JP4774474B1 - プリンタ - Google Patents

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Abstract

レンチキュラレンズの傾き角度及び傾き方向を正確に検出して、レンチキュラシートの搬送姿勢を高精度に修正する。
レンチキュラシート3の搬送路12に、主走査方向に沿って1列で、かつ不等間隔で、少なくとも第1〜第3レンズセンサ34〜36が配置されている。各レンズセンサ34〜36は、レンチキュラシート3を挟むように配置された発光部と受光部を有し、レンチキュラレンズ4の凹凸に応じた検出信号を出力する。レンチキュラシート3の搬送中に、第1〜第3レンズセンサ34〜36から出力された検出信号を解析して、レンチキュラレンズ4の傾き方向と傾き角度を正確に検出する。傾き方向と傾き角度に基づき、レンチキュラシートの姿勢を事前に修正し、線状画像の記録中でのレンチキュラシートの斜行を防止する。
【選択図】図3

Description

本発明は、裸眼で立体視が可能なプリントを作成するためのプリンタに関し、更に詳しくはレンチキュラシートの姿勢を修正して斜行を防止するプリンタに関するものである。
レンチキュラレンズを左右方向に多数並べたレンチキュラシートを用いて、立体画像を観察できるようにした技術が知られている。これは、レンチキュラシートの背面側に、例えば左右の2視点から撮影したR視点画像及びL視点画像をそれぞれ線状(ストライプ状)に分割した線状画像を交互に配置するとともに、1個のレンチキュラレンズの下に、隣接する2つの線状画像を位置させたものである。左眼と右眼とが、各レンチキュラレンズを介して、視差のあるR視点画像及びL視点画像をそれぞれ観察することで、立体画像を観察することができる。また、N個(Nは3以上)の視点画像を撮影し、これらを線状に分割して、1個のレンチキュラレンズの背後に、N個の線状画像を並べて配置することによって、立体感を更に向上させることも知られている。
プリンタを用いて、レンチキュラシートの背面に線状画像を記録する場合は、レンチキュラシートを副走査方向に間欠搬送する。各間欠搬送の直後に記録ヘッドを駆動して、主走査方向に延びた線状画像をレンチキュラシートに順次記録する。これにより、レンチキュラシートの背面に、視差のある少なくとも2種類の視点画像が記録される(特許文献1及び2参照)。
ところで、レンチキュラシートの背面に複数の視点画像を記録する際に、レンチキュラシートが斜めに傾いた状態で搬送されることがある。これは、斜行(スキュー)と呼ばれている。この場合に、レンチキュラレンズの長手方向と主走査方向とが一致していない状態で画像記録が行われるから、記録品質が著しく低下してしまう。このレンチキュラシートの斜行に起因する記録品質の低下を防止するために、従来から様々な工夫がなされている。
特許文献3には、記録ヘッドの近傍に光学センサを設け、この光学センサでレンチキュラレンズの位置を検出し、この位置検出結果に基づいて、レンチキュラシートの画像を記録する位置を調整するプリンタが記載されている。レンチキュラシートが斜行している場合でも、この斜行に対応して画像の記録位置を調整することができる。
特許文献4には、レンチキュラシートの姿勢を事前に修正して、記録中での斜行を防止するプリンタが記載されている。このプリンタは、主走査方向に対するレンチキュラレンズの長手方向の傾き角度を検出し、この検出結果に応じて、レンチキュラシートを搬送面に垂直な軸周りに回転させる。傾き角度の検出のために、走査方向に並んだ2個の光学センサがシート搬送路に設けられている。各光学センサは、レンチキュラレンズの凹凸に応じた検出信号を出力する。これらの検出信号から、レンチキュラレンズの傾き角度を求めている。
特開2000−292871号公報 特開2007−144974号公報 特開2007−76084号公報 特開平8−137034号公報
しかしながら、特許文献3のように、記録ヘッドで視点画像を記録する位置を調整する場合、レンチキュラシートの斜行の程度が大きくなると、レンチキュラシートに記録される視点画像の歪みが大きくなり、記録品質が低下するという問題がある。
また、特許文献4のプリンタのように、レンチキュラシートを回転させて姿勢を修正する場合には、視点画像の歪みは生じない。しかし、2個の光学センサから出力される検出信号(例えば、図8〜図11参照)を比較しても、いずれの信号の位相が進んでいるか、あるいは遅れているかを判別するのは困難である。このため、特許文献4のプリンタでは、レンチキュラレンズの傾き角度や傾き方向を正確に求めることが困難であり、姿勢修正が正しく行われないおそれがある。
なお、特許文献4のプリンタのように、2個の光学センサを主走査方向に並べて配置した場合には、両光学センサでレンチキュラシートの先端をそれぞれ検出したときの時間差から、レンチキュラレンズの傾き方向と傾き角度を算出する方法も考えられる。しかし、製造誤差等の各種の原因で、レンチキュラシートの先端とレンチキュラレンズの長手方向とが平行でない場合は、レンチキュラレンズの傾き角度を正確に検出することができない。この結果、レンチキュラレンズの長手方向を主走査方向に合わせることはできない。
本発明は、レンチキュラレンズの傾き角度及び傾き方向を正確に検出して、レンチキュラシートの姿勢を高精度で修正するプリンタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のプリンタは、搬送部と、記録部と、少なくとも第1ないし第3の検出センサと、姿勢調整部と、制御部とを備え、レンチキュラシートの斜行防止のための姿勢修正をしてから、レンチキュラシートに複数の視点画像を記録する。このレンチキュラシートは、主走査方向に延びた複数のレンチキュラレンズが表面に形成されている。前記搬送部は、前記主走査方向と直交する副走査方向に延びた搬送路に沿って、前記レンチキュラシートを搬送する。前記記録部は、複数の視点画像を前記主走査方向に平行な線状画像に分割して、前記レンチキュラシートの裏面に記録する。前記第1〜第3の検出センサは、前記主走査方向に沿って一列の状態で前記搬送路に配置され、前記レンチキュラレンズの凹凸に応じた検出信号を出力する。これらの第1〜第3の検出センサは、その間に形成される3個の間隔のうち、少なくとも1つの間隔が他の2つの間隔と異なるように配列されている。前記姿勢調整部は、前記搬送路上で前記レンチキュラシートの姿勢を調整する。前記制御部は、前記記録部による記録前に、前記第1ないし第3の検出センサの検出信号から前記主走査方向に対する前記レンチキュラレンズの長手方向の傾き方向を求めるとともに、2個の前記検出センサの検出信号から前記レンチキュラレンズの長手方向の傾き角度を求める。次に、前記制御部は、得られた傾き方向と角度とに基づいて前記姿勢調整部を制御し、前記レンチキュラレンズの長手方向が前記主走査方向とほぼ平行となるように、レンチキュラシートの姿勢を修正する。前記姿勢調整部は、前記レンチキュラシートの姿勢修正(レンチキュラレンズの傾き修正)を粗調整と微調整の2段階で行う。最初に求めた第1傾き方向と第1傾き角度とから、前記レンチキュラシートの姿勢を粗調整する。この粗調整後に、前記制御部は、第2傾き方向と第2傾き角度とを求める。この第2傾き方向と第2傾き角度とに基づいて、前記レンチキュラシートの姿勢が微調整される。ここで、前記第1傾き角度は間隔が狭い2個の前記検出センサの検出信号から求められ、前記第2傾き角度は間隔が広い2個の前記検出センサの検出信号から求められる。
前記搬送路に前記レンチキュラシートの姿勢を規制する規制ガイドを設けるのが望ましい。前記粗調整に用いた2個の検出センサのいずれか一方が任意の前記レンチキュラレンズを検出してから、このレンチキュラレンズを他方が検出するまでの期間における前記レンチキュラシートの搬送長が測定される。この搬送長が、前記レンチキュラレンズの1レンズピッチよりも小さくなるように、前記規制ガイドは前記搬送路上の前記レンチキュラシートの姿勢を規制する。
前記粗調整に用いた2個の前記検出センサは、その一方が任意の前記レンチキュラレンズを検出してから、このレンチキュラレンズが他方で検出されるまでの期間における前記レンチキュラシートの搬送長が、前記レンチキュラレンズの1レンズピッチよりも小さくなるように、2個の前記検出センサ間の距離が定められている。
前記第1検出センサと前記第2検出センサとの間隔と、前記第2検出センサと前記第3検出センサとの間隔とが、「1」以外の公約数をもたない素数関係にあることが望ましい。
前記搬送路には、前記レンチキュラシートの斜行角度を所定角度以下に規制する規制ガイドを設けるのが望ましい。前記レンチキュラシートが最大に斜行している場合に、前記各検出センサを結ぶ直線が当該レンチキュラシート上で同時に跨ぐ前記レンチキュラレンズの上限数を「n」とし、前記第1検出センサと前記第2検出センサとの間隔の大きさをS1とする。また、前記第2検出センサと前記第3検出センサとの間隔の大きさをS2とし、「2」以上「n」以下の任意の自然数を「M」とする。前記S1及びS2は、次式を満たしている。
S1≠{(S1+S2)/M}
S2≠{(S1+S2)/M}
前記プリンタは、記録部を駆動して、前記主走査方向に長く延びたテスト画像を前記レンチキュラシートに記録させる記録制御部と、前記テスト画像の記録後に、前記レンチキュラシートが前記第1ないし第3の各検出センサを通過するように、前記搬送部を制御する搬送制御部と、前記テスト画像の記録後から当該テスト画像が前記各検出センサを通過するまでの前記各検出センサの検出信号を比較して、前記各検出センサの前記副走査方向での相対位置のズレ量を検出するズレ量検出部とを備えている。前記制御部は、前記ズレ量検出部の検出結果に基づき、前記各検出センサの検出信号から、当該各検出センサの前記相対位置が揃っていると仮定した場合の前記傾き角度と傾き方向を求める。
