JP2011150759A - メモリインタフェース回路、半導体装置、メモリインタフェース方法 - Google Patents

メモリインタフェース回路、半導体装置、メモリインタフェース方法 Download PDF

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Abstract

【課題】定期的なスキュー調整を不要とし、任意の時期にスキュー調整を要求する信号を出力する。
【解決手段】メモリインタフェース回路は、遅延回路と、検査回路と、判定回路とを具備する。遅延回路は、メモリ回路から入力する信号に遅延を与えて出力する。検査回路は、遅延回路の遅延量を調整して設定し、遅延回路の遅延量を調整値算出回路によって設定された値から所定の量増減し検査する。判定回路は、信号に基づいて取り出すデータに関するリードエラーの発生を検知して制御回路にスキューの再調整を要求する。
【選択図】図3

Description

本発明は、メモリとの間でデータの書き込み、読み出しを行うメモリインタフェース回路、メモリインタフェース回路を搭載する半導体装置に関する。
メモリに対するデータの書き込み、読み出し動作において、近年動作周波数の高速化によりクロックとデータのタイミングマージンが厳しくなってきている。そのためタイミングマージンを確保するための調整機能やその精度向上の必要性が高まってきている。
特開2007−12166号公報には、データとクロックとを入力される半導体装置のタイミング調整に関する技術が開示されている。この半導体装置は、図1に示されるように、ディレイヤ520と、ディレイ調整部560とを備える。ディレイヤ520は、データまたはクロックに可変な遅延を与える。ディレイ調整部560は、ディレイヤ520の遅延量を制御する。DDRメモリ501は、同相でリードデータDQと、リードデータ並走クロックDQSを半導体装置500に送出する。リードデータDQは、入力バッファ510を介してディレイヤ520に入力される。ディレイヤ520によってディレイ調整部560が指示する量のディレイを受けた信号は、ラッチ回路530、531に入力される。ラッチ回路531には正相のリードデータ並走クロックが供給され、ラッチ回路530にはインバータ回路540によって反転された逆相のリードデータ並走クロックが供給されている。DDRデータ取り出し部550は、ラッチ回路530、531から出力される2信号をSDRに変換してリードデータを出力する。
ディレイヤ520は、直列に接続される15段のディレイ素子の各段の出力とディレイヤ520の入力とのうちのいずれかをセレクタで選択して出力する。したがって、ディレイヤ520は、ディレイ素子0〜15段分の遅延量を与えることができる。ディレイ調整部560は、そのセレクタをコントロールする。ディレイ調整部560の設定値は、正しくメモリをアクセスできるようにトレーニングにより決定される。図1に示されるように、ディレイヤ520は、リードデータに遅延を与えるため、リードデータ幅が多ビットの場合には1ビット毎または1バイト毎のきめ細かい調整が可能である。
図2は、そのタイミングを調整する回路の動作を示すタイミング図である。リードデータ並走クロックDQS(図2(a))の立ち上がりから立ち下がりまでの半周期間、および、立ち下がりから立ち上がりまでの半周期間に対応して、それぞれ1組のリードデータDQ(図2(b))がDDRメモリ501から出力される。半導体装置500は、リードデータ並走クロックDQSに同期してリードデータDQを読み込む。そのため、図2(c)に示されるように、ディレイヤ520によってリードデータDQを概ね4分の1周期遅延させたリードデータDDQを取り込む。ディレイヤ520の遅延量は、データの有効期間の中央付近で取り込むように調整される。
このようなメモリインタフェースにおいて、周囲温度や動作電圧等の環境変化により、メモリインタフェース回路の遅延量は変動する。変動が大きい場合にはリードエラーを起こす可能性がある。リードエラーが発生すると、データ信号・クロック信号間のスキューの再調整が必要となる。特許文献1では、データ信号・クロック信号間のスキューの再調整は、定期的なトレーニング手法というシステムがメモリアクセスの動作を停止して行う特別なモードで行う技術が示されている。
特開2007−12166号公報
特許文献1の技術では、データ信号・クロック信号間のスキューの再調整は可能であるが、遅延値変動やスキュー悪化を判定する手段がメモリインタフェース部にないため、定期的にスキュー調整のキャリブレーションを行う必要がある。しかし、キャリブレーション実行中はメモリに対して通常のメモリアクセスが行えないため、メモリを使用するシステムは、その間一時的に停止させる必要がある。例えば、システムが画像や音声を出力しているときにキャリブレーションが実行されると、画面の切り替わりや音声出力の応答が遅れることになる。スキュー調整には、1Gビット/秒の転送速度のDDRメモリでは数十ミリ秒を必要とする。このようにキャリブレーションの実行時間は長時間を必要とし、定期的に実行するとシステムのパフォーマンスが低下するという問題がある。本発明の目的は、スキュー調整が必要な時期にのみ、外部でのスキュー調整を要求する信号を、自発的に出力する機能を備えるメモリインタフェース回路、メモリインタフェース回路を備える半導体装置およびメモリインタフェース方法を提供する。
以下に、[発明を実施するための形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の観点では、メモリインタフェース回路(22、23)は、第1遅延回路(101)と、第2遅延回路(102)と、第1遅延値設定回路(211)と、第2遅延値設定回路(112)と、検査回路(182)と、判定回路(170)とを具備する。第1遅延回路(101)は、メモリ回路(10)から入力する第1の信号(DQ)に遅延を与えて出力する。第2遅延回路(102)は、メモリ回路(10)から入力する第2の信号(DQS)に遅延を与えて出力する。検査回路(182)は、第1及び第2遅延回路(101、102)の遅延量を調整し、第1遅延回路(101)の遅延量を設定された値に固定し、第2遅延回路(102)の遅延量を設定された値から所定の量増減し、判定回路170は、第1及び第2の信号に基づいて取り出すデータに関するリードエラーの発生を検知して制御回路(21)にスキューの再調整を要求する。
