JP2011154301A - プリンタ及びプリント方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】決められた位置に決められた視差画像を正確に記録する。
【解決手段】レンチキュラシート11の先端側余白エリア20及び後端側余白エリア21には、印画エリア22に印画をする前に記録される先端側プリ印画画像24及び後端側プリ印画画像26が設けられている。レンチキュラシート11は、搬送機構によりサーマルヘッド13の主走査方向Aと直交する副走査方向Bに搬送される。レンチキュラシート11の搬送量は搬送量算出部により求められる。第1〜第3センサ15a〜15cが先端側プリ印画画像24を検出したときの搬送量から予め設定した基準長さLsを減算することにより、主走査方向Aに対する第1〜第3センサ15a〜15cのセンサ配列方向Cのズレを示すズレ量ΔX、ΔY、ΔZを求める。このズレ量ΔX、ΔY、ΔZに基づいて、第1〜第3センサ15a〜15cがレンチキュラシート11の所定位置を検出したときの搬送量を補正する
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の視点で見たときの画像がそれぞれ異なる視差画像をレンチキュラシートに記録するプリンタ及びプリント方法に関する。
特別な眼鏡を必要とすることなく、裸眼で立体画像を視認することができるレンチキュラシートが知られている。レンチキュラーシートには、その表面部に微細なシリンドリカル状のレンチキュラレンズが多数並べて設けられている。裏面部には、右目用の画像と左目用の画像とが所定の配列で記録された2視点の視差画像がプリントされている。この視差画像を、レンチキュラレンズを通して観察することにより、立体感、画像が変化するチェンジング、又は動きを表現するムービー等の効果を与えることができる。
レンチキュラシートでは、決められた位置に決められた視差画像が記録されていないと立体感等の効果を得ることができなくなることから、視差画像をレンチキュラシートの裏面部に記録するに際しては、レンチキュラレンズのピッチをフォトセンサで検出し、その検出結果に応じて所定の視差画像を記録するようにしている(例えば特許文献1、2参照)。また、視差画像を記録するヘッドとレンチキュラレンズとの位置関係がズレていると視差画像を正確に記録できないことから、視差画像を記録する前に、レンチキュラシートの裏面部のうち視差画像を記録する部分以外の余白エリアにマーカを印字し、そのマーカを目印として、手動でレンチキュラシートの位置を直すことも行なわれている(例えば特許文献3参照)。
特開2007−144974号公報 特開2007−127521号公報 特開平8−137034号公報
近年では、3視点以上のN視点から見たときの画像がそれぞれ異なるN視点の視差画像を用いることで、2視点の視差画像の場合よりも、更に立体感がある立体画像を観察することができるようになっている。このN視点の視差画像を用いるレンチキュラシートでは、N視点の視差画像をN個の線状画像に分割し、その分割したN個の線状画像をレンチキュラレンズごとに記録している。
このようなN視点の視差画像を用いた場合にも立体感等の効果を確実に得るためには、2視点の視差画像の場合以上に、正確に視差画像を記録することが求められる。したがって、特許文献1及び2のように、レンチキュラレンズのピッチを検出しながら記録し、また、特許文献3のように、ヘッドとレンチキュラレンズとの位置関係を合わせた上で記録するだけでは、正確に視差画像を記録するには不十分である。
本発明は、N視点の視差画像をレンチキュラシートに記録する場合であっても、決められた位置に決められた視差画像を正確に記録することができるプリンタ及びプリント方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のプリンタは、主走査方向に多数の発熱素子が配列されたサーマルヘッドをインクフィルムに圧接させて加熱することにより、複数の視点で見たときの画像がそれぞれ異なる視差画像をレンチキュラシートの印画エリアに記録する手段であって、前記印画エリアに対する記録の前に、前記印画エリアとは異なるレンチキュラシートの余白エリアにプリ印画画像を記録する記録手段と、前記レンチキュラシートを前記主走査方向と直交する副走査方向に搬送させる搬送手段と、前記レンチキュラシートの搬送量を求める搬送量算出手段と、前記搬送手段により搬送されているレンチキュラシートのプリ印画画像を検出する複数のセンサと、前記複数のセンサの検出結果に基づいて、前記主走査方向に対する前記複数のセンサの配列方向のズレを示すズレ量を求めるズレ量算出手段と、前記ズレ量に基づいて、前記複数のセンサが前記レンチキュラシートの所定位置を検出したときの搬送量を補正する搬送量補正手段とを備えることを特徴とする。
本発明は、更に、前記レンチキュラシートを回転させる回転手段と、前記レンチキュラシートのレンズ間の境界部分を前記複数のセンサで検出したときの搬送量を前記搬送量補正手段で補正した搬送量と、前記複数のセンサ間の間隔とに基づいて、前記副走査方向に対する前記レンチキュラシートの搬送方向のズレを示すアジマス量を求めるアジマス量算出手段と、前記アジマス量に基づいて、前記レンチキュラシートの搬送方向が前記副走査方向に修正されるように、前記回転機構を駆動制御する回転制御手段とを備えている。
本発明の一例としては、前記レンチキュラシートに、前記副走査方向に沿って順に、先端側余白エリア、印画エリア、後端側余白エリアを設け、その先端側余白エリアに先端側プリ印画画像を、その後端側余白エリアに後端側プリ印画画像を記録手段により記録することが挙げられる。
