JP2011156886A - 自動二輪車の後部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、煩雑な位置合わせ作業を行うことなく、テールライト回りの外観性を高めることを可能にする自動二輪車の後部構造を提供することを課題とする。
【解決手段】自動二輪車10の後部に、リヤフェンダ47が取付けられている。このリヤフェンダ47は、テールライト48の上方を覆うリヤカウル46が取付けられる第1フェンダ53と、この第1フェンダ53の後方に配置されている第2フェンダ54と、からなり、第1フェンダ53に、車両後方へ延設されテールライトの下を覆う延出部57が備えられ、第2フェンダ54に、第1フェンダ53の上方まで延びている突出部64が備えられ、この突出部64にテールライト支持部68が設けられ、このテールライト支持部68にテールライト48が取付けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動二輪車の後部構造の改良に関する。
自動二輪車の後部に、リヤフェンダが備えられている自動二輪車が知られている(例えば、特許文献1(第1図)参照。)。
特許文献1の第1図において、自動二輪車の後部に、シートレール(2)(括弧付き数字は、特許文献1記載の符号を示す。以下同じ。)が延ばされており、このシートレール(2)に、リヤフェンダが取付けられている。このリヤフェンダは、後部リヤフェンダ(8)と、前部リヤフェンダ(7)とからなり、この前部リヤフェンダ(7)の後部に後壁(19)が設けられ、この後壁(19)にテールライト(31)が取付けられ、前部リヤフェンダ(7)に形成したガイドクロウ(18)にテールライト(31)の上方を覆うリヤカウル(9)が取付けられている。
しかし、特許文献1の技術では、テールライト(31)の下方に、別部材としての後部リヤフェンダ(8)が配置されている。後部リヤフェンダ(8)と前部リヤフェンダ(7)は、各々、ボルトによってシートレール(2)に取付けられているので、後部リヤフェンダ(8)と前部リヤフェンダ(7)との間の位置関係は変化する可能性がある。それに伴い、前部リヤフェンダ(7)に取付けられているテールライト(31)と後部リヤフェンダ(8)との位置関係も変化する。そうすると、テールライト(31)と後部リヤフェンダ(8)との間の隙間を一定に保つための位置合わせ作業を伴うため、組付け作業が煩雑なものになっていた。煩雑な位置合わせ作業を行うことなく、テールライト回りの外観性を高めることができる技術があれば好適である。
実開昭58−35483号公報
本発明は、煩雑な位置合わせ作業を行うことなく、テールライト回りの外観性を高めることを可能にする自動二輪車の後部構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体フレームの後部にリヤフェンダが取付けられている自動二輪車の後部構造であって、リヤフェンダは、テールライトの上方を覆うリヤカウルが取付けられる第1フェンダと、この第1フェンダの後方に配置され第1フェンダに係合する係合部が備えられている第2フェンダと、からなり、第1フェンダに、車両後方へ延設されテールライトの下を覆う延出部が備えられ、第2フェンダに、第1フェンダの上方まで延びている突出部が備えられ、この突出部にテールライト支持部が設けられ、このテールライト支持部にテールライトが取付けられていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、第1フェンダの後部に、突出部を下方から上方へ通すことができる貫通部が備えられ、この貫通部に係合部が係合されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、第1フェンダは、上型及び下型からなる樹脂成形型で成形される樹脂製フェンダであり、第2フェンダは、車両長手方向に分離する前型及び後型からなる樹脂成形型で成形される樹脂製フェンダであることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、第2フェンダに、リヤカウルの一部を支持するカウル支持部が備えられていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、車体フレームに、左右一対のシートレールが備えられ、これら左右のシートレールにクロスメンバが掛け渡され、このクロスメンバに、第2フェンダを支持する第2フェンダ支持部が設けられ、この第2フェンダ支持部に第2フェンダが取付けられていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、シートレールの上方に、乗員シートが設けられ、この乗員シートで、且つ、車体フレームの後端部よりも後方に、シート位置決め手段が設けられ、このシート位置決め手段を第2フェンダへ係合させることで、乗員シートを車体フレームへ位置決めするようにしたことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、車体フレームに下から第1フェンダを当て、この第1フェンダに下から第2フェンダを当て、締結部材により、車体フレームに第1フェンダ及び第2フェンダが取付けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、リヤフェンダは、第1フェンダと、この第1フェンダの後方に配置され第1フェンダに係合する係合部が備えられている第2フェンダと、からなる。