本発明の他の観点では、メモリインタフェース方法は、第1遅延信号(DDQ)を出力するステップと、第2遅延信号(DDQS)を出力するステップと、調整するステップと、増減するステップと、検知するステップと、スキューの再調整を要求するステップとを具備する。第1遅延信号(DDQ)を出力するステップでは、メモリ回路(10)から入力する第1の信号(DQ)に遅延が与えられて出力される。第2遅延信号(DDQS)を出力するステップでは、メモリ回路(10)から入力する第2の信号(DQS)に遅延が与えられて出力される。調整するステップでは、第1の信号(DQ)に与える遅延量と、第2の信号(DQS)に与える遅延量とが調整される。増減するステップでは、第1の信号(DQ)に与える遅延量は調整するステップにおいて設定された値に固定され、第2の信号(DQS)に与える遅延量は調整するステップにおいて設定された値から所定の量増減される。検知するステップでは、第1及び第2の信号に基づいて取り出すデータに関するリードエラーの発生が検知される。スキューの再調整を要求するステップでは、リードエラーの発生を検知したとき、制御回路(21)にスキューの再調整が要求される。
本発明によれば、任意の時期にスキュー調整を要求する信号を出力するメモリインタフェース回路、そのメモリインタフェース回路を備える半導体装置およびメモリインタフェース方法を提供することができる。
従来のスキュー調整付メモリインタフェース回路の構成を示すブロック図である。 従来のスキュー調整付メモリインタフェース回路のタイミングを示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るDQS遅延値設定回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る各検査状態におけるデータ信号DDQとクロック信号DDQSとのタイミング関係を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る各制御信号のタイミングを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る検査回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施の形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施の形態に係るDQ遅延値設定回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施の形態に係る各検査状態におけるデータ信号DDQとクロック信号DDQSとのタイミング関係を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置の動作を示すフローチャートである。 本発明に係わる情報処理装置の構成を示すブロック図である。
(第1の実施の形態)
図3に、第1の実施の形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図が示される。第1の実施の形態に係る情報処理装置は、CPU等を含む制御回路21とメモリインタフェース回路22とを備える半導体装置20と、メモリ回路10とを具備する。メモリ回路10は、DDR(Double Data Rate)メモリ等の高速にデータの入出力を行うメモリである。図3では、メモリインタフェース回路22は、スキュー調整に関わる部分を示し、制御回路との間でデータの入出力を行う部分に関しては、当業者によく知られているため、省略する。
半導体装置20は、遅延回路102、DDRデータ取出し部150、遅延値設定回路112、判定回路170、検査回路182を備える。遅延回路102は、処理する信号線数に応じた回路数を有する。DDRデータ取出し部150は、DDRデータをSDRデータとして取り出し、判定回路170にデータ信号SDを出力する。遅延値設定回路112は、加減算機能を有し、保持する遅延値に対して所定の値を加減算して遅延回路102の遅延量を制御する。
検査回路182は、制御回路21の指示に基づいて、メモリインタフェース回路22の再調整判定の動作を制御する。判定回路170は、スキューの再調整が必要であるか否かを判定し、再調整が必要であるか否かを示す信号RRQを制御回路21に出力する。
メモリ回路10のデータはnビット単位で入出力され、n本のデータ信号DQ〔n−1:0〕が半導体装置20に接続されている。メモリ回路10から出力されるデータ信号DQ〔n−1:0〕は、n回路を備えてn回路の遅延部を有する遅延回路101に入力される。メモリ回路10から出力されるクロック信号DQSは、遅延回路102に入力される。遅延回路102で遅延を与えられたクロック信号DQSは、DDRデータ取り出し部150でクロック信号DQSの正転および反転でデータを取り込む。
遅延回路102によって信号に与えられる遅延量は、加減算機能付きのDQS遅延値設定回路112により制御される。
遅延回路102の出力は、パラレルにDDRデータ取り出し部150に供給される。DDRデータ取り出し部150は、パラレルに入力されたデータをSDR(Single Data Rate)のデータに変換し、判定回路170に供給する。
判定回路170は、再度スキュー調整が必要であるか否かを判定し、再調整要求信号RRQを制御回路に出力する。検査回路182は、メモリインタフェース回路22のスキュー調整判定動作を制御する。すなわち、検査回路182は、制御回路21からモード切替信号TENを入力し、スキュー調整判定動作を開始するように、DQS遅延値設定回路112に通知する。
図4に、加減算機能付きDQS遅延値設定回路112の構成を示すブロック図が示される。DQS遅延値設定回路112は、遅延値設定レジスタ141と、遅延値減算回路142と、遅延値加算回路143と、セレクタ144とを備える。遅延値設定レジスタ141の出力は、遅延値減算回路142、遅延値加算回路143、セレクタ144に供給される。遅延値減算回路142は、遅延値設定レジスタ141から供給される遅延値に対して所定の量を減算した遅延値をセレクタ144に出力する。遅延値加算回路143は、遅延値設定レジスタ141から供給される遅延値に対して所定の量を加算した遅延値をセレクタ144に出力する。セレクタ144は、遅延値設定レジスタ141の出力、遅延値減算回路142の出力、遅延値加算回路143の出力のうちのいずれかを検査回路182の指示に基づいて選択し、遅延回路102に出力する。通常のメモリアクセス時には、遅延値設定レジスタ141の出力が選択される。スキュー状態を検査するときは、遅延値減算回路142の出力または遅延値加算回路143の出力が選択される。