前記制御部は、前記検出信号の1周期の間に搬送される前記レンチキュラシートの搬送長と、先に求めた前記傾き角度とに基づき、前記レンチキュラレンズのレンズピッチを求める。また、前記姿勢調整部は、前記レンチキュラシートの先端をクランプするクランパと、前記クランパを前記搬送路の搬送面上で回転させる回転機構とを備えている。
前記第1ないし第3検出センサは、前記レンチキュラシートに向けて光を照射する発光部と、前記発光部から照射された光を受光する受光部とから構成されている。
本発明のプリンタは、レンチキュラシートの搬送路に、3個以上の検出センサを、各々の間隔のうち少なくとも1つの間隔が他のいずれかの間隔と異なるように主走査方向に沿って一列に配列したので、各検出センサから出力される検出信号に基づき、レンチキュラレンズの傾き方向と傾き角を正確に求めることができる。これにより、レンチキュラレンズの長手方向が主走査方向と平行になるように、レンチキュラシートの姿勢修正を行うことができる。
また、傾き修正を、互いに隣接する2個の検出センサの検出信号から求めた傾き角度に基づいて実行する粗調整と、粗調整に用いた2個の検出センサ間の距離よりも大きい距離をあけて配置された2個の検出センサの検出信号から求めた傾き角度に基づき実行する微調整との2段階に分けて行うから、傾き角度の算出を簡単に行うことができる。その結果、姿勢修正を短時間で行うことができる。
また、副走査方向における各検出センサの相対位置のズレ量を検出し、この検出結果に基づき、各検出センサの相対位置が揃っていると仮定した場合の傾き角度と傾き方向を求めるから、検出センサの取付け位置の精度をラフにすることができる。その結果、プリンタの製造コストを下げることができる。
本発明のプリンタの一例を示す概略図である。 レンチキュラシートの斜視図である。 アジマス角検出部の上面図である。 アジマス角検出部の側面図である。 各レンズセンサから出力される検出信号の説明図である。 クランプユニットの斜視図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 第1レンズセンサと第2レンズセンサとの距離を説明する説明図である。 レンチキュラレンズが反時計方向に傾いている場合の傾き方向検出処理を説明する説明図である。 レンチキュラレンズが反時計方向に傾いている場合の傾き方向検出処理を説明する説明図である。 各レンズセンサが等間隔で配置されている状態を示す説明図である。 レンチキュラレンズの傾き修正を説明する説明図であり、(A)は粗調整、(B)は微調整を示す。 プリンタにおける画像記録処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の説明図であり、距離S1とS2とが「1」以外の公約数を持たないように調整されている。 第2実施形態の説明図であり、距離S1とS2とが「1」以外の公約数を持つように調整されている。 第3実施形態の説明図である。 第3実施形態に対する比較例を説明する説明図である。 各レンズセンサの副走査方向の相対位置のズレを考慮した傾き修正を実行する第4実施形態のプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 補正量を決定する処理を示すフローチャートである。 補正量決定用のテスト画像の記録を説明する説明図である。 各レンズセンサの相対位置のズレを検出する処理を説明する説明図である。 第4実施形態におけるレンチキュラレンズの傾き修正処理を示すフローチャートである。
図1に示すように、プリンタ2は、立体画像を観察するための視差画像(複数の視点画像の集まり)を昇華方式でレンチキュラシート(以下、単にシートという)3の背面に記録する。また、プリンタ2は、2つの視点画像を6個の視点画像に変換して、この6個の視点画像をシート3に記録する。
図2に示すように、シート3は、周知のように表面側に多数の半円柱状のレンチキュラレンズ(以下、単にレンズという)4が配列され、背面が平面になっている。各レンズ4は、主走査方向に延びている。シート3の背面は、レンズ4ごとに画像領域5が仮想的に区画され、1個のレンズ4に対して1個の画像領域5が対応する。各画像領域5は、視点画像の個数に応じて、レンズ4の配列方向に区画される。この実施形態では、第1〜第6微小領域5a〜5fに区画され、6個の視点画像を線状に分割した線状画像をそれぞれに記録する。各微小領域5a〜5fは、第1〜第6の視点画像にそれぞれ1対1に対応している。
この実施形態では、各微小領域5a〜5fは、その幅(副走査方向の長さ)が42μmであり、1本の線状画像の幅が20μmである。したがって、例えば、第1微小領域5aには、第1視点画像中で隣接した2ライン(2本の線状画像)が並んで記録される。
図1に戻って、プリンタ2には、搬送口11から供給されたシート3を搬送するための搬送路12が設けられている。搬送路12内では、シート3は、レンズ4を下側にし、かつレンズ4の配列方向(副走査方向)に搬送される。シート3の給送は、シート3を積層したカセットから給送機構により自動で行ってもよく、あるいは手動でシート3を搬送口11に差し込むようにしてもよい。なお、図1ではレンズ4の大きさを実際よりも誇張して描いている。
シート搬送方向に関して、搬送口11の下流側には、給送ローラ対15と、サーマルヘッド16及びプラテンローラ17と、アジマス角検出部18と、クランプユニット(搬送部、姿勢調整部に相当)19とが、順に設けられている。給送ローラ対15は、モータ21によって回転駆動されるキャプスタンローラ15aと、このキャプスタンローラ15aに圧接してシート3を挟み込むピンチローラ15bとからなり、シート3をクランプユニット19に向けて搬送する。ピンチローラ15bは、キャプスタンローラ15aとの間にシート3をニップしたニップ位置と、シート3から離れた解除位置との間で移動する。
クランプユニット19は、クランパ23と、クランパ開閉機構24と、クランパ駆動機構25とで構成される。クランパ開閉機構24は、クランパ23を、シート3の先端をクランプする閉じ状態と、このクランプを解除した開き状態とに切り替える。
クランパ駆動機構25は、クランパ23を搬送路12に沿って水平に往復動させる。これにより、クランパ23にクランプされたシート3が、主走査方向と直交する副走査方向に往復動する。クランパ23は、シート3のクランプ及びクランプ解除を行うクランプ位置と、このクランプ位置よりも下流側の終端位置との間で移動する。また、クランパ駆動機構25は、クランパ23を搬送路12の搬送面に垂直な軸周りに回転させる。これにより、シート3を任意の角度で回転させ、その姿勢を調整することができる。
プラテンローラ17の上流側の搬送路12には、上流側に向かって斜め下方に伸びた戻し搬送路12aが設けられている。この戻し搬送路12aの先端部には、記録済みのシート3を排出するための排紙口(図示せず)が設けられている。戻し搬送路12aは、プリント中には、上流側へ戻されるシート3を受け入れる。また、戻し搬送路12aは、プリント終了後には、シート3を排紙口へ案内する。
サーマルヘッド16とプラテンローラ17は、搬送路12を挟み込むように配置されている。サーマルヘッド16の下部には、主走査方向に多数の発熱素子をライン状に配置した発熱素子アレイ16aが2列形成されている。発熱素子アレイ16aを隣接して2列設けることで、同一の視点画像中で隣接した2本の線状画像(2ライン)を同時に記録することができる。また、シート3を副走査方向に2ライン分記録する毎に、微小領域の幅(42μm)を送ることで、副走査方向に2本の線状画像を並べて、シート3の背面上に記録する。各発熱素子アレイ16aは、その主走査方向の長さが、シート3上の記録エリアの幅(主走査方向の長さ)よりも少し大きくしてある。
また、サーマルヘッド16は、プラテンローラ17上のシート3の背面に記録用フィルムを重ねた状態で、この背面に記録用フィルムを圧接させる圧接位置と、この圧接位置から上方に退避した退避位置との間で移動する。この記録用フィルムは、受像層フィルム27、インクフィルム28、バック層フィルム29で構成されている。各フィルム27〜29は、発熱素子アレイ16aの主走査方向長さとほぼ同じ幅を有し、また複数枚のシート3を記録することができるような長さを有している。
各フィルム27〜29は、サーマルヘッド16を取り囲むように配置されたフィルム交換機構30に取り付けられている。フィルム交換機構30は、ほぼ円筒形状を有しており、その外周部に各フィルム27〜29を巻き付けた一対のスプールがそれぞれ取り付けられている。フィルム交換機構30は、サーマルヘッド16が退避位置にあるときに回転し、各フィルム27〜29のいずれかをサーマルヘッド16の直下に移動させる。また、記録中には、サーマルヘッド16にセットされたフィルムは、シート3の搬送に同期して、一方のスプールから他方のスプールに送られて巻き取られる。
受像層フィルム27は、シート3の背面に、インクフィルム28からのカラーインクを付着させる受像層(下地層)を形成するためのものである。この受像層フィルム27は、シート3の背面に重ね合わされた状態で、サーマルヘッド16により加熱されたときに、透明な受像層をシート3の背面に転写して形成する。
