JP2011156915A - 車両用ウィンカ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】少量の緩衝部材によって外力を吸収することができるウィンカ装置を提供する。
【解決手段】ウィンカ装置100は、ステム部分53cとシャフト56とからなる取り付け軸部65と、取り付け軸部65から離間して平行に延在する回り止め部55とからなるウィンカステーを有する。ウィンカステーはグラブレール22に形成されたグロメット孔47に嵌合して取り付ける。取り付け軸部65および回り止め部55を硬質材料で形成する。グロメット孔47は、主開口部分47aと主開口部分47aから張り出した副開口部分47bとが連通した長孔として形成する。取り付け軸部65が挿通される軸孔部分46dと回り止め部55が挿通される回り止め孔部分46eとを有するグロメット46をグロメット孔47に装着する。取り付け軸部65がグロメット46の軸孔部分46dに嵌挿され、回り止め部55が回り止め孔部分46eに挿通される。
【選択図】図13

Description

本発明は、車両用ウィンカ装置に関し、特に、灯体が受ける外力を吸収することができる構造を有する車両用ウィンカ装置に関する。
車両には進路変更を外部に示すための方向指示装置つまりウィンカ装置が設けられる。ウィンカ装置は外部からの視認性を確保するため車体幅方向外側に突出させて設けられることがあるので、外力からウィンカ装置を保護することが求められる。
例えば、特許文献1には、バルブおよびバルブを収容するハウジングつまり灯体と、灯体を支持するウィンカステーとからなるウィンカ装置において、ウィンカステーを弾性材料であるゴムで形成し、このウィンカステーにより外力を吸収してウィンカ本体である灯体を変形から保護するものが提案されている。
特許第3494907号公報
特許文献1に記載されているウィンカステーは、灯体を支持するのに十分な剛性を確保するため、ゴム部分を比較的大きくする必要がある。しかし、近年、デザインの要求から灯体やウィンカステーを小型化するため、ウィンカステーをゴムではなく、小径の剛性部材(金属、樹脂等)で形成することがある。この場合には、ウィンカステーが変形することによる外力吸収機能つまり緩衝機能は期待できない。
本発明の目的は、ウィンカステーを剛性部材で形成して小型化によるデザイン上の要求に対応できるとともに、外力を吸収することもできる車両用ウィンカ装置を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明は、取り付け軸部と、該取り付け軸部から離間して平行に延在する回り止め部とからなるウィンカステーを、車体側のフレーム部材に形成された開口に嵌合して取り付ける構造を有するウィンカ装置において、前記取り付け軸部および前記回り止め部を硬質材料で形成し、前記フレーム部材に形成された開口を、主開口部分と該主開口部分から張り出した副開口部分とが連通した長孔に形成するとともに、前記取り付け軸部が挿通される軸孔部分と前記回り止め部が挿通される回り止め孔部分とを連通した長孔を有し、前記開口に装着される弾性部材を備え、前記取り付け軸部が前記弾性部材の軸孔部分に挿通されて該弾性部材に締結され、かつ、前記回り止め部が前記回り止め孔部分に挿通されている点に第1の特徴がある。
また、本発明は、前記弾性部材の軸孔部分の内周面が、凹凸形状である点に第2の特徴がある。
また、本発明は、前記弾性部材の、前記軸孔部分を設けた部分の外周および前記回り止め孔部分を設けた部分の外周のうち、前記軸孔部分を設けた部分の外周にのみ、前記フレーム部材に形成された主開口部分の内周縁に係合する係合溝が設けられている点に第3の特徴がある。
また、本発明は、前記取り付け軸部が、軸方向で前記弾性部材から脱出しないようにワッシャを介在させて締結されており、前記ワッシャが、前記回り止め孔部分の外周に至らない形状に設定されている点に第4の特徴がある。
また、本発明は、前記取り付け軸部が、ウィンカバルブを装着するソケットを収容するベース部材から延在されたステム部分を含み、前記ステム部分と前記回り止め部とが一体成形されている点に第5の特徴がある。
