較例1のエンジンでは、圧縮行程TDC近傍でのみ点火プラグが点火されるようになっている(図8参照)。
したがって、この比較例1のエンジンのPV線図は図9に示すようになる。なお、この図9中、ポンプ損失が生じる領域を斜線で示す。
一方、上述した比較例1とは別の従来のエンジン(以下、比較例2のエンジンという)においては、図10に示すように、運転状態が「低回転低負荷」である場合、ネガティブオーバラップ状態となるように、吸気弁および排気弁が制御されるようになっている。
つまり、この比較例2のエンジンにおいて、運転状態が「低回転低負荷」である場合、排気弁は、その開弁時期EOが膨張行程中となり、且つ、その閉弁時期ECが排気行程中となるように制御されている。また、この比較例2のエンジンにおいて、吸気弁は、その開弁時期IOが吸気行程中となり、且つ、その閉弁時期ICが圧縮行程中となるように制御されている。
そして、この比較例2のエンジンでは、運転状態が「低回転低負荷」である場合、排気行程TDCを含む排気行程と吸気行程とにまたがってネガティブオーバラップ状態が設定されるように、吸気弁および排気弁の各バルブ位相が変更されている。
また、この比較例2のエンジンでは、図8を用いて上述した比較例1のエンジンと同様に、圧縮行程TDC近傍でのみ点火プラグが点火されるようになっている(図10参照)。
したがって、この比較例2のエンジンのPV線図は図11に示すようになる。なお、この図11中、ポンプ損失が生じる領域を斜線で示す。
これらに対して、本実施形態に係るエンジンの制御装置では、エンジン11のポンプ損失を大幅に低減できる。
つまり、この点、上述した比較例1のエンジンのPV線である図9および上述した比較例2のエンジンのPV線である図11と、本実施形態におけるエンジン11のPV線図である図7とを比較すれば一目瞭然である。
つまり、図7に示すように、エンジン11の運転状態が「低回転低負荷」である場合に、排気行程において、エンジン11は、ピストン15の上昇とともに燃焼室内容積Vは減少するものの、排気弁28が開かれているため、燃焼室16内圧には変化があまり生じず、ほぼ一定となる。その後、排気行程中において、排気弁28が閉じられ、エンジン11は、排気行程と吸気行程とにまたがって排気弁28および吸気弁27がともに閉じられた状態(即ち、ネガティブオーバラップ状態)となり、ピストン15の上昇とともに燃焼室内圧Pが増大する。
そして、排気行程から吸気行程に移行する間、より具体的には、排気行程TDC近傍において、点火タイミング制御部54が副点火を実行する。これにより、昇圧された燃焼室16内で爆発が生じ燃焼室内圧Pはさらに増大する。
その後、吸気行程では、増大した燃焼室内圧Pによりピストン15は押し下げられ、ピストン15の下降とともに燃焼室内容積Vが増加する。
その後、燃焼室内圧Pは燃焼室内容積Vの増加とともに低下して負圧となり、そして、吸気弁27が開いて燃焼室16内に十分に吸気が導入される。
このとき、図7の斜線領域で示すポンプ損失が生じるものの、図9における斜線領域(即ち、ポンプ損失)や図11における斜線領域(即ち、ポンプ損失)に比べ、図7の斜線領域の大きさが小さいことが分かる。
つまり、本実施形態に係るエンジンの制御装置では、エンジン11の運転状態が「低回転低負荷」である場合、排気行程中にネガティブオーバラップ状態を設定するため、排気行程中の排気弁28を閉じた後の燃焼室16内には、高温のEGRガスとともに比較的高濃度の未燃燃料が残留する。
そして、このネガティブオーバラップ状態を維持した状態でピストン15が上昇し、排気行程TDC近傍に至ると、燃焼室16内は、高温でかつ高圧の状態となっており、このとき、副点火を行なうことで、燃焼室16内で未燃燃料の酸化反応(即ち、爆発)を生じさせることが出来る。
これにより、副点火直後にシリンダ14の燃焼室16内圧はさらに上昇し、その後、吸気行程においてピストン15は当該爆発により積極的に押し下げられ、吸気行程中のポンプ損失を低減することが可能となる。
また、この未燃燃料の酸化反応により燃焼室16内温度を上昇させることが可能となり、吸気行程において燃焼室16内に流入する燃料の気化を促進することもできる。したがって、その後、圧縮行程TDC近傍での点火(即ち主点火)による燃焼室内での燃焼効率(爆発効率)を高めることが可能となる。
