JP5119828B2 - タイミング調整装置 - Google Patents
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Description
そこで請求項1に記載のタイミング調整装置では、CPU温度検出手段がCPUの温度を検出するとともに、メモリバス監視手段が、CPUがメモリへのアクセスを行うアクセス頻度を検出し、更に、CPU温度予測手段が、メモリバス監視手段により検出されたアクセス頻度と、CPU温度検出手段により検出されたCPUの温度とに基づいて、その後のCPUの温度を予測し、CPU温度情報は、CPU温度予測手段により予測された温度を示すものであるようにしてもよい。
以下に本発明の第1実施形態について図面とともに説明する。
図1は、本発明が適用された実施形態のLSI1の構成を示すブロック図である。
LSI1は、図1に示すように、LSI1を制御するためのデータが格納されたROM7と、ROM7から読み込んだデータ等を一時的に格納する高速揮発性メモリ3(例えば、DDR2メモリ)と、高速揮発性メモリ3に対するデータの書き込みと読み込みを制御するメモリコントローラ4と、メモリコントローラ4の動作を制御するCPU2と、CPU2とROM7とメモリコントローラ4とをデータ入出力可能に接続するシステムバス5と、CPU2の温度を検出するCPU温度検出部6と、データ取り込み信号DQSを出力するクロック発生器8を備える。
そして読み出し用DLL11は、高速揮発性メモリ3から入力したデータ取り込み信号DQSをCPU2によるレジスタ設定で設定された時間分遅延させて出力する。またDFF回路12は、読み出し用DLL11からデータ取り込み信号DQSを入力するとともに高速揮発性メモリ3からデータ信号DQを入力し、データ信号DQがハイレベルの時にデータ取り込み信号DQSがローレベルからハイレベルに変化するとハイレベルにセットし、このハイレベルの信号をバッファ13に出力する。更にバッファ13は、DFF回路12から入力した信号を一時的に記憶し、その後、システムバス5を介してCPU2に出力する。
そして書き込み用DLL14は、クロック発生器8から入力したデータ取り込み信号DQSをCPU2によるレジスタ設定で設定された時間分遅延させて高速揮発性メモリ3に出力する。またバッファ16は、CPU2からシステムバス5を介して入力したデータ信号DQを一時的に記憶し、その後DFF回路15に出力する。またDFF回路15は、クロック発生器8からデータ取り込み信号DQSを入力するとともに、バッファ16からデータ信号DQを入力し、データ信号DQがハイレベルの時にデータ取り込み信号DQSがローレベルからハイレベルに変化するとハイレベルにセットし、このハイレベルの信号を高速揮発性メモリ3に出力する。
以下に本発明の第2実施形態について図面とともに説明する。尚、第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
読み出し用DLL11は、図4(a)に示すように、遅延時間の異なる4つのDLL21〜24と、セレクタ25とから構成される。
このように構成されたLSI1では、CPU温度検出部6による検出結果を示す信号を入力し、この信号に基づいて、DLL21〜24の何れかを選択することにより、CPU2の温度に応じた時間分遅延して、データ取り込み信号DQSを出力する。
以下に本発明の第3実施形態について図面とともに説明する。尚、第3実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
メモリコントローラ4は、読み出し用DLL11、DFF回路12及びバッファ13等に加えてメモリI/Fシーケンサ37を備える。
MAX温度検出回路38は、CPU温度検出部6(図5(a)では不図示)による検出結果を示す信号を入力し、この信号に基づいて、CPU2の最高温度を保持するとともに、この最高温度を示す値を示す信号(以下、CPU最高温度信号という)を例えば2bitに正規化して出力する。
DLL31〜34はそれぞれ、高速揮発性メモリ3からデータ取り込み信号DQSを入力し、このデータ取り込み信号DQSを予め設定された遅延時間遅らせて出力するように構成されている。尚、DLL31〜34は、DLL31→DLL32→DLL33→DLL34の順に遅延時間が長くなるように設定されている。またセレクタ35は、DLL31〜34からの信号を入力して、MAX温度検出回路38からのCPU最高温度信号に基づき、DLL31〜34の何れかの信号を出力する。
このように構成されたLSI1では、アクセス中におけるCPU最高温度を保持し、アクセス中から非アクセス中に切り替わった時点で、この保持したCPU最高温度に応じた時間分遅延して、データ取り込み信号DQSを出力する。
以下に本発明の第4実施形態について図面とともに説明する。尚、第4実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
ここで、CPU2が実行する書き込み・読み出し処理の手順を、図6を用いて説明する。図6は書き込み・読み出し処理を示すフローチャートである。この書き込み・読み出し処理は、CPU2が起動(電源オン)すると開始される処理である。
以下に本発明の第5実施形態について図面とともに説明する。