第2フェンダに第1フェンダに係合する係合部が備えられ、第2フェンダに第1フェンダの上方まで延びている突出部が備えられ、この突出部にテールライトが取付けられている。すなわち、第2フェンダを基準に、テールライトと第1フェンダが配置されている。
車体フレームを基準に、第1フェンダと第2フェンダとが配置され、テールライトが第1フェンダに取付けられている場合には、テールライトと第2フェンダとの間の位置関係にずれ等が生じる可能性があり、テールライトと第2フェンダとの間の隙間を一定に保つため、位置合わせ作業を伴うため、組付け作業が煩雑なものになっていた。この結果、作業が煩雑になる等により組付け工数が増加していた。
この点、本発明では、第2フェンダに、第1フェンダが係合されると共にテールライトが取付けられているので、テールライトと第1フェンダと第2フェンダの3部材間の位置決め精度を高めることができる。これらの3部材間の位置決め精度が高まれば、煩雑な位置合わせ作業を行うことなく、テールライト回りの外観性を高めることが可能になる。
加えて、第1フェンダの後方に配置されている第2フェンダでテールライトが支持されている。
テールライトは、車両の後端部に配置されており、車両の後端部に最も近い位置に配置されている部品としての第2フェンダで支持する方が、車両後端部から離間して配置されている車体フレームや第1フェンダ等により支持する場合に較べて、車体後部の構造を簡単にすることができる。
さらに、第1フェンダにテールライトの下を覆う延出部が設けられている。第1フェンダとテールライト間の相対位置精度が高くなれば、テールライトと第1フェンダとの間の隙間を一定にすることができ、隙間が一定になれば、テールライト回りの外観性を一層高めることができる。
請求項2に係る発明では、第1フェンダの後部に貫通部が備えられ、この貫通部に係合部が係合されている。このような貫通部が単なる開口であれば、第1フェンダの構造は簡単なものになる。第1フェンダの構造が簡単な構造になれば、第1フェンダを容易に成形可能になる。
請求項3に係る発明では、リヤフェンダは、樹脂製の第1フェンダと樹脂製の第2フェンダからなる分割体を組み合わせてなる。
第1フェンダ及び第2フェンダはいずれも樹脂製であり、第1フェンダを上下型で成形し、第2フェンダを前後型で、別々に成形するようにした。外観の一部を構成しつつ後輪の上部と後部を覆っており大物部品となっているフェンダを分割構造とすることで、各フェンダの構造を簡単にすることができ、成形が容易になる。
請求項4に係る発明では、リヤカウルは、第1フェンダに取付けられていると共に、第2フェンダに備えられているカウル支持部で支持されている。このカウル支持部は、リヤカウル取付部が設けられている第1フェンダの後方に配置されている。カウル支持部は、カウル取付部よりもテールライトに近づけて配置されているので、このカウル支持部を利用してリヤカウルの位置を微調整することにより、リヤカウルとテールライト間の隙間を微調整することが可能になる。リヤカウルとテールライト間の隙間の微調整が可能になるので、車両の後部構造の外観性を容易に高めることができる。
請求項5に係る発明では、左右のシートレールに掛け渡したクロスメンバで第2フェンダを車体フレーム側に取付けるようにした。シートレールの車両幅方向内側で第2フェンダが固定されているので、第2フェンダの位置をずれ難くすることができ、第2フェンダをシートレールに確実に支持することができる。
請求項6に係る発明では、乗員シートに、シート位置決め手段が設けられている。このシート位置決め手段は、車体フレームの後端部よりも後方に配置されている。このようなシート位置決め手段であれば、車体フレームをシート位置決め手段まで後方に延ばす必要はなくなるので、車体フレームの軽量化が図れる。
請求項7に係る発明では、車体フレームに下から第1フェンダ及び第2フェンダをこの順に当て、締結部材により第1フェンダと第2フェンダとを車体フレームに取付けた。
第1フェンダと第2フェンダに共通の締結部材で、車体フレームに第1フェンダ及び第2フェンダを取付けるようにしたので、締結部材の数を減らすことができる。
