JP2009301232A - 座標変換工具位相制御用数値制御装置 - Google Patents

座標変換工具位相制御用数値制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】第3回転軸の工具位相の制御も含めた工具先端点制御指令に対して、座標変換(傾斜面加工指令)が可能な工具位相制御用数値制御装置。
【解決手段】加工プログラム読取り手段1、直線軸3軸指令による工具先端点位置および工具方向指令による工具方向に対して座標変換を行う座標変換手段4,6、座標変換後工具先端点位置および座標変換後工具方向によって工具先端点位置、第1回転軸位置、第2回転軸位置および直線軸3軸位置を制御する工具先端点制御手段7、および第3回転軸位置を求める工具位相制御手段5を有する数値制御装置において、工具位相制御手段5において座標変換後の工具位相が指定方向となるように該指定方向の工具位相0ベクトルからの角度として第3回転軸位置を求める座標変換後工具位相計算手段8を有し、該求めた直線軸3軸と回転軸3軸の位置へ各軸を駆動する座標変換工具位相制御用数値制御装置。
【選択図】図14

Description

本発明は、ワーク(加工物)に対して直線軸3軸と回転軸3軸によって加工する6軸加工機を制御する数値制御装置に関する。
2軸の回転軸と3軸の直線軸を持つ5軸加工機における加工では、工具先端点の移動経路と工具方向の移動指令に対して、指令された加工物と工具との相対移動速度に基づいて工具先端点の移動経路を補間しながら工具方向も補間し、工具方向が変化しながら工具先端点が指令された移動経路上を指令された速度で移動する加工が一般的になってきている。このような指令と加工方法を工具先端点制御という。
特許文献1には、2軸の回転軸と3軸の直線軸を持つ工作機械において、工具先端点制御をおこなう技術が開示されている。この工具先端点制御の技術は、工具先端点の移動経路と工具方向の移動指令に対して、加工物と工具との相対移動速度に基づいてそれぞれ(工具経路と工具方向)を補間しながら移動経路の補間点を補正して、工具先端点が指令された移動経路上を指令された速度で移動するようにサーボモータを制御する技術である。
特許文献1に開示される工具先端点制御の技術によって、回転軸が回転しながら工具先端点が所期の速度で移動する加工を行うとき、プログラムを容易に作成することができ、プログラム長が短くなり、工具長を変更した場合CAMからプログラムを作成し直す必要がなく加工サイクルタイムを短縮できるものである。
また、特許文献2には、指令位置に対して座標変換を行う技術が開示されている。このような座標変換の技術によって、元の指令に対して座標変換を行う必要が生じた場合でもCAMからプログラムを作成し直す必要がなく加工サイクルタイムを短縮できるものである。
飛行機の機体、傾斜した翼の外側、ドームまたはロケット頭部の円錐部のような非一様性の断面を有する部分にファイバ(炭素繊維複合材料)を巻きつけるファイバプレースメント装置の技術が特許文献3や特許文献4に開示されている。特許文献3に開示されるファイバプレースメント装置は、デリバリーローラを備えたデリバリーヘッドを有する。ファイバは、デリバリーローラを介してマンドレルに巻き付けられる。
特開2003−195917号公報 特開昭63−18404号公報 特開平4−341829号公報 特開2007−133880号公報
図1においては、X,Y,Z軸でアーム位置が制御され、BB,CC軸で工具方向が制御され、AA軸でローラ方向が制御される。このローラ方向が工具位相である。したがって、AA軸位置(第3回転軸位置)、ローラ方向および工具位相は同義であるが、以降の記述において特にそのことを断らない。ここで、BB,CC軸が工具方向を制御する従来の5軸加工機が持つ第1回転軸、第2回転軸である。そして、AA軸は工具位相を制御する第3回転軸である。図1に示される状態がBB=CC=0(度)(「0」はゼロ)であり、BB軸,CC軸はそれぞれ、−45度〜45度の角度範囲を動作範囲とする。なお、図1では、わかり易くするために、ワーク(例えば、航空機の胴体)に比して工具やローラ部分を大きく描いている。
特許文献3に開示されるファイバプレースメント機本体に相当する部分は、図1の右側に存在するが図示を省略している。特許文献3に記載されている「デリバリーヘッド」、「デリバリーローラ」、「マンドレル」は、図1においてそれぞれ「工具」、「ローラ」、「ワーク」に相当する。
多軸加工機を動作させるNCプログラム指令はCAMを用いて作成されるのが一般的となっている。CAMは「Computer Aided Manufacturing」の略である。CAMで作成したプログラム例1−1(図2参照)を説明する。「G43.4」は工具先端点制御開始のGコード指令であり、「G49」がそのキャンセルのためのGコード指令である。「H」で工具長補正番号を指令して、「F」で工具先端点での速度を指令する。「X,Y,Z」で工具先端点位置を指令し、「BB,CC」で工具方向を指令し、「AA」でローラ方向を指令する。