図8は、第5実施形態のLSI50の構成を示すブロック図である。
ここで、CPU51が実行するDLL調整処理の手順を、図9を用いて説明する。図9はDLL調整処理を示すフローチャートである。このDLL調整処理は、CPU51が起動(電源オン)している間に繰り返し実行される処理である。
例えば、DDR2メモリ55へのアクセスによりCPU51の温度が上昇する場合におけるCPU51の予測温度Tc1は、下式(1)により算出される。
尚、式(1)における「Tc0」はS420で検出されたCPU51の温度、「α」はボードにより決定される定数、「LNG」はDDR2メモリ55へアクセスしている時間を示すアクセス長、「t」はデータ信号がローレベルからハイレベルまたはハイレベルからローレベルへ変化する変化率を示すトグル率を表す。
図10に示すように、タイミングTh21では、シングルアクセスSGLが行われることによるCPU51の温度を予測した結果、DLL設定値をDLL1からDLL2へ変更する。またタイミングTh22では、シングルアクセスSGLが行われることによるCPU51の温度を予測した結果、DLL設定値の変更を行わない。またタイミングTh23では、アクセスが暫くないことによるCPU51の温度を予測した結果、DLL設定値をDLL2からDLL1へ変更する。またタイミングTh24では、8バーストアクセスBUST8が行われることによるCPU51の温度を予測した結果、DLL設定値をDLL1からDLL3へ変更する。またタイミングTh25では、アクセスが暫くないことによるCPU51の温度を予測した結果、DLL設定値をDLL3からDLL2へ変更する。またタイミングTh26では、4バーストアクセスBUST4が行われることによるCPU51の温度を予測した結果、DLL設定値の変更を行わない。
以下に本発明の第6実施形態について図面とともに説明する。尚、第6実施形態では、第5実施形態と異なる部分のみを説明する。
図11は、第6実施形態のLSI50の構成を示すブロック図である。
次に、CPU51が実行するDLL調整処理の手順を、図12を用いて説明する。図12は第6実施形態のDLL調整処理を示すフローチャートである。このDLL調整処理は、CPU51が起動(電源オン)している間に繰り返し実行される処理である。
例えば上記実施形態においては、CPUと高速揮発性メモリとの間の信号間タイミングを調整するものを示したが、高速揮発性メモリに限定されるものではなく、データ信号とデータ取り込み信号とを用いてデータの書き込み及び読み出しを行うメモリであればよい。
Claims (4)
- CPUとメモリとの間において送受信されるデータ信号と、該データ信号の取り込みタイミングを規定するために前記CPUと前記メモリとの間において送受信されるデータ取り込み信号との間のタイミングのずれを調整するタイミング調整装置であって、
前記CPUの温度についての情報であるCPU温度情報を取得するCPU温度情報取得手段と、
前記CPU温度情報取得手段により取得された前記CPU温度情報に基づいて、前記データ取り込み信号の入出力を予め設定された遅延時間遅らせることによって、前記データ信号と前記データ取り込み信号との間のタイミングのずれを調整する温度ずれ調整手段と、
前記CPUの温度を検出するCPU温度検出手段とを備え、
前記CPUと前記メモリとの間には、前記CPUが前記メモリへのアクセスを行うためのメモリバスが設けられ、
前記メモリバスを監視して、前記CPUが前記メモリへのアクセスを行うアクセス頻度を検出するメモリバス監視手段と、
前記メモリバス監視手段により検出されたアクセス頻度と、前記CPU温度検出手段により検出された前記CPUの温度とに基づいて、その後の前記CPUの温度を予測するCPU温度予測手段とを備え、
前記CPU温度情報は、前記CPU温度予測手段により予測された温度を示すものである
ことを特徴とするタイミング調整装置。 - 前記メモリバス監視手段は、
前記CPUが前記メモリへアクセスしている時間であるアクセス長と、前記データ信号がローレベルからハイレベルまたはハイレベルからローレベルへ変化する変化率であるトグル率を前記アクセス頻度として検出し、
前記CPU温度予測手段は、
前記アクセス長と前記トグル率との積に基づいて、前記CPUが前記メモリへのアクセスを行うことによる前記CPUの温度上昇を予測する
ことを特徴とする請求項1に記載のタイミング調整装置。 - 前記CPUが前記メモリにアクセスしている場合に、前記温度ずれ調整手段の動作を禁止する調整禁止手段を備える
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタイミング調整装置。 - 前記メモリの温度を検出するメモリ温度検出手段を備え、
前記温度ずれ調整手段は、
前記CPU温度情報取得手段により取得された前記CPU温度情報に加えて、更に、前記メモリ温度検出手段により検出された前記メモリの温度に基づいて、前記データ信号と前記データ取り込み信号との間のタイミングのずれを調整する
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のタイミング調整装置。
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