図5は、スキューを検査するときのデータ信号DDQ及びクロック信号DDQSのタイミングチャートを示す。
スキューが調整された直後では、図5(a)、(b)に示されるように、クロック信号DDQSの変化点は、データ信号DDQの変化点間のほぼ中央に位置する。すなわち、データ信号DDQが安定している期間をクロック信号DDQSの変化点が示すように、それぞれの遅延時間が調整される。
これに対して検査状態Aでは、図5(c)、(d)に示されるように、遅延値減算回路142によって、初期化、キャリブレーションの結果で設定された遅延値から値t1を減算された値がセレクタ144によって選択される。初期化、キャリブレーションは、公知の一般的な方法で行うため、特に説明はしないが、ここでは、図4に示されるように、初期化後の遅延値が遅延値設定レジスタ141に遅延調整値DLVとして入力されて初期値となる。すなわち、DQS遅延値設定回路112から出力されるクロック信号DDQS(図5(d))は、図5(b)に示されるクロック信号DDQSに比べて時間t1だけ早く出力されるようになる。したがって、検査状態Aでは、データ信号DDQのセットアップ時間t2は、理想状態に比べて厳しい状態となる。検査状態Bでは、図5(e)、(f)に示されるように、遅延値加算回路143によって、初期化、キャリブレーションの結果で設定された遅延値に値t1を加算した値がセレクタ144によって選択される。すなわち、DQS遅延値設定回路112から出力されるクロック信号DDQS(図5(f))は、図5(b)に示されるクロック信号DDQSに比べて時間t1だけ遅く出力されるようになる。したがって、検査状態Bでは、データ信号DDQのホールド時間t3は、理想状態に比べて厳しい状態となる。
検査状態Aまたは検査状態Bにおいて、リードエラーが検出されると、クロック信号DDQSの変化点がデータ信号DDQの変化点間のほぼ中央を示すタイミングから許容範囲±t1を超えてずれていることが分かる。リードエラーが検出されなければ、クロック信号DDQSの変化点はデータ信号DDQの変化点間のほぼ中央を示すタイミングから許容範囲±t1内にあることが分かる。すなわち、判定回路170は、検査状態Aまたは検査状態Bにおいてリードエラーが検出されると、スキューの再調整が必要であると判定し、再調整要求信号RRQを立てる。検査回路182は、スキュー検査が終了すると、制御回路21にスキューの再調整を促す再調整要求信号RRQを出力する。
図6は、メモリインタフェース回路22の動作を示すフローチャートである。
半導体装置20に電源が投入されると、メモリ回路10の初期化が行われる(ステップS110)。続いて、スキューを調整するキャリブレーションが行われる(ステップS120)。初期化、キャリブレーションは、よく知られる方法で行われる。キャリブレーションの結果、データ信号DQに対する遅延値、クロック信号DQSに対する遅延値が設定される。キャリブレーションが終了すると、以降、制御回路21は、メモリ回路10に対して通常のメモリアクセスを行う(ステップS130)。
制御回路21は、アイドル期間等のメモリアクセスを一時的に行わない期間を判断し、メモリインタフェース回路22にスキュー検査を行うように指示するモード切替信号TENをオン状態にする。モード切替信号TENがオンになると、メモリインタフェース回路22は、判定ステータス信号BSYをオン状態にする(ステップS140)。判定ステータス信号BSYは、メモリインタフェース回路22がスキュー検査を実施していることを示し、判定ステータス信号BSYがオン状態の間はメモリ回路10に通常のアクセスができないことを示す。
スキュー検査が開始されると、検査回路182は、図5(c)、(d)に示されるように、セットアップ時間の検査を行う(検査状態A)。すなわち、検査回路182は、DQS遅延値設定回路112に対して、セレクタ144が遅延値減算回路142の出力を選択して出力するように、信号SELを出力する。したがって、遅延回路102は、クロック信号DQSに対する遅延時間を設定値に比べて時間t1短くしたクロック信号DDQSを出力する(ステップS142)。
メモリ回路10に対してテスト用データが書き込まれ読み出される(ステップS144)。判定回路170は、データリード時にエラーが起きるか否かを監視する(ステップS146)。エラーが起きると(ステップS146−否)、判定回路170は、再調整要求信号RRQをオン状態にする(ステップS160)。
エラーなく正常にデータが読み出せた場合(ステップS146−良)、検査回路182は、図5(e)、(f)に示されるように、ホールド時間の検査を行う(検査状態B)。すなわち、検査回路182は、DQS遅延値設定回路112に対して、セレクタ144が遅延値加算回路143の出力を選択して出力するように、信号SELを出力する。したがって、遅延回路102は、クロック信号DQSに対する遅延時間を設定値に比べて時間t1長くしたクロック信号DDQSを出力する(ステップS152)。
メモリ回路10から既に書き込まれているテスト用データが読み出される(ステップS154)。判定回路170は、データリード時にエラーが起きるか否かを監視する(ステップS156)。エラーが起きると(ステップS156−否)、判定回路170は、再調整要求信号RRQをオン状態にする(ステップS160)。
セットアップ時間検査、ホールド時間検査が終了すると、検査回路182は、判定ステータス信号BSYをオフする(ステップS170)。このとき、再調整要求信号RRQがオフであれば(ステップS172−NO)、スキューに問題がないので、制御回路21は通常のメモリアクセスを開始する(ステップS130)。再調整要求信号RRQがオンになっていると(ステップS172−YES)、判定回路170は、再調整要求信号RRQをアクティブにして制御回路21に出力する(ステップS180)。制御回路21は、再調整要求信号RRQがアクティブであることを検出すると、スキュー調整キャリブレーションを実施して、スキューを調整する(ステップS120)。スキューの調整が終了すると、通常のメモリアクセスを行い(ステップS130)、以降繰り返す。