本発明は、更に、前記インクフィルムに設けられた複数色のインク領域のうちいずれかの第1色インク領域を用いて記録を行う際に、先端側プリ印画画像を前記複数のセンサで検出したときの搬送量と、前記後端側プリ印画画像を前記複数のセンサで検出したときの搬送量とを前記搬送量補正手段で補正したものに基づいて、前記第1色単色で前記印画エリア全体を記録したときの第1印画エリア長を求める第1印画エリア長算出手段と、前記第1色単色で記録されたレンチキュラシートに対して、前記第1色とは異なる第2〜N色(Nは3以上の自然数)インク領域のいずれかを用いて記録を行う際に、第1印画エリア長を求めたときと同様にして、前記第2〜N色単色で前記印画エリア全体を記録したときの第2〜N印画エリア長を求める第2〜第N印画エリア長算出手段と、前記第1印画エリア長と前記第2〜第N印画エリア長とから、第1色印画時における搬送量と前記第2〜第N色印画時における搬送量との差である第2〜第N送りムラを求める送りムラ算出手段と、前記第2〜第N送りムラ量が許容値を超えている場合には、レジストレーションズレが発生していると判定する判定手段とを備えている。ここで、Nは3であり、前記インクフィルムには、マゼンダインク領域、イエローインク領域、シアンインク領域が設けられており、マゼンダ、イエロー、シアンの順で記録することが好ましい。
本発明は、更に、前記第2〜第N送りムラに基づいて前記第2〜第N印画エリア長を補正したものを、次回の前記第2〜第N色単色で印画したときの最大搬送量として設定する最大搬送量設定部とを備えている。
本発明の前記ズレ量算出手段は、各センサが前記プリ印画画像を検出したときの搬送量と予め設定された基準長さとに基づいて、前記主走査方向に対する各センサのズレ量を求めている。
本発明は、更に、前記レンチキュラシートの余白エリアを切り落とすカッタを備えている。また、本発明は、前記レンチキュラシートの一方の端部を把持する把持手段を備えている。
本発明においては、前記複数のセンサの数は3個であることが好ましい。また、前記レンチキュラシートの表面部にはシリンドリカル状のレンチキュラレンズが複数設けられており、その裏面部には前記印画エリア及び余白エリアが設けられていることが好ましい。
本発明のプリント方法は、主走査方向に多数の発熱素子が配列されたサーマルヘッドをインクフィルムに圧接させて加熱することにより、複数の視点で見たときの画像がそれぞれ異なる視差画像をレンチキュラシートの印画エリアに記録する記録手段を用い、前記印画エリアに対する記録の前に、前記印画エリアとは異なるレンチキュラシートの余白エリアにプリ印画画像を記録し、前記プリ印画画像が記録されたレンチキュラシートを前記主走査方向と直交する副走査方向に搬送させ、前記レンチキュラシートの搬送量を搬送量算出手段により求め、前記搬送手段により搬送されているレンチキュラシートのプリ印画画像を複数のセンサによって検出し、前記複数のセンサの検出結果に基づいて、前記主走査方向に対対する前記複数のセンサの配列方向のズレを示すズレ量を求め、前記ズレ量に基づいて、前記複数のセンサが前記レンチキュラシートの所定位置を検出したときの搬送量を補正することを特徴とする。
本発明によれば、レンチキュラシートの余白エリアに設けたプリ印画画像を複数のセンサで検出し、その検出結果に基づいて複数のセンサのズレ量を求め、このズレ量に基づいて、複数のセンサがレンチキュラシートの所定位置を検出したときのレンチキュラシートの搬送量を補正するすることによって、センサ配列方向と主走査方向とを平行として扱うことができるため、N視点の視差画像をレンチキュラシートに記録する場合であっても、決められた位置に決められた視差画像を正確に記録することができる。
また、レンチキュラシートのレンズ間の境界部分を複数のセンサで検出したときの搬送量を、複数のセンサのズレ量を考慮した上で補正し、この補正した搬送量に基づいて得られるアジマス量を用いて、レンチキュラシートの斜行を修正することで、複数のセンサのズレ量を考慮しない場合よりも、更に精度良く斜行状態を修正することができる。
また、第2〜第N色の印画を行なう際に、第1〜第3センサによる先端側プリ印画画像及び後端側プリ印画画像の検出結果を利用して、第1色印画時における搬送量と第2〜第N色印画時における搬送量との差である送りムラを求め、この送りムラが許容値を超えた場合にレジストレーションズレが発生していると判定していることから、レジストレーションズレを確実に防止することができる。また、送りムラの算出は複数のセンサのズレ量を考慮して行なわれていることから、更に確実にレジストレーションズレを防止することができる。
本発明のプリンタの正面図である。 本発明のプリンタの平面図である。 レンチキュラシートの斜視図である。 第1〜第3センサとレンチキュラシートの位置関係、及び第1〜第3センサの検出により得られる検出信号と二値化信号を説明するための説明図である。 斜行状態のレンチキュラシートと第1〜第3センサとの位置関係、及び第1〜第3センサの検出により得られる二値化信号を説明するための説明図である。 本発明のプリンタの作用を示すフローチャートである。 テストプリント時におけるプリンタの作用を示すフローチャートである。 通常プリント時におけるプリンタの作用を示すフローチャートである。