また図3に示すプログラム例1−2のように、「BB,CC」の代わりに、工具方向をベクトルで指令することもできる。「I,J,K」の指令が工具方向を示すベクトルの指令である。工具方向がベクトルで指令されると、数値制御装置は工具が指令された方向に動作するように回転軸(BB,CC軸)を制御する。
図2に示されるプログラム例1−1や図3に示されるプログラム例1−2に対して、座標変換を指令する必要があることがある。例えば、CAMでプログラムを作成する時のワークの想定位置と実際のワーク位置とが相違している場合には、座標変換が必要となる。ここで、座標変換の1つである傾斜面加工指令を行うとする。
図4のプログラム例2−1は、傾斜面加工指令を行うプログラム例である。「G68.2」は傾斜面加工指令開始のGコード指令であり、「G69」がそのキャンセルのためのGコード指令である。「G53.1」で工具方向も座標変換することを指令する。「G68.2」のブロックの「X,Y,Z」で座標変換先の座標系の原点位置、「I,J,K」で座標変換用の角度を指令する。これにより、従来の5軸加工機(直線軸3軸、第1回転軸および第2回転軸)における数値制御装置は、指令された工具先端点位置と工具方向とが座標変換で新たに作成される座標系上の工具先端点位置と工具方向となるように変換する。
図5のプログラム例2−2に示されるように、前述したプログラム例1−2(図3参照)と同様に、「BB,CC」の代わりに工具方向をベクトルで指令することもできる。工具方向がベクトルで指令されると、数値制御装置は指令された方向を座標変換し座標変換された方向に工具が動作するように回転軸(BB,CC軸)を制御する。
しかしながら、5軸加工機の従来技術では、第3回転軸のローラ方向は座標変換されなかった。したがって、上記プログラム例2−1(図4参照)およびプログラム例2−2(図5参照)では、「AA」の指令を入れていない。何故なら、「AA」を指令しても座標変換されない。具体的には、後述するように座標変換(傾斜面加工指令)モード中に「AA」を指令するとアラームとなり運転停止するからである。
したがって、第3回転軸のローラ方向を制御する機械においては、工具先端点制御と傾斜面加工指令を併用することができなかった。その結果、第3回転軸のローラ方向を制御する機械において工具先端点制御と座標変換を併用するには、CAMで座標変換された工具先端点制御のプログラム指令を作成し直す必要があり、手間がかかっている。
そこで、本発明の目的は、第3回転軸のローラ方向である工具位相の制御も含めた工具先端点制御指令に対して、座標変換(傾斜面加工指令)を行うことが可能な工具位相制御用数値制御装置を提供することである。
本願の請求項1に係る発明は、ワークに対して直線軸3軸と回転軸3軸によって加工する6軸加工機を制御する数値制御装置であり、直線軸3軸指令、工具方向指令および工具位相指令を含む加工プログラムを読取る加工プログラム読取り手段、該直線軸3軸指令による工具先端点位置および該工具方向指令による工具方向に対して座標変換を行う座標変換手段、該座標変換を行った座標変換後工具先端点位置および座標変換後工具方向によって工具先端点位置、第1回転軸位置、第2回転軸位置および直線軸3軸位置を制御する工具先端点制御手段、および該工具位相指令にしたがって工具位相を求め該工具位相となる第3回転軸位置を求める工具位相制御手段を有する数値制御装置において、該工具位相制御手段において座標変換後の工具位相が指定方向となるように該指定方向の工具位相0ベクトルからの角度として第3回転軸位置を求める座標変換後工具位相計算手段を有し、該求めた直線軸3軸と回転軸3軸の位置へ各軸を駆動する座標変換工具位相制御用数値制御装置である。
請求項2に係る発明は、該工具方向指令は該第1回転軸位置と該第2回転軸位置の指令であることを特徴とする請求項1に記載の座標変換工具位相制御用数値制御装置である。
請求項3に係る発明は、該工具方向指令は工具方向をベクトルで指令する工具方向ベクトル指令であることを特徴とする請求項1に記載の座標変換工具位相制御用数値制御装置である。
請求項4に係る発明は、該指定方向は、座標変換前の該工具位相を示すベクトルを工具位相指令ベクトルとし該工具位相指令ベクトルに座標変換を行ったベクトルを座標変換後工具位相ベクトルとしたときの該座標変換後工具位相ベクトルの方向であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の座標変換工具位相制御用数値制御装置である。