また、本発明は、前記取り付け軸部が、前記ステム部分に形成された中空部分に通されるシャフトを含み、前記シャフトの一端が前記ステム部分に固定され、前記シャフトの他端が前記弾性部材を介して前記フレーム部材に連結されている点に第6の特徴がある。
また、本発明は、前記弾性部材の軸孔部分に装着されるカラーを備え、前記カラーに設けられたフランジを、前記ステム部分の端部に形成されたフランジに当接させた点に第7の特徴がある。
第1の特徴を有する本発明によれば、ウィンカステーは、強度を得やすい硬質材料で形成されるので小型で軽快感のある形状にすることができる。また、ウィンカステーのうち、取り付け軸部のみが弾性部材に締結されており、回り止め部は弾性部材に挿通されているだけなので、ウィンカステーの傾きに対して回り止め部は自由度を有している。したがって、ウィンカステーに外力がかかった場合、取り付け軸部と係合する弾性部材が撓むことによってフレーム部材に対して傾くことができ、回り止め部は弾性部材に対して自由度があるので取り付け軸部とともに傾くことができるので、小さいサイズの弾性部材であっても外力を吸収してウィンカ装置が破損するおそれを小さくすることができる。
また、フレーム部材に形成された開口を長孔としたので、取り付け軸部及び回り止め部が長孔の長手方向で傾いたときに取り付け軸部がフレーム部材と干渉しにくくなり、ウィンカステーの傾きの自由度が増す。
また、第2の特徴を有する本発明によれば、弾性部材の内周面つまり軸孔部分が凹凸形状になっているため、弾性部材は軸孔部分で圧力に対して変形しやすくなるので、取り付け軸部の傾き動作が容易になる。
また、第3の特徴を有する本発明によれば、前記弾性部材の、軸孔部分を設けた部分の外周に係合溝を設ける一方、回り止め孔部分を設けた部分の外周には係合溝を設けないので、軸孔部分を設けた部分では弾性部材が係合溝によってフレーム部材に確保され、回り止め孔部分を設けた部分では弾性部材がフレーム部材に対して変位可能である。したがって、ウィンカステーの傾きが容易になる。
第4の特徴を有する本発明によれば、回り止め孔部分までワッシャがかかっておらずウィンカステーの傾きによってワッシャがフレーム部材に干渉することがないので、ウィンカステーの傾き量を大きくすることができる。
第5の特徴を有する本発明によれば、部品点数を減らすことができるので、部品製作および組み立て工数を削減することができる。
第6の特徴を有する本発明によれば、シャフトを設けることによって、ウィンカ装置の取り付け強度を向上させることができる。
第7の特徴を有する本発明によれば、弾性部材を変形することによって生じる反力をカラーで受けることにより、この反力がウィンカ装置のベース部材に直接加わることがないので、ウィンカ装置の耐久性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るウィンカ装置を有する自動二輪車の側面図である。 本発明の一実施形態に係るウィンカ装置の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るウィンカ装置の斜視図である。 グラブレールの上面図である。 グラブレールの正面図である。 図4のA−A矢視図である。 弾性部材であるグロメットの正面図である。 弾性部材であるグロメットの側面図である。 リヤウィンカの正面図である。 リヤウィンカの側面図である。 リヤウィンカの下面図である。 図10のB−B断面図である。 本発明の一実施形態に係るウィンカ装置の断面図である。 グロメット孔の主開口部分を通りグラブレールの幅方向に延びる位置でのウィンカ装置の断面図である。 自動二輪車後方から外力が加わったときのリヤウィンカの姿勢変化態様を示す断面図である。 自動二輪車前方から外力が加わったときのリヤウィンカの姿勢変化態様を示す断面図である。 リヤウィンカに車体下方から外力が加わった状態での図14のC−C断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るウィンカ装置を有する自動二輪車の左側面図である。自動二輪車1は、クレードル型として知られるメインフレーム2と、メインフレーム2の後方上部からさらに後方に延びるシートフレーム3と、シートフレーム3およびメインフレーム2の後方部に架け渡されたリヤフレーム4とからなる車体フレーム5を備える。メインフレーム2には、エンジン6およびエンジン6の下方に位置する変速機/減速機7が搭載される。エンジン6は、油冷されるシリンダヘッドを有する4サイクル空冷4気筒エンジンである。
