JP2011149477A - 直動案内装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】転動体通路内での転動体のよろめきを低減し、位置決め精度を向上させることによって長寿命化を実現することができる直動案内装置を提供する。
【解決手段】案内レールと、スライダと、案内レール及びスライダにそれぞれ形成された転動体転動溝間に挿入された転動体6と、該転動体6を保持するセパレータ10とを備え、転動体6には、転動方向に沿って周面を1周する溝部6bが1以上形成され、セパレータ10は、溝部6bに係合する係合部11aを備えたセパレータ本体11、及び転動体6の周面に沿って各セパレータ本体11を連結する連結部12とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】案内レールと、スライダと、案内レール及びスライダにそれぞれ形成された転動体転動溝間に挿入された転動体6と、該転動体6を保持するセパレータ10とを備え、転動体6には、転動方向に沿って周面を1周する溝部6bが1以上形成され、セパレータ10は、溝部6bに係合する係合部11aを備えたセパレータ本体11、及び転動体6の周面に沿って各セパレータ本体11を連結する連結部12とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば産業機械分野等に用いられる直動案内装置に関し、特に、転動体として円柱形状のころを用いた直動案内装置に関する。
従来のこの種の直動案内装置としては、例えば図6に示すものが知られている。
この直動案内装置は、軸方向に延びる案内レール1と、該案内レール1上に軸方向に相対移動可能に跨架されたスライダ2とを備えている。
案内レール1の幅方向の両側面にはそれぞれ軸方向に延びる転動体転動溝3が片側二条列ずつ、合計4条列形成されており、スライダ2のスライダ本体2Aには、その両袖部4の内側面にそれぞれ転動体転動溝3に対向する転動体転動溝5が形成されている。
この直動案内装置は、軸方向に延びる案内レール1と、該案内レール1上に軸方向に相対移動可能に跨架されたスライダ2とを備えている。
案内レール1の幅方向の両側面にはそれぞれ軸方向に延びる転動体転動溝3が片側二条列ずつ、合計4条列形成されており、スライダ2のスライダ本体2Aには、その両袖部4の内側面にそれぞれ転動体転動溝3に対向する転動体転動溝5が形成されている。
両転動体転動溝3,5の間には転動体としての多数の円筒ころ6が転動自在に装填され、これらの円筒ころ6の転動を介してスライダ2が案内レール1上を軸方向に沿って相対移動できるようになっている。
この移動につれて、案内レール1とスライダ2との間に介在する円筒ころ6は転動してスライダ2の軸方向の端部に移動するが、スライダ2を軸方向に継続移動させていくためには、これらの円筒ころ6を無限に循環させる必要がある。
この移動につれて、案内レール1とスライダ2との間に介在する円筒ころ6は転動してスライダ2の軸方向の端部に移動するが、スライダ2を軸方向に継続移動させていくためには、これらの円筒ころ6を無限に循環させる必要がある。
このため、スライダ本体2Aの袖部4内に軸方向に貫通する孔7を形成して該孔7に内部が円筒ころ6の通路(転動体通路)8aとされた循環チューブ8を嵌め込むと共に、スライダ本体2Aの軸方向の両端にそれぞれ転動体循環部品としての一対のエンドキャップ9をねじ等を介して固定し、このエンドキャップ9に上記両転動体転動溝3,5間と上記転動体通路8aとを連通する半円弧状に湾曲した方向転換路(図示せず)を形成することにより、円筒ころ6の無限循環軌道を形成している。
ところで、無限循環する多数の円筒ころ6はころ軸を中心に同一方向に回転するため、互いに隣り合う円筒ころ6同士が接触した場合、その接触部分のころ速度の向きは互いに逆方向になり、それにより発生する力は円筒ころ6の円滑な転動を妨げることになる。
ところで、無限循環する多数の円筒ころ6はころ軸を中心に同一方向に回転するため、互いに隣り合う円筒ころ6同士が接触した場合、その接触部分のころ速度の向きは互いに逆方向になり、それにより発生する力は円筒ころ6の円滑な転動を妨げることになる。
また、転動体に円筒ころ6を使用することで、ボールを使用する場合に比べて剛性及び負荷能力が高くなる反面、走行中の円筒ころ6の軸振れ、いわゆるスキューが発生して作動性を悪化させる要因になる。
そこで、円筒ころ同士の直接接触を防止すると共に、前記スキューを抑制する目的で、互いに隣り合う円筒ころ6間にセパレータを介装する構成を有することによってスライダ2の走行を滑らかにし、走行中の騒音の低減を図ったローラチェインが提案されている(特許文献1参照)。