請求項5に係る発明は、該指定方向は、座標変換前の該工具位相を示すベクトルを工具位相指令ベクトルとし座標変換後の該工具位相を示すベクトルを座標変換後工具位相指令ベクトルとしたとき、該工具位相指令ベクトルと座標変換前の該工具先端点位置による工具先端点位置移動方向との間の角度が座標変換後の該座標変換後工具先端点位置の移動方向と該座標変換後工具位相ベクトルとの間の角度と同じとなる該座標変換後工具位相ベクトルの方向であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の座標変換工具位相制御用数値制御装置である。
請求項6に係る発明は、該工具先端点移動方向は補間周期毎に過去の補間周期における工具先端点位置と今回補間周期における工具先端点位置から求める請求項5に記載の座標変換工具位相制御用数値制御装置である。
請求項7に係る発明は、該工具先端点移動方向は指令プログラムにおけるブロック毎に過去のブロックにおける工具先端点位置と今回ブロックにおける工具先端点位置から求める請求項5に記載の座標変換工具位相制御用数値制御装置である。
請求項8に係る発明は、該工具位相0ベクトルは、該工具方向を示すベクトルを工具方向ベクトルとしたとき該工具方向ベクトルに垂直でかつ該工具方向ベクトルを含む垂直面上に含まれるベクトルであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の座標変換工具位相制御用数値制御装置である。
請求項9に係る発明は、該工具位相0ベクトルは、該工具方向を示すベクトルを工具方向ベクトルとしたとき該工具方向ベクトルに垂直でかつ水平面上に含まれるベクトルであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の座標変換工具位相制御用数値制御装置である。
本発明により、第3回転軸のローラ方向(工具位相)の制御も含めた工具先端点制御指令に対して座標変換(傾斜面加工指令)を行うことが可能な工具位相制御用数値制御装置を提供できる。
このことによって、第3回転軸のローラ方向を制御する機械において、CAMを用いてプログラム指令を作成し直すことなく、第3回転軸のローラ方向(工具位相)の制御も含めた工具先端点制御に対して座標変換(傾斜面加工指令)を行うことが可能となった。
そのことにより、座標変換を行っても工具方向、工具移動方向およびローラ方向の位置関係が保持され、ファイバが正しくワークに加工される(巻き付けられる)。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
まず、本発明の実施形態で用いられている従来技術の部分について説明する。プログラム指令においてBB軸、CC軸に対しそれぞれBB,CCの位置が指令された時、工具方向を示す工具方向ベクトルVt(Vtx,Vty,Vtz)Tは(数1)のように表される。ここで、BB=CC=0度の時(図1に示される状態)、VtはX軸のプラス方向であるとしている。「T」は数学記号で転置を表している。また、「*」は乗算を意味する記号である。
Figure 2009301232
これにより、BB,CC軸位置に対して工具方向ベクトルVtが計算される。このベクトルは正規化されておりベクトル長は1である。
ここで、傾斜面加工指令(座標変換)が指令される。傾斜面加工指令(座標変換)によって、元の(X,Y,Z)座標系は座標変換後の(X’,Y’,Z’)座標系となる(図7に点線で示される座標変換を参照)。また、その傾斜面加工指令(座標変換)に対応する(X,Y,Z)座標系から(X’,Y’,Z’)座標系への座標変換用のマトリックスMc及びMc3が計算される。
ここでは、傾斜面加工指令のGコードである「G68.2」のブロックのX,Y,Z指令される座標原点位置がx0,y0,z0であり、I,J,Kによる座標変換用の角度がオイラー角で指令され、I,J,Kの指令データがそれぞれ、α,β,γであるとすると、マトリックスMcは次の(数2)のようになる。マトリックスMcは第4行、第4列を持つ。以降の位置ベクトルは第4要素の「1」を持つ同次座標系で表している。ただし、自明である場合それらの要素を省略する。
Figure 2009301232
また、マトリックスMc3は(数3)に示されるように、マトリックスMcの第4行と第4列を除いたマトリックスである。
Figure 2009301232
(数4)に示されるように、マトリックスMcによって工具先端点指令位置ベクトルVpos(X,Y,Z,1)Tは座標変換され、Vpos’(X’,Y’,Z’,1)Tの位置ベクトルとなる。X,Y,Zはそれぞれ指令されるX,Y,Z軸の位置である。(図7参照)
Figure 2009301232
また、(数5)に示されるように、マトリックスMc3によって工具方向ベクトルVt(Vtx,Vty,Vtz)Tも座標変換されVt’(Vtx’,Vty’,Vtz’)Tとなる。(図7参照)
Figure 2009301232
そして、このVt’から傾斜面加工指令(座標変換)後のBB軸およびCC軸の位置である位置BB’および位置CC’を求める。つまり、(数1)と同様、Vt’、BB’およびCC’に対して次の式(数6)が成り立つので、(数7)に示されるように従来技術によりBB’、CC’が求められる。