インクフィルム28は、周知の昇華型のインクフィルムであり、その長手方向にイエローインク領域、マゼンタインク領域、シアンインク領域が順番に形成されている。各インクエリアは、シート3の背面とほぼ同じ大きさをしている。インクフィルム28は、シート3の背面に形成された受像層に重ね合わされた状態でサーマルヘッド16により加熱されたときに、イエロー、マゼンタ、シアンのインクを昇華させて受像層に転写する。インクの付着量は、サーマルヘッド16の発熱量に応じて増減し、中間調を表現する。
バック層フィルム29は、シート3に記録された画像に重ね合わされた状態で、サーマルヘッド16により加熱されたときに、白色のバック層を画像上に転写して形成する。このバック層は光を反射して、明るく鮮やかなカラー立体画像を観察可能とする。
ヘッド駆動部32は、サーマルヘッド16の各発熱素子を駆動する。ヘッド駆動部32は、受像層、バック層を形成するときには、全ての発熱素子が同じ発熱量を発生するように、サーマルヘッド16を駆動する。この発熱量は、受像層またはバック層を転写するために必要な値である。また、ヘッド駆動部32は、インクフィルム28を用いて画像を記録する際には、3色面順次でフルカラー画像を記録する。この場合に、6個の視点画像の各画像データに基づいて各発熱素子を発熱させて、画像データに応じたインク濃度とする。
アジマス角検出部18は、シート3に形成されたレンズの傾き方向(アジマスの方向)と、レンズ4のレンズアジマス角θ(以下、単にアジマス角θという)とを光学的に検出する。傾き方向は、主走査方向に対するレンズ4の長手方向の傾き方向である。アジマス角θは、主走査方向に対するレンズ4の長手方向の傾き角度の大きさである(図8、図9参照)。
図3に示すように、アジマス角検出部18は、主走査方向に一列に並べて設けられた第1〜第3レンズセンサ34,35,36を有する。第1レンズセンサ34は、シート3の一方の側端部に対向する位置に設けられている。第3レンズセンサ36は、シート3の他方の側端部に対向する位置に設けられている。
第2レンズセンサ35は、第1レンズセンサ34と第3レンズセンサ36との中央よりも第1レンズセンサ34側に設けられている。従って、第1レンズセンサ34と第2レンズセンサ35との間の距離S1よりも、第2レンズセンサ35と第3レンズセンサ36との間の距離S2の方が大きくなる。なお、符号S3は、第1レンズセンサ34と第3レンズセンサ36との間の距離を示している。
図4Aに示すように、各レンズセンサ34〜36は、シート3の下方に配置された発光ダイオード(以下、LEDという)38と、このLED38及びシート3の鉛直上方に配置されたフォトセンサ39とで構成される。LED38は、シート3に向けて検出光を照射する。フォトセンサ39は、シート3を透過した検出光を受光し、この検出光の強さに応じた検出信号を出力する。
また、フォトセンサ39とシート3の間には、スリット板40が設けられている。スリット板40は、LED38から照射される検出光の範囲を制限するスリット穴40aが形成されている。スリット穴40aは、レンズ4のほぼ1個分の光が通過するような幅に設定されている。これにより、個々のレンズ4が各レンズセンサ34〜36間を通過する際の光量の変化を急峻にすることができる。また、フォトセンサ39へ照射される検出光の光量を十分に確保することができる。
図4Bに示すように、各レンズセンサ34〜36とレンズ4との位置関係に応じて、フォトセンサ39で受光される検出光の強さが変わり、それに応じて検出信号も変化する。検出信号は、例えば各レンズセンサ34〜36が、各レンズ4間の境界4aに対面してからレンズ4の頂点4bに対面するまでの間で漸増する。そして、検出信号は、各レンズセンサ34〜36が頂点4bに対面している時にピークとなり、その後に漸減してから、各レンズセンサ34〜36が境界4aに対面した時に再び漸増に転じるように変化する。
図5に示すように、クランパ23は、固定板42と、可動板43とを備える。固定板42は、主走査方向の長さがシート3の幅の2倍程度となる平板であり、搬送面と平行に配されている。可動板43は、固定板42との間でシート3を挟持する挟持位置と、挟持を解除する挟持解除位置との間で回動する。固定板42と可動板43との間にはバネ(図示せず)が配され、このバネにより、可動板43は挟持位置に向けて付勢されている。
クランパ開閉機構24は、可動板43を回動させるカム軸45と、カム軸45を回転させるクランプ解除モータ46とから構成されている。カム軸45は、クランプ位置にあるクランパ23の近傍に配されている。カム軸45は、カム45aで可動板43をバネの付勢に抗して押し上げて挟持解除位置にセットする位置と、可動板43の押し上げを解除してバネの付勢によって可動板43を挟持位置に戻す位置との間で回動する。このように、クランプ解除モータ46でカム軸45を回動させることで、可動板43が挟持解除位置と挟持位置との間で変位して、クランパ23が開き状態または閉じ状態に切り替えられる。
クランパ駆動機構25は、左モータ49と、右モータ50と、左プーリ51と、右プーリ52とを備える。各プーリ51,52は、回転可能に設けられた回転軸に取り付けられている。左モータ49と左プーリ51との間には左ベルト53が掛けられ、右モータ50と右プーリ52との間には右ベルト54が掛けられている。
左右ベルト53,54には、クランパ23の両端がそれぞれ搬送面に垂直な軸周りに回動自在に取り付けられている。これにより、左モータ49と右モータ50とが同方向に回転した場合には、左右ベルト53,54を介して、クランパ23が副走査方向に移動される。また、左モータ49と右モータ50とが逆方向に回転する場合、または一方だけが回転する場合には、クランパ23が搬送面上で回転する。
また、クランパ駆動機構25は、左ガイドレール55及び右ガイドレール56を備え、クランパ23を副走査方向にガイドする。左右ガイドレール55,56の内側には、左斜行規制ガイド57、右斜行規制ガイド58が配されている。左右斜行規制ガイド57,58は、給送ローラ対15からクランプユニット19へ向けて給送されるシート3の斜行角度が所定角度以下になるように規制する。
図6に示すように、CPU60は、プリンタ2の各部を統括的に制御する。CPU60には、上述のクランパ開閉機構24、クランパ駆動機構25、ヘッド駆動部32、及び各レンズセンサ34〜36の他に、メモリ61、モータドライバ62、ローラ退避機構63、ヘッド退避機構64、先端検出センサ65などが接続されている。
メモリ61には、プリンタ2を制御するための各種のプログラムやデータが格納されている。CPU60は、これらのプログラムやデータをメモリ61から読み出して、これを逐次処理することによってプリンタ2の制御を行う。また、メモリ61のRAM領域は、CPU60が処理を実行するためのワークメモリや、各種データの一時保管場所として機能する。
モータドライバ62は、CPU60からの制御信号に応じて、モータ21を駆動または駆動停止させることで、キャプスタンローラ15aを回転または停止させる。ローラ退避機構63は、CPU60からの制御信号に応じて、ピンチローラ15bをニップ位置または解除位置に移動させる。ヘッド退避機構64は、CPU60からの制御信号に応じて、サーマルヘッド16を圧接位置または退避位置に移動させる。
先端検出センサ65(図5参照)は、上述のクランプ位置の上流側近傍に設けられている。先端検出センサ65は、各レンズセンサ34〜36と同様の光学センサであり、シート3の先端が通過したことを検出したときに、通過を表す検出信号をCPU60へ出力する。
CPU60は、メモリ61から読み出したプログラムを逐次実行することで、データ変換部67、ヘッド駆動制御部68、クランパ駆動制御部69、傾き方向判定部70、アジマス角演算部71、傾き修正制御部(姿勢修正制御部)72などとして機能する。クランパ駆動制御部69、傾き方向判定部70、アジマス角演算部71、及び傾き修正制御部72は、本発明の制御部に相当する。
データ変換部67は、メモリ61から2つの視点画像の画像データを読み出し、これらの視点画像を画像処理して6視点の画像データに変換する。ヘッド駆動制御部68は、ヘッド駆動部32によるサーマルヘッド16の駆動を制御する。
クランパ駆動制御部69は、クランパ開閉機構24によるクランパ23の閉じ状態/開き状態の切り替えを制御する。また、クランパ駆動制御部69は、クランパ駆動機構25によるクランパ23の副走査方向の移動やクランパ23の回転を制御する。
傾き方向判定部70は、第1〜第3レンズセンサ34〜36から出力される検出信号を解析して、レンズ4の長手方向が主走査方向に対して傾いている場合に、その傾き方向を判定する。アジマス角演算部71は、第1〜第3レンズセンサ34〜36からの検出信号と、既知のレンズセンサ34〜36間の距離S1及び距離S3とからアジマス角を演算する。
傾き修正制御部72は、傾き方向判定部70の判定結果と、アジマス角演算部71の演算結果とに基づき、クランパ駆動制御部69に傾き修正(姿勢修正)を実行させ、レンズ4の長手方向が主走査方向に平行となるようにクランパ23を回転させる。この傾き修正は、粗調整と微調整との2段階に分けて実行される。
粗調整は、第1及び第2レンズセンサ34,35の検出信号と、距離S1とに基づいてアジマス角(以下、粗調整用アジマス角という)を求め、この粗調整用アジマス角に基づき、シート3を回転させてレンズ4の傾きを修正する。微調整は、第1及び第3レンズセンサ34,36の検出信号と、距離S3とに基づいてアジマス角(以下、微調整用アジマス角という)を求め、この微調整用アジマス角に基づきレンズ4の傾きを修正する。