図1及び図2に示すように、プリンタ10は、2つの視点から見たときの画像がそれぞれ異なる2視点の視差画像を、更に6視点の視差画像に変換して、その6視点の視差画像をレンチキュラシート11に記録する。6視点の視差画像の記録に際して、プリンタ10は、主走査方向Aに多数の発熱素子13aを配列したサーマルヘッド13を用いて6視点の視差画像をレンチキュラシート11に記録するとともに、1ライン分の記録毎にレンチキュラシート11を主走査方向Aと直交する副走査方向Bに搬送させる。また、プリンタ10は、センサ部15によりレンチキュラシート11のレンズ17a間のピッチを検出している。
図2及び図3に示すように、レンチキュラシート11は矩形状を有しており、多数の半円柱状のレンチキュラレンズ(以下「レンズ」という)17aを配列した表面部17と、この表面部17の反対側に設けられた平坦な裏面部18とを有している。表面部のレンズ17aは、幅方向に長く延びており、長手方向に対して隣接するレンズ17a同士が接するように配列されている。
裏面部18は先端側余白エリア20と、後端側余白エリア21と、印画エリア22とからなる。先端側余白エリア20には、印画エリア22に対して印画をする前に先端側プリ印画画像24が記録されている。先端側プリ印画画像24は矩形状であり、その長さはセンサ部15が検出可能な範囲であり、その線幅は少なくともサーマルヘッド13の印画可能な最小単位(1ドット)を有している。また、後端側余白エリア21には、先端側プリ印画画像24と同様の後端側プリ印画画像26が印画されている。
印画エリア22には、表面部のレンズ17a一個ごとに仮想的な画像領域28が設けられている。各画像領域28は、視差画像の視点数に応じて分割されており、本実施形態のように6視点の視差画像を記録する場合であれば、6個の微小領域18a〜18fに分割されている。これら6個の微小領域18a〜18fに、視差画像を6分割した線状画像がサーマルヘッド13によって記録される。また、先端側余白エリア20と印画エリア22との間、後端側余白エリア21と印画エリア22との間には、各余白エリア20,21をカッタ30で切り落とす位置となるシートカットライン20a,21bが設けられている。
図1及び図2に示すように、プリンタ10は、レンチキュラシート11を手差しで内部に送り込む搬送口32を備えている。レンチキュラシート11を送り込む際には、表面部17が下になるように搬送口32にセットして送り込む。搬送口32からプリンタ10内に入ったレンチキュラシート11は、給送ローラ対34によって副走査方向Bに搬送される。この給送ローラ対34は、一方がモータ35で駆動されるキャプスタンローラ34aと、他方がレンチキュラシート11の搬送に伴って従動回転するピンチローラ34bとからなる。
キャプスタンローラ34aにはエンコーダ36が取り付けられており、このエンコーダ36はキャプスタンローラ34aが一定角度回転する毎にエンコーダパルス信号を制御部38に送信する。制御部38内の搬送量算出部39は、受信したエンコーダパルス信号に基づき、レンチキュラシート11の搬送量を求める。一方、ピンチローラ34bは、キャプスタンローラ34aとの間にレンチキュラシート11をニップするニップ位置と、レンチキュラシート11から離れてニップを解除する解除位置との間で移動する。
給送ローラ対34により搬送されるレンチキュラシート11が、プリンタ10内のクランパ41にまで到達すると、このクランパ41によりレンチキュラシート11の先端側余白エリア20が把持される。ここで、クランパ41により把持が開始された時点のレンチキュラシート11の位置を初期位置とする。
クランパ41には搬送機構43が取り付けられており、この搬送機構43によって、クランパ41が、搬送路に沿って、副走査方向Bに往復移動する。このクランパ41の移動に伴って、レンチキュラシート11も副走査方向Bに往復移動する。また、クランパ41には、搬送路に直交する方向に設けられた回転軸45を中心として、クランパ41を搬送路に水平な面内で回転させる回転機構47が取り付けられている。このクランパ41の回転に伴って、クランパ41に把持されたレンチキュラシート11も搬送路に水平な面内で回転する。
給送ローラ対34とクランパ41との間には、レンチキュラシート11の裏面部18に対して視差画像を記録するサーマルヘッド13が設けられている。サーマルヘッド13は、記録用フィルム50を介して、プラテンローラ51上のレンチキュラシート11の裏面部18に圧接する圧接位置と、この圧接位置から上方に退避した退避位置との間で移動する。サーマルヘッド13は、適宜、新しいものに交換できるように取り外し可能となっている。
記録用フィルム50は受像層フィルム53、インクフィルム54、バック層フィルム55の3種類のフィルムから構成され、これら3種類のフィルムはフィルム交換機構57に取り付けられている。フィルム交換機構57は回転軸57aを中心として回転可能であり、フィルムを交換する際には、サーマルヘッド13を退避位置にした上で、これから使用するフィルムを時計回りに回転させて、サーマルヘッド13とレンチキュラシート11との間である印画可能位置にセットするとともに、それまで使用していたフィルムも時計回りに回転させることで、印画可能位置から印画待機位置に退避させる。
受像層フィルム53には、インクフィルム54のカラーインクを付着させる受像層が設けられている。インクフィルム54には、マゼンダインク領域、イエローインク領域、シアンインク領域の3色1組の領域が、レンチキュラシート11の搬送方向である副走査方向Bと同じフィルム送り方向に多数設けられている。このインクフィルム54を印画可能位置にセットした状態でサーマルヘッド13を発熱させることによって、受像層形成後のレンチキュラシート11に視差画像が記録される。バック層フィルム55には、視差画像が記録されたレンチキュラシート11の裏面部18を保護するバック層が形成されている。このバック層を形成することで、カラー発色を鮮明にすることができる。
