JP5020579B2 - 数値制御装置 - Google Patents
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Description
また、傾斜面に沿った座標系を指定する際には、傾斜面の座標系を指定した回転中心ベクトルまわりに指定した角度だけ回転させ、平行移動を行う操作を複数回組み合わせて行うと機械の座標系と一致するとした場合の回転軸方向とその軸周りの回転角度および平行移動量を用いて指定するようにしている(例えば、特許文献2参照)。
また、第二の方法を採用する場合、傾斜面を指定するたびに、加工する上では本来移動させる必要のない位置にテーブルの回転軸角度を移動させなければならず、加工時間が余計に掛かったり、移動中のワークと機械や工具の干渉を回避する必要があったりするなどの問題がある。
図1は、この発明の実施の形態1に係わる数値制御装置の構成を示すブロック図である。
この発明の実施の形態1に係わる数値制御装置40は、加工プログラム50を読み込み、解析し、座標変換し、機械移動量を算出し、機械駆動部54を制御してワークを加工する。
そして、実施の形態1に係わる数値制御装置40は、図1に示すように、傾斜面のパラメータ設定手段1、回転中心軸・基準角度設定手段2、回転角度取得手段3、傾斜面の位置および姿勢設定手段4、基準座標系設定手段5、第1の座標系からみた第2の座標系の原点位置および姿勢設定手段6、プログラム解析部51、座標変換部52、機械移動指令計算部53、第1の座標系からみた第2の座標系の原点位置および姿勢設定手段6、第1の座標系からみた第2の座標系の原点位置および姿勢取得手段7、姿勢パラメータ演算手段8および原点位置および姿勢パラメータ出力手段9を有する。
回転角度取得手段3は、入力された現在のワークの姿勢における回転中心軸まわりの回転角度を基準座標系設定手段5に設定する。
基準座標系設定手段5は、回転中心軸の位置および回転軸方向、基準角度および現在の回転角度から、回転角度が基準角度と一致するとき第1の座標系と一致するとともに、ワークに固定された座標系である基準座標系を求め、第1の座標系からみた第2の座標系の原点位置および姿勢設定手段6に設定する。
基準座標系は、機械の各駆動軸の方向に基づいて定められた第1の座標系からみた基準座標系の原点位置および姿勢として表現される。
傾斜面の位置および姿勢設定手段4は、傾斜面のパラメータから傾斜面の位置および姿勢を求め、第1の座標系からみた第2の座標系の原点位置および姿勢設定手段6に設定する。
第1の座標系からみた第2の座標系の原点位置および姿勢設定手段6は、傾斜面の位置および姿勢と、第1の座標系からみた基準座標系の原点位置および姿勢とから、第1の座標系からみた第2の座標系の原点位置および姿勢を求め、この第1の座標系からみた第2の座標系の原点位置および姿勢を座標変換部52に設定する。
座標変換部52は、設定されている第1の座標系からみた第2の座標系の原点位置および姿勢に基づき、入力された第2の座標系における位置指令を第1の座標系における位置指令に変換して、機械移動指令計算部53に出力する。
機械移動指令計算部53は、第1の座標系での位置指令から、機械の各駆動軸の位置指令を求め、機械駆動部54に出力する。
機械駆動部54は、機械の各駆動軸の位置指令に機械各軸が追従するように機械の駆動部を駆動させる。
姿勢パラメータ演算手段8は、姿勢を表す座標変換行列から所定の形式の姿勢パラメータを求め、さらに第1の座標系からみた第2の座標系の原点位置とともに、原点位置および姿勢パラメータ出力手段9に出力する。
原点位置および姿勢パラメータ出力手段9は、第1の座標系からみた第2の座標系の原点位置と姿勢パラメータを数値制御装置40の図示しない操作画面に表示する。
加工プログラム50を作成するとき、図2の実線で表すようにワーク10が置かれ、第1の座標系12からみた傾斜面21の原点位置および傾斜面21上の第2の座標系13が作成される。