図7は、特許文献1に開示されたローラチェインの構成を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図、(c)は平面図である。
そこで、円筒ころ同士の直接接触を防止すると共に、前記スキューを抑制する目的で、互いに隣り合う円筒ころ6間にセパレータを介装する構成を有することによってスライダ2の走行を滑らかにし、走行中の騒音の低減を図ったローラチェインが提案されている(特許文献1参照)。
図7は、特許文献1に開示されたローラチェインの構成を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図、(c)は平面図である。
特許文献1に開示されたローラチェイン100は、図7(a)〜(c)に示すように、多数の円筒ころ6と、円筒ころ6間に介在される間座部(セパレータ本体に相当)111と、間座部111間を連結する可撓性の連結ベルト部(連結部に相当)112とを備える。そして、各円筒ころ6の外周を円筒ころ6前後の間座部111に対して摺動自在に接触させ、間座部111によって各円筒ころ6を互いに平行に整列させている。また、連結ベルト部112は、各円筒ころ6の軸側の側面で各間座部111を連結している。
しかしながら、特許文献1記載のローラチェイン100においては、連結ベルト部112が、各円筒ころ6の軸側の側面で各間座部111を連結して円筒ころ6の動きを拘束しているが、この構造を採用した場合、連結ベルト部112が支持している各円筒ころ6の軸側の側面は回転面となるため、円筒ころ6との接触時に、連結ベルト112は異なるベクトルの摩擦力を受ける。したがって、連結ベルト112がスムーズに動くことを妨げられるだけでなく、連結ベルト112が破損しやすい問題があった。このような問題は、直動案内装置のよろめきを生じやすくさせ、位置決め精度が低下させることに繋がり、結果として直動案内装置の長寿命化の弊害となる。
そこで、本発明は上記の問題点に着目してなされたものであり、その目的は、転動体通路内でのよろめきを低減し、位置決め精度を向上させることによって長寿命化を実現することができる直動案内装置を提供することにある。
そこで、本発明は上記の問題点に着目してなされたものであり、その目的は、転動体通路内でのよろめきを低減し、位置決め精度を向上させることによって長寿命化を実現することができる直動案内装置を提供することにある。
上記目的を達成するための請求項1に係る発明は、両側部に軸方向に延びる転動体転動溝を有して軸方向に延長された案内レールと、該案内レールの前記転動体転動溝に対向する転動体転動溝を有し、これらの両転動体転動溝間に挿入された転動体としての多数の円筒ころの転動を介して軸方向に沿って相対移動可能に前記案内レールに跨架されたスライダと、互いに隣り合う前記円筒ころのそれぞれの対向する外周面に前記円筒ころの外周形状に応じた凹曲面が形成されたセパレータ本体及び互いに隣り合う前記セパレータ本体を連結する連結部を有して互いに隣り合う前記円筒ころ間に介装されるセパレータとを備え、
前記スライダは、軸方向に貫通する転動体通路を有するスライダ本体と、前記両転動体転動溝間と前記転動体通路とを連通する湾曲状の方向転換路を有して前記スライダ本体の軸方向の両端面に固定された一対のエンドキャップとを具備し、更に、前記両転動体転動溝間、前記方向転換路及び前記転動体通路によって形成される無限循環軌道を前記円筒ころが循環する際に前記セパレータの前記連結部を該円筒ころの循環方向に沿って案内する案内溝が設けられた直動案内装置であって、
前記転動体には、転動方向に沿って周面を1周する溝部が1以上形成され、
前記セパレータ本体には、前記溝部に係合する係合部が形成されると共に、前記連結部が前記転動体の周面に沿って設けられることを特徴としている。
前記スライダは、軸方向に貫通する転動体通路を有するスライダ本体と、前記両転動体転動溝間と前記転動体通路とを連通する湾曲状の方向転換路を有して前記スライダ本体の軸方向の両端面に固定された一対のエンドキャップとを具備し、更に、前記両転動体転動溝間、前記方向転換路及び前記転動体通路によって形成される無限循環軌道を前記円筒ころが循環する際に前記セパレータの前記連結部を該円筒ころの循環方向に沿って案内する案内溝が設けられた直動案内装置であって、
前記転動体には、転動方向に沿って周面を1周する溝部が1以上形成され、