サーマルヘッド13とクランパ41との間には、レンチキュラシート11のレンズ17aを光学的に検出するセンサ部15が設けられている。センサ部15は第1センサ15a、第2センサ15b、第3センサ15cから構成され、これら第1〜第3センサ15a〜15cは、センサ配列部材56上に、一定の方向(以下「センサ配列方向C」という)に一定の間隔で設けられている。センサ配列方向Cとサーマルヘッド13の発熱素子13aの配列方向である主走査方向Aとは通常は平行となっているが、例えばサーマルヘッド13を新しいものに交換したときなどには、センサ配列方向Cは主走査方向Aに対して傾くことがある、即ちサーマルヘッド11と各センサ15a〜15cのそれぞれとの間隔が、センサ間で差が生じることがある。
第1センサ15aは、レンチキュラシート11に向けて光を照射する発光ダイオードなどの投光器59と、レンチキュラシートを透過した光を検出し、検出した光の強さに応じた検出信号を出力する受光器60とを備えており、他の第2及び第3センサ15b,15cも第1センサ15aと同様の投光器及び受光器を備えている。各センサ15a〜15bの受光器から出力される検出信号は、制御部38に送られる。
ここで、第1〜第3センサの投光器からの光がレンチキュラシート11に照射されると、照射された光はレンチキュラシートのレンズ17aで屈折、透過等する。このレンチキュラシートのレンズ17aはシリンドリカル状を有しているため、受光器から出力される検出信号は、レンズ17aの形状に応じて変化する。したがって、図4に示すように、第1〜第3センサ15a〜15cがレンズ17a間の境界部分62に対向したときから、レンズ17aの頂点63と対向するまでの間は、検出信号の強度は増加し続ける。一方、第1〜第3センサ15a〜15cがレンズの頂点63に達したときから、隣の境界部分62に対向するまでの間は、検出信号の強度は減少し続ける。制御部38では、このように変化する検出信号を予め設定した閾値で二値化した二値化信号を求める。そして、この二値化信号の1周期の間、例えば二値化信号の立ち上がりから次の立ち上がりまでに搬送されるレンチキュラシート11の搬送量を、そのレンチキュラシート11のレンズピッチPとする。
また、第1〜第3センサ15a〜15cの投光器からの光が先端側プリ印画画像24に照射されたときには、その照射時に得られる検出信号は先端側プリ印画画像24がない場合に得られる検出信号と異なる。制御部38は、第1センサ15aからの検出信号を受信したときの搬送量をXとし、第2センサ15bからの検出信号を受信したときの搬送量をYとし、第3センサ15cからの検出信号を受信したときの搬送量をZとして、メモリ65に記憶する。ここで、センサ配列方向Cと主走査方向Aとが平行でない場合、即ち第1〜第3センサ15a〜15cに位置ズレが生じた場合には、搬送量X、Y、Z間で差が生じることとなる。
メモリ65に搬送量X,Y,Zが記憶されると、制御部38は、初期位置から先端側プリ印画画像24までの基準長さLsを用い、X−Lsの演算を行う。ここで、基準長さLsは予めメモリ65に記憶済みであり、センサ配列方向Cと主走査方向Aとが平行な場合に測定した長さである。これにより、実際の第1センサ15aが理想状態の第1センサ15aの位置からどの程度ズレているかを示すズレ量ΔXが求まる。同様にして、Y−Lsの演算を行うことにより第2センサ15bのズレ量ΔYを求めるとともに、Z−Lsの演算を行うことにより第3センサ15cのズレ量ΔZを求める。求めたズレ量ΔX、ΔY、ΔZはメモリに記憶される。
搬送量補正部67は、ズレ量ΔX、ΔY、ΔZに基づいて、第1〜第3センサ15a〜15cがレンチキュラシート11の所定位置を検出したときの搬送量を補正する。その際、センサ配列方向Cと主走査方向Aとが平行になるように、搬送量を補正する。これにより、第1〜第3センサ15a〜15cのズレを機械的に補正する機構等をプリンタ10に設けなくとも、制御部38内の処理で仮想的にズレを解消することができるため、コストを抑えることができる。
副走査方向Bに対するレンチキュラシート11の傾き(アジマス量)を求める際には、図5に示すように、第1〜第3センサ15a〜15cがレンチキュラシート11のレンズ17a間の境界部分62を検出するときに、各センサ15a〜15c間で境界部分62を検出するタイミングにズレが生じる現象を利用して行なわれる。即ち、同一の境界部分62を検出したときのレンチキュラシート11の搬送量について、各センサ15a〜15c間で差が生じる現象を利用する。なお、本実施形態では、第1センサ15aが境界部分62を検出したときの搬送量と第2センサ15bが境界部分を検出したときの搬送量の差が1レンズピッチ未満に抑えられるように、第1センサ15aと第3センサ15c間の間隔が定められる。
まず、制御部38は、第1センサ15aの検出に基づく二値化信号が立ち上がった時点から、その後に第2センサ15bの検出に基づく二値化信号が立ち上がった時点までの搬送量L1を求める。この搬送量L1は搬送量補正部67によって補正される。次に、制御部38は、補正後の搬送量L1と、第1センサ15aと第2センサ15bとのセンサ間隔S1、第1センサ15aと第3センサ15cとのセンサ間隔S2とに基づき、下記式(1)により、第1センサ15aで境界部分62を検出したときの搬送量と第3センサ15cで境界部分62を検出したときの搬送量とのズレ量L2を求める。さらに、このズレ量L2と、予め設定されているレンズピッチP0とに基づき、下記式(2)により参照値G2を求める。この参照値Gは小数点以下切捨ての整数値であり、第1センサ15aが境界部分62を検出してから、それと同一の境界部分62を第3センサ15cが検出するまでの間に、第3センサ15cが検出する境界部分62の個数を示している。