ワーク10の基準面に第1の座標系12が、機械の駆動軸方向と座標軸方向が一致するように設定されている。この第1の座標系12は、工作機械の数値制御の分野ではワーク座標系と呼ばれる。加工プログラム作成時には、ワーク10の基準面が第1の座標系12のZ軸に垂直になるようなワーク10の姿勢を想定していたが、実際の加工時には回転中心軸まわりに回転角度θrotだけ回転したワーク11の姿勢(図2の点線で示す)で加工するものとする。加工プログラム作成時の回転中心軸まわりの回転角度を0°と定義する。このときの回転角度が基準角度となるので、基準角度は0°となる。第1の座標系12における回転中心軸16の位置をprotとし、回転軸方向の単位ベクトルをrrotとする。加工プログラムでは、XY平面が加工したい傾斜面21と一致するように定義された第2の座標系(加工プログラムを作成したときの第2の座標系13)上の位置を指令するものとする。
第1の座標系12からみた加工プログラムを作成したときの第2の座標系13の原点位置をpofs、姿勢を表す座標変換行列をRとする。ここで、座標変換行列Rは、もとの座標系からみた、姿勢を表したい座標系のX軸、Y軸、Z軸の座標軸方向単位ベクトルを列ベクトルとする3行3列の行列と定義する。すなわち、座標変換行列Rは第1の座標系12からみた、加工プログラムを作成したときの第2の座標系13のX軸、Y軸、Z軸の座標軸方向単位ベクトルを列ベクトルとする3行3列の行列となる。通常、傾斜面21の姿勢は座標変換行列よりも簡便な形式で指定される。この指定方式には多数の形式があるが、ここでは一例としてロール角、ピッチ角およびヨー角を用いる。これは、第1の座標系12をX軸まわりにロール角θR回転させ、回転させた後の座標系のY軸まわりにピッチ角θP回転させ、さらに回転させた後の座標系のZ軸まわりにヨー角θY回転させたときの座標系の座標軸方向が第2の座標系13の座標軸方向と一致するようなロール角θR、ピッチ角θPおよびヨー角θYで姿勢を表すものである。ロール角θR、ピッチ角θP、ヨー角θYを用いると座標変換行列Rは式(1)のように表される。
そして、傾斜面の位置および姿勢設定手段4では、第1の座標系12からみた加工プログラムを作成したときの第2の座標系13の原点位置pofsと姿勢を表す座標変換行列Rを、第1の座標系からみた第2の座標系の原点位置および姿勢設定手段6に設定する。
機械に設置したときのワークの姿勢が加工プログラムを作成したときのワークの姿勢と異なる場合、図2から明らかなように、加工プログラムを作成したときの傾斜面21のパラメータをそのまま用いると、加工したい傾斜面とは異なる位置・姿勢の傾斜面を指定してしまうことになる。
すなわち、機械に設置したとき、第2の座標系15を第2の座標系に設定しなければならないが、そのままでは加工プログラムを作成したときの第2の座標系13を第2の座標系に設定してしまい、この座標系上においてプログラムで指令された形状を加工する。
したがって、従来の数値制御装置においてこの問題から回避するには、第1の座標系12からみた、機械に設置したときの第2の座標系15の原点位置およびロール角、ピッチ角およびヨー角などの姿勢パラメータを求め直したり、ワークを加工プログラムを作成したときのワークの姿勢と同じ姿勢に置き直したりしてから加工を行う必要があった。
この実施の形態1では、第1の座標系12を回転中心軸16まわりに、機械に設置したときの回転角度θrotだけ回転させた座標系が基準座標系14となる。第1の座標系12からみた基準座標系14の原点位置をpofsstd、座標変換行列をRstdとする。このとき、基準座標系14の原点位置pofsstdと座標変換行列Rstdは、それぞれ式(2)と式(3)で表される。なお、関数Rot(r,θ)は、単位方向ベクトルr=(r1,r2,r3)のまわりにベクトルをθだけ回転させるための行列であり、式(4)で表される。
次に、基準座標系設定手段5では、第1の座標系12からみた基準座標系14の原点位置pofsstdと、姿勢を表す座標変換行列Rstdを式(2)および式(3)から求めて、第1の座標系からみた第2の座標系の原点位置および姿勢設定手段6に設定する。
第1の座標系からみた第2の座標系の原点位置および姿勢設定手段6では、第1の座標系12からみた第2の座標系13の原点位置pofs12と姿勢を表す座標変換行列R12を次のようにして求める。まず、第1の座標系12から基準座標系14への変換を同次変換行列Tstdで表す。なお、同次変換行列については、R.P.ポール著、「ロボット・マニピュレータ数学的基礎、プログラミングおよび制御」、コロナ社、1989年9月に詳細な記述がある。
第1の座標系12から第2の座標系15への変換を表す同次変換行列T12は、同次変換行列Tstdと同次変換行列T2の積であり、式(7)のように表される。