Figure 2009301232
Figure 2009301232
次に、本発明に係る工具位相ベクトルについて説明する。
まず、AA=0の時のローラ方向を説明する。BB軸及びCC軸がどの位置にあっても、AA軸が0度であれば、ローラ方向は工具方向に垂直で、かつ、工具方向ベクトルVtを含む垂直平面上に含まれる(図6参照)。この方向を示すベクトルを工具位相0ベクトルVp0(Vp0x,Vp0y,Vp0z)と呼ぶ。
ただし、ここでは「BB,CC軸がどの位置にあっても、AA軸が0度であれば、ローラ方向は工具方向に垂直で、かつ工具方向ベクトルを含む垂直平面上に含まれる」としたが、Vp0にはオフセットを付加することも可能である。例えば、90度のオフセットを付加すれば、BB軸及びCC軸がどの位置にあっても、AA軸が0度であれば、ローラ方向は工具方向に垂直で、かつ水平面上に含まれる方向となる(図8参照)。
本実施形態では、BB及びCC軸がどのような位置にあってもAA軸が0度であれば、ローラ方向は工具方向に垂直で、かつ工具方向ベクトルを含む垂直平面上に含まれる(図6参照)とすると、工具位相0ベクトルVp0は(数8)の計算で求められる。
Figure 2009301232
ここで、各項の意味、記号の意味は次のとおりである。「×」は前後のベクトルに対する外積を表す記号である。「Vy」は垂直ベクトル(0,1,0)Tである。この例では、Y軸方向であるが、軸構成が相違すれば他の軸方向が垂直ベクトルとなることもある。 「Vt」は(数1)で示したBB,CC軸位置によって求められる工具方向を示す工具方向ベクトル(Vtx,Vty,Vtz)Tである。傾斜面加工指令モード中は、座標変換前の工具位相0ベクトルVp0については、上記(数8)のように工具方向ベクトルVtを使用して求められる。座標変換後の工具位相0ベクトルVp0’(図7参照)については、次の(数9)に示されるようにVtの代わりに傾斜面加工指令によって座標変換された(数5)による工具方向ベクトルVt’が使用される。ここで、傾斜面加工指令モード中でも、Vyは元の座標系上の垂直方向ベクトル(Y方向)であり、傾斜面加工指令によって座標変換された座標系上のY’方向ではない。
Figure 2009301232
(数8)および(数9)による演算の結果、Vp0およびVp0’は工具方向ベクトルに垂直で、かつそれぞれの工具方向ベクトルVtおよびVt’を含む垂直平面上に存在する。なお、さらに(数8)および(数9)で求められる方向に対して例えば45度などのオフセットを加えることも可能である。
また、図8に示されるように、BB,CC軸がどの位置にあっても、AA軸が0度であれば、ローラ方向は工具方向に垂直で、かつ水平面上に含まれる方向となる場合には、Vp0,Vp0’は次のように求められる。なお、さらに(数10)および(数11)で求められる方向に対して例えば45度などのオフセットを加えることも可能である。
Figure 2009301232
Figure 2009301232
したがって、AA軸位置AAはローラ方向を示す工具位相指令ベクトルVpcと工具位相0ベクトルVp0との間の角度を示す(図9参照)。そのため、AA軸に対してAAの位置が指令された時、対応するローラ方向を示す工具位相指令ベクトルVpc(Vpcx,Vpcy,Vpcz)Tは(数12)のように計算される。AAは0度〜360度とする。
Figure 2009301232
ここで、マトリックスMaaは工具方向ベクトルVtの周りにAAだけ回転する(数13)に示されるマトリックスである。
Figure 2009301232
傾斜面加工指令(座標変換)モード中においては、工具位相指令ベクトルVpc(Vpcx,Vpcy,Vpcz)Tも(数5)の工具方向ベクトルと同様に(数14)のように座標変換され、Vpc’(Vpcx’,Vpcy’,Vpcz’)Tとなる。(図7参照)
Figure 2009301232
また、次の(数15)も成立する。(図7参照)
Figure 2009301232
ここで、マトリックスMaa’は(数13)に表したマトリックスMaaにおいて、右辺のVt,AAをVt’,AA’に置き換えた(数16)のマトリックス、つまり、工具方向ベクトルVt’周りにAA’だけ回転するマトリックスである。
Figure 2009301232
この(数15)は未知数がAA’のみであるので解くことができ、AA’を得ることができる。このことによって、AAを含む工具先端点制御指令のプログラムに対して、傾斜面加工指令(座標変換)を行った場合のAA’を得ることができ、その結果、AAを含む工具先端点制御指令のプログラムに対して、プログラム例3−1(図10参照)のように傾斜面加工指令(座標変換)を行うことができる。
また、プログラム例1−2(図3参照)、プログラム例2−2(図5参照)と同様に、BB,CCの代わりに、プログラム例3−2(図11参照)に示されるように工具方向をベクトルで指令することもできる。