ここでは、セットアップ時間検査、ホールド時間検査の順に実施しているが、逆順でもよい。また、セットアップ時間検査でエラーが起きても、ホールド時間検査を実施してもよい。また、ステップS154において、メモリ回路10からテスト用データを読み出しているが、ステップS144と同様に、書き込み/読み出しを行ってもよい。テスト用データとしては、各ビットのデータが時系列的に1/0(オン/オフ)を交互に繰り返すようなデータが好ましい。また、テスト用データは、図示されない書き込み制御回路に保持してメモリ回路10に供給してもよいし、制御回路21から図示されない経路を経てメモリ回路10に供給されてもよい。
図7に、スキュー検査中(上記ステップS140〜ステップS180)の各制御信号のタイミングチャートを示す。制御回路21がメモリ回路10に対して通常のアクセスを行い(ステップS130)、スキュー検査を行うことが可能な時刻t4において、制御回路21はモード切替信号TENをハイレベル(オン状態)にする。モード切替信号TEN(ハイレベル)に応答して、検査回路182は、スキュー検査を開始し、時刻t5において、判定ステータス信号BSYをハイレベル(オン状態)にする(ステップS140)。判定ステータス信号BSYをハイレベルにすることにより、メモリインタフェース回路22は、スキュー検査中でメモリ回路10に対する通常のアクセスができないことを制御回路21に示す。
時刻t6において、スキュー検査の終了により検査回路182は、判定ステータス信号BSYをロウレベル(オフ状態)にする(ステップS170)。判定ステータス信号BSYによってスキュー検査の終了を検知した制御回路21は、時刻t7において、モード切替信号TENをロウレベル(オフ状態)にする。再調整要求信号RRQが立っていない場合は、その後通常のメモリアクセスに戻り、半導体装置20は通常の動作を行う。このように、スキューに問題がない場合、スキュー検査は、時刻t4〜t7の動作を繰り返す。
スキューの再調整が必要な場合は、次のように動作する。制御回路21がメモリ回路10に対して通常のアクセスを行い(ステップS130)、スキュー検査を行うことが可能な時刻t8において、制御回路21はモード切替信号TENをハイレベル(オン状態)にする。モード切替信号TEN(ハイレベル)に応答して、検査回路182は、スキュー検査を開始し、時刻t9において、判定ステータス信号BSYをハイレベル(オン状態)にする(ステップS140)。
時刻t10において、スキュー検査の終了により検査回路182は、判定ステータス信号BSYをロウレベル(オフ状態)にする(ステップS170)。判定ステータス信号BSYがオフになったことによってスキュー検査の終了を検知した制御回路21は、時刻t11においてモード切替信号TENをロウレベル(オフ状態)にする。ステップS160において再調整要求信号RRQをオン状態にすると、時刻t12において、判定回路170は、再調整要求信号RRQをハイレベル(オン状態)にする。再調整要求信号RRQがハイレベルであると、電源投入直後と同じように、スキュー調整のキャリブレーションが実施される(ステップS120)。時刻t13において、スキュー調整キャリブレーションが終了すると、検査回路182に新たな遅延値が設定され、再調整要求信号RRQはロウレベルに戻る。
このように、本発明の実施の形態に係る半導体装置は、メモリインタフェース回路22において、クロック信号DQSのスキューを遅延回路102によって調整する。メモリインタフェース回路22は、遅延回路102に対して予め設定された値及びその値から加減算された値を供給してスキュー検査を行う。スキュー検査では、メモリ回路10にテスト用データを書き込み/読み出しが行われ、判定回路170がエラーの有無によってスキューの再調整の要否を判定する。スキュー再調整の要否は、再調整要求信号RRQによって制御回路21に通知される。スキュー検査は、スキュー調整のキャリブレーションを行う時間に対して1000分の1以下の時間で実施可能である。したがって、メモリ回路10にアクセスできなくなる時間が短いため、システムのパフォーマンスを低下させずに処理の合間にスキュー調整が必要であるか否かの判定を行うことができる。スキュー調整が必要な場合のみ長い時間がかかるスキュー調整のキャリブレーションを行えばよく、システムのパフォーマンスを低下させることが無い。
(第2の実施の形態)
図8に、第2の実施の形態に係る検査回路182の構成を示す。第1の実施例においては、モード切替信号TENは、通常動作時において、アイドル期間等のメモリアクセスを一時的に行わない期間を判断し、メモリインタフェース回路22にスキュー検査を自発的に行うように指示する検査許可信号であるが、本実施例では、所定の時間をカウントするカウンタ135と出力との論理積をとることで定期的な間隔でスキュー検査を実施することができ、より効率化を図れる。実施例2のスキュー検査制御回路181は、スキュー検査制御回路本体180と、一定時間をカウントするカウンタ回路135とAND回路136とで構成される。制御回路21からのモード切替信号TENと、一定時刻をカウントするカウンタ135の出力とをAND回路136に入力し、前記AND回路136の出力をスキュー検査制御回路本体180に入力している。他は、同じであるので、詳細な説明は省略する。本機能の構成は1例を示したにすぎず、別回路で構成することも可能であり、また、本機能を制御回路に持たせても問題はない。
(第3の実施の形態)
図9に、第3の実施の形態に係る情報処理装置の構成が示される。第3の実施の形態に係る情報処理装置は、CPU等を含む制御回路21とメモリインタフェース回路22とを備える半導体装置20と、メモリ回路10とを具備する。第3の実施の形態に係る情報処理装置は、第1の実施の形態に係る情報処理装置とほぼ同じように構成される。第1の実施の形態に係るメモリインタフェース回路22の検査回路182に遅延調整回路160を備えたことが異なる。初期化、キャリブレーションの結果、データ信号DQに対する遅延値、クロック信号DQSに対する遅延値が調整値算出回路160に設定される。また、調整値算出回路160は、リード結果からスキューを調整するためのビット毎の遅延の調整値を算出し、遅延調整値DLVとしてDQS遅延値設定回路112へ出力する。他は、同じであるので、詳細な説明は省略する。
(第4の実施の形態)
