JP2011152613A - 多軸工作機械の加工精度確認方法及び加工精度確認用加工物 - Google Patents

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通 山本
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Abstract

【課題】加工精度の確認を低コストで簡単に行う。
【解決手段】加工物を回転工具に対し複数の旋回軸回りで旋回させて所定姿勢で保持し、回転工具で多面加工を行う多軸工作機械において、加工精度を確認するための方法であって、以下の工程を有する。加工物の所定の平面に対し、回転工具によって所定形状の加工を、所定の平面に直交する方向への切込量を所定ピッチで変えながら加工箇所を平面上の所定方向へ順番に移動させて複数回列状に行う。前記の加工を、少なくとも1つの旋回軸回りで変化させた加工物の角度ごとに、各列が互いに平行となるように行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、5軸制御マシニングセンタ等の多軸工作機械において、加工精度を確認(評価)するための確認方法と、当該確認方法により得られる加工精度確認用加工物とに関する。
5軸制御マシニングセンタのように複数の旋回軸を有する多軸工作機械(特許文献1参照)は、リードタイム短縮というメリットから近年注目されているが、反面旋回軸の多さから加工精度が出にくいという問題がある。このような多軸工作機械の精度が事前に把握できれば、加工プログラムを修正する等の対応が可能となり、望ましい。そこで、多軸工作機械の精度評価方法として、ボールバーや球と変位計とを用いたR-test法のような測定方法が知られている。また、本件出願人は特許文献2において、工作機械における熱等による変位の評価を容易に行うために、回転工具軸に直交する平面を有する工作物に対し、軸方向への切込量を所定ピッチで変えながら複数回列状に行う列加工を、工作機械の温度を変えながら所定時間ごとに複数回行うことで、温度変化により工作機械に生じる熱変位を、加工完了と同時に加工跡の有無によって認識可能とする発明を提供している。
特開2007−44802号公報 特許第4128929号公報
しかし、従前の測定方法では、工具に関する誤差や熱変位等が加味されず加工結果と必ずしも一致しないことがある。また、高価な測定器が別途必要になってコストや管理の手間もかさむ。一方、特許文献2の発明では、工作機械自体の熱変位の確認は可能であるが、一方向からの切込量の変化のみを目安としており、ワークを様々な姿勢で保持して多面加工を施す多軸工作機械における加工精度の確認には使用できない。
そこで、本発明は、多軸工作機械において加工精度の確認が低コストで簡単に行える加工精度確認方法及び加工精度確認用加工物を提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、加工物を回転工具に対し複数の旋回軸回りで旋回させて所定姿勢で保持し、前記回転工具で多面加工を行う多軸工作機械において、加工精度を確認するための方法であって、以下の(1)(2)の工程を有することを特徴とする。
(1)加工物の所定の平面に対し、前記回転工具によって所定形状の加工を、前記所定の平面に直交する方向への切込量を所定ピッチで変えながら加工箇所を前記平面上の所定方向へ順番に移動させて複数回列状に行う。
(2)(1)の加工を、少なくとも1つの前記旋回軸回りで変化させた前記加工物の角度ごとに、各列が互いに平行となるように行う。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の多軸工作機械の加工精度確認方法により得られる加工精度確認用加工物である。
本発明によれば、加工精度の確認が測定器等を用いることなく低コストで簡単に行える。而も、ノウハウや経験にかかわりなく、何度も繰り返して行える。また、加工によって精度を確認するため、実際の加工に近い評価が可能となり、誤差量確認の信頼性も高い。
多軸工作機械の説明図である。 加工精度確認用加工物の説明図である。 加工精度確認用加工物の変更例の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の加工精度確認方法を実施する多軸工作機械1の一例を示す説明図で、ベッド2の上面には、Y軸案内3が形成されており、Y軸案内3には、AC軸ユニット4がY軸方向へ移動可能に設置されている。このAC軸ユニット4は、前面がU字状に形成されたトラニオン5を備え、図示しないA軸駆動機構により、トラニオン5をX軸方向に平行なA軸(旋回軸)を中心に回転可能としている。
また、トラニオン5は、ワークを載せたパレットを設置するテーブル6を備え、テーブル6を、トラニオン5に内蔵された図示しないC軸駆動機構によって、A軸に直交するC軸(旋回軸)を中心として旋回可能としている。
一方、ベッド2には、Y軸案内3を跨ぐように門形構造のコラム7が立設されている。コラム7の前面には、X軸案内面8が形成され、X軸案内面8に、図示しないラムサドルがX軸方向へ移動可能に設置されて、ラムサドルの前面に形成されたZ軸案内面により、下端に主軸10を備えた主軸頭9がZ軸方向へ移動可能に設置されている。
これらAC軸ユニット4やラムサドル、主軸頭9は、図示しないボールネジとサーボモータとによって各軸線方向へ移動可能となっており、サーボモータとAC軸ユニット4のA軸及びC軸駆動機構とは図示しないNC装置によって駆動が制御される。よって、テーブル6上に固定されるワークWをA軸及びC軸周りで回転させるとともにY軸方向へと移動させて位置決めし、工具を取り付けた主軸10をX軸及びZ軸方向へと移動させることにより、ワークに対して多面加工を施すことができる。
次に、この多軸工作機械1を用いた加工精度の確認方法を説明する。
まず、寸法を把握した四角板状のワークWを用意してこれをパレットに設置する。このワークWの上面には、予め図2(A)に示すように、「A−45C150」「A−45C180」・・「A0C0」の文字列が左辺寄りで縦に表記されると共に、「−10」「−5」・・「10」の文字列が上辺寄りで横に表記されている。このうち縦の文字列は、A軸及びC軸の回転角度を示すもので、例えば最初の「A−45C150」であれば、A軸が−45°、C軸が150°の回転角度を示すことになる。また、横の文字列はワーク上面に直交する方向の切り込み深さ(μm)で、右方向へ移動する度に5μmずつ増加している。
そして、このワークWを、上面の表記に従い、まずAC軸ユニット4のトラニオン5をA軸回りに−45°回転させると共に、テーブル6をC軸回りに150°回転させて、ワークWを所定姿勢に位置決めする。この状態で、主軸10に装着したボールエンドミルにより、ワークWの上面高さをZ=0として、横の文字列に合わせて−10μmから10μmまで2.5μmごとのピッチで切込量を変えながら切削箇所を右方向へ順番に移動させる。すなわち、Z指令が異なる微小溝の加工を9回列状に行うことになる。
この列加工が終了すると、今度は下の文字「A−45C180」の列に移動して、トラニオン5はA軸回り−45°の位置を保持したまま、テーブル6をC軸回りに180°回転させてワークWの位置決め姿勢を変化させる。この状態で、同様に2.5μmごとに切り込み深さを変えながら列加工を行う。このようにA軸とC軸との軸回りの角度を変化させながら、最後の「A0C0」、すなわち両軸とも回転角度が0°となる位置決め姿勢まで、縦の文字列の角度ごとに各列が互いに平行となるように列加工を行うものである。なお、図2(A)で示すP,P・・は、プログラムで規定される加工軌跡を示している。
こうして全ての加工が終了すると、例えば図2(B)に示すように、切削された微小溝M,M・・が表面に表れた加工精度確認用加工物(以下単に「加工物」という。)W1が得られる。理論上では微小溝Mは全ての位置決め姿勢において−10μmと−2.5μmとの間にしか表れない筈であるが、旋回軸中心線の平行度誤差、中心線の芯ずれ誤差、工具に関する誤差、熱変位等の影響により、同図のように位置決め姿勢ごとにばらつきが生じる。従って、加工物W1における微小溝Mの表れ方によって各位置決め姿勢での誤差量が確認できる。
例えば「A−45C150」では、−5μmで微小溝Mが途切れていることから、Z方向に少なくとも2.5μmの誤差があると推測でき、「A−45C180」では−10μmで微小溝Mが途切れていることから、Z方向に少なくとも7.5μmの誤差があると推測できる。また、「A−45C150」と「A−45C180」との列間においては、A軸の角度が同じでもC軸の角度の変化によってZ方向で異なる誤差が表れていることで、C軸における当該角度間で少なくとも5μmの誤差が生じていると推測できることになる。
このように、上記形態の加工精度確認方法及び加工物によれば、加工精度の確認が測定器等を用いることなく低コストで簡単に行える。而も、ノウハウや経験にかかわりなく、何度も繰り返して行える。また、加工によって精度を確認するため、実際の加工に近い評価が可能となり、誤差量確認の信頼性も高い。
なお、列加工を行うピッチや位置決め姿勢の角度、ワークの形状や位置決め姿勢の表示態様等は上記形態に限らず、適宜変更可能である。また、上記形態ではワークの上面のみに列加工を行っているが、誤差はワークのZ方向に限らず、XY方向にも生じるため、図3のようにワークの側面にも加工を行うようにしてもよい。このようにして得られた加工物W1であれば、より精度の高い誤差量の確認が可能となる。
さらに、工作機械はA軸やC軸の回転軸を主軸側に持たせたり、X軸をワーク側に持たせたりしたものであってもよい。
1・・多軸工作機械、2・・ベッド、4・・AC軸ユニット、5・・トラニオン、6・・テーブル、7・・コラム、9・・主軸頭、10・・主軸、W・・ワーク、W1・・加工精度確認用加工物、M・・微小溝。