次に、第2の実施形態について説明する。Vp0に関する説明(図6、図8参照)、およびAAに関する説明(図9参照)は、第1の実施形態の説明で既に行ったので記載を省略する。
X,Y,Zによって工具先端点位置が指令された時、工具先端点位置移動方向ベクトルVm(Vmx,Vmy,Vmz)Tを(数17)のように計算する。工具先端点位置移動方向ベクトルVmは図12に示されている。このVmの計算は、図14に示される「座標変換後工具位相計算手段8」において指令ブロックごとに行う。1ブロック前のX,Y,Z位置をXp,Yp,Zpとする。ただし、複数回前までの過去のブロックが存在する場合は、それらも含めてVmを計算することもできる。例えば、それらのブロックの移動方向の平均をVmとすることもできる。ただし、移動量((数17)の分母)は0(ゼロ)ではないとする。
Figure 2009301232
上述した実施形態では、工具先端点位置移動方向ベクトルVmの計算を、図14に示される「座標変換後工具位相計算手段8」における指令ブロックごとに行っているが、図16に示される「座標変換後工具位相計算手段8」のように、補間ごとに計算することもできる。補間ごとに計算するとした場合は、Xp,Yp,Zpは1補間周期前のX,Y,Z位置である。ただし、複数回前までの過去の補間位置が存在する場合は、それらも含めてVmを計算することもできる。例えば、それらの補間ごとの移動方向の平均をVmとすることもできる。
そして、工具位相0ベクトルVp0と工具先端点位置移動方向ベクトルVmの間の角度bを(数18)により求める。(図12参照)
Figure 2009301232
ここで、マトリックスMbは、工具方向ベクトルVtの周りに角度bだけ回転するマトリックスである((数19)参照)。
Figure 2009301232
(数19)に示されるマトリックスMbでの未知数は角度bだけであるので、(数18)を解くことによって角度bを求める。
また、(数20)に示されているように、AAによって指令されている工具位相指令ベクトルVpcと工具先端点位置移動方向ベクトルVmとの間の角度aを求める(a=b−AA)。(図12参照)
Figure 2009301232
そして、(数21)に示されるように傾斜面加工指令(座標変換)によって、工具先端点位置移動方向ベクトルVmはVm’となる。(図12参照)
Figure 2009301232
次に、Vm’とVp0の間の角度b’を(数22)によって求める。(図12参照)
Figure 2009301232
ここで、Mb’は座標変換後工具方向ベクトルVt’の周りに角度b’だけ回転する次のマトリックスである。Vt’は第1の実施形態と同じである。
Figure 2009301232
ここで、(数22)の未知数はb’だけであるので、(数22)を解くことによりb’を求めることができる。傾斜面加工指令(座標変換)後のAA軸位置AA’は(数24)により求めることができる(AA’=b’−a)。(図12参照)
Figure 2009301232
(数24)に示される計算によって、座標変換前の指令による角度aが座標変換後も保持されるようにAA’を求めることができる。つまり、座標変換を行っても、工具方向、工具移動方向、およびローラ方向の位置関係が保持される。したがって、ファイバが正しく加工される(巻きつけられる)。(図12参照)
なお、座標変換前の指令による角度aが座標変換後も保持されることにより、座標変換を行っても、工具方向、工具移動方向、およびローラ方向の位置関係が保持され、ファイバが正しく加工される(巻きつけられる)のは、第1の実施形態においても同様である。
次に、ブロック図を用いて前述した本発明に係る実施形態の工具位相制御がどのように処理されるかについて説明する。
図13は、従来技術を説明するブロック図である。加工プログラム読取り手段1で直線軸3軸の指令(工具先端点位置指令)、工具方向指令および工具位相指令(AA軸位置指令)を含む加工プログラムを読取る。
解析2において読取ったプログラムを解析する。ここで、解析用座標変換手段4によって、マトリックスMcおよびMc3を計算しプログラム指令位置に対して座標変換を行う。また、工具位相制御手段5によって、工具位相指令(AA軸位置指令)から工具位相を制御する第3回転軸位置(AA軸位置)を求める。ただし、座標変換と工具位相指令は同時に行うことはできない。そのため、座標変換と工具位相指令が同時に指令されると、アラーム発生手段9によってアラームを発生させ運転を停止する。
補間3において、解析2において解析された内容にしたがって工具先端点位置および工具方向の補間を行う。ここで、補間用座標変換手段6によって、補間された工具先端点位置および工具方向に対してMcおよびMc3によって座標変換を行う。工具先端点制御手段7によって、座標変換を行った座標変換後工具先端点位置および座標変換後工具方向によって工具先端点位置、第1回転軸位置、第2回転軸位置および直線軸3軸位置を求める。