CPU60は、上述の各部として機能する他、例えば、シート3とクランパ23との位置関係、及びシート3と発熱素子アレイ16aとの位置関係を検出する検出部などとして機能する。
シート3とクランパ23との位置関係は、先端検出センサ65から検出信号が入力された時点の位置を基準位置とし、この基準位置からのシート3の搬送量に基づいて求められる。また、シート3と発熱素子アレイ16aとの位置関係は、検出信号のピーク時点からのシート3の搬送量、検出信号のピーク時点でのレンズセンサとレンズ4との副走査方向の位置関係、アジマス角検出部18と発熱素子アレイ16aの距離、レンズ4のレンズピッチなどに基づいて求められる。
次に、粗調整と微調整の2段階で実行されるレンズ4の傾き修正(シート3の姿勢修正)について具体的に説明する。傾き修正を行う際に、レンズ4が主走査方向に対して傾いているのにもかかわらず、異なる3つのレンズ4の同一箇所(例えば頂点4b)がそれぞれ各レンズセンサ34〜36を同時に通過すると、各レンズセンサ34〜36からの検出信号のピークが揃ってしまう(図13B参照)。このような場合は、レンズ4の傾きを正しく修正することができない。このため、例えば左右斜行規制ガイド57,58により、シート3の給送時の姿勢制御の精度を高めることで、シート3がクランパ23にクランプされた状態でのレンズ4の傾きをある程度抑えることができる。
具体的には、次のようにして、レンズ4の傾きを抑制する。図7に示すように、第1及び第2レンズセンサ34,35のいずれか一方で検出されたレンズ4が、他方で検出されるまでの間のシート3の搬送長(第1及び第2レンズセンサ34、35から同一のレンズ4までの副走査方向の距離の差)をズレ量Δd1とする。レンズ4の1レンズピッチをP0としたときに、Δd1<P0を満たすようにして、給送時のシート3の姿勢が制御される。
例えば、レンズピッチP0が0.254mm、距離S1が30mm、Δd1が0.254mmである場合に、アジマス角θは、θ=tan−1(0.254/30)=0.485°となる。この場合に、第1レンズセンサ34と第3レンズセンサ36との距離S3を130mmとすると、第1及び第3レンズセンサ34、36から同一のレンズ4までの副走査方向の距離の差を示すズレ量Δd2が(0.254×130/30)=1.1mmとなる。これは、レンズピッチP0の4.33(=1.1/0.254)倍の長さとなる。このため、ズレ量Δd2が1.00m以下に抑えるように、給送時のシート3の姿勢を規制すれば、Δd1<P0が必ず満たされる。
また、第1及び第2レンズセンサ34,35間の距離S1が増減すると、これに応じてズレ量Δd1の大きさも増減する。このため、給送中のシート3の姿勢を制御する代わりに、Δd1<P0が満たされるように距離S1を調整してもよい。
傾き修正が開始されると、クランパ駆動制御部69は、クランパ駆動機構25を制御して、シート3が各レンズセンサ34〜36を通過するように、クランパ23がシート3を副走査方向に搬送する。このとき、各レンズセンサ34〜36から出力される検出信号は、CPU60に入力される。そして、傾き修正制御部72は、傾き方向判定部70を作動させる。
図8の(A),(B)に示すように、傾き方向判定部70は、第1〜第3レンズセンサ34〜36からの2値化信号を解析して、レンズ4の傾き方向を判別する。なお、図8(図9も同様)では、図面の煩雑化を防止し、かつ各レンズセンサ34〜36と検出対象のレンズ4の関係を明確にするために、レンズ4の境界4aで検出信号がピークとなるように描いている。しかし、実際には、図4Bに示すように、レンズ4の頂点4bで検出信号がピークとなる。
傾き方向判定部70は、第1レンズセンサ34からの検出信号がピークになった時点から、それ以降に第2レンズセンサ35からの検出信号がピークになった時点までのシート3の搬送長LAを求める。搬送長LAは、クランパ駆動機構25の駆動源である左右モータ(パルスモータ)49,50に供給する駆動パルス数に基づいて求められる。
この際に、図7で説明したズレ量Δd1は、レンズピッチP0未満である。このため、同じ境界4aが第1〜第3レンズセンサ34〜36の順に検出されるように、レンズ4が時計回りに傾いている場合は、搬送長LAは、第1レンズセンサ34が任意のレンズ4の境界4aを検出してから、この境界4aが第2レンズセンサ35で検出されるまでの搬送長となる。
次いで、傾き方向判定部70は、求めた搬送長LAと、既知の第1及び第2レンズセンサ34,35間の距離S1に基づき、アジマス角θを、下記の式(1)を用いて算出する。そして、傾き方向判定部70は、求めたアジマス角θと、既知の第1及び第3レンズセンサ34,36間の距離S3に基づき、第1レンズセンサ34が先に検出した境界4aが第3レンズセンサ34で検出されるまでの搬送長LBの予測値を、下記式(2)を用いて算出する。
(1)θ=tan−1(LA/S1)
(2)LB=S3×tanθ
傾き方向判定部70は、先に第1レンズセンサ34で境界4aを検出した時点を基準として、第3レンズセンサ36の検出信号が搬送長LBに対応する位置でピークになっているか否かを確認する。レンズ4が時計回りに傾いている場合、第3レンズセンサ36の検出信号は、搬送長LBに対応する位置の近傍でピークとなる。従って、この場合、傾き方向判定部70は、レンズ4が時計回りに傾いていると判定する。
逆に、図9に示すように、同一のレンズの境界4aが第3〜第1レンズセンサ36〜34の順に検出されるように、レンズ4が反時計回りに傾いている場合、搬送長LAは、第1レンズセンサ34が境界4aを検出してから、第2レンズセンサ34が隣の境界4aを検出するまでの搬送長となる。このため、この搬送長LAに基づき、先と同様にしてアジマス角θを求めた場合、実際のレンズ4のアジマス角θとは異なる値が算出される。従って、この算出結果に基づき搬送長LBの予測値を算出した場合、この搬送長LBに対応する位置で第3レンズセンサ36の検出信号がピークにならない。この場合には、傾き方向判定部70は、レンズ4が反時計回りに傾いていると判定する。
これに対して、図10に示すように、各レンズセンサ34〜36が等間隔に配置されていると、例えば図9の(A)と同様にレンズ4が反時計回りに傾いている場合でも、予測した搬送長LBに対応する位置で、第3レンズセンサ36の検出信号がピークとなってしまう。このような場合は、レンズ4の傾き方向を判定することができない。これは、下記式(a)〜(d)で求められるように、第3レンズセンサ36が先に検出した境界4aが第1レンズセンサ34で検出されるまでの搬送長LB1と、搬送長LBとの合計が検出信号の波形ピッチpの2倍となるためである。なお、下記式中のLA1は、第3レンズセンサ36が先に検出した境界4aが第2レンズセンサ35で検出されるまでの搬送長である。従って、本発明のように、各レンズセンサ34〜36を不等間隔で配置することで、レンズ4の傾き方向を正確に判定できる。
(a)S3=2×S1
(b)LB1=LA1×(S3/S1)=2(LA1)
(c)LB=LA×(S3/S1)=(p−LA1)×2=2(p−LA1)
(d)LB1+LB=2(LA1)+2(p−LA1)=2p
傾き方向判定部70による判定結果は、傾き修正制御部72に入力される。なお、以下の説明では、レンズ4が反時計回りに傾いている場合について説明する。傾き方向が判定された後、傾き修正制御部72は、アジマス角演算部71を作動させて、粗調整用アジマス角の演算を開始させる。
図11の(A)に示すように、アジマス角演算部71は、第1レンズセンサ34の検出信号がピークになった時点を基準として、この基準に最も近い第2レンズセンサ34の検出信号がピークになるまでの搬送長L1の大きさを求める。この搬送長L1の大きさも、左右モータ49,50に供給する駆動パルス数から求めることができる。次いで、アジマス角演算部71は、求めた搬送長L1を、上記式(1)の搬送長LAの代わりに代入して、粗調整用アジマス角を算出する。
この際に、最も近い第2レンズセンサ35の検出信号のピークが、第1レンズセンサ34の検出信号のピークよりも遅れている場合、このピークは、第1レンズセンサ34が先に検出した境界4aと同一の境界4aに対応するものである。このため、粗調整用アジマス角は、第1及び第2レンズセンサ34,35間での実際のレンズ4のアジマス角θとほぼ等しくなる。
逆に、最も近い第2レンズセンサ34の検出信号のピークが、第1レンズセンサ34の検出信号のピークよりも進んでいる場合、このピークは、第1レンズセンサ34が先に検出した境界4aよりも1つ前の境界4aに対応するものである。従って、この場合に求められる粗調整用アジマス角は、第1及び第2レンズセンサ34,35間での実際のレンズ4のアジマス角θとは異なる。しかし、粗調整を行う場合には、レンズ4の長手方向を厳密に主走査方向に平行にする必要はないので、この場合も問題はない。
アジマス角演算部71で求めた粗調整用アジマス角は、傾き修正制御部72に入力される。傾き修正制御部72は、レンズ4の傾き方向及び粗調整用アジマス角に基づき、レンズ4の傾きを修正するように、クランパ駆動制御部69に対して傾き修正指令を発する。この傾き修正指令を受けて、クランパ駆動制御部69は、クランパ駆動機構25を制御して、クランパ23の副走査方向の搬送を一旦停止した後、粗調整用アジマス角がゼロとなるようにクランパ23を回転させる。これにより、主走査方向に対するレンズ4の長手方向の傾きが粗調整される。
上述の粗調整が完了した後、クランパ駆動制御部69は、クランパ駆動機構25を制御して、シート3を再び副走査方向に搬送する。次いで、傾き修正制御部72は、アジマス角演算部71を作動させて、微調整用アジマス角の演算を開始させる。