したがって、第1の座標系12からみた第2の座標系15の原点位置pofs12と姿勢を表す座標変換行列R12は式(8)および式(9)で表される。
次に、プログラム解析部51、座標変換部52、機械移動指令計算部53および機械駆動部54の動作について説明する。
プログラム解析部51では、加工プログラム50を読み込んで、プログラムの指令内容を読みとり、移動区間毎の始点と終点を計算する。加工プログラムにおける位置指令は、第2の座標系13上の座標値で指令されている。
さらに、移動区間毎の始点と終点の間を、直線補間や円弧補間などのプログラム上に指令された方法で補間し、各補間点での位置指令を計算する。
機械駆動部54では、機械各軸の位置が機械各軸の移動指令に追従するように機械各軸を駆動させる。
なお、この実施の形態1では、補間後の位置指令について座標変換を行ったが、各移動区間の始点と終点の位置指令について座標変換を行い、座標変換後の位置指令について補間を行って、補間点での位置指令を求めてもよい。
第2の座標系の原点位置および姿勢取得手段7は、現在設定されている第2の座標系15について、第1の座標系12からみた第2の座標系15の原点位置pofs12と姿勢を表す座標変換行列R12を座標変換部52から取得し、姿勢パラメータ演算手段8に送る。
ロール角θR1、ピッチ角θP1、ヨー角θY1を第1の座標系12からみた第2の座標系15の座標変換行列R12から求めるためには、式(1)からロール角θR、ピッチ角θP、ヨー角θYについて解けばよく、その計算式はそれぞれ式(11)、式(12)、式(13)である。ここで、rijはR12のi行j列の成分を表す。
図3は、この発明の実施の形態2に係わる数値制御装置の構成を示すブロック図である。
この発明の実施の形態2に係わる数値制御装置40Bは、図3に示すように、実施の形態1に係わる数値制御装置40の回転中心軸・基準角度設定手段2と回転角度取得手段3の代わりにテーブル回転軸の回転中心軸・基準角度設定手段18とテーブル回転角度取得手段19を有することが異なっており、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。
テーブル回転角度取得手段19は、プログラム解析部51から機械のテーブル回転軸の角度を取得する。
第1の座標系12は、実施の形態1と同様に、機械の駆動軸方向と座標軸方向が一致するように設定されている。しかし、実施の形態1と異なり、機械のテーブルが回転機構を有し、X軸まわりに回転する第1回転テーブル26の上に、Z軸まわりに回転する第2回転テーブル27が載る構造となっている。以下の説明においては、第1回転テーブル26の回転軸をA軸24、第2回転テーブル27の回転軸をC軸25と呼ぶ。傾斜面21のパラメータを設定する時のA軸24とC軸25の回転角度はともに0°であったとする。このときのA軸24とC軸25の回転角度を基準角度とする。
加工を開始するときには、A軸24とC軸25が基準角度と異なる角度に移動し、ワーク30の姿勢が傾斜面21のパラメータを設定したときとは異なった姿勢となっている。このような場合、第1の座標系12から、本来加工したい傾斜面に沿った座標系(加工を開始するときの第2の座標系32)を設定するための傾斜面のパラメータは、最初に設定した傾斜面のパラメータとは異なる値となる。したがって、従来の数値制御装置においてこの問題を回避するには、第1の座標系12からみた、加工を開始するときの第2の座標系32の原点位置およびロール角、ピッチ角およびヨー角などの姿勢パラメータを求め直したり、A軸24とC軸25をそれぞれ基準角度に割り出したりしてから加工を開始する必要があった。
A軸24とC軸25が基準角度のときに第1の座標系12と一致し、ワーク30に固定された座標系を基準座標系31とし、第1の座標系12からみた基準座標系31の原点位置と姿勢を求める。
この実施の形態2では、第1の座標系12を、X軸まわりに現在のA軸24の角度だけ回転させ、さらに回転後の座標系のZ軸まわりに現在のC軸25の角度だけ回転させた座標系を基準座標系31とする。第1の座標系12からみた基準座標系31の原点位置および姿勢を表す座標変換行列は、実施の形態1と同様の演算を行うことにより求めることができる。但し、この実施の形態2では、実施の形態1と異なり、回転の操作をA軸24とC軸25に関して2回連続して行うこととなる。