図10に、第4の実施の形態に係る情報処理装置の構成が示される。第4の実施の形態に係る情報処理装置は、CPU等を含む制御回路21とメモリインタフェース回路22とを備える半導体装置20と、メモリ回路10とを具備する。第4の実施の形態に係る情報処理装置は、第1の実施の形態に係る情報処理装置とほぼ同じように構成される。第1の実施の形態に係るメモリインタフェース回路22の検査回路182内のスキュー検査制御回路本体180に判定ステータス信号BSYを備えたことが異なる。制御回路21からモード切替信号TENを入力し、スキュー調整判定動作を開始するように、DQS遅延値設定回路112に通知して判定ステータス信号BSYをオン状態にする。動作が終了すると、スキュー検査制御回路本体180は、判定ステータス信号BSYをオフ状態にし、判定結果を示す再調整要求信号RRQを制御回路21に出力する。
(第5の実施の形態)
図11に、第5の実施の形態に係る情報処理装置の構成が示される。第5の実施の形態に係る情報処理装置は、CPU等を含む制御回路21とメモリインタフェース回路23とを備える半導体装置20と、メモリ回路10とを具備する。第2の実施の形態に係る情報処理装置は、第1の実施の形態に係る情報処理装置とほぼ同じように構成される。第1の実施の形態に係るメモリインタフェース回路22は、DQS遅延回路102、DQS遅延値設定回路112を備えるが、メモリインタフェース回路23は、DQ遅延回路101、DQ遅延値設定回路211を備えることが異なる。他は、同じであるので、詳細な説明は省略する。
DQ遅延値設定回路211は、加減算機能を有し、保持する遅延値に対して所定の値を加減算して遅延回路101の遅延量をデータ信号線毎に独立して制御する。
図12に示されるように、DQ遅延値設定回路211は、遅延値設定レジスタ241と、遅延値減算回路242、342と、遅延値加算回路243、343と、セレクタ244、344とを備える。遅延値設定レジスタ241は、調整値算出回路160から供給される各ビット別に求められたスキュー調整の遅延値を保持する。遅延値設定レジスタ241は、データ信号DQの各ビット(信号線)に対応する複数のレジスタを含む。ここでは、データ信号DQは、nビットで構成されるため、遅延値設定レジスタ241は、n個のレジスタを含む。
遅延値減算回路242、342は、遅延値設定レジスタ241に設定された遅延値から所定の値を減算してセレクタ244、344に出力する。遅延値減算回路242は、データ信号DQの半数のビットに接続される複数の減算回路を含み、遅延値減算回路342は、データ信号DQの残りの半数のビットに接続される複数の減算回路を含む。ここでは、遅延値減算回路242、342は、それぞれn/2個の減算回路を含む。
遅延値加算回路243、343は、遅延値設定レジスタ241に設定された遅延値に所定の値を加算してセレクタ244、344に出力する。遅延値加算回路243は、データ信号DQの半数のビットに対応する複数の加算回路を含み、遅延値加算回路343は、データ信号DQの残りの半数のビットに対応する複数の加算回路を含む。ここでは、遅延値加算回路243、343は、それぞれn/2個の加算回路を含む。
遅延値設定レジスタ241のデータ信号DQの半数のビットに対応するレジスタの出力はセレクタ244の1入力に接続され、遅延値減算回路242の出力はセレクタ244の2入力に接続され、遅延値加算回路243の出力はセレクタ244の3入力に接続される。遅延値設定レジスタ241のデータ信号DQの残りの半数のビットに対応するレジスタの出力はセレクタ344の1入力に接続され、遅延値減算回路342の出力はセレクタ344の3入力に接続され、遅延値加算回路343の出力はセレクタ344の2入力に接続される。
セレクタ244、344は、検査回路182から出力される選択信号SELに基づいて、通常動作時には、1入力に供給される値を選択して出力し、スキュー検査時は、2入力または3入力に供給される値を選択して出力する。セレクタ244、344の出力は、遅延回路101に供給される。
すなわち、データ信号DQのビット毎に遅延値設定レジスタ241と、遅延値減算回路242または342と、遅延値加算回路243または343と、セレクタ244または344とを備え、ビット毎に遅延値が独立して制御される。ビット毎に分けると、第1の実施の形態において説明された図4に示されるDQS遅延値設定回路112と同じ構成である。スキュー検査時には、データ信号DQの半数のビットの遅延値が減算され、残りの半数のビットの遅延値は加算されるように、セレクタ244、344が制御される。
図13は、第5の実施の形態における、スキュー検査時のデータ信号DDQ及びクロック信号DDQSのタイミングチャートである。ここでは、データ信号DQは、8ビット構成であり、各ビットを明示してデータ信号DQ〔7:0〕と表記する。データ信号DQ〔3:0〕に対して与える遅延は、DQ遅延値設定回路211において、遅延値減算回路242、遅延値加算回路243が接続されるセレクタ244から出力される値に設定される。データ信号DQ〔7:4〕に対して与える遅延は、DQ遅延値設定回路211において、遅延値減算回路342、遅延値加算回路343が接続されるセレクタ344から出力される値に設定される。
図13(a)、(b)に示されるように、スキュー調整が実施された直後の理想的なタイミングでは、遅延回路101の出力であるデータ信号DDQ〔7:0〕の変化点は、遅延回路102の出力であるクロック信号DDQSの変化点間の概ね中間に位置する。すなわち、データ信号DDQが安定している期間をクロック信号DDQSの変化点が示すように、それぞれの遅延時間が調整される。調整値算出回路160の出力は、このときの遅延値を保持して、DQ遅延値設定回路211、DQS遅延値設定回路212に供給する。
これに対して検査状態Cでは、検査回路182は、セレクタ244、344に対して2入力の値を出力するように、信号SELをDQ遅延値設定回路211に出力する。したがって、遅延値減算回路242によって調整値算出回路160が設定する遅延値から値t1を減算された値がセレクタ244によって選択され、データ信号DDQ〔3:0〕は、図13(c)に示されるように、クロック信号DDQS(図13(e))に対して時間t1だけ早く出力される。また、遅延値加算回路343に調整値算出回路160が設定する遅延値に値t1を加算した値がセレクタ344によって選択され、データ信号DDQ〔7:4〕は、図13(d)に示されるように、クロック信号DDQS(図13(e))に対して時間t1だけ遅く出力される。すなわち、検査状態Cでは、データ信号DDQ〔3:0〕のホールド時間t3は理想状態に比べて厳しい状態となり、データ信号DDQ〔7:4〕のセットアップ時間t2は理想状態に比べて厳しい状態となる。