本発明に係る自動二輪車の左側面図である。 自動二輪車の後部左側面図である。 自動二輪車の後部平面図である。 自動二輪車の要部断面図である。 車体フレームへリヤフェンダを組付けることを説明する分解斜視図である。 リヤフェンダへリヤカウル及びテールランプを組付けることを説明する分解斜視図である。 実施例に係る自動二輪車の後部構造及び比較例に係る自動二輪車の後部構造を説明する図である。 自動二輪車の後部斜視図である。 第1フェンダを成形する樹脂成形型の断面図である。 第2フェンダを成形する樹脂成形型の断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図中および実施例において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、各々、自動二輪車に乗車する運転者から見た方向を示す。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示されているように、自動二輪車10は、車体フレーム11と、この車体フレーム11に懸架されているエンジン12と、車体フレーム11の前端部に転舵自在に設けられ前輪13が取付けられている前輪懸架装置14と、車体フレーム11から後方に延ばされ後端部に後輪15が取付けられている後輪懸架装置16と、を備えている。
車体フレーム11は、前輪13を転舵するフロントフォーク17が転舵自在に取付けられているヘッドパイプ21と、このヘッドパイプ21の上部から車両後方に延ばされた後斜め後下方に延ばされている1本のメインフレーム22と、ヘッドパイプ21の下部から車両斜め後下方に延ばされているダウンフレーム23と、メインフレーム22の後端部で車幅方向水平に延ばされているクロスメンバとしてのクロスフレーム24と、このクロスフレーム24から下方に延ばされているピボットフレーム25と、メインフレーム22の中間部から車両後方へ延ばされているシートレール26と、このシートレール26とピボットフレーム25の間に渡されているサポートフレーム27と、からなる。サポートフレーム27及びピボットフレーム25から後方へ同乗者用ステップ28を支持するピリオンステップステー31が延設されている。
ダウンフレーム23の下端部に、エンジンハンガ33が取付けられ、このエンジンハンガ33にエンジン12の前部が懸架されている。また、ピボットフレーム25の上部及び下部に、エンジン12の後部が懸架されている。
前輪懸架装置14に、ヘッドパイプ21に操舵自在に取付けられているフロントフォーク17と、このフロントフォーク17に連結され転舵操作をするためのステアリングハンドル34と、が備えられている。
後輪懸架装置16に、ピボットフレーム25に設けられているピボット軸36と、このピボット軸36から車両後方へ延ばされているスイングアーム37と、このスイングアーム37とシートレール26の間に渡されるリヤクッションユニット38とが備えられている。
フロントフォーク17に前輪13の上方を覆うフロントフェンダ41が取付けられ、ヘッドパイプ21にフロントカウル42が取付けられ、メインフレーム22に跨るように燃料タンク43が取付けられ、シートレール26の上方に乗員シート44が配置されている。乗員シート44は、燃料タンク43の後方に連続するように配置されている。
以下、車体フレームの後部にリヤフェンダが取付けられている自動二輪車の後部構造について詳細に説明する。
図2に示されているように、車体フレーム11の後部に設けられているシートレール26の上方に、乗員シート44が配置され、この乗員シート44に連続して車両後方へリヤカウル46が延ばされている。また、シートレール26の後部に、リヤフェンダ47が取付けられ、このリヤフェンダ47に、テールライト48が取付けられている。
次に、車両の後部構造を上から見た場合について説明する。
図3に示されているように、車体フレーム11に、左右一対のシートレール26、26が備えられ、左右のシートレール26、26に、車体フレーム11の構成部材としてのクロスメンバ51が掛け渡されている。また、左右一対のシートレール26、26は、各々、サポートフレーム27、27によって支持されている。
図4に示されているように、リヤフェンダ47は、テールライト48の上方を覆うリヤカウル46が取付けられる第1フェンダ53と、この第1フェンダ53の後方に配置され第1フェンダ53に係合する係合部としての第1係合部65が備えられている第2フェンダ54と、からなる。本実施例では、第1係合部65に係合する被係合部は、第1フェンダ53の後部に形成されている貫通部63である。この貫通部63は略矩形状の開口部である。
第1フェンダ53に、車両後方へ延設されテールライト48の下を覆う延出部57が備えられている。