図11の(B)に示すように、アジマス角演算部71は、基本的には粗調整用アジマス角の算出時と同様に、第1レンズセンサ34に対応する検出信号のピークを基準として、この基準に最も近い第3レンズセンサ36の検出信号のピークまでの搬送長L2の大きさを求める。次いで、アジマス角演算部71は、求めた搬送長L2を、上記式(1)の搬送長LAの代わりに代入して、微調整用アジマス角を算出する。
微調整用アジマス角は、第1及び第3レンズセンサ34,36間での実際のレンズ4のアジマス角θとほぼ等しくなる。なお、微調整用アジマス角の算出時には、既に粗調整が行われているから、レンズ4のアジマス角θは十分に小さくなっている。このため、この時点で未だレンズ4が反時計方向に傾いている場合には、第3レンズセンサ36の検出信号のピークは、第1レンズセンサ34の検出信号のピークよりも遅れる。逆に、レンズ4が時計方向に傾いている場合には、第3レンズセンサ36の検出信号のピークは、第1レンズセンサ34の検出信号のピークよりも進む。
アジマス角演算部71で求めた微調整用アジマス角は、傾き修正制御部72に入力される。傾き修正制御部72は、先に求められたレンズ4の傾き方向及び微調整用アジマス角に基づき、クランパ駆動制御部69に対して傾き修正指令を発する。この傾き修正指令を受けて、粗調整時と同様に、クランパ23の搬送を一旦停止した後、微調整用アジマス角がゼロとなるようにクランパ23が回転される。これにより、主走査方向に対するレンズ4の長手方向の傾きが微調整される。
微調整が終了した後、クランパ駆動制御部69は、クランパ駆動機構25を制御して、シート3を副走査方向に搬送する。傾き修正制御部72は、第1〜第3レンズセンサ34〜36からの検出信号を比較して、各々のピークのズレ量が所定量以下であれば、傾き修正を終了する。なお、ズレ量が所定量を上回る場合には、粗調整と微調整を再び実行する。以上で、レンズ4の傾き修正が全て完了する。
次に、図12に示すフローチャートを参照して、レンチキュラシートへのプリントについて説明をする。最初に、プリンタ2の入力I/F(図示せず)に、同じシーンを異なった視点から見た2つの視点画像データが入力される。この2つの視点画像は、視差画像としてメモリ61に一時的に格納される。CPU60のデータ変換部67は、メモリ61から2つの視点画像データを読み出し、これを6個の視点画像データに変換してメモリ61に再度格納する。
プリントの開始が指示されると、CPU60は、サーマルヘッド16が退避位置にあることを確認する。また、CPU60のクランパ駆動制御部69は、クランパ23の回転位置検出センサ、例えばロータリエンコーダ等(図示せず)の検出結果などに基づき、クランパ駆動機構25を制御して、クランパ23が主走査方向とほぼ平行にする。次いで、クランパ駆動制御部69は、クランパ23をクランプ位置に移動させてから、クランパ開閉機構24を介してクランパ23を開き状態にする。
クランパ23が開き状態に切り替えられた後、1枚のシート3が搬送口11より搬送路12内に給送される。この給送が給送検知センサ(図示せず)により検知されると、CPU60は、モータドライバ62を制御してモータ21を回転させる。これにより、シート3が回転中の給送ローラ対15に挟持され、搬送路12の下流側に向けて搬送される。シート3は、退避位置のサーマルヘッド16とプラテンローラ17との間を通り、さらにアジマス角検出部18を通過して、その先端がクランパ23の近傍に達して先端検出センサ65で検出される。
シート3の先端が先端検出センサ65で検出されると、CPU60は、さらに給送ローラ対15によって一定の長さだけ搬送を行い、クランパ23でシート3の先端をクランプ可能な状態にした後、モータ21の回転を停止させ、シート3の搬送を停止する。
シート3の搬送停止後、クランパ駆動制御部69は、クランパ開閉機構24を制御して、クランパ23を閉じ状態に切り替える。これにより、シート3の先端がクランパ23によりクランプされる。このクランプ後、CPU60は、ローラ退避機構63を制御して、給送ローラ対15によるシート3のニップを解除する。
次いで、CPU60は、フィルム交換機構30を作動させて受像層フィルム27をサーマルヘッド16の直下にセットさせた後、ヘッド退避機構64を介してサーマルヘッド16を圧接位置に移動させる。これにより、サーマルヘッド16は、受像層フィルム27をシート3の背面に押圧した状態になる。
サーマルヘッド16の圧接後、クランパ駆動制御部69は、クランパ駆動機構25を介してクランパ23を下流側に向けて移動させる。これにより、シート3の副走査方向の搬送が開始される。また、これに合わせて受像層フィルム27が送られる。
シート3の搬送開始後、CPU60は、クランパ駆動機構25の左右モータ49,50に供給する駆動パルス数に基づき、シート3の搬送長を監視する。CPU60のヘッド駆動制御部68は、シート搬送長から、シート3の記録エリアがサーマルヘッド16に近づいたことを認識したときに、ヘッド駆動部32に受像層の形成を指示する。
ヘッド駆動制御部68からの指示に基づき、ヘッド駆動部32は、2列の発熱素子アレイ16aに共通の電力を供給して発熱させ、受像層フィルム27を加熱させる。これにより、受像層フィルム27が一様に加熱され、主走査方向に長く延びた2ライン分の透明な受像層が、例えば微小領域5a内に転写される。
微小領域5a内に2ライン分の受像層を形成した後、クランパ駆動制御部69は、クランパ駆動機構25を制御して、先に求めたレンズピッチP0の1/6に相当する搬送長だけシート3を下流に向けて搬送する。この間欠搬送量は、2本の線状画像の記録幅(2ライン分)に相当し、また微小領域の幅(42μm)と等しい。これとともに、受像層フィルム27も2ライン分(P0/6)移動する。この移動後、再びサーマルヘッド16が駆動されて受像層フィルム27を加熱する。これにより、先に形成した2ライン分の受像層に並んで、新しい2ライン分の受像層が微小領域5bに形成される。
同様にして、シート3及び受像層フィルム27を搬送しながら、受像層を2ラインずつ形成し、最終的に記録エリアの全範囲に透明な受像層を形成する。この受像層の形成では、レンズ4の傾き修正が行なわれていないので、この後に実行される画像記録の範囲が、受像層の記録エリアからはみ出ることがあり得る。そこで、受像層の形成範囲は、画像の記録範囲よりも広く設定し、受像層からの画像のはみ出しを防止している。
受像層の形成中に、各レンズセンサ34〜36からの検出信号に基づき、レンズ4の傾き修正のためのデータ蒐集が行われる。最初に、レンズ4の傾き方向の判定が開始される。本発明では、主走査方向に3個のレンズセンサを不等間隔で並べて配置したので、図8及び図9に示すように、傾き方向判定部70は、各レンズセンサ34〜36からの検出信号に基づきレンズ4の傾き方向を判定することができる。傾き方向の判定後に、アジマス角演算部71が、図11の(A)に示すように、第1及び第2レンズセンサ34,35からの検出信号に基づいて、粗調整用アジマス角を算出する。
粗調整用の傾き方向及び粗調整用アジマス角は、傾き修正制御部72に入力される。この傾き修正制御部72は、受像層の形成が完了すると、傾き方向と、粗調整用アジマス角とに基づいた修正の実行を開始する。まず、CPU60は、ヘッド退避機構64を制御して、サーマルヘッド16を退避位置に移動させる。これとともに、クランパ駆動制御部69は、クランパ駆動機構25を制御して、シート3及び受像層シート27の搬送をいったん停止する。次に、傾き修正制御部72は、クランパ駆動制御部69に対して傾き修正指令を発する。これにより、粗調整用アジマス角がゼロとなるようにクランパ23が回転するから、シート3の姿勢が変えられ、主走査方向に対するレンズ4の長手方向の傾きが粗調整される。
粗調整の完了後、クランパ駆動制御部69は、クランパ駆動機構25を介してシート3を下流側に向けて搬送する。このシート3の搬送中に、アジマス角演算部71が、図11の(B)に示すように、第1,第3レンズセンサ34,36からの検出信号に基づき、微調整用アジマス角を算出する。この算出後に、シート3の搬送を停止してから、傾き方向の判定結果と微調整用アジマス角の算出結果とに基づき、微調整用アジマス角がゼロとなるようにクランパ23を回転して、主走査方向に対するレンズ4の長手方向の傾きを微調整する。
このように、レンズ4の傾き修正を、距離の小さい第1及び第2レンズセンサ34,35からの検出信号に基づき実行する粗調整と、距離の大きい第1及び第3レンズセンサ34,36からの検出信号に基づき実行する微調整との2段階で実行することにより、レンズ4の長手方向を主走査方向に対して平行に合わせることができる。特に、レンズセンサ間の距離が大きくなるほど、計算上のアジマス角と実際のアジマス角θとの誤差が小さくなるので、微調整を行うことでレンズ4の傾き修正をより精密に行うことができる。また、粗調整及び微調整用アジマス角の算出は簡単に行うことができるので、傾き修正を短時間で実行できる。
微調整が完了した後、シート3を下流側(上流側でも可)に向けて搬送しながら、各レンズセンサ34〜36の検出信号のピークのズレ量を測定する。そして、このズレ量が所定量以下であれば、傾き修正が終了したものと判断する。なお、このズレ量が所定量を上回る場合には、傾き修正が未終了と判断し、前述した手順で、粗調整と微調整を再び実行させる。
傾き修正が終了したと判断された場合には、シート3の下流側への搬送をいったん停止してから、クランパ駆動機構25を介して、シート3を上流に向けて戻す。なお、シート3の後端がアジマス角検出部18を通過するまで下流側に向けて搬送した後、シート3を上流側に向かって搬送してもよい。このシート3の戻し中に、シート3は戻し搬送路12a内に入り込む。