エンジン6の後部には吸気管8が連結され、エンジン6の前部には排気管9が連結される。各気筒の排気管9は、エンジン6から下方に延び、メインフレーム2の下方で集合部10によってまとめられ、車体右側で後方に延びる1本のマフラ11に集合される。メインフレーム2の前部には、エンジン6のシリンダヘッドを油冷するためのオイルクーラ12が設けられる。
メインフレーム2の後部には、スイングアーム13を上下揺動自在に支持するピボット軸14をメインフレーム2に取り付けるためのブラケット15が接合される。シートフレーム3とリヤフレーム4との間に接合されるブラケット16には、リヤサスペンション17の上端が軸支され、リヤサスペンション17の下端は、スイングアーム13の後端部分に軸支される。変速機/減速機7の出力軸に設けられる駆動スプロケット(図示しない)とスイングアーム13の後端部分にリヤアクスル18で支持される従動スプロケット19との間には、駆動チェーン20が架け渡される。リヤアクスル18には後輪WRが連結される。
シートフレーム3には、リヤフェンダ21が設けられるとともに、シートフレーム3に対して車体幅方向左右に延出したステー(詳細は後述する)によってグラブレール22が支持される。グラブレール22は、ガーニッシュ(飾り)としての機能を果たすとともに、通常、自動二輪車1を取り廻す場合や、走行時に同乗者が把持するため等に利用されるが、本実施形態では、さらに、グラブレール22を、後部方向指示器(リヤウィンカ)23を車体に取り付けるための支持部材として利用する。グラブレール22に対するリヤウィンカ23の支持構造は、後で詳述する。リヤフェンダ21には、テールライト24およびライセンスプレート25が設けられる。
さらに、メインフレーム2の後部にはステー26を介して同乗者用のステップ27が設けられるとともに、ステー26より下方にはサイドスタンド28が設けられる。
一方、車体フレーム5の前部には、後傾して上下に延びるヘッドパイプ29が接合され、ヘッドパイプ29に連結されたトップブリッジ30およびボトムブリッジ31によって左右一対のフロントフォーク32が支持される。トップブリッジ30には、ハンドルステー33を介してステアリングハンドル34が固定されるとともに、メータステー35を介してメータ36が固定される。さらにヘッドパイプ29から前方に延びるランプステー37によってヘッドライト38および左右一対の前部方向指示器(フロントウィンカ)39が車体に固定される。
フロントフォーク32の下部にはフロントサスペンション40が設けられ、フロントサスペンション40の下端部には、フロントアクスル41によって前輪WFが支持される。さらに、フロントサスペンション40にはフロントフェンダ42および前部ブレーキキャリパ43が取り付けられる。また、シートフレーム3を跨いで車体前部には燃料タンク44が設けられ、燃料タンク44の後方には運転者および同乗者が搭乗できるようにタンデムシート45が配置される。
次に、リヤウィンカの取り付け構造を説明する。図2は、リヤウィンカ23と、リヤウィンカ23の保持部材としてのグラブレール22とを含むウィンカ装置100を車体左前方から見た斜視図、図3は、ウィンカ装置100をグラブレール22の裏面側から見た斜視図である。なお、ここでは、自動二輪車1の車体左側に設けられたウィンカ装置100に関して説明するが、車体の右側にも車体左側に設けられたものと対称形状のウィンカ装置100が配置される。