図5に示されているように、第1フェンダ53は、後輪の上方を覆うセンタホイールハウス部61と、このセンタホイールハウス部61の左右に設けられシートレール26、26の下から上に向け嵌っている左右の嵌合部62L、62Rと、これらの左右の嵌合部62L、62Rの後方に延ばされ第2フェンダ54の突出部64が貫通する貫通部63と、この貫通部63の後方に延ばされる延出部57と、からなる。
また、第2フェンダ54は、後輪の後斜め上方を覆うリヤホイールハウス部67と、このリヤホイールハウス部67の上部に上方に突設されている突出部64と、を有する。この突出部64に、テールライトを支持するテールライト支持部68、68、リヤカウルの一部を支持するカウル支持部69、69及び乗員シート44の一部が係合される第2係合部66と、が設けられている。
ここで、テールライト支持部68、68は、車両後方を向くように配置されている面にしたので、後方からテールランプを容易に装着することができる。
カウル支持部69、69は、車両斜め上前方を向くように配置されている面にしたので、リヤカウルを好適な位置で支持することができる。
また、係合部65は、車両斜め上前方に向け開口しており、後述するように乗員シートから延ばされているフック状の部材が係合する凹部としたので、車両斜め前上方から、車両斜め後ろ下方へフック状の部材を容易に係合させることができる。
次に、第1フェンダ及び第2フェンダの組付け方法について説明する。
車体フレーム11の構成部材としての左右のシートレール26、26に下から第1フェンダ53の嵌合部62L、62Rを当て、この第1フェンダ53の後部に備えられている貫通部63に、第2フェンダ54の突出部64を下から通す。このとき、図4に示されてるように、第1係合部65を被係合部としての貫通部63に係合させる(当てる)。
図4を併せて参照して、第2フェンダ54に備えられている係合部65を貫通部63に当てることにより、第1フェンダ53に第2フェンダ54を位置決めし、締結部材としての2本の第1締結部材71、71により、クロスメンバ51に第1フェンダ53及び第2フェンダ54を取付ける。
左右のシートレール26、26に下から第1フェンダ53及び第2フェンダ54をこの順に当て、締結部材としての第1締結部材71、71により第1フェンダ53と第2フェンダ54とをシートレール26、26に取付けた。
共通の第1締結部材71、71で、シートレール26、26に第1フェンダ53及び第2フェンダ54を取付けるようにしたので、第1締結部材71、71の数を減らすことができる。
また、貫通部63に下方から第2フェンダ54の突出部64を通し、係合部65を貫通部63に係合させ、上方から第1締結部材71、71でクロスメンバ51に設けた第2フェンダ支持部77、77に第2フェンダ54を締結したので、第1締結部材71、71の位置を容易に視認することができ、また、シートレール26、26の上部で作業可能となるので、好ましい作業姿勢で組付けを行うことができる。したがって、組付けに係る作業性が損なわれる心配はなく、作業性を高めることができる。
左右のシートレール26、26に掛け渡したクロスメンバ51で第2フェンダ54を車体フレーム11側に取付けるようにした。シートレール26、26の車両幅方向内側で第2フェンダ54が固定されるので、第2フェンダ54が車幅方向にずれる心配はなく、第2フェンダ54をシートレール26、26に確実に支持することができる。
また、貫通部63は開口にしたので、第1フェンダ53の構造が簡単になる。第1フェンダ53の構造が簡単になれば、第1フェンダ53を容易に成形することができるようになる。
なお、本実施例では、貫通部は、車両平面視で、略ロ字状の開口としたが、車両後方側が開放された略コ字状、略U字状、又は略C字状であっても差し支えないものとする。
次に、車体フレームに第1フェンダ及び第2フェンダを組付けた後、テールランプ、リヤカウル及び乗員シートを取付ける作業について説明する。
図6に示されているように、リヤカウル46に、カウル本体81と、このカウル本体81の前端部に配置されている左右の前ステー部82、82と、カウル本体81の後部左右に設けられている後ステー部83、83と、カウル本体81の上部に設けられ車両斜め前下方に向け延ばされている左右の上ステー部84、84と、が備えられている。
第2フェンダ54に、第1フェンダ53の上方まで延びている突出部64が備えられ、この突出部64にテールライト支持部68、68が設けられ、これらのテールライト支持部68、68にテールライト48が第2締結部材72、72にて取付けられている。
第1フェンダ53の嵌合部62L、62Rに、カウル支持部としての左右の前締結部86、86が設けられ、これらの左右の前締結部86、86に、リヤカウル46の前ステー部82、82が第3締結部材73、73で取付けられる。また、第1フェンダ53の延出部57に後カウル支持部としての左右の後締結部87、87(左側の符号87のみ示す。)が立設され、これらの左右の後締結部87、87の後方から、リヤカウル46の後ステー部83、83が第4締結部材74、74にて取付けられる。つまり、第1フェンダ53にリヤカウル46が取付けられている。