テーブル回転軸の回転中心軸・基準角度設定手段18は、テーブル回転中心軸の位置と回転軸方向ならびに基準角度を作業者があらかじめパラメータとして入力しておいた値を取得して、基準座標系設定手段5に設定する。
なお、加工を開始するときのテーブル回転軸の回転角度を、機械駆動部54に角度検出器をとりつけて取得するようにしてもよい。
第1の座標系からみた第2の座標系の原点位置および姿勢設定手段6における動作は、実施の形態1の場合と同様であり、実施の形態1の場合と同様の演算により第1の座標系12からみた第2の座標系32の原点位置と姿勢を表す座標変換行列を求めて座標変換部52に設定する。
また、第1の座標系から基準座標系に至るまでの回転操作を異なる回転中心軸周りにそれぞれ指定した基準角度分回転させる操作とすることにより、第1の座標系と基準座標系との間の関係について、より自由度の高い設定が可能となるため、傾斜面を定義するためのパラメータの定義を作業者にとってよりわかりやすいワークの姿勢において行うことができるようになり、傾斜面の指定をより簡単に早く設定できるようになるという効果がある。
また、回転軸を有するテーブルを備える機械の場合でも、傾斜面を指定するためのパラメータを、テーブルの回転軸の回転角度がどのような角度であっても、常に決まった角度におけるパラメータで定義することができるようになり、傾斜面の指定をより簡単に早く設定できる。
図6は、この発明の実施の形態3に係わる数値制御装置の構成を示すブロック図である。
この発明の実施の形態3に係わる数値制御装置40Cは、図6に示すように、実施の形態1に係わる数値制御装置40の傾斜面のパラメータ設定手段1、回転中心軸・基準角度設定手段2、回転角度取得手段3、傾斜面の位置および姿勢設定手段4、基準座標系設定手段5および第1の座標系からみた第2の座標系の原点位置および姿勢設定手段6の代わりに座標系回転中心軸・回転角度設定手段55、第1の座標系から見た現在の第2の座標系の原点位置および姿勢取得手段56および第1の座標系から見た新しい第2の座標系の原点位置および姿勢設定手段57を有することが異なっており、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。
第1の座標系から見た現在の第2の座標系の原点位置および姿勢取得手段56は、座標変換部52から第1の座標系から見た現在の第2の座標系の原点位置および姿勢を取得して、第1の座標系からみた新しい第2の座標系の原点位置および姿勢設定手段57に設定する。
実施の形態3に係わる加工ワーク70は、円柱であり、外周に沿って同一形状の6つの面に加工する。各面には、面に沿った座標軸72、73、74、75、76、77が設定されている。また、第1の座標系12が、機械の駆動軸方向と座標系回転中心軸78が一致するように設定されている。
この場合、最初にひとつの面に沿った座標系を第2の座標系に設定して、異なる面に対しては、座標系回転中心軸78まわりに所定の回転角度だけ回転させて別の新しい第2の座標系として設定することを順次行えば、簡単にすべての面を同一の加工プログラムで加工することができる。
第1の座標系から見た現在の第2の座標系の原点位置および姿勢取得手段56は、座標変換部52に設定されている、第1の座標系12から見た現在の第2の座標系72の原点位置pofsprevおよび姿勢を表す座標変換行列Rprevを取得して、第1の座標系からみた新しい第2の座標系の原点位置および姿勢設定手段57に設定する。
第1の座標系から見た新しい第2の座標系の原点位置および姿勢設定手段57は、座標系回転中心軸78の位置と軸方向ベクトルとそのベクトルまわりの回転角度と、第1の座標系12から見た現在の第2の座標系72の原点位置および姿勢を表す座標変換行列から、第1の座標系12からみた新しい第2の座標系73の原点位置pofsnewおよび姿勢Rnewを求める。第1の座標系12からみた新しい第2の座標系73の原点位置pofsnewおよび姿勢を表す座標変換行列Rnewは、式(14)、式(15)により求める。
図8は、この発明の実施の形態4に係わる数値制御装置の構成を示すブロック図である。
この発明の実施の形態4に係わる数値制御装置40Dは、図8に示すように、実施の形態1に係わる数値制御装置40の傾斜面のパラメータ設定手段1、回転中心軸・基準角度設定手段2、回転角度取得手段3、傾斜面の位置および姿勢設定手段4および基準座標系設定手段5の代わりに第1の基準座標値設定手段58および第2の基準座標値設定手段59を有することが異なっており、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。