シート3の戻し中に、CPU60は、各レンズセンサ34〜37のいずれか1つについて、その検出信号のピーク時点を調べる。このピーク時点からのシート3の搬送量、ピーク時点でのレンズセンサとレンズ4との副走査方向の位置関係、アジマス角検出部18と発熱素子アレイ16aの距離、及びレンズピッチP0などに基づき、シート3と発熱素子アレイ16aとの位置関係を検出する。
なお、傾き修正が終了している場合、レンズピッチP0は、各レンズセンサ34〜36のいずれか1つの検出信号の1周期の間、例えば検出信号のピークから次のピークまでに搬送されるシート3の搬送長と等しくなる。このため、各レンズセンサ34〜37のいずれか1つの検出信号からレンズピッチP0を求めることができる。
シート3の記録エリアの先端がサーマルヘッド22の位置を通過したときに、クランパ駆動制御部69は、クランパ駆動機構25を制御して、シート3の搬送を停止させる。次いで、CPU60は、フィルム交換機構30を作動させてインクフィルム28をサーマルヘッド16の直下にセットさせた後、ヘッド退避機構64を制御してサーマルヘッド16を圧接位置に移動させる。このときは、インクフィルム28のイエローインク領域がシート3の背面に重ね合わされる。
サーマルヘッド16の圧接後、クランパ駆動制御部69は、クランパ駆動機構25を制御してシート3を下流側に再び搬送する。このときにも、CPU60は、シート3と発熱素子アレイ16aとの位置関係の監視を継続して行う。そして、記録エリアの第1微小領域5a内に発熱素子アレイ16aが位置したときに、ヘッド駆動制御部68は、メモリ61から6個の視点画像のうち、例えば第1視点画像から隣接する2ライン分のイエロー画像を読み出してヘッド駆動部32へ送る。
ヘッド駆動部32は、2ライン分のイエロー画像データに基づき、サーマルヘッド16を駆動して2列の発熱素子アレイ16aを発熱させて、インクフィルム28を背後から加熱する。これにより、インクフィルム28から昇華したイエローインクが微小領域5aの受像層に付着する。その結果、イエロー画像中の2本の線状画像が、微小領域5a内に並んで記録される。
微小領域5aの記録後に、クランパ駆動制御部69は、クランパ駆動機構25を制御して、シート3をレンズピッチP0の1/6に相当する搬送長だけ下流に向けて搬送させる。このシート3とともに、インクフィルム28を巻き取り、イエローインク領域の使用済み部分に代えて、未使用部分をサーマルヘッド16に対面させる。この搬送後に、ヘッド駆動制御部68は、メモリ61から第2視点画像中の隣接する2ライン分のイエロー画像データを読み出してヘッド駆動部32へ送る。このヘッド駆動部32は、2列の発熱素子アレイ16aを発熱させ、イエロー画像中の2本の線状画像を微小領域5bに記録する。
以下、同様にして、レンズピッチP0の1/6に相当する搬送長だけシート3とインクフィルム28を搬送するごとに、2ライン分のイエロー画像データに基づき2列の発熱素子アレイ16aを逐次発熱させて、各微小領域5a〜5fに、第1〜第6視点画像の線状画像をそれぞれ2ラインずつ記録する。
第1〜第6の視点画像中の各イエロー画像の記録が終了すると、クランパ駆動制御部69は、クランパ駆動機構25を制御して、クランパ23によるシート3の搬送を停止させる。次いで、CPU60は、ヘッド退避機構64を制御して、サーマルヘッド16を退避位置に移動させる。この後に、クランパ駆動制御部69は、クランパ駆動機構25を制御して、シート3を上流に向けて戻す。この戻し中に、記録エリアの先端がサーマルヘッド22の位置を通過したときに、搬送を停止させる。
次いで、CPU60は、フィルム交換機構30を作動させてインクフィルム28を送り、マゼンタインク領域をサーマルヘッド16の直下にセットさせる。そして、CPU60は、ヘッド退避機構64を制御してサーマルヘッド16を圧接位置に移動させる。前述したイエロー画像と同様に、シート3及びインクフィルム28を下流側へ間欠搬送しながら第1〜第6の視点画像中の各マゼンタ画像を線状画像にそれぞれ分割して、イエロー画像の線状画像の上に重ねた状態で、シート3の背面に記録する。マゼンタ画像の記録完了後には、同様な手順で、シート3にシアン画像を記録する。
3色画像を記録エリアに記録した後に、シート3をいったん上流に向けて戻す。これとともに、フィルム交換機構30によりバック層フィルム29を使用位置に移動してから、サーマルヘッド16を圧接位置に移動する。シート3を再び下流に向けて間欠搬送しながら、サーマルヘッド16を駆動して、3色の画像を記録した記録エリアの上にバック層を形成する。このバック層は、3色画像を保護するとともに、反射率を高くして色彩を鮮やかにする。
バック層の形成後、CPU60は、ヘッド退避機構64を制御して、サーマルヘッド22を退避位置に移動させる。次いで、クランパ駆動制御部69は、クランパ駆動機構25を制御してクランパ23をクランプ位置まで移動させ、シート3を戻し搬送路12a内に送り込む。この移動後に、クランパ駆動制御部69は、クランパ開閉機構24を制御してクランパ23を開き状態に切り替える。これにより、シート3の先端のクランプが解除されて、シート3が排出口から排出される。他のシート3のプリントを行う場合には、上述の処理が繰り返し実行される。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、第1〜第3レンズセンサ34〜36の各間の距離を調整することで、レンズ4の長手方向が主走査方向に対して傾いているのにもかかわらず、各レンズセンサ34〜36からの検出信号のピークが揃うことを防止する。なお、第2実施形態は、各レンズセンサ34〜36の各間の距離が異なる点を除けば、上記第1実施形態と同じ構成であり、上記第1実施形態と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する(なお、第3実施形態も同様)。
図13Aに示すように、第2実施形態では、第1レンズセンサ34と第2レンズセンサ35と間の距離S1と、第2レンズセンサ35と第3レンズセンサ36と間の距離S2とが、「1」以外の公約数をもたない素数関係となるように調整してある。
これに対して、図13Bに示すように、距離S1と距離S2とが「1」以外の公約数を持つような関係にある場合は、レンズ4の長手方向が主走査方向に平行とならない時でも、シート3を回転させていくと、必ず各レンズセンサ34〜36からの検出信号のピークが揃うような状態が発生する。このことから、距離S1と距離S2とが素数関係を満たす場合には、レンズ4の長手方向が主走査方向に平行とならない限り、各レンズセンサ34〜36からの検出信号のピークが揃うことはないことが理解される。
このように第2実施形態では、距離S1と距離S2を適切に調整することで、レンズ4の長手方向が主走査方向に対して傾いているのにもかわらず、各レンズセンサ34〜36からの検出信号のピークが揃うことが防止される。また、第1実施形態と比較して、各レンズセンサ34〜36の配置の自由度を高くすることができる。
なお、第2実施形態におけるレンズ4の傾き修正は、第1実施形態と同様に2段階で実施してもよい。また、各レンズセンサ34〜36からの検出信号を参照して、各検出信号のピークが揃うまで、シート3を回転させてもよい。この場合は、第1実施形態のような演算処理が不要となり、さらに各レンズセンサ34〜36からの検出信号のピークが揃う状態が特定されるため、誤検出のおそれがなくなる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。この第3実施形態は、第2実施形態と同様に、レンズ4の長手方向が主走査方向に対して傾いているにもかかわらず、各レンズセンサ34〜36からの検出信号のピークが揃うことを防止する。
図14に示すように、第3実施形態は、第1〜第3レンズセンサ34〜36の各間隔S1,S2を調整する点では、第2実施形態と同じである。ただし、第3実施形態では、サーマルヘッド16の下流側に設けられた左右斜行規制ガイド57,58を利用する点で、第2実施形態とは異なっている。
シート3は、左右斜行規制ガイド57,58により、所定角度以上は傾かないように斜行角度が規制される。このため、第3実施形態では、上述の所定角度で最大に斜行したシート3が各レンズセンサ34〜36を通過するときに、距離S1及び距離S2がそれぞれ下記式(3)、(4)を満たすように調整している。ここで、各レンズセンサ34〜36を通る直線Lsが同時に跨ぐレンズ4の上限数を「n」とし、そして「2」以上「n」以下の任意の自然数を「M」としている。なお、図中では直線Lsが同時に跨ぐレンズ4を太線で表示しており、n=5である。
(3)S1≠(S1+S2)/M
(4)S2≠(S1+S2)/M
これに対して、図15に示すように、距離S1と距離S2とがそれぞれ{(S1+S2)/M}と等しくなる場合には、レンズ4の長手方向が主走査方向に平行とならない時でも、シート3を回転させていくと、必ず各レンズセンサ34〜36からの検出信号のピークが揃うような状態が発生する。このことから、距離S1と距離S2とが式(3)、(4)を満たす場合には、レンズ4の長手方向が主走査方向に平行とならない限り、各レンズセンサ34〜36からの検出信号のピークが揃わないということが理解できる。このように、第3実施形態も第2実施形態と同様の効果が得られる。なお、第3実施形態での傾き修正は、第2実施形態と同様に行うことができる。