したがって、本実施形態に係るエンジンの制御装置では、ポンプ損失を低減しながらエンジン11の燃費効率を向上しつつ、エンジン11の運転安定性が悪化する事態を抑制することができる。
また、特別な部品を用いることがないので、コストの抑制に寄与することもできる。
また、エンジン回転数NEおよびエンジントルクTQに応じてネガティブオーバラップ状態を設定し副点火を行なうので、効率的にポンプ損失を低減しながらエンジン11の燃費効率を向上させることが出来る。さらには、エンジン11の運転安定性が悪化する事態を抑制することもできる。
また、エンジン11の運転状態が、低回転低負荷状態以外である場合は、ネガティブオーバラップ状態の設定を禁止し、且つ、不要な副点火を行なわないため、燃費効率の低下を抑制することができる。
また、吸気弁27が開かれるよりも前に、吸気ポート19内へインジェクタ21による燃料噴射が1回行なわれるようになっているので、噴射された燃料が昇温され、十分に気化された状態の燃料を燃焼室16内に導入することができる。つまり、燃焼室16に導入された燃料の気化が十分ではなく、このような燃料に燃焼室16の熱が奪われてしまうような事態を抑制することも出来る。
また、吸気行程中に上述の燃料噴射が1回行なわれるようになっているので、噴射された燃料に、燃焼室16の熱が奪われてしまうような事態を抑制することができる。つまり、噴射後に燃焼室16内に取り込まれた燃料が燃焼室16内圧の上昇にともなって気化すると気化熱を生じ、この気化熱によって燃焼室16内温度が低下する事態を抑制し、熱効率を向上することができるため、主点火や副点火での燃焼効率をさらに向上することができる。
[その他]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが出来る。その一例を以下に示す。
上述の実施形態においては、車両10には、ガソリンエンジン(エンジン)11が搭載されている場合を記載したが、これに限定されるものではなく、例えば、混合燃料エンジンでもよい。
上述の実施形態においては、吸気側VVT機構32および排気側VVT機構33として、特許第3498784号公報に開示された技術が適用されている場合を記載したが、これに限定されるものではない。
上述の実施形態においては、吸気弁27および排気弁28が設けられたエンジン11について、つまり1つの吸気弁と1つの排気弁とが設けられたエンジン11について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、前方吸気弁および後方吸気弁と、前方排気弁および後方排気弁とが設けられたエンジンであってもよい。
また、上述の実施形態においては、燃料噴射装置であるインジェクタ21は吸気ポート19に設けられる場合を記載したが、これに限定されるものではない。例えば、シリンダ14内にインジェクタを設けてもよい。即ち、燃焼室内噴射型のエンジンに本発明を適用してもよい。
また、上述の実施形態においては、吸気弁27が開かれるよりも以前に吸気ポート19内に燃料噴射を1回行なう場合を記載したが、これに限定されるものではない。例えば、吸気ポート19内に燃料噴射を数回行なってもよい。
また、上述の実施形態においては、吸気行程中に燃料噴射を1回行なう場合を記載したが、これに限定されるものではない。例えば、吸気行程中に燃料噴射を数回行なってもよい。
また、上述の実施形態においては、エンジン11の運転状態が「低回転低負荷」である場合、VVTコントローラ53は、排気弁28について、その開弁時期EOが膨張行程中となり、且つ、その閉弁時期ECが排気行程中となり、吸気弁27について、その開弁時期IOが吸気行程中となり、且つ、その閉弁時期ICが圧縮行程中となり、吸気弁27と排気弁28とがともに閉じる状態(ネガティブオーバラップ状態)が、排気行程TDCを含み排気行程と吸気行程とにまたがって設定されるように(図4の符号TNVOL1参照)、吸気弁27および排気弁28の各バルブ位相を変更する場合について記載したが、これに限定されるものではない。例えば、VVTコントローラ53は、ネガティブオーバラップ状態が、排気行程中から排気行程TDCまで設定されるように、吸気弁27および排気弁28のバルブ位相を変更するようにしてもよい。