工具位相については、解析で求められた第3回転軸位置(AA軸位置)に対して通常の補間を行う。ただし、座標変換と工具位相指令は同時に行うことはできない。補間3で求められた直線軸3軸と回転軸位置へ各軸サーボを制御し各軸を駆動する。
図14は、図13に示される従来技術に座標変換後工具位相計算手段8を付加した本発明の実施形態を説明する図である。図13に示される工具位相制御手段5に座標変換後工具位相計算手段8を追加し、座標変換後の工具位相が指定方向となるように該指定方向の工具位相0ベクトルからの角度として第3回転軸位置を求める。このように座標変換と工具位相指令を同時に指令することが可能となるので、従来技術の図13にあったアラーム発生手段9は不要となる。
図15は、従来技術を説明する他のブロック図である。加工プログラム読取り手段1で直線軸3軸指令(工具先端点位置指令)、工具方向指令および工具位相指令(AA軸位置指令)を含む加工プログラムを読取る。解析2において読取ったプログラムを解析する。解析用座標変換手段4によって、マトリックスMcおよびMc3を計算しプログラム指令位置に対して座標変換を行う。ただし、座標変換と工具位相指令は同時に行うことはできない。そのため、座標変換と工具位相指令が同時に指令されると、アラーム発生手段9によってアラームを発生させ運転を停止する。
補間3において、解析された内容にしたがって工具先端点位置および工具方向の補間を行う。ここで、補間用座標変換手段6によって、補間された工具先端点位置および工具方向に対してMcおよびMc3によって座標変換を行う。工具先端点制御手段7によって、座標変換を行った座標変換後工具先端点位置および座標変換後工具方向によって工具先端点位置、第1回転軸位置、第2回転軸位置および直線軸3軸位置を求める。さらに、工具位相制御手段5によって、工具位相を制御する第3回転軸位置を求める。ただし、座標変換と工具位相指令は同時に行うことはできない。補間で求められた直線軸3軸と回転軸3軸の位置へ各軸サーボを制御し各軸を駆動する。
図16は、図15に示される従来技術に座標変換後工具位相計算手段8を付加した本発明の実施形態を説明する図である。図15に示される工具位相制御手段に座標変換後工具位相計算手段8を追加し、座標変換後の工具位相が指定方向となるように該指定方向の工具位相0ベクトルからの角度として第3回転軸位置を求める。このように座標変換と工具位相指令を同時に指令することが可能となるので、従来技術の図15にあったアラーム発生手段9は不要となる。
図17は、図14に示される座標変換後工具位相計算手段8における処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。各ステップに従って説明する。AA,BB,CC軸指令位置AA,BB,CCを得る(ステップSA1)。そして、(数1)によってVtを計算し、(数5)によってVt’を計算する(ステップSA2)。なお、ここで使用するMcおよびMc3は既に得られている。また、BB,CCについて、プログラム例3−1(図10)のように工具方向がBB,CC軸指令で指令される場合は指令されたBB,CC軸位置であり、プログラム例3−2(図11)のように工具方向がベクトルで指令される場合は指令されたベクトルから変換されたBB,CC軸位置である。
次に、(数8)によってVp0を計算し、(数9)によってVp0’を計算し、(数14)によってVpc’を計算する(ステップSA3)。そして、(数15)を解くことによってAA’を計算し(ステップSA4)、処理を終了する。
図18は、図16に示される座標変換後工具位相計算手段8における処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。各ステップに従って説明する。F1は0であるか否か判断し(ステップSB1)、F1が0の場合にはF1を1に設定しブロック開始時のX,Y,Z位置をXp,Yp,ZpにセットしステップSB2に移行する(ステップSB9、ステップSB10)。一方、F1が0でない場合には、X,Y,Z,AA,BB,CC軸指令位置X,Y,Z,AA,BB,CCを得る(ステップSB2)。ここで、X,Y,Z,AA,BB,CCは従来技術の工具先端点制御手段および工具位相制御手段によって計算されている。
次に、(数1)によってVt、(数5)によってVt’を計算する(ステップSB3)。なお、Mc、Mc3は既に得られている。そして、(数8)によってVp0、(数9)によってVp0’、(数17)によってVmを求め、(数18)を解くことによって、「b」を求める(ステップSB4)。
次に、(数20)によって「a」を計算する(ステップSB5)。(数21)によってVm’を計算し、(数22)を解くことによってb’を求める(ステップSB6)。そして、(数24)によってAA’を計算する(ステップSB7)。次に、X,Y,ZをXp,Yp,Zpにセットし(ステップSB8)終了する。