次に、図16を用いて本発明の第4実施形態のプリンタ80について説明する。プリンタ80の工場出荷時、あるいはメンテナンス時に、サーマルヘッド16に対する各レンズセンサ34〜36の副走査方向の相対位置(以下、単に相対位置という)を検出し、得られた相対位置のずれを考慮して傾き修正を行なう。
プリンタ80は、上記第1実施形態のプリンタ2と同じ構成であり、プリンタ2と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。ただし、プリンタ80は、動作モードとして、シート3に画像を記録する記録モードの他に、サーマルヘッド16に対する各レンズセンサ34〜36の相対位置のズレを検出するズレ検出モードを有している。この動作モードの切り替えは、操作部(図示せず)で行われる。
また、プリンタ80のCPU81は、第1実施形態で説明したデータ変換部67及び傾き修正制御部72の他に、ヘッド駆動制御部82、クランパ駆動制御部83、補正量決定部84、傾き方向判定部85、アジマス角演算部86として機能する。
ヘッド駆動制御部82及びクランパ駆動制御部83は、第1実施形態のヘッド駆動制御部68及びクランパ駆動制御部69と同じである。ヘッド駆動制御部82及びクランパ駆動制御部83は、ズレ検出モード時にヘッド駆動部32及びクランパ駆動機構25等をそれぞれ制御して、主走査方向に長く延びたテスト画像88(図18参照)をテスト用シートに記録させた後、このテスト用シートを各レンズセンサ34〜36に向けて搬送させる。なお、テスト用シートは、図1に示すシート3と同じものが用いられる。
補正量決定部84は、テスト画像88の記録後、このテスト用シートが各レンズセンサ34〜36に向けて搬送される際に作動する。補正量決定部84は、各レンズセンサ34〜36の検出信号に基づき、サーマルヘッド16に対する各レンズセンサ34〜36の相対位置のズレを検出する。そして、この検出結果に基づき、補正量決定部84は、上述の傾き修正時に各レンズセンサ34〜36の検出信号から求めた搬送長LA,LB,L1,L2を補正するための補正量を決定する。
補正量決定部84で求めた補正量は、例えば、第1レンズセンサ34に対する第2レンズセンサ35、第3レンズセンサ36のそれぞれの副走査方向の位置ズレ量を示す補正量H1、補正量H2からなる。これらの補正量H1,H2はメモリ61等に記憶される。
傾き方向判定部85及びアジマス角演算部86は、第1実施形態の傾き方向判定部70及びアジマス角演算部71と同じである。傾き方向判定部85及びアジマス角演算部86は、記録モード時に各レンズセンサ34〜36の検出信号から求めた搬送長LA,LB,L1,L2を、補正量H1,H2に基づいて補正する。このLA、L1の補正では、例えば、第1レンズセンサ34に対して第2レンズセンサ35が上流側(サーマルヘッド16に近い側)にずれている場合には、搬送長LAとL1に補正量H1をそれぞれ加算する。また、LB、L2の補正では、例えば、第1レンズセンサ34に対して第3レンズセンサ36が副走査方向の下流側(サーマルヘッド16に遠い側)にずれている場合には、搬送長LBとL2に補正量H2をそれぞれ減算する。これら補正後の各搬送長に基づき、レンズ4の傾き方向や粗調整・微調整用アジマス角を求める。
以下、図17のフローチャートを参照して、ズレ検出モード時における補正量H1,H2の決定処理について説明する。製造メーカでのプリンタ80の出荷検査時、あるいはサーマルヘッド16や各レンズセンサ34〜36の交換などを行うメンテナンス時に、プリンタ80の動作モードをズレ検出モードに切り替える。
ズレ検出モードへの切替後、上記第1実施形態で説明したように、テスト用シートが搬送口11より搬送路12内に給送され、このテスト用シートがクランパ23によりクランプされて下流に向けて搬送されるとともに、テスト用シートの背面に受像層が形成される。この受像層の形成後に、テスト用シートは、その記録エリアの先端がサーマルヘッド22を通過する位置まで上流に向けて搬送される。
次いで、CPU60は、フィルム交換機構30を作動させてインクフィルム28をサーマルヘッド16の直下にセットさせた後、ヘッド退避機構64を制御してサーマルヘッド16を圧接位置に移動させる。このときに、テスト用シートの背面に重ね合わせるインク領域の色は、特に限定はされない。
サーマルヘッド16の圧接後、クランパ駆動制御部69は、クランパ駆動機構25を制御してテスト用シートを下流に向けて搬送する。ヘッド駆動制御部68は、テスト用シートの搬送が開始されてから、任意のタイミングで、ヘッド駆動部32を制御して、サーマルヘッド16の2列の発熱素子アレイ16aを発熱させることにより、インクフィルム28を加熱させる。これにより、主走査方向に長く延びた2ライン分の線状画像が受像層上に記録される。
以下、テスト用シートの下流側への2ライン分に相当する距離(P/6)の搬送と、2ライン分の線状画像の記録とが交互に所定回数だけ繰り返し実行されることで、図18に示すように、テスト用シートの背面の任意の領域に、テスト画像88が記録される。テスト画像88は、テスト用シート及びレンズ4の傾きに関係なく、主走査方向に長く延び、かつ主走査方向に平行なエッジを有している。これにより、テスト画像88のエッジを基準として、主走査方向を判別することができる。
テスト画像88の記録後、クランパ駆動制御部69は、クランパ駆動機構25を制御して、クランパ23を下流に向けて搬送する。これにより、テスト用シートが各レンズセンサ34〜36に向けて搬送される。
一方、図19に示すように、テスト画像88の記録が開始されると、補正量決定部84は、各レンズセンサ34〜36からの検出信号の監視を開始する。テスト用シート上のレンズ4が各レンズセンサ34〜36の位置に到達するまでは、各レンズセンサ34〜36から出力される検出信号は最大となる。次いで、レンズ4が各レンズセンサ34〜36の位置を通過すると、各レンズセンサ34〜36の検出信号はレンズ4の凹凸に応じて変動する。そして、テスト用シート上のテスト画像88が各レンズセンサ34〜36の位置に到達すると、各レンズセンサ34〜36から出力される検出信号は最小となる。
補正量決定部84は、各レンズセンサ34〜36の検出信号に基づき、個々のレンズセンサ34〜36毎に、それぞれテスト画像88の記録が開始されてから、このテスト画像88が検出されるまでのテスト用シートの搬送長Lα,Lβ,Lγを求める。テスト画像88のエッジは、主走査方向に平行であるため、サーマルヘッド16に対する各レンズセンサ34〜36の相対位置が揃っていれば、各搬送長Lα,Lβ,Lγは全て同じ大きさになる。逆に、各レンズセンサ34〜36の相対位置がずれていると、各搬送長Lα,Lβ,Lγの大きさに差異が生じる。
このように、補正量決定部84は、各搬送長Lα,Lβ,Lγの大きさを比較することで、サーマルヘッド16に対する各レンズセンサ34〜36の相対位置のズレを検出することができる。次いで、補正量決定部84は、搬送長Lαと、搬送長Lβ,Lγとの差分をそれぞれ算出して、補正量H1,H2をそれぞれ決定する。補正量H1,H2はメモリ61に記憶され、実際のプリントに利用される。
なお、各レンズセンサ34〜36が例えばサーマルヘッド16の上流側に配置されている場合には、テスト用シートをいったん上流側に搬送させた後、再度テスト用シートを下流側へ搬送させる。この場合の各搬送長Lα,Lβ,Lγは、テスト用シートの再度の下流側への搬送が開始されてから、各レンズセンサ34〜36でそれぞれテスト画像88が検出されるまでの搬送長である。
補正量H1、H2の記憶後、第1実施形態と同様にして、テスト用シートが排紙口から排紙される。以上で、補正量H1,H2の決定処理が完了する。
次に、図20示すフローチャートを参照して、補正量H1,H2を利用した傾き修正について説明をする。実際のプリントでの傾き修正が開始されると、上記第1実施形態と同様に、シート3が下流に向けて搬送されるとともに、傾き方向判定部70が作動する。
傾き方向判定部70は、図8に示すように、第1レンズセンサ34に対応する検出信号のピークから、それ以降に第2レンズセンサ35に対応する検出信号のピークまでのシート3の搬送長LAを求める。次いで、傾き方向判定部70は、メモリ61内の補正量H1に基づいて搬送長LAを補正する。
搬送長LAの補正後、傾き方向判定部70は、補正後の搬送長LAと、第1及び第2レンズセンサ34,35の距離S1に基づき、上記算出式(1)、(2)を用いて、第1レンズセンサ34が先に検出した境界4aが、第3レンズセンサ34が検出するまでの搬送長LBの予測値を求める。次いで、傾き方向判定部70は、メモリ61内の補正量H2に基づき搬送長LBを補正する。
以下、第1実施形態と同様にして、レンズ4の傾き方向が判別され、この判別結果が傾き修正制御部72に入力される。補正された搬送長LA,LBを用いて、各レンズセンサ34〜36の相対位置が揃っていると仮定した場合の傾き方向が決定される。
傾き方向の判定後、アジマス角演算部71が作動して粗調整用アジマス角の演算を開始する。アジマス角演算部71は、図11の(A)で示すように、第1レンズセンサ34に対応する検出信号のピークを基準として、この基準に最も近い第2レンズセンサ34の検出信号のピークまでの搬送長L1の大きさを求める。次に、この搬送長L1をメモリ61内の補正量H1に基づき補正する。そして、アジマス角演算部71は、補正後の搬送長L1に基づき、上記第1実施形態と同様に、粗調整用アジマス角を算出する。