第2の基準座標値設定手段59は、入力された第2の基準座標値を第1の座標系からみた第2の座標系の原点位置および姿勢設定手段6に設定する。
第1の座標系からみた第2の座標系の原点位置および姿勢設定手段6は、第1の基準座標値と第2の基準座標値から第1の座標系からみた第2の座標系の原点位置および姿勢を求めて座標変換部52に設定する。
また、図9(b)には、図面に記載された傾斜面の加工形状81が表されている。そして、加工プログラムにおける指令位置が属する座標系84と加工プログラムにおける指令位置が属する座標系84からみた座標系指定用基準点の位置ベクトル88、89、90が図示されている。
次に、ワーク80を機械に設置し、機械の第1の座標系82からみた各座標系指定用基準点の位置を、タッチプローブ等を用いて測定し、第2の基準座標値とする。なお、第1の座標系82は、機械の駆動軸方向と座標軸方向が一致するように設定されている。
第1の基準座標値p11、p12、p13は、第2の基準座標値p21、p22、p23、第1の座標系からみた第2の座標系の原点位置pofs3および姿勢を表す座標変換行列R3から式(16)、式(17)、式(18)に従って求める。
第1の基準座標値設定手段58および第2の基準座標値設定手段59は、入力された第1の基準座標値と第2の基準座標値を第2の座標系の原点位置および姿勢設定手段6に設定する。
第1の座標系からみた第2の座標系の原点位置および姿勢設定手段6は、第1の基準座標値と第2の基準座標値から、上記の演算により第1の座標系からみた第2の座標系の原点位置および姿勢を求めて座標変換部52に設定する。
Claims (4)
- 機械の駆動軸方向と座標軸方向が異なる第2の座標系において指令された位置を、座標変換して、機械の駆動軸方向と座標軸方向が一致するように設定された第1の座標系における位置を得るとともに該位置に機械を移動させる数値制御装置において、
ワークの傾斜面の位置および姿勢を定義するパラメータを設定する手段と、
上記傾斜面の位置および姿勢を定義するパラメータから上記傾斜面の位置および姿勢を設定する手段と、
上記パラメータを定めたときの上記ワークの姿勢を指定する回転中心軸および基準角度を設定する手段と、
現在の上記ワークの上記回転中心軸まわりの回転角度を取得する手段と、
上記回転中心軸、上記基準角度および上記現在のワークの回転中心軸まわりの回転角度に基づいて、上記ワークに固定され上記ワークの回転角度と同じ角度で回転する座標系であって、上記ワークの回転角度が上記基準角度に等しい場合には上記第1の座標系と一致する基準座標系を設定する手段と、
上記第1の座標系からみた現在の上記傾斜面上の第2の座標系の原点位置および姿勢を上記基準座標系の原点位置および姿勢と上記傾斜面の位置および姿勢とを用いて設定し、上記第1の座標系からみた現在の上記傾斜面上の第2の座標系の原点位置および姿勢を用いて、上記第2の座標系において指令された位置に対して姿勢の変換を含む座標変換を行って上記第1の座標系における位置を得る手段と、
を備えることを特徴とする数値制御装置。 - 上記基準座標系を設定する手段は、上記第1の座標系から上記基準座標系に至るまでの回転操作において、異なる回転中心軸まわりにそれぞれ指定した基準角度分回転させることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
- 上記回転中心軸は機械のテーブルの回転軸であり、上記基準角度は、上記傾斜面の位置および姿勢を定義するときの上記機械のテーブルの回転軸の回転角度であることを特徴とする請求項2に記載の数値制御装置。
- 上記第1の座標系からみたワークの現在の傾斜面に指定された第2の座標系の原点位置および姿勢を取得する手段と、
取得した姿勢の情報から所定の形式の姿勢パラメータを所定の演算により求める手段と、
上記原点位置と上記姿勢パラメータを出力する手段と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の数値制御装置。
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