なお、ステップSB1の「F1」は1回目の補間周期であることを識別するためのフラグである。F1の初期状態は0である。またステップSB4で、第1補間周期(F1=0の場合)においてはXp,Yp,Zpをブロック開始時のX,Y,Z位置から求め、第2補間周期以降はXp,Yp,Zpは前回補間周期におけるX,Y,Z位置とするようにしたが、第2補間周期以降において複数回の過去の補間データ保持するようにし、それらのデータからVmを求めるようにすることもできる。例えば、それらの補間ごとの移動方向の平均Vmとすることもできる。
図19は本発明の工具位相制御を実行する一実施形態の数値制御装置(CNC)100のブロック図である。CPU11は数値制御装置100を全体的に制御するプロセッサである。CPU11は、ROM12に格納されたシステムプログラムをバス20を介して読み出し、該システムプログラムに従って数値制御装置100の全体を制御する。
RAM13は一時的な計算データや表示データ及びLCD/MDIユニット70を介してオペレータが入力した各種データが格納される。
SRAMメモリ14は図示しないバッテリでバックアップされ、数値制御装置100の電源がオフされても記憶状態が保持される不揮発性メモリとして構成される。SRAMメモリ14中には、インタフェース15を介して読み込まれた加工プログラムやLCD/MDIユニット70を介して入力された加工プログラム等が記憶される。本発明を実施する加工プログラム等の各種加工プログラムはインタフェース15やLCD/MDIユニット70を介して入力し、SRAMメモリ14に格納することができる。
また、ROM12には、加工プログラムの作成及び編集のために必要とされる編集モードの処理や自動運転のための処理を実施するための各種システムプログラムが予め書き込まれている。また、工具位相を制御するための本発明に係るプログラムもROM12に格納されている。
インタフェース15は、数値制御装置100とアダプタ等の外部機器72との接続を可能とするものである。外部機器72側からは加工プログラムや各種パラメータ等が読み込まれる。また、数値制御装置100内で編集した加工プログラムは、外部機器72を介して外部記憶手段に記憶させることができる。
PMC(プログラマブル・マシン・コントローラ)16は、数値制御装置100に内蔵されたシーケンスプログラムを用いて工作機械の補助装置(例えば、給脂装置)にI/Oユニット17を介して信号を出力し制御する。また、工作機械本体に配備された操作盤の各種スイッチ等の信号を受け、必要な信号処理を行なった後、CPU11に渡す。
LCD/MDIユニット70はディスプレイやキーボードを備えた手動データ入力装置であり、インタフェース18はLCD/MDIユニット70のキーボードからの指令、データを受けてCPU11に渡す。インタフェース19は手動パルス発生器を備えた操作盤71に接続されている。
各軸のサーボ制御手段30〜35はCPU11からの各軸の移動指令を受けて、各軸の指令をサーボアンプ40〜45に出力する。サーボアンプ40〜45はこの指令を受けて、各軸のサーボモータ50〜55を駆動する。各軸のサーボモータ50〜55は位置検出装置(図示省略)を内蔵しており、この位置検出装置からのフィードバック信号をサーボ制御手段30〜35にフィードバックする。各軸のサーボ制御手段30〜35は、該フィードバック信号に基づいて位置と速度のフィードバック制御を行う。
以上に説明した数値制御装置100の構成は従来の数値制御装置の構成と変りなく、この数値制御装置100によって6軸加工機を制御して工具先端点制御を行なうことができる。そして本発明の一実施形態である数値制御装置は、前述した第1の実施形態または第2の実施形態について説明した処理を実施することにより、工具位相の制御も含めた工具先端点指令に対して座標変換(傾斜面加工指令)を行なうことが可能な数値制御装置である。
工具位相を制御する第3回転軸を有する加工機を説明する図である。 プログラム例1−1である。 プログラム例1−2である。 プログラム例2−1である。 プログラム例2−2である。 BB,CC軸がどの位置にあっても、AA軸が0度であれば、ローラ方向(工具位相0ベクトル)は工具方向に垂直で、かつ工具方向ベクトルを含む垂直平面上に含まれることを示す図である。 本発明に係る傾斜面加工指令(座標変換)によって、元の(X,Y,Z)座標系が座標変換後の(X’,Y’,Z’)に変換されることを説明する図である。 BB,CC軸がどの位置にあっても、AA軸が0度であれば、ローラ方向(工具位相0ベクトル)は工具方向に垂直で、かつ水平面上に含まれる方向となることを示す図である。 AA軸位置AAはローラ方向を示す工具位相指令ベクトルVpcと工具位相0ベクトルVp0との間の角度を表すことを説明する図である。 プログラム例3−1である。 プログラム例3−2である。 本発明に係る工具先端点位置移動方向ベクトルVmを算出することを説明する図である。 