第2フェンダ54に、リヤカウルの一部を支持する左右のカウル支持部69、69が備えられ、これらの左右のカウル支持部69、69に、リヤカウルの左右の上ステー部84、84が第5締結部材75、75にて取付けられる。
すなわち、第2フェンダ54に、第1フェンダ53の上方まで延びている突出部64が備えられ、この突出部64にテールライト支持部68が設けられ、このテールライト支持部68に、第4締結部材74、74にてテールライト48が取付けられている。
また、シートレール26、26の上方に、乗員シート44が設けられ、この乗員シート44で、且つ、車体フレームを構成するシートレール26、26の後端部よりも後方に、シート位置決め手段91が設けられ、このシート位置決め手段91を第2フェンダ54に形成されている係合部65へ係合させることで、乗員シート44を車体フレーム11へ位置決めするようにした。
図2に戻って、乗員シート44に、シート位置決め手段91が設けられ、このシート位置決め手段91は、車体フレーム11の後端部としてのシートレールの後端部121よりも後方に延ばされている。このようなシート位置決め手段91であれば、車体フレーム11をシート位置決め手段91まで後方へ延ばす必要はないので、車体フレーム11の軽量化が図れる。
以上に述べた自動二輪車の後部構造の作用を次に述べる。
図7(a)には実施例が示されており、クロスメンバ51に第2フェンダ54が締結され、この第2フェンダ54にテールライト48が取付けられると共に、第2フェンダ54に第1フェンダ53に係合する係合部65が備えられている。すなわち、第2フェンダ54を基準に、第1フェンダ53とテールライト48が配置されている。
図7(b)には比較例が示されており、車体フレーム11Bを基準に、第1フェンダ53Bと第2フェンダ54Bとが配置され、テールライト48Bが第1フェンダ53Bに取付けられていると、テールライト48Bと第2フェンダ54Bとの間の位置関係にずれ等が生じる場合があり、テールライト48Bと第2フェンダ54Bとの間の隙間を一定にすることが難しいことがある。隙間を一定にしつつテールライト48を取付けるためには、組立治具等を用いて組付ける必要があった。そうすると、作業が煩雑になる等により組付け工数が増加するという問題があった。
図7(a)に戻って、本発明では、第2フェンダ54に、第1フェンダ53が係合されると共にテールライト48が取付けられているので、テールライト48と第1フェンダ53と第2フェンダ54との3部材間の位置決め精度を高めることができる。これら3部材間の位置決め精度が高まれば、テールライト48と第1フェンダ53の間の隙間を容易に一定にすることができ、煩雑な位置合わせ作業を行うことなく、また、組付けに係る工数を増加させることなくテールライト回りの外観性を高めることが可能になる。
加えて、第1フェンダ53の後方に配置されている第2フェンダ54でテールライト48が支持されている。
テールライト48は、車両の後端部に配置されており、車両の後端部に最も近い位置に配置されている部品である第2フェンダ54で支持する方が、車両後端部から離間した車体フレーム11や第1フェンダ53等により支持する場合に較べて、車体後部の構造は簡単な構造になる。車体後部の構造が簡単になれば、部品点数を削減することができる。
図8に示されているように、第1フェンダ53にテールライト48の下を覆う延出部57が設けられている。第1フェンダ53とテールライト48間の相対位置精度が高くなれば、テールライト48と第1フェンダ53との間の隙間123を一定にすることができ、隙間123が一定になれば、テールライト48回りの外観性を一層高めることができる。
図6を併せて参照して、リヤカウル46は、第1フェンダ53に取付けられていると共に、第2フェンダ54に備えられているカウル支持部69、69でも支持されている。リヤカウル46は、カウル支持部69、69でも支持されているので、リヤカウル46と第2フェンダ54の間の位置調整が可能となる。第2フェンダ54には、テールライト48が取付けられているので、リヤカウル46とテールライト48間の隙間124を調整することが可能になる。リヤカウル46とテールライト48間の隙間124が調整可能になるので、車両の後部構造の外観性を一層高めることができる。
図9に示されているように、第1フェンダ53は、上型101及び下型102からなる樹脂成形型103で成形される樹脂製フェンダである。
図中、104は溶融した樹脂材料が通るスプル部、105は成形後の第1フェンダを金型から引き離す突出しピンである。