L2=S2×(L1/S1) ・・・(1)
G=L2/P0 ・・・(2)
さらに、制御部38では、第1センサ15aの検出に基づく二値化信号が立ち上がった時点から、その後に第3センサ15cの検出に基づく二値化信号が立ち上がるごとに、立ち上がった回数、即ち第3センサ15cが検出した境界部分62の個数をカウントする。立ち上がり回数が参照値G以上になった時点で、第1センサ15aの検出に基づく二値化信号が立ち上がった時点からその時点までの搬送量L3を求める。この搬送量L3は搬送量補正部67によって補正される。そして、制御部38では、補正後の搬送量L3とセンサ間隔S2とに基づき、下記式(3)により、アジマス量θを求める。
θ=tan−1(L3/S2)・・・(3)
なお、搬送量L3は、ズレ量L2とほぼ同じ値となるが、搬送量L3は実際の測定値であるため、ズレ量L2よりも精度の高い値となる。したがって、搬送量L3から得られるアジマス量θの精度は非常に高い。
アジマス量θが求まると、制御部38は回転機構47を制御して、アジマス量θを打ち消すようにクランパ41を回転させる。これにより、レンチキュラシート11の斜行が補正される。また、レンチキュラシート11が斜行した状態で搬送されている間に、例えば第1センサ15aの検出に基づく二値化信号の1周期分の搬送量L4を求め、これにcosθを乗ずることにより、レンチキュラシート11のレンズ間のピッチPを求めることができる。
さらに、レンチキュラシート11の斜行を補正した後は、レンチキュラシート11を初期位置にまで戻し、先端側プリ印画画像24と後端側プリ印画画像26とを用いて、イエロー、マゼンダ、シアンの3色全てがレンチキュラシートの印画エリア22にまんべんなく印画されるか否か、即ちレジストレーションズレが生じるか否かを判定する。なお、レジストレーションズレの原因の一つとして、例えば、環境温度の変化等によって生じるレンチキュラシートの送りムラが考えられる。
レジストレーションズレの判定に際しては、まず、フィルム交換機構57によりインクフィルム54のマゼンダインク領域を印画可能位置にセットし、サーマルヘッド13を圧接位置にした上で、レンチキュラシート11を副走査方向Bに搬送させて、マゼンダ単色で印画エリア22に印画する。その際、搬送中に、センサ部15によって先端側プリ印画画像24と後端側プリ印画画像26とを検出させる。このとき、センサ部15が先端側プリ印画画像24を検出したときの搬送量と後端側プリ印画画像26を検出したときの搬送量は、搬送量補正部67によって補正される。そして、制御部内の印画エリア長算出部70は、補正後の搬送量に基づいて、マゼンダ印画エリア長Lmを算出する。
マゼンダ印画エリア長Lmが算出されると、レンチキュラシート11を初期位置にまで戻し、フィルム交換機構57によりインクフィルム54のイエローインク領域を印画可能位置にセットする。そして、マゼンダ印画エリア長Lmを算出したときと同様にして、印画エリア長算出部70によってイエロー印画エリア長Lyを算出する。そして、制御部内の送りムラ算出部72は、Lm−Lyの演算を行うことにより、マゼンダ単色で印画したときの搬送量とイエロー単色で印画したときの搬送量との差である送りムラΔdmyを求める。
そして、この送りムラΔdmyが正であり、且つ一定値以下である場合には、制御部内の最大搬送量設定部74は、イエロー印画エリア長Lyに対して送りムラΔdmyを加算したものを、イエロー印画時の最大搬送量Lymaxとして設定する。これに対して、送りムラΔdmyが正であり、且つ一定値以上の場合には、レジストレーションズレが発生しているとして、アラーム77で警告する。なお、送りムラΔdmyが負の場合はレジストレーションズレは発生しないが、イエローインクが無駄に使用される可能性があることをディスプレイ(図示省略)等で警告する。
イエロー印画におけるレジストレーションズレの判定が完了した後は、イエロー印画エリア長Lyを算出したときと同様にして、シアン印画エリア長Lcを算出する。そして、制御部内の送りムラ算出部でLm−Lcの演算を行うことにより、マゼンダ単色で印画したときの搬送量とシアン単色で印画したときの搬送量との差である送りムラΔdmcを求める。そして、送りムラΔdmcが正であり、且つ一定値以下であるときには、送りムラΔdmyと同様にして、シアン印画時の最大搬送量Lcmaxを設定する。これに対して、送りムラΔdmcが正であり、且つ一定値以上であるときには、レジストレーションズレが発生しているとして、アラーム77で警告する。
ヘッド駆動部79は、受像層、バック層を形成するときには、それらを転写するために必要な発熱量となるように、サーマルヘッド13を駆動制御する。また、ヘッド駆動部79は、視差画像を記録するときには、2視点の視差画像データをデータ変換部80で変換した6視点の視差画像データに基づいてサーマルヘッド13を駆動制御する。記録終了後は、レンチキュラシート11を戻し搬送路82に送り込んでから、クランパ41による把持を解除することで排出口(図示省略)から排出する。
視差画像の記録に際しては、第1〜第3センサ15a〜15cによって先端側プリ印画画像24及び後端側プリ印画画像26とレンチキュラシートのレンズ17aの位置を検出することで、レンズ17aに対する印画位置ズレを起すことなく、立体感のある高品質な印画を実施することができる。