従来技術のブロック図である。 図13に示される工具位相制御手段に座標変換後工具位相計算手段を追加した本発明に係るブロック図である。 従来技術の他のブロック図である。 図15に示される工具位相制御手段に座標変換後工具位相計算手段を追加した本発明に係るブロック図である。 本発明の第1の実施形態において座標変換後工具位相計算手段での処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態において座標変換後工具位相計算手段での処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態である数値制御装置(CNC)のブロック図である。
符号の説明
1 加工プログラム読取り手段
2 解析
3 補間
4 解析用座標変換手段
5 工具位相制御手段
6 補間用座標変換手段
7 工具先端点制御手段
8 座標変換後工具位相計算手段
9 アラーム発生手段
11 プロセッサ(CPU)
12 ROM
13 RAM
14 SRAM
30 X軸サーボ制御手段
31 Y軸サーボ制御手段
32 Z軸サーボ制御手段
33 AA軸サーボ制御手段
34 BB軸サーボ制御手段
35 CC軸サーボ制御手段
100 数値制御装置

Claims (9)

  1. ワークに対して直線軸3軸と回転軸3軸によって加工する6軸加工機を制御する数値制御装置であり、直線軸3軸指令、工具方向指令および工具位相指令を含む加工プログラムを読取る加工プログラム読取り手段、該直線軸3軸指令による工具先端点位置および該工具方向指令による工具方向に対して座標変換を行う座標変換手段、該座標変換を行った座標変換後工具先端点位置および座標変換後工具方向によって工具先端点位置、第1回転軸位置、第2回転軸位置および直線軸3軸位置を制御する工具先端点制御手段、および該工具位相指令にしたがって工具位相を求め該工具位相となる第3回転軸位置を求める工具位相制御手段を有する数値制御装置において、
    該工具位相制御手段において座標変換後の工具位相が指定方向となるように該指定方向の工具位相0ベクトルからの角度として第3回転軸位置を求める座標変換後工具位相計算手段を有し、該求めた直線軸3軸と回転軸3軸の位置へ各軸を駆動する座標変換工具位相制御用数値制御装置。
  2. 該工具方向指令は該第1回転軸位置と該第2回転軸位置の指令であることを特徴とする請求項1に記載の座標変換工具位相制御用数値制御装置。
  3. 該工具方向指令は工具方向をベクトルで指令する工具方向ベクトル指令であることを特徴とする請求項1に記載の座標変換工具位相制御用数値制御装置。
  4. 該指定方向は、座標変換前の該工具位相を示すベクトルを工具位相指令ベクトルとし該工具位相指令ベクトルに座標変換を行ったベクトルを座標変換後工具位相ベクトルとしたときの該座標変換後工具位相ベクトルの方向であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の座標変換工具位相制御用数値制御装置。
  5. 該指定方向は、座標変換前の該工具位相を示すベクトルを工具位相指令ベクトルとし座標変換後の該工具位相を示すベクトルを座標変換後工具位相指令ベクトルとしたとき、該工具位相指令ベクトルと座標変換前の該工具先端点位置による工具先端点位置移動方向との間の角度が座標変換後の該座標変換後工具先端点位置の移動方向と該座標変換後工具位相ベクトルとの間の角度と同じとなる該座標変換後工具位相ベクトルの方向であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の座標変換工具位相制御用数値制御装置。
  6. 該工具先端点移動方向は補間周期毎に過去の補間周期における工具先端点位置と今回補間周期における工具先端点位置から求める請求項5に記載の座標変換工具位相制御用数値制御装置。
  7. 該工具先端点移動方向は指令プログラムにおけるブロック毎に過去のブロックにおける工具先端点位置と今回ブロックにおける工具先端点位置から求める請求項5に記載の座標変換工具位相制御用数値制御装置。
  8. 該工具位相0ベクトルは、該工具方向を示すベクトルを工具方向ベクトルとしたとき該工具方向ベクトルに垂直でかつ該工具方向ベクトルを含む垂直面上に含まれるベクトルであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の座標変換工具位相制御用数値制御装置。
  9. 該工具位相0ベクトルは、該工具方向を示すベクトルを工具方向ベクトルとしたとき該工具方向ベクトルに垂直でかつ水平面上に含まれるベクトルであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の座標変換工具位相制御用数値制御装置。
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