前記セパレータ本体には、前記溝部に係合する係合部が形成されると共に、前記連結部が前記転動体の周面に沿って設けられることを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、転動体に形成された溝部に係合する係合部がセパレータ本体に設けられ、連結部が転動体の軸側でなく、前記溝部に沿った前記転動体の周面に沿って設けられているので、拘束時にはほぼ単一方向(転動体の回動方向)の摩擦力しか受けないため、連結部の動きがスムーズであり、同時に転動体の動きもスムーズにすることができる。
したがって、転動体通路内での転動体のよろめきを低減し、位置決め精度を向上させることによって長寿命化を実現することができる直動案内装置を提供することができる。
したがって、転動体通路内での転動体のよろめきを低減し、位置決め精度を向上させることによって長寿命化を実現することができる直動案内装置を提供することができる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の直動案内装置において、前記溝部及び該溝部に対応する前記係合部が複数形成されたことを特徴としている。
請求項2に係る発明によれば、前記溝部及び該溝部に対応する前記係合部が複数形成されることにより、転動体通路内でのよろめきをさらに減じて円筒ころの挙動を安定化させるため、位置決め精度もさらに向上させることができる。
請求項2に係る発明によれば、前記溝部及び該溝部に対応する前記係合部が複数形成されることにより、転動体通路内でのよろめきをさらに減じて円筒ころの挙動を安定化させるため、位置決め精度もさらに向上させることができる。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の直動案内装置において、前記両転動体転動溝に前記転動体の転動方向に沿って案内溝が形成され、該案内溝に係合する係合片が前記連結部に形成されたことを特徴としている。
請求項3に係る発明によれば、前記転動体の移動方向に沿って前記両転動体転動溝に形成された案内溝に沿って係合片が係合しながら前記セパレータが前記転動体と共に移動するので、転動体通路内でのよろめきをさらに減じて円筒ころの挙動を安定化させるため、位置決め精度もさらに向上させることができる。
請求項3に係る発明によれば、前記転動体の移動方向に沿って前記両転動体転動溝に形成された案内溝に沿って係合片が係合しながら前記セパレータが前記転動体と共に移動するので、転動体通路内でのよろめきをさらに減じて円筒ころの挙動を安定化させるため、位置決め精度もさらに向上させることができる。
本発明によれば、転動体に形成された溝部に係合する係合部がセパレータ本体に設けられ、連結部が転動体の軸側でなく、前記溝部に沿った前記転動体の周面に沿って設けられているので、拘束時にはほぼ単一方向(転動体の回動方向)の摩擦力しか受けないため、連結部の動きがスムーズであり、同時に転動体の動きもスムーズにすることができる。
以下、本発明に係る直動案内装置の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明に係る直動案内装置の第1の実施形態における転動体及びセパレータの構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(b)における1c−1c線に沿う断面図である。図2は本発明に係る直動案内装置の第1の実施形態における転動体の構成の変型例を示す平面図である。なお、この実施の形態は、既に図6で説明した従来の直動案内装置に対して転動体及びセパレータの構成が相違するだけであるため、相違点についてのみ説明し、図6と重複する部材等については符号を流用する。
(第1の実施形態)
図1は本発明に係る直動案内装置の第1の実施形態における転動体及びセパレータの構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(b)における1c−1c線に沿う断面図である。図2は本発明に係る直動案内装置の第1の実施形態における転動体の構成の変型例を示す平面図である。なお、この実施の形態は、既に図6で説明した従来の直動案内装置に対して転動体及びセパレータの構成が相違するだけであるため、相違点についてのみ説明し、図6と重複する部材等については符号を流用する。
図1(a)〜(c)に示すように、円筒ころ6には、その周面を1周する溝部6aが1条形成されている。また、セパレータ10は、パレータ本体11と連結部12とを有してなる。セパレータ本体11は、円筒ころ6の前後に位置するセパレータ本体片11a,11aと係合部11bとを有してなる。セパレータ本体片11aは、互いに隣り合う円筒ころ6,6のそれぞれの対向する外周面に、円筒ころ6の外周形状に応じた凹曲面が形成されてなる。連結部12は、互いに隣り合う円筒ころ6,6のそれぞれの対向する外周面に設置されたセパレータ本体片11a,11aを連結する。すなわち、互いに隣り合う円筒ころ6,6のそれぞれの対向する外周面に設置されたセパレータ本体片11a,11a及び連結部12が、互いに隣り合う円筒ころ6,6間に介装される。