Claims (2)

  1. 加工物を回転工具に対し複数の旋回軸回りで旋回させて所定姿勢で保持し、前記回転工具で多面加工を行う多軸工作機械において、加工精度を確認するための方法であって、以下の(1)(2)の工程を有することを特徴とする多軸工作機械の加工精度確認方法。
    (1)加工物の所定の平面に対し、前記回転工具によって所定形状の加工を、前記所定の平面に直交する方向への切込量を所定ピッチで変えながら加工箇所を前記平面上の所定方向へ順番に移動させて複数回列状に行う。
    (2)(1)の加工を、少なくとも1つの前記旋回軸回りで変化させた前記加工物の角度ごとに、各列が互いに平行となるように行う。
  2. 請求項1に記載の多軸工作機械の加工精度確認方法により得られる加工精度確認用加工物。
JP2010015841A 2010-01-27 2010-01-27 多軸工作機械の加工精度確認方法及び加工精度確認用加工物 Pending JP2011152613A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005088172A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Okuma Corp 工作機械の変位量確認用加工方法及び変位量確認用工作物
WO2009057229A1 (ja) * 2007-11-02 2009-05-07 Makino Milling Machine Co., Ltd. エラーマップ作成方法及び装置並びにエラーマップ作成機能を有した数値制御工作機械

Patent Citations (2)

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