グラブレール22は、車体後方側端部22aにグラブレール22の外面22fから車体幅方向外側に突出させた部分(ウィンカ取り付け用座)22cを備える。このウィンカ取り付け用座22cには、ウィンカ取り付け用軸の軸孔(後述)が形成され、この軸孔に嵌合されるゴム等の弾性材料で形成されたグロメット46を介してステム部分53cがグラブレール22に支持される。ステム部分53cをグラブレール22に固定する手段としては、ステム部分53c内に通されるシャフト56およびシャフト56に螺合されるナット67が用いられる。ステム部分53cの取り付け態様は、さらに後述する。孔22bは、グラブレール22を車体フレーム5に取り付けるためのボルト(後述)を通す孔である。
なお、図2および図3においては、弾性部材であるグロメット46と隣接する部材との形状および材質の区別を明りょうにするため、グロメット46にドット(点)を付加して図示した。
図4はグラブレール22の上面図であり、図5は同正面図である。また、図6は図5のA−A矢視図である。図4〜図6において、グラブレール22は、このグラブレール22を車体フレーム5に結合するためのボルト(後述)が貫通可能なボルト孔22a、22bを有するボス22c、22dが、裏側つまり車体側に突出して形成される。また、グラブレール22には、車体後方側に位置するボス22cに隣接して前記グロメット46が嵌め込まれるグロメット孔47が形成される。グロメット孔47は、大径の主開口部分47aと主開口部分47aから張り出した小径の副開口部分47bとが連通した長孔として形成される。
図7はグロメット46の正面図であり、図8は同側面図である。グロメット46は、前記グロメット孔47に嵌合したときにグロメット孔47の周囲部分をグラブレール22の板厚方向から挟み込むフランジ部分46aと46bとを有する。フランジ部分46aと46bとによって挟まれる中間部分46cの周囲形状は、グロメット孔47の内縁に沿うようにグロメット孔47と同一形状とされている。
中間部分46cのうち、グロメット孔47の主開口部分47aの内周縁に適合する領域はフランジ部分46aと46bとによって係合溝46fを形成している。一方、中間部分46cのうち、グロメット孔47の副開口部分47bの内周縁に適合する領域では係合溝46fは途切れており、溝形状にはなっていない。つまり、溝形状を有していない中間部分46cの領域では、フランジ部分46aと46bのうち、一方のフランジ部分46aのみが中間部分46cから張り出しており、他方のフランジ部分46bは中間部分46cから張り出していない。このように、グロメット孔47の主開口部分47aに適合する部分のみに係合溝46fを設けることにより、後述するように、リヤウィンカ23の取り付け用軸が、グラブレール22に対して所定の範囲で傾動することが可能になる。
また、図8に示すように、フランジ部分46aは、中間部分46cのうち係合溝46fが設けられていない側の厚みt1が、係合溝46fが設けられている側の厚みt2より大きくなっている。この厚みの大きい部分をフランジ部分46aに設けることにより、この部分でのグロメット46の変形可能量を十分に確保することができる。この機能はさらに後述する。
グロメット46は、リヤウィンカ23の取り付け用軸が貫通する軸孔部分46dと、リヤウィンカ23の回り止めのボス(後述)が嵌るように設けられた回り止め孔部分46eとを有する。回り止め孔部分46eと軸孔部分46dは互いに平行に延びている。軸孔部分46dの内周面には、放射状に配置された複数(この例では8つ)の凹部48aと凸部48bが形成される。言い換えれば、軸孔部分46dの内周は凹凸形状に形成され、凹部48aは溝を形成している。このように凹凸形状の内周面を有する軸孔部分46dは、この凹凸形状の深さの範囲で荷重に対して容易に変形できる。
図9はリヤウィンカ23の正面図、図10は同側面図、図11は同下面図、図12は図9でのB−B断面図である。リヤウィンカ23は、バルブ50が装着されるソケット51を支持するリフレクタ52と、リフレクタ52の外周縁の一方面に係合させる段部53aを有するベース部材53と、前記リフレクタ52の外周縁の他方面に係合してベース部材53に対向する端部54aを有するレンズ54とを備える。レンズ54には舌片54aが形成されており、ベース部材53とレンズ54を互いに重ね合わせた状態で、ベース部材53に外側から止めねじ70を貫通させて舌片54aにねじ込み、レンズ54をベース部材53に結合する。