検査状態Dでは、検査回路182は、セレクタ244、344に対して3入力の値を出力するように、信号SELをDQ遅延値設定回路211に出力する。したがって、遅延値加算回路243によって調整値算出回路160が設定する遅延値に値t1を加算した値がセレクタ244によって選択され、データ信号DDQ〔3:0〕は、図13(f)に示されるように、クロック信号DDQS(図13(h))に対して時間t1だけ遅く出力される。また、遅延値減算回路342に調整値算出回路160が設定する遅延値から値t1を減算した値がセレクタ344によって選択され、データ信号DDQ〔7:4〕は、図13(g)に示されるように、クロック信号DDQS(図13(h))に対して時間t1だけ早く出力される。すなわち、検査状態Dでは、データ信号DDQ〔3:0〕のセットアップ時間t2は理想状態に比べて厳しい状態となり、データ信号DDQ〔7:4〕のホールド時間t3は理想状態に比べて厳しい状態となる。
検査状態Cまたは検査状態Dにおいて、リードエラーが検出されると、クロック信号DDQSの変化点がデータ信号DDQの変化点間のほぼ中央を示すタイミングから許容範囲±t1を超えてずれていることが分かる。リードエラーが検出されなければ、クロック信号DDQSの変化点はデータ信号DDQの変化点間のほぼ中央を示すタイミングから許容範囲±t1内にあることが分かる。すなわち、判定回路170は、検査状態Aまたは検査状態Bにおいてリードエラーが検出されると、スキューの再調整が必要であると判定し、スキュー検査が終了すると、制御回路21にスキューの再調整を促す再調整要求信号RRQを出力する。
図14は、第5の実施の形態に係るメモリインタフェース回路23の動作を示すフローチャートである。図6に示される第1の実施の形態に係るメモリインタフェース回路22の動作と同じ部分は、同じ符号を付している。
半導体装置20に電源が投入されると、メモリ回路10の初期化が行われる(ステップS110)。続いて、スキューを調整するキャリブレーションが行われる(ステップS120)。初期化、キャリブレーションは、よく知られる方法で行われる。キャリブレーションの結果、データ信号DQに対する遅延値、クロック信号DQSに対する遅延値が検査回路182内の調整値算出回路160に設定される。キャリブレーションが終了すると、以降、制御回路21は、メモリ回路10に対して通常のメモリアクセスを行う(ステップS130)。
制御回路21は、アイドル期間等のメモリアクセスを一時的に行わない期間を判断し、メモリインタフェース回路23にスキュー検査を行うように指示するモード切替信号TENをオン状態にする。モード切替信号TENがオンになると、メモリインタフェース回路23は、判定ステータス信号BSYをオン状態にする(ステップS140)。判定ステータス信号BSYは、メモリインタフェース回路23がスキュー検査を実施していることを示し、判定ステータス信号BSYがオン状態の間はメモリ回路10に通常のアクセスができないことを示す。
スキュー検査が開始されると、検査回路182は、図13(c)、(d)、(e)に示されるように、セットアップ時間、ホールド時間の検査を行う(検査状態C)。検査回路182は、セレクタ244、344が2入力に供給される値を選択して出力するように、信号SELを出力する。すなわち、セレクタ244は、遅延値減算回路242の出力を選択して遅延回路101に出力し、セレクタ344は、遅延値加算回路343の出力を選択して遅延回路101に出力する。したがって、遅延回路101は、データ信号DDQ〔3:0〕の遅延時間を設定値に比べて時間t1短く、データ信号DDQ〔7:4〕の遅延時間を設定値に比べて時間t1長くして出力する(ステップS242)。
メモリ回路10に対してテスト用データが書き込まれ読み出される(ステップS144)。判定回路170は、データリード時にエラーが起きるか否かを監視する(ステップS146)。エラーが起きると(ステップS146−否)、判定回路170は、再調整要求信号RRQをオン状態にする(ステップS160)。
エラーなく正常にデータが読み出せた場合(ステップS146−良)、検査回路182は、図13(f)、(g)、(h)に示されるように、セットアップ時間、ホールド時間の検査を行う(検査状態D)。DQ遅延値設定回路211に対して、セレクタ244、344が3入力に供給される値を選択して出力するように、信号SELを出力する。すなわち、セレクタ344は、遅延値加算回路243の出力を選択して遅延回路101に出力し、セレクタ344は、遅延値減算回路342の出力を選択して遅延回路101に出力する。したがって、遅延回路101は、データ信号DDQ〔3:0〕の遅延時間を設定値に比べて時間t1長く、データ信号DDQ〔7:4〕の遅延時間を設定値に比べて時間t1短くして出力する(ステップS252)。
メモリ回路10から既に書き込まれているテスト用データが読み出される(ステップS154)。判定回路170は、データリード時にエラーが起きるか否かを監視する(ステップS156)。エラーが起きると(ステップS156−否)、判定回路170は、再調整要求信号RRQをオン状態にする(ステップS160)。
セットアップ時間検査、ホールド時間検査が終了すると、検査回路182は、判定ステータス信号BSYをオフする(ステップS170)。このとき、再調整要求信号RRQがオフであれば(ステップS172−NO)、スキューに問題がないので、制御回路21は通常のメモリアクセスを開始する(ステップS130)。再調整要求信号RRQがオンになっていると(ステップS172−YES)、検査回路182は、再調整要求信号RRQをアクティブにして制御回路21に出力する(ステップS180)。制御回路21は、再調整要求信号RRQがアクティブであることを検出すると、スキュー調整キャリブレーションを実施して、スキューを調整する(ステップS120)。スキューの調整が終了すると、通常のメモリアクセスを行い(ステップS130)、以降繰り返す。