貫通部63を単なる開口にしたので、第1フェンダ53の構造が簡単になる。第1フェンダ53の構造が簡単になれば、第1フェンダ53を容易に成形することができるようになる。
図10に示されているように、第2フェンダ54は、車両長手方向に分離する前型111及び後型112からなる樹脂成形型113で成形される樹脂製フェンダである。
図中、114は溶融した樹脂材料が通るスプル部、115は成形後の第1フェンダを金型から引き離す突出しピンである。
図4を併せて参照して、リヤフェンダ47は、第1フェンダ53と第2フェンダ54からなる分割体を組み合わせてなる。
第1フェンダ53及び第2フェンダ54はいずれも樹脂製であり、第1フェンダ53を上下型102で成形し、第2フェンダ54を前後型112で、別々に成形するようにしたので、外観の一部を構成しつつ後輪の上部と後部を覆っているフェンダの構造を簡単にすることができ、成形が容易になる。
尚、本発明は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、三輪車にも適用可能であり、一般の車両に適用することは差し支えない。
本発明は、分割構造を有するリヤフェンダが備えられている自動二輪車に好適である。
10…自動二輪車、11…車体フレーム、24…クロスメンバ(クロスフレーム)、26、26L、26R…シートレール、44…乗員シート、46…リヤカウル、47…リヤフェンダ、48…テールライト、53…第1フェンダ、54…第2フェンダ、57…延出部、63…貫通部、64…突出部、65…係合部(第1係合部)、68…テールライト支持部、69…カウル支持部、71…締結部材(第1締結部材)、77…第2フェンダ支持部、91…シート位置決め手段、101…上型、102…下型、103…樹脂成形型、111…前型、112…後型、113…樹脂成形型。

Claims (7)

  1. 車体フレームの後部にリヤフェンダが取付けられている自動二輪車の後部構造であって、
    前記リヤフェンダは、テールライトの上方を覆うリヤカウルが取付けられる第1フェンダと、この第1フェンダの後方に配置され前記第1フェンダに係合する係合部が備えられている第2フェンダと、からなり、
    前記第1フェンダに、車両後方へ延設されテールライトの下を覆う延出部が備えられ、
    前記第2フェンダに、前記第1フェンダの上方まで延びている突出部が備えられ、
    この突出部にテールライト支持部が設けられ、このテールライト支持部に前記テールライトが取付けられていることを特徴とする自動二輪車の後部構造。
  2. 前記第1フェンダの後部に、前記突出部を下方から上方へ通すことができる貫通部が備えられ、この貫通部に前記係合部が係合されていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車の後部構造。
  3. 前記第1フェンダは、上型及び下型からなる樹脂成形型で成形される樹脂製フェンダであり、
    前記第2フェンダは、車両長手方向に分離する前型及び後型からなる樹脂成形型で成形される樹脂製フェンダであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車の後部構造。
  4. 前記第2フェンダに、前記リヤカウルの一部を支持するカウル支持部が備えられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の自動二輪車の後部構造。
  5. 前記車体フレームに、左右一対のシートレールが備えられ、これら左右のシートレールにクロスメンバが掛け渡され、このクロスメンバに、前記第2フェンダを支持する第2フェンダ支持部が設けられ、この第2フェンダ支持部に前記第2フェンダが取付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の自動二輪車の後部構造。
  6. 前記シートレールの上方に、乗員シートが設けられ、この乗員シートで、且つ、前記車体フレームの後端部よりも後方に、シート位置決め手段が設けられ、このシート位置決め手段を前記第2フェンダへ係合させることで、前記乗員シートを前記車体フレームへ位置決めするようにしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の自動二輪車の後部構造。
  7. 前記車体フレームに下から前記第1フェンダを当て、この第1フェンダに下から前記第2フェンダを当て、締結部材により、前記車体フレームに前記第1フェンダ及び前記第2フェンダが取付けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の自動二輪車の後部構造。
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