ベース部材53は、リフレクタ52およびソケット51を収容する椀形状部分53bと、椀形状部分53bの外周面からバルブ軸50aに対して直交する方向に延びるステム部分53cとからなり、グロメット46を構成する弾性材料ではなく、例えば、硬質樹脂製品等、撓みにくい硬質材料で構成する。ステム部分53cは管状であり、かつステム部分53cの端部53dはフランジ状に形成される。フランジ状の端部53dにはステム部分53cから中心距離Dをあけてステム部分53cの中心軸と並行する方向に突出した回り止めのボス(回り止め部)55が一体に設けられる。回り止めのボス55は、ベース部材53の一部であるステム部分53cと一体成形される。回り止めのボス55はリヤウィンカ23がステム部分53cを中心に廻るのを防止して車体に対するリヤウィンカ23の向きを固定する。
ステム部分53cの中空孔には、シャフト56が通される。シャフト56は、グロメット46とは異なり、金属や硬質樹脂等、撓みにくい剛性材料でまたは硬質材料で形成され、ソケット51内に設けられる接点57に一端が接合されるウィンカハーネス58が貫通できるように管状になっている。ステム部分53cおよびシャフト56とで取り付け軸部65を構成し、該取り付け軸部65と、回り止めのボス55とでウィンカステーを構成する。
シャフト56はステム部分53cの外周方向から貫通される止めねじ59によってステム部分53cに結合される。シャフト56は端部56aにねじが切られているボルトであり、後述するナットと結合されてリヤウィンカ23をグラブレール22に結合する。
ベース部材53の椀形状部分53bとステム部分53cとに亘る領域にはゴム製のハーネス用グロメット60が配置される。ウィンカハーネス58には、保護用のチューブ61が被せられる。
図13はグラブレール22のグロメット孔47およびボルト孔22bを通る位置でのウィンカ装置100の断面図であり、図14は、グロメット孔47の主開口部分47aを通り、グラブレール22の幅方向に延びる位置でのウィンカ装置100の断面図である。
図13および図14において、グラブレール22のウィンカ取り付け用座22cに形成された主開口部分47aと副開口部分47bとからなるグロメット孔47には、グロメット46が嵌め込まれる。そして、グロメット46に対して、シャフト56と、ベース部材53のステム部分53cに設けられた回り止めのボス55とが嵌められる。シャフト56はグロメット孔47の軸孔部分46dに、ボス55はグロメット孔47の回り止め孔部分46eにそれぞれ嵌め込まれる。シャフト56を軸孔部分46dに嵌め込む際には、シャフト56にカラー62を被せ、このカラー62の外周が軸孔部分46dの内周に対向するように配置する。カラー62と共にシャフト56をグロメット46に嵌め込んだ後、シャフト56の端部にワッシャ63を通し、ナット64をシャフト56のねじ部56aにねじ込む。これにより、カラー62のフランジ部分62aがステム部分53cのフランジ部分53eに当接し、カラー62によってステム部分53cの端面とワッシャ63との間に設定された間隔を維持して、リヤウィンカ23がグラブレール22に取り付けられる。
グラブレール22に設けられるボス22cのボルト孔22aにはボルト65が通される。ボルト65は車体フレーム5に連結されるステー66を貫通して突出する長さを有しており、ステー66を介在させてナット67を螺合することにより、ステー66を介して車体フレーム5にグラブレール22を固定することができる。ボルト65の頭部65aは、グラブレール22から車体外側に長く突出しており、タンデムシート45(図1参照)の後部に荷物等を固定するためのロープを引っ掛けるロープフックとして利用できる。
なお、ステー66とボス22cの端面との間には金属製のカバープレート68を介在させることができる。カバープレート68には、ウィンカハーネス58を通すことができるハーネス通し孔69を設けるのがよい。このカバープレート68により、グロメット46とシャフト56がグラブレール22の内側に落ち込むのを防止できる。