また、上述の実施形態においては、エンジン11の運転状態が「低回転高負荷」である場合、VVTコントローラ53は、排気弁28について、その開弁時期EOが膨張行程中となり、且つ、その閉弁時期ECが排気行程中となり、吸気弁27について、その開弁時期IOが排気行程中となり、且つ、その閉弁時期ICが圧縮行程中となり、吸気弁27と排気弁28とがともに開く状態(バルブオーバラップ状態)が、排気行程中に設定されるように(図5の符号TVOL1参照)、吸気弁27および排気弁28の各バルブ位相を変更する場合について記載したが、これに限定されるものではない。例えば、VVTコントローラ53は、吸気弁27と排気弁28とのバルブオーバラップ状態が、排気行程と吸気行程とにまたがって設定されるように、あるいは、吸気行程中に設定されるようにバルブ位相を変更するようにしてもよい。
また、上述の実施形態においては、エンジン11の運転状態が「高回転低高負荷」である場合、VVTコントローラ53が、排気弁28について、その開弁時期EOが膨張行程中となり、且つ、その閉弁時期ECが吸気行程中となるようにバルブ位相を変更する場合について説明した。また、VVTコントローラ53が、吸気弁27について、その開弁時期IOが排気行程TDCとなり、且つ、その閉弁時期ICが圧縮行程中となるように、バルブ位相を変更する場合について説明した。そして、VVTコントローラ53は、吸気弁27と排気弁28とがともに開く状態(バルブオーバラップ状態)が、吸気行程中に設定されるように(図6の符号TVOL2参照)、吸気弁27および排気弁28の各バルブ位相を変更する場合について説明した。しかしながら、本発明はこのような場合に限定するものではない。
例えば、VVTコントローラ53は、吸気弁27と排気弁28とのバルブオーバラップ状態が、排気行程と吸気行程とにまたがって設定されるように、あるいは、排気行程中に設定されるようにバルブ位相を変更するようにしてもよい。
また、上述の実施形態において、点火タイミング制御部54は、圧縮行程TDC近傍で主点火を行ない、エンジン11の運転状態が「低回転低負荷」である場合には、排気行程TDC近傍で副点火を行なうように点火プラグ18による点火タイミングを制御する場合について記載したが、これに限定されるものではない。例えば、主点火を圧縮行程TDCで行い、副点火を排気行程TDCで行なうように点火プラグ18による点火タイミングを制御するようにしてもよい。
また、上述の実施形態においては説明を省略したが、エンジン11の運転状態が「低回転低負荷」で、排気行程中にネガティブオーバラップ状態を設定し、副点火制御を実行する場合は、吸気空燃比を通常時よりもリーン化することが好ましい。これにより、EGRガス中に含まれる酸素量を比較的多くすることが可能となり、副点火実行後に生じる爆発のエネルギーを増大させることが可能となる。
また、上述の実施形態においては、エンジン11の運転状態が「低回転低負荷」の時に、VVTコントローラ53によって吸気弁27と排気弁28とがネガティブオーバラップ状態となり、点火タイミング制御部54がこのネガティブオーバラップ状態中に副点火制御を行なう場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、エンジン11の運転状態が「低回転高負荷」や「高回転低高負荷」の時に、ネガティブオーバラップ状態となるように吸気弁27と排気弁28とを制御し、このネガティブオーバラップ状態中に副点火制御を行なうようにしてもよい。
本発明は、車両の製造産業などに利用可能である。
本発明は、自動車産業や動力出力装置の製造産業などにも利用可能である。
10 車両
11 ガソリンエンジン(エンジン)
12 シリンダヘッド
13 シリンダブロック
14 シリンダ
15 ピストン
15a 頂面
16 燃焼室
17 ペントルーフ
18 点火プラグ
19 吸気ポート
21 インジェクタ(燃料噴射手段)
22 吸気マニホールド
23 排気ポート
24 排気マニホールド
25 スロットルバルブ
26 スロットルバルブ開度センサ
27 吸気弁
28 排気弁
29 吸気カムシャフト
31 排気カムシャフト
32 吸気側VVT機構(吸気弁制御機構)
33 排気側VVT機構(排気弁制御機構)
50 ECU(Electric Control Unit)
51 エンジン回転数演算部(回転数検出手段)
52 エンジン負荷演算部(負荷検出手段)
53 VVTコントローラ(バルブタイミング制御手段)
54 点火タイミング制御部(点火タイミング制御手段)
55 燃料噴射制御部(燃料噴射制御手段)
56 統合制御マップ