また、視差画像の記録は、マゼンダ、イエロー、シアンの順で行われ、マゼンダの印画が完了したらレンチキュラシート11を初期位置まで戻してから、イエローの印画を行なう。イエローの印画の際には、最大搬送量Lymaxを超えないようにレンチキュラシート11を搬送することで、マゼンダとのレジストレーションズレを確実に防止することができる。さらに、イエローの印画の次に行なわれるシアンの印画の際には、最大搬送量Lcmaxを超えないようにレンチキュラシート11を搬送することで、マゼンダ及びイエローとのレジストレーションズレを確実に防止することができる。
次に、本発明のプリンタの作用を、図6〜図8に示すフローチャートに沿って説明する。まず、最初に、サーマルヘッド13に対するセンサ部15の位置ズレ検出、レンチキュラシート11の斜行補正、及びレジストレーションズレの判定を行なうテストプリントを行い、その後に視差画像を印画する通常のプリントを行う。
テストプリントでは、まず、プリンタの搬送口32からレンチキュラシート11をプリンタ10の内部に送り込む。その際、レンズ17aが設けられたレンチキュラシートの表面部17を下にして送り込む。レンチキュラシートがクランパ41にまで到達すると、クランパ41による先端側余白エリア20の把持が開始される。この時点でのレンチキュラシート11の位置を初期位置とする。そして、先端側余白エリア20の所定位置がサーマルヘッドの下方に位置するまで、レンチキュラシート11を搬送させる。そして、サーマルヘッド13の下方に先端側余白エリア20の所定位置が達したときに、レンチキュラシート11の搬送を停止させる。
そして、フィルム変更機構57によりインクフィルム54を印画可能位置にセットした上で、サーマルヘッド13を圧接位置に移動させる。そして、ヘッド駆動部79でサーマルヘッド13を駆動制御することによって、先端側余白エリア20の所定位置に先端側プリ印画画像24を印画する。先端側プリ印画画像24が印画されると、サーマルヘッド13を退避位置に移動させた上で、サーマルヘッド13の下方に後端側余白エリア21の所定位置が到達するまで、レンチキュラシート11を副走査方向Bに搬送させる。後端側余白エリア21の所定位置がサーマルヘッド13の下方に到達したら、先端側プリ印画画像24を印画したとき同様に、後端側プリ印画画像26を印画する。後端側プリ印画画像26が印画されたら、レンチキュラシート11を初期位置に戻す。
先端側プリ印画画像24及び後端側プリ印画画像26が形成されたら、次はセンサ部15の位置ズレを検出する工程に移る。まず、初期位置にあるレンチキュラシートを副走査方向Bに搬送させる。その際、搬送量算出部39によって、レンチキュラシート11の搬送量を算出する。そして、レンチキュラシート11の搬送中に、センサ部15が先端側プリ印画画像24を検出したときには、第1センサ15aからの検出信号を制御部38が受信したときの搬送量Xとし、第2センサ15bからの検出信号を制御部38が受信したときの搬送量をYとし、第3センサ15cからの検出信号を制御部38が受信したときの搬送量をZとしてメモリ65に記憶する。
センサ部15が後端側プリ印画画像26を検出した後は、X−Lsの演算を行うことによって、第1センサ15aのズレ量ΔXを求める。同様にして、Y−Lsの演算を行うことによって第2センサ15bのズレ量ΔYを求め、Z−Lsの演算を行うことによって第3センサ15cのズレ量ΔZを求める。これ以降は、第1〜第3センサ15a〜15cがレンチキュラシート11の所定位置を検出したときの搬送量は、ズレ量ΔX、ΔY、ΔZに基づき搬送量補正部67で補正される。
次に、レンチキュラシート11の斜行補正を行う。まず、レンチキュラシート11を初期位置に戻した上で、レンチキュラシート11を初期位置から副走査方向Bに搬送させる。そして、レンチキュラシート11の搬送中に、第1センサ15aの検出に基づく二値化信号が立ち上がった時点から、その後に第2センサ15bの検出に基づく二値化信号が立ち上がった時点までの搬送量L1を求める。この搬送量L1は、搬送量補正部67によって補正される。
そして、搬送量L1と、第1センサ15aと第2センサ15bとのセンサ間隔S1、第1センサ15aと第3センサ15cとのセンサ間隔S2とを用い、第1センサ15aで境界部分62を検出したときの搬送量と第3センサ15cで境界部分62を検出したときの搬送量とのズレ量L2を、L2=S2×(L1/S1)の演算により求める。さらに、このズレ量L2と、予め設定されているレンズピッチP0とを用い、参照値GをG=L2/P0の演算により求める。
さらに、第1センサ15aの検出に基づく二値化信号が立ち上がった時点から、その後に第3センサ15cの検出に基づく二値化信号が立ち上がるごとに、立ち上がった回数をカウントする。立ち上がり回数が参照値G以上になった時点で、第1センサ15aの検出に基づく二値化信号が立ち上がった時点からその時点までの搬送量L3を求める。この搬送量L3は、搬送量補正部67によって補正される。
そして、搬送量L3とセンサ間隔S2とを用い、アジマス量θをθ=tan−1(L3/S2)の演算により求める。アジマス量θが求まると、制御部38は回転機構47を制御して、アジマス量θを打ち消すようにクランパ41を回転させる。これにより、レンチキュラシート11の斜行が補正されるため、レンチキュラシート11は、副走査方向Bに対して傾くことなく、副走査方向Bに対して平行に搬送される。