ウィンカ装置100に外力が加わったときのリヤウィンカ23の動きを説明する。図15はリヤウィンカ23に対して自動二輪車1の後方から外力が加わったときのシャフト56の、グラブレール22に対する姿勢変化態様を示す断面図である。
図15に示すように、リヤウィンカ23に車体後方から矢印F1が作用すると、シャフト56を介してグロメット46に圧力が加わる。その結果、グロメット46の軸孔部分46dの内周つまり図8に関して説明した凸部48bは車体前方側の部分46hがカラー62で圧縮される一方、回り止め孔部分46eの内周は車体後方側の部分46jが回り止めのボス55で圧縮される。このとき、グロメット46のフランジ部分46aのうち車体前方寄りに位置する部分46gは、その厚みt1を、図8に関して説明したように比較的大きく設定しているので、ボス55によって加わる圧縮力に応じて大きく撓むことが可能である。つまり、リヤウィンカ23に対して車体前方に向けて外力がかかったときに、グロメット46は撓んで、リヤウィンカ23がグラブレール22に対して傾くのを許容する。これにより、リヤウィンカ23に対して自動二輪車1の後方から加わる外力を緩和することできる。
図16はリヤウィンカ23に対して自動二輪車1の前方から外力が加わったときのシャフト56の、グラブレール22に対する姿勢変化態様を示す断面図である。図16に示すように、リヤウィンカ23に車体前方から矢印F2が作用すると、シャフト56を介してグロメット46に圧力が加わる。その結果、軸孔部分46dの内周は、車体後方側の部分46kがカラー62で圧縮される一方、回り止め孔部分46eの内周は、車体前方側の部分46mが回り止めのボス55で圧縮される。このとき、グロメット46の車体後方寄りではグロメット46のフランジ部分46aがカラー62のフランジ部分で圧縮されて変形する一方、車体前方寄りでは、フランジ部分46bがワッシャ63で圧縮される。ここで、ワッシャ63は、回り止め孔部分46eには掛かっておらず、かつ、回り止め孔部分46eの回りではフランジ部分46bが欠けている(つまり係合溝46fが途切れている)ので、グロメット46のうち車体前方側の部分46nにリヤウィンカ23をグラブレール22から引き離す方向の力に抗する掛かり代を有していない。したがって、グロメット46のうち車体前方側ではグロメット46がグラブレール22に対して変位できるので、リヤウィンカ23に対して自動二輪車1の前方から加わる外力を緩和することできる。
図17は、リヤウィンカ23に車体下方から外力が加わった状態での、図1のC−C断面図である。図17において、リヤウィンカ23にF3方向(車体下方)から外力が加わると、カラー62がグロメット46の軸孔部分46dの内周に押し当てられる。その結果、軸孔部分46dに形成されている凹凸形状の内周面が歪んで(つまり凸部48bが凹んで)、シャフト56がE方向に変位してリヤウィンカ23にかかる外力が緩和される。
上述のとおり、本実施形態のウィンカ装置100では、まず、リヤウィンカ23のシャフト56を通す孔(軸孔部分)46dと回り止め孔部分46eとを分離せず、互いに連通させた。また、グロメット46を挟み込むカラー62とワッシャ63とが、回り止め孔部分46eには掛からない寸法・形状とした。さらに、回り止め孔部分46eの回りではグラブレール22と係合するグロメット46のフランジ部分46bを設けないことによって掛かり代をなくして、グロメット46の動きに自由度を与えた。これにより、回り止め手段を有するリヤウィンカ23を、グロメット46を介してグラブレール22に取り付けて緩衝効果を持たせる際に、グロメット46のサイズを大きくすることなく、大きい外力にも対応できる。