Claims (8)

  1. 車両に搭載されるエンジンの点火プラグによる点火タイミングと、該エンジンの吸気弁および排気弁の少なくとも一方のバルブタイミングとを制御する、エンジンの制御装置であって、
    該点火プラグによる該点火タイミングを制御する点火タイミング制御手段と、
    該吸気弁および該排気弁の双方が開いているオーバラップ状態または該吸気弁および該排気弁の双方が閉じているネガティブオーバラップ状態となるように、該吸気弁および該排気弁を制御するバルブタイミング制御手段とを備え、
    該点火タイミング制御手段は、
    該エンジンの圧縮行程における上死点近傍で主点火を行なうとともに、
    該バルブタイミング制御手段により、該エンジンの排気行程で該吸気弁および該排気弁が該ネガティブオーバラップ状態になった場合には、該ネガティブオーバラップ状態中に副点火を行なう
    ことを特徴とする、エンジンの制御装置。
  2. 該エンジンの負荷を検出する負荷検出手段をさらに備え、
    該バルブタイミング制御手段は、
    該負荷検出手段によって検出された該エンジン負荷に応じて、該吸気弁および該排気弁を該オーバラップ状態または該ネガティブオーバラップ状態とする
    ことを特徴とする、請求項1記載のエンジンの制御装置。
  3. 該負荷検出手段によって検出された該エンジン負荷が第1負荷閾値未満である場合、
    該バルブタイミング制御手段は、
    該エンジンの排気行程と吸気行程との間で該吸気弁および該排気弁を該ネガティブオーバラップ状態とし、
    該点火タイミング制御手段は、
    該ネガティブオーバラップ状態中に該副点火を行ない、
    該負荷検出手段によって検出された該エンジン負荷が該第1負荷閾値以上である場合、
    該バルブタイミング制御手段は、
    該エンジンの排気行程と吸気行程との間で該吸気弁および該排気弁を該オーバラップ状態とし、
    該点火タイミング制御手段は、
    該オーバラップ状態中に該副点火を中止する
    ことを特徴とする、請求項2記載のエンジンの制御装置。
  4. 該エンジンの回転数を検出する回転数検出手段をさらに備え、
    該バルブタイミング制御手段は、
    該回転数検出手段によって検出された該エンジン回転数に応じて、該吸気弁および該排気弁を該オーバラップ状態または該ネガティブオーバラップ状態とする
    ことを特徴とする、請求項1〜3いずれか1項に記載のエンジンの制御装置。
  5. 該回転数検出手段によって検出された該エンジン回転数が第1回転数閾値未満である場合、
    該バルブタイミング制御手段は、
    該エンジンの排気行程と吸気行程との間で該吸気弁および該排気弁を該ネガティブオーバラップ状態とし、
    該点火タイミング制御手段は、
    該ネガティブオーバラップ状態中に該副点火を行ない、
    該回転数検出手段によって検出された該エンジン回転数が該第1回転数閾値以上である場合、
    該バルブタイミング制御手段は、
    該エンジンの排気行程と吸気行程との間で該吸気弁および該排気弁を該オーバラップ状態とし、
    該点火タイミング制御手段は、
    該オーバラップ状態の間に該副点火を中止する
    ことを特徴とする、請求項4記載のエンジンの制御装置。
  6. 該吸気弁により開閉される吸気ポート内に燃料を噴射する燃料噴射手段と、
    該燃料噴射手段による燃料噴射を制御する燃料噴射制御手段とを備え、
    該燃料噴射制御手段は、
    該吸気弁が開く前に該燃料噴射手段による燃料噴射を実行する
    ことを特徴とする、請求項1〜5いずれか1項に記載のエンジンの制御装置。
  7. 該燃料噴射制御手段は、
    該エンジンの吸気行程に該燃料噴射を実行する
    ことを特徴とする、請求項6記載のエンジンの制御装置。
  8. 該点火タイミング制御手段は、
    該バルブタイミング制御手段により、該エンジンの排気行程で該吸気弁および該排気弁が該ネガティブオーバラップ状態になった場合には、該ネガティブオーバラップ状態中における排気行程上死点近傍で該副点火を行なう
    ことを特徴とする、請求項1〜7いずれか1項に記載のエンジンの制御装置。
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