ここでは、データ信号DDQ〔3:0〕、データ信号〔7:4〕に分けてセットアップ時間検査、ホールド時間検査を実施しているが、どのように分けてもよいし、セットアップ時間検査を実施する信号とホールド時間検査を実施する信号とを1本ずつにしてもよい。また、ステップS154において、メモリ回路10からテスト用データを読み出しているが、ステップS144と同様に、書き込み/読み出しを行ってもよい。テスト用データとしては、各ビットのデータが時系列的に1/0(オン/オフ)を交互に繰り返すようなデータが好ましい。また、テスト用データは、図示されない書き込み制御回路に保持してメモリ回路10に供給してもよいし、制御回路21から図示されない経路を経てメモリ回路10に供給されてもよい。
このように、セットアップ時間検査と、ホールド時間検査とを同時に実行することによって、セットアップ不足またはホールド不足であることが1度の検査で測定でき、検査状態Cで検査するだけで再調整が必要か否かを検出できる可能性が高くなる。これは、データ信号DQ〔7:0〕の各信号線を遅延させる遅延回路101が同じ構成であることから、あるビットはセットアップタイムが不足し、あるビットはホールドタイムが不足するというビット毎に異なる結果となることが起き難く、全ビットがセットアップタイム不足かホールドタイム不足になる可能性が高いからである。したがって、スキューの再調整が必要な場合は、ステップS144の書き込み読み出し動作によってほとんど検出することができる。すなわち、ステップS146−S252−S154−S156の各ステップを実施することが少なくなり、検出時間の短縮になる。第1の実施の形態では、テストデータの書き込みが1回、読み出しが2回必要であったが、第5の実施の形態ではテストデータの書き込みが1回、読み出しが1回で済むようになり、検査時間が3分の2になる。
このように、本発明によれば、システムのアイドル時間等を利用してスキュー検査を実行することが可能となり、スキュー検査の結果再調整が必要な場合だけキャリブレーションを行えばよい。したがって、定期的なキャリブレーション動作が不要になる。また、必要なときだけキャリブレーションを行うため、実質的にキャリブレーションの実施回数が少なくなる。そのため、メモリ回路および半導体装置の消費電力を削減することができる。また、従来はキャリブレーションを行う条件を検出するために、外部の温度センサー等を設けて周辺環境の変化を感知するなど大掛かりな仕掛けが必要になることがあったが、本発明では簡単な回路の追加のみで実現でき、システム全体のコストを削減することができる。
次に、本発明を適用した一般的なメモリインタフェース回路を含んだシステムを図15に示す本システム構成図で説明する。メモリ回路10のデータはnビット単位で入出力され、n本のデータ信号DQ〔n−1:0〕が半導体装置20に接続されている。メモリ回路10から出力されるデータ信号DQ〔n−1:0〕は、n回路を備える入力バッファ回路131を介してn回路の遅延部を有する遅延回路101に入力される。遅延回路101で遅延を与えられたデータ信号DDQ〔n−1:0〕は、n回路を備えるラッチ回路121及び122に入力される。メモリ回路10から出力されるクロック信号DQSは、入力バッファ回路132を介して遅延回路102に入力される。遅延回路102で遅延を与えられたクロック信号DDQSは、DDRデータ取り出し部150でクロック信号DDQSの正転および反転でデータを取り込む。ラッチ回路121の正転クロック入力、ラッチ回路122の反転クロック入力に供給される。したがって、メモリ回路10から出力されたデータは、クロック信号DDQSの立ち上がりでラッチ回路121に取り込まれ、クロック信号DDQSの立ち下がりでラッチ回路122に取り込まれる。遅延回路102によって信号に与えられる遅延量は、加減算機能付きのDQS遅延値設定回路112により制御される。遅延回路102の出力は、DQSの立ち上がりでラッチ回路103に取り込まれ、DQSの立ち下がりでラッチ回路104に取り込まれる。ラッチ回路121、122の出力は、パラレルにDDRデータ取り出し部150に供給される。DDRデータ取り出し部150は、パラレルに入力されたデータをSDR(Single Data Rate)のデータに変換し、調整値算出回路160および判定回路170に供給する。調整値算出回路160は、DQ遅延値設定回路211と加減算機能付きのDQS遅延値設定回路112とに遅延調整値を供給する。上述した構成により、本提案の実施例が適用される。
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、矛盾のない限り組み合わせても実施可能である。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
10 メモリ回路(DDRメモリ)
20 半導体装置
21 制御回路
22、23 メモリインタフェース回路
101、102 遅延回路
211 DQ遅延値設定回路
112 遅延値設定回路
121、122 ラッチ回路
131、132 入力バッファ回路
135 カウンタ回路
136 AND回路
141、241 遅延値設定レジスタ
142、242、342 遅延値減算回路
143、243、343 遅延値加算回路
144、244、344 セレクタ
150 DDRデータ取出し部
160 調整値算出回路
170 判定回路
180 スキュー検査制御回路本体
181 スキュー検査制御回路
182 検査回路
500 半導体装置
501 DDRメモリ
510 入力バッファ
520 ディレイヤ
530、531 ラッチ回路
540 インバータ回路
550 DDRデータ取り出し部
560 ディレイ調整部

Claims (17)

  1. チップ外部からのデータとクロックが入力され、チップ内部へと出力するメモリインタフェース回路において、
    スキュー検査モードと通常動作モードとを切り替えるモード切替信号を入力することにより、スキュー検査モード時には、前記データあるいは前記クロックに所定の遅延を与える遅延回路と、
    前記モード切替信号に応じて、前記所定の遅延を変化させてスキュー検査を行う検査回路と、
    前記検査回路の出力に応じて、前記遅延回路に所定の遅延値を設定する遅延値設定回路と、
    前記遅延回路の出力に応じて、前記メモリインタフェース回路の出力にエラーが出力されるかを判定し、エラーが出力されるときに、スキュー調整をチップ外部に要求する要求信号を出力する判定回路と
    を有することを特徴とするメモリインタフェース回路。
  2. 前記遅延値設定回路は、
    前記検査回路から指示された遅延値を保持するレジスタと、
    前記レジスタに保持する値から所定の値を減算する減算回路と
    前記レジスタに保持する値に所定の値を加算する加算回路と、
    前記レジスタの出力と、前記減算回路の出力と、前記加算回路の出力とのうちいずれかを前記検査回路の指示の基づき出力するセレクタと
    を備える請求項1に記載のメモリインタフェース回路。
  3. 前記判定回路は、前記データあるいは前記クロックのどちらか一方に対し、他方の遅延回路の遅延量を増減したときに、前記メモリインタフェース回路の出力エラーを検出する
    請求項1に記載のメモリインタフェース回路。
  4. 前記遅延回路に入力する信号は、前記チップ外部からの前記クロックである
    請求項1から請求項3のいずれかに記載のメモリインタフェース回路。
  5. 前記遅延回路に入力する信号は、前記チップ外部からの前記データである
    請求項1から請求項3のいずれかに記載のメモリインタフェース回路。
  6. 前記前記検査回路は、前記モード切替信号に基づき検査を起動する回路と、
    前記遅延回路の出力に応じて、予め設定された遅延値に対して、前記設定された値から所定の量増減するように前記遅延値設定回路に指示するスキュー検査制御回路とを備える請求項1に記載のメモリインタフェース回路。
  7. 前記検査回路における検査を起動する回路は、
    一定時間カウントするカウンタ回路と、
    前記モード切替信号と、前記カウンタ回路の出力信号との論理積を求める論理積回路と
    を備える請求項2に記載のメモリインタフェース回路。
  8. 前記メモリ回路は、メモリクロック信号と、前記メモリクロック信号の立ち上がり及び立ち下がりエッジに同期して出力される複数のメモリデータ信号とを出力する
    請求項1から請求項7のいずれかに記載のメモリインタフェース回路。
  9. メモリ回路から入力する信号に遅延を与えて遅延信号を出力するステップと、
    前記信号に与える遅延量を調整するステップと、
    前記信号に与える遅延量を前記調整するステップにおいて設定された値から所定の量増減するステップと、
    前記信号に基づいて取り出すデータに関するリードエラーの発生を検知するステップと、
    を具備する
    メモリインタフェース方法。
  10. 前記リードエラーの発生を検知したとき、制御回路にスキューの再調整を要求するステップ
    を具備する
    請求項9に記載のメモリインタフェース方法。
  11. 前記増減するステップは、
    前記制御回路が出力する検査許可信号を監視するステップと、
    前記検査許可信号に基づいて前記信号に与える遅延量の増減を開始するステップとを含む
    請求項9および請求項10に記載のメモリインタフェース方法。
  12. 前記増減するステップは、
    前記信号に与える遅延量を前記調整するステップにおいて設定された値から増減したときに、前記メモリ回路から読み出したデータが前記メモリ回路に書き込んだデータと異なる場合にリードエラーの発生を検出するステップを含む
    請求項9または請求項11に記載のメモリインタフェース方法。
  13. 前記信号は、前記メモリ回路から出力されるクロック信号であり、
    前記検知するステップは、前記増減するステップによって前記クロック信号の位相を変えて前記リードエラーの発生を検出するステップを備える
    請求項12に記載のメモリインタフェース方法。
  14. 遅延信号を出力するステップは、
    前記クロック信号に遅延を与えるステップと、
    前記クロック信号に与える遅延量を設定するステップと
    を含み、
    前記クロック信号に与える遅延量を設定するステップは、
    前記調整するステップにおいて指示される調整値を保持するステップと、
    前記調整値から所定の値を減算するステップと、
    前記調整値に所定の値を加算するステップと、
    前記調整値と、前記減算された値と、前記加算された値とのうちのいずれかを選択するステップと
    を備える
    請求項13に記載のメモリインタフェース方法。
  15. 前記信号は、前記メモリ回路から出力される複数のデータ信号であり、
    前記検知するステップは、
    前記複数のデータ信号のうちの所定のデータ信号に与える遅延量を増加するステップと、
    前記複数のデータ信号のうちの他のデータ信号に与える遅延量を削減するステップと、
    前記増加するステップと削減するステップとを同時に実行して前記リードエラーの発生を検出するステップと
    を備える
    請求項12に記載のメモリインタフェース方法。
  16. 遅延信号を出力するステップは、
    前記複数のデータ信号のそれぞれに遅延を与えるステップと、
    前記複数のデータ信号のそれぞれに与える遅延量を設定するステップと
    を含み、
    前記複数のデータ信号のそれぞれに与える遅延量を設定するステップは、
    前記複数のデータ信号のそれぞれに対応して前記調整するステップにおいて指示される前記複数のデータ信号毎の調整値を保持するステップと、
    前記複数のデータ信号毎の調整値から所定の値をそれぞれ減算するステップと、
    前記複数のデータ信号毎の調整値に所定の値をそれぞれ加算するステップと、
    前記複数のデータ信号毎の調整値と、前記それぞれ減算された値と、前記それぞれ加算された値とのうちのいずれかをそれぞれ選択するステップと
    を備え、
    前記それぞれ選択するステップのうちのいずれかのステップは前記減算された値を選択するステップであり、前記それぞれ選択するステップのうちの他のステップは前記加算された値を選択するステップである
    請求項15に記載のメモリインタフェース方法。
  17. 前記スキューの再調整を要求するステップにより、前記スキューの再調整が要求されたとき、前記スキューの再調整を実施するステップをさらに具備する
    請求項9から請求項16のいずれかに記載のメモリインタフェース方法。
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