また、さらに、グロメット46の軸孔部分46dの内周には凹凸を設けて変形を容易にしたので、自動二輪車1の前方や後方だけでなく、側方からの外力に対しても緩衝効果を果たすことができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限らず、変形や応用が可能である。例えば、ウィンカ装置100はリヤウィンカ23に限らず、フロントウィンカ39であってもよいし、グロメット46は、グラブレール22に限らず自動二輪車1の他の部材に嵌め込んでリヤウィンカ23やフロントウィンカ39を支持するものであってもよい。
1…自動二輪車、 5…車体フレーム、 22…グラブレール、 23…リヤウィンカ、 46…グロメット、 46d…軸孔部分、 46e…回り止め孔部分、 47…グロメット孔(開口)、 50…バルブ、 53…ベース部材、 53c…ステム部分、 55…回り止めのボス(回り止め部)、 56…シャフト、 62…カラー、 63…ワッシャ、 65…取り付け軸部

Claims (7)

  1. 取り付け軸部(65)と、該取り付け軸部(65)から離間して平行に延在する回り止め部(55)とからなるウィンカステーを、車体側のフレーム部材(22)に形成された開口(47)に嵌合して取り付ける構造を有する車両用ウィンカ装置(100)において、
    前記取り付け軸部(65)および前記回り止め部(55)を硬質材料で形成し、
    前記フレーム部材に形成された開口(47)を、主開口部分(47a)と該主開口部分(47a)から張り出した副開口部分(47b)とが連通した長孔にて形成するとともに、
    前記取り付け軸部(65)が挿通される軸孔部分(46d)と前記回り止め部(55)が挿通される回り止め孔部分(46e)とを有し、前記開口(47)に装着される弾性部材(46)を備え、
    前記取り付け軸部(65)が前記弾性部材(46)の軸孔部分(46d)に挿通されて該弾性部材(46)に締結され、かつ、前記回り止め部(55)が前記回り止め孔部分(46e)に挿通されていることを特徴とする車両用ウィンカ装置。
  2. 前記弾性部材(46)の軸孔部分(46d)の内周面が、凹凸形状であることを特徴とする請求項1記載の車両用ウィンカ装置。
  3. 前記弾性部材(46)の、前記軸孔部分(46d)を設けた部分の外周および前記回り止め孔部分(46e)を設けた部分の外周のうち、前記軸孔部分(46d)を設けた部分の外周にのみ、前記フレーム部材(22)に形成された主開口部分(47a)の内周縁に係合する係合溝(46f)が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の車両用ウィンカ装置。
  4. 前記取り付け軸部(65)が、軸方向で前記弾性部材(46)から脱出しないようにワッシャ(63)を介在させて締結されており、
    前記ワッシャ(63)が、前記回り止め孔部分(46e)の外周に至らない形状に設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用ウィンカ装置。
  5. 前記取り付け軸部(65)が、ウィンカバルブ(50)を装着するソケット(51)を収容するベース部材(53)から延在されたステム部分(53c)を含み、前記ステム部分(53c)と前記回り止め部(55)とが一体成形されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用ウィンカ装置。
  6. 前記取り付け軸部(65)が、前記ステム部分(53c)に形成された中空部分に通されるシャフト(56)を含み、
    前記シャフト(56)の一端が前記ステム部分(53c)に固定され、前記シャフト(56)の他端が前記弾性部材(46)を介して前記フレーム部材(22)に連結されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車両用ウィンカ装置。
  7. 前記弾性部材(46)の軸孔部分(46d)に装着されたカラー(62)を備え、
    前記カラー(62)に設けられたフランジ(62a)を、前記ステム部分(53c)の端部に形成されたフランジ(53e)に当接させたことを特徴とする請求項6記載の車両用ウィンカ装置。
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