また、係合部11bは、溝部6aに係合するようにして1つの円筒ころ6の前後に位置するセパレータ本体片11a,11aを連結し、かつ、溝部6aが設けられることによって形成された軸部6bを上下方向で挟むように設けられる。
このように、円筒ころ6に形成された溝部6aに係合する係合部11bがセパレータ本体11に設けられ、連結部12が円筒ころ6の軸側でなく、溝部6aに沿った円筒ころ6の周面に沿って設けられているので、拘束時にはほぼ単一方向(円筒ころ6の回動方向)の摩擦力しか受けないため、連結部12の動きがスムーズであり、同時に円筒ころ6の動きもスムーズにすることができる。
このように、円筒ころ6に形成された溝部6aに係合する係合部11bがセパレータ本体11に設けられ、連結部12が円筒ころ6の軸側でなく、溝部6aに沿った円筒ころ6の周面に沿って設けられているので、拘束時にはほぼ単一方向(円筒ころ6の回動方向)の摩擦力しか受けないため、連結部12の動きがスムーズであり、同時に円筒ころ6の動きもスムーズにすることができる。
したがって、転動体通路8a内での円筒ころ6のよろめきを低減し、位置決め精度を向上させることによって長寿命化を実現することができる直動案内装置を提供することができる。
ここで、溝部6aの形状は、図2(a)〜(c)に示すように、断面形状がV字形状(図2(a))をなしてもよいし、断面形状がU字形状(図2(b))をなしてもよいし、断面形状が矩形状(図2(c))をなしてもよい。なお、係合部11bの断面形状は、これら図2(a)〜(c)に示す溝部6aの断面形状に応じるように決定される。
ここで、溝部6aの形状は、図2(a)〜(c)に示すように、断面形状がV字形状(図2(a))をなしてもよいし、断面形状がU字形状(図2(b))をなしてもよいし、断面形状が矩形状(図2(c))をなしてもよい。なお、係合部11bの断面形状は、これら図2(a)〜(c)に示す溝部6aの断面形状に応じるように決定される。
(第2の実施形態)
図3は本発明に係る直動案内装置の第2の実施形態における転動体及びセパレータの構成を示す図であり、(a)は転動体の平面図、(b)は転動体及びセパレータの平面図である。図3は、上述した第1の実施形態に対して、転動体及びセパレータの構成が相違するだけであるので、上述した第1の実施形態と同様の構成については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
図3は本発明に係る直動案内装置の第2の実施形態における転動体及びセパレータの構成を示す図であり、(a)は転動体の平面図、(b)は転動体及びセパレータの平面図である。図3は、上述した第1の実施形態に対して、転動体及びセパレータの構成が相違するだけであるので、上述した第1の実施形態と同様の構成については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
図3(a)に示すように、本実施形態の直動案内装置の円筒ころ6には、その周面を1周する溝部6aが2条並行に形成されている。また、図3(b)に示すように、係合部11bは、円筒ころ6に形成された2条の溝部6aにそれぞれ係合するようにセパレータ本体片11aに設けられている。また、1つの円筒ころに設置されたセパレータ本体片11a,11aと、隣接する円筒ころに設置されたセパレータ本体片11a,11aとを連結部12が連結している。
このように、溝部6a及び該溝部6aに対応する係合部11bが複数形成されることにより、転動体通路8b内でのよろめきをさらに減じて円筒ころ6の挙動を安定化させるため、位置決め精度もさらに向上させることができる。
このように、溝部6a及び該溝部6aに対応する係合部11bが複数形成されることにより、転動体通路8b内でのよろめきをさらに減じて円筒ころ6の挙動を安定化させるため、位置決め精度もさらに向上させることができる。
(第3の実施形態)
図4は本発明に係る直動案内装置の第3の実施形態における転動体及びセパレータの構成を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。図4は、上述した第1の実施形態に対して、セパレータの構成が相違するだけであるので、上述した第1の実施形態と同様の構成については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