次に、レンチキュラシート11の斜行を補正した後は、レジストレーションズレの判定を行う。まず、レンチキュラシート11を初期位置に戻した上で、フィルム交換機構57によりインクフィルム54のマゼンダインク領域を印画可能位置にセットする。そして、サーマルヘッド13を圧接位置にした上で、レンチキュラシートを初期位置から副走査方向Bに搬送させて、マゼンダ単色で印画エリア22に印画する。また、センサ部15が先端側プリ印画画像24を検出したときの搬送量と後端側プリ印画画像26を検出したときの搬送量とが、搬送量補正部67により補正される。印画エリア長算出部70は、補正後の搬送量に基づいて、マゼンダ印画エリア長Lmを算出する。
マゼンダ印画エリア長Lmが算出されると、レンチキュラシート11を初期位置にまで戻し、マゼンダ印画エリア長Lmを算出したときと同様にして、印画エリア長算出部70によってイエロー印画エリア長Lyを算出する。そして、Lm−Lyの演算を行うことにより、マゼンダ単色で印画したときの搬送量とイエロー単色で印画したときの搬送量との差である送りムラΔdmyを求める。
そして、この送りムラΔdmyが正であり且つ一定値以下、又は負である場合には、送りムラΔdmyに基づいてイエロー印画エリア長Lyを補正したものを、イエロー印画時の最大搬送量Lymaxとして設定する。これに対して、送りムラΔdmyが正であり、且つ一定値以上の場合には、レジストレーションズレが発生しているとして、アラーム77で警告する。
イエロー印画におけるレジストレーションズレの判定が完了した後は、イエロー印画エリア長Lyを算出したときと同様にして、シアン印画エリア長Lcを算出する。そして、制御部内の送りムラ算出部でLm−Lcの演算を行うことにより、マゼンダ単色で印画したときの搬送量とシアン単色で印画したときの搬送量との差である送りムラΔdmcを求める。そして、送りムラΔdmcが正であり且つ一定値以下、又は負であるときには、最大搬送量Lymaxの場合と同様にして、シアン印画時の最大搬送量Lcmaxを設定する。これに対して、送りムラΔdmcが正であり、且つ一定値以上であるときには、レジストレーションズレが発生しているとして、アラーム77で警告する。そして、プリンタ10のシート排出ボタン(図示省略)を操作し、レンチキュラシート11を排出口から排出させる。ここまでがテストプリントの作用についての説明である。
次に、レンチキュラシートに対して視差画像を記録する通常プリントについて説明をする。まず、テストプリントの場合と同様にして、プリンタの搬送口32からレンチキュラシート11をプリンタ10の内部に送り込む。そして、テストプリントの場合と同様にして、レンチキュラシート11の先端側余白エリア20に先端側プリ印画画像24を、後端側余白エリア21に後端側プリ印画画像26を記録する。
そして、後端側プリ印画画像26を記録した後は、レンチキュラシート11を初期位置に戻して、視差画像の記録を開始する。まず、マゼンダ単色で視差画像を記録する。その際、第1〜第3センサ15a〜15cによって先端側プリ印画画像24及び後端側プリ印画画像26とレンチキュラシートのレンズ17aの位置を検出しながら、記録を行なう。
マゼンダ単色での記録が完了したら、レンチキュラシート11を初期位置まで戻し、イエロー単色での印画を行なう。イエロー単色の印画の際には、搬送量が最大搬送量Lymaxに達するまでレンチキュラシート11を搬送する。イエロー単色での記録が完了したら、レンチキュラシート11を初期位置まで戻し、シアン単色での印画を行なう。シアン単色の印画の際には、搬送量が最大搬送量Lcmaxに達するまでレンチキュラシート11を搬送する。これにより、視差画像の記録が完了する。
そして、レンチキュラシート11のシートカットライン20aがカッタ30の間に位置するように、レンチキュラシート11を搬送させる。シートカットライン20aがカッタ30の間に到達したら、カッタ30により先端側余白エリア20を切り落とす。先端側余白エリアが切り落とされたら、次は、シートカットライン21aをカッタ30の間に位置するように、レンチキュラシート11を搬送させる。そして、同様にして、カッタ30により後端側余白エリア21を切り落とす。後端側余白エリア21の切り落としが完了したら、プリンタ10のシート排出ボタン(図示省略)を操作し、レンチキュラシート11を排出口から排出させる。
なお、本実施形態では、第1〜第3センサが先端側プリ印画画像を検出したときの搬送量と予め設定した基準長さLsとから、第1〜第3センサのズレ量ΔX、ΔY、ΔZを求めたが、これに加えて又は代えて、後端側プリ印画画像を検出したときの搬送量を考慮してズレ量を求めてもよい。
なお、本実施形態では、テストプリントの時点で設定したイエロー印画時の最大搬送量Lymaxと、シアン印画時の最大搬送量Lcmaxとを用い、通常プリント時において、イエロー印画時とシアン単色印画時に合計2回の印画位置補正を行ったが、これに限らず、ユーザーが設定した場合にのみ印画位置補正を行なってもよい。また、印画位置補正は2回に限らず、レジストレーションズレが発生する可能性が低ければ1回でもよく、可能性が高ければ3回行なってもよい。
なお、本実施形態では、6視点の視差画像を記録するプリンタについて説明したが、本発明は、6視点以外の複数視点の視差画像の記録を行なうプリンタに対しても適用することができる。
10 プリンタ
11 レンチキュラシート
13 サーマルヘッド
15 センサ部
15a〜15c 第1〜第3センサ
20 先端側余白エリア
22 後端側余白エリア
24 先端側プリ印画画像
26 後端側プリ印画画像
38 制御部
39 搬送量算出部
43 搬送機構
47 回転機構
67 搬送量補正部
72 送りムラ算出部
74 最大搬送量設定部

Claims (12)

  1. 主走査方向に多数の発熱素子が配列されたサーマルヘッドをインクフィルムに圧接させて加熱することにより、複数の視点で見たときの画像がそれぞれ異なる視差画像をレンチキュラシートの印画エリアに記録する手段であって、前記印画エリアに対する記録の前に、前記印画エリアとは異なるレンチキュラシートの余白エリアにプリ印画画像を記録する記録手段と、
    前記レンチキュラシートを前記主走査方向と直交する副走査方向に搬送させる搬送手段と、
    前記レンチキュラシートの搬送量を求める搬送量算出手段と、
    前記搬送手段により搬送されているレンチキュラシートのプリ印画画像を検出する複数のセンサと、
    前記複数のセンサの検出結果に基づいて、前記主走査方向に対する前記複数のセンサの配列方向のズレを示すズレ量を求めるズレ量算出手段と、
    前記ズレ量に基づいて、前記複数のセンサが前記レンチキュラシートの所定位置を検出したときの搬送量を補正する搬送量補正手段とを備えることを特徴とするプリンタ。
  2. 前記レンチキュラシートを回転させる回転手段と、
    前記レンチキュラシートのレンズ間の境界部分を前記複数のセンサで検出したときの搬送量を前記搬送量補正手段で補正した搬送量と、前記複数のセンサ間の間隔とに基づいて、前記副走査方向に対する前記レンチキュラシートの搬送方向のズレを示すアジマス量を求めるアジマス量算出手段と、
    前記アジマス量に基づいて、前記レンチキュラシートの搬送方向が前記副走査方向に修正されるように、前記回転機構を駆動制御する回転制御手段とを備えることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  3. 前記レンチキュラシートには、前記副走査方向に沿って順に、先端側余白エリア、印画エリア、後端側余白エリアが設けられており、
    前記記録手段は、前記先端側余白エリアに先端側プリ印画画像を、前記後端側余白エリアに後端側プリ印画画像を記録することを特徴とする請求項1または2記載のプリンタ。
  4. 前記インクフィルムに設けられた複数色のインク領域のうちいずれかの第1色インク領域を用いて記録を行う際に、先端側プリ印画画像を前記複数のセンサで検出したときの搬送量と前記後端側プリ印画画像を前記複数のセンサで検出したときの搬送量とを前記搬送量補正手段で補正したものに基づいて、前記第1色単色で前記印画エリア全体を記録したときの第1印画エリア長を求める第1印画エリア長算出手段と、
    前記第1色単色で記録されたレンチキュラシートに対して、前記第1色とは異なる第2〜N色(Nは3以上の自然数)インク領域のいずれかを用いて記録を行う際に、前記第1印画エリア長を求めたときと同様にして、前記第2〜N色単色で前記印画エリア全体を記録したときの第2〜N印画エリア長を求める第2〜第N印画エリア長算出手段と、
    前記第1印画エリア長と前記第2〜第N印画エリア長とから、第1色印画時における搬送量と前記第2〜第N色印画時における搬送量との差である第2〜第N送りムラを求める送りムラ算出手段と、
    前記第2〜第N送りムラ量が許容値を超えている場合には、レジストレーションズレが発生していると判定する判定手段とを備えることを特徴とする請求項3記載のプリンタ。
  5. Nは3であり、前記インクフィルムには、マゼンダインク領域、イエローインク領域、シアンインク領域が設けられており、マゼンダ、イエロー、シアンの順で記録することを特徴とする請求項4記載のプリンタ。
  6. 前記第2〜第N送りムラに基づいて前記第2〜第N印画エリア長を補正したものを、次回の前記第2〜第N色単色で印画したときの最大搬送量として設定する最大搬送量設定部とを備えることを特徴とする請求項4または5記載のプリンタ。
  7. 前記ズレ量算出手段は、各センサが前記プリ印画画像を検出したときの搬送量と予め設定された基準長さとに基づいて、前記主走査方向に対する各センサのズレ量を求めることを特徴とする請求項1ないし6いずれか1項記載のプリンタ。
  8. 前記レンチキュラシートの余白エリアを切り落とすカッタを備えることを特徴とする請求項1ないし7いずれか1項記載のプリンタ。
  9. 前記レンチキュラシートの一方の端部を把持する把持手段を備えることを特徴とする請求項1ないし8いずれか1項記載のプリンタ。
  10. 前記複数のセンサの数は3個であることを特徴とする請求項1ないし9いずれか1項記載のプリンタ。
  11. 前記レンチキュラシートの表面部にはシリンドリカル状のレンチキュラレンズが複数設けられており、その裏面部には前記印画エリア及び余白エリアが設けられていることを特徴とする請求項1ないし10いずれか1項記載のプリンタ。
  12. 主走査方向に多数の発熱素子が配列されたサーマルヘッドをインクフィルムに圧接させて加熱することにより、複数の視点で見たときの画像がそれぞれ異なる視差画像をレンチキュラシートの印画エリアに記録する記録手段を用い、前記印画エリアに対する記録の前に、前記印画エリアとは異なるレンチキュラシートの余白エリアにプリ印画画像を記録し、
    前記プリ印画画像が記録されたレンチキュラシートを前記主走査方向と直交する副走査方向に搬送させ、
    前記レンチキュラシートの搬送量を搬送量算出手段により求め、
    前記搬送手段により搬送されているレンチキュラシートのプリ印画画像を複数のセンサによって検出し、
    前記複数のセンサの検出結果に基づいて、前記主走査方向に対する前記複数のセンサの配列方向のズレを示すズレ量を求め、
    前記ズレ量に基づいて、前記複数のセンサが前記レンチキュラシートの所定位置を検出したときの搬送量を補正することを特徴とするプリント方法。
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