以下、上記第1実施形態と同様にして、粗調整用アジマス角がゼロとなるようにクランパ23を回転して、主走査方向に対するレンズ4の長手方向の傾きを粗調整する。この粗調整が完了した後、シート3が下流に向けて搬送される。次いで、アジマス角演算部71が微調整用アジマス角の演算を開始する。
アジマス角演算部71は、図11の(B)に示すように、第1レンズセンサ34に対応する検出信号のピークを基準として、この基準に最も近い第3レンズセンサ36の検出信号のピークまでの搬送長L2の大きさを求める。次に、この搬送長L2をメモリ61内の補正量H2に基づき補正する。そして、アジマス角演算部71は、補正後の搬送長L2に基づき、上記第1実施形態と同様に、微調整用アジマス角を算出する。
上記第1実施形態と同様にして、微調整用アジマス角がゼロとなるようにクランパ23を回転して、主走査方向に対するレンズ4の長手方向の傾きを微調整する。この微調整後に、前述したように複数の視点画像ついて、各線状画像をシート3の背面に記録する。
搬送長L1,L2を、それぞれ補正量H1,H2に基づき補正することで、各レンズセンサ34〜36の相対位置が揃っていると仮定した場合の粗調整・微調整用アジマス角を決定することができる。これにより、各レンズセンサ34〜36の取付け位置の精度をラフにすることができる。その結果、プリンタ80の製造コストを下げることができる。また、各レンズセンサ34〜36と発熱素子アレイ16aとの相対位置関係も把握することができるので、線状画像を所期の記録位置に記録することができる。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。上記第1実施形態では、レンズ4の傾き修正後に、レンズピッチP0を求めているが、例えば、粗調整用アジマス角あるいは微調整用アジマス角を求める際に、同時にレンズピッチP0を算出してもよい。
例えば、粗調整用アジマス角あるいは微調整用アジマス角をθ1、各レンズセンサ34〜36のいずれかの検出信号の任意のピークから、その次のピークまでに搬送されるシート3の搬送長をP1としたときに、レンズピッチP0は、式(5)を用いて算出することができる。これにより、傾き修正を行う前に、レンズピッチP0を求めることができる。
(5)P0=P1×COSθ
上記各実施形態では、アジマス角検出部18を、主走査方向に一列に並べた第1〜第3レンズセンサ34〜36で構成しているが、レンズセンサの数は4個以上であってもよい。この場合も全てのレンズセンサが等間隔で配置されないように、各レンズセンサの間隔を調整する。
上記各実施形態では、受像層形成後にレンズ4の傾き修正を行っているが、各色の画像形成前であれば、傾き修正(姿勢修正)を実施するタイミングは特に限定されず、例えば、受像層を形成する前に実施してもよい。また、上記各実施形態では、図5に示したクランパ駆動機構25を用いてクランパ23を回転させることで、レンズ4の傾き修正を行っているが、その他の姿勢調整機構を用いてもよい。
上記各実施形態では、2ラインの発熱素子アレイは隣接して配置されているが、各発熱素子アレイ間での熱影響をなくすために、2ラインの発熱素子アレイの間に、適宜な間隔を設けてもよい。また、1つのフィルムに、受像層、複種類のインク層、バック層を順に形成してもよい。
上記各実施形態において説明した構成、手順等は、相反しない範囲で適宜に組み合せることができる。また、上記各実施形態では、ラインプリンタについて説明したが、本発明は、シリアルプリンタにも利用できる。また、立体画像を記録するための視点画像を記録する場合に限らず、観察位置をずらすことで観察できる画像が変化する、いわゆるチェンジングの記録にも利用できる。さらに、本発明は、昇華型のサーマルプリンタの他に、熱転写型のサーマルプリンタや、インクジェットプリンタ等にも利用することができる。
2,80 プリンタ
3 レンチキュラシート
4 レンチキュラレンズ
16 サーマルヘッド
18 アジマス角検出部
23 クランパ
24 クランパ開閉機構
25 クランパ駆動機構
34〜36 第1〜第3レンズセンサ
70,85 傾き方向判定部
71,86 アジマス角演算部
72 傾き修正制御部
88 テスト画像

Claims (9)

  1. 主走査方向に延びた複数のレンチキュラレンズが表面に形成されたレンチキュラシートに記録するプリンタであって、
    前記主走査方向と直交する副走査方向に延びた搬送路に沿って、前記レンチキュラシートを搬送する搬送部と、
    複数の視点画像を前記主走査方向に平行な線状画像に分割して、前記レンチキュラシートの裏面に記録する記録部と、
    前記主走査方向に沿って一列の状態で前記搬送路に配置され、前記レンチキュラレンズの凹凸に応じた検出信号を出力する少なくとも第1〜第3の検出センサであって、これらの第1〜第3の検出センサの間に存在する3個の間隔のうち、少なくとも1つが他の2つと異なっている第1ないし第3の検出センサと、
    前記搬送路上で前記レンチキュラシートの姿勢を調整する姿勢調整部と、
    前記記録部による記録前に、前記第1ないし第3の検出センサの検出信号から前記主走査方向に対する前記レンチキュラレンズの長手方向の傾き方向を求めるとともに、2個の前記検出センサの検出信号から前記レンチキュラレンズの長手方向の傾き角度を求め、この傾き方向と角度とに基づいて、前記レンチキュラレンズの長手方向が前記主走査方向とほぼ平行となるように、前記姿勢調整部を制御する制御部と、を備え、
    前記姿勢調整部は、最初に求めた第1傾き方向と第1傾き角度とから、前記レンチキュラシートの姿勢を粗調整し、この粗調整後に第2傾き方向と第2傾き角度とを求め、この第2傾き方向と第2傾き角度とに基づいて微調整を行うとともに、
    前記第1傾き角度は間隔が狭い2個の前記検出センサの検出信号から求め、前記第2傾き角度は間隔が広い2個の前記検出センサの検出信号から求めることを特徴とするプリンタ。
  2. 前記搬送路に前記レンチキュラシートの姿勢を規制する規制ガイドを設け、前記粗調整に用いた2個の前記検出センサのいずれか一方が任意の前記レンチキュラレンズを検出してから、このレンチキュラレンズを他方が検出するまでの期間における前記レンチキュラシートの搬送長が、前記レンチキュラレンズのレンズピッチよりも小さくなるように、前記搬送路上の前記レンチキュラシートの姿勢を規制することを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  3. 前記粗調整に用いた2個の前記検出センサのいずれか一方が任意の前記レンチキュラレンズを検出してから、このレンチキュラレンズが他方で検出されるまでの期間における前記レンチキュラシートの搬送長が、前記レンチキュラレンズのレンズピッチよりも小さくなるように、2個の前記検出センサ間の距離が設定されていることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  4. 前記第1検出センサと前記第2検出センサとの間隔と、前記第2検出センサと前記第3検出センサとの間隔とが、「1」以外の公約数をもたない素数関係にあることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  5. 前記搬送路には、前記レンチキュラシートの斜行角度を所定角度以下に規制する規制ガイドが設けられており、
    前記レンチキュラシートが最大に斜行している場合に、前記各検出センサを結ぶ直線が当該レンチキュラシート上で同時に跨ぐ前記レンチキュラレンズの上限数を「n」とし、前記第1検出センサと前記第2検出センサとの間隔の大きさをS1とし、前記第2検出センサと前記第3検出センサとの間隔の大きさをS2とし、「2」以上「n」以下の任意の自然数を「M」としたときに、前記S1及びS2は次式を満たすことを特徴する請求項1記載のプリンタ。
    S1≠{(S1+S2)/M}
    S2≠{(S1+S2)/M}
  6. 前記記録部を駆動して、前記主走査方向に長く延びたテスト画像を前記レンチキュラシートに記録させる記録制御部と、
    前記テスト画像の記録後に、前記レンチキュラシートが前記第1ないし第3の各検出センサを通過するように、前記搬送部を制御する搬送制御部と、
    前記テスト画像の記録後から当該テスト画像が前記各検出センサを通過するまでの前記各検出センサの検出信号を比較して、前記各検出センサの前記副走査方向での相対位置のズレ量を検出するズレ量検出部とを備え、
    前記制御部は、前記ズレ量検出部の検出結果に基づき、前記各検出センサの検出信号から、当該各検出センサの前記相対位置が揃っていると仮定した場合の前記傾き角度と傾き方向を求めることを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載のプリンタ。
  7. 前記制御部は、前記検出信号の1周期の間に搬送される前記レンチキュラシートの搬送長と、先に求めた前記傾き角度とに基づき、前記レンチキュラレンズのレンズピッチを求めることを特徴とする請求項1ないし6いずれか1項記載のプリンタ。
  8. 前記姿勢調整部は、前記レンチキュラシートの先端をクランプするクランパと、前記クランパを前記搬送路の搬送面上で回転させる回転機構とを備えることを特徴とする請求項1ないし7いずれか1項記載のプリンタ。
  9. 前記第1ないし第3検出センサは、搬送路を挟み込むように配置され、前記レンチキュラシートに向けて光を照射する発光部、及び前記発光部から照射された光を受光する受光部を有することを特徴とする請求項1ないし8いずれか1項記載のプリンタ。
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