図4は本発明に係る直動案内装置の第3の実施形態における転動体及びセパレータの構成を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。図4は、上述した第1の実施形態に対して、セパレータの構成が相違するだけであるので、上述した第1の実施形態と同様の構成については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
図4(a)に示すように、本実施形態の直動案内装置のセパレータ10には、円筒ころ6の側面形状と同心円形状の係合片11cがセパレータ本体11から突出するように設けられている。一方、転動体転動溝3,5にはそれぞれ、係合片11cに係合する案内溝30,50が互いに開口方向を対向させて形成されている。すなわち、本実施形態では、上記第1の実施形態及び第2の実施形態のように、円筒ころ6のスキュー拘束面(円筒ころ6においてセパレータ10が接触する面)が円筒ころ6の周面となるように、溝部6aと係合部11bとの係合によりセパレータ10が円筒ころ6のスキューを制御するだけでなく、セパレータ10に設けられた係合片11cを案内溝30,50に係合させながら円筒ころ6及びセパレータ10を転動体通路8a内で移動させるのである。
このように、前記円筒ころ6の移動方向に沿って転動体転動溝3,5に形成された案内溝30,50に沿って係合片11cが係合しながらセパレータ10が円筒ころ6と共に移動するので、転動体通路8a内でのよろめきをさらに減じて円筒ころ6の挙動を安定化させるため、位置決め精度もさらに向上させることができる。
このように、前記円筒ころ6の移動方向に沿って転動体転動溝3,5に形成された案内溝30,50に沿って係合片11cが係合しながらセパレータ10が円筒ころ6と共に移動するので、転動体通路8a内でのよろめきをさらに減じて円筒ころ6の挙動を安定化させるため、位置決め精度もさらに向上させることができる。
(第4の実施形態)
図5は本発明に係る直動案内装置の第4の実施形態における転動体及びセパレータの構成を示す側面図である。図5は、上述した第1の実施形態に対して、セパレータの構成が相違するだけであるので、上述した第1の実施形態と同様の構成については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
図5に示すように、本実施形態の直動案内装置のセパレータ10は、セパレータ本体片11aが円筒ころ6の前後部分の上側部分のみを覆う形状となっている。この形状に伴って、係合部11bも円筒ころ6の軸部6bから上側部分のみ設けられることとなる。すなわち、係合部11bは、円筒ころ6の溝部6aの上側部分のみで係合することとなる。このようなセパレータ10の形状を採用することにより、係合部11bが円筒ころ6の軸部6bを挟むように設けなくても十分にセパレータ10が円筒ころ6のスキューを制御できるような構成において、セパレータ10を簡単な構造とし、可撓性を向上させるので、セパレータ10の動きをスムーズにすることができる。
図5は本発明に係る直動案内装置の第4の実施形態における転動体及びセパレータの構成を示す側面図である。図5は、上述した第1の実施形態に対して、セパレータの構成が相違するだけであるので、上述した第1の実施形態と同様の構成については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
図5に示すように、本実施形態の直動案内装置のセパレータ10は、セパレータ本体片11aが円筒ころ6の前後部分の上側部分のみを覆う形状となっている。この形状に伴って、係合部11bも円筒ころ6の軸部6bから上側部分のみ設けられることとなる。すなわち、係合部11bは、円筒ころ6の溝部6aの上側部分のみで係合することとなる。このようなセパレータ10の形状を採用することにより、係合部11bが円筒ころ6の軸部6bを挟むように設けなくても十分にセパレータ10が円筒ころ6のスキューを制御できるような構成において、セパレータ10を簡単な構造とし、可撓性を向上させるので、セパレータ10の動きをスムーズにすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、転動体に形成された溝部に係合する係合部がセパレータ本体に設けられ、連結部が転動体の軸側でなく、前記溝部に沿った前記転動体の周面に沿って設けられているので、拘束時にはほぼ単一方向(転動体の回動方向)の摩擦力しか受けないため、連結部の動きがスムーズであり、同時に転動体の動きもスムーズにすることができる。
したがって、転動体通路内での転動体のよろめきを低減し、位置決め精度を向上させることによって長寿命化を実現することができる直動案内装置を提供することができる。
したがって、転動体通路内での転動体のよろめきを低減し、位置決め精度を向上させることによって長寿命化を実現することができる直動案内装置を提供することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。例えば、セパレータはセパレータ本体のみで構成され、セパレータ本体を連結する連結部が設けられなくともよい。また、上記実施形態では、直動案内装置に組み込まれる転動体及びセパレータについて説明したが、同様な構成の転動体及びセパレータを組み込んだローラ型軸受やローラ型ボールねじに適用してもよい。
1 案内レール
2 スライダ
2A スライダ本体
3 転動体転動溝(案内レール側)
5 転動体転動溝(スライダ側)
6 円筒ころ
6b 溝部
8a 転動体通路
9 エンドキャップ
10 セパレータ
11 セパレータ本体
11b 係合部
11c 係合片
12 連結部
30 案内溝(案内レール側)
50 案内溝(スライダ側)
2 スライダ
2A スライダ本体
3 転動体転動溝(案内レール側)
5 転動体転動溝(スライダ側)
6 円筒ころ
6b 溝部
8a 転動体通路
9 エンドキャップ
10 セパレータ
11 セパレータ本体
11b 係合部
11c 係合片
12 連結部
30 案内溝(案内レール側)
50 案内溝(スライダ側)
Claims (3)
- 両側部に軸方向に延びる転動体転動溝を有して軸方向に延長された案内レールと、該案内レールの前記転動体転動溝に対向する転動体転動溝を有し、これらの両転動体転動溝間に挿入された転動体としての多数の円筒ころの転動を介して軸方向に沿って相対移動可能に前記案内レールに跨架されたスライダと、互いに隣り合う前記円筒ころのそれぞれの対向する外周面に前記円筒ころの外周形状に応じた凹曲面が形成されたセパレータ本体及び互いに隣り合う前記セパレータ本体を連結する連結部を有して互いに隣り合う前記円筒ころ間に介装されるセパレータとを備え、
前記スライダは、軸方向に貫通する転動体通路を有するスライダ本体と、前記両転動体転動溝間と前記転動体通路とを連通する湾曲状の方向転換路を有して前記スライダ本体の軸方向の両端面に固定された一対のエンドキャップとを具備し、更に、前記両転動体転動溝間、前記方向転換路及び前記転動体通路によって形成される無限循環軌道を前記円筒ころが循環する際に前記セパレータの前記連結部を該円筒ころの循環方向に沿って案内する案内溝が設けられた直動案内装置であって、
前記転動体には、転動方向に沿って周面を1周する溝部が1以上形成され、
前記セパレータ本体には、前記溝部に係合する係合部が形成されると共に、前記連結部が前記転動体の周面に沿って設けられることを特徴とする直動案内装置。 - 前記溝部及び該溝部に対応する前記係合部が複数形成されたことを特徴とする請求項1記載の直動案内装置。
- 前記両転動体転動溝に前記転動体の転動方向に沿って案内溝が形成され、該案内溝に係合する係合片が前記連結部に形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の直動案内装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010010383A JP2011149477A (ja) | 2010-01-20 | 2010-01-20 | 直動案内装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010010383A JP2011149477A (ja) | 2010-01-20 | 2010-01-20 | 直動案内装置 |
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ID=44536639
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2011149477A (ja) |
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2010
- 2010-01-20 JP JP2010010383A patent/JP2011149